JP3331202B2 - トラス構造橋の構築方法 - Google Patents

トラス構造橋の構築方法

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JP3331202B2 JP37251799A JP37251799A JP3331202B2 JP 3331202 B2 JP3331202 B2 JP 3331202B2 JP 37251799 A JP37251799 A JP 37251799A JP 37251799 A JP37251799 A JP 37251799A JP 3331202 B2 JP3331202 B2 JP 3331202B2
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真一 近藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、トラス構造の橋
梁を構築する方法に係るものであり、特に支保工をほと
んど用いることなく、短い工期で経済的にトラス構造橋
を構築する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】橋梁の一形式としてトラス構造を有する
ものが古くから知られている。トラス橋の多くは鋼材に
よって構築されているが、近年はプレストレストコンク
リートのトラス橋やプレストレストコンクリートと鋼と
の複合トラス構造も採用されることが多くなっている。
このようなトラス構造橋を構築する最も一般的な方法
は、橋の架設位置に支保工を構築し、その上でトラスを
組み立てるものである。また、鋼トラス構造では、架設
位置の近くの製作ヤードでトラス構造を組み立ててお
き、クレーンで吊り上げたり、橋脚上からジャッキを用
いて吊り上げる方法が採用されることもある。さらに、
橋脚又は橋台の上から片持ち状態で張り出すように順次
トラスを組み立ててゆく方法もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
ら知られているトラス構造橋の構築方法には、次のよう
な問題点がある。支保工でトラス構造を組み立てる方法
では、支保工の構築に多くの時間と費用を要することに
なる。特に高橋脚の橋梁や深い渓谷における架橋では長
い工期と多大な仮設費用が必要となる。また、水流の多
い河川等では、支保工が構築できない場合もある。
【0004】一方、トラス構造を予め組み立てておき、
これを吊上げる方法は、小規模の鋼トラス橋では効率の
よい架設が可能となるが、支間の長いトラス橋やコンク
リートと鋼との複合トラスでは重量が大きくなり、吊り
上げて架設することが困難となる。また、片持ち状態で
張り出し架設する方法は、トラスを張り出し部分の先端
で順次組み立ててゆくものであり、工期が長くなってし
まうという問題がある。
【0005】本願に係る発明は、上記のような事情に鑑
みてなされたものであり、短い工期で経済的にトラス構
造橋を構築することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、 底辺部と斜材部とによ
って側面形状が三角形となるように構造部材を組み合わ
せた構造ユニットを複数形成する工程と、 二つ橋台又
は橋脚間にケーブルを張架する工程と、 前記構造ユニ
ットのプレキャストコンクリートからなる前記底辺部を
前記ケーブルに係合させて該構造ユニットを吊支持し、
該ケーブルの軸線方向に複数の構造ユニットを配列する
工程と、 前記ケーブル上で隣り合う前記構造ユニット
の底辺部を互いに連結する工程と、 前記構造ユニット
上端部の上に、プレキャストコ ンクリートの板状部材
を載置して配列する工程と、 配列された前記プレキャ
ストコンクリートの板状部材間に現場でコンクリートを
打設し、これらを連結して上弦材を形成する工程とを含
むトラス構造橋の構築方法を提供する。
【0007】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載のトラス構造橋の構築方法において、 前記プレキ
ャストコンクリートの板状部材を配列する工程は、隣り
合う前記構造ユニットの上端部間に架け渡し、隣り合う
前記板状部材が一つの構造ユニットの上端部上で間隔を
おいて突き合わされるように配置するものであり、前記
板状部材間にコンクリートを打設する工程は、隣り合う
板状部材と前記構造ユニットの上端部とに密接するよう
にコンクリートを打設し、二つの板状部材と該構造ユニ
ットの上端部とを接合するものとする。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
トラス構造橋の構築方法において、 前記構造ユニットの
斜材部は、前記底辺部を構成するプレキャストコンクリ
ート部材上面の少なくとも両側縁付近にそれぞれ設けら
れ、 前記構造ユニットを前記ケーブルによって吊支持
する工程は、前記底辺部上の前記斜材部が立設された位
置より側縁側で、該底辺部を前記ケーブルに係止するも
のとする。
【0009】上記トラス構造橋の構築方法において、
記構造ユニットの斜材部は鋼からなるものであっても、
コンクリートからなるものでもよい。 また、上記構造ユ
ニットの底辺部を互いに連結する工程と上弦材を形成す
る工程は適宜順序を変えて施工することができるし、同
時に行ってもよい。
【0010】このようなトラス構造橋の構築方法では、
複数の構造ユニットをケーブルに支持させ、これらを連
結することによってトラス構造を形成することができる
ので、架設現場での工期を短縮することができる。そし
て、複数の構造ユニットをケーブルに支持させ所定の位
置に配列する工程は、例えば橋台又は橋脚付近の条件の
良い場所で構造ユニットをケーブルに支持させ、これを
吊支持したままケーブルに沿って移動することによって
行うことができる。したがって支保工等を支間全域に組
み立てる必要はなく、工期の短縮及び仮設費用の低減が
可能となる。また、ケーブルは構造ユニットの底辺部と
一体となるように固着することによってトラスの下弦材
として機能することになり、資材を有効に利用した合理
的な構造とすることができる。
【0011】なお、上記構造ユニットは、側面形状がほ
ぼ三角形となるように組み立てられているので、構造ユ
ニット自体が安定した構造となり、架設中に構造ユニッ
トの各部材に大きな曲げモーメントやせん断力の発生を
抑えることができる。さらに、上弦材の形成に際して
も、三角形となった構造ユニットの頂部を利用して、上
弦材となるプレキャスト部材を支持したり、仮設のため
の梁等を支持することができ、施工性が良好となる。
【0012】また、前記ケーブルを底辺部であるコンク
リート部材に埋め込んで一体となるようにコンクリート
又はモルタルを打設し、底辺部をケーブルに固定するこ
とによって、ケーブルと底辺部との固着を容易に行うこ
とができ、これらが強固に一体化される。さらに、ケー
ブルと一体化されたコンクリートの底辺部には、プレス
トレスを導入することによって、活荷重載荷時の引張力
に対してひび割れの発生が防止されるとともに、コンク
リートとケーブルとが一体となった部材で引張力に抵抗
し、剛性の大きな構造となる。
【0013】請求項4に係る発明は、請求項1に記載の
トラス構造橋の構築方法において、前記構造ユニットの
底辺部を互いに連結する工程は、前記斜材部と一体に接
合され、前記ケーブルの軸線方向に突き出した鋼突出部
を互いに連結するものとする。
【0014】側面形状が三角形となった構造ユニットを
連結して形成されるトラス構造では、隣り合う構造ユニ
ット間で大きなせん断力が作用することになる。つま
り、構造ユニットの連結部の両側にある斜材は、一般に
一方が引張部材で他方が圧縮部材となり、一方の斜材か
ら他方へ大きな力が伝達されることになる。本請求項に
係る方法で構造ユニットが連結されていると、斜材に作
用する力は、斜材の端部からケーブルの軸線方向に突き
出した鋼突出部を介して隣り合う構造ユニットの斜材に
伝達される。したがって、構造ユニットの連結部は、斜
材に作用する大きな力を確実に隣接する斜材に伝達する
ことが可能となる。
【0015】請求項5に係る発明は、請求項4に記載の
トラス構造橋の構築方法において、前記鋼突出部の連結
は、隣り合う構造ユニットの双方から突き出した鋼突出
部を一体に埋め込むようにコンクリートを打設するもの
とする。
【0016】構造ユニットをケーブルで吊支持した状態
は、たわみが生じ易く、上弦材を形成するための荷重が
作用したときにたわみが生じて隣り合う構造ユニット間
の相対位置も変化する。しかし、上記のように構造ユニ
ットをコンクリートの打設によって一体化することによ
ってたわみが生じた場合にもこれに対応した状態で確実
に連結することができ、さらに上記鋼突出部を介して斜
材に作用する力を確実に伝達することが可能となる。
【0017】請求項6に係る発明は、請求項1に記載の
トラス構造橋の構築方法において、底辺部から斜め上方
に立ち上げられた斜材の下端部にブロックを形成し、
前記ケーブルに吊支持された前記構造ユニットを互いに
連結する工程は、隣り合う構造ユニットのそれぞれが備
える前記ブロックの間にコンクリート又はモルタルを充
填し、これらのブロックを緊張材で互いに締め付けるも
のとする。
【0018】この方法では、斜材の下端部に形成された
ブロック間にコンクリート又はモルタルを充填するの
で、連結する双方の構造ユニットの相対位置が多少変動
してもこの変動に対応することができ、構造ユニットを
互いに連結することができる。そして、双方のブロック
は、緊張材で互いに締め付けられるので強固に一体化さ
れる。したがって斜材に作用する力はブロックを介して
隣接する構造ユニットの斜材に確実に伝達される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本願に係る発明の実施の形
態を図に基づいて説明する。図1は、本願発明に係る方
法で構築することができるトラス構造橋の一例を示す概
略側面図である。このトラス構造橋は、グランドアンカ
ー23によって地盤に固定された二つの橋台21,22
間に架設されたものであって、トラス構造は、プレスト
レストコンクリートからなる下弦材1と、上面が路床と
なるコンクリートの上弦材2と、これらを斜めに連結す
る鋼の斜材3とで主要部が構成されている。
【0020】上記下弦材1は、コンクリートの板状部材
であり、両端がそれぞれ二つの橋台21,22に連続
し、これらの橋台に両端が定着されたPC鋼材4が埋め
込まれている。上記上弦材2は、プレキャストコンクリ
ートの板状部材を橋軸方向に連結して形成されたもの
で、必要に応じてプレストレスが導入され、上面に作用
する活荷重を支持することができるようになっている。
この上弦材2は斜材3によって支持されるとともに両端
部は、橋台21,22に支持されている。
【0021】上記上弦材を、橋台21,22上に支持す
る構造は、図2に示すように、橋台21上にゴム支承5
を介して支持するものであってもよいし、図3に示すよ
うに、上記ゴム支承の他に上弦材102と橋台121と
の間に水平方向の力を伝達する弾性支承110を介挿す
るとともに、上弦材102と橋台121とを鋼棒111
によって連結する構造とすることもできる。このような
構造とすることにより、トラス構造の剛性を高めること
ができる。また、図4に示すように、鋼棒211と橋台
221との間に粘性を有する材料212を介挿して連結
することもできる。このような構造とすることによっ
て、活荷重作用時又は地震時に生じる振動を有効に減衰
させることができる。
【0022】一方、上記斜材3は、鋼管からなるもので
あり、複数が橋軸方向に傾斜するように配置され、その
傾斜方向が交互に反対方向となっている。つまり、上記
下弦材1及び上弦材2とともにワレントラスを構成して
いる。
【0023】上記橋台21,22は鉄筋コンクリートか
らなるものであり、地盤上に構築され、上記下弦材1に
埋め込まれたPC鋼材4から伝達される水平力に対して
転倒又は滑動しないようにグランドアンカー23で地盤
に強固に固着されている。なお、グランドアンカー23
は地盤に削孔を行い、この孔内に緊張材を挿入した後グ
ラウトを施したものであり、この緊張材に緊張力を導入
することによって橋台21,22を地盤に押し付けるよ
うに固定することができるものである。
【0024】次に、上記トラス構造橋の構築方法につい
て説明する。まず、図5(a)に示すように、二つの橋
台21、22を架設位置で対峙するように形成し、グラ
ンドアンカーによって強固に地盤に固定する。そして、
これらの橋台間にPC鋼材(ケーブル)4を張架する。
【0025】一方、トラス構造を構成する構造ユニット
を、架設現場近くの製作ヤード又は工場で製作する。構
造ユニット6は、連結されて下弦材となるプレキャスト
コンクリートの板状部材と、この上に斜めに立ち上げら
れた鋼管からなる斜材3とで構成される。プレキャスト
コンクリートの板状部材は構造ユニットの底辺部6aと
なるもので、橋軸方向の両端にそれぞれ斜材3の下端が
接合され、これらの斜材3は上部で互いに連結されてい
る。したがってこの構造ユニットは、コンクリートの底
辺部6aと2本の斜材3とで側面形状がほぼ三角形とな
っている。
【0026】この構造ユニット6は、クレーンで吊り上
げられ、上記PC鋼材4に懸垂支持される。PC鋼材4
への支持は、図6に示すように、コンクリートからなる
底辺部6aの上側に設けられた溝6bにPC鋼材4が納
まるように吊り上げ、PC鋼材4の上側で短い鋼棒9を
底辺部6aのコンクリートに係止することによって行わ
れる。なお、図6中の符号10は、両側に設けられた2
組の斜材3を頂部で連結する部材を示すものである。
【0027】PC鋼材4に懸垂支持された構造ユニット
6は、図5(b)に示すように、PC鋼材4に沿って移
動される。移動は、例えばワイヤーの一端を構造ユニッ
ト6に連結し、ウインチ等で牽引することによって容易
に行うことができる。このようにして複数の構造ユニッ
ト6を順次PC鋼材4に懸垂支持し、図5(c)に示す
ように、橋台21,22間のほぼ全域にわたって配列す
る。配列された構造ユニット6は、移動しないようにそ
れぞれをPC鋼材4に仮固定する。
【0028】続いて、各構造ユニットの斜材の頂部間に
架け渡すように上弦材となるプレキャストコンクリート
部材7を配置する。このプレキャストコンクリート部材
7の配置は、図5(d)に示すように、斜材3の頂部間
に仮設レール8を架け渡し、この上にプレキャストコン
クリート部材7を走行させて行う。そして、図5(e)
に示すように2つの橋台間のほぼ全域にプレキャストコ
ンクリート部材7が配列されると、隣り合うこれらのプ
レキャストコンクリート部材間及び構造ユニットの底辺
部間、底辺部と橋台間にコンクリートを打設する。ま
た、図6に示す底辺部6aの溝6b内にもコンクリート
を打設し、このコンクリートの付着力によって底辺部6
aとPC鋼材4とを一体に固着する。
【0029】これにより、図5(f)に示すように、コ
ンクリートからなる底辺部6aは橋台間で連続した下弦
材1となり、斜材3上に支持されたプレキャストコンク
リート部材7も一連の上弦材2となる。そして、コンク
リートが硬化した後下弦材1の軸線方向にプレストレス
を追加導入することによって下弦材1のコンクリートに
適切なプレストレスが導入され、トラス構造が完成す
る。
【0030】上記底辺部6aの連結は、図7に示すよう
に端面から鉄筋13をU字状に突き出しておき、連結す
る双方の底辺部6aから突き出した鉄筋13を埋め込む
ようにコンクリート15を打設することによって一体の
部材とすることができる。なお、図7において、符号1
1は斜材3の下端に溶接接合された接合プレートを、符
号12は上記接合プレートの下端に固着されコンクリー
ト内に埋め込まれるアンカー部材を、符号14はコンク
リートの底辺部からループ状に突き出した鉄筋の重なり
合う範囲内に挿通された横方向鉄筋を示すものである。
【0031】上記のようなワレントラスでは、隣り合う
傾斜方向が逆となった斜材の一方には引張力が作用し、
他方には圧縮力が作用するので、双方の斜材が接合され
た位置間で大きなせん断力が作用する。つまり、底辺部
の接合部で大きなせん断力が生じる。このため、上記の
ような接合構造では、せん断耐力が充分でない場合もあ
り、この場合には、図8に示すように底辺部を接合する
ことによって対応することができる。なお、この接合構
造を採用したトラス構造橋の構築方法は、請求項4又は
請求項5に記載の発明の一実施形態である。
【0032】図8に示す底辺部の接合構造では、鋼管か
らなる斜材3’が接合プレート30に溶接接合され、こ
の接合プレート30がアンカー部材31によってコンク
リートの底辺部に固着される。そして、接合プレート3
0の下面には、鉛直方向のせん断補強プレート32が接
合されており、このせん断補強プレート32の一部が底
辺部のコンクリートから隣り合う構造ユニットに向かっ
て突き出している。せん断補強プレート32は、隣り合
う構造ユニットの底辺部からも同様に突き出しており、
双方の底辺部から突き出したせん断補強プレートは、接
合部でほぼ平行に重なり合い、この部分の対応する位置
にそれぞれ開口が設けられている。この開口には鉄筋3
3が挿通され、これらの鉄筋33およびせん断補強プレ
ート32を埋め込むように接合部のコンクリートが打設
される。
【0033】このような接合構造では、隣り合う構造ユ
ニット間の接合部のコンクリートでせん断力を伝達する
とともに、せん断補強プレート32によってもせん断力
が分担して伝達される。そして、せん断補強プレート3
2の開口に挿通された鉄筋33はコンクリートと一体と
なり、せん断キーとして機能する。なお、接合部で重な
り合うせん断補強プレートの開口には、上記鉄筋に代え
て又は上記鉄筋とともにPC鋼材を挿通し、横方向のプ
レストレスを導入してもよい。このようにプレストレス
を導入することにより、せん断補強プレートの鉛直面は
コンクリートと強く圧接され、せん断力の伝達が確実に
行なわれる。また、上記せん断補強プレートの突出部
は、重ね合わせて高力ボルト等で接合することも可能で
ある。
【0034】一方、構造ユニット間の接合部に大きなせ
ん断力が作用する場合に、図9に示すような接合構造を
採用することもできる。なお、この接合構造によって構
造ユニットを接合する方法は、請求項6に記載の発明の
一実施形態である。この接合構造は、鋼管からなる斜材
3’の下端部にほぼ直方体のブロック41が形成されて
おり、このブロック41がコンクリートの底辺部6a’
に固着されるとともに、接合される構造ユニットのブロ
ック41を互いに緊張材42で締め付けて接合するもの
である。
【0035】上記ブロック41は、鋼からなる箱状の部
材であり、上面に鋼からなる斜材3’が溶接接合され、
内部にはコンクリート43又はモルタルが充填される。
そして、上下面が下弦材となる底辺部6a’とほぼ平行
となるように、底辺部のコンクリートに固着されてい
る。接合される構造ユニットのそれぞれのブロック4
1,41は橋梁の軸線方向に並ぶように隙間をおいて配
置され、この隙間には高強度のモルタル44が充填され
る。そして双方のブロック41,41を貫通するように
設けられたダクト内に緊張材42が挿通され、この緊張
材42に緊張力を導入することにより双方のブロック4
1,41を締め付けるように接合される。また、接合さ
れる双方のブロック41,41の対向する接合端面に
は、突出キー45が設けられており、上記モルタル44
は、これらの突出キー45を埋め込むように充填され、
これらの突出キー45及び硬化したモルタル44を介し
てせん断力が双方のブロック41,41間で確実に伝達
される。
【0036】一方、これらのブロック41,41がアン
カー部材46によって固着されたコンクリートの底辺部
6a’も一体となるように接合される。この底辺部の接
合は、図9(b)に示すように、接合する双方の底辺部
からU字状に突き出した鉄筋47を埋め込むようにコン
クリート48を打設し、プレストレスを導入する構造を
採用することができる。また、図10に示すように、底
辺部の端面に突出キーを有するとともに、この端面が隣
り合う底辺部の端面と隙間をおいて対峙するように該底
辺部を製作しておき、これらの間にモルタル50を充填
してプレストレスを導入するものであってもよい。
【0037】図11は、請求項2に記載の方法によって
構築することができるトラス構造橋の一例を示す概略側
面図である。このトラス構造橋は、図1に示すトラス構
造橋と同様に、コンクリートからなる上弦材52及び下
弦材51と、鋼管からなる斜材53とで主要部が構成さ
れており、版状となった上弦材52の上面に舗装が施さ
れ、路面が形成されている。しかし、このトラス構造橋
では、図1に示すものとは異なり、トラス構造の両端部
で上弦材52と下弦材51とが一体に接合されており、
下弦材51に埋め込まれているPC鋼材54は、上弦材
52と下弦材51との接合部に定着されている。したが
って、このトラス構造を支持する橋台61,62には、
大きな水平力が作用しないようになっている。
【0038】このトラス構造橋は、次のような工程によ
って構築することができる。橋台61,62の構築、橋
台間のPC鋼材(ケーブル)54の張架、構造ユニット
の形成、構造ユニット56のPC鋼材54による懸垂支
持、構造ユニット56の所定位置での配列、上弦材とな
るプレキャストコンクリート部材57の配列は、図5
(a)〜(d)に示す工程と同様に行うことができる。
そして、図12(a)に示すように構造ユニット56が
PC鋼材54に沿って所定位置に配列され、その上にプ
レキャストコンクリート部材57が架け渡すように配列
されると、図12(b)に示すように、隣り合うプレキ
ャストコンクリート部材間及び隣り合う構造ユニットの
底辺部間にコンクリート58,59を打設して一体に連
結する。また、トラス構造の端部では、橋台とは分離さ
れ、上弦材52と下弦材51とが一体となるようにコン
クリートが打設される。
【0039】接合部のコンクリートが硬化すると、下弦
材に埋め込まれているPC鋼材54を、上弦材52と下
弦材51との接合部で定着し、トラス構造から突出して
橋台に定着されている部分を切断し、除去する。上記の
ようにしてトラス構造を完成すると、橋台61,62に
作用していたPC鋼材54の反力は解除され、橋台6
1,62を固定するためのグランドアンカーも不要とな
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本願に係る発明の
トラス構造橋の構築方法では、橋台又は橋脚間に張架さ
れたケーブルに三角形状の構造ユニットを懸すい支持
し、これらを連結することによってトラス構造とするの
で、橋の架設位置の広い範囲に支保工を組み上げる必要
がなく、経済的な架設が可能となる。また、構造ユニッ
トをケーブルに沿って配列した後、一斉にこれらを連結
してトラス構造とすることができ、工期の短縮を図るこ
とができる。また、構造ユニットを吊り支持するケーブ
ルは構造ユニットの底辺部と一体化し、下弦材の一部と
して用いることができ、ケーブルを有効に利用した合理
的な架設が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る方法で構築することができるト
ラス構造橋の一例を示す概略側面図である。
【図2】図1に示すトラス構造橋の上弦材を橋台で支持
する部分の概略断面図である。
【図3】図1に示すトラス構造橋で採用することができ
る上弦材端部の他の構造を示す概略断面図である。
【図4】図1に示すトラス構造橋で採用することができ
る上弦材端部の他の構造を示す概略断面図である。
【図5】図1に示すトラス構造橋を構築する工程を示す
概略図である。
【図6】図1に示すトラス構造橋の構築中における構造
ユニットの概略断面図である。
【図7】図1に示すトラス構造橋の構造ユニットの接合
部を示す概略断面図である。
【図8】構造ユニットを接合する構造の他の例を示す概
略断面図である。
【図9】構造ユニットを接合する構造の他の例を示す概
略断面図である。
【図10】構造ユニットを接合する構造の他の例を示す
概略断面図である。
【図11】請求項2に記載の方法によって構築すること
ができるトラス構造橋の例を示す概略側面図である。
【図12】図11に示すトラス構造橋を構築する工程を
示す概略図である。
【符号の説明】
1 下弦材 2 上弦材 3 斜材 4 PC鋼材 5 ゴム支承 6 構造ユニット 7 プレキャストコンクリート部材 8 仮設レール 9 短い鋼棒 10 斜材を連結する部材 11 接合プレート 12 アンカー部材 13 鉄筋 14 横方向鉄筋 15 接合部のコンクリート 21,22 橋台 23 グランドアンカー 30 接合プレート 31 アンカー部材 32 せん断補強プレート 33 鉄筋 41 ブロック 42 緊張材 43 コンクリート 44 突出キー 45 モルタル 46 アンカー部材 47 鉄筋 48 接合部のコンクリート 49 突出キー 50 モルタル 51 下弦材 52 上弦材 53 斜材 54 PC鋼材 56 構造ユニット 57 プレキャストコンクリート部材 58 プレキャストコンクリート部材接合部のコンク
リート 59 構造ユニットの底辺部を接合するコンクリート 61,62 橋台 102,202 上弦材 110,210 弾性支承 111,211 鋼棒 121,221 橋台 212 粘性を有する部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−132207(JP,A) 特開 平1−284601(JP,A) 特開 昭64−14406(JP,A) 特開 平10−252015(JP,A) 特開 平6−322722(JP,A) 特開 昭54−160027(JP,A) 実開 昭50−81032(JP,U) 実開 昭48−71625(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01D 21/00 E01D 6/00 - 6/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底辺部と斜材部とによって側面形状が
    三角形となるように構造部材を組み合わせた構造ユニッ
    トを複数形成する工程と、 二つ橋台又は橋脚間にケーブルを張架する工程と、 前記構造ユニットのプレキャストコンクリートからなる
    前記底辺部を前記ケーブルに係合させて該構造ユニット
    を吊支持し、該ケーブルの軸線方向に複数の構造ユニッ
    トを配列する工程と、 前記ケーブル上で隣り合う前記構造ユニットの底辺部を
    互いに連結する工程と、 前記構造ユニットの上端部の上に、プレキャストコンク
    リートの板状部材を載置して配列する工程と、配列された前記プレキャストコンクリートの板状部材間
    に現場でコンクリートを打設し、これらを連結して上弦
    材を形成する工程と を含むことを特徴とするトラス構造
    橋の構築方法。
  2. 【請求項2】 前記プレキャストコンクリートの板状
    部材を配列する工程は、隣り合う前記構造ユニットの上
    端部間に架け渡し、隣り合う前記板状部材が一つの構造
    ユニットの上端部上で間隔をおいて突き合わされるよう
    に配置するものであり、 前記板状部材間にコンクリートを打設する工程は、隣り
    合う板状部材と前記構造ユニットの上端部とに密接する
    ようにコンクリートを打設し、二つの板状部材と該構造
    ユニットの上端部とを接合するものであること を特徴と
    する請求項1に記載のトラス構造橋の構築方法。
  3. 【請求項3】 前記構造ユニットの斜材部は、前記底
    辺部を構成するコンクリート部材上面の少なくとも両側
    縁付近にそれぞれ設けられ、 前記構造ユニットを前記ケーブルによって吊支持する工
    程は、前記底辺部上の前記斜材部が立設された位置より
    側縁側で、該底辺部を前記ケーブルに係止することを特
    徴とする請求項1に記載の トラス構造橋の構築方法。
  4. 【請求項4】 前記構造ユニットの底辺部を互いに連
    結する工程は、前記斜材部と一体に接合され、前記ケー
    ブルの軸線方向に突き出した鋼突出部を互いに連結する
    ものであることを特徴とする請求項1に記載のトラス構
    造橋の構築方法。
  5. 【請求項5】 前記鋼突出部の連結は、隣り合う構造
    ユニットの双方から突き出した鋼突出部を一体に埋め込
    むようにコンクリートを打設するものであることを特徴
    とする請求項4に記載のトラス構造橋の構築方法。
  6. 【請求項6】 前記構造ユニットは、底辺部から斜め
    上方に立ち上げられた斜材の下端部にブロックを形成
    し、 前記ケーブルに吊支持された前記構造ユニットを互いに
    連結する工程は、隣り合う構造ユニットのそれぞれが備
    える前記ブロックの間にコンクリート又はモルタルを充
    填し、これらのブロックを緊張材で互いに締め付けるも
    のであることを特徴とする請求項1に記載のトラス構造
    橋の構築方法。
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