JP3330673B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP3330673B2 JP14059393A JP14059393A JP3330673B2 JP 3330673 B2 JP3330673 B2 JP 3330673B2 JP 14059393 A JP14059393 A JP 14059393A JP 14059393 A JP14059393 A JP 14059393A JP 3330673 B2 JP3330673 B2 JP 3330673B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ICやLSIデバイ
スなどの半導体装置及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置は、一般に、シリコン基板上
にリソグラフィ技術を用いて、所望のパターンを形成す
ることにより製造される。すなわち、所望の電子回路を
構成するシリコン基板の表面に、不純物を拡散し、pn
接合を形成するためのパターンを形成し、それらの接続
のためのコンタクト窓をあけ、接続するための配線パタ
ーンを形成する。
【0003】ここで、リソグラフィを用いた従来の半導
体装置及びその製造方法には、次のようなものがある。
図6は、従来技術の半導体装置を示す断面図であり、図
6において、1はN+、P+拡散層が形成されるシリコ
ン(Si)基板、2は、シリコン基板1上に形成され、
シリコン基板上の素子の電極等に用いられる配線材料
(ポリシリコン)である。ポリシリコン2は、シリコン
基板1上に形成される電子回路の配線パターンの一部を
なす。3はシリコン基板1及びポリシリコン2上に形成
され、電子回路を構成する素子、配線を相互に絶縁する
高温酸化膜(SiO2)であり、ポリシリコン2及び高
温酸化膜3は、以下の説明にいうパターン層を形成す
る。4はポリシリコン2が形成されたことにより生じる
シリコン基板1上の上記パターン層(ポリシリコン2、
高温酸化膜3)の表面の凹凸を平坦化するSOG(spin
-on-glass)と呼ばれる塗布ガラス、10はSOG4上
に塗布され、上記高温酸化膜3のパターン作成のため、
あるいは、上記パターン層にさらに重ねて配線パターン
及び絶縁層からなるパターン層(図示せず)を形成する
ために用いられるレジスト膜である。このレジスト膜1
0は、エッチングに対して保護膜となる。
【0004】次に、半導体装置の製造方法について説明
する。半導体装置の製造は、電子回路を構成するシリコ
ン基板1の表面に均一な各種の膜を形成することにより
行われる。すなわち、(イ)所定のpn接合(図示せず)
を形成するために不純物を拡散し、(ロ)形成されたpn
接合を回路に接続するためのコンタクト窓(図示せず)
をあけ、(ハ)それらを相互に接続するための配線パター
ンを形成する。図6において、ポリシリコン2は配線パ
ターンとしてのものである。そして、ポリシリコン2の
上に、形成された素子及び配線の絶縁、保護のための高
温酸化膜(SiO2)3を形成する。さらに、高温酸化
膜3の上に重ねてアルミなどにより配線パターン(図示
せず)が形成され、電子回路が構成されていく。
【0005】以上のそれぞれの工程(イ)〜(ハ)におい
て、所望のパターンを形成するためにリソグラフィが用
いられる。ここで、リソグラフィとは、光などに感応す
る物質を利用して微細なデバイスや回路のパターンを複
製、量産する技術であり、一般に、以下の工程からな
る。 (1)シリコン基板上に、エッチングに対して保護膜とな
る感光性レジスト膜を形成する。 (2)所望のパターンが描かれたマスクを通して、紫外線
などによりレジスト膜を露光する。 (3)現像、すなわち不要なレジスト膜を除去することに
より所望のパターンのレジスト膜を形成する。 (4)化学薬品(希釈したフッ化酸HFなど)を用いる等
によりエッチングを行う。このときレジスト膜は、エッ
チングに対する保護膜として働くので、レジスト膜に覆
われていない部分のみが溶ける。
【0006】ところで、図6において、シリコン基板1
上にポリシリコン2が形成され、高温酸化膜3は、さら
にその上に形成されているため、ポリシリコン2の厚み
に起因して生じる凹部(図3における20)や凸部(図
3における21)のため、高温酸化膜3に段差(凹凸)
が生じる。ここで、図6に示すSOG4を重ねる事な
く、高温酸化膜3上にレジストパターン10を重ねて形
成し、さらにリソグラフィを行うことがある。この場合
において、上記の凹凸があると、次に重ねて形成する層
のパターン形成の際に種々の不具合を生じる。
【0007】すなわち、上記工程(1)により、高温酸化
膜3あるいは配線用のアルミの層(図示せず)に重ねて
形成されたレジスト膜10は、凹部20、凸部21に従
ってその膜に厚い部分と薄い部分とが生じる。そして、
この膜厚が不均一なレジスト膜10にたいして、工程
(2)を行うと、露光に光を用いているので、上記凹凸の
影響により、露光の光が乱反射し、工程(3)の現像をし
ても、所望のレジストパターンを得ることができない。
さらに、適正な露光のためには、レジスト膜10の厚み
の厚い部分には紫外線を多く照射し、薄い部分には少な
く照射する必要があるが、実際には、均一に紫外線を照
射するため、レジスト膜10の厚い部分(凹部20に対
応する部分)は露光不足となりパターンがはっきりしな
くなる。一方、薄い部分(凸部21に対応する部分)は
露光過度となり、パターンが細くなる。
【0008】これらの現象は、図6の高温酸化膜3に重
ねて形成されるアルミ配線層等(図示せず)のパターン
に対し悪影響を与え、半導体装置の歩留まり及び信頼性
の低下を招く。したがって、このような不具合を解消す
るために、高温酸化膜3の段差(凹凸)をできるだけ少
なくする必要がある。
【0009】そのため、従来は、図6に示すように、高
温酸化膜3に重ねて塗布ガラス(SOG)4を塗布する
ことにより、凹凸による段差を平坦化する方法が用いら
れている。SOGとは、ケイ素化合物を有機溶剤に溶解
した溶液、及びこれを塗布・焼成することによって形成
されるSiO2を主成分とする膜の総称である。SOG
は、塗布するときに、凹部に深く溜まるという平坦化能
力をもつため、SOGを塗布すると、図6に示すよう
に、基板上の凹部20に厚く、凸部21に薄く、段差を
緩和するように皮膜が形成され、ポリシリコンパターン
2による段差を低減することができ、レジスト膜10の
膜厚の均一化が可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の、SOG4を用
いて平坦化する方法において、凹部20、凸部21の差
を完全になくし、より平坦性を高めるためには、SOG
4を厚く塗布する必要がある。しかし、SOG4は、焼
成によって無機質化するする際に大きな体積減少を生じ
ると共に、膜の内部応力が大きくなる性質をもち、この
ため、厚く塗布した場合、クラックが発生しやすくな
る。クラックが生じると、重ねて形成されるレジスト層
10等に歪みが生じ、平坦化の効果が薄れ、パターンに
乱れが生じる。さらに、上層に形成された導電膜(図示
せず)の一部がクラック内に入り込むと、これをエッチ
ングにより完全に除去するのは難しく、このクラック内
の導電膜により配線パターンがショートする等の不具合
を引き起こす。このため、SOG4を用いた平坦化法
は、所望の平坦性を得にくかった。
【0011】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、レジスト膜の下地となるパタ
ーン層の凹凸を除去することにより、所望のパターンを
形成し、信頼性の高い半導体装置を得ることを目的とし
ており、さらに、この装置の生産に適した製造方法を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体装
置は、凹凸をもつパターン層が形成された半導体基板
と、シリサイド、ポリシリコン等の金属膜からなり、上
記パターン層上の凹部に埋め込まれたダミーパターンと
を備え、上記ダミーパターンにより上記凹凸が平坦化さ
れていることを特徴とするものである。 また、この発明
に係る半導体装置の製造方法は、凹凸をもつパターン層
が形成された半導体基板上に、上記パターン層上の凹部
を埋めるようにシリサイド、ポリシリコン等の金属膜を
形成する第1の工程と、上記第1の工程により形成され
た上記金属膜層の、上記凹凸の凸部に対応する部分を除
去し、上記凹凸の凹部に上記金属膜層の一部をダミーパ
ターンとして残す第2の工程と備え、上記ダミーパター
ンにより上記凹凸が平坦化されることを特徴とするもの
である。 また、この発明に係る半導体装置の製造方法
は、凹凸をもつパターン層が形成された半導体基板上
に、上記パターン層上の凹部を埋めるようにシリサイ
ド、ポリシリコン等の金属膜層を形成する第1の工程
と、上記半導体基板上でパターンが形成される第1の領
域の上記第1の工程により形成された上記金属膜層に対
しパターンを形成するとともに、上記半導体基板上でパ
ターンが形成されない第2の領域の上記第1の工程によ
り形成された上記金属膜層の、上記凹凸の凸部に対応す
る部分を除去し、上記凹凸の凹部に上記金属膜層の一部
をダミーパターンとして残す第2の工程とを備え、上記
ダミーパターンにより上記第2の領域における上記凹凸
が平坦化されることを特徴とするものである。 また、こ
の発明に係る半導体装置は、凹凸をもつパターン層が形
成された半導体基板と、シリサイド、ポリシリコン等の
金属膜からなり、上記パターン層上の凹部に埋め込まれ
たダミーパターンと、上記ダミーパターン上、又は該ダ
ミーパターンと上記パターン層との上に形成された流動
性のある無機物層とを備え、上記ダミーパターンおよび
上記無機物層とにより上記凹凸が平坦化されていること
を特徴とするものである。 さらに、この発明に係る半導
体装置の製造方法は、凹凸をもつパターン層が形成され
た半導体基板上に、上記パターン層上の凹部を埋めるよ
うにシリサイド、 ポリシリコン等の金属膜層を形成する
第1の工程と、上記第1の工程により形成された層の、
上記凹凸の凸部に対応する部分を除去し、上記凹凸を平
坦化するダミーパターンを形成する第2の工程と、上記
パターン層及び上記ダミーパターン上に流動性のある無
機物を塗布し、処理することにより、上記パターン層及
び上記ダミーパターンの表面を平坦化する無機物層を形
成する第3の工程とを備えたものである。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】請求項1及び請求項2の発明においては、半導
体基板上に形成されたパターン層に、上記パターン層上
に生じる凹凸に対応する厚みをもち、上記パターン層上
の凹部にシリサイド、ポリシリコン等の金属膜で形成さ
れたダミーパターンを形成し、上記ダミーパターンが凹
部を埋め、上記パターン層の凹凸を軽減し、平坦化す
る。
【0018】請求項3の発明においては、半導体基板上
のパターンの形成される領域において、所定のパターン
を形成するとともに、上記半導体基板上のパターンの形
成されない領域において、パターン層上に生じる凹凸の
凸部に対応する部分を除去することにより、シリサイ
ド、ポリシリコン等の金属膜のダミーパターンを形成
し、このひとつの工程により、所定のパターンを形成
と、パターン層の凹凸の軽減、平坦化を同時に行う。
【0019】請求項4及び請求項5の発明においては、
半導体基板上に形成されたパターン層に、上記パターン
層上に生じる凹凸に対応する厚みをもち、上記パターン
層上の凹部にシリサイド、ポリシリコン等の金属膜で
成されたダミーパターンを形成することにより凹部を埋
め、上記凹凸を平坦化するとともに、上記パターン層及
び上記ダミーパターン上に流動性のある無機物を塗布
し、処理することにより無機物層を形成し、上記パター
ン層及び上記ダミーパターンの表面を、より平坦化す
る。
【0020】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図について説明する。図1
は、この発明による半導体装置を示す断面図であり、シ
リコン基板上に形成されたポリシリコンの配線の断面を
模式的に示している。図1において、1はN+、P+拡
散層が形成されるシリコン(Si)基板、2は、シリコ
ン基板1上に形成され、シリコン基板上の素子の電極等
に用いられる配線材料(ポリシリコン)であり、シリコ
ン基板上1に形成される電子回路の接続等のためのパタ
ーンの一部を構成する。3はシリコン基板1及びポリシ
リコン2上に形成され、電子回路を構成する素子、配線
を相互に絶縁する高温酸化膜(SiO2)であり、上記
ポリシリコン2及び高温酸化膜3は、以下の説明にいう
パターン層を構成する。5は高温酸化膜3上に形成され
た絶縁膜としての高温酸化膜(SiO2)であり、上記
パターン層に重ねて形成されるパターン層の一部であ
る。6は高温酸化膜3の凹凸をなくし平滑化するよう
に、高温酸化膜3に重ねてポリシリコンにより形成され
るダミーパターン、10は高温酸化膜5上に塗布され、
パターン層(ポリシリコン2及び高温酸化膜3)に重ね
て形成されるパターン層(高温酸化膜5又は図示されな
い金属膜)を形成するエッチングの際に、保護膜となる
レジスト膜である。
【0021】この図1の半導体装置において、その断面
図からわかるように、平坦なシリコン基板1上に形成さ
れたポリシリコン2により、ポリシリコン2の厚みに対
応する凹部22及び凸部23が生じる。この凹部22に
かかわる部分について、シリコン基板上1の凹部22と
凸部23との高さの差とほぼ同等の厚みをもつダミーパ
ターン6を形成することにより、この凹部22と凸部2
3との高さの差をなくし、シリコン基板1上のパターン
層の高さを平坦化している。すなわち、凹部22の高さ
は、凹部22にのみ重ねて形成されたダミーパターン6
の厚みを加えたものになり、それは凸部23の高さと同
じになる。
【0022】次に、図1に示す半導体装置の製造方法に
ついて、図2に基づいて説明する。 ・工程A1 図2(a)に示すシリコン基板1上には、ポリシリコン2
により配線が形成され、さらにそのうえに、絶縁層とし
て高温酸化膜3が形成されているものとする。このシリ
コン基板1の全面に、ポリシリコンの膜によるダミーパ
ターン用の層11を形成する(図2(b))。このポリシ
リコンのダミーパターン用の層11の膜は、ポリシリコ
ン2の配線に起因する凹凸に対応した厚みを持つものと
する。 ・工程B1 ポリシリコンのダミーパターン用の層11が形成された
シリコン基板1(図2(b))上に、さらに感光性を有す
るフォトレジストを塗布して、レジスト膜12を形成す
る(図2(c))。このレジスト膜12は、ポリシリコン
のダミーパターン用の層11を保護するためのものであ
る。
【0023】・工程C1 レジスト膜12に対して、凹部22にかかわる部分のみ
に紫外線が照射されるようにパターンが描かれたマスク
13を通して紫外線16を照射する。マスク13には、
パターンに応じて、紫外線16を通す部分14と、通さ
ない部分15とが形成されており、部分14に対応した
紫外線16のみがマスクを透過し、レジスト膜12に照
射される(図2(d))。 ・工程D1 次に、所定の溶剤を用いて現像を行うと、レジスト膜1
2の紫外線の当たった部分のみがの現像工程でも溶けず
に残り、当たらなかった部分は現像液に溶け、レジスト
膜12に所望のパターンが形成される(図2(e))。す
なわち、図1の凹部22にかかわる部分のみにレジスト
膜12が残る。
【0024】・工程E1 その後、エッチングを行うと、レジスト膜12は、エッ
チングに対する保護膜として働くから、レジスト膜12
に覆われていない部分のポリシリコンのダミーパターン
用の層11のみが溶け、凹部22にかかわる部分が残
る。そして、レジスト膜12を除去すれば、ダミーパタ
ーン6が得られる(図2(f))。このように凹部22の
みに、その凹凸の差に対応したポリシリコンが残り、こ
のように形成されたポリシリコンのダミーパターン6は
凹凸をなくすから、シリコン基板1上のパターン層の厚
みは平滑化される。 ・工程F1 このパターン層に重ねて、さらに、パターン層を形成す
るために、高温酸化膜5を重ねて形成し(図2(g))、
所望のパターンを形成した後、上記工程A1〜工程E1
を繰り返すことによりパターニングを行う。この高温酸
化膜5は、平坦化されたパターン層に重ねて形成される
ので、その膜厚は均一となる。
【0025】このようにして形成されたポリシリコンに
よるダミーパターン6は、ポリシリコン本来の、配線材
料になったり、ゲート電極になったりする役割をもた
ず、単にポリシリコン2による凹凸を埋めるための役割
を持っている。
【0026】そして、この方法による平坦化によれば、
従来用いられたSOG4の場合のようなクラックは発生
せず、凹凸を除去することができる。このため、パター
ンを形成した上にさらに重ねてパターンを形成する場合
において、下層のパターンによる凹凸は除去され、十分
に平坦化された安定した下地を形成するため、パターニ
ングの不具合等は生じず、歩留まりのよい、プロセスマ
ージンのある半導体装置を得ることができる。
【0027】なお、上記実施例では、ダミーパターンは
ポリシリコンで形成されていたが、これはモリブデンシ
リサイド(MoSix)、タングステンシリサイド(W
Six)等の金属やシリコン酸化膜(SiO2)やシリ
コン窒化膜(Si3N4)等の絶縁膜でもよい。これら
の膜は一般に良く使われるもので、ダミーパターンとし
て適当である。
【0028】実施例2.上記実施例ではダミーパターン
6を形成するために、ポリシリコン膜の形成、レジスト
パターンの形成、エッチングの工程A1〜E1を追加す
る必要があったが、これらの工程を単独で行わず、回路
の形成のためのリソグラフィと同時におこなってもよ
い。
【0029】例えばメモリセルと周辺回路とからなるメ
モリLSIのパターン形成においては、メモリセルはゲ
ート回路が重ねられて構成されるのに対し、同一のシリ
コン基板上に形成される周辺回路は平面的に構成される
というように、それらの構造が大きく異なり、メモリセ
ルのパターニングの際に周辺回路のパターンが形成され
ないといった場合がある。また、メモリセルのゲートを
タングステンシリサイドで形成し、一方、周辺回路のゲ
ートをポリシリコンで形成するというように、配線の材
料が異なる場合も、同様にパターンが形成されない領域
が生じる。
【0030】このような場合、メモリセルのパターニン
グのためのマスクにおいて、周辺回路の部分は使用され
ずブランクとなっている。そこで、このブランクの部分
を有効活用し、この部分にダミーパターン形成用のマス
クを作成し、メモリセルのパターニングと同時に、周辺
回路にダミーパターンを形成するようにして、周辺回路
の部分の平坦化を行えば、パターン形成とダミーパター
ン形成とを同時に行うことができ、経済的である。
【0031】ここで、メモリLSIのパターン作成に用
いられるマスクを、説明のため模式的に表現した図を図
3に示す。13a、13b、13cはそれぞれ異なる工
程における、それぞれのパターンを作成するための複数
のマスクであり、マスク全体がメモリLSIチップ全体
のパターンに対応している。
【0032】図3(a)に示すマスク13aにおいて、1
7bはメモリLSIのメモリセルの配線(パターニン
グ)のためのマスクパターンが描かれている(具体的な
パターンは図示していない、他の領域についても同じ)
領域であり、17a、17cは、それぞれメモリLSI
の周辺回路のパターニングのためのマスクパターンが描
かれている領域である。マスク13aにおいては、メモ
リLSI全体にパターニングがなされるため、全体にパ
ターニングのためのマスクパターンが描かれている。
【0033】しかし、上述したように、図3(b)のマス
ク13bにおいて、周辺回路のパターニングのためのマ
スクパターンの領域18a、18bには所定のパターン
が描かれるものの、メモリセルのためのマスクパターン
の領域18bにはパターンが描かれず、ブランク(未使
用)となる場合がある。このような場合に、図3(b)
に示すメモリセルのマスクパターンの領域18bにダミ
ーパターン6を形成するためのパターン(ダミーパター
ン用マスク)を描き、周辺回路のパターンを形成すると
同時に、メモリセルのダミーパターン6を形成して周辺
回路の平坦化を行うようにする。
【0034】以下、上記マスク13bを用いたダミーパ
ターンの形成方法について、半導体装置としてEPRO
M(erasable programmable read only memory)を例に
とり、具体的な工程について説明する。図4は、EPR
OMの断面図であり、周辺回路およびメモリセルのゲー
ト部分の断面を示している。図4中の(a1)、(b1)、(c1)、
(d1)及び(e1)は、以下に説明する工程A2〜E2におけ
るEPROMの周辺回路の断面を示し、図4中の(a2)、
(b2)、(c2)、(d2)及び(e2)は工程A2〜E2におけるEP
ROMのメモリセルの断面を示している。
【0035】・工程A2 まず、所定のパターン層を形成した後、高温酸化膜を全
面に形成する。例えば、図4(a1)の断面図に示すよう
に、周辺回路において、シリコン基板1上にゲートとシ
リコン基板とを絶縁するための高温酸化膜3aをはさん
で、ポリシリコンによりMOSトランジスタのゲート1
9を形成する。一方、図4(a2)の断面図に示すように、
メモリセルにおいて、シリコン基板1上に高温酸化膜3
bをはさんでメモリのデータ書き込みのためのフローテ
ィングゲート17を形成し、さらにそれに重ねて、高温
酸化膜3bをはさんでデータ読みだしのためのコントロ
ールゲート18を形成する。高温酸化膜3bはゲートを
絶縁するためのものである。さらに、全面に、ゲート1
7、18、19等を保護絶縁する高温酸化膜3bを形成
する。 ・工程B2 次に、図4(a1)の周辺回路及び同図(a2)のメモリセルの
高温酸化膜3bに重ねて、ポリシリコンの膜によるダミ
ーパターン用の層11を全面的に形成する(図4(b1)(b
2))。ここで、配線材料であるポリシリコンを用いてダ
ミーパターン用の層11を形成するのは、この層によ
り、メモリセルのダミーパターン6を形成すると同時
に、周辺回路のパターニング(配線)を行うためであ
る。このポリシリコンのダミーパターン用の層11は、
メモリセルの凹凸に対応した厚みを持つものとする。
【0036】・工程C2 ポリシリコンのダミーパターン用の層11が形成された
周辺回路及びメモリセル上に、さらに、感光性を有する
フォトレジストを塗布してレジスト膜を形成する。そし
て、周辺回路の部分18a、18cについて所定の配線
のパターニングのためのマスクパターンが描かれ、メモ
リセルの部分18bについてダミーパターン形成のため
のマスクパターンが描かれたマスク13bを用いて、レ
ジスト膜の露光、現像を行い、レジストパターン12を
形成する(図4の(c1)及び(c2))。このようにして形成
されたレジストパターン12は、周辺回路(同図(c1))
においては、ポリシリコンのダミーパターン用の層11
により所定のゲート作成及び配線を形成するためのもの
であり、メモリセル(同図(c2))においては、高温酸化
膜3bの凹凸をダミーパターン用の層11により平坦化
するためのものである。
【0037】・工程D2 レジストパターン12が形成された状態で、ダミーパタ
ーン用の層11をエッチングすると、レジストパターン
12が保護膜として機能し、所定のパターンが得られる
(図4の(d1)及び(d2))。すなわち、周辺回路にはポリ
シリコンによる配線パターン2が形成され、メモリセル
には凹凸を除去するためのダミーパターン6が得られ
る。 ・工程E2 そして、レジストを除去すると、周辺回路には所定の配
線パターン2が得られ(図4(e1))、一方、メモリセル
には、所定の厚みを持つダミーパターン6が高温酸化膜
3bの凹凸の凹部を埋めるように形成され、高温酸化膜
3bの平坦化が行われる。このように、これらの工程に
よれば、所望のパターニング及び平坦化された断面構造
が得られるので、ひとつの工程で、周辺回路の配線パタ
ーンを形成するとともに、メモリセルの平坦化をおこな
うことができる。
【0038】以上の工程により得られた周辺回路及びメ
モリセルの上に、必要に応じてアルミ配線等(図示せ
ず)の層を重ねて形成していく。この場合、メモリセル
は平坦化されているから、さらに層を重ねた場合でも、
レジストパターンの乱れによる不具合は生じない。一
方、周辺回路には凹凸があるが、周辺回路は構造はあま
り複雑でなく、また、さほど多層化されないので、重ね
てパターンを形成する場合でも不具合はあまり発生せ
ず、あまり問題とはならない。これに対し、メモリセル
は複雑、かつ、多層構造であり、精度が要求されるか
ら、十分に平坦化することが必要である。
【0039】また、上記の工程は、メモリセル部分にダ
ミーパターンを形成するものであったが、図3(c)の1
3cのマスクパターンを用いることにより、周辺回路の
平坦化をおこなってもよい。
【0040】すなわち、マスクパターン13cを用いて
パターンを形成する工程において、マスクパターン13
cのブランク(未使用)の領域19a、19cにダミー
パターンを形成するパターンを形成し、これを有効活用
することにより、メモリセルのパターニングと同時に周
辺回路のダミーパターンを形成する。具体的な工程は、
上記A2〜E2と同様である。
【0041】以上のように、マスクパターンの使用され
ない部分を有効に活用することにより、ダミーパターン
用の特別の工程を必要とせず、したがって、工程を増加
させることなく、シリコン基板上のパターン層を平坦化
することができる。
【0042】なお、上記の説明において、EPROMの
場合を例に取り説明したが、他のIC、LSIであって
もよく、未使用のマスクの領域を利用してダミーパター
ン6を形成すれば同様の効果が得られる。また、上記の
説明において、周辺回路とメモリセルという、中央部と
周辺部とで、パターンがはっきりと区分される例につい
て説明してきたが、このような場合にかぎらず、形成さ
れるパターンの密度がシリコン基板上の部分ごとに異な
りパターンに疎密がある場合、密度が低い部分の未使用
の領域を有効活用して、密度が高い部分のパターンを形
成するとともに、密度が低い部分にダミーパターンを形
成するようにしてもよい。
【0043】実施例3.また、従来のSOGを用いた平
坦化方法と、この発明のダミーパターンによる平坦化方
法とを組み合わせて平坦化をおこなってもよく、図5に
そのような構成による半導体装置の断面図の例を示す。
図5において、4は高温酸化膜3及びダミーパターン6
の上に形成されたSOG膜である。SOGは、凹部に深
く溜まるという平坦化能力をもつため、ダミーパターン
6では完全に除去できなかった凹凸を緩和するようにS
OG4が形成され、より優れた平坦化が可能である。
【0044】図5に示す半導体装置の製造方法を簡単に
説明する。まず、実施例1で説明した工程工程A1〜工
程E1により、高温酸化膜3の上にダミーパターン6を
形成する。その後に、ケイ素化合物を有機溶剤(アルコ
ール等)に溶解させたSOGを、スピンナー等により基
板を回転させながら回転塗布する。そして、熱処理をす
ることにより溶剤の蒸発及び脱水・重合反応を進行させ
無機質のSOG膜6を形成する。
【0045】なお、SOG4は焼成により無機質化され
るとSiO2となり、図5の半導体装置は、図1の高温
酸化膜5をもつ半導体装置と同様の構成をもつことにな
る。
【0046】なお、上記実施例において、ダミーパター
ンを半導体装置のシリコン基板1の全面に形成するばか
りでなく、必要に応じてその一部に形成してもよく、平
坦化の効果が低い部分についてダミーパターンを形成す
る工程を削減できる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、請求項1及び請求項2の
発明によれば、半導体基板上のパターン層上の凹凸の凹
部にシリサイド、ポリシリコン等の金属膜でダミーパタ
ーンを形成し、平坦化したので、重ねて形成される層の
レジスト膜の露光が適切に行われ、所望のパターンを形
成することができ、信頼性の高い半導体装置を得ること
ができる。
【0048】また、請求項3の発明によれば、マスクパ
ターンの使用されない部分を有効に活用し、パターンを
形成するとともに、シリサイド、ポリシリコン等の金属
膜でダミーパターンを形成するようにしたので、ダミー
パターンを形成する工程を特に設ける必要がなく、工程
の増加を抑えつつ、所望のパターンを形成することがで
き、信頼性の高い半導体装置を得ることができる。
【0049】また、請求項4及び請求項5の発明によれ
ば、半導体基板上のパターン層上の凹凸の凹部にシリサ
イド、ポリシリコン等の金属膜でダミーパターンを形成
するとともに、重ねて流動性のある無機物を塗布し、処
理するので、さらに平坦化することができ、所望のパタ
ーンを形成することができ、より信頼性の高い半導体装
置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による半導体装置の断面を
示す図である。
【図2】この発明の実施例1による半導体装置の製造方
法を示す図である。
【図3】この発明の実施例2による半導体装置の製造に
用いるマスクパターンの概要を示す図である。
【図4】この発明の実施例2による半導体装置の製造方
法を示す図である。
【図5】この発明の実施例3による半導体装置の断面を
示す図である。
【図6】従来の半導体装置の断面を示す図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 配線材料(ポリシリコン) 3 高温酸化膜(SiO2) 4 SOG 5 高温酸化膜(SiO2) 6 ダミーパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 H01L 21/3205 H01L 21/768

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹凸をもつパターン層が形成された半導
    体基板と、 シリサイド、ポリシリコン等の金属膜からなり、上記パ
    ターン層上の凹部に埋め込まれたダミーパターンとを備
    え、 上記ダミーパターンにより上記凹凸が平坦化されている
    ことを特徴とする 半導体装置。
  2. 【請求項2】 凹凸をもつパターン層が形成された半導
    体基板上に、上記パターン層上の凹部を埋めるようにシ
    リサイド、ポリシリコン等の金属膜を形成する第1の工
    程と、 上記第1の工程により形成された上記金属膜層の、上記
    凹凸の凸部に対応する部分を除去し、上記凹凸の凹部に
    上記金属膜層の一部をダミーパターンとして残す第2の
    工程と備え、上記ダミーパターンにより上記凹凸が平坦化されること
    を特徴とする 半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 凹凸をもつパターン層が形成された半導
    体基板上に、上記パターン層上の凹部を埋めるようにシ
    リサイド、ポリシリコン等の金属膜層を形成する第1の
    工程と、上記半導体基板上でパターンが形成される第1
    の領域の上記第1の工程により形成された上記金属膜
    に対しパターンを形成するとともに、上記半導体基板上
    でパターンが形成されない第2の領域の上記第1の工程
    により形成された上記金属膜層の、上記凹凸の凸部に対
    応する部分を除去し、上記凹凸の凹部に上記金属膜層の
    一部をダミーパターンとして残す第2の工程とを備え 上記ダミーパターンにより上記第2の領域における上記
    凹凸が平坦化されることを特徴とする 半導体装置の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 凹凸をもつパターン層が形成された半導
    体基板と、 シリサイド、ポリシリコン等の金属膜からなり、上記パ
    ターン層上の凹部に埋め込まれたダミーパターンと、上記ダミーパターン上、又は該ダミーパターンと上記パ
    ターン層との上に形成された流動性のある無機物層とを
    備え、 上記ダミーパターンおよび上記無機物層とにより上記凹
    凸が平坦化されている ことを特徴とする 半導体装置。
  5. 【請求項5】 凹凸をもつパターン層が形成された半導
    体基板上に、上記パターン層上の凹部を埋めるようにシ
    リサイド、ポリシリコン等の金属膜層を形成する第1の
    工程と、上記第1の工程により形成された層の、上記凹
    凸の凸部に対応する部分を除去し、上記凹凸を平坦化す
    るダミーパターンを形成する第2の工程と、上記パター
    ン層及び上記ダミーパターン上に流動性のある無機物を
    塗布し、処理することにより、上記パターン層及び上記
    ダミーパターンの表面を平坦化する無機物層を形成する
    第3の工程とを備えた半導体装置の製造方法。
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