JP3330491B2 - 車両用表示装置 - Google Patents

車両用表示装置

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JP3330491B2
JP3330491B2 JP10032196A JP10032196A JP3330491B2 JP 3330491 B2 JP3330491 B2 JP 3330491B2 JP 10032196 A JP10032196 A JP 10032196A JP 10032196 A JP10032196 A JP 10032196A JP 3330491 B2 JP3330491 B2 JP 3330491B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、目視者にとって指
針の指示する目盛が立体的に見える車両用表示装置に係
り、特に、目視者の視点の高さが異なるものとなった場
合でも、目視者にとって目盛が視差なく立体的に見え、
視認性を向上することができる車両用表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両には、そのダッ
シュパネルに、例えば指針により車速やエンジン回転数
などの車両情報を表示する表示装置が設けられている。
この表示装置は、目視者が指針の指示する目盛を読むこ
とで、車両情報を知ることができるように構成されてい
る。
【0003】この種の表示装置としては、例えば、目盛
を立体的に表示することで、目視者にとっての視認性向
上を企図した形態のものが知られている。この形態の表
示装置の一例を、図9を参照して説明すると、表示装置
は、装置の外側部分を構成するケース本体6と、目視者
の視線方向7に対して所定の角度をもって設けられたハ
ーフミラー9と、目視者から見てハーフミラー9の裏面
側に設けられた内機1および指針3と、この内機1と指
針3との間に設けられ、透光性を有する目盛13が形成
された第1の文字板8と、この文字板8を背面から照明
する第1の光源12と、ハーフミラー9に対して第1の
文字板8と鏡面対称に配設され、透光性を有する目盛5
が形成された第2の文字板4と、この文字板4を背面か
ら照明する第2の光源10とから構成され、実像として
の第1の文字板8の目盛13と、虚像としての第2の文
字板4の目盛5の両者が、ハーフミラー9上において重
ね合わされた時、目視者から見て立体的に見える意匠と
されている。この表示装置によれば、目視者にとって目
盛が立体的に見えるため、視認性を向上することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の表示装置にあっては、体格の異なる者に運転を
交代し、運転席を前後に動かしたり、又は着座者の座高
が相互に異なるものとなり、結果として表示装置を見る
目視者の視点の高さが異なるものとなったとき、実像と
虚像との両者の間において、ハーフミラー9上での位置
ずれ、すなわち視差を生じることとなり、この結果、目
視者から見た目盛が本来意図した意匠とならずに、2重
像となっていわゆるピンぼけ状態の意匠となり、目盛の
立体感を損なうという課題があった。
【0005】そこで、本発明は、体格の異なる者に運転
を交代し、運転席を前後に動かしたり、又は着座者の座
高が相互に異なるものとなり、結果として表示装置を見
る目視者の視点の高さが異なるものとなった場合でも、
視点の高さに応じてハーフミラーの傾斜角度を可変とす
るとともに、ハーフミラーの傾斜角度に連動して、虚像
を提供する第2の文字板の傾斜角度を、ハーフミラーを
基準面として、実像を提供する第1の文字板に対して鏡
面対称となる角度に相互に連動して位置付けることによ
り、目視者にとって目盛が視差なく立体的に見え、視認
性を向上することができる車両用表示装置を提供するこ
とを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、内機の回転軸に取り付けられた
指針により、立体的に見える目盛を指示することで車両
情報を表示する車両用表示装置であって、前記内機が設
けられた基部を構成する下側ケースと、該下側ケースに
対し、支軸を介して一方の端部を回動自在に取り付けて
なる上側ケースとから構成されたケース本体と、前記内
機と前記指針との間に設けられ、透光性を有する第1の
目盛を形成してなる第1の文字板と、当該第1の文字板
を背面から照明する第1の光源と、前記上側ケースに設
けられ、透光性を有する第2の目盛を形成してなる第2
の文字板と、前記上側ケースに設けられ、前記第2の文
字板を背面から照明する第2の光源と、前記下側ケース
に対し、前記支軸を介して一方の端部を回動自在に取り
付けてなり、前記上側ケースと前記第1の文字板との間
に位置するハーフミラーと、当該ハーフミラーと前記上
側ケースとの両者を、該ハーフミラーを基準面として、
前記第2の文字板が前記第1の文字板に対して鏡面対称
となる位置に、相互に連動させて位置付ける連動手段
と、を備えてなることを要旨とする。
【0007】請求項1の発明によれば、連動手段は、ハ
ーフミラーと上側ケースとの両者を、ハーフミラーを基
準面として、第2の文字板が第1の文字板に対して鏡面
対称となる位置に、相互に連動させて位置付けるように
動作する。すなわち、体格の異なる者に運転を交代し、
運転席を前後に動かしたり、又は着座者の座高が相互に
異なるものとなり、結果として表示装置を見る目視者の
視点の高さが異なるものとなった場合でも、視点の高さ
に応じてハーフミラーの傾斜角度を変化させると、この
ハーフミラーの傾斜角度に連動して、虚像を提供する第
2の文字板の傾斜角度が、ハーフミラーを基準面とし
て、実像を提供する第1の文字板に対して鏡面対称とな
る角度に相互に連動して位置付られるため、第2の目盛
の虚像は、ハーフミラー上において第1の目盛の実像と
正確に重ね合わせられる。したがって、従来視点の高さ
が異なるものとなったときに生じていた、実像と虚像と
の両者間におけるハーフミラー上の位置ずれ、すなわち
視差に起因する目盛の立体感を損なうことなく、表示装
置の目盛が目視者にとって視差なく立体的に見えるた
め、視認性を格段に向上することができる。
【0008】また、請求項2の発明は、前記ハーフミラ
ーと前記上側ケースとの両者の位置を設定操作する操作
手段をさらに備え、前記連動手段は、機械的連結手段を
用いて、該操作手段の設定操作位置に前記ハーフミラー
と前記上側ケースとの両者を相互に連動させて位置付け
ることを要旨とする。
【0009】請求項2の発明によれば、車両の運転席に
着座した目視者が操作手段を設定操作することにより、
連動手段は、機械的連結手段を用いて、操作手段の設定
操作位置にハーフミラーと上側ケースとの両者を相互に
連動させて位置付ける。
【0010】そして、請求項3の発明は、前記ハーフミ
ラーの前方端面と、前記下側ケースの下側における前方
端面との間を掛け渡してなる蛇腹状に形成された中見え
防止部材をさらに備えてなることを要旨とする。
【0011】請求項3の発明によれば、ハーフミラーが
前側斜め上方向に回動したとき、ハーフミラーの前方端
面と、下側ケースの下側における前方端面との間に生じ
る隙間が、中見え防止部材によって覆われるため、この
隙間を介して装置内部が見えることは防止されて、商品
性が向上することとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る車両用表示
装置の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明
する。
【0013】図1は、本発明に係る車両用表示装置の全
体構成を示す側断面図、図2は、本発明の全体構成を示
す正面図、図3乃至図4は、本発明の要部を示す斜視
図、図5は、本発明の連動機構を示す説明図、図6乃至
図7は、本発明の別の実施形態を示す図、図8は、本発
明の動作説明に供する図である。なお、本実施形態にお
いて、図9に示した従来例と同一の構成部材には同一符
号を付してある。
【0014】図1又は図2に示すように、ケース本体6
は、このケース本体6の基部を構成する下側ケース16
と、この下側ケース16における上側後方部に対して支
軸19を介して回動自在に取り付けられた上側ケース1
7とから構成されている。自由端となる上側ケース17
の前方側は、後述する連動機構15とピンなどの結合部
材23を介して係合しており、連動機構15を介して所
定の位置に支持されている。また、下側ケース16の後
側面には、内機1が取り付けられており、この内機1の
回転軸2には指針3が設けられている。この指針3前方
には、ハーフミラー9を支持してなる後述するミラー支
持枠29が、前記した上側後方部に対して前記と同一の
支軸19を介して回動自在に取り付けられている。ミラ
ー支持枠29の自由端は、その前方側における適宜の位
置で連動機構15とピンなどの結合部材27を介して係
合しており、連動機構15を介して所定の位置に支持さ
れている。さらに、内機1と指針3との間には、ポリカ
ーボネイト樹脂等の透明樹脂からなる透光性の第1の文
字板8が設けられている。この第1の文字板8には、透
光性のインク等で文字や数字等の第1の目盛13が印刷
され、第1の目盛13以外の部分は光を透過しない黒色
塗料等が塗布されている。従って、内機1は装置正面側
からは見えないようになっている。さらに、第1の文字
板8の背面側に位置する下側ケース16の後側面には、
電球等の第1の光源12が設けられており、第1の光源
12からの光は、文字板8に形成された目盛13を透過
した後、ハーフミラー9を通過して目視者側に至ること
となる。
【0015】一方、前述したハーフミラー9の上方に位
置する上側ケース17には、ハーフミラー9を基準面と
して、第1の文字板8に対する鏡面対称の位置に、第1
の文字板8と同様にポリカーボネイト樹脂等の透明樹脂
からなる透光性の第2の文字板4が設けられている。こ
の第2の文字板4にも透光性のインクで文字や数字等の
第2の目盛5が印刷され、第2の目盛5以外の部分は光
を透過しない黒色塗料等が塗布されている。また、第2
の文字板4の背面側に位置する上側ケース17の上側面
には、電球等の第2の光源10が設けられている。
【0016】前述した第1の文字板8上の第1の目盛1
3には、暗色の色彩が施される一方、やはり前述した第
2の文字板4上の第2の目盛5には、明色の色彩が施さ
れる。第2の文字板4上の第2の目盛5は、目視者が表
示装置の表示面を目視した時、第1の目盛13上に重ね
合わせられるように、ハーフミラー9に対してほぼ鏡像
の位置にあり、ハーフミラー9で反射後の虚像が正転し
て見えるように左右逆転文字となっている。これによ
り、第2の目盛5は、第1の目盛13による実像上に重
なるように虚像を形成する。このとき、第1の目盛13
は、この目盛13の実像が第2の目盛5の虚像に対して
少し右下側にずれるように、第1の文字板8上に形成さ
れている。
【0017】次に、前述した連動機構15について、さ
らに詳細に説明すると、連動機構15は、目視者の視点
の高さに対応して、ハーフミラー9の傾斜角度を可変と
するとともに、ハーフミラー9の傾斜角度に連動して、
虚像を提供する第2の文字板4の傾斜角度を、ハーフミ
ラー9を基準面として、実像を提供する第1の文字板8
に対して鏡面対称となる角度に相互に連動して位置付け
るように動作する。具体的には、ミラー支持枠29、及
び上側ケース17のそれぞれは、連動機構15に連結さ
れており、図8に示すように、ハーフミラー9を支持す
るミラー支持枠29の傾斜角度が角度θだけ所定方向に
移動すると、この移動に連動して、上側ケース17の傾
斜角度が、ミラー支持枠29の傾斜角度θの2倍の角度
2θだけ前記所定方向に移動するように構成されてい
る。これにより、第1の文字板8とハーフミラー9とが
なす挟角と、第2の文字板4とハーフミラー9とがなす
挟角とは、常に相互に同一角度に維持されて、この結
果、第2の文字板4は、ハーフミラー9を基準面とし
て、第1の文字板8に対して鏡面対称となる角度に位置
付けられる。
【0018】なお、図8に示すように、ハーフミラー9
を支持するミラー支持枠29の傾斜角度が角度θだけ前
側斜め上方向に移動すると、ミラー支持枠29の前方端
面と下側ケース16の下側における前方端面との間に隙
間を生じることとなる。そこで、ミラー支持枠29の前
方端面と、下側ケース16の下側における前方端面との
間を掛け渡すように、蛇腹状に形成された中見え防止部
材69を設ける。これにより、前記した隙間を介して装
置内部が見えることは防止されて、商品性が向上するこ
ととなる。
【0019】次に、連動機構15に連結されるミラー支
持枠29について、図1又は図3を参照して説明する
と、ミラー支持枠29は、その中央部分の全面にわたり
長方形状の開口部37を形成するとともに、その側面に
はハーフミラー9を収容する収容部39を形成してな
り、ハーフミラー9の収容時において、開口部37を介
してハーフミラー9を臨み得るように構成されている。
また、ミラー支持枠29における一方の端部には、下側
ケース16における上側後方部と支軸19を介して係合
するための一対の通孔43が設けられるとともに、ミラ
ー支持枠29における適宜に位置には、連動機構15と
結合部材27を介して係合するための孔付き耳部材41
が設けられる。
【0020】上側ケース17の前方側、及びミラー支持
枠29のそれぞれを所定の位置に位置付ける連動機構1
5は、上側ケース17の前方側を支持し、その長手方向
の寸法が可変とされた第1の支持部材21と、ミラー支
持枠29の適宜の位置を支持し、その長手方向の寸法が
可変とされた第2の支持部材25と、第1,第2の支持
部材21,25のそれぞれの長手方向寸法が2対1に変
化する如く、支持部材21,25間を連結する傘歯歯車
等を適宜組み合わせてなる歯車群35と、歯車群35の
回転位置を調整する操作ハンドル31と、歯車群35の
回転を停止させるストッパ33とを備える。
【0021】第1の支持部材21は、図4に示すよう
に、軸部材49をその長手方向に延長させて設けてなる
枠部材44と、枠部材44の内部にその長手方向にわた
り形成された平歯車45と、平歯車45と係合するウォ
ーム歯車47をその先端に設けてなる軸部材51とより
構成され、軸部材51の他方の端部は歯車群35に連結
されている。また、第2の支持部材25も、上記した第
1の支持部材21と同様に構成されている。
【0022】したがって、連動機構15は、図5に模式
的に示すように、第1,第2の支持部材21,25のそ
れぞれの長手方向の移動量が2対1に変化する如く、支
持部材21,25間を連結する歯車53,55で示され
る歯車群35の減速比が2対1に設定される。なお、こ
の2対1の減速比は、第1,第2の支持部材21,25
のそれぞれに設けられた平歯車とウォーム歯車との組み
合わせに係る減速比と、第1,第2の支持部材21,2
5のそれぞれの軸部材に連結された歯車群35の減速比
とを適宜の比率に設定することにより、全体としての減
速比を2対1に設定することもできる。
【0023】次に、上述のように構成された本発明に係
る車両用表示装置の動作を説明すると、図5に示すよう
に、まず、車両の運転席に着座した表示装置の目視者
が、自身の視点の高さに適合する装置設定に変更するた
めに、操作ハンドル31を回転操作すると、操作ハンド
ル31に連結された歯車57が回転し、この歯車57の
回転は歯車群35へ伝達され、この歯車群35の回転
は、第1,第2の支持部材21,25のそれぞれの2対
1の軸方向移動量に変換される。このとき、歯車57の
適宜の回転位置でストッパ33を操作すれば、歯車57
の回転は禁止されて、第1,第2の支持部材21,25
は、それぞれの所定位置に位置決めされる。
【0024】したがって、第1,第2の支持部材21,
25のそれぞれに連結された上側ケース17の前方側、
及びミラー支持枠29は、前記2対1の軸方向移動に従
うそれぞれの傾斜角度に位置付けられる。つまり、ハー
フミラー9の傾斜角度に連動して、虚像を提供する第2
の文字板4の傾斜角度は、ハーフミラー9を基準面とし
て、実像を提供する第1の文字板8に対して鏡面対称と
なる角度に位置付けられる。これにより、第2の目盛5
の虚像は、ハーフミラー9上において第1の目盛13の
実像と正確に重ね合わせられ、さらに、第2の目盛5を
明るい色で形成し、第1の目盛13を暗い色で形成して
いるため、目視者には第1の目盛13があたかも第2の
目盛5の影のように見え、この結果として立体感が表現
される。したがって、従来視点の高さが異なるものとな
ったときに生じていた、実像と虚像との両者の間におけ
るハーフミラー9上の位置ずれ、すなわち視差に起因す
る目盛の立体感を損なうことなく、表示装置の目盛が目
視者にとって視差なく立体的に見えるため、視認性を格
段に向上することができる。
【0025】次に、上述した実施形態の操作ハンドル3
1を用いた手動による装置の設定操作に代えて、モータ
を用いた電動による設定操作を行う別の実施形態につい
て説明する。この実施形態は、図6又は図7に示すよう
に、モータ59の回転軸を歯車群35に連結しておき、
逆転位置63、正転位置65、停止位置67の3つの指
令位置を備えた操作スイッチ61を操作することで、第
1,第2の支持部材21,25のそれぞれを介して、こ
れらに連結された上側ケース17の前方側、及びミラー
支持枠29を駆動するものである。なお、歯車群35を
用いた第1,第2の支持部材21,25間の連結に代え
て、第1,第2の支持部材21,25のそれぞれに対し
て1対1で連結する一対のモータを独立して設け、この
一対のモータを独立して回転制御することにより、第
1,第2の支持部材21,25のそれぞれを2対1に移
動させるように構成することもできる。また、上記した
別の実施形態において、操作スイッチ61を、例えば運
転席と助手席の中間部分などの、運転席に着座している
表示装置の目視者から手が届きやすい位置に設けておけ
ば、操作スイッチ61の操作時における上体の揺れに起
因する視点の高さの変化を防止することができ、したが
って、目視者は、運転時における上体の位置、すなわち
視点の高さを維持した状態で、装置の設定操作を行うこ
とができるため、装置の設定時における操作性を向上す
ることができる。
【0026】なお、本実施形態中、目盛を立体的に見せ
る手法として、第1の目盛13と第2の目盛5とのそれ
ぞれに相互に明暗が異なる色彩を施す形態を例示した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、明度の差
を用いて、第1の光源12を暗くする一方、第2の光源
10を明るくしても、目盛を立体的に見せることができ
る。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
発明によれば、連動手段は、ハーフミラーと上側ケース
との両者を、ハーフミラーを基準面として、第2の文字
板が第1の文字板に対して鏡面対称となる位置に、相互
に連動させて位置付けるように動作する。すなわち、体
格の異なる者に運転を交代し、運転席を前後に動かした
り、又は着座者の座高が相互に異なるものとなり、結果
として表示装置を見る目視者の視点の高さが異なるもの
となった場合でも、視点の高さに応じてハーフミラーの
傾斜角度を変化させると、このハーフミラーの傾斜角度
に連動して、虚像を提供する第2の文字板の傾斜角度
が、ハーフミラーを基準面として、実像を提供する第1
の文字板に対して鏡面対称となる角度に相互に連動して
位置付られるため、第2の目盛の虚像は、ハーフミラー
上において第1の目盛の実像と正確に重ね合わせられ
る。したがって、従来視点の高さが異なるものとなった
ときに生じていた、実像と虚像との両者間におけるハー
フミラー上の位置ずれ、すなわち視差に起因する目盛の
立体感を損なうことなく、表示装置の目盛が目視者にと
って視差なく立体的に見えるため、視認性を格段に向上
することができる。
【0028】また、請求項2の発明によれば、車両の運
転席に着座した目視者が操作手段を設定操作することに
より、連動手段は、機械的連結手段を用いて、操作手段
の設定操作位置にハーフミラーと上側ケースとの両者を
相互に連動させて位置付けることができる。
【0029】そして、請求項3の発明によれば、ハーフ
ミラーが前側斜め上方向に回動したとき、ハーフミラー
の前方端面と、下側ケースの下側における前方端面との
間に生じる隙間が、中見え防止部材によって覆われるた
め、この隙間を介して装置内部が見えることは防止され
て、商品性が向上するというきわめて優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る車両用表示装置の全体構
成を示す側断面図である。
【図2】図2は、本発明の全体構成を示す正面図であ
る。
【図3】図3は、本発明の要部を示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明の要部を示す斜視図である。
【図5】図5は、本発明の連動機構を示す説明図であ
る。
【図6】図6は、本発明の別の実施形態を示す図であ
る。
【図7】図7は、本発明の別の実施形態を示す図であ
る。
【図8】図8は、本発明の動作説明に供する図である。
【図9】図9は、従来例に係る車両用表示装置の全体構
成を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 内機 2 回転軸 3 指針 4 第2の文字板 5 第2の目盛 6 ケース本体 7 視線 8 第1の文字板 9 ハーフミラー 10 第2の光源 12 第1の光源 13 第1の目盛 15 連動機構 16 下側ケース 17 上側ケース 19 支軸 21 第1の支持部材 23 結合部材 25 第2の支持部材 27 結合部材 29 ミラー支持枠 31 操作ハンドル 33 ストッパ 35 歯車群 37 開口部 39 収容部 41 孔付き耳部材 43 通孔 44 枠部材 45 平歯車 47 ウォーム歯車 49 軸部材 51 軸部材 53,55,57 歯車 59 モータ 61 操作スイッチ 63 逆転位置 65 正転位置 67 停止位置 69 中見え防止部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内機の回転軸に取り付けられた指針によ
    り、立体的に見える目盛を指示することで車両情報を表
    示する車両用表示装置であって、 前記内機が設けられた基部を構成する下側ケースと、該
    下側ケースに対し、支軸を介して一方の端部を回動自在
    に取り付けてなる上側ケースとから構成されたケース本
    体と、 前記内機と前記指針との間に設けられ、透光性を有する
    第1の目盛を形成してなる第1の文字板と、 当該第1の文字板を背面から照明する第1の光源と、 前記上側ケースに設けられ、透光性を有する第2の目盛
    を形成してなる第2の文字板と、 前記上側ケースに設けられ、前記第2の文字板を背面か
    ら照明する第2の光源と、 前記下側ケースに対し、前記支軸を介して一方の端部を
    回動自在に取り付けてなり、前記上側ケースと前記第1
    の文字板との間に位置するハーフミラーと、 当該ハーフミラーと前記上側ケースとの両者を、該ハー
    フミラーを基準面として、前記第2の文字板が前記第1
    の文字板に対して鏡面対称となる位置に、相互に連動さ
    せて位置付ける連動手段と、 を備えてなることを特徴とする車両用表示装置。
  2. 【請求項2】 前記ハーフミラーと前記上側ケースとの
    両者の位置を設定操作する操作手段をさらに備え、前記
    連動手段は、機械的連結手段を用いて、該操作手段の設
    定操作位置に前記ハーフミラーと前記上側ケースとの両
    者を相互に連動させて位置付けることを特徴とする請求
    項1に記載の車両用表示装置。
  3. 【請求項3】 前記ハーフミラーの前方端面と、前記下
    側ケースの下側における前方端面との間を掛け渡してな
    る蛇腹状に形成された中見え防止部材をさらに備えてな
    ることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
JP10032196A 1996-04-22 1996-04-22 車両用表示装置 Expired - Fee Related JP3330491B2 (ja)

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