JP2004205322A - 車両用表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用表示装置は、穴状もしくは透明のシースルー領域21aおよびアナログ表示用の所定の表示意匠21b1,21b2が形成されたアナログ表示領域21bを有する平板状の文字盤21と、前記表示意匠21b1,21b2を指示する指針16を含む指針機構とからなる単眼メータモジュール1Aを、見返し板28から間隔を置いて本体ケース31に固定している。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、指針による文字盤上の表示意匠の指示を利用したアナログ表示に、文字盤に設けられたシースルー領域を利用して任意にマルチ表示等の所望の表示を組み合わせることが可能な車両用表示装置に関し、特に立体感を高めることができる車両用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
指針による文字盤上の表示意匠の指示を利用したアナログ表示に、文字盤に設けられたシースルー領域を利用して任意にマルチ表示等の所望の表示を組み合わせることが可能な車両用表示装置として、出願人は先に、簡易な構成でありながら、種々のバリエーションにも容易に対応でき、意匠的に優れ、表示内容の視認性にも優れ、かつコンパクトな車両用表示装置を提案している。(たとえば、特願2002−202981号および特願2002−223341号参照。)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、先に提案した車両表示装置は、立体感の演出に関しては何ら考慮されていない構成を有するものであった。
【0004】
そこで本発明は、上述した従来の問題点に鑑み、アナログ表示に、シースルー領域を利用して任意にデジタル表示等の所望の表示を組み合わせることが可能であり、さらに立体感を演出することができる車両用表示装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、穴状もしくは透明のシースルー領域およびアナログ表示用の所定の表示意匠が形成されたアナログ表示領域を有する平板状の文字盤と、前記表示意匠を指示する指針を含む指針機構とからなる単眼メータモジュールを、見返し板から間隔を置いて本体ケースに固定したことを特徴とする車両用表示装置に存する。
【0006】
請求項1記載の発明によれば、車両用表示装置は、穴状もしくは透明のシースルー領域およびアナログ表示用の所定の表示意匠が形成されたアナログ表示領域を有する平板状の文字盤と、表示意匠を指示する指針を含む指針機構とからなる単眼メータモジュールを、見返し板から間隔を置いて本体ケースに固定しているので、見返し板と文字盤との位置関係から文字盤の文字表示に前後感がでて、立体感を演出することができる。
【0007】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、穴状もしくは透明のシースルー領域およびアナログ表示用の所定の表示意匠が形成されたアナログ表示領域とを有する平板状の文字盤と、該文字盤の前記表示意匠を指示する指針を含む指針機構とからなる複数の単眼メータモジュールを、見返し板から間隔を置いて、視認方向に対して互いに前後に位置をずらして本体ケースに固定したことを特徴とする車両用表示装置に存する。
【0008】
請求項2記載の発明によれば、車両用表示装置は、穴状もしくは透明のシースルー領域およびアナログ表示用の所定の表示意匠が形成されたアナログ表示領域とを有する平板状の文字盤と、該文字盤の前記表示意匠を指示する指針を含む指針機構とからなる複数の単眼メータモジュールを、見返し板から間隔を置いて、視認方向に対して互いに前後に位置をずらして本体ケースに固定しているので、見返し板と各文字盤との位置関係から各文字盤の文字表示に前後感がでて、立体感を演出することができる。
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の発明は、前記指針機構は、所定の制御信号に基づいて回転する回転軸を有するムーブメントと、前記回転軸に取り付けられ、前記文字盤上を所定の回動範囲内で回動して前記表示意匠を指示する指針と、前記指針を光輝させるための光を出射する指針光源とを含むことを特徴とする請求項1または2記載の車両用表示装置に存する。
【0010】
請求項3記載の発明によれば、指針機構は、所定の制御信号に基づいて回転する回転軸を有するムーブメントと、回転軸に取り付けられ、文字盤上を所定の回動範囲内で回動して前記表示意匠を指示する指針と、指針を光輝させるための光を出射する指針光源とを含むので、表示意匠と指針とによりアナログ表示を行うことができる。
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の発明は、前記指針機構は、前記回転軸に取り付けられて前記ムーブメントによる動力を前記指針に伝達する動力伝達機構部をさらに含むことを特徴とする請求項3記載の車両用表示装置に存する。
【0012】
請求項4記載の発明によれば、指針機構は、回転軸に取り付けられてムーブメントによる動力を指針に伝達する動力伝達機構部をさらに含むので、ムーブメントをその回転軸が指針と一致しない位置に取り付けることができ、指針機構のレイアウトの自由度が広がる。
【0013】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の発明は、前記指針機構は、前記文字盤の前面に配置されたフロントカバーに収容されており、前記動力伝達機構部はかさ歯車を含み、前記ムーブメントは前記文字盤の外側に配置されていることを特徴とする請求項4記載の車両用表示装置に存する。
【0014】
請求項5記載の発明によれば、指針機構は、文字盤の前面に配置されたフロントカバーに収容されており、動力伝達機構部はかさ歯車を含み、ムーブメントは文字盤の外側に配置されているので、フロントカバー12の幅を小さくすることが可能であり、それにより、利用できるシースルー領域の範囲が広くなるという利点がある。
【0015】
上記課題を解決するためになされた請求項6記載の発明は、前記アナログ表示領域は透明であり、前記表示意匠は、前記アナログ表示領域に形成された凹部に着色剤を充填して形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の車両用表示装置に存する。
【0016】
請求項6記載の発明によれば、アナログ表示領域は透明であり、前記表示意匠は、前記アナログ表示領域に形成された凹部に着色剤を充填して形成されているので、表示意匠部分が立体感のある文字盤とすることができる。
【0017】
上記課題を解決するためになされた請求項7記載の発明は、前記アナログ表示領域は透明であり、前記表示意匠は、光を拡散できる不透明な材質で形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の車両用表示装置に存する。
【0018】
請求項7記載の発明によれば、アナログ表示領域は透明であり、表示意匠は、光を拡散できる不透明な材質で形成されているので、表示意匠部分が立体感のある文字盤とすることができる。
【0019】
上記課題を解決するためになされた請求項8記載の発明は、前記複数の単眼メータモジュールの各文字盤は、隣接する文字盤の一部が互いに重なり合っていることを特徴とする請求項2記載の車両用表示装置に存する。
【0020】
請求項8記載の発明によれば、複数の単眼メータモジュールの各文字盤は、隣接する文字盤の一部が互いに重なり合っているので、各文字盤同士の前後関係がより明確になり、立体感が増した演出が可能となる。
【0021】
上記課題を解決するためになされた請求項9記載の発明は、前記複数の単眼メータモジュールは一列に配置されており、その中心に位置する単眼メータモジュールは、視認方向に対して他の単眼メータモジュールよりも最も前方に位置をずらして本体ケースに固定されていることを特徴とする請求項2または8記載の車両用表示装置に存する。
【0022】
請求項9記載の発明によれば、複数の単眼メータモジュールは一列に配置されており、その中心に位置する単眼メータモジュールは、視認方向に対して他の単眼メータモジュールよりも最も前方に位置をずらして本体ケースに固定されているので、中心に位置する単眼メータモジュールが最も前方に飛び出して視認され、立体感が増した演出が可能となる。
【0023】
上記課題を解決するためになされた請求項10記載の発明は、前記中心に位置する単眼メータモジュールの文字盤の外周に対応するようにリング状部材を前記見返し板に設置し、該リング状部材が前記文字盤の外周に対して同心円状に視認されるように構成したことを特徴とする請求項9記載の車両用表示装置に存する。
【0024】
請求項10記載の発明によれば、中心に位置する単眼メータモジュールの文字盤の外周に対応するようにリング状部材を見返し板に設置し、該リング状部材が文字盤の外周に対して同心円状に視認されるように構成したので、文字盤の外周とリング状部材との遠近の差によって、立体感が増した演出が可能となる。
【0025】
上記課題を解決するためになされた請求項11記載の発明は、前記複数の単眼メータモジュールの各文字盤の外周にそれぞれ対応するように複数のリング状部材を前記見返し板に設置し、各リング状部材が各文字盤の外周に対して同心円状に視認されるように構成したことを特徴とする請求項8または9記載の車両用表示装置に存する。
【0026】
請求項11記載の発明によれば、複数の単眼メータモジュールの各文字盤の外周にそれぞれ対応するように複数のリング状部材を見返し板に設置し、各リング状部材が各文字盤の外周に対して同心円状に視認されるように構成したので、各文字盤の外周と各リング状部材との遠近の差によって、立体感が増した演出が可能となる。
【0027】
上記課題を解決するためになされた請求項12記載の発明は、前記複数の単眼メータモジュールの各文字盤の外周にそれぞれ対応するように複数のリング状部材を前記見返し板に設置すると共に、その中心に位置する単眼メータモジュールの文字盤の外周に対応するリング状部材は、該文字盤を強調するために他のリング状部材と異なる形態を有し、各リング状部材が各文字盤の外周に対して同心円状に視認されるように構成したことを特徴とする請求項11記載の車両用表示装置に存する。
【0028】
請求項12記載の発明によれば、複数の単眼メータモジュールの各文字盤の外周にそれぞれ対応するように複数のリング状部材を見返し板に設置すると共に、その中心に位置する単眼メータモジュールの文字盤の外周に対応するリング状部材は、該文字盤を強調するために他のリング状部材と異なる形態を有し、各リング状部材が各文字盤の外周に対して同心円状に視認されるように構成したので、各文字盤の外周と各リング状部材との遠近の差によって、立体感が増した演出が可能となると共に、特に中心に位置する単眼メータモジュールの文字盤が、他の文字盤よりも強調されることによりさらに立体感を持たせることができる。
【0029】
上記課題を解決するためになされた請求項13記載の発明は、前記複数の単眼メータモジュールの各文字盤において互いに重なり合った部分を除くそれぞれの外周に対応するように、前記見返し板に多連リング状部材を設置し、該多連リング状部材が各文字盤の互いに重なり合った部分を除くそれぞれの外周の輪郭に沿って視認されるように構成したことを特徴とする請求項8または9記載の車両用表示装置に存する。
【0030】
請求項13記載の発明によれば、複数の単眼メータモジュールの各文字盤において互いに重なり合った部分を除くそれぞれの外周に対応するように、見返し板に多連リング状部材を設置し、該多連リング状部材が各文字盤の互いに重なり合った部分を除くそれぞれの外周の輪郭に沿って視認されるように構成したので、各文字盤の外周と多連リング状部材との遠近の差によって、立体感が増した演出が可能となる。
【0031】
上記課題を解決するためになされた請求項14記載の発明は、前記シースルー領域に対応した前記見返し板の背面側に表示デバイスを設置し、前記見返し板は、少なくとも前記シースルー領域に対応する部分が、前記表示デバイスによる表示を前記シースルー領域を通して前記文字盤の前方で視認可能な素地を有することを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の車両用表示装置に存する。
【0032】
請求項14記載の発明によれば、シースルー領域に対応した見返し板の背面側に表示デバイスを設置し、見返し板は、少なくともシースルー領域に対応する部分が、表示デバイスによる表示をシースルー領域を通して文字盤の前方で視認可能な素地を有するので、文字盤のアナログ表示と、文字盤の後方に配置された表示デバイスの表示との遠近の差によって、立体感が増した演出が可能となる。
【0033】
上記課題を解決するためになされた請求項15記載の発明は、前記指針機構は、前記文字盤の背面側に配置され、前記指針機構に対応する前記文字盤の前面側の位置には、表示デバイスが配置され、前記指針機構は、所定の制御信号に基づいて回転する回転軸を有するムーブメントと、前記回転軸に取り付けられ、前記文字盤上を所定の回動範囲内で回動して前記表示意匠を指示する指針と、前記指針を光輝させるための光を出射する指針光源とを含み、前記回転軸は、前記文字盤の平面より前記文字盤の背面側に位置し、前記指針は、前記回転軸に取り付けられて前記文字盤の平面より前記文字盤の背面側に位置する基端部と、該基端部より折れ曲がって前記文字盤の前面側に位置し、前記表示意匠を指示する先端部とを有することを特徴とする請求項1または2記載の車両用表示装置に存する。
【0034】
請求項15記載の発明によれば、指針機構は、文字盤の背面側に配置され、指針機構に対応する文字盤の前面側の位置には、表示デバイスが配置され、指針機構は、所定の制御信号に基づいて回転する回転軸を有するムーブメントと、回転軸に取り付けられ、文字盤上を所定の回動範囲内で回動して表示意匠を指示する指針と、指針を光輝させるための光を出射する指針光源とを含み、回転軸は、文字盤の平面より文字盤の背面側に位置し、指針は、回転軸に取り付けられて文字盤の平面より文字盤の背面側に位置する基端部と、該基端部より折れ曲がって文字盤の前面側に位置し、表示意匠を指示する先端部とを有するので、文字盤のアナログ表示と、文字盤の前方に配置された表示デバイスの表示との遠近の差によって、立体感が増した演出が可能となる。また、文字盤の前面に配置された表示デバイスの出っ張りを小さくすることができるので、単眼メータモジュールの見映えを向上させることができる。
【0035】
上記課題を解決するためになされた請求項16記載の発明は、前記指針機構は、前記文字盤の背面側に配置され、前記指針機構に対応する前記文字盤の前面側の位置には、表示デバイスが配置され、前記指針機構は、所定の制御信号に基づいて回転する回転軸を有するムーブメントと、前記回転軸に取り付けられ、前記文字盤上を所定の回動範囲内で回動して前記表示意匠を指示する指針とを含み、前記指針を光輝させるための光を出射する指針光源が、前記文字盤の前面側の位置する前記表示デバイスの取付基板に取り付けられており、前記回転軸は、前記文字盤の平面より前記文字盤の背面側に位置し、前記指針は、前記回転軸に取り付けられて前記文字盤の平面より前記文字盤の背面側に位置する基端部と、該基端部より折れ曲がって前記文字盤の前面側に位置し、前記表示意匠を指示する先端部とを有することを特徴とする請求項1または2記載の車両用表示装置に存する。
【0036】
請求項16記載の発明によれば、指針機構は、文字盤の背面側に配置され、指針機構に対応する文字盤の前面側の位置には、表示デバイスが配置され、指針機構は、所定の制御信号に基づいて回転する回転軸を有するムーブメントと、回転軸に取り付けられ、文字盤上を所定の回動範囲内で回動して表示意匠を指示する指針とを含み、指針を光輝させるための光を出射する指針光源が、文字盤の前面側の位置する表示デバイスの取付基板に取り付けられており、回転軸は、文字盤の平面より文字盤の背面側に位置し、指針は、回転軸に取り付けられて文字盤の平面より文字盤の背面側に位置する基端部と、該基端部より折れ曲がって文字盤の前面側に位置し、表示意匠を指示する先端部とを有するので、文字盤のアナログ表示と、文字盤の前方に配置された表示デバイスの表示との遠近の差によって、立体感が増した演出が可能となる。また、文字盤の前面に配置された表示デバイスの出っ張りを小さくすることができるので、単眼メータモジュールの見映えを向上させることができる。
【0037】
上記課題を解決するためになされた請求項17記載の発明は、前記シースルー領域に対応した前記見返し板の背面側に別の表示デバイスを設置し、前記見返し板は、少なくとも前記シースルー領域に対応する部分が、前記別の表示デバイスによる表示を前記シースルー領域を通して前記文字盤の前方で視認可能な素地を有することを特徴とする請求項15または16記載の車両用表示装置に存する。
【0038】
請求項17記載の発明によれば、シースルー領域に対応した見返し板の背面側に別の表示デバイスを設置し、見返し板は、少なくともシースルー領域に対応する部分が、別の表示デバイスによる表示をシースルー領域を通して文字盤の前方で視認可能な素地を有するので、文字盤のアナログ表示と、文字盤の前方に配置された表示デバイスの表示と、文字盤の後方に配置された別の表示デバイスの表示との遠近の差によって、立体感が増した演出が可能となる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明による車両用表示装置の一実施形態を示し、(A)は正面図、(B)は概略平面図である。本車両用表示装置は、指針による文字盤上の表示意匠の指示を利用したアナログ表示、たとえばタコメータやスピードメータ等によるアナログ表示と、文字盤に設けられたシースルー領域を利用して、液晶ディスプレイ等の表示デバイスによるマルチ表示等の所望の表示を任意に組み合わせることが可能な構成になっている。
【0040】
図1に示すように、本車両用表示装置は、単眼メータモジュール1A,1B,1Cと、回路基板24と、見返し板28と、本体ケース31と、マルチ表示用の表示デバイス22と、ウォーニング表示用の表示ユニット32,33と、リング状部材としての金属リング34,35,36等を含んで構成される。
【0041】
単眼メータモジュール1A,1B,1Cは、それぞれ、透明な文字盤21と、指針16を含む指針機構とからなる同一構成とされるが、この例では、単眼メータモジュール1Aはタコメータ、単眼メータモジュール1Bはヒューエルメータ、単眼メータモジュール1Cはスピードメータである。
【0042】
単眼メータモジュール1A,1B,1Cは、図1(A)に示すように正面から見たとき横一列になると共に、隣接する文字盤21の一部が互いに重なり合うように配置される。また、図1(B)に示すように、両端の単眼メータモジュール1A,1Bは、見返し板28から同等の間隔を置いて固定され、中心に位置する単眼メータモジュール1Cは、単眼メータモジュール1A,1Bよりもさらに前方に位置をずらして固定されている。したがって、単眼メータモジュール1A,1B,1Cは、本体ケース31内で立体的にあたかも浮いたように見えるように設置される。
【0043】
図2は、図1(B)における車両用表示装置の単眼メータモジュール1A部分のX−X線断面図を示す。車両用表示装置は、インストルメントパネル(図示しない)に一部を利用して形成されたメータフード61の下部に配置され、本体ケース31の下部に形成された取付孔31bに嵌合して固定された単眼メータモジュール1A(および1B,1C)の前方には、表ガラス51が配置され、この表ガラス51を通して、アイポイントEPから単眼メータモジュール1A(および1B,1C)の文字盤21を視認することができる。
【0044】
図3は、図1における車両用表示装置の単眼メータモジュール1A,1B,1Cの構成を示す概略断面図である。図3に示すように、単眼メータモジュール1A,1B,1Cは、それぞれ、リアカバー10、フロントカバー11、ムーブメント12、指針16、基板19、文字盤21、文字盤導光部23、指針光源26、文字盤光源27および指針導光板29を含んで構成される。
【0045】
リアカバー10およびフロントカバー11は、たとえば樹脂製であり、文字盤21を固定すると共に、指針16およびムーブメント12を含む指針機構を収容している。フロントカバー11は、文字盤21上の指針16の回動範囲外に対応した形状を有している。すなわち、指針16は、通常、最大270度程度しか回動することはないので、フロントカバー11は、この回動範囲外に位置するように、文字盤21の中心から下方に所定の幅を持って延長した形状を有している。
【0046】
ムーブメント12は、たとえばステッパーモータであり、基板19に固定され、その回転軸12aに取り付けられた指針16に動力を伝達する。指針16は、ムーブメント12を動力源として、文字盤21の前面側を回転軸12aを中心にして所定の回動範囲内で回動しつつ、アナログ表示領域21bに形成された所定の表示意匠を指示する。この表示意匠は、たとえば、タコメータにおけるエンジン回転数を示す数字や目盛りである。なお、ムーブメント12の回転軸12aと指針16の間に、平歯車を含む動力伝達機構部(図示しない)を設けても良い。
【0047】
文字盤21は、たとえば、ポリカーボネイトで平板状に形成され、文字盤21の背面側に配置された表示デバイス22からのマルチ表示40(図1参照)または表示ユニット32,33からのウォーニング表示41(図1参照)を、見返し板28を通して文字盤21の前方から見るための穴状もしくは透明のシースルー領域21aと、アナログ表示用の表示意匠が形成されたアナログ表示領域21bとを有する。
【0048】
シースルー領域21aは、文字盤21の中心から所定の半径を有する略円形状をしており、アナログ表示領域21bは、このシースルー領域21aを囲むような所定幅のリング状をしている。
【0049】
アナログ表示領域21bの表示意匠は、アナログ表示領域21bに形成された凹部にたとえば白色の着色剤を充填することにより形成された目盛り21b1および文字21b2を有する。
【0050】
指針16は、その基部16bがムーブメント12の回転軸12aに連結されている。この基部16bは、下面が開口した略円筒形状の指針キャップ16aと一体化されている。指針16は、導光性を有する先細りの透明樹脂製であり、その先端部16cの下面には先端部16cを所定色で光輝させるためのホットスタンプ層(図示しない)が形成されている。また、指針16の基部16bには、基板19に配置された指針光源26からの光を指針導光体29を介して受光する受光面16dが形成されている。
【0051】
一方、基板19には、たとえば、LED(発光ダイオード)からなる文字盤光源27が配置されており、この文字盤光源27からの光は、文字盤21と一体形成された文字盤導光部23を介して文字盤21のアナログ表示領域21を照明する。
【0052】
また、回路基板24上には、表示デバイス22と、表示ユニット32,33が搭載されている。
【0053】
また、透明な文字盤21の背景にあたる見返し板28は、通常のメータで使われるような暗色(艶消し黒)ではなく、表示デバイス22と表示ユニット32,33からの表示が見返し板28を通して少し見えるくらいの暗色素地(紺色など)を有する材料で形成される。見返し板28には、金属リング34,35,36は配置される。これらの金属リング34,35,36は、それぞれ、各文字盤21を前方から見たときに、各文字盤21の外周に対して同心円状に見える位置に配置される。
【0054】
このような構成において、ドライバシートに着座したドライバ等のアイポイントEPから車両用表示装置を見ると、表ガラス51、文字盤21のシースルー領域21aおよび見返し板28を通して、表示デバイス22または表示ユニット32,33からの表示が視認される。また、アイポイントEPからは、表ガラス51を通して、指針光源26からの光を受けてホットスタンプ層の色に基づいて光輝する指針16により指示されたアナログ表示情報も視認される。
【0055】
たとえば、表示デバイス22にマルチ表示40が表示されると、このマルチ表示40は、図1(A)に示すように、アイポイントEPから視認される。また、表示ユニット32,33にウォーニング表示41が表示されると、このウォーニング表示41は、同様に図1(A)に示すように、アイポイントEPから視認される。
【0056】
このとき、単眼メータモジュール1A,1B,1Cの各文字盤21同士が、ドライバのアイポイントEPから前後に異なる位置に視認されると共に、文字盤21および指針16によるアナログ表示と、表示デバイス22または表示ユニット32,33によるマルチ表示またはウォーニング表示も、ドライバのアイポイントEPから前後に異なる位置に視認されるので、各文字盤21の文字表示に前後感がでて、さらに、マルチ表示またはウォーニング表示もより立体的に見せることが可能となり、立体感を演出することができる。
【0057】
次に図4は、図1乃至図3で説明した車両用表示装置の変形例を示す図である。この変形例では、図4(A)に示すように、ムーブメント12は、フロントカバー11内ではなくフロントカバー12の外側、たとえば、文字盤21外側の下部に配置され、ムーブメント12の回転軸12aと指針16の間に動力伝達機構部37が連結されている。動力伝達機構部37は、この例では図4(B)に示すようにかさ歯車37a、37bを含んでおり、ムーブメント12の動力を、回転軸12aの回転方向と異なる方向に回転する指針16に良好に伝達するように働く。
【0058】
この動力伝達機構部37は、フロントカバー12の外側に配置されるムーブメント12の外形より小さくすることができるので、図4(C)に示すように、フロントカバー12の幅を、図1に示すフロントカバー12の所定幅より小さくすることが可能であり、それにより、表示デバイス22または表示ユニット32,33による表示に利用できるシースルー領域21aの範囲が、図1の構成の場合よりも広くなるという利点がある。
【0059】
次に、図5は、図4に示した車両用表示装置のさらなる変形例を示す図である。図5では、フロントカバー11の形状を、かさ歯車37a、37bを含む動力伝達機構部37および回転軸12aの外形輪郭に近い形までさらに小さくしたものである。このさらなる変形例によれば、フロントカバー12の幅を、図1に示すフロントカバー12の所定幅よりさら小さくすることが可能であり、それにより、表示デバイス22または表示ユニット32,33による表示に利用できるシースルー領域21aの範囲が、図1および図4の構成の場合よりもさらに」広くなるという利点がある。
【0060】
なお、上述のかさ歯車37a,37bは、トルク伝達率が高いので、平歯車時よりステッパーの必要なトルクが小さくて済み、脱調(マグネットの空回り)が起こりにくくなる。また、かさ歯車37a、37bは、トルク伝達率が高いので、平歯車より重い(大きい)指針16を回すことができる。
【0061】
次に図6は、本発明による車両用表示装置の第2の実施形態を示す図であり、(A)は部分正面図、(B)は(A)におけるY−Y線断面図である。図6では、図1における単眼メータモジュール1Aのフロントカバー11に表示窓11bが形成され、フロントカバー11に他の表示デバイス38が内蔵されている構成を有する。表示デバイス38は、液晶ディスプレイ(LCD)や蛍光表示管(VFDまたはFL)等を使用でき、フロントカバー11の内部に支持部材52で支持された基板53に取り付けられる。表示窓11bには、保護ガラス54が配置されている。
【0062】
ムーブメント12は、文字盤21の背面側に取り付けられる。より詳細には、ムーブメント12は、リアカバー10の内部に支持部材55で支持された基板56に配置される。基板56には、文字盤導光部23に光を入射する文字盤光源27も配置される。
【0063】
表示デバイス38は、たとえば、図6(A)に示すようにスピードのデジタル表示を行うことができるが、オド/トリップ表示、マルチウォーニング等の表示を行っても良い。
【0064】
この構成によれば、文字盤21および指針16によるアナログ表示と、表示デバイス22または表示ユニット32,33によるマルチ表示またはウォーニング表示に加えて、表示デバイス38による種々の表示を行うことができる。
【0065】
なお、図6では、単眼メータモジュール1Aのフロントカバー11に表示窓11bが形成され、フロントカバー11に他の表示デバイス38が内蔵されている構成を示したが、単眼メータモジュール1Bまたは1Cにおいても、同様の構成を追加することができる。また、表示デバイス38として、図1に示した表示デバイス22や表示ユニット32または33と同一構成のものを使用しても良い。
【0066】
次に図7は、図6に示した本発明による車両用表示装置の変形例を示す図である。図7では、ムーブメント12の回転軸12aを文字盤21の平面より背面側に位置させると共に、指針16の形状を変えている。すなわち、指針16は、文字盤21の平面より背面側に位置する基端部16bと、基端部16bより折れ曲がって文字盤21の前面側に位置する先端部16cとを有する。指針16の折れ曲がり部分は、フロントカバー11によって隠されるので、ドライバーのアイポイントEPからは、指針16が折れ曲がっていることが視認されない。
【0067】
このような構成によれば、文字盤21の前面に配置された表示デバイス38の出っ張りに起因する寸法フロントカバー11の文字盤21の平面からの出っ張り寸法が、図6の場合のd1より小さいd2とすることができるので、単眼メータモジュールの見映えを向上させることができる。
【0068】
次に図8(A)および(B)は、それぞれ、図7に示した本発明による車両用表示装置における指針への導光構造例を示す図である。
【0069】
図8(A)に示す第1の導光構造例では、ムーブメント12が取り付けられた基板56に指針光源26を配置し、指針光源26からの光を、指針16の基端部16bに形成された受光面16dから導光して、先端部16cに導いている。
また、図8(B)に示す第2の導光構造例では、表示デバイス38が取り付けられた基板53に指針光源26を配置し、指針光源26からの光を、指針16の先端部16cの他端に形成された受光面16dから導光して、先端部16cに導いている。
【0070】
以上の通り、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
【0071】
たとえば、上述の実施形態では、アナログ表示領域21bの表示意匠は、透明な文字盤21のアナログ表示領域21bに形成された凹部にたとえば白色の着色剤を充填することにより形成されているが、これに限らず、光を拡散させることができる不透明な材質、たとえば乳白色等の明色系の色を有する材質で形成しても良い。
【0072】
また、上述の実施形態では、見返し板28は、表示デバイス22と表示ユニット32,33からの表示が見返し板28を通して少し見えるくらいの暗色素地(紺色など)を有する材料で形成されているが、少なくとも文字盤21のシースルー領域21aに対応する部分が、表示デバイスによる表示をシースルー領域21aを通して文字盤21の前方で視認可能な素地を有すれば良く、たとえば、シースルー領域21aに対応する部分以外の部分を、通常のメータで使われるような暗色(艶消し黒)として完全に遮光しても良い。
【0073】
また、上述の実施形態では、3つの単眼メータモジュールが配置されているが、これにかぎらず3つ以外の個数(たとえば、1個、2個または4個以上)の単眼メータモジュールが配置されても良い。
【0074】
また、本発明は、タコメータのみならず、他のメータに種々の表示を組み合わせてもよい。また、表示デバイスによる表示内容も、ナビゲーションやワーニングのみならず、その他の車両情報やパーソナルユースに関するものであってもよい。更に、たとえば、エコノミークラスの車種には、表示デバイスの替わりに、時計や静止画等をシースルー領域に割り当てるようにしてもよい。
【0075】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、見返し板と文字盤との位置関係から文字盤の文字表示に前後感がでて、立体感を演出することができる。
【0076】
請求項2記載の発明によれば、見返し板と各文字盤との位置関係から各文字盤の文字表示に前後感がでて、立体感を演出することができる。
【0077】
請求項3記載の発明によれば、表示意匠と指針とによりアナログ表示を行うことができる。
【0078】
請求項4記載の発明によれば、ムーブメントをその回転軸が指針と一致しない位置に取り付けることができ、指針機構のレイアウトの自由度が広がる。
【0079】
請求項5記載の発明によれば、フロントカバー12の幅を小さくすることが可能であり、それにより、利用できるシースルー領域の範囲が広くなるという利点がある。
【0080】
請求項6記載の発明によれば、表示意匠部分が立体感のある文字盤とすることができる。
【0081】
請求項7記載の発明によれば、表示意匠部分が立体感のある文字盤とすることができる。
【0082】
請求項8記載の発明によれば、各文字盤同士の前後関係がより明確になり、立体感が増した演出が可能となる。
【0083】
請求項9記載の発明によれば、中心に位置する単眼メータモジュールが最も前方に飛び出して視認され、立体感が増した演出が可能となる。
【0084】
請求項10記載の発明によれば、文字盤の外周とリング状部材との遠近の差によって、立体感が増した演出が可能となる。
【0085】
請求項11記載の発明によれば、各文字盤の外周と各リング状部材との遠近の差によって、立体感が増した演出が可能となる。
【0086】
請求項12記載の発明によれば、各文字盤の外周と各リング状部材との遠近の差によって、立体感が増した演出が可能となると共に、特に中心に位置する単眼メータモジュールの文字盤が、他の文字盤よりも強調されることによりさらに立体感を持たせることができる。
【0087】
請求項13記載の発明によれば、各文字盤の外周と多連リング状部材との遠近の差によって、立体感が増した演出が可能となる。
【0088】
請求項14記載の発明によれば、文字盤のアナログ表示と、文字盤の後方に配置された表示デバイスの表示との遠近の差によって、立体感が増した演出が可能となる。
【0089】
請求項15記載の発明によれば、文字盤のアナログ表示と、文字盤の前方に配置された表示デバイスの表示との遠近の差によって、立体感が増した演出が可能となる。また、文字盤の前面に配置された表示デバイスの出っ張りを小さくすることができるので、単眼メータモジュールの見映えを向上させることができる。
【0090】
請求項16記載の発明によれば、文字盤のアナログ表示と、文字盤の前方に配置された表示デバイスの表示との遠近の差によって、立体感が増した演出が可能となる。また、文字盤の前面に配置された表示デバイスの出っ張りを小さくすることができるので、単眼メータモジュールの見映えを向上させることができる。
【0091】
請求項17記載の発明によれば、文字盤のアナログ表示と、文字盤の前方に配置された表示デバイスの表示と、文字盤の後方に配置された別の表示デバイスの表示との遠近の差によって、立体感が増した演出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用表示装置の一実施形態を示し、(A)は正面図、(B)は概略平面図である。
【図2】図1(B)における車両用表示装置のX−X線断面図を示す。
【図3】図1における車両用表示装置の単眼メータモジュールの構成を示す概略断面図である。
【図4】(A)、(B)および(C)は、図1乃至図3で説明した車両用表示装置の変形例を示す図である。
【図5】(A)および(B)は、図4に示す車両用表示装置のさらなる変形例を示す図である。
【図6】本発明による車両用表示装置の第2の実施形態を示す図であり、(A)は部分正面図、(B)は(A)におけるY−Y線断面図である。
【図7】図6に示した本発明による車両用表示装置の変形例を示す図である。
【図8】(A)および(B)は、それぞれ、図7に示した車両用表示装置における指針への導光構造例を示す図である。
【符号の説明】
1A 単眼メータモジュール
1B 単眼メータモジュール
1C 単眼メータモジュール
10 リアカバー
11 フロントカバー
12 ムーブメント
12a 回転軸
16 指針
21 文字盤
21a シースルー領域
21b アナログ表示領域
21b1 表示意匠
21b2 表示意匠
22 表示デバイス
26 指針光源
27 文字盤光源
28 見返し板
31 本体ケース
32 表示ユニット
33 表示ユニット
34 金属リング(リング状部材)
35 金属リング(リング状部材)
36 金属リング(リング状部材)
37 動力伝達機構部
37a かさ歯車
37b かさ歯車
38 表示デバイス
Claims (17)
- 穴状もしくは透明のシースルー領域およびアナログ表示用の所定の表示意匠が形成されたアナログ表示領域を有する平板状の文字盤と、前記表示意匠を指示する指針を含む指針機構とからなる単眼メータモジュールを、見返し板から間隔を置いて本体ケースに固定した
ことを特徴とする車両用表示装置。 - 穴状もしくは透明のシースルー領域およびアナログ表示用の所定の表示意匠が形成されたアナログ表示領域とを有する平板状の文字盤と、該文字盤の前記表示意匠を指示する指針を含む指針機構とからなる複数の単眼メータモジュールを、見返し板から間隔を置いて、視認方向に対して互いに前後に位置をずらして本体ケースに固定した
ことを特徴とする車両用表示装置。 - 前記指針機構は、所定の制御信号に基づいて回転する回転軸を有するムーブメントと、前記回転軸に取り付けられ、前記文字盤上を所定の回動範囲内で回動して前記表示意匠を指示する指針と、前記指針を光輝させるための光を出射する指針光源とを含む
ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用表示装置。 - 前記指針機構は、前記回転軸に取り付けられて前記ムーブメントによる動力を前記指針に伝達する動力伝達機構部をさらに含む
ことを特徴とする請求項3記載の車両用表示装置。 - 前記指針機構は、前記文字盤の前面に配置されたフロントカバーに収容されており、前記動力伝達機構部はかさ歯車を含み、前記ムーブメントは前記文字盤の外側に配置されている
ことを特徴とする請求項4記載の車両用表示装置。 - 前記アナログ表示領域は透明であり、前記表示意匠は、前記アナログ表示領域に形成された凹部に着色剤を充填して形成されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用表示装置。 - 前記アナログ表示領域は透明であり、前記表示意匠は、光を拡散できる不透明な材質で形成されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用表示装置。 - 前記複数の単眼メータモジュールの各文字盤は、隣接する文字盤の一部が互いに重なり合っている
ことを特徴とする請求項2記載の車両用表示装置。 - 前記複数の単眼メータモジュールは一列に配置されており、その中心に位置する単眼メータモジュールは、視認方向に対して他の単眼メータモジュールよりも最も前方に位置をずらして本体ケースに固定されている
ことを特徴とする請求項2または8記載の車両用表示装置。 - 前記中心に位置する単眼メータモジュールの文字盤の外周に対応するようにリング状部材を前記見返し板に設置し、該リング状部材が前記文字盤の外周に対して同心円状に視認されるように構成した
ことを特徴とする請求項9記載の車両用表示装置。 - 前記複数の単眼メータモジュールの各文字盤の外周にそれぞれ対応するように複数のリング状部材を前記見返し板に設置し、各リング状部材が各文字盤の外周に対して同心円状に視認されるように構成した
ことを特徴とする請求項8または9記載の車両用表示装置。 - 前記複数の単眼メータモジュールの各文字盤の外周にそれぞれ対応するように複数のリング状部材を前記見返し板に設置すると共に、その中心に位置する単眼メータモジュールの文字盤の外周に対応するリング状部材は、該文字盤を強調するために他のリング状部材と異なる形態を有し、各リング状部材が各文字盤の外周に対して同心円状に視認されるように構成した
ことを特徴とする請求項11記載の車両用表示装置。 - 前記複数の単眼メータモジュールの各文字盤において互いに重なり合った部分を除くそれぞれの外周に対応するように、前記見返し板に多連リング状部材を設置し、該多連リング状部材が各文字盤の互いに重なり合った部分を除くそれぞれの外周の輪郭に沿って視認されるように構成した
ことを特徴とする請求項8または9記載の車両用表示装置。 - 前記シースルー領域に対応した前記見返し板の背面側に表示デバイスを設置し、前記見返し板は、少なくとも前記シースルー領域に対応する部分が、前記表示デバイスによる表示を前記シースルー領域を通して前記文字盤の前方で視認可能な素地を有する
ことを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の車両用表示装置。 - 前記指針機構は、前記文字盤の背面側に配置され、前記指針機構に対応する前記文字盤の前面側の位置には、表示デバイスが配置され、前記指針機構は、所定の制御信号に基づいて回転する回転軸を有するムーブメントと、前記回転軸に取り付けられ、前記文字盤上を所定の回動範囲内で回動して前記表示意匠を指示する指針と、前記指針を光輝させるための光を出射する指針光源とを含み、前記回転軸は、前記文字盤の平面より前記文字盤の背面側に位置し、前記指針は、前記回転軸に取り付けられて前記文字盤の平面より前記文字盤の背面側に位置する基端部と、該基端部より折れ曲がって前記文字盤の前面側に位置し、前記表示意匠を指示する先端部とを有する
ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用表示装置。 - 前記指針機構は、前記文字盤の背面側に配置され、前記指針機構に対応する前記文字盤の前面側の位置には、表示デバイスが配置され、前記指針機構は、所定の制御信号に基づいて回転する回転軸を有するムーブメントと、前記回転軸に取り付けられ、前記文字盤上を所定の回動範囲内で回動して前記表示意匠を指示する指針とを含み、前記指針を光輝させるための光を出射する指針光源が、前記文字盤の前面側の位置する前記表示デバイスの取付基板に取り付けられており、前記回転軸は、前記文字盤の平面より前記文字盤の背面側に位置し、前記指針は、前記回転軸に取り付けられて前記文字盤の平面より前記文字盤の背面側に位置する基端部と、該基端部より折れ曲がって前記文字盤の前面側に位置し、前記表示意匠を指示する先端部とを有する
ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用表示装置。 - 前記シースルー領域に対応した前記見返し板の背面側に別の表示デバイスを設置し、前記見返し板は、少なくとも前記シースルー領域に対応する部分が、前記別の表示デバイスによる表示を前記シースルー領域を通して前記文字盤の前方で視認可能な素地を有する
ことを特徴とする請求項15または16記載の車両用表示装置。
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