JP3806377B2 - 車両用表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、指針の指示に基づくアナログ表示を行う透明の文字板を備え、この文字板の背面側からの可視情報を文字板の前面側に通過可能にした車両用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両には、スピードメータやタコメータをはじめとして、様々な表示装置が搭載されている。このような表示装置は、例えばコンビネーションメータ等でも周知のように、スピードメータ、タコメータ、水温メータ、燃料メータ等のようにムーブメントにて回動される指針にて指示されるアナログ表示用意匠、及び各種ワーニング、方向指示、トリップメータ等のような非アナログ表示用意匠が混在して形成された黒色系の文字板を備えている。
【0003】
このような文字板の背面側には、制御信号に基づいて指針を回動させるムーブメント、上記非アナログ表示用意匠を照明するためのLED(発光ダイオード)、指針を照明するためのLED、走行距離等の所定情報をディジタル表示するためのLCD(液晶表示装置)等が配置されている。また、文字板の背面側には、アナログ表示用意匠等を効率的に照明するための導光板や拡散板も重積されており、この照明のためのLEDも配置されている。なお、上記黒色系の文字板は、これらムーブメントや基板等を隠蔽する役割も果たしている。
【0004】
なお、ドライバ等の視点に対向する文字板の前面側には、回動しつつ文字板上の所定のアナログ表示用意匠を指示する指針、文字板の前面において主に表示に関わりのない部位を覆う見返し等が配置され、更に、これら文字板、指針及び見返し等を覆うように表ガラスが取り付けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の典型的な車両用表示装置においては、種々の表示意匠が形成された黒色系で塗装された文字板が利用され、この文字板の前面側には指針、見返し及び表ガラスが配置され、その背面にはムーブメントやLED、LCD等の部品及びこれらを搭載する基板が配置されるのが常であった。したがって、スペース効率に限界があると共に、どの表示装置も基本的に類似した形状となり商品差別化も困難であった。また、近年、渋滞情報や経路案内等の付加情報も表示されることも多く、このための表示装置の配置スペースの問題もあった。
【0006】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、文字板の背面側に種々の装置を配置可能にし、スペース効率を大きく向上させると共に斬新な装置意匠を有する車両用表示装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の車両用表示装置は、ムーブメントにより回動される指針にて指示されるアナログ表示用意匠が形成され、この部位以外は透明であるアナログ表示用文字板14、44を備え、視点とは反対面側である前記アナログ表示用文字板14、44の背面側からの可視情報をこの文字板の前面側に通過可能にした車両用表示装置であって、前記アナログ表示用文字板の前記アナログ表示用意匠における前記指針にて指示される部位及びその周囲の透明部位は、車両のインストルメントパネルから上方に突出するようになっており、前記ムーブメントはインストルメントパネル内に配置されるようになっており、該上方に突出した部位の背面側は、各種情報表示装置、写真、装飾物等が配置可能なスペースを有する、取り外し可能なドーム型カバーで覆われている、ことを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、アナログ表示用意匠が形成される部位以外は透明であるアナログ表示用文字板14、44を備え、この文字板の背面側からの可視情報を前面側に通過可能にしたので、文字板の背面側に種々の表示装置等を配置可能になる。すなわち、従来、ムーブメントや基板等が配置された部位に、種々の表示装置等を配置することが可能になる。
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の車両用表示装置は、図1に示すように、請求項1記載の車両用表示装置において、前記アナログ表示用文字板14では、少なくとも車速が前記指針の回動に基づき表示され、前記アナログ表示用文字板14に近接して、ワーニング意匠15a等の非アナログ表示意匠及びLCD表示部15cが形成された非アナログ表示用文字板15が配置される、ことを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、アナログ表示用文字板14では、少なくとも車速が表示され、この文字板に近接するように、ワーニング意匠15a等の非アナログ表示意匠及びLCD表示部15cが形成された非アナログ表示用文字板15が配置されるので、文字板の背面側を利用してこれ以外の種々の情報を表示する装置等を配置することが可能になる。
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の車両用表示装置は、請求項2記載の車両用表示装置において、前記アナログ表示用文字板14の背面側は、車両のウインドシールド5と略同曲線を有する前記ドーム型カバー12で覆われ、前記非アナログ表示意匠及び前記LCD表示部は、略楕円形の窓部により構成されている、ことを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、アナログ表示用文字板14の背面側は車両のウインドシールド5と略同曲線を有するドーム型カバー12で覆われ、非アナログ表示意匠及びLCD表示部は略楕円形の窓部により構成されているので、背面側に配置された装置が保護されるうえ、装置意匠も曲線を基調としたものとなる。また、ドーム型カバー12はウインドシールド5と略同曲線なので、車両にマッチしたものとなる。
【0013】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の車両用表示装置は、図6に示すように、請求項1記載の車両用表示装置において、前記アナログ表示用文字板44では、少なくとも車速が前記指針の回動に基づき表示され、前記アナログ表示用文字板44の背面側には、ワーニング意匠45a等の非アナログ表示意匠及びLCD表示部45cが形成された非アナログ表示用文字板45が配置される、ことを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、アナログ表示用文字板44では、少なくとも車速が前記指針の回動に基づき表示され、アナログ表示用文字板44の背面側には、ワーニング意匠45a等の非アナログ表示意匠及びLCD表示部45cが形成された非アナログ表示用文字板45が配置されるので、非アナログ表示に関する部位が省スペース化される。
【0015】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の車両用表示装置は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用表示装置において、前記指針は、前記アナログ表示用文字板14、44の前記背面側を回動するように配置され、前記アナログ表示用文字板14、44は、導光板が一体化された文字板である、ことを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、アナログ表示用文字板14、44の透明性を有効に利用して、指針をアナログ表示用文字板14、44の背面側に配置している。また、アナログ表示用文字板14、44を導光板一体型としている。したがって、表ガラスや導光板等を不要として部品点数が大幅に低減される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の車両用表示装置がインストルメントパネルに取り付けられた状態を示す図である。図1に示すように、車両用表示装置1は、例えば、乗用車両のフロント部のインストルメントパネル2から文字板14が略垂直方向に立設するように取り付けられている。なお、ここで例示する車両用表示装置1は、アナログ表示用として、スピードメータ及びタコメータを有しているものとするが、本発明はこれに限定されない。
【0018】
車両用表示装置1は、樹脂製のフード部11、ここでは図示しない装置後方の上部を覆うドーム型カバー12、装置後方の下部を覆う下部カバー13、並びにアナログ表示用文字板14等を含んで構成される。アナログ表示用文字板14は、透光性のある樹脂製の導光部材で構成され、主にフード部11にて支持されている。アナログ表示用文字板14上には、スピードメータに対応するアナログ表示用意匠14a〜14c、タコメータに対応するアナログ表示用意匠14a′〜14c′が形成されている。詳しくは、意匠14a、14a′は各メータの指示値に対応する目盛りを示し、意匠14b、14b′は各メータの指示値に対応する数字を示し、意匠14c、14c′は各メータの単位を示すものである。これら意匠は、文字板14の背面側に例えば白色系で印刷形成されている。但し、意匠14b′においてレッドゾーン係る部分は、赤色系で同様に印刷形成され、意匠14c、14c′の単位を示す部分は、中抜き形成されている。
【0019】
アナログ表示用文字板14の背面側の下方には、ここでは図示しないムーブメント、指針や文字板用の光源、ムーブメントに回動される指針16、16′等が配置されている。但し、文字板14の背面側において、意匠14a〜14c、14a′〜14c′が形成されている部位の周辺は、ドーム型カバー12に覆われた空間部が形成されている。この空間を利用して、各種情報表示装置、写真、装飾物等を配置可能である。ドーム型カバー12は、取り外し可能な構造にしてもよい。これらの構造については、図3以降の説明でより明らかになる。なお、アナログ表示用文字板14の前面側には従来装置のような表ガラスや見返し等は配置されていないし、その面上にも何も形成もされていない。
【0020】
一方、アナログ表示用文字板14の下方には、オイル警告、充電警告、ブレーキ警告等を示す各種ワーニング意匠15aや、方向指示意匠15bが形成された非アナログ表示用文字板15が取り付けられている。この文字板15は、例えば、透明生地のポリカーボネイト製シートであり、上記各意匠15a、15bが中抜きされて黒色印刷されている。また、文字板15には、LCD表示部15cも形成されている。この部分も中抜き形成されており、その背面にはトリップメータ、燃料メータ等に対応する各値をデジタル表示するここでは図示しないLCDが配置されている。この非アナログ表示用文字板15の前面は、表示窓31を有するフロントカバー3で覆われている。この表示窓31は、各意匠15a、15bや表示部15cに対応して略楕円状をしている。なお、フロントカバー3は、インストルメントパネル2の一部と考えてもよい。
【0021】
次に、図2〜図4を用いて、上記車両用表示装置の構成についてより詳細な説明を加える。図2(A)は上記車両用表示装置の正面図であり、図2(B)はその側面図である。図3(A)及び図3(B)はそれぞれ、図2(A)におけるXX線断面図及びYY線断面図である。図4は、図2(A)におけるZZ線断面図である。なお、これらの図を用いた説明において、図1で説明した事項の説明は省略する。
【0022】
図2(A)に示すように、アナログ表示用文字板14の背面側には、指針16、16′を回動させるためのムーブメント17、17′や、アナログ表示用文字板14用の複数の光源18a〜18fが均等に配設されている。文字板14は意匠14a〜14c以外の部分が透明である。また、ムーブメント17は、指針16、16′の回動領域と重ならないように配置されている。これらにより、指針を文字板の背面側に配置することが可能になるため、従来必要であった表ガラスも不要になり、部品点数を大幅に低減させることができる。
【0023】
この文字板14の下方、すなわち、非アナログ表示部13aを含む、ムーブメント17、17′が配置されている近傍から下の部分は、上記窓部31を除いて、フロントカバー3、或いは、インストルメントパネル2にて隠蔽されている。このように、ムーブメント17、17′及び非アナログ表示部13aは、アナログ専用表示部の下方においてインストルメントパネル2に埋め込まれるように配置されているので、指針16によるアナログ表示を妨げることがない。また、ワーニング等を含む非アナログ表示部13aをこの位置に配置することにより、文字板の背面側の上部空間Sを利用して、これ以外の種々の情報を表示する装置等を配置することが可能になる。この際、視線を変える必要がないので視認性がよく安全性も向上する。
【0024】
図2(B)に示すように、この装置1の後部は、ドーム型カバー12及び下部カバー13にて覆われている。ドーム型カバー12は、例えば樹脂製であり、装置後部の上方を覆う。色調は、黒色系でもよいし、明るいブルー等でもよいし、任意である。種々の色のドーム型カバー12自体を可換構造にしてもよい。このドーム型カバー12は、ドーム型カバー12はウインドシールド5と略同曲線なので、車両に非常にマッチしたものとなる。また、図1で示した窓部31の楕円形状と相まって、装置意匠も曲線を基調とした安らぎを与えるものとなる。
【0025】
この装置1の下部前方には、非アナログ表示部13aが形成されている。図2(A)に示すように、非アナログ表示部13aは、上記ワーニング意匠15a用の複数の光源18g、18l等を収容する光源収容部131、上記方向指示意匠15b用の2つの光源18hを収容する光源収容部132、上記LCD表示部15c用のバックライトとしての複数の光源18i、18j、18kを収容する光源収容部133が形成されている。各光源収容部131、132、133は、各光源が設置される底面を有する略すり鉢状に形成されている。各光源としては、例えば公知のLED(発光ダイオード)が用いられる。下部前方には、この装置の固定用のネジ孔134が穿設されている。
【0026】
図3(A)及び図3(B)に示すように、アナログ表示用文字板14の背面には、上記アナログ表示用意匠14a〜14cが印刷形成されている。また、この文字板14は、意匠14a〜14cが形成される面と同方向に突設された受光部14dを有している。この受光部14dに対向するように、基板19上には光源18d等が配設されている。詳しくは、受光部14dは、文字板14の下辺部近傍が折り曲げられたような形状をしており、このような受光部14dに対向するように、光源18d等を含む上記複数の光源18a〜18fが配設されている。このように、文字板と導光板とが一体化された構造になっているので、部品点数が低減して、小型化、薄型化が達成された表示装置が得られる。
【0027】
図3(B)に示すように、基板19にはムーブメント17も固定されており、ムーブメント17の回転軸171は指針16の指針軸163に挿通されている。指針16の基端部に形成された受光部16bに対向するように、LEDからなる光源18mが基板19上に配置されている。指針16は、周知のように、透明樹脂製であり、指針軸163を中心にして回動し、先細り形状をしている。その基端部には、バランサ162が取り付けられて、その上には指針キャップ161が覆設されている。指針16の下面には、例えば赤色系のホットスタンプ層16aが印刷形成されている。このホットスタンプ層16a及び光源18mの色調に基づいて指針16は光輝される。
【0028】
また、図3(A)及び図3(B)に示すように、非アナログ表示部13aには、LCD151や文字板15上のワーニング意匠15a等を背面から照明するための光源18j、18l等が設置される底面を有する略すり鉢状の光源収容部131、133等が形成されている。なお、ここでは、断面形状を図示しないタコメータ側の構成も、図4に示すように、スピードメータ側と同等の構成になっている。図2〜図4から明らかなように、文字板と導光板とが一体化されているので、部品点数が大幅に削減されていることがわかる。また、図3(B)に示すように、文字板14の背面側に指針16や光源18e、ムーブメント17等をまとめて配置することが可能になり、図中、文字板14の右側にあたるドライバ等の視点方向への出っ張りを抑えた表示装置を提供することが可能になる。
【0029】
ここで、図5を用いて、上記構成表示装置に係る作用について説明する。図5は、上記文字板及び表示装置における光の進行状態を示す図である。なお、図5において、上記図1〜図4と共通する部分には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0030】
図5に示すように、光源18mから出射される光R1は、指針16の受光部16dにて受光される。この光は、指針16内部を上方(図中、右方向)に進行し、基端部上方に形成された反射面にて反射されて、更に指針16内部を先端方向(図中、上方向)に進行する。この際、指針16の下面に形成されたホットスタンプ層16aが光輝されて、この光R1′がドライバ等の視点に向かう。また、光源18eから出射される光R2は、アナログ表示用文字板14の受光部14dにて受光される。この光は、文字板14内部を上方(図中、右方向)に進行し、基端部上方に形成された反射面にて反射されて、更に文字板14内部を周縁方向(図中、上方向)に進行する。この際、文字板14の背面に形成された意匠14a〜14cが光輝されて、この光R2′がドライバ等の視点に向かう。このようにして、夜間等における光源18m及び光源18eの点灯時には、光輝する指針にて指示される意匠14a〜14cが、ドライバ等の視点から確実に認識される。
【0031】
一方、光源18lから出射される光R3は、非アナログ表示用文字板15に形成された意匠15aを背面から照明し、この光R3′がドライバ等の視点に向かう。なお、ここには図示しないLCDや他の意匠に関しても同様の作用が発生する。このようにして、ワーニング時等の光源18l等の点灯時には、非アナログ表示表示部13aの文字板15上の意匠やLCDが照明され、ドライバ等の視点から確実に認識される。勿論、昼間時や非ワーニング時等のような照明不要時には、光源18m、光源18e、18l等は消灯可能であることはいうまでもない。
【0032】
次に、図6及び図7を用いて、本発明の車両用表示装置の他の実施形態について説明する。図6は、本発明の車両用表示装置の他の実施形態を示す斜視図である。図7は、図6に示す車両用表示装置の断面図である。なお、図7は、図3(B)に対応する。光源の配設構造等は図2で示した実施形態と同様であるので、ここではその図面及び説明は省略する。
【0033】
図6に示すように、車両用表示装置4は、例えば、乗用車両のフロント部のインストルメントパネル2と一体化されて形状をしている。なお、ここで例示する車両用表示装置4も、アナログ表示用として、スピードメータ及びタコメータを有しているものとするが、本発明はこれに限定しない。
【0034】
車両用表示装置4は、樹脂製のフード部41、ここでは図示しない装置後方の上部を覆う上部カバー42、装置後方の下部を覆う下部カバー43、並びにアナログ表示用文字板44等を含んで構成される。アナログ表示用文字板44は、透光性のある樹脂製の導光部材で構成され、フード部41等にて支持されている。アナログ表示用文字板44上には、スピードメータに対応するアナログ表示用意匠44a〜44c、タコメータに対応するアナログ表示用意匠44a′〜44c′が形成されている。詳しくは、意匠44a、44a′は各メータの指示値に対応する目盛りを示し、意匠44b、44b′は各メータの指示値に対応する数字を示し、意匠44c、44c′は各メータの単位を示すものである。これら意匠は、文字板44の背面側に例えば白色系で印刷形成されている。但し、意匠44b′においてレッドゾーン係る部分は、赤色系で同様に印刷形成されている。
【0035】
アナログ表示用文字板44の背面側の下方には、ここでは図示しないムーブメント、指針や文字板用の光源、ムーブメントに回動される指針46、46′等が配置されている。但し、文字板44の背面側において、意匠44a〜44c、44a′〜44c′が形成されている部位の周辺は、上部カバー42及びインストルメントパネル2に覆われた空間部が形成されている。これらの構造については、図3以降の説明でより明らかになる。なお、アナログ表示用文字板44の前面側には従来装置のような表ガラスや見返し等は配置されていないし、その面上にも何も形成もされていない。
【0036】
一方、アナログ表示用文字板44の背面側には、オイル警告、充電警告、ブレーキ警告等を示す各種ワーニング意匠45aや、方向指示意匠45bが形成された非アナログ表示用文字板45が配置されている。この文字板45は、例えば、透明生地のポリカーボネイト製シートであり、上記各意匠45a、45bが中抜きされて黒色印刷されている。また、文字板45には、LCD表示部45cも形成されている。この部分も中抜き形成されており、その背面にはトリップメータ、燃料メータ等に対応する各値をデジタル表示するここでは図示しないLCDが配置されている。
【0037】
図7に示すように、アナログ表示用文字板44の背面には、上記アナログ表示用意匠44a〜44cが印刷形成されている。また、この文字板44は、意匠44a〜44cが形成される面と同方向に突設された受光部44dを有している。この受光部44dに対向するように、基板49上には光源48e等が配設されている。詳しくは、受光部44dは、文字板44の下辺部近傍が折り曲げられたような形状をしており、このような受光部44dに対向するように、光源48eを含む上記複数の光源が配設されている。複数の光源は、上記一実施形態と同様に配設される。このように、文字板と導光板とが一体化された構造になっているので、部品点数が低減して、小型化、薄型化が達成された表示装置が得られる。
【0038】
また、基板19′にはムーブメント47が固定されており、ムーブメント47の回転軸471は指針46の指針軸463に挿通されている。指針46の基端部に形成された受光部46bに対向するように、LEDからなる光源48mが基板19上に配置されている。指針46は、周知のように、透明樹脂製であり、指針軸463を中心にして回動し、先細り形状をしている。その基端部には、バランサ462が取り付けられて、その上には指針キャップ461が覆設されている。指針46の下面には、例えば赤色系のホットスタンプ層46aが印刷形成されている。このホットスタンプ層46a及び光源48mの色調に基づいて指針46は光輝される。
【0039】
また、LCD451や文字板45上のワーニング意匠45a等を背面から照明するための光源48l等が設置される底面を有する略すり鉢状の光源収容部433も形成されている。なお、ここでは、タコメータ側の構成もこのスピードメータ側と同等の構成になっている。図7から明らかなように、文字板と導光板とが一体化されているので、部品点数が大幅に削減されていることがわかる。また、アナログ表示用文字板44の背面側には、ワーニング意匠45a等の非アナログ表示意匠及びLCD表示部45cが形成された非アナログ表示用文字板45が配置されるので、従来の表示装置と比べて、同機能を有しつつ、非アナログ表示に関する部位が省スペース化される。また、アナログ表示及び非アナログ表示に対して、視線を変える必要がなくなるので安全性も向上する。更に、文字板44の背面側の上部空間S′を利用して、ディジタルクロック、写真、装飾物等を配置することも可能である。
【0040】
このような構成において、光源48lから出射される光は、非アナログ表示用文字板45に形成された意匠を背面から照明し、この光R3″が、透明の文字板44を透過してドライバ等の視点に向かう。文字板44や指針46に関する照明は、図5で示したものと同様にドライバ等の視点に向かう。このようにして、夜間等における各光源の点灯時には、文字板44、45上の各意匠及び指針がドライバ等の視点から確実に認識される。
【0041】
このように上記実施形態によれば、文字板の背面側に種々の装置を配置可能にし、スペース効率を大きく向上させると共に斬新な装置意匠を有する車両用表示装置を提供することができる。
【0042】
なお、アナログ表示は、スピードメータやタコメータに限定されず、アナログ表示が行われる他のメータにも適用可能である。また、アナログ表示は、シングルメータに適用してもよい。また、場合によってはドーム型カバーなしであってもよい。本発明は、上記実施形態に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、アナログ表示用意匠が形成される部位以外は透明であるアナログ表示用文字板14、44を備え、この文字板の背面側からの可視情報を前面側に通過可能にしたので、文字板の背面側に種々の表示装置等を配置可能になる。すなわち、従来、ムーブメントや基板等が配置された部位に、種々の表示装置等を配置することが可能になるので、スペース効率が大きく向上する。また、背面可視の文字板により、装置意匠も斬新になり商品差別化の一助となる。
【0044】
請求項2記載の発明によれば、アナログ表示用文字板14では、少なくとも車速が表示され、この文字板に近接するように、ワーニング意匠15a等の非アナログ表示意匠及びLCD表示部15cが形成された非アナログ表示用文字板15が配置されるので、文字板の背面側を利用してこれ以外の種々の情報を表示する装置等を配置することが可能になる。この際、視線を変える必要がないので視認性がよく安全性も向上する。
【0045】
請求項3記載の発明によれば、アナログ表示用文字板14の背面側は車両のウインドシールド5と略同曲線を有するドーム型カバー12で覆われ、非アナログ表示意匠及びLCD表示部は略楕円形の窓部により構成されているので、背面側に配置された装置が保護されるうえ、装置意匠も曲線を基調とした安らぎを与えるものとなる。特に、ドーム型カバー12はウインドシールド5と略同曲線なので、車両に非常にマッチしたものとなる。
【0046】
請求項4記載の発明によれば、アナログ表示用文字板44では、少なくとも車速が前記指針の回動に基づき表示され、アナログ表示用文字板44の背面側には、ワーニング意匠45a等の非アナログ表示意匠及びLCD表示部45cが形成された非アナログ表示用文字板45が配置されるので、従来の表示装置と比べて、同機能を有しつつ、非アナログ表示に関する部位が省スペース化される。また、アナログ表示及び非アナログ表示に対して、視線を変える必要がなくなるので安全性も向上する。
【0047】
請求項5記載の発明によれば、アナログ表示用文字板14、44の透明性を有効に利用して、指針をアナログ表示用文字板14、44の背面側に配置している。また、アナログ表示用文字板14、44を導光板一体型としている。したがって、表ガラスや導光板等を不要として部品点数が大幅に低減されると共に、シンプルで洗練された印象を与えて商品差別化の一助となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用表示装置がインストルメントパネルに取り付けられた状態を示す図である。
【図2】図2(A)及び図2(B)はそれぞれ、一実施形態の車両用表示装置の正面図及び側面図である。
【図3】図3(A)及び図3(B)はそれぞれ、図2(A)におけるXX線断面図及びYY線断面図である。
【図4】図2(A)におけるZZ線断面図である。
【図5】一実施形態の表示装置における光の進行状態を示す図である。
【図6】本発明の車両用表示装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【図7】図6に示す車両用表示装置の断面図である。
【符号の説明】
1 車両用表示装置
2 インストルメントパネル
11、41 フード部
12 ドーム型カバー
14、44 アナログ表示用文字板
14a〜14c、44a〜44c アナログ表示用意匠
15、45 非アナログ表示用文字板
15a、45a ワーニング意匠
15b、45b 方向指示意匠
15c、45c LCD表示部
16、46 指針
17、47 ムーブメント
Claims (5)
- ムーブメントにより回動される指針にて指示されるアナログ表示用意匠が形成され、この部位以外は透明であるアナログ表示用文字板を備え、視点とは反対面側である前記アナログ表示用文字板の背面側からの可視情報をこの文字板の前面側に通過可能にした車両用表示装置であって、
前記アナログ表示用文字板の前記アナログ表示用意匠における前記指針にて指示される部位及びその周囲の透明部位は、車両のインストルメントパネルから上方に突出するようになっており、前記ムーブメントはインストルメントパネル内に配置されるようになっており、該上方に突出した部位の背面側は、各種情報表示装置、写真、装飾物等が配置可能なスペースを有する、取り外し可能なドーム型カバーで覆われている、
ことを特徴とする車両用表示装置。 - 請求項1記載の車両用表示装置において、
前記アナログ表示用文字板では、少なくとも車速が前記指針の回動に基づき表示され、
前記アナログ表示用文字板に近接して、ワーニング意匠等の非アナログ表示意匠及びLCD表示部が形成された非アナログ表示用文字板が配置される、
ことを特徴とする車両用表示装置。 - 請求項2記載の車両用表示装置において、
前記アナログ表示用文字板の背面側は、車両のウインドシールドと略同曲線を有する前記ドーム型カバーで覆われ、
前記非アナログ表示意匠及び前記LCD表示部は、略楕円形の窓部により構成されている、
ことを特徴とする車両用表示装置。 - 請求項1記載の車両用表示装置において、
前記アナログ表示用文字板では、少なくとも車速が前記指針の回動に基づき表示され、
前記アナログ表示用文字板の背面側には、ワーニング意匠等の非アナログ表示意匠及びLCD表示部が形成された非アナログ表示用文字板が配置される、
ことを特徴とする車両用表示装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用表示装置において、
前記指針は、前記アナログ表示用文字板の前記背面側を回動するように配置され、
前記アナログ表示用文字板は、導光板が一体化された文字板である、
ことを特徴とする車両用表示装置。
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