JP3330041B2 - 自動車のスペアタイヤカバー - Google Patents

自動車のスペアタイヤカバー

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    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D43/00Spare wheel stowing, holding, or mounting arrangements
    • B62D43/02Spare wheel stowing, holding, or mounting arrangements external to the vehicle body

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えば自動車のリ
ヤゲート等に設けたブラケットに支持したスペアタイヤ
を覆うスペアタイヤカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】レクリェーショナルビークル等の車両の
リヤゲートに支持したスペアタイヤを覆うスペアタイヤ
カバーには,硬質合成樹脂で成形したハードカバーと,
ビニールレザー等の軟質シートで形成したソフトカバー
とがある。
【0003】ハードカバーは,リヤゲートに設けたブラ
ケットに固定される第1半体と,この第1半体の外側に
着脱自在に固定される第2半体とを備えており,前記ブ
ラケットに装着したスペアタイヤを第1,第2半体で覆
うようになっている。このハードカバーは外観が優れて
いるがコストが高いという特徴がある。
【0004】またソフトカバーは複数枚の軟質シートを
一体に縫製たもので,周縁にゴム等を収納した開口を広
げながら,前記ブラケットに固定したスペアタイヤを覆
うように装着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで,ソフトカバ
ーは構造が簡単なために低コストで製造可能であるが,
スペアタイヤに装着したときの位置決めが難しいため
に,表面に印刷されたロゴが傾いたり皺が寄ったりして
美観を損ねる問題があった。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で,美観に優れたスペアタイヤ用のソフトカバーを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1に記載された発明は,車体の外壁面に設け
たブラケットが貫通する開口を有して,該ブラケットに
支持したスペアタイヤを覆う自動車のスペアタイヤカバ
ーにおいて,前記ブラケットの上面に水平に形成した直
線状のスペアタイヤカバー支持部に接触する直線状の位
置決め部が前記開口に形成され,前記位置決め部の両端
から半径方向外側に延びるスリットを備えており,前記
開口の周縁には,該開口を収縮方向に付勢する弾性部材
が装着されることを特徴とする。
【0008】この特徴によれば,車体の外壁面に設けた
ブラケットに支持したスペアタイヤにスペアタイヤカバ
ーを装着すると,そのスペアタイヤカバーは中央に形成
した開口がブラケットに嵌まった状態でスペアタイヤを
覆う。このとき,前記開口に形成した直線状の位置決め
部がブラケットの上面に水平に形成した直線状のスペ
アタイヤカバー支持部に接触し,ブラケットと前記開口
とが確実に接触してスペアタイヤカバーが回転方向に正
確に位置決めされ,そのスペアタイヤカバーを常に一定
の姿勢で形良く装着することができる。
【0009】またその直線状の位置決め部の両端から半
径方向外側に延びるスリットにより開口が容易に広がる
のでスペアタイヤカバーの着脱が容易になり,且つ弾
性部材が開口を収縮方向に付勢するのでスペアタイヤカ
バーの装着状態が安定する。しかも位置決め部の上方の
スペアタイヤカバーには単純な下向きの張力しか作用し
ないため,その部分に皺が寄ることがなくなって美観が
向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を,添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】図1〜図7は本発明の一実施例を示すもの
で,図1は自動車の後部の斜視図,図2はスペアタイヤ
カバーの装着状態を示す斜視図,図3は図2の3方向矢
視図,図4は図3の4−4線断面図,図5は図4の5部
拡大図,図6は図4の6部拡大図,図7は図4の7部拡
大図である。
【0012】図1に示すように,レクリェーショナルビ
ークルVのリヤゲートRの下部にはスペアタイヤTを支
持するためのブラケットBが固定されており,このブラ
ケットBに支持したスペアタイヤTがスペアタイヤカバ
ーCにより覆われる。図2を併せて参照すると明らかな
ように,ブラケットBはリヤゲートRに各2本のボルト
1…で固定される左右一対の取付フランジ2,2と,こ
れら取付フランジ2,2から車体後方に延びる左右一対
の支持脚3,3と,これら支持脚3,3の後端を接続す
るスペアタイヤ支持部4とを備えており,スペアタイヤ
支持部4には4本のスタッドボルト5…が後ろ向きに固
定される。ブラケットBの支持脚3,3の上面には,車
体後方から見て略水平に延びる直線状のスペアタイヤカ
バー支持部31 ,31 (図2参照)が形成される。
【0013】スペアタイヤTはタイヤ本体6とホイール
7とから成り,ホイール7に形成した4個のボルト孔8
…に前記4本のスタッドボルト5…をそれぞれ貫通させ
て図示せぬナットで締結することにより,スペアタイヤ
TがブラケットBに固定される。スペアタイヤTをブラ
ケットBに固定した状態で,ブラケットBの一対の支持
脚3,3及びスペアタイヤ支持部4はスペアタイヤTの
ホイール7の凹部内に嵌まり込む。
【0014】次に,図2〜図7を参照してスペアタイヤ
カバーCの構造を説明する。
【0015】スペアタイヤカバーCの本体部は,ビニー
ルレザー製の第1シート部11,第2シート部12及び
第3シート部13を縫製することにより構成される。第
1シート部11の外形はスペアタイヤTの直径に略等し
い直径を有する円形であり,その中央部に下側の円弧部
14と上側の直線部15(位置決め部)とにより囲まれ
た開口16が形成される。第2シート部12は,スペア
タイヤTのトレッド幅と略等しい幅を有する帯状の内側
シート121 及び外側シート122 を2枚重ねにしたも
ので,それらの一方の側縁が縫製部17により前記第1
シート部11の周縁に接続される。第3シート部13の
外形はスペアタイヤTの直径に略等しい直径を有する円
形であり,その周縁に前記第2シート部12の他方の側
縁が縫製部18により接続される。第3シート部13の
内面には,円形に形成したポリプロピレン製のプレート
19が縫製部20において結合されており,最も目立ち
易い第3シート部13に皺が寄ることを防止している。
【0016】図5は前記縫製部18の近傍の構造を示す
もので,第2シート部12の内側シート121 及び外側
シート122 と,第3シート部13と,玉縁21の帯部
211 とが4重に重合して縫製される。尚,第1シート
部11と第2シート部12との縫製部17にも,同様に
して玉縁22が設けられる。前記玉縁21の両端は第3
シート部13の下端において付き合わされて接続される
が,その接続部分を補強すべく,図6に示すように,二
つ折りにしたビニールレザー製のトリムエンド23が玉
縁22に巻き付けられ,その両側を第2シート部12及
び第3シート部13で挟んだ状態で縫製が行われる。
【0017】第1シート部11は,開口16の直線部1
5の両端から半径方向外側に延びる2本のスリット11
1 ,111 と,円弧部14の下端から半径方向外側に延
びる1本のスリット112 とを備える。図7から明らか
なように,開口16の周縁を構成する円弧部14及び直
線部15は内向きに折り返され,その内部にループ状に
した3本のゴム紐24…を収納した状態で縫製部25に
おいて縫製される。
【0018】次に,前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0019】リヤゲートRのブラケットBに支持された
スペアタイヤTにスペアタイヤカバーCを装着するに
は,先ずゴム紐24…を引き延ばしながら第1シート部
11の開口16を開き,その開口16をくぐらすように
してスペアタイヤカバーCをスペアタイヤTに装着す
る。このとき,第1シート部11に3本のスリット11
1,111 ,112 を放射状に形成したことにより,前
記開口16を容易に開くことができる。
【0020】スペアタイヤカバーCをスペアタイヤTに
装着すると,開口16がブラケットBに嵌まった状態で
第1シート部11によりスペアタイヤTの一側面が覆わ
れ,第2シート部12によりスペアタイヤTの外周面
(トレッド面)が覆われ,第3シート部13によりスペ
アタイヤTの他側面が覆われる。そして3本のゴム紐2
4…の弾発力で開口16が縮小する方向に付勢されるた
め,スペアタイヤカバーCの内面がスペアタイヤTの外
面に密着し,皺の無い状態でスペアタイヤカバーCが確
実に装着される。
【0021】このようなスペアタイヤカバーCの装着状
態において,第1シート部11の開口16の上縁を構成
する直線部15が,ブラケットBに形成した水平且つ直
線状のスペアタイヤカバー支持部31 ,31 に上方から
接触するため,スペアタイヤカバーCが回転方向に位置
決めされて常に同じ姿勢で装着される。その結果,第3
シート部13に印刷されたロゴ等(図1及び図3参照)
が傾くことなく水平になり,美観を向上させることがで
きる。
【0022】第1シート部11の直線部15よりも上の
部分は,車室内からリヤガラスG(図1参照)を通して
見えるために美観に大きな影響がある。仮に,開口16
の周縁が円形であると,ゴム紐24…の弾発力で第1シ
ート部11の上部にも放射状の皺が寄って美観を損ねる
原因となる。しかしながら,本実施例によれば,開口1
6の上縁が直線部15により構成されており,しかも2
本のスリット111 ,111 により円弧部112 から切
り離されているため,この直線部15の近傍の第1シー
ト部11には単純な下向きの張力だけが作用するように
なり,その部分に皺が発生することが防止されて美観が
向上する。
【0023】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0024】例えば,第1〜第3シート部11〜13の
材質は実施例のものに限定されず,適宜のものを選択し
て使用することができる。また請求項1,2に記載され
た発明では,ゴム紐24等の弾性部材は必ずしも必要で
はなく,第1シート部11にファスナー等で開閉可能な
スリットを形成することにより開口16を広げるように
しても良い。
【0025】
【発明の効果】以上のように,請求項1に記載された発
明によれば,ブラケットの上面に水平に形成した直線状
のスペアタイヤカバー支持部に接触する直線状の位置決
め部をスペアタイヤカバーの開口に形成したので,その
直線状の位置決め部と直線状のスペアタイヤカバー支持
部との接触により,上記開口とブラケットとの位置関係
が一定になってスペアタイヤカバーが回転方向に正確に
位置決めされ,これによりスペアタイヤカバーを常に一
定の姿勢で形良く装着することができる。
【0026】また,上記直線状の位置決め部の両端から
半径方向外側に延びるスリットを形成するとともに,開
口の周縁に弾性部材を装着して該開口を収縮方向に付勢
したので,スリットにより開口を広げ易くしてスペアタ
イヤカバーの着脱を容易にし,且つ弾性部材によりスペ
アタイヤカバーをスペアタイヤに密着させて装着状態を
安定させることができる。しかも直線状の位置決め部と
スリットとの相乗効果により,弾性部材が位置決め部の
上方のスペアタイヤカバーに及ぼす張力が単純な下向き
の張力になるため,その部分に皺が寄ることがなくなっ
て美観が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の後部の斜視図
【図2】スペアタイヤカバーの装着状態を示す斜視図
【図3】図2の3方向矢視図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図4の5部拡大図
【図6】図4の6部拡大図
【図7】図4の7部拡大図
【符号の説明】
B ブラケット R リヤゲート(外壁面) T スペアタイヤ 31 スペアタイヤカバー支持部 111 スリット 15 直線部(位置決め部) 16 開口 24 ゴム紐(弾性部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−56492(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 43/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の外壁面(R)に設けたブラケット
    (B)が貫通する開口(16)を有して該ブラケット
    (B)に支持したスペアタイヤ(T)を覆う自動車のス
    ペアタイヤカバーにおいて, 記ブラケット(B)の上面に水平に形成した直線状の
    スペアタイヤカバー支持部(3 1 )に接触する直線状の
    位置決め部(15)が前記開口(16)に形成され,前
    記位置決め部(15)の両端から半径方向外側に延びる
    スリット(11 1 )を備えており,前記開口(16)の
    周縁には,該開口(16)を収縮方向に付勢する弾性部
    材(24)が装着されることを特徴とする,自動車のス
    ペアタイヤカバー。
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