JP3329176B2 - 発音割当て装置 - Google Patents

発音割当て装置

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JP3329176B2
JP3329176B2 JP05703696A JP5703696A JP3329176B2 JP 3329176 B2 JP3329176 B2 JP 3329176B2 JP 05703696 A JP05703696 A JP 05703696A JP 5703696 A JP5703696 A JP 5703696A JP 3329176 B2 JP3329176 B2 JP 3329176B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の演奏パー
トを有する楽音発生装置において、供給された演奏デー
タを発音チャンネルに割り当てる技術分野に属し、特
に、限られた数の発音チャンネルを、各パート間で有効
に使用できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器やその他の楽音発生装置は、一
般に所定数の発音チャンネルを有している。楽音発生装
置に設けられた鍵盤の押鍵等に基づいて供給された演奏
データや、外部のシーケンサから供給された演奏データ
は、この所定数の発音チャンネルのうちのいずれかの発
音チャンネルに割り当てられる。
【0003】新たに供給された演奏データは、その演奏
データに対応する音色の発音を行なうために使用するこ
とが必要なチャンネル数が、未使用の発音チャンネル数
以下であれば、未使用の発音チャンネルに割り当てられ
る。しかし、演奏の進行に伴い、未使用の発音チャンネ
ル数が新たな演奏データのために必要なチャンネル数を
下回るようになれば、使用中の発音チャンネルのうちの
いずれかの発音チャンネルを、新たな演奏データの割当
て対象として選択しなければならない。そして、その選
択した発音チャンネルの発音の打切り(トランケート)
が行なわれた後、新たな演奏データがその発音チャンネ
ルに割り当てられる。
【0004】ところで、楽音発生装置には、それぞれ音
色と対応させるための複数の演奏パートを設け、各パー
トに対応させた音色の楽音信号を同時に発音させること
ができるようにした、いわゆるマルチティンバー方式の
ものが普及している。そうした楽音発生装置において
は、使用中の発音チャンネルの中から、新たな演奏デー
タの割当て対象となる発音チャンネルをどのような基準
で選択するかということが、音楽的に好ましい演奏を実
現するための関心事となる。換言すれば、限られた数の
発音チャンネルを、各パート間でいかに有効に使用する
かということが、音楽的に好ましい演奏の実現にとって
非常に重要である。
【0005】こうしたマルチティンバー方式の楽音発生
装置において、新たな演奏データを発音チャンネルに割
り当てる発音割当て装置のひとつが、特公平7−191
50号公報において開示されている。その発音割当て装
置は、各パートについて、発音中の発音チャンネルのう
ち発音継続を確保する発音チャンネルの最低数に相当す
る「リザーブ数」を記憶する記憶手段と、新たな演奏デ
ータに割り当てる発音チャンネルの選択を行なうにあた
り、各パートで発音中の発音チャンネルのうち、「リザ
ーブ数」相当分の発音チャンネルは除外して、それを越
える数の発音チャンネルから選定を行なう選定手段とを
具えたものである。
【0006】すなわち、この発音割当て装置では、各パ
ート毎に、該パートでの使用の継続を確保する発音チャ
ンネルの最低数をそれぞれ設定しておき、該パートで使
用中の発音チャンネルのうちこの最低数を越える部分の
発音チャンネルのみを、新たな演奏データの割当て対象
として選択するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この発音割当
て装置では、単純に各パート毎に最低数の発音チャンネ
ルの使用の継続を確保するという基準だけで発音チャン
ネルの選択を行なっているので、次のような問題点が存
在する。 (1)或るパートで使用中の発音チャンネルに、既に演
奏上重要でなくなった発音を行なっている発音チャンネ
ル(例えば、音量が相当小さくなった発音チャンネル
や、発音開始時から相当の時間が経過している発音チャ
ンネル等)が含まれていても、当該パートで使用中の発
音チャンネル数が「リザーブ数」を越えていなければ、
その重要でない発音を行なっている発音チャンネルが、
新たな演奏データの割当て対象として選択されることが
ない。これに対し、或るパートで使用中の発音チャンネ
ルが、現在演奏上重要な発音を行なっている発音チャン
ネルばかりであっても、当該パートで使用中の発音チャ
ンネル数が「リザーブ数」を越えていれば、そのうちの
いずれかの発音チャンネルが、新たな演奏データの割当
て対象として選択されて発音を打ち切られてしまう。す
なわち、現在演奏上重要な発音を行なっている発音チャ
ンネルであるか否かということとはまったく無関係に、
新たな演奏データの割当て対象としての選択が行なわ
る。これでは、音楽的に好ましい演奏を実現することは
できない。
【0008】(2)すべてのパートが「リザーブ数」を
越えない数の発音チャンネルを使用中の場合(例えば、
すべてのパートがちょうど「リザーブ数」に一致した数
の発音チャンネルを使用中の場合)には、新たな演奏デ
ータが供給されても、使用中の発音チャンネルのうちの
いずれの発音チャンネルも、新たな演奏データの割当て
対象として選択されることがない。したがって、その新
たな演奏データを発音チャンネルに割り当てることがで
きない。そもそも、上記のような「リザーブ数」を設定
する目的は、各パートのためにそれぞれ最低限の数の発
音チャンネルを確保することにあり、現在行なわれてい
る発音(その中には演奏上重要ではなくなっている発音
もあるであろう)自体を、新たな演奏データに基づく発
音を犠牲にしてまで継続させることが目的なのではな
い。しかるに、結果的に、新たな演奏データを犠牲にし
てしまう事態を避けることができず、この点からも、音
楽的に好ましい演奏を実現することができるとはいい難
い。
【0009】この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
であり、複数の演奏パートを有する楽音発生装置におい
て、限られた数の発音チャンネルを各パート間で有効に
使用することにより、音楽的に好ましい演奏を実現する
ことのできる発音割り当て装置を提供しようとするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】 請求項1に係る発音割
り当て装置は、複数の演奏パートの各々について、新た
に供給される演奏データを、所定数の発音チャンネルの
うちのいずれかの発音チャンネルにそれぞれ割り当てる
発音割当て装置であって、各パートで使用中の各発音チ
ャンネル毎に、該発音チャンネルで現在行なわれている
発音の有効性をそれぞれ判別する判別手段と、各パート
毎に、該パートでの使用の継続を確保する発音チャンネ
ルの最低数である確保数をそれぞれ設定するための設定
手段と、前記判別手段による各発音チャンネル毎の有効
性の判別結果と、前記設定手段により設定された各パー
ト毎の確保数との組み合わせに基づき、新たに供給され
た演奏データを割り当てるべき発音チャンネルを、各パ
ートで使用中の発音チャンネルの中から選択するもので
あって、(a)前記確保数を越える数の発音チャンネル
を使用中のパートであって該パートで使用中の発音チャ
ンネルの中に発音が有効でないと判別された発音チャン
ネルが含まれていれば、該発音が有効でないと判別され
た発音チャンネルを選択し、(b)これに該当する発音
チャンネルが存在しない場合は、前記確保数以下の数の
発音チャンネルを使用中のパートであって該パートで使
用中の発音チャンネルの中に発音が有効でないと判別さ
れた発音チャンネルが含まれていれば、該発音が有効で
ないと判別された発音チャンネルを選択し、(c)これ
に該当する発音チャンネルがなおも存在しない場合は、
前記確保数を越える数の発音チャンネルを使用中のパー
トであって該パートで使用中の発音チャンネルの中に発
音が有効でないと判別された発音チャンネルが含まれて
いなくとも、その中のいずれかの発音チャンネルを選択
する選択手段とを具え、前記選択手段によって選択され
た発音チャンネルに対して割当てを行なうようにしたこ
とを特徴としている。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】 次に、請求項2に係る発音割り当て装置
は、複数の演奏パートの各々について、新たに供給され
る演奏データを、所定数の発音チャンネルのうちのいず
れかの発音チャンネルにそれぞれ割り当てる発音割当て
装置であって、各パートで使用中の各発音チャンネル毎
に、該発音チャンネルで現在行なわれている発音の有効
性をそれぞれ判別するものであって、各パートの音色毎
にそれぞれ固有の該有効性判別条件に従ってそれぞれ判
別を行なう判別手段と、各パート毎に、該パートでの使
用の継続を確保する発音チャンネルの最低数である確保
数をそれぞれ設定するための設定手段と、前記判別手段
による各発音チャンネル毎の有効性の判別結果と、前記
設定手段により設定された各パート毎の確保数との組み
合わせに基づき、新たに供給された演奏データを割り当
てるべき発音チャンネルを、各パートで使用中の発音チ
ャンネルの中から選択するものであって、前記確保数以
下の数の発音チャンネルを使用中のパートであっても、
該パートで使用中の発音チャンネルの中に発音が有効で
ないと判別された発音チャンネルが含まれていれば、該
発音が有効でないと判別された発音チャンネルを選択す
る選択手段とを具え、前記選択手段によって選択された
発音チャンネルに対して割当てを行なうようにしたこと
を特徴としている。
【0015】
【0016】 次に、請求項3に係る発音割り当て装置
は、複数の演奏パートの各々について、新たに供給され
る演奏データを、所定数の発音チャンネルのうちのいず
れかの発音チャンネルにそれぞれ割り当てる発音割当て
装置であって、各パートで使用中の各発音チャンネル毎
に、発音の状態に応じて値が変化する基準値を発生する
発生手段と、各パート毎に、該パートでの使用の継続を
確保する発音チャンネルの最低数である確保数をそれぞ
れ設定するための設定手段と、各パートについて前記設
定手段により設定された確保数に基づき、前記発生手段
から発生する基準値を修正する修正手段とを具え、前記
修正手段によって修正された基準値に基づく順序で割当
てを行なうようにしたことを特徴としている。
【0017】 この請求項3に係る発音割当て装置で
は、基本的には、使用中の各発音チャンネルに、発音の
状態に応じて値が変化する基準値が1対1に対応してお
り、この基準値に基づく順序で発音チャンネルへの新た
な演奏データの割当てが行なわれる。こうした基準値自
体は、従来から発音割当て処理において割当てを行なう
発音チャンネルの順序を決定するために一般的に用いら
れているものであってよい。すなわち、一例として、基
準値は、発音開始時に所定の初期値をとり、その後の時
間の経過に伴って値が減少していくものであってよく、
この基準値が小さい(すなわち発音開始時からの経過時
間の長い)発音チャンネルの順に割当てを行なうように
してよい。
【0018】 但し、ここでは、各パートで使用中の発
音チャンネル数と、該パートについて前記設定手段によ
り設定された確保数との関係に応じて、修正手段により
基準値が修正される。そして、この修正された基準値に
基づく順序で割当てが行なわれる。修正手段による修正
は、一例として、確保数以下の数の発音チャンネルを使
用中のパートにおける発音チャンネルよりも、確保数を
越える数の発音チャンネルを使用中のパートにおける発
音チャンネルのほうに先に演奏データが割り当てられる
ようにすることが好ましい。そうすれば、確保数を越え
る数の発音チャンネルを使用中のパートと、確保数を越
えない数の発音チャンネルを使用中のパートとの双方が
存在する場合には、前者のパートで使用中の発音チャン
ネルに先に割当てが行なわれた後、後者のパートで使用
中の発音チャンネルに割当てが行なわれるし、他方、す
べてのパートが確保数を越えない数の発音チャンネルを
使用中の場合であっても、各パートで使用中の発音チャ
ンネルに割当てが行なわれる。このように、請求項3に
係る発音割当て装置によれば、既存の発音割当て処理を
利用した一層簡略な構成のもとで、音楽的に好ましい演
奏を実現することができるようになる。
【0019】 尚、上記請求項1の発音割当て装置にお
けるような、使用中の各発音チャンネルで現在行なわれ
ている発音の有効性を判別する判別手段をこの請求項3
の発音割当て装置に更に具えるようにし、修正手段に、
この判別手段による各発音チャンネル毎の有効性の判別
結果と、設定手段により設定された各パート毎の確保数
との組み合わせに基づいて修正を行わせるようにしても
い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。 〔実施の形態1〕図1は、第1の発明に係る発音割当て
装置の実施の一形態を採用した楽音発生装置の全体構成
ブロック図である。この楽音発生装置は、マルチティン
バー方式のものであり、一例として16の演奏パートが
設けられている。楽音発生装置の全体は、CPU(セン
トラルプロセッシングユニット)1により制御され、R
OM(リードオンリーメモリ)2,RAM(ランダムア
クセスメモリ)3,MIDIのインターフェース4,鍵
盤回路5,パネルスイッチ回路6及び楽音合成回路7
が、データ及びアドレスバス8を介してCPU1に接続
されている。
【0021】ROM2には、CPU1が実行すべきプロ
グラムのほかに、複数種類の音色についてのファクトリ
ーセットの波形データ(例えばPCM方式によってサン
プリングした波形データ等)が記憶されている。RAM
3には、ワーキング領域や、各種データを記憶させるデ
ータ記憶領域が設けられており、データ記憶領域の中に
は、ユーザーが独自に作成した波形データを記憶させる
領域も設けられている。
【0022】インターフェース4には、図示しないMI
DI楽器(例えばシーケンサ等)から送信された演奏デ
ータが、それぞれの演奏データに対応したMIDIチャ
ンネル(チャンネルナンバー1乃至16のうちのいずれ
か)で供給される。鍵盤回路5からは、ユーザーの押鍵
操作に応じた演奏データ(キーコードと、キーオン信号
またはキーオフ信号と、押鍵速度のようなタッチレスポ
ンスに関するデータと)が供給される。この楽音発生装
置では、鍵盤回路5からの演奏データも、内部的にMI
DIチャンネルで供給されるようになっている。
【0023】パネルスイッチ回路6には、各パートに対
応させるべき所望の音色を指定するためのスイッチや、
鍵盤回路5に対応させるMIDIチャンネルのチャンネ
ルナンバーを指定するためのスイッチ等の各種のスイッ
チが設けられており、ユーザーがそれらのスイッチを操
作することに応じた出力が供給される。
【0024】尚、各パート毎に、該パートについての発
音チャンネルの確保数を任意に設定するためのスイッチ
も、パネルスイッチ回路6に設けるようにすることが好
ましい。ここで、各パートについての確保数の合計が、
楽音合成回路7の発音チャンネルの総数を越えることが
できないのは、もちろんのことである。
【0025】また、各パート相互間で、使用中の発音チ
ャンネルを新たな演奏データの割当て対象として選択す
る際の優先順位を任意に指定するためのスイッチも、パ
ネルスイッチ回路6に設けるようにすることが好まし
い。但し、別の例として、こうした確保数や優先順位
が、ファクトリーセットに設定または指定されていても
よい。
【0026】楽音合成回路7は、所定数の発音チャンネ
ルを有しており、MIDIチャンネルのいずれかのチャ
ンネルナンバーで供給された演奏データは、そのチャン
ネルナンバーを受信するパートに対応する音色のために
必要な数の発音チャンネルに割り当てられる。そして、
ROM2またはRAM3から読み出したその音色につい
ての波形データを用いて、当該発音チャンネルにおいて
所定の楽音合成方式(例えばPCM方式等)で楽音信号
が合成される。
【0027】楽音合成回路7により合成された楽音信号
は、図示しないディジタル/アナログ変換器を経由して
サウンドシステム9に供給され、サウンドシステム9に
おいて音響的に発音される。
【0028】次に、この楽音発生装置の動作を、発音割
当て処理に主眼をおいて説明する。この図2は、CPU
1の実行するメインルーチンを示すフローチャートであ
る。このメインルーチンでは、最初に所定の初期設定処
理(ステップS1)を実行した後、鍵イベント処理(ス
テップS2)を実行する。この鍵イベント処理では、鍵
盤回路5に対応させたチャンネルナンバーのMIDIチ
ャンネルに新たな演奏データの供給があったか否かを調
べ、新たな演奏データの供給があれば、そのチャンネル
ナンバーと、供給された演奏データとを、RAM3内に
設けられたMIDIイベントバッファに書き込む。
【0029】続いてMIDIイベント処理(ステップS
3)で、図示しないMIDI楽器に対応するチャンネル
ナンバーのMIDIチャンネルに新たな演奏データの供
給があったか否かを調べ、新たな演奏データの供給があ
れば、そのチャンネルナンバーと、供給された演奏デー
タとを、上記MIDIイベントバッファに書き込む。
【0030】図3は、MIDIイベントバッファの記憶
例を示す。この例では、上記ステップS2またはステッ
プS3のイベント処理により、チャンネルナンバー「M
CH1」と、該チャンネルナンバーで供給された演奏デ
ータ「MIDIDATA1」とが対応させて記憶されて
おり、チャンネルナンバー「MCH2」と、該チャンネ
ルナンバーで供給された演奏データ「MIDIDATA
2」とが対応させて記憶されており、チャンネルナンバ
ー「MCH3」と、該チャンネルナンバーで供給された
演奏データ「MIDIDATA3」とが対応させて記憶
されており、以下、同様にして、チャンネルナンバー
と、そのチャンネルナンバーで供給された演奏データと
が対応させて記憶されている。
【0031】続いてパネルイベント処理(ステップS
4)で、パネルスイッチ回路6のいずれかのスイッチが
新たに操作されたか否かを調べ、操作されていれば、そ
のスイッチに応じた処理を実行する。すなわち、例え
ば、各パートに対応させるべき音色を指定するためのス
イッチが新たに操作されていれば、指定された音色をパ
ートに対応づける処理を行ない、また例えば、各パート
について発音チャンネルの確保数を設定するためのスイ
ッチが新たに操作されていれば、確保数を設定する処理
を行なう。続いて、後述する「発音処理」(ステップS
5)と、その他の処理(ステップS6)とを実行し、以
下、ステップS2乃至S6の処理を繰り返し実行する。
【0032】図4は、「発音処理」の一例を示すフロー
チャートである。この処理では、最初のステップS11
で、MIDIイベントバッファのチェックを行ない、続
くステップS12で、該バッファにチャンネルナンバー
及び演奏データが新たに書き込まれているか否かを判断
する。
【0033】新たな書込みがなければ、そのままリター
ンする。他方、メインルーチンの鍵イベント処理(ステ
ップS2)またはMIDIイベント処理(ステップS
3)において、新たな演奏データが供給されたことによ
り、MIDIイベントバッファに新たな書込みがされて
いる場合には、ステップS13に進む。
【0034】ステップS13では、そのチャンネルナン
バーをレジスタMCHに書き込み、その演奏データのう
ちのキーコードをレジスタKCに書き込み、その演奏デ
ータのうちの押鍵速度データをレジスタKVに書き込
み、その演奏データのうちのキーオン信号またはキーオ
フ信号をレジスタKEVに書き込む。
【0035】続くステップS14では、MIDIイベン
トバッファの記憶内容を消去する。これにより、メイン
ルーチンの鍵イベント処理またはMIDIイベント処理
でMIDIイベントバッファに書き込まれたチャンネル
ナンバー及び演奏データは、「発音処理」を経る毎に、
上記レジスタMCH,KC,KV及びKEVに書き込ま
れるとともに、MIDIイベントバッファから消去され
る。
【0036】続くステップS15では、レジスタMCH
に書き込まれたチャンネルナンバーを受信するパートが
存在するか否かを判断する。この判断は、各パートと、
該パートで受信するMIDIチャンネルのチャンネルナ
ンバーとを対応づけたパート情報テーブル(RAM3内
に設けられている)に基づいて行なわれる。
【0037】図5は、このパート情報テーブルの一例を
示す図である。この例では、楽音発生装置は16のパー
ト「1,2,…16」を有しており、各パートが、同じ
値のチャンネルナンバー「1,2,…16」と1対1に
対応づけられている。したがってこの例では、いずれの
チャンネルナンバーについてもそれを受信するパートが
存在するので、常にステップS15でイエスと判断され
ることになる。
【0038】しかし、別の例として、複数のパートを共
通の1つのチャンネルナンバーと対応づけた場合(パー
ト「1」とパート「2」とをともにチャンネルナンバー
「1」に対応づけたような場合)には、受信するパート
が存在しないチャンネルナンバーもででくるので、ステ
ップS15でノーと判断されることもありうる。ステッ
プS15でノーと判断されると、そのままリターンす
る。他方、ステップS15でイエスと判断されると、ス
テップS16に進む。
【0039】尚、図5のパート情報テーブルにおいて、
「音色名」は、パネルスイッチ回路6のスイッチの操作
によって各パートに対応させた音色を表している。この
例では、パート「1」には「PIANO1」というピア
ノ音の音色が対応し、パート「2」には「PIANO
2」というピアノ音の音色が対応し、パート「3」には
「GUITAR」というギター音の音色が対応し、…パ
ート「14」には「FLUTE」というフルート音の音
色が対応し、パート「15」には「OBOE」というオ
ーボエ音の音色が対応し、パート「16」には「DRU
M」というドラム音の音色が対応している。
【0040】また、同テーブルにおいて、「確保数」
は、各パートについて設定された発音チャンネルの確保
数を表している。この例では、「PIANO1」に対応
するパート「1」では確保数が「5」に設定され、「P
IANO2」に対応するパート「2」では確保数が
「0」に設定され、「GUITAR」に対応するパート
「3」では確保数が「3」に設定され、…「FLUT
E」に対応するパート「14」では確保数が「1」に設
定され、「OBOE」に対応するパート「15」では確
保数が「1」に設定され、「DRUM」に対応するパー
ト「16」では確保数が「2」に設定されている。ま
た、同テーブルにおける「その他の情報」としては、各
パートについてのステレオの定位に関する情報やエフェ
クトに関する情報等が含まれている。
【0041】ステップS16では、レジスタKEVにキ
ーオン信号が書き込まれているか否かを判断する。キー
オン信号が書き込まれていなければ(すなわちキーオフ
信号が書き込まれていれば)、ステップS17に進み、
レジスタMCHに書き込まれたチャンネルナンバーを受
信するパートで使用中の各発音チャンネルについての消
音処理をそれぞれ行なった後、リターンする。
【0042】他方、キーオン信号が書き込まれていれ
ば、ステップS16からステップS18に進み、レジス
タMCHに書き込まれたチャンネルナンバーを受信する
パートに対応する音色(図5参照)を確認する。続いて
ステップS19で、現在未使用の発音チャンネルの数を
確認する。
【0043】続くステップS20では、未使用の発音チ
ャンネル数が、ステップS18で確認した音色の1つの
楽音(ノート)を発音するために必要な発音チャンネル
数を満たしているか否か(すなわち、必要な数の未使用
チャンネルが存在するか否か)を判断する。この判断
は、音色名と、その音色の1つのノートの発音のために
必要な発音チャンネル数とを対応づけた音色別情報テー
ブル(RAM3内に設けられている)に基づいて求めら
れる。
【0044】図6は、この音色別情報テーブルの一例を
示す図である。この例では、「PIANO1」及び「P
IANO2」の1つのノートの発音にはそれぞれ2つの
発音チャンネルが必要であるが、「GUITAR」,
「FLUTE」,「OBOE」及び「DRUM」の1つ
のノートの発音にはそれぞれ1つの発音チャンネルのみ
が必要である。
【0045】尚、この音色別情報テーブルにおいて、
「波形データ」は、当該音色についての波形データ(及
びエンベロープデータ)である。また、同テーブルにお
いて、「有効性判別条件」は、当該音色に対応するパー
トで使用中の発音チャンネルで現在行なわれている発音
の有効性を判別するための条件を表すものである。この
発音の有効性の判別は、後述するステップS21の「ト
ランケート対象チャンネル検出処理」において行なわれ
るので、「有効性判別条件」の説明は、その「トランケ
ート対象チャンネル検出処理」の説明の際に併せて行な
うことにする。
【0046】ステップS20でイエスと判断されると
(すなわち、必要な数の未使用の発音チャンネルが存在
していれば)、ステップS23にジャンプし、その未使
用の発音チャンネルに、レジスタKC,KV及びKEV
に書き込まれた演奏データを割り当てる。そしてリター
ンする。これにより、楽音合成回路7の当該発音チャン
ネルにおいて楽音信号の合成が行なわれ、サウンドシス
テム9からその楽音が発音される。
【0047】他方、ステップS20でノーと判断される
と(すなわち、未使用の発音チャンネルがまったく存在
しないか、存在していてもその数が必要な発音チャンネ
ル数よりも少なければ)、使用中の発音チャンネルの中
から、後述する「トランケート対象チャンネル検出処
理」(ステップS21)において、トランケート処理の
対象となるチャンネルの選択を行ない、続いて、選択し
た発音チャンネルの発音を打ち切るトランケート処理
(ステップS22)を実行した後、ステップS23に進
んで、トランケート処理を施した発音チャンネル(未使
用の発音チャンネルが存在する場合には、未使用の発音
チャンネル及びトランケート処理を施した発音チャンネ
ル)に、演奏データを割り当てる。
【0048】図7は、この「トランケート対象チャンネ
ル検出処理」の一例を示すフローチャートである。この
処理では、最初のステップS31で、「発音処理」のス
テップS19で確認した未使用の発音チャンネル数を、
レジスタAVAILCHに書き込む。
【0049】続くステップS32では、使用中の各発音
チャンネルで現在行なわれている発音の有効性を、前出
の図6に示したような音色別情報テーブルの「有効性判
別条件」に従ってそれぞれ判別する。図6の例では、
「PIANO1」や「PIANO2」というピアノ音に
対応するパートで使用中の発音チャンネルについては、
キーオンイベント時からの経過時間と、発音中の楽音信
号の音量エンベロープとのいずれかの判別条件を満たせ
ば発音が有効であると判別する(キーオンイベント時か
ら所定時間以上経過しており且つ音量が所定量未満であ
る発音のみを有効でないと判別する)ようになってい
る。
【0050】また、「GUITAR」というギター音に
対応するパートで使用中の発音チャンネルについては、
発音中の楽音信号の音量エンベロープのみを発音の有効
性の判別条件とする(音量が所定量未満である発音をす
べて有効でないと判別する)ようになっている。
【0051】また、「FLUTE」というフルート音や
「OBOE」というオーボエ音に対応するパートで使用
中の発音チャンネルについては、キーオン中である否か
を発音の有効性の判別条件とする(キーオン中でなくな
ったものをすべて有効でないと判別する)ようになって
いる。
【0052】また、「DRUM」というドラム音に対応
するパートで使用中の発音チャンネルについては、キー
オンイベント時からの経過時間のみを発音の有効性の判
別条件とする(キーオンイベント時から所定時間以上経
過した発音をすべて有効でないと判別する)ようになっ
ている。
【0053】ピアノ音についてキーオンイベント時から
の経過時間と音量とのいずれかの判別条件を満たせばよ
いとしたのは、ピアノ音においては、キーオンイベント
時から間もない発音は音量が小さくても音楽的に重要な
ので、そうした発音を有効でないと判別しないようにす
るためである。
【0054】他方、ギター音についてキーオンイベント
時からの経過時間を条件とせず音量のみを判別条件とし
たのは、ギター音はピアノ音と比較して一般にキーオン
イベント時以降に音量の変化が生じにくいので、音量が
所定量以上である間は音楽的に重要である反面、音量が
所定量未満になればすべて有効でないと判別して差し支
えないと考えたからである。
【0055】また、フルート音やオーボエ音についてキ
ーオン中であるか否かを判別条件としたのは、これらの
音の発音は、キーオンされている間は音量の大小に係わ
らず音楽的に重要だからである。また、ドラム音につい
てキーオンイベント時からの経過時間のみを判別条件と
したのは、ドラム音の音量エンベロープは立上りを過ぎ
ればすぐに減衰してしまうので、音量を判別条件とする
までもなく、立上りを過ぎるような時間が経過すればす
べて有効でないと判別して差し支えないからである。
【0056】ところで、音量エンベロープを発音の有効
性の判別条件とする場合に、実際の音量エンベロープを
逐次確認するようにしていると、処理が非常に煩雑にな
る。そこで、ピアノ音のようにある程度の規則性をもっ
て音量エンベロープが減衰していく音色については、一
例として、CPU1の内部でのカウント演算によって各
時点での音量エンベロープを予測し、音量が所定量未満
になると予測された時点に達したか否かによって有効性
を判別するようにすれば、処理を簡略化できるので好適
である。
【0057】尚、ステップS32における発音の有効性
の判別は、使用中のすべての発音チャンネルに対してで
はなく、前回実行した「トランケート対象チャンネル検
出処理」において発音が有効であると判別された発音チ
ャンネルに対してのみ行なえば足りる。すなわち、前回
までに実行した「トランケート対象チャンネル検出処
理」において発音が有効でないと判別された発音チャン
ネルは、判別の対象から除外するものとする。なぜな
ら、一旦発音が有効でなくなった発音チャンネルについ
て、使用中に再び発音が有効となることはあり得ないか
らである。
【0058】続くステップS33乃至S36では、各パ
ートを、該パートで使用中の各発音チャンネルについて
のステップS32での発音の有効性の判別結果と、該パ
ートについて設定された発音チャンネルの確保数(図5
参照)との2つの基準によって、複数のグループに分類
する処理を行なう。すなわち、ステップS33では、各
パート毎に、該パートで使用中の発音チャンネルの数
が、該パートについて設定された確保数を越えているか
否かを判断する。ステップS34では、各パートで使用
中の発音チャンネルのうちステップS32で発音が有効
であると判別された発音チャンネルの数が、該パートに
ついて設定された確保数を越えているか否かを判断す
る。
【0059】ステップS35では、各パートで使用中の
発音チャンネルの中に、ステップS32で発音が有効で
ないと判別された発音チャンネルが含まれているか否か
を判断する。ステップS36では、上記ステップS33
乃至S35の判断に基づき、各パートを、次のような第
1乃至第5のグループに分類する。
【0060】〔第1のグループ〕ステップS33乃至S
35のすべてにおいてイエスと判断されたパート(すな
わち、発音が有効でない発音チャンネルが含まれている
が、発音が有効な発音チャンネル数だけで確保数を越え
ているパート)
【0061】〔第2のグループ〕ステップS33及びS
35においてイエスと判断され、ステップS34におい
てノーと判断されたパート(すなわち、発音が有効でな
い発音チャンネルが含まれており、発音が有効な発音チ
ャンネル数だけでは確保数を越えないが、発音が有効で
ない発音チャンネル数も含めたすべての発音チャンネル
数は確保数を越えているパート)
【0062】〔第3のグループ〕ステップS33及びS
34においてノーと判断され、ステップS35において
イエスと判断されたパート(すなわち、発音が有効でな
い発音チャンネルが含まれており、すべての発音チャン
ネル数が確保数を越えないパート)
【0063】〔第4のグループ〕ステップS33及びS
34においてイエスと判断され、ステップS35におい
てノーと判断されたパート(すなわち、発音が有効な発
音チャンネルのみを含んでおり、その発音チャンネル数
が確保数を越えるパート)
【0064】〔第5のグループ〕ステップS33乃至S
35のすべてにおいてノーと判断されたパート(すなわ
ち、発音が有効な発音チャンネルのみを含んでおり、そ
の発音チャンネル数が確保数を越えないパート)
【0065】図8は、上記各グループに属するパートで
使用中の発音チャンネル数と、該パートで使用中の発音
チャンネルのうち発音が有効なものと有効でないものと
の内訳と、該パートについての確保数との関係を概念的
に示す図である。同図からもわかるとおり、第1乃至第
3のグループは、発音が有効でない発音チャンネルが含
まれている点で共通しており、第4及び第5のグループ
は、発音が有効な発音チャンネルのみを含んでいる点で
共通している。
【0066】尚、図8では、各パートについての確保数
を便宜上すべて等しい数として示しているが、前述した
ように、パネルスイッチ回路6のスイッチの操作により
(あるいはファクトリーセットに)、各パート毎に確保
数を異なる数に設定してよいことはもちろんである。
【0067】続くステップS37では、第1のグループ
から第4のグループのうちの最も番号の小さいグループ
に属するパートで使用中の発音チャンネルを、トランケ
ート対象チャンネル(すなわち、新たな演奏データを割
り当てるべき発音チャンネル)として選択する。そして
その際、発音が有効でない発音チャンネルが含まれてい
るグループ(第1乃至第3のグループ)に属するパート
については、発音が有効でない発音チャンネルを選択す
る。
【0068】すなわち、第1のグループに属するパート
が存在する場合には、第1のグループに属するパートで
使用中の発音チャンネルのうち発音が有効でない発音チ
ャンネルを選択する。第1のグループに属するパートが
存在しないが第2のグループに属するパートが存在する
場合には、第2のグループに属するパートで使用中の発
音チャンネルのうち発音が有効でない発音チャンネルを
選択する。
【0069】第1及び第2のグループに属するパートが
存在しないが第3のグループに属するパートが存在する
場合には、第4のグループに属するパートが存在すると
否とに係わらず、第3のグループに属するパートで使用
中の発音チャンネルのうち発音が有効でない発音チャン
ネルを選択する。そして、第1及び第2のグループに属
するパートだけでなく第3のグループに属するパートも
存在しない場合に、はじめて第4のグループに属するパ
ートで使用中の発音チャンネルを選択する。
【0070】尚、同一のグループに属する複数のパート
同士の間では、前述のようにパネルスイッチ回路6のス
イッチの操作によって(あるいはファクトリーセット
に)指定された優先順位に従い、トランケート対象チャ
ンネルの選択を行なうものとする。
【0071】このように、各発音チャンネル毎の有効性
の判別結果と各パート毎の確保数との組み合わせに基づ
き、第3のグループに属するパートで使用中の発音チャ
ンネルのうち発音が有効でない発音チャンネルをもトラ
ンケート対象チャンネルを選択し、しかも、第4のグル
ープに属するパートよりも第3のグループに属するパー
トから優先してトランケート対象チャンネルを選択する
ようにしている。
【0072】これにより、使用中の発音チャンネルの数
が確保数を越えないパートからも、演奏上重要でなくな
った発音を行なっている発音チャンネルに新たな演奏デ
ータを割り当てることができるようになり、しかも、こ
のような演奏上重要でなくなった発音を行なっている発
音チャンネルに、演奏上重要な発音を行なっている発音
チャンネルよりも優先して新たな演奏データの割当てを
行なうことができるようになるので、音楽的に好ましい
演奏を実現することができるようになる。
【0073】尚、ステップS37において、第5のグル
ープに属するパートで使用中の発音チャンネルをトラン
ケート対象チャンネルとして選択しないのは、次のよう
な理由による。すなわち、前述のように、各パートにつ
いての発音チャンネルの確保数は、すべてのパートにつ
いての確保数の合計が発音チャンネルの総数を越えない
ように設定されるので、第1乃至第4のいずれかのグル
ープに属するパートが存在している場合には、それらの
パートで使用中の発音チャンネルをトランケート対象チ
ャンネルとして選択しさえすれば、必要な発音チャンネ
ル数を必ず満たすことができるからである。
【0074】ステップS37を終了すると、ステップS
38に進んでレジスタAVAILCHの値を「1」だけ
インクリメントした後、ステップS39に進み、レジス
タAVAILCHの値(すなわち、未使用の発音チャン
ネル数とトランケート対象チャンネルとして選択した使
用中の発音チャンネル数との合計)が、「発音処理」
(図4)のステップS18で確認した音色のために必要
な発音チャンネル数に達したか否かを判断する。
【0075】まだ達していなければ、ステップS37に
戻り、ステップS37乃至S39の処理を繰り返す。こ
うしてトランケート対象チャンネルの選択を繰り返すこ
とにより、レジスタAVAILCHの値が必要な発音チ
ャンネル数に達すると、ステップS39でイエスと判断
されて「トランケート対象チャンネル検出処理」を終了
する。
【0076】続いて、前述のように、トランケート対象
チャンネルとして選択した発音チャンネルの発音を打ち
切るトランケート処理(「発音処理」(図4)のステッ
プS22)と、トランケート処理を施した発音チャンネ
ル(未使用の発音チャンネルが存在する場合には、未使
用の発音チャンネル及びトランケート処理を施した発音
チャンネル)に対する演奏データの割当て(「発音処
理」のステップS23)とを実行する。これにより、楽
音合成回路7の当該発音チャンネルにおいて楽音信号が
合成され、その楽音信号がサウンドシステム9から発音
される。
【0077】尚、この発音割当て装置の別の実施の形態
として、ステップS37において、まず、パネルスイッ
チ回路6のスイッチの操作によって(あるいはファクト
リーセットに)指定された優先順位に従って各パートか
らトランケート対象チャンネルの選択を行なうように
し、優先順位の等しいパート同士の間では、第1のグル
ープから第4のグループの順に選択を行なうようにして
もよい。
【0078】〔実施の形態2〕次に、第2の発明に係る
発音割当て装置の実施の一形態のうち、CPUの実行す
る「トランケート対象チャンネル検出処理」の一例を、
図9を参照して説明する。この発音割当て装置も、上述
の〔実施の形態1〕におけるのと同様な楽音発生装置
(図1参照)に採用してよく、CPUの実行する「トラ
ンケート対象チャンネル検出処理」以外の処理も、〔実
施の形態1〕におけるのと同様であってよい。
【0079】この「トランケート対象チャンネル検出処
理」は、ステップS41乃至S46とステップS48及
びS49とは、それぞれ〔実施の形態1〕における「ト
ランケート対象チャンネル検出処理」(図7参照)のス
テップS31乃至S36とステップS38及びS39と
同じである。
【0080】しかし、この「トランケート対象チャンネ
ル検出処理」のステップS47では、〔実施の形態1〕
におけるステップS37とは異なり、ステップS43乃
至S46の処理によって分類した第1乃至第5のグルー
プ(図8参照)中の第1から第4のグループのうちの最
も番号の小さいグループに属するパートで使用中の発音
チャンネルをトランケート対象チャンネルとして選択す
るだけでなく、第1乃至第4のグループに属するパート
がまったく存在しないことを検出した場合(すなわち、
第5のグループに属するパートのみが存在することを検
出した場合)には、第5のグループに属するパートか
ら、指定された優先順位に従ってトランケート対象チャ
ンネルの選択を行なう。
【0081】これにより、すべてのパートが、確保数を
越えない数の発音チャンネルを使用中であり且つ有効で
あると判別された発音チャンネルのみを含む場合であっ
ても、いずれかのパートで使用中の発音チャンネルがト
ランケート対象チャンネルとして選択され、その発音チ
ャンネルに新たな演奏データの割当てが行なわれる。こ
のように、この実施の形態によれば、〔実施の形態1〕
における発音割当て装置と同様な効果を奏するのみなら
ず、現在行なっている発音の継続のために新たな演奏デ
ータを犠牲にしてしまう事態を避けることができるの
で、その点からも、音楽的に好ましい演奏の実現に資す
ることになる。
【0082】〔実施の形態3〕次に、第3の発明に係る
発音割当て装置の実施の一形態について、CPUの実行
する「発音処理」及びその中の「トランケート対象チャ
ンネル検出処理」の一例を、図10及び図11を参照し
て説明する。この発音割当て装置も、上述の〔実施の形
態1〕におけるのと同様な楽音発生装置(図1参照)に
採用してよく、そのCPUの実行する「発音処理」以外
の処理も、〔実施の形態1〕におけるのと同様であって
よい。
【0083】この「発音処理」は、図10に示すよう
に、ステップS51乃至S60とステップS62及び6
3とは、それぞれ〔実施の形態1〕における「発音処
理」(図4参照)のステップS11乃至S20とステッ
プS22及びS23と同じである。しかし、最後のステ
ップS64において、ステップS63の割当て処理によ
って発音を開始した各発音チャンネルについて、その音
高,音量または音色等に応じて、トランケート基準値の
初期値を設定するようになっている。
【0084】また、この「トランケート対象チャンネル
検出処理」(図10のステップS61)では、〔実施の
形態1〕における「トランケート対象チャンネル検出処
理」(図7参照)とは異なり、図11に示すように、最
初のステップS71で、使用中の各発音チャンネルにつ
いて、現在のトランケート基準値の算出を行なうように
なっている。
【0085】このトランケート基準値自体は、従来から
発音割当て処理においてトランケートする発音チャンネ
ルの順序を決定するために一般に用いられているもので
あってよい。ここでは、一例として、トランケート基準
値は、発音開始時に所定の初期値をとり、その後の経過
時間または音量エンベロープの変化に応じて減少してい
く値であるものとする。したがって、ステップS71に
おいては、ステップS63で設定した初期値から、発音
開始時からの経過時間または音量エンベロープの変化に
応じた値を減少させることにより、トランケート基準値
が算出される。
【0086】ステップS71に続くステップS72乃至
S76は、〔実施の形態1〕の「トランケート対象チャ
ンネル検出処理」(図7参照)におけるステップS32
乃至S36と同じである。続くステップS77では、第
1乃至第5のグループ(図8参照)のうち、第1のグル
ープに属するパートで使用中の発音チャンネル,第2の
グループに属するパートで使用中の発音チャンネル,第
3のグループ…,第4のグループ…の順にトランケート
されるように、ステップS71で算出したトランケート
基準値を修正したトランケート値を求める。
【0087】この修正は、一例として、各発音チャンネ
ルについてのトランケート基準値に、第1のグループ,
第2のグループ,第3のグループ,第4のグループ,第
5のグループの順に値の大きくなるトランケートオフセ
ット値を加算した値を各発音チャンネルについてのトラ
ンケート値とすることによって行なうことができる。
【0088】尚、このステップS77では、同一のグル
ープに属するパートで使用中の発音チャンネル同士の間
において、発音が有効でないと判別された発音チャンネ
ルが、発音が有効であると判別された発音チャンネルよ
りも先にトランケートされるような修正をも行なうこと
が一層好ましい。この修正は、一例として、各グループ
間の順序を崩さない範囲で、第1乃至第3のそれぞれの
グループについて、発音が有効な発音チャンネルに、発
音が有効でない発音チャンネルよりも値の大きなトラン
ケートオフセット値を加算することによって行なうこと
ができる。
【0089】また、ステップS77の別の例として、第
1乃至第4のグループについては、トランケート基準値
をそのままトランケート値とし、第5のグループについ
てのみ、第1乃至第4のグループよりも遅れてトランケ
ートされるようにトランケート基準値を修正したトラン
ケート値を求めるようにしてもよい。
【0090】続くステップS78では、ステップS77
で求めたトランケート値が小さい発音チャンネルの順
に、「発音処理」(図10)のステップS58で確認し
た音色のために必要な数の発音チャンネル(未使用の発
音チャンネルが存在する場合には、必要な数から未使用
の発音チャンネル数を減じた数の発音チャンネル)を、
トランケート対象チャンネルとする。そして「トランケ
ート対象チャンネル検出処理」を終了する。
【0091】ここで、第1乃至第4のいずれかのグルー
プに属するパートで使用中の発音チャンネルが存在する
場合には、ステップS78では、そのうちの番号の小さ
いグループに属するパートで使用中の発音チャンネルの
順に、トランケート対象チャンネルとなる。他方、第1
乃至第4のグループに属するパートで使用中の発音チャ
ンネルが存在せず、第5のグループに属するパートで使
用中の発音チャンネルのみが存在する場合には、ステッ
プS78では、第5のグループに属するパートで使用中
の発音チャンネルがトランケート対象チャンネルとな
る。これにより、〔実施の形態1〕におけるような、演
奏上重要でなくなった発音を行なっている発音チャンネ
ルの順に新たな演奏データを割り当てることができると
いう効果と、〔実施の形態2〕におけるような、現在行
なっている発音の継続のために新たな演奏データを犠牲
にしてしまう事態を避けることができるという効果との
双方の効果が得られることになる。
【0092】続いて、これらの発音チャンネルの発音を
打ち切るトランケート処理(「発音処理」(図10)の
ステップS62)と、トランケート処理を施した発音チ
ャンネル(未使用の発音チャンネルが存在する場合に
は、未使用の発音チャンネル及びトランケート処理を施
した発音チャンネル)に対する演奏データの割当て
(「発音処理」のステップS63)とが実行される。
【0093】このように、この実施の形態によれば、ト
ランケート基準値を用いた既存の発音割当て処理のアル
ゴリズムを利用し、そのアルゴリズムを部分的に改変す
ることにより、一層簡略な構成のもとで、音楽的に好ま
しい演奏を行なうことができるようになる。
【0094】尚、以上の各実施の形態では、MIDI楽
器から送信された演奏データと鍵盤回路からの演奏デー
タとの双方をMIDIチャンネルで受信する楽音発生装
置にこの発明を採用している。しかし、これに限らず、
MIDI楽器から送信された演奏データのみをMIDI
チャンネルで受信する楽音発生装置や、鍵盤回路からの
演奏データのみを受信する楽音発生装置であっても、複
数の演奏パートを設けたものである限り、この発明を採
用してもよいことはもちろんである。
【0095】最後に、この発明の実施態様を幾つか列挙
する。 (a) 前記判別手段は、当該発音チャンネルにおける
発音開始時からの経過時間を判別条件として発音の有効
性を判別する手段を含む請求項1に記載の発音割当て装
置。 (b) 前記判別手段は、当該発音チャンネルで発音中
の楽音信号の音量を判別条件として発音の有効性を判別
する手段を含む請求項1または(a)に記載の発音割当
て装置。
【0096】(c) 前記判別手段は、カウント演算に
よって各時点での音量を予測し、その予測した音量を判
別条件として発音の有効性を判別する手段を含む(b)
に記載の発音割当て装置。 (d) 前記判別手段は、当該発音チャンネルがキーオ
ン中である否かを判別条件として発音の有効性を判別す
る手段を含む請求項1または(a)乃至(c)のいずれ
かに記載の発音割当て装置。
【0097】(e) 前記選択手段は、前記判別手段に
より有効でないと判別された発音チャンネルを含むパー
トにおける該有効でないと判別された発音チャンネル
を、前記判別手段により有効であると判別された発音チ
ャンネルのみを含むパートにおける発音チャンネルより
も優先して選択するものである請求項1または(a)乃
至(d)のいずれかに記載の発音割当て装置。
【0098】(f) 前記判別手段による各発音チャン
ネル毎の有効性の判別結果と、前記設定手段により設定
された各パート毎の確保数との組み合わせに基づき、各
パートを複数のグループに分類する分類手段を更に具え
ており、前記選択手段は、該分類手段による分類結果を
用いて選択を行なうものである請求項1または(a)乃
至(e)のいずれかに記載の発音割当て装置。
【0099】(g) 前記分類手段は、各パートを、発
音が有効でない発音チャンネルが含まれているが、発音
が有効な発音チャンネル数だけで確保数を越えているパ
ートで構成される第1のグループと、発音が有効でない
発音チャンネルが含まれており、発音が有効な発音チャ
ンネル数だけでは確保数を越えないが、発音が有効でな
い発音チャンネル数も含めたすべての発音チャンネル数
は確保数を越えているパートで構成される第2のグルー
プと、発音が有効でない発音チャンネルが含まれてお
り、すべての発音チャンネル数が確保数を越えないパー
トで構成される第3のグループと、発音が有効な発音チ
ャンネルのみを含んでおり、その発音チャンネル数が確
保数を越えるパートで構成される第4のグループと、発
音が有効な発音チャンネルのみを含んでおり、その発音
チャンネル数が確保数を越えないパートで構成される第
5のグループとのいずれかに分類するものであり、前記
選択手段は、第1のグループに属するパートで使用中の
発音チャンネルのうち発音が有効でない発音チャンネ
ル、第2のグループに属するパートで使用中の発音チャ
ンネルのうち発音が有効でない発音チャンネル、第3の
グループに属するパートで使用中の発音チャンネルのう
ち発音が有効でない発音チャンネル、第4のグループに
属するパートで使用中の発音チャンネルの順に選択する
ものである(f)に記載の発音割当て装置。
【0100】(h) 各パート相互間で、使用中の発音
チャンネルを新たな演奏データの割当て対象として選択
する際の優先順位を指定する指定手段を更に具えてお
り、前記選択手段は、前記確保数及び前記有効性によっ
ては優劣のつかないパート同士の間では、該指定手段に
より指定された優先順位に従って発音チャンネルを選択
するものである請求項1または(a)乃至(g)のいず
れかに記載の発音割当て装置。
【0101】(i) 各パート相互間で、使用中の発音
チャンネルを新たな演奏データの割当て対象として選択
する際の優先順位を指定する指定手段を更に具えてお
り、前記選択手段は、該指定手段により指定された優先
順位に従って発音チャンネルを選択し、且つ、該優先順
位の等しいパート同士の間では、前記判別手段により有
効でないと判別された発音チャンネルを含むパートにお
ける該有効でないと判別された発音チャンネルを、前記
判別手段により有効であると判別された発音チャンネル
のみを含むパートにおける発音チャンネルよりも優先し
て選択するものである請求項1または(a)乃至(g)
のいずれかに記載の発音割当て装置。
【0102】(j) 各パート相互間で、使用中の発音
チャンネルを新たな演奏データの割当て対象として選択
する際の優先順位を指定する指定手段を更に具えてお
り、前記選択手段は、前記確保数によっては優劣のつか
ないパート同士の間では、該指定手段により指定された
優先順位に従って発音チャンネルを選択するものである
請求項2に記載の発音割当て装置。
【0103】(k) 使用中の各発音チャンネル毎に、
該発音チャンネルで現在行なわれている発音の有効性を
それぞれ判別する判別手段を更に具えており、前記選択
手段は、前記判別手段による各発音チャンネル毎の有効
性の判別結果と、前記設定手段により設定された各パー
ト毎の確保数との組み合わせに基づいて選択を行なうも
のであって、すべてのパートが、前記確保数を越えない
数の発音チャンネルを使用中であり且つ発音が有効な発
音チャンネルのみを含む場合であっても、いずれかのパ
ートで使用中の発音チャンネルを選択するものである請
求項2または(j)に記載の発音割当て装置。
【0104】(l) 前記修正手段は、前記確保数を越
えない数の発音チャンネルを使用中のパートにおける発
音チャンネルよりも、前記確保数を越える数の発音チャ
ンネルを使用中のパートにおける発音チャンネルのほう
に先に割当てが行なわれるように修正を行なうものであ
る請求項3に記載の発音割当て装置。
【0105】(m) 使用中の発音チャンネルの各々に
ついて、該発音チャンネルで現在行なわれている発音の
有効性をそれぞれ判別する判別手段を更に具えており、
前記修正手段は、該判別手段による各発音チャンネル毎
の有効性の判別結果と、前記設定手段により設定された
各パート毎の確保数との組み合わせに基づいて修正を行
なうものである請求項3または(l)に記載の発音割当
て装置。
【0106】(n) 前記修正手段は、前記確保数を越
える数の発音チャンネルを使用中であり且つ前記判別手
段により有効であると判別された発音チャンネルのみを
含むパートにおける発音チャンネルよりも、前記確保数
を越えない数の発音チャンネルを使用中であり且つ前記
判別手段により有効でないと判別された発音チャンネル
を含むパートにおける発音チャンネルのほうに先に割当
てが行なわれるように修正を行なうものである(m)に
記載の発音割当て装置。
【0107】(o) 前記判別手段による各発音チャン
ネル毎の有効性の判別結果と、前記設定手段により設定
された各パート毎の確保数との組み合わせに基づき、各
パートを複数のグループに分類する分類手段を更に具え
ており、前記修正手段は、該分類手段による分類結果を
用いて修正を行なうものである請求項3または(l)乃
至(n)のいずれかに記載の発音割当て装置。
【0108】(p) 前記分類手段は、各パートを、発
音が有効でない発音チャンネルが含まれているが、発音
が有効な発音チャンネル数だけで確保数を越えているパ
ートで構成される第1のグループと、発音が有効でない
発音チャンネルが含まれており、発音が有効な発音チャ
ンネル数だけでは確保数を越えないが、発音が有効でな
い発音チャンネル数も含めたすべての発音チャンネル数
は確保数を越えているパートで構成される第2のグルー
プと、発音が有効でない発音チャンネルが含まれてお
り、すべての発音チャンネル数が確保数を越えないパー
トで構成される第3のグループと、発音が有効な発音チ
ャンネルのみを含んでおり、その発音チャンネル数が確
保数を越えるパートで構成される第4のグループと、発
音が有効な発音チャンネルのみを含んでおり、その発音
チャンネル数が確保数を越えないパートで構成される第
5のグループとのいずれかに分類するものであり、前記
修正手段は、番号の小さいグループに属するパートで使
用中の発音チャンネルの順に割当てが行なわれるように
修正を行なうものである(o)に記載の発音割当て装
置。
【0109】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る第1の発
音割当て装置によれば、使用中の発音チャンネルの数が
確保数を越えない演奏パートからも、演奏上重要でなく
なった発音を行なっている発音チャンネルに、新たな演
奏データの割当てを行なうことができる。更に、そうし
た発音チャンネルに、演奏上重要な発音を行なっている
発音チャンネルのみを含むパートにおける発音チャンネ
ルよりも優先して、演奏データを割り当てることができ
る。したがって、限られた数の発音チャンネルを複数の
演奏パートの間で有効に使用して、音楽的に好ましい演
奏を実現することができるようになるという優れた効果
を奏する。
【0110】また、この発明に係る第2の発音割当て装
置によれば、すべてのパートが確保数を越えない数の発
音チャンネルを使用中である場合でも、いずれかのパー
トで使用中の発音チャンネルに、新たな演奏データを割
り当てることができる。したがって、新たな演奏データ
を犠牲にして現在行なっている発音を継続させてしまう
事態を避けられるので、その点から、音楽的に好ましい
演奏の実現に資することができる。
【0111】また、この発明に係る第3の発音割当て装
置によれば、既存の発音割当て処理を利用した一層簡略
な構成のもとで、第1の発音割当て装置や第2の発音割
当て装置と同様に音楽的に好ましい演奏を実現すること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係る発音割当て装置を採用した楽
音発生装置の全体構成ブロック図。
【図2】CPUの実行するメインルーチンを示すフロー
チャート。
【図3】MIDIイベントバッファの記憶例を示す図。
【図4】第1の発明における発音処理の一例を示すフロ
ーチャート。
【図5】パート情報テーブルの一例を示す図。
【図6】音色別情報テーブルの一例を示す図。
【図7】第1の発明におけるトランケート対象チャンネ
ル検出処理の一例を示すフローチャート。
【図8】各グループに属するパートの関係を示す概念
図。
【図9】第2の発明におけるトランケート対象チャンネ
ル検出処理の一例を示すフローチャート。
【図10】第3の発明における発音処理の一例を示すフ
ローチャート。
【図11】第3の発明におけるトランケート対象チャン
ネル検出処理の一例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 4 MIDIインターフェース 5 鍵盤回路 6 パネルスイッチ回路 7 楽音合成回路 8 データ及びアドレスバス 9 サウンドシステム

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の演奏パートの各々について、新た
    に供給される演奏データを、所定数の発音チャンネルの
    うちのいずれかの発音チャンネルにそれぞれ割り当てる
    発音割当て装置であって、 各パートで使用中の各発音チャンネル毎に、該発音チャ
    ンネルで現在行なわれている発音の有効性をそれぞれ判
    別する判別手段と、 各パート毎に、該パートでの使用の継続を確保する発音
    チャンネルの最低数である確保数をそれぞれ設定するた
    めの設定手段と、 前記判別手段による各発音チャンネル毎の有効性の判別
    結果と、前記設定手段により設定された各パート毎の確
    保数との組み合わせに基づき、新たに供給された演奏デ
    ータを割り当てるべき発音チャンネルを、各パートで使
    用中の発音チャンネルの中から選択するものであって、
    (a)前記確保数を越える数の発音チャンネルを使用中
    のパートであって該パートで使用中の発音チャンネルの
    中に発音が有効でないと判別された発音チャンネルが含
    まれていれば、該発音が有効でないと判別された発音チ
    ャンネルを選択し、(b)これに該当する発音チャンネ
    ルが存在しない場合は、前記確保数以下の数の発音チャ
    ンネルを使用中のパートであって該パートで使用中の発
    音チャンネルの中に発音が有効でないと判別された発音
    チャンネルが含まれていれば、該発音が有効でないと判
    別された発音チャンネルを選択し、(c)これに該当す
    る発音チャンネルがなおも存在しない場合は、前記確保
    数を越える数の発音チャンネルを使用中のパートであっ
    て該パートで使用中の発音チャンネルの中に発音が有効
    でないと判別された発音チャンネルが含まれていなくと
    も、その中のいずれかの発音チャンネルを選択する選択
    手段とを具え、前記選択手段によって選択された発音チ
    ャンネルに対して割当てを行なうようにした発音割当て
    装置
  2. 【請求項2】 複数の演奏パートの各々について、新た
    に供給される演奏データを、所定数の発音チャンネルの
    うちのいずれかの発音チャンネルにそれぞれ割り当てる
    発音割当て装置であって、各パートで使用中の各発音チャンネル毎に、該発音チャ
    ンネルで現在行なわれている発音の有効性をそれぞれ判
    別するものであって、各パートの音色毎にそれ ぞれ固有
    の該有効性判別条件に従ってそれぞれ判別を行なう判別
    手段と、 各パート毎に、該パートでの使用の継続を確保する発音
    チャンネルの最低数である確保数をそれぞれ設定するた
    めの設定手段と、前記判別手段による各発音チャンネル毎の有効性の判別
    結果と、前記設定手段により設定された各パート毎の確
    保数との組み合わせに基づき、 新たに供給された演奏デ
    ータを割り当てるべき発音チャンネルを、各パートで使
    用中の発音チャンネルの中から選択するものであって、
    前記確保数以下の数の発音チャンネルを使用中のパート
    であっても、該パートで使用中の発音チャンネルの中に
    発音が有効でないと判別された発音チャンネルが含まれ
    ていれば、該発音が有効でないと判別された発音チャン
    ネルを選択する選択手段とを具え、前記選択手段によっ
    て選択された発音チャンネルに対して割当てを行なうよ
    うにした発音割当て装置。
  3. 【請求項3】 複数の演奏パートの各々について、新た
    に供給される演奏データを、所定数の発音チャンネルの
    うちのいずれかの発音チャンネルにそれぞれ割り当てる
    発音割当て装置であって、 各パートで使用中の各発音チャンネル毎に、発音の状態
    に応じて値が変化する基準値を発生する発生手段と、 各パート毎に、該パートでの使用の継続を確保する発音
    チャンネルの最低数である確保数をそれぞれ設定するた
    めの設定手段と、 各パートについて前記設定手段により設定された確保数
    に基づき、前記発生手段から発生する基準値を修正する
    修正手段とを具え、前記修正手段によって修正された基
    準値に基づく順序で割当てを行なうようにした発音割当
    て装置。
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