JP3329130B2 - 鋼帯の形状矯正装置及びその形状矯正方法 - Google Patents
鋼帯の形状矯正装置及びその形状矯正方法Info
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Description
鉛めっき設備、溶融亜鉛めっき設備などにおいて、鋼帯
の形状矯正を行う装置及び方法に関する。
に、鋼帯の張力調整を行うために入側と出側にブライド
ルロール20,40を配置している。この装置では、高
張力状態で鋼帯の形状矯正を行った場合、鋼帯に圧延
油、防錆油のような油分が滞留していると、ブライドル
スリップが発生し、ブライドルロールの入側と出側の張
力のバランスを保持することができない。このため、鋼
帯にスリ疵状の欠陥が発生し、これが品質欠陥となり歩
留り上好ましくない。特に、入側、出側ブライドルロー
ル20,40間にテンションレベラー30を有する形状
矯正装置では、張力不足により形状矯正が十分ではない
という問題がある。
に滞留する水、処理水を除去する吸水ロールを開示して
いる。しかし、この公報には、形状矯正装置に適用する
こと、及び上記従来の形状矯正装置の問題点を全く示し
ていない。また、特開昭51−49140号公報は、表
面疵検出装置の検出精度を向上する目的で、油ならしロ
ールを配置している。しかし、ブライドルロールを有す
る形状矯正装置に油ならしロールを配置しても、鋼帯上
の油量は変化しないため、スリップの発生防止を図るこ
とはできない。
ドルロールを有する形状矯正装置で、圧延油、防錆油を
滞留した鋼帯の形状矯正を行う場合、高張力状態で形状
矯正を行おうとすると、ブライドルスリップが生じ、ス
リ疵の発生や、矯正効果が不足するという問題があっ
た。またブライドルスリップを防止するために鋼帯上の
油を除去する必要があり、このため、鋼帯洗浄設備を別
に設けなければならず、コスト高を招いていた。
で、熱延鋼板、冷延鋼板、亜鉛めっき鋼板、錫めっき鋼
板、電磁鋼板などの鋼帯の張力調整を行う際に、鋼帯上
に滞留する油分を吸引除去して、テンションレベラーの
前後に有するブライドルロールのスリップを防止し、す
り疵の発生を防止することを目的とする。
は、走行する鋼帯上の油分を連続的に吸引除去するサク
ションリンガーロールと、上記油分が除去された鋼帯に
所定の張力をかける入側ブライドルロール及び出側ブラ
イドルロールと、入側ブライドルロールと出側ブライド
ルロールとの間に配置され、鋼帯の形状矯正を行うテン
ションレベラーとを備えている。
ガーロールで走行する鋼帯上の油分を連続的に吸引除去
する工程と、油分が除去された鋼帯に入側ブライドルロ
ール及び出側ブライドルロールで所定の張力をかける工
程と、テンションレベラーにより張力がかけられた鋼帯
の形状矯正を行う工程とを備えている。
鋼帯上の油分を除去してから形状矯正を行うので、ブラ
イドルロールのスリップを防止し、すり疵の発生を防止
することができる。
示す。この装置は、鋼帯の走行方向に沿って、サクショ
ンリンガーロール10、入側ブライドルロール20、テ
ンションレベラー30、出側ブライドルロール40を順
に配置している。この装置は、連続的に走行する鋼帯の
張力を入側と出側のブライドルロール20、40で調節
しながら、テンションレベラー30で鋼帯の形状矯正を
行うものである。これらの構成は、図3に示す従来の形
状矯正装置と同様である。本発明では、さらに入側ブラ
イドルロール20の前段にサクションリンガーロール1
0を配置して、このロール10によって鋼帯上に滞留す
る圧延油や防錆油等の油分を吸引除去する。サクション
リンガーロール10は、図2(a)に示すように、外周
部12が極微細な繊維質の不織布から構成され、ロール
内部14は真空状態に保持されている。そして鋼帯上に
滞留する圧延油や防錆油がサクションリンガーロール1
0の表面に接すると、毛細管現象により油分が不織布に
吸引され、さらに不織布中の油分は真空状態におかれた
ロール内部14に吸引される。ロール内部に吸引された
油分は、図2(b)に示すように、吸引ポンプ16によ
り吸引され、フレキシブルチューブを通って外部(ピッ
ト18)に除去される。
油分は、サクションリンガーロール10に吸引されるた
め、鋼帯表面から油分が除去され、テンションレベラ
ー、入側、出側のブライドルロール20,40を高張力
状態で使用しても、ブライドルスリップが生じることが
なく、鋼帯の形状矯正を行うことができる。
は、熱間圧延及び/又は冷間圧延を施されて製造される
鋼帯であれば特に制約を受けるものではなく、一般には
熱延鋼板、冷延鋼板、電気亜鉛めっき鋼板、溶融亜鉛鋼
板、錫めっき鋼板、電磁鋼板などに適用できる。また、
鋼帯の形状(厚さ、幅、鋼帯の長さ)や、表面の仕上げ
方法(鏡面仕上げ、ダル仕上げ)の違いによって油分の
除去能力が大きく低下することはない。従って、ブライ
ドルロール20.40で高張力状態を保ったまま、テン
ションレベラー30で鋼帯の形状矯正を行っても、プラ
イドルスリップなどを起こすことがなく、安定して形状
矯正を行うことができる。またサクションリンガーロー
ル10に関しては、ロール外周部の毛細管現象及び/又
はロール中央部を真空又は減圧状態に保つことによる吸
引効果によって鋼帯表面の油分の除去が可能であれば、
特にその材質、形状は問わない。また、本発明におい
て、鋼帯表面から除去する油分は、鋼帯表面が錆びるの
を防止するために塗布する防錆油はもちろん、他の目的
で塗布される油分でも、さらには複数の種類の油分を複
合したものであってもよい。
表面外観を示す。サクションリンガーロールを使用しな
い場合(比較例)は、鋼帯に塗布してあった防錆油の影
響でブライドルスリップが発生し、テンションレベラー
使用後、表面にスリ疵が部分的又は全面的に発生した。
これに対し、テンションレベラー使用前に、サクション
リンガーロールを使用して鋼帯上の防錆油を除去すると
(実施例)、いずれの鋼板サイズのものでもブライドル
スリップによるスリ疵の発生が見られず、良好な表面外
観を保つことができた。
矯正効果を示す。サクションリンガーロールを使用しな
い場合(比較例)は、鋼帯上の油分が付着したままレベ
ラーを通すため、中伸び矯正効果が小さい。これに対
し、テンションレベラー使用前に、サクションリンガー
ロールを使用して鋼帯上の防錆油を除去すると(実施
例)、矯正後の鋼帯はフラットになり、十分な矯正効果
が得られた。
錫めっき鋼板、電磁鋼板などの鋼帯の張力調整を行う際
に、鋼帯上に滞留する油分を吸引除去して、テンション
レベラーの前後に有するブライドルロールのスリップを
防止し、すり疵の発生を防止することができる顕著な効
果を発揮する。
概略図。
ンガーロールを示し、(a)は、ロール断面を示す説明
図、(b)は油分の吸引過程を示す説明図。
ルロール、30…テンションレベラー、40…出側ブラ
イドルロール。
Claims (2)
- 【請求項1】 走行する鋼帯上の油分を連続的に吸引除
去するサクションリンガーロールと、上記油分が除去さ
れた鋼帯に所定の張力をかける入側ブライドルロール及
び出側ブライドルロールと、入側ブライドルロールと出
側ブライドルロールとの間に配置され、鋼帯の形状矯正
を行うテンションレベラーとを備えた鋼帯の形状矯正装
置。 - 【請求項2】 サクションリンガーロールで走行する鋼
帯上の油分を連続的に吸引除去する工程と、油分が除去
された鋼帯に入側ブライドルロール及び出側ブライドル
ロールで所定の張力をかける工程と、テンションレベラ
ーにより張力がかけられた鋼帯の形状矯正を行う工程と
を備えた鋼帯の形状矯正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07790695A JP3329130B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 鋼帯の形状矯正装置及びその形状矯正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07790695A JP3329130B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 鋼帯の形状矯正装置及びその形状矯正方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08276215A JPH08276215A (ja) | 1996-10-22 |
JP3329130B2 true JP3329130B2 (ja) | 2002-09-30 |
Family
ID=13647123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07790695A Expired - Fee Related JP3329130B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 鋼帯の形状矯正装置及びその形状矯正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3329130B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104056874B (zh) * | 2014-07-01 | 2016-04-13 | 扬州大学 | 螺旋焊管机上的钢板除皱压平装置 |
CN114769366B (zh) * | 2022-05-12 | 2024-02-20 | 武汉钢铁有限公司 | 一种改善取向钢成品板形的矫直系统及其控制方法 |
-
1995
- 1995-04-03 JP JP07790695A patent/JP3329130B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH08276215A (ja) | 1996-10-22 |
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