JP3328289B2 - 火花点火式内燃機関の検査方法 - Google Patents
火花点火式内燃機関の検査方法Info
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Description
火式内燃機関の検査方法に関する。
著、1977年Franzis Verlag社出版,78頁〜84頁第4.12
章)には、入力側にそれぞれ1つの単安定トリガ段を有
する電子式回転数測定器が開示されている。この公知の
回転数測定器は、内燃機関の点火装置からパルス状の信
号を導出する。このパルス状の信号は単安定トリガ段に
よって矩形状の信号に変換される。この単安定トリガ段
を用いることにより障害信号の影響は低減される。この
障害信号はトリガ段の作動フェーズ期間中は抑圧され
る。
望な信号成分がほとんど含まれないようにする信号の形
成が可能となるような火花点火式内燃機関の検査方法を
提供することである。
明により解決される。
信号(この信号によって点火装置内に発生する各切換過
程毎に1つのパルスが割り当てられる)の1つのパルス
群の最初のパルスが再トリガ可能な時限素子をスタート
させ、この時限素子の作動フェーズは、場合によって生
じるパルス群のパルス間の最大間隔よりも長い。この手
段によればパルス群の中の最初のパルスに後続するパル
スを抑圧することが可能となる。本発明の方法によれば
特に次のようなパルスが抑圧される。すなわち点火装置
内で生じる各切換過程に相応し、スパークバンドイグニ
ッションの最初のパルスの後に発生するパルスが抑圧さ
れる。
内燃機関の所定の動作状況、例えば回転数が低い時やコ
ールドスタートの時に、1つの点火火花の代わりに時間
的に迅速に連続するパルス点火火花群が生ぜしめられ
る。このパルス点火火花群はクランク軸角度の所定の領
域に定められる。それ故に1つのパルス群(このパルス
群に時限素子に対して設定される期間が調整される)の
パルス間の間隔は、既知なものとして受け入れることが
できる。
関の検査用装置の公知の回路技術的手段、例えばトリガ
部がそのまま利用できる点にある。本発明による方法に
よれば装置にパルスを抑圧させる情報が供給される。本
発明による方法は、スパークバンドイグニッションの際
のパルス群の別のパルスによるエラー測定や障害を生ぜ
しめることなく、点火装置内で生じるパルスから例えば
内燃機関の回転数の検出を可能にする。
属請求項に記載される。
定される期間が所期の最大点火期間よりも長い。この最
大点火期間は1つのパルス群のパルス間の最大間隔より
も長くてもよい。このような手段によれば例えば点火の
際に生じるような障害信号に対する耐力が十分に高めら
れることが達成される。
数が所定の閾値を上回った場合には再トリガ可能な時限
素子が遮断される。回転数が比較的高い場合にはスパー
クバンドイグニッションは行われない。そのため前述の
手段によれば最大回転数の時でも点火パルスの処理が可
能となる。この最大回転数のもとでは点火の間隔が、再
トリガ可能な時限素子に割り当てられる時間領域内にく
る。
リガ可能な時限素子の遮断と組み合わせてもよい)によ
れば、時限素子に対して設定される期間が回転数に依存
して決定され、それによりこの期間は一定の角度に亘っ
て延長する。
況に適合させる他の手段によれば、期間の決定が抑圧す
べきパルスの発生に依存して行われる。
の特性データが使用される点火装置も考慮される。有利
には気筒数が考慮される。点火装置においては、簡単な
回転形高電圧分配器、2重式の回転形高電圧分配器、単
一点火発生部又は2重点火発生部を備えた定常的な高電
圧分配器、例えば対称的な点火シーケンスか又は非対称
的な点火シーケンスを有する点火装え置等の区別を行う
ことができる。
属請求項に記載される。
ク回路図が示されており、図2にはこの装置において生
じる信号の経過が示されている。
このセンサ10は第1の入力側に接続されている。第1の
入力信号12はコンパレータ13に供給される。このコンパ
レータ13は出力信号を単安定トリガ段14に送出する。こ
のトリガ段14の出力信号は切換スイッチ15に送出され
る。この切換スイッチ15は再トリガ可能な時限素子16の
入力信号を選択する。単安定トリガ素子14の出力信号は
再トリガ可能な時限素子16の可能な第1の入力信号であ
る。他の可能な入力信号は点火抑圧信号である。この点
火抑圧信号は点火抑圧装置18から第2の入力側19を介し
て切換スイッチ15に供給される。
る。この微分装置20は信号処理装置に22にトリガ信号21
を送出する。再トリガ可能な時限素子16の入力信号も同
様に信号処理装置22に供給され、さらにコンパレータ13
にも供給される。信号処理装置22はさらに入力部23から
入力された入力信号を受け取る。信号処理装置22は再ト
リガ可能な時限素子16に制御信号24を送出する。
をこの装置の様々な箇所で生じる信号の経過を示した図
2に基づいて詳細に説明する。
を検出するエンジンテスタの一部である。センサ10は図
には示されていない内燃機関の点火装置においてスイッ
チング過程の際に生じる信号を検出する。この実施例に
おいてはセンサ10は誘導センサとして構成されている。
この種の誘導センサは、例えば点火スイッチ装置内か又
は点火コイルの一次回路又は二次回路に発生した電流を
検出する。センサ10を誘導センサとして構成する代わり
に、容量性センサとして構成することも可能である。こ
の種の容量性センサは点火装置内の適切な個所にて電圧
を検出するクリップ部材か差込部材である。センサ10の
部分は第1の入力側11と点火装置の端子点との直列接続
に置き換えることも可能である。
回転形高電圧分配器を備えた従来式の点火装置を設ける
ことも可能である。また単一点火部又は二重点火部を備
えたディストリービュータレスの点火装置を設けること
もできる。これらの点火装置は対称的な点火パルスシー
ケンスも非対称的な点火パルスシーケンスも有し得る。
されている。この部分図aには、点火スイッチ装置の端
子(この端子は点火コイルの一次巻線に接続されており
クリップ1端子とも称される)に発生する電圧の経過が
時間に依存して示されている。第1のクローズフェーズ
30期間中は点火装置では磁界が形成される。所定の時点
にて電流の流れは中断される。投入された比較的高い振
幅の振動過程は、点火プラグにて点火過程を導入させる
高電圧パルス31を生ぜしめる。点火過程が導入された後
では、点火を維持するのに十分なエネルギがもはや得ら
れなくなるまでかあるいは遮断されるまで点火プラグに
て点火が生ぜしめられる。最初の点火時点は符号TB1で
示されている。点火の遮断とクローズフェーズ30aの新
たな導入はスパークバンドイグニッション(この場合内
燃機関の動作状態に依存して1つの点火グループにまと
められる複数の点火過程がトリガされる)のもとで行わ
れる。部分図aでは例えば3つの点火パルス31,31a,31b
が1つのグループ32にまとめられている。この種のスパ
ークバンドイグニッションは特にコールドスタート特性
を正常な点火過程の確保によって改善する。このような
手段を用いることにより実質的な排ガスの低減や所定の
排ガス組成の達成が可能となる。部分図a内の点火パル
ス31,31aに続く点火期間TB1,TB2はそれぞれ短縮され
る。第3の点火パルス31bに続く点火期間TB3のみが所定
の既知の最大点火期間TB3を有する。新たな周期は、点
火パルス31,31aからなる後続のグループ33の第1の点火
パルス31によって開始される。
も1つの所定の閾値と比較される。この閾値は例えば次
のように決定される。すなわち点火パルス31,31a,31bが
閾値を上回るように決定される。各閾値の上回りにおい
ては後置接続された単安定トリガ段14が所定の持続時間
のパルスを発生する。この単安定トリガ段14の出力信号
は、例えば図2のbに示されたパルス状の信号のように
みなすことができる。このパルス状の信号において重要
なのは点火装置にて生ぜしめられた各スイッチング過程
にそれぞれ1つのパルス34,34a,34bが割り当てられてい
ることである。これらのパルス34,34a,34bは例えばそれ
ぞれクローズフェーズ30,30a,30bの開始時点か又は点火
期間TB1,TB2,TB3の例えば終了時点に生ぜしめられる。
部分図bにおいてはパルス34,34a,34bが例えば点火パル
ス31,31a,31bの発生と同時に開始される。パルス34,34
a,34bの間の間隔T1,T2は、グループ32,33内で生じる点
火過程間の間隔に相応する。
ら公知の信号(例えば回転数の評価に使用される信号)
に相応する。パルス群32,33内での複数の点火パルス31,
31a,31bの発生によって、パルス状の信号はすぐには継
続処理に適しているとはいえない。パルス群32,33内で
の点火パルス31,31a,31bの数が一定でなくさらに点火ス
イッチ装置に関する相応の情報が得られない場合には、
例えば回転数の評価はもはや不可能である。
パルス31に続く点火パルス31a,31bのマスクが可能であ
る。単安定トリガ段14の出力側から送出される、部分図
bによるパルス状の信号は、切換スイッチ15を介して再
トリガ可能な時限素子16に達する。この再トリガ可能な
時限素子16は、パルス状の信号のパルス34,34a,34bの発
生によって作動フェーズTA,T′Aへの切換が可能な時限
素子である。再トリガ可能という概念は、各パルス34,3
4a,34bによって時限素子16の所定の期間TV,T′Vの設定
のための開始値をゼロにリセットすることを意味する。
図2の部分図cでは第1のパルス34が期間の作動フェー
ズTA,T′Aを抹消する。次のパルス34aとそれに続くパ
ルス34bはそれぞれ再トリガ可能な時限素子16を値ゼロ
にリセットする。そこから所定の期間TV,T′Vはスター
トされる。本発明による方法の正常な動作にとって重要
なのは所定の期間TV,T′Vがパルス群32,33のパルス34,
34a,34bの間の最大間隔T1,T2よりも長いことである。部
分図cに示されている所定の期間TVは実質的な最低条件
を充たしている。有利な実施例では所定の期間TV,T′V
が公知の所定の最大点火時期TB1,TB2,TB3よりも長くし
てもよい。スパークバンドイグニッションではパルス群
32,33の最後の点火期間TB3がもっとも長い持続時間を有
していることが前提とされる。この点火期間TB3に所定
の期間TV,T′Vが調整される。部分図cでは所定の期間
が値T′Vに設定される。このような手段によれば障害
パルスの十分な抑圧が達成される。そのような障害パル
スは例えば点火時期TB1,TB2,TB3の最後に生じ得る。本
発明の実施例によれば部分図cの作動フェーズTAは所定
の期間TVに相応し、作動フェーズT′Aは所定の期間
T′Vに相応する。
信号エッジの評価によって、図2の部分図dに示されて
いるトリガ信号21を求める。この信号は信号処理装置22
に供給される。正の信号エッジを評価する代わりに、部
分図cに示されている信号の負の信号エッジを評価する
ことも可能である。実質的な結果は、順次連続するパル
ス群32,33の各第1のパルス31の間の間隔Tnである。ト
リガ信号21はパルス34a,34b(これらはパルス群32,33の
第1のパルス34に続く)から解放される。それ故に間隔
Tnは直接回転数に換算することができる。
代わりに点火抑圧信号17が再トリガ可能な時限素子16に
供給される。切換は切換スイッチ15によって行われる。
点火抑圧装置18は例えば点火過程を正確に抑圧する点火
コイル一次巻線の制御可能な短絡装置である。点火過程
の抑圧は、例えば走行状態の分析の際に行われる。この
走行状態分析の際には個々のシリンダの点火が抑圧され
る。別の適用例では始動機の診断の際に行われる。この
ような構成は本発明による方法の実行のための点火の発
生は必ずしも必要ではないことを明らかにしている。そ
れ故に図2の部分図bに示されているパルス状の信号は
例えば点火抑圧信号17でもあり得る。重要なのは図2の
部分図bに示されている信号により点火装置における各
スイッチング過程にてパルス34、34a、34bが割り当てら
れることである。
コンパレータ13にフィードバックされている。このよう
な手段によれば閾値の切換が単安定トリガ段14の出力信
号が存在している間は可能である。この手段は障害信号
に対する安全性のさらなる向上に用いることができる。
置22にも直接供給される。この信号処理装置22は図2の
部分図bによるパルス状の信号情報を用いて、例えばス
パークバンドイグニッションが発生しているか否かを検
出する。その場合は例えばパルス群32,33内に生じてい
るパルス34、34a、34bを計数してもよい。この回転数に
関する既知の情報を用いることにより、発生しているパ
ルスの数が目標設定値と一致しているか否かが検出され
得る。
所定の期間TV,T′Vの制御が制御信号24を介して行われ
る。簡単な実施例では回転数が所定の閾値を上回った後
で再トリガ可能な時限素子16が完全に遮断されるように
してもよい。別の実施例では回転数に依存して所定の期
間TV,T′Vを変化させてもよい。回転数の増加に伴って
所定の期間TV,T′Vは低減する。この構成は回転数閾値
を上回った後の再トリガ可能な時限素子16の完全な遮断
と組み合わせることも可能である。
3内に発生したパルス34、34a、34bの数に依存して決定
され得る。有利にはパルス群32,33内で最初のパルス34
以外はなにも後続のパルスが生じていない場合には再ト
リガ可能な時限素子16が遮断される。
ッジの変化がもはや生じていない場合には、再トリガ可
能な時限素子16の遮断が行われる。この動作状態は、常
時新たなトリガが行われて、それにより作動フェーズ
TA,T′Aが長期間に亘るような場合に発生する。別の実
施例では所定の期間TV,T′Vが、入力部23を介して信号
処理装置22に供給される信号の値に依存して設定され
る。そのような値とは内燃機関に関する情報、例えば気
筒数等である。さらなる情報には点火装置等があげられ
る。点火装置の様々な構成に関しては既に冒頭で述べて
ある。
bに示されているパルス状の信号(これは第1のパルス
34だけを含んでいる)が再トリガ可能な時限素子16の制
御なしで生じるようにするものである。
することができ、また有利にはマイクロプロセッサに含
まれるプログラムの枠内においても実現することができ
る。デジタル信号処理は、パルス34,34a,34bが相応のレ
ベルを有している限り、図2の部分図bによるパルス状
の信号の発生後に簡単に行うことが可能である。完全な
デジタル信号処理は、第1の入力信号12の処理のために
既に用いられているコンパレータ13の代わりにアナログ
/デジタル変換器が使用された場合に可能となる。
Claims (6)
- 【請求項1】点火部から導出されるパルス状の信号を形
成し、該信号によって点火の際に生じる各切換過程に1
つのパルス(34,34a,34b)を割当て、 前記パルス(34,34a,34b)が送出される再トリガ可能な
時限素子(16)を用いてパルス処理を行い、 前記時限素子(16)からトリガ信号(21)を送出し、 前記トリガ信号(21)から少なくとも内燃機関の回転数
を求め、 単安定トリガ段(14)を設け、 前記単安定トリガ段(14)に点火から導出される信号を
供給し、 前記単安定トリガ段(14)によって所定の持続時間を有
するパルス(34,34a,34b)を形成し、 前記パルス(34,34a,34b)を点火装置から受け取り、該
点火装置は内燃機関の少なくとも低回転数において点火
過程のトリガのため1つのグループ(32,33)にまとめ
られる複数の点火パルス(31,31a,31b)を生ぜしめ、 前記再トリガ可能な時限素子(16)の作動フェーズ
(TA,T′A)期間中に前記パルス群(32,33)の第1の
パルス(34)に続くパルス(34a,34b)を抑圧すること
によって、再トリガ可能な時限素子(16)に対して設定
される期間(TV,T′V)を1つのパルス群(32,33)の
パルス(34,34a,34b)の間の最大間隔期間(T1,T2)よ
りも長くし、 信号処理装置(22)を設け、該信号処理装置(22)を用
いて前記トリガ信号(21)から内燃機関の回転数を求め
て所定の閾値と比較し、 該閾値を上回った場合には再トリガ可能な時限素子(1
6)を遮断する制御信号を送出し、それによって単安定
トリガ段(14)から形成される所定の持続時間のパルス
(34)を直接トリガ信号(21)として転送することを特
徴とする火花点火式内燃機関の検査方法。 - 【請求項2】前記再トリガ可能なタイミングパルス(1
6)に対して設定すべき期間(TV,T′V)を内燃機関の
回転数に依存して決定する、請求の範囲第1項記載の火
花点火式内燃機関の検査方法。 - 【請求項3】前記再トリガ可能なタイミングパルス(1
6)に対して設定すべき期間(TV,T′V)を、抑圧すべ
きパルス(34a,34b)の数に依存して決定する、請求の
範囲第1項記載の火花点火式内燃機関の検査方法。 - 【請求項4】前記再トリガ可能なタイミングパルス(1
6)に対して設定すべき期間(TV,T′V)を、内燃機関
の気筒数に依存して決定する、請求の範囲第1項記載の
火花点火式内燃機関の検査方法。 - 【請求項5】前記再トリガ可能な時限素子(16)に対し
て設定すべき期間(TV,T′V)を、点火装置の構成に依
存して決定する、請求の範囲第1項記載の火花点火式内
燃機関の検査方法。 - 【請求項6】前記作動フェーズ(TA,T′A)が所定の時
間閾値を上回った場合には、前記再トリガ可能な時限素
子(16)を遮断する、請求の範囲第4項記載の火花点火
式内燃機関の検査方法。
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