JP3327994B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Description
(Spin On Glass)膜を用いた半導体装置の製造方法に関
する。
層配線化が進められている。この多層配線技術では、配
線膜の信頼性等の観点から配線膜の下地膜の表面ができ
るだけ平坦であることが要求され、そのための平坦化技
術の一つとしてSOG膜が使用される。SOG膜は、シ
リコン化合物を有機溶剤に溶かしたSOG溶液をウェハ
に塗布し、これを熱処理して得られるシリコン酸化膜で
ある。SOG溶液には通常粘性を制御するためにリンや
ホウ素が添加される。
いて、図5を参照して説明する。
ウェハ1の上に形成された絶縁膜2の上にスパッタリン
グ等の方法でアルミニウム膜を成膜し、これをパターニ
ングして下層配線となるアルミニウム配線4を形成す
る。この後、プラズマCVD法により全面にSiO2 膜
3を成膜する。
転塗布法により全面にSOG溶液を塗布し、これを熱処
理して無機質化することによりSOG膜5を形成する。
ウム配線4上のSOG膜5を全て除去するとともに平坦
性を向上させるためにSOG膜5をエッチバックし、こ
の後、プラズマCVD法により再度全面にSiO2 膜7
を成膜する。
ミニウム配線4の上の絶縁膜にビアコンタクト9を形成
し、更に、上層のアルミニウム配線8をパターン形成す
る。
ム配線4上のSOG膜5を全て除去するのは、図5
(e)の工程で形成するビアコンタクト9の側面にSO
G膜5が露出するのを防止するためである。
た従来の製造方法において、SOG膜5を形成した後エ
ッチバックを行うまでの間、ウェハが長時間大気中に放
置されると、大気中の酸素とSOG膜5中のリンとが反
応して、図5(c)に模式的に示すように、SOG膜5
中のリン濃度の高い部分にP2 O5 を主成分とした膨れ
を生じるという問題があった。
も消えず、このような膨れが残存した状態で上層のアル
ミニウム配線8の成膜を行うと、この膨れ部分ではリン
濃度が高いために大気中の水分とリンとの反応によりH
3 PO4 を生じ、図5(e)に模式的に示すように、上
層のアルミニウム配線8がこのH3 PO4 により腐食
(図中A)して、半導体装置の信頼性を低下させるとい
う問題があった。
ェハが大気中に放置される時間をできるだけ短くするこ
とにより、上述の問題を回避していた。具体的には、S
OG溶液塗布工程から、熱処理工程、エッチバック工程
及びプラズマCVDによる絶縁膜形成工程までを一連工
程扱いとし、各工程間で時間制限を設けて処理してい
た。
て処理を行うと、工程途中での突然のトラブルに対する
対応が非常に難しいという欠点があった。
後にこのSOG膜の上に絶縁膜を堆積形成することによ
り、SOG膜が形成されたウェハが長時間大気中に放置
されてもSOG膜に膨れが生じない半導体装置の製造方
法を提供することである。
ために、本発明の半導体装置の製造方法は、層間絶縁膜
を形成すべき下地の上に第1の絶縁膜を堆積形成する工
程と、上記第1の絶縁膜の上にSOG溶液を塗布し、こ
れを熱処理して第2の絶縁膜である第1のSOG膜を形
成する工程と、上記第1のSOG膜の上に第3の絶縁膜
を堆積形成する工程と、上記第3の絶縁膜の上にSOG
溶液を塗布し、これを熱処理して第4の絶縁膜である第
2のSOG膜を形成する工程と、上記第2のSOG膜の
上に第5の絶縁膜を堆積形成する工程と、上記第1の絶
縁膜、上記第1のSOG膜、上記第3の絶縁膜、上記第
2のSOG膜及び上記第5の絶縁膜からなる絶縁膜をエ
ッチバックする工程と、全面に第6の絶縁膜を堆積形成
する工程とを有することを特徴としている。
上記第1の絶縁膜、上記第3の絶縁膜、上記第5の絶縁
膜及び上記第6の絶縁膜が、プラズマCVD法により形
成されたシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜である点に
ある。
は、上記第2のSOG膜を形成するための熱処理をプラ
ズマCVD装置内で行う点にある。
のSOG膜上に絶縁膜を堆積形成するので、このSOG
膜の形成された例えばウェハを長時間大気中に放置して
も、SOG膜はその上に堆積形成された耐湿性に優れた
絶縁膜により保護され、従来のような膨れを生じること
がなくなるとともに、ウェハ表面の平坦性が向上する。
また、製造工程間の時間的な自由度が増大する。
て説明する。なお、これらの実施例において、図5で説
明した従来例と対応する部分には同一の符号を付す。
体装置の製造方法を示す。
ウェハ1の上に形成された絶縁膜2の上にスパッタリン
グ等の方法でアルミニウム膜を成膜し、これをパターニ
ングして下層配線となるアルミニウム配線4を形成す
る。この後、プラズマCVD法により全面にSiO2 膜
3を成膜する。
転塗布法により全面にSOG溶液を塗布する。そして、
ウェハをプラズマCVD装置に入れ、常圧、窒素雰囲気
下で400℃、30分のアニールを施す。これにより、
無機質化したSOG膜5が形成される。
CVD装置内の圧力を9Torrに減圧し、ウェハ温度
400℃で、SOG膜5上に50nm程度の膜厚のSi
O2膜6を成膜する。この状態でウェハを1週間大気放
置したが、SOG膜5の膨れは生じなかった。
ウム配線4上のSOG膜5を全て除去するとともに平坦
性を向上させるためにSOG膜5をエッチバックし、こ
の後、プラズマCVD法により再度全面にSiO2 膜7
を成膜する。
ミニウム配線4の上の絶縁膜にビアコンタクト9を形成
し、更に、上層配線であるアルミニウム配線8をパター
ン形成する。
に示す段階で1週間大気放置したウェハ25枚につき上
層のアルミニウム配線8の形成までの工程を行い、シン
ター処理を行った後、アルミニウム配線8の腐食につい
ての検査を行った。その結果、いずれのウェハについて
もアルミニウム配線8の腐食は見られず、SOG膜5の
膨れも全く生じていなかった。
体装置の製造方法を示す。本例は、ウェハ表面の平坦性
を向上させるためにSOG膜を2層塗りする場合の例で
ある。
ウェハ1の上に形成された絶縁膜2の上にスパッタリン
グ等の方法でアルミニウム膜を成膜し、これをパターニ
ングして下層配線となるアルミニウム配線4を形成す
る。この後、プラズマCVD法により全面にSiO2 膜
3を成膜する。
転塗布法により全面にSOG溶液を塗布する。そして、
ウェハをプラズマCVD装置に入れ、アニールすること
により、無機質化した1層目のSOG膜10を形成す
る。この後、引き続いてプラズマCVD処理を行い、S
OG膜10上にSiO2 膜6を成膜する。
転塗布法により全面に再度SOG溶液を塗布し、これを
プラズマCVD装置内でアニールすることにより、無機
質化した2層目のSOG膜11を形成する。そして、こ
の後、引き続いてプラズマCVD処理を行い、SOG膜
11上にSiO2 膜6′を成膜する。
ウム配線4上のSOG膜10及び11を全て除去すると
ともに平坦性を向上させるためにエッチバック処理を行
い、この後、プラズマCVD法により再度全面にSiO
2 膜7を成膜する。
ミニウム配線4の上の絶縁膜にビアコンタクト9を形成
し、更に、上層配線であるアルミニウム配線8をパター
ン形成する。
合、従来は、1層目のSOG膜10を形成した後、Si
O2 膜6を形成せずに2層目のSOG膜11を形成し、
また、この2層目のSOG膜11の上にSiO2 膜6′
を形成しなかった。このため、従来は、1層目のSOG
溶液塗布工程からエッチバック後のSiO2 膜7の成膜
工程までを、各工程間に時間制限を設けた一連の工程と
して扱わなければならなかった。
のSOG膜10を形成した直後にプラズマCVD法によ
りSiO2 膜6を形成し、また、2層目のSOG膜11
を形成した直後にもプラズマCVD法によりSiO2 膜
6′を形成している。このため、SiO2 膜6又は6′
の形成後、ウェハを大気放置することができ、従来のよ
うな一連工程扱いとする必要がなくなる。例えば、本実
施例の方法において、図2(b)及び図2(c)の状態
でウェハを1週間大気放置したが、いずれの場合も、S
OG膜の膨れは発生しなかった。
体装置の製造方法を示す。
示すように、シリコンウェハ1の上に形成された絶縁膜
2の上にスパッタリング等の方法でアルミニウム膜を成
膜し、これをパターニングして下層配線となるアルミニ
ウム配線4を形成する。この後、プラズマCVD法によ
り全面にSiO2 膜3を成膜する。
転塗布法により全面にSOG溶液を塗布し、これをアニ
ールして、1層目のSOG膜10を形成する。
転塗布法により全面に再度SOG溶液を塗布し、これを
プラズマCVD装置に入れ、窒素雰囲気下、400℃、
30分のアニールを施すことにより、2層目のSOG膜
11を形成する。そして、この後、引き続いてプラズマ
CVD処理を行い、SOG膜11上にSiO2 膜6を成
膜する。
ウム配線4上のSOG膜10及び11を全て除去すると
ともに平坦性を向上させるためにエッチバック処理を行
い、この後、プラズマCVD法により再度全面にSiO
2 膜7を成膜する。
ミニウム配線4の上の絶縁膜にビアコンタクト9を形成
し、更に、上層配線であるアルミニウム配線8をパター
ン形成する。
生したSOG膜の膨れが再度のアニールにより消滅する
という知見に基づいている。例えば、本実施例の方法に
おいて、図3(b)の状態でSOGのアニールを行った
後、ウェハを大気放置したが、4時間程度経過した時点
でSOG膜10に膨れが発生した。そこで、このSOG
膜の膨れが発生したウェハに上述の条件で2層目のSO
G膜11を形成したところ、1層目のSOG膜10に発
生していた膨れは消滅していた。
(c)の状態でウェハを1週間大気放置したが、SOG
膜の膨れは発生しなかった。更に、この1週間大気放置
したウェハについて、上層のアルミニウム配線8の形成
までの工程を行い、シンター処理を行った後、アルミニ
ウム配線8の腐食についての検査を行ったが、その結
果、アルミニウム配線8の腐食及びSOG膜の膨れは全
く見られなかった。
0、11の上に、プラズマCVD法によりSiO2 膜
6、6′、7を成膜するようにしたが、これらの代わり
に、プラズマCVD法によりSiN膜を成膜しても同様
の効果が得られる。
アニール及びプラズマCVDによるSiO2 膜の成膜を
行うプラズマCVD装置の一例を示す。
持するサセプタ23と、このサセプタ23を介してウェ
ハ22を加熱するためのランプヒータ24と、このラン
プヒータ24からの輻射を透過するクォーツランプウィ
ンドウ25と、チャンバ21へプロセスガスを導入する
ガスライン26と、プロセスガスをチャンバ21から排
出する排気口27と、RF電極28と、このRF電極2
8の近傍へガスを導入するガス挿入口29と、チャンバ
21内を減圧するドライポンプ30とを有している。
合には、図4(a)に示すように、ガスライン29から
雰囲気ガスであるN2 ガスを導入し、チャンバ21内を
常圧として、ランプヒータ24によりウェハ22を加熱
する。
う場合には、図4(b)に示すように、ドライポンプ3
0によりチャンバ21内を減圧し、ガスライン26から
プロセスガスであるSiH4 、N2 O、TEOS,O2
等のガスを導入し、ランプヒータ24でウェハ22を加
熱しながら、RF電極28を作動させて、プラズマCV
Dを行う。
ば、SOG溶液を熱処理してSOG膜を形成するに際し
て、上記SOG膜を形成する毎にこのSOG膜の上に絶
縁膜を堆積形成するので、この状態で大気放置しても、
SOG膜が大気に直接接触することがなく、SOG膜に
膨れが発生することを防止することができることに加
え、ウェハ表面の平坦性を向上させることができる。従
って、このSOG膜の膨れに起因する上層金属配線の腐
食を防止することができて、信頼性の高い高集積度の半
導体装置を製造することができる。
れば、従来のようにSOG溶液の塗布工程からエッチバ
ック後の絶縁膜堆積工程までを全て一連工程扱いにする
必要がなく、エッチバック工程からその後の絶縁膜堆積
工程までを一連工程扱いにすればよいだけなので、工程
間の時間的な自由度が増大し、ロットの扱いが容易にな
る。
方法を工程順に示す概略断面図である。
方法を工程順に示す概略断面図である。
方法を工程順に示す概略断面図である。
VD装置の一例を示す概略図である。
略断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 層間絶縁膜を形成すべき下地の上に第1
の絶縁膜を堆積形成する工程と、 上記第1の絶縁膜の上にSOG溶液を塗布し、これを熱
処理して第2の絶縁膜である第1のSOG膜を形成する
工程と、 上記第1のSOG膜の上に第3の絶縁膜を堆積形成する
工程と、 上記第3の絶縁膜の上にSOG溶液を塗布し、これを熱
処理して第4の絶縁膜である第2のSOG膜を形成する
工程と、 上記第2のSOG膜の上に第5の絶縁膜を堆積形成する
工程と、 上記第1の絶縁膜、上記第1のSOG膜、上記第3の絶
縁膜、上記第2のSOG膜及び上記第5の絶縁膜からな
る絶縁膜をエッチバックする工程と、 全面に第6の絶縁膜を堆積形成する工程とを有すること
を特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 上記第1の絶縁膜、上記第3の絶縁膜、
上記第5の絶縁膜及び上記第6の絶縁膜が、プラズマC
VD法により形成されたシリコン酸化膜又はシリコン窒
化膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装
置の製造方法。 - 【請求項3】 上記第2のSOG膜を形成するための熱
処理をプラズマCVD装置内で行うことを特徴とする請
求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP11645293A JP3327994B2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11645293A JP3327994B2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 半導体装置の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06310505A JPH06310505A (ja) | 1994-11-04 |
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Family
ID=14687471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11645293A Expired - Fee Related JP3327994B2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 半導体装置の製造方法 |
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Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4172515B2 (ja) * | 2006-10-18 | 2008-10-29 | ソニー株式会社 | 発光素子の製造方法 |
CN104810275B (zh) * | 2014-01-26 | 2018-04-27 | 北大方正集团有限公司 | 一种晶圆表面平坦化工艺 |
-
1993
- 1993-04-20 JP JP11645293A patent/JP3327994B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06310505A (ja) | 1994-11-04 |
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