JP3327828B2 - 軒先構造 - Google Patents

軒先構造

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JP3327828B2
JP3327828B2 JP03363098A JP3363098A JP3327828B2 JP 3327828 B2 JP3327828 B2 JP 3327828B2 JP 03363098 A JP03363098 A JP 03363098A JP 3363098 A JP3363098 A JP 3363098A JP 3327828 B2 JP3327828 B2 JP 3327828B2
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Inventor
卓雄 安田
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株式会社淀川製鋼所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建屋の軒先構造の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軒先構造は、例えば図4(A)に
示すように、二枚の金属板a,b間に断熱材cが充填さ
れてなる断熱屋根パネルdが母屋(図示省略)に支持さ
れ、その断熱屋根パネルdと外壁eとの間にパッキンf
を介装させ、その内外両側を入隅gと見切り縁hとで閉
塞するように構成されていた。
【0003】しかし、このような構成では、パッキンf
と断熱屋根パネルdの金属bとの密着性に難点があり、
気密性に乏しく断熱性がよくなく、特に、高温多湿とな
る場合には、屋内側に結露が発生することがあった。
【0004】そこで、このような難点を解消するため
に、例えば図4(B)に示すように、外壁eと断熱屋根
パネルdとの間に、軒先水切板iと閉塞板jとで閉塞さ
れる空間を形成してその空間に発泡材kを注入発泡させ
るようにした軒先構造が例えば特公平7−26444号
公報に提案されている。なお、図中、mは断熱屋根パネ
ルdを支持する母屋である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、発泡材
kを注入発泡する場合、充填のための装置類を必要と
し、かつ、高所での充填作業が容易でなく熟練者を要
し、また、母屋方向に比較的長く形成される充填空間に
注入発泡するため、充填むらが生じやすく、かつ、未充
填部分が発生しても外部から確認することができず、気
密性の確保が容易ではない。しかも、長い充填空間その
ものを気密状に形成するための作業も容易ではなく、総
じて多大の手間と時間を要して施工コスト高になる難点
もある。
【0006】本発明はこのような実情に鑑みてなされ、
施工作業性よく気密性を確保できる軒先構造を安価に提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、請求項1に記載の発明では、二枚の金属板間に断熱
材を充填してなる断熱屋根パネルの下面と外壁の上端面
との間に、予め形成した断熱部材を密嵌させ、かつ、そ
の断熱部材の内外両側部と断熱屋根パネルの下面との間
をコーキング材およびバックアップ材で密封すると共
に、前記外壁の内側上部と断熱屋根パネルの下面との間
に張設したシール材を取付けた裏板と、前記外壁の外側
上部と断熱屋根パネルの下面との間に張設した軒先水切
板とで前記断熱部材の内外両側部と外壁との間を閉塞し
てなることを特徴としている。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明における前記断熱屋根パネルの下側の金属板に
おける前記断熱部材またはコーキング材と対応する部分
に軒棟方向と直交する方向の切欠溝を形成してなること
を特徴としている。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の発明における前記断熱屋根パネルの下側の金属板の
軒先部分を切除してなることを特徴としている。
【0010】断熱屋根パネルの下面と外壁の上端面との
間に密嵌させた断熱部材の内外両側部と断熱屋根パネル
の下面との間をコーキング材およびバックアップ材で密
封し、かつ、裏板と軒先水切板とで断熱部材の内外両側
部と外壁との間を閉塞することにより、高い気密性を確
保することができる。
【0011】その組付作業では、断熱部材は注入発泡に
よらず、予め地上で所定寸法に形成してあるものを嵌め
込むため、充填のための装置が不要で作業性が良好であ
り、また、コーキング材やバックアップ材による密封作
業は比較的に容易であり、かつ、その仕上がり状態を外
部から確認できるため、施工不良の発生を防ぐことがで
きる。
【0012】断熱屋根パネルの下側金属板における断熱
部材またはコーキング材と対応する部分に、軒棟方向と
直交する方向の切欠溝を形成することにより、屋内側と
屋外側との間の断熱効果を得ることができる。また、断
熱屋根パネルの下側金属板の軒先部分を切除することに
よっても、屋内外間の断熱効果を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の軒先構造の実施形
態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は軒先構造の
要部拡大断面図、図2は軒先構造の断面図、図3はその
斜視図であり、これらの図において、符号1は折板タイ
プの断熱屋根パネル、2,3は金属板、4は両金属板
2,3間に注入発泡された硬質ウレタン等よりなる断熱
材、5は硬質ウレタンを介装させたサンドイッチパネル
よりなる外壁、6は胴縁、7は下側の金属板3と外壁5
の上端面との間に軒棟方向と直交する方向に形成された
空間に密嵌された断熱部材で、例えばポリエチレンフォ
ーム,疏水ポリウレタン,軟質ウレタン等により形成さ
れる。
【0014】8はカラー鋼板よりなる裏板で、その上部
フランジ81が接着剤によって下側金属板3の下面に配
置され、かつ、その中間部82がシールテープ9と共に
外壁5と胴縁6との間に間挿される一方、外壁5の外側
に設けられる軒先水切板10の下地板102が、ビス1
1によって、外壁5、シールテープ9、裏板8の中間部
82と共に胴縁6に締結固定されている。その下地板1
02の上フランジ103と下フランジ104には、水切
板101の上フランジとがそれぞれビス12,13によ
って固定されている。
【0015】上述の裏板8の上部フランジ81から下方
に延びて外方に折曲されて形成される溝状段部83には
コーキング材14とバックアップ材15が嵌装され、断
熱部材7の内側と下側の金属板3との間が密封される一
方、水切板101の上段部105と下側の金属板3との
間にもコーキング材16とバックアップ材17が嵌装さ
れ、断熱部材7の外側と下側の金属板3との間が密封さ
れており、かつ、水切板101の下向きフランジ106
と外壁5との間にもコーキング材18とバックアップ材
19が嵌装されている。
【0016】上述の断熱屋根パネル1の上側の金属板2
は、波形状断面に折曲されて軒棟方向に山部21,…と
谷部22,…が形成され(図3参照)、その接続部にお
いては、上側の金属板2の一側部の山部21は係合凹部
211とされ、他側部の山部21の係合凸部212に上
載係合する一方、下側の金属板3は平坦に形成され、そ
の一側部に形成された掛止凹部(図示省略)が、他側部
に形成された掛止凸部(図示省略)に上載掛止すると共
に、断熱材4の一側部と他側部との間にパッキン41が
軒棟方向に介装されている。
【0017】このような断熱屋根パネル1が下地材31
の上に軒棟方向と直交する方向に上載された母屋32の
上にビス止め33によって敷設固定され、その断熱性を
向上させるために、下側の金属板3における断熱部材7
と対応する部分またはコーキング材16と対応する部分
に軒棟方向と直交する方向に数センチ幅程度の切欠溝2
0または21が形成されている(図1参照)。また、下
側の金属板3の軒先端にはボルト・ナット34により固
定された受け金物35を介して軒樋36が吊持されてい
る。なお、37は断熱屋根パネルの山部に金具(不図
示)を介して取付けられた化粧ハットキャップである
(図2参照)。
【0018】このような軒先構造によれば、予め、地上
で所定の寸法に形成した軟質の断熱部材7を下側の金属
板3と外壁5との間に密に嵌合させる作業はきわめて容
易であり、また、コーキング材14,16やバックアッ
プ材15,17の装着も比較的容易であり、現地での施
工性が良好で施工コスト安となる。組み付けられた状態
では、断熱部材7の内外両面部と断熱屋根パネル1の下
面との間がコーキング材14とバックアップ材15およ
びコーキング材16とバックアップ材17によって密封
されており、かつ、シールテープ9を介した裏板8と軒
先水切板10とによって断熱部材7の内外両側部と外壁
5との間が閉塞されているため高い気密性を得ることが
できる。
【0019】また、下側の金属板3に形成した切欠溝2
0または21によって屋内側と屋外側との間の断熱性を
顕著に向上させることができる。すなわち、その切欠溝
20または21によって下側の金属板3の屋内外間の熱
の伝導が遮断されるため、冬期においては保温効果を妨
げることなく、屋内側での結露の発生が防止される一
方、夏期においては、冷房効果を妨げることなく、軒先
側での結露の発生が防止される。なお、このような断熱
効果を得るために、図示は省略するが、軒先側の下側の
金属板3を切除してもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の軒先構造
によれば、断熱屋根パネルの下面と外壁の上端面との間
に断熱部材を密嵌させ、かつ、その断熱部材の内外両側
部と断熱屋根パネルの下面との間をコーキング材および
バックアップ材で密封すると共に、裏板と軒先水切板と
で前記断熱部材の内外両側部と外壁との間を閉塞するの
で、高い気密性を得ることができる。
【0021】その組付作業では、注入発泡のための装置
が不要であり、予め地上で所定寸法に形成した断熱部材
を嵌め込むため、作業性が良好であり、また、コーキン
グ材やバックアップ材による密封作業が容易であり、か
つ、その仕上がり状態を外部から確認できるため、施工
不良の発生を防ぐことができ、施工コスト安に良好な施
工が可能となる。
【0022】また、断熱屋根パネルの下側金属板におけ
る断熱部材またはコーキング材と対応する部分に、軒棟
方向と直交する方向の切欠溝を形成することにより、屋
内側と屋外側との間の断熱効果を得ることができる。あ
るいは、断熱屋根パネルの下側金属板の軒先部分を切除
することによっても、屋内外間の断熱効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軒先構造の一実施形態を示す要部拡大
図である。
【図2】同軒先構造の断面図である。
【図3】同軒先構造の斜視図である。
【図4】(A)は従来の軒先構造の一例を示す要部断面
図、(B)は同別の例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1…断熱屋根パネル、2,3…金属板、4…断熱材、5
…外壁、7…断熱部材、8…裏板、10…軒先水切板、
14,16…コーキング材、15,17…バックアップ
材、20,21…切欠溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/40 E04D 13/15 E04D 13/158 501 E04B 1/76 E04B 1/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二枚の金属板間に断熱材を充填してなる
    断熱屋根パネルの下面と外壁の上端面との間に、予め形
    成した断熱部材を密嵌させ、かつ、その断熱部材の内外
    両側部と断熱屋根パネルの下面との間をコーキング材お
    よびバックアップ材で密封すると共に、前記外壁の内側
    上部と断熱屋根パネルの下面との間に張設したシール材
    を取付けた裏板と、前記外壁の外側上部と断熱屋根パネ
    ルの下面との間に張設した軒先水切板とで前記断熱部材
    の内外両側部と外壁との間を閉塞してなることを特徴と
    する軒先構造。
  2. 【請求項2】 前記断熱屋根パネルの下側の金属板にお
    ける前記断熱部材またはコーキング材と対応する部分に
    軒棟方向と直交する方向の切欠溝を形成してなることを
    特徴とする請求項1に記載の軒先構造。
  3. 【請求項3】 前記断熱屋根パネルの下側の金属板の軒
    先部分を切除してなることを特徴とする請求項1に記載
    の軒先構造。
JP03363098A 1998-01-29 1998-01-29 軒先構造 Expired - Lifetime JP3327828B2 (ja)

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