JP3327563B2 - 常温接着方法 - Google Patents
常温接着方法Info
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Description
新生面の創出による表面エネルギの増加を利用して、微
小領域に微小荷重で同種或いは異種材料から成る微小部
材の接着を常温大気中で瞬時に行うことができる常温接
着方法に関するものである。
は、「溶接技術」(1987年7月号、P89)に記載されてい
るように、超高真空中でAr+ 等の不活性ガスイオンス
パッタリングによる表面清浄後に、吸着等の表面汚染を
生ずる以前に、清浄な表面を保持しながら両被接着材料
の表面同志を原子間距離とするために、押付け荷重を印
加することによって行われている。
l of Applied Physics (1969,September,val40,No.10,
p.3946) 等に記載されているように、ガラス軟化点まで
加熱し、同時に接合界面でより大きな静電引力を発生さ
せるために、接着材料間に高電場を印加することによっ
て行われている。
来例では、表面清浄化及び表面清浄を保持するための大
掛かりな装置、例えば超高真空装置等を必要とするため
に簡便に実施しない。また、接合に際し変形量をできる
だけ少なくするために、接合表面粗さを数nmという超
平滑面にする必要があることから技術的にも簡便な方法
ではない。更に、先の従来例である導電体と絶縁体との
接合においては、接合試料を約400℃まで加熱する必
要があり、同時に接合材料間に106 V/cmオーダの
高電場を必要とするため、加熱及び電界を印加すること
を嫌う個所の接合には不向きであり、また接合材料内部
のイオンの移動を伴う接合のため、数分の接合時間を要
する等の欠点がある。
常温において行う常温接着方法を提供することにある。
めの本発明に係る常温接着方法は、接着すべき2個の物
質表面に金属薄膜を成膜し、前記一方の薄膜に複数個の
凹形溝を形成し、前記他方の薄膜に前記凹形溝に噛合す
る複数個の凸形歯を形成し、これらの凹形溝、凸形歯の
少なくとも一方にテーパ角を付し、接着の際にこれらの
凹凸部が互いに噛合するように位置決めして荷重を加え
ることにより、前記凹凸部の側面で互いに接触し、塑性
変形過程における摩擦によって接着を行うことを特徴と
する。
に一対の凹形溝及び凸形歯を形成し、接着の際にこれら
の凹凸部が互いに噛み合うように位置決めした後に、圧
縮荷重印加により凹凸部の互いの側面で摩擦及び摩耗を
生じ、この摩擦及び摩耗によって互いに表面被膜が除去
され、同時に接着を可能とする。
する。図1は第1の実施例を示し、被接着基板であるパ
イレックスガラスから成るパイレックス基板1上にAl
膜2を成膜し、パイレックス基板3の上にAl膜4を成
膜する。これらのAl膜2、4にはドライエッチング法
から成る半導体プロセス手法を利用して形成した平面円
形テーパ無し凹形溝5、平面円形先細テーパ状凸形歯6
をそれぞれ設けている。
形先細テーパ状凸形歯6はテーパ角θを有している。図
3は荷重印加による接着中の断面構造を示し、図4、図
5はそれぞれ図1における紙面を横切る方向から見た凹
形溝5、凸形歯6の丸型の断面図を有している。また、
図6は接着過程中の印加荷重f、接触角α、接触荷重F
の相関関係の説明図である。
溝5と凸形歯6とが互いに噛み合った状態で、パイレッ
クスガラス基板1及び3に矢印方向に荷重を印加した場
合に、つまり図6に示すように荷重fを印加すると、互
いの側面で接触角αで接触荷重Fを生じ、この系は釣り
合い状態となる。この場合に、F、f、αの関係は次の
(1) 式のようになる。 F=f/(2 sinα)・・・ (1)
と凸形歯6の互いの側面での接触角、Fは接触荷重、f
は印加荷重である。
ことによって、つまり図2において凸形歯6のテーパ角
θをできるだけ小さく形成することにより、接触荷重F
を変えることなく、印加荷重fを小さくすることが可能
である。更に、印加荷重fを増加していく場合に、接触
荷重Fの作用点で塑性変形及び摩擦を伴いながら、凹形
溝5と凸形歯6の互いの側面の間でずり運動を生ずる。
(2) 式のようになる。 f+Δf>2μF・cos α+ΔFD・・・ (2)
互いの側面の間でずり運動を生じさせるための印加荷
重、ΔFDは接触荷重Fの作用点でのAl膜2、4の変形
に必要な力、μは摩擦によってずり運動しているAl膜
2、4間の摩擦係数である。
5と凸形歯6の互いの側面の間でずり運動が生じ、この
ずり運動によって接触部の表面被膜が互いに破れ、この
時点で新生面が生成し、同時に接着し始める。
に、Al膜2の平面部7とAl膜4の底面部8が互いに
接触し始めるまで、凹形溝5と凸形歯6の互いの側面の
間でのずり運動によって接着が続行する。そして、Al
膜2の平面部7とAl膜4の底面部8の接触時点で、印
加荷重fは急激に不連続的に増加するので、接着作業を
停止する1つの目安になる。この時点での接着作業の停
止は、低い接触荷重でかつ高い寸法精度で接着を行う上
で望ましい。
度、即ち荷重印加方向におけるパイレックス基板1、3
間の寸法精度は、Al膜2、4の厚さの寸法精度に依存
する。一方、荷重印加方向に対して直角方向の寸法精度
はAl膜2の凹形溝5、及びAl膜4の凸形歯6から成
る一対の接着素子の単位面積当りの数、即ち接着素子数
の密度に依存する。従って、この接着素子数の密度を次
第に多くしてゆくことによって、微小部材及び微小部材
同士のより精度の良い接着が可能となる。
上の凹形溝5を有するAl膜2、及びパイレックス基板
3上の凸形歯6を有するAl膜4を次のようなプロセス
で形成した。先ず、凹形溝5を有するAl膜2の形成の
場合に、
m、厚さ1mmのパイレックス基板1上に、純Al膜2
をスパッタリングによって約1μmの厚さに成膜する。
エッチングレートの小さいポジレジスト膜(AZ−13
50)9をAl膜2の上に塗布後に、円形の多孔つまり
平面ピッチ10μm、直径5μmの多孔から成るマスク
10を通して露光する。
現像する。
ング法によりAl膜2に凹形溝5を形成する。エッチン
グ条件として、CCl4ガス圧:4.5Pa. 、電力密
度:0.3W/cm2 とする。
(アセトン)により残留レジスト膜9を除去し、図7
(e) に示すような平面円形テーパ無し凹形溝5を得る。
するAl膜4を形成する場合に、(6) 図8(a) に示すよ
うに、直径30mm、厚さ1mmのパイレックス基板3
上に、純Al膜4をスパッタリングによって約1μmの
厚さに成膜する。
にネガレジスト膜(OMR)11をコーティングした後
に、円形の多孔から成る凹形溝5の形成に用いたマスク
10を通して露光する。
1を現像する。
ング法によりAl膜4に凸形歯6を形成する。エッチン
グ条件として、CCl4ガス圧:8Pa、電力密度:0.
3W/cm2 とする。
より残留レジスト膜11を除去し、図8(e) に示すよう
な平面円形先細テーパ状凸形歯6を得る。
8(e) に示す凸形歯6とを相対向した状態で、大気中の
常温下で約5kgf の圧縮荷重を印加したところ、パイレ
ックス基板1、3同士は互いに容易に接着した。一方、
Alの再結晶温度近傍の200℃で同様の接着を行った
ところ、接着に必要な印加荷重は常温下と比較して少な
かった。
凹形溝5、凸形歯6の紙面を横切る方向から見た断面を
それぞれ図9、図10に示すような角形とした場合を説
明する。即ち、図1において、パイレックス基板1上の
Al膜2及びパイレックス基板3上のAl膜4に、それ
ぞれ平面角形テーパ無し凹形溝5、及び平面角形先細テ
ーパ状凸形歯6を形成した。これらの凹形溝5及び凸形
歯6の加工は、マスクを角形の多孔、つまり平面ピッチ
10μm、直径5μmから成るマスクに取換えて、第1
の実施例と同様な方法で行った。その後に、凹形溝5と
凸形歯6とを相対向する状態で、第1の実施例と同様な
手法で接着したところ、容易に接着した。
5、凸形歯6をそれぞれ図11、図12に示すようなリ
ボン形とした場合を説明する。即ち、図1において、パ
イレックス基板1上のAl膜2及びパイレックス基板3
上のAl膜4に、それぞれ平面リボン形テーパ無し凹形
溝5、及び平面リボン形先細テーパ状凸形歯6を形成し
た。これらの凹形溝5、凸形歯6の加工は、マスクをリ
ボン形の多孔、つまり縦方向ピッチ110μm×横方向
ピッチ10μm、穴寸法;縦100μm×横5μmのリ
ボン状の孔から成るマスクに取換えて、第1の実施例と
同様な寸法で行った。その後に、凹形溝5と凸形歯6を
相対向する状態で、第1の実施例と同様な手法で接着し
たところ、容易に接着した。
1と同一の符号は同一の部材を示している。Al膜2に
は平面円形広口テーパ状凹形溝12を形成し、Al膜4
には平面円形先細テーパ状凸形歯13を形成した。図1
4は図13の一部拡大図を示し、凹形溝12、凸形歯1
3はそれぞれテーパ面θを有している。また、図15は
荷重印加による接着中の断面構造を示し、凹形溝12、
凸形歯13の図13における紙面を横切る方向から見た
断面はそれぞれ図4、図5の凹形溝5、凸形歯6と同一
である。図16は接着過程中の印加荷重f、接触角α、
接触荷重Fの相関関係の説明図である。
び3を、図13に示すようにAl成膜2、4上の平面円
形広口テーパ状凹形溝12と平面円形先細テーパ状凸形
歯13とを互いに噛み合った状態で矢印方向に荷重を印
加した場合に、即ち図16に示すように荷重fを印加し
た場合に、互いの側面で接触角αで接触荷重Fを生じ、
この系は釣り合い状態となり、第1の実施例における
(1) 式と同様となる。従って、図14におけるテーパ角
θをできるだけ小さく形成することによって接触荷重F
を変えることなく、印加荷重fを小さくすることが可能
である。更に、印加荷重fを増加していった場合に、第
1の実施例と同様に図14における凹形溝12と凸形歯
13の互いの側面でのずり運動によって接触部の表面被
膜が互いに破れ、この時点で新生面が生成し同時に接着
し始める。このような接着過程は、図15においてAl
膜2の平面部14とAl膜4の底面部15が接触するま
で続く。
基板1上の凹形溝12を有するAl膜2及びパイレック
ス基板3上の凸形歯13を有するAl膜4を、次のよう
なプロセスで形成した。
する場合に、(1) 図17(a) に示すように、直径30m
m、厚さ1mmのパイレックス基板1上に純Al膜2を
スパッタリングによって約1μmの厚さに成膜する。
てエッチングレートの小さいレジスト膜(AZ−135
0)9をAl膜2の上に塗布した後に、円形の多孔、つ
まり平面ピッチ10μm、直径5μmの多孔から成るマ
スク10を通して露光する。
を現像する。
チング法によりAl膜2に凹形溝12を形成する。エッ
チング条件として、CCl4 ガス圧:8Pa、電力密度:
0.3W/cm2 とする。
(アセトン)により残留レジスト膜9を除去し、図17
(e) に示すような平面円形広口テーパ状凹形溝12を得
た。
する場合は、図8(a) 〜図8(e) に示す第1の実施例に
対する平面円形先細テーパ状凸形歯6と同様に行った。
対向した状態で、大気中常温下で約5kgf の圧縮荷重を
矢印方向に印加したところ、パイレックス基板1、3同
士が互いに容易に接着した。
に用いた図13において、凹形溝12、凸形歯13をそ
れぞれ紙面を横切る方向から見た図9、図10に示す凹
形溝5、凸形歯6と同様な角形とした。即ち、図13に
おいてパイレックス基板1上のAl膜2及びパイレック
ス基板3上のAl膜4上に、それぞれ平面角形広口テー
パ状凹形溝12、及び平面角形先細テーパ状凸形歯13
を形成した。これら凹形溝12、凸形歯13の加工は、
マスクを角形の多孔、つまり平面ピッチ10μm、5μ
m孔から成るマスクに取換えて、第4の実施例と同様な
方法で行った。その後に、図13に示すように凹形溝1
2、凸形歯13を相対向する状態で、第1の実施例と同
様な手法で接着実験を行ったところ、容易に接着した。
溝12、凸形歯13をそれぞれ紙面を横切る方向から見
た図11、図12に示す凹形溝5、凸形歯6と同様なリ
ボン形とした。即ち、図13において、パイレックス基
板1及び3上のAl膜2及び4にそれぞれ平面リボン形
広口テーパ状凹形溝12及び平面リボン形先細テーパ状
凸形歯13を形成した。これらの凹形溝12、凸形歯1
3の加工は、マスクをリボン形の多孔、つまり縦方向ピ
ッチ110μm×横方向ピッチ10μm、孔寸法;縦1
00μm×横5μmのリボン状の孔から成るマスクに取
換えて、第4の実施例と同様な方法で行った。その後
に、図13に示すように凹形溝12、凸形歯13を相対
向する状態で、第4の実施例と同様な手法で接着を行っ
たところ、容易に接着した。
ス基板1及び3上に成膜したAl膜2、4には平面円形
広口テーパ状凹形溝16、平面円形テーパ無し凸形歯1
7を形成した。
形溝16にテーパ面が設けられている。図20は荷重印
加による接着中の断面構造であり、図18における凹形
溝16、凸形歯17はそれぞれ紙面を横切る方向から見
た図4、図5の凹形溝5、凸形歯6と同様の円形であ
る。図21は接着過程中の印加荷重f、接触角α、接触
荷重Fの相関関係の説明図である。
7とが互いに噛み合った状態で荷重を印加した場合に、
即ち図21に示すように荷重fを印加した場合に、互い
の側面で接触角αで接触荷重Fを生じ、この系は釣り合
い状態となり、第1の実施例における(1) 式と同様とな
る。
るだけ小さく形成することによって、接触荷重Fを換え
ることなく印加荷重fを小さくすることが可能である。
更に、印加荷重fを増加していった場合に、第1の実施
例と同様に凹形溝16と、凸形歯17との互いの側面で
のずり運動によって接触部の表面被膜が互いに破れ、こ
の時点で新生面が生成し同時に接着し始める。このよう
な接着過程は、図20においてAl膜2の平面部18と
Al膜4の底面部19が接触するまで続く。
基板1、3上の凹形溝16、凸形歯17を次のようなプ
ロセスで形成した。先ず、平面円形広口テーパ状凹形溝
16を有するAl膜2は、図17(a) 〜図17(e) に示
す第4の実施例におけるAl膜2の形成と同様に行っ
た。
の場合に、(1) 図22(a) に示すように、直径30m
m、厚さ1mmのパイレックス基板1上に純Al膜4を
スパッタリングによって、約1μmの厚さに成膜する。
上にネガレジスト膜(OMR)11をコーティングした
後に、円形の多孔から成る第1の実施例で用いたマスク
10を通して露光する。
1を現像する。
チング法によりAl膜4に凸形歯17を形成する。エッ
チング条件として、CCl4 ガス圧:4.5Pa. 、電力
密度:0.3W/cm2 とする。
より残留レジスト膜11を除去し、図22(b) に示すよ
うな凸形歯17を得た。
対向する状態で、大気中の常温下で約5kgf の圧縮荷重
を印加したところ、パイレックス基板1、3同士が互い
に容易に接着した。
に用いた図18において、凹形溝16、凸形歯17をそ
れぞれ紙面を横切る方向から見た図9、図10に示すよ
うな角形とした場合を説明する。即ち、Al膜2及び4
上にそれぞれ平面角形広口テーパ状凹形溝16及び平面
角形テーパ無し凸形歯17を形成した。これらの凹形溝
16及び凸形歯17の加工は、何れもマスクを角形の多
孔から成る第2の実施例で用いたマスクに取換えて、第
7の実施例と同様な方法で行った。
向する状態で、第1の実施例と同様な手法で接着を行っ
たところ、容易に接着した。
溝16、凸形歯17はそれぞれ紙面を横切る方向から見
た図11、図12に示すようなリボン形とした。即ち、
Al膜2、4上にそれぞれ平面リボン形広口テーパ状凹
形溝16及び平面リボン形テーパ無し凸形歯17を形成
した。これらの凹形溝16及び凸形歯17の加工は、マ
スクをリボン形の多孔から成る第3実施例に用いたマス
クに取換えて、第7の実施例と同様な方法で行った。
向する状態で、第1の実施例と同様な手法で接着を行っ
たところ、容易に接着した。
2、4にそれぞれ平面円形テーパ無し凹形溝5、平面円
形先細テーパ状凸形歯6を形成した。なお、図23にお
ける凹形溝5、凸形歯6はそれぞれ紙面を横切る方向か
ら見た図4及び図5に示すように円形であり、それぞれ
Al膜2及びAl膜4の加工は次のようなプロセスで行
った。
場合に、 (1) 図24(a) に示すように、直径30mm、厚さ1m
mのパイレックス基板1上に純Al膜2をスパッタリン
グによって約0.8μmの厚さに成膜する。
てエッチングレートの小さいレジスト膜(AZ−135
0)9をAl膜2の上に塗布した後に、円形の多孔から
成る第1の実施例で用いたマスク10を通して露光す
る。
を現像する。
ス基板1に到達するまでドライエッチング法によりAl
膜2に凹形溝5を形成する。エッチング条件として、C
Cl4 ガス圧:4.5Pa. 、電力密度:0.3W/cm
2 とする。
(アセトン)により残留レジスト膜9を除去し、図24
(e) に示すような平面円形テーパ無し凹形溝5を得た。
場合に、図8(a) 〜図8(e) に示す第1の実施例におけ
る凸形歯6と同様に行った。
する状態で、大気中常温下で約5kgf の圧縮荷重を印加
したところ、パイレックス基板1、3同士が容易に接着
した。
形溝4、凸形歯5はそれぞれ紙面を横切る方向から見た
図9、図10に示すような角形とした。即ち、図23に
おいてAl膜2、4にそれぞれ平面角形テーパ無し凹形
溝5及び平面角形先細テーパ状凸形歯6を形成し、Al
膜2及びAl膜4の加工は次のようなプロセスで行っ
た。
る場合に、マスクを角形の多孔、つまり平面ピッチ10
μm、5μm孔から成るマスクに取換えて、図24(a)
〜図24(e) に示す第10の実施例の凹形溝5を有する
Al膜2と同様な方法で行った。
は、図8(a) 〜図8(e) に示した第2の実施例における
凸形歯6の形成手法と同様な方法で行った。
び凸形歯6を相対向する状態で、第1の実施例と同様な
手法で接着を行ったところ、容易に接着した。
形溝5、凸形歯8はそれぞれ紙面を横切る方向から見た
図11図12に示すようなリボン形とした。即ち、Al
膜2及びAl膜4にそれぞれ平面リボンテーパ無し凹形
溝5及び平面リボン形先細テーパ状凸形歯6を形成し、
Al膜2及びAl膜4の加工は次のようなプロセスで行
った。
る場合に、マスクをリボン形の多孔から成る第3の実施
例で用いたマスクに取換えて、図24(a) 〜図24(e)
に示す第10の実施例における凹形溝5を有するAl膜
2の形成と同様な方法で行った。
は、図8(a) 〜図8(e) に示す第3の実施例における凸
形歯6の形成手法と同様な方法で行った。その後に、図
23に示すように凹形溝5及び凸形歯6を相対向する状
態で、第1の実施例と同様な手法で接着を行ったとこ
ろ、容易に接着した。
及び4にそれぞれ平面円形広口テーパ状凹形溝12及び
平面円形先細テーパ状凸形歯13を形成した。図25に
おける凹形溝12、凸形歯13の断面は図4、図5に示
すように円形であり、それぞれAl膜2及びAl膜4の
加工は次のようなプロセスで行った。
の場合に、(1) 図26(a) に示すように、直径30m
m、厚さ1mmのパイレックス基板1上に純Al膜2を
スパッタリングによって約0.8μmの厚さに成膜す
る。
エッチングレートの小さいレジスト膜(AZ−135
0)9をAl膜2の上に塗布した後に、円形の多孔から
成る第1の実施例で用いたマスク10を通して露光す
る。
を現像する。
ス基板1に到達するまでドライエッチング法によりAl
膜2に凹形溝12を形成する。エッチング条件として、
CCl4 ガス圧:8Pa. 、電力密度:0.3W/cm2
とする。
(アセトン)により残留レジスト膜9を除去した後に、
図26(e) に示すような平面円形広口テーパ状凹形溝1
2を得た。
の場合に、図8(a)〜図8(e) に示す第1の実施例にお
ける凸形歯6の形成手法と同様な方法で行った。
向する状態で第1の実施例と同様な手法で接着を行った
ところ、容易に接着した。
形溝12、凸形歯13はそれぞれ紙面を横切る方向から
見た図9、図10に示すような角形とした。即ち、Al
膜2、4上にそれぞれ平面角形広口テーパ状凹形溝1
2、平面角形先細テーパ状凸形歯13を形成した。この
Al膜2及びAl膜4の加工は次のようなプロセスで行
った。
する場合に、マスクを角形の多孔から成る第2の実施例
で用いたマスクに取換えて、図26(a) 〜図26(e) に
示す第13の実施例における凹形溝12の形成手法と同
様な方法で行った。
する場合に、図8(a) 〜図8(e) に示す第2の実施例に
おける凸形歯6の形成手法と同様な方法で行った。その
後に、凹形溝12、凸形歯13を相対向する状態で、第
1の実施例と同様な手法で接着を行ったところ、容易に
接着した。
形溝12、凸形歯13はそれぞれ紙面を横切る方向から
見た図11、図12に示すリボン形とした。即ち、Al
膜2及び4にそれぞれ平面リボン形広口テーパ状凹形溝
12及び平面リボン形先細テーパ状凸形歯13を形成
し、Al膜2及びAl膜4の加工は次のようなプロセス
で行った。
の場合に、マスクをリボン形の多孔から成る第3の実施
例に用いたマスクで、図26(a) 〜図26(e) に示す第
13の実施例における凹形溝12の形成手法と同様な方
法で行った。
の場合に、図8(a)〜図8(e) に示す第3の実施例にお
ける凸形歯6の形成手法と同様な方法で行った。その後
に、凹形溝12と凸形歯13を相対向する状態で、第1
の実施例と同様な手法で接着を行ったところ、容易に接
着した。
及び4にそれぞれ平面円形広口テーパ状凹形溝16及び
平面円形テーパ無し凸形歯17を形成した。なお、凹形
溝16、凸形歯17はそれぞれ図4、図5に示すように
円形であり、Al膜2及びAl膜4の加工は次のような
プロセスで行った。
の場合に、図26(a) 〜(e) に示す第13の実施例にお
ける凹形溝12の形成方法と同様な方法で行った。
の場合に、図22(a) 〜図22(e)に示す第7の実施例
における凸形歯17を有するAl膜4の形成と同様な方
法で行った。その後に、凹形溝16と凸形歯17を相対
向する状態でし、第1の実施例と同様な手法で接着を行
ったところ、容易に接着した。
形溝16、凸形歯17はそれぞれ紙面を横切る方向から
見た図9、図10に示すような角形とした。即ち、Al
膜2、4にそれぞれ平面角形広口テーパ状凹形溝16、
平面角形テーパ状凸形歯17を形成し、Al膜2及びA
l膜4の加工は次のようなプロセスで行った。
の場合に、マスクを角形の多孔から成る第2の実施例に
用いたマスクを用いて、図26(a) 〜図26(e) に示す
第16の実施例における凹形溝16の形成手法と同様な
方法で行った。
の場合に、図22(a) 〜図22(e)に示す第8の実施例
における凸形歯17の形成手法と同様な方法で行った。
その後に、凹形溝16と凸形歯17を相対向する状態
で、第1の実施例と同様な手法で接着を行ったところ、
容易に接着した。
形溝16、凸形歯17はそれぞれ紙面を横切る方向から
見た図11、図12に示すようなリボン形とした。即
ち、Al膜2、4上にそれぞれ平面リボン形広口テーパ
状凹形溝16及び平面リボン形テーパ無し凸形歯17を
形成し、Al膜2及びAl膜4の加工は次のようなプロ
セスで行った。
の場合に、リボン形の多孔から成る第3の実施例で用い
たマスクと同一のものを用いて、図26(a)〜図26(e)
に示す第16の実施例における凹形溝12の形成手法
と同様な方法で行った。
の場合に、図22(a) 〜図8(e) に示す第9の実施例に
おける凸形歯17の形成手法と同様な方法で行った。そ
の後に、凹形溝16と凸形歯17を相対向する状態で、
第1の実施例と同様な手法で接着を行ったところ、容易
に接着した。
着法は、次に列挙するような利点がある。 (a) 被接着物表面上の一対の凹凸部同士が噛合したと
き、互いの側面で楔の原理によって大きな接触荷重を生
ずるため、比較的小さな圧縮荷重印加によって接着が可
能となる。
きるだけ微小に形成することによって、或いは単位面積
当たりの凹凸部の個数をできるだけ多く、即ち凹凸部の
密度を高くすることによって、微小部材の接着が可能と
なる。
(半導体)と絶縁体、導電体(半導体)−導電体等の異
種材料間の接着が可能となる。
ので、接着は短時間で済む。
の関連の説明図である。
との関連の説明図である。
との関連の説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 接着すべき2個の物質表面に金属薄膜を
成膜し、前記一方の薄膜に複数個の凹形溝を形成し、前
記他方の薄膜に前記凹形溝に噛合する複数個の凸形歯を
形成し、これらの凹形溝、凸形歯の少なくとも一方にテ
ーパ角を付し、接着の際にこれらの凹凸部が互いに噛合
するように位置決めして荷重を加えることにより、前記
凹凸部の側面で互いに接触し、塑性変形過程における摩
擦によって接着を行うことを特徴とする常温接着方法。 - 【請求項2】 前記凹形溝、凸形歯の平面形状は、円
形、楕円、矩形、多角形の何れか1つとした請求項1に
記載の常温接着方法。 - 【請求項3】 前記物質面に成膜する金属薄膜はAl、
Auとした請求項1に記載の常温接着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25292491A JP3327563B2 (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 常温接着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25292491A JP3327563B2 (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 常温接着方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0557796A JPH0557796A (ja) | 1993-03-09 |
JP3327563B2 true JP3327563B2 (ja) | 2002-09-24 |
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ID=17244066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP25292491A Expired - Fee Related JP3327563B2 (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 常温接着方法 |
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---|---|---|---|---|
EP2006906A4 (en) | 2006-04-07 | 2011-11-16 | Murata Manufacturing Co | ELECTRONIC COMPONENT AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF |
DE102007037502B4 (de) * | 2007-08-08 | 2014-04-03 | Epcos Ag | Bauelement mit reduziertem Temperaturgang |
JP5318006B2 (ja) * | 2010-03-12 | 2013-10-16 | 三菱電機株式会社 | 樹脂部品接合方法および樹脂部品接合構造 |
CN110733208A (zh) * | 2019-11-25 | 2020-01-31 | 徐州立伟铝业有限公司 | 一种防腐型金属材料 |
-
1991
- 1991-09-03 JP JP25292491A patent/JP3327563B2/ja not_active Expired - Fee Related
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