JP3327325B2 - コリオリ質量流量計 - Google Patents

コリオリ質量流量計

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JP3327325B2 JP18643197A JP18643197A JP3327325B2 JP 3327325 B2 JP3327325 B2 JP 3327325B2 JP 18643197 A JP18643197 A JP 18643197A JP 18643197 A JP18643197 A JP 18643197A JP 3327325 B2 JP3327325 B2 JP 3327325B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐ノイズ特性が良
好で、消費電力が少なく、高精度なコリオリ質量流量計
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来より一般に使用されている
従来例の構成説明図で、例えば、特開平6−10951
2号の従来例に示されている。図において、1はフラン
ジ2に、両端が取付けられた振動チューブである。フラ
ンジ2は管路Aへ振動チューブ1を取付けるためのもの
である。
【0003】3は振動チューブ1の中央部に設けられた
励振器である。4,5は振動チューブ1の両側にそれぞ
れ設けられた振動検出センサである。6は、振動チュー
ブ1の両端が固定されるハウジングである。
【0004】以上の構成において、振動チューブ1に測
定流体が流され、励振器3が駆動される。励振器3の振
動方向の角速度『ω』、測定流体の流速『V』(以
下『』で囲まれた記号はベクトル量を表す。)とする
と、
【0005】Fc=―2m『ω』×『V』 のコリオリ力が働く、コリオリ力に比例した振動の振幅
を測定すれば、質量流量が測定出来る。
【0006】図7は従来より一般に使用されている他の
従来例の構成説明図である。本従来例では、更に、ノイ
ズを低減し、信号を大きくとるために、振動チューブ1
を2管式にし、ノイズを打消すようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な装置においては、図6従来例では、振動チューブ1は
近似的に両端固定条件で振動するが、限られた大きさの
流量計では、どうしても固定部は完全な固定端になら
ず、わずかに振動してしまう。
【0008】これでは、振動が管路Aに伝わり、上下流
端のわずかな固定条件の相違、例えば溶接強度等、によ
り、対象性が崩れ、零点やスパンが変動し易い。更に、
励振に大きなエネルギーを必要とする。
【0009】検出器ハウジング6のセンサ取付位置と、
振動チューブ1の相対距離(運動)を測定することになる
ので、振動ノイズ、応力、温度変化等で、ハウジング6
や振動チューブ1が振動したり、変形した場合に、振動
測定データに誤差が生じてしまう。すなわち、これらの
環境変化や外的要因に対し、弱く、精度の悪いコリオリ
流量計になりがちである。
【0010】一方、図7従来例では、2本の振動チュー
ブ1が互いに反対方向に振動することで、分岐部で力が
打ち消しあって、図8,9に示す如く、音叉の原理によ
り振動が外に漏れにくい構造となつている。
【0011】しかし、分岐点の無い振動チューブ1本の
構造は取れなくなる。また、振動チューブ1の振動の検
出は、検出器ハウジング6のセンサ取付位置と、振動チ
ューブ1の相対距離を測定することになる。
【0012】本発明は、この問題点を解決するものであ
る。本発明の目的は、耐ノイズ特性が良好で、消費電力
が少なく、高精度なコリオリ質量流量計を提供するにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、振動チューブ内に測定流体が流れ、該測
定流体の流れと前記振動チューブの角振動によって生じ
るコリオリ力により、該振動チューブを変形振動させる
コリオリ質量流量計において、前記測定流体が流れる振
動チューブと、該振動チューブの軸方向と同方向に設け
られ中央部分が切り離されて形成された第1,第2の補
償振動体と、前記振動チューブと前記補償振動体とを連
結する結合体と、前記振動チューブと前記補償振動体と
が互いに逆位相に振動するように励振する励振器と、前
記振動チューブの振動を検出する振動検出センサとを具
備したことを特徴とするコリオリ質量流量計を構成した
ものである。
【0014】
【作用】以上の構成において、振動チューブに測定流体
が流され、励振器が駆動されると、コリオリ力が働く、
このコリオリ力に比例した振動の振幅を測定すれば、質
量流量が測定出来る。
【0015】而して、振動チューブと補償振動体との、
振動系の振動の節となる場所で、振動チューブと補償振
動体とを、流量計ハウジングと接続させることで、振動
チューブと補償振動体と結合体からなる振動系の振動
を、内部に閉じこめるようにした。以下、実施例に基づ
き詳細に説明する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例の要部
構成説明図、図2は、図1の動作説明図である。図にお
いて、図6と同一記号の構成は同一機能を表わす。以
下、図6と相違部分のみ説明する。
【0017】11は、測定流体が流れる直管状の振動チ
ューブである。21,22は、振動チューブ11の軸方
向と同方向に設けられ、中央部分が切り離されて形成さ
れた第1,第2の補償振動体である。13は、振動チュ
ーブ11と補償振動体21,22の振動の節となる個所
を連結する結合体である。
【0018】14は、振動チューブ11と、補償振動体
21,22との間に設けられ、振動チューブ11と補償
振動体21,22とを励振する励振器である。15は、
振動チューブ11と補償振動体21,22との間に設け
られ、振動チューブ11と補償振動体21,22との相
対振動を検出する振動検出センサである。
【0019】以上の構成において、振動チューブ11に
測定流体が流され、励振器14が駆動されると、コリオ
リ力が働く、このコリオリ力に比例した振動チューブ1
1の振動の振幅を測定すれば、質量流量が測定出来る。
【0020】而して、振動チューブ11と補償振動体2
1,22と結合体13との、振動系の振動の節となる場
所で、振動チューブ11と補償振動体21,22と結合
体13とを、流量計ハウジング6と接続させることで、
振動チューブ11と補償振動体21,22と結合体13
からなる振動系の振動を、内部に閉じこめることができ
る。
【0021】すなわち、図2に示す如く、X,Y,Z軸
方向を決めると、励振器14により、振動チューブ11
と、第1,第2の補償振動体21,22は、図に示した
ようにY方向で互いに逆向きに振動し、4つの補償振動
体21,22は同一方向に振動する。
【0022】この振動系は、ちょうど結合体13が振動
の節となるように作られるので、励振状態であっても、
結合体13では、ほぼ動きがなくなる。なお、振動チュ
ーブ11、第1,第2の補償振動体21,22、結合体
13は、全体で一つの振動系を形成し、通常は、図2に
示したような振動モードで、常に共振状態になるように
制御されている。
【0023】この結果、 (1)内部振動系の振動が外部と絶縁されているので、
内部振動系は高Q値を実現でき、外部ノイズが加わって
もその影響が相対的に少なく、振動が安定なので、外部
振動ノイズに強いコリオリ質量流量計が得られる。
【0024】(2)内部振動系の振動が外部と絶縁され
ているので、少ないエネルギで安定した励振を実現でき
るので、低消費電流のコリオリ質量流量計が得られる。
【0025】(3)内部振動系の振動が外部と絶縁され
ているので、外部への振動エネルギの散逸量が変化した
り、上下流で散逸量のバランスが崩れると、内部の振動
系に影響が及び、ゼロ点やスパンが変動してしまう。本
発明では、常に、内部に振動が閉じこもっているのでそ
の心配がなく、高精度なコリオリ質量流量計が得られ
る。
【0026】(4)第1,第2の補償振動体21,22
が、連続していない片持ち構造であるので、急激な測定
流体の温度変化による温度差が生じた場合でも、装置に
無理な熱応力が加わらないコリオリ質量流量計が得られ
る。
【0027】(5)第1,第2の補償振動体21,22
が、連続していない片持ち構造であるので、熱応力によ
る破壊等の心配が無くなるだけでなく、ゼロ点安定性や
スパン精度も向上するコリオリ質量流量計が得られる。
【0028】図3は本発明の他の実施例の要部動作説明
図である。本実施例においては、第1,第2の補償振動
体21,22が各1個の場合を示す。
【0029】図4は本発明の他の実施例の要部動作説明
図である。本実施例において、51,52は、振動チュ
ーブ11の両側に並行に設けられ、その両端が、それぞ
れ、振動チューブ11に結合体13により接続され、中
央部分が切り離されて形成された第1,第2の補償振動
体である。
【0030】53,54は、振動チューブ11の両側に
並行に設けられ、その両端が、それぞれ、振動チューブ
11に結合体13により接続され、中央部分が切り離さ
れて形成された第3,第4の補償振動体である。
【0031】図4において、励振器14により、振動チ
ューブ11と、第1,第2,第3,第4の補償振動体5
1,52,53,54とは、図4に示したようにY方向
で互いに逆向きに振動し、4つの補償振動体51,5
2,53,54は同一方向に振動する。
【0032】この振動系は、ちょうど結合体13が振動
の節となるように作られるので、励振状態であっても、
結合体13では、ほぼ動きがなくなる。
【0033】なお、振動チューブ11、第1,第2,第
3,第4の補償振動体51,52,53,54と結合体
13とは、全体で一つの振動系を形成し、通常は、図5
に示したような振動モードで、常に共振状態になるよう
に制御されている。
【0034】この結果、第1,第2,第3,第4の補償
振動体51,52,53,54が、連続していない片持
ち構造であるので、
【0035】(1)急激な測定流体の温度変化による温
度差が生じた場合でも、装置に無理な熱応力が加わらな
いコリオリ質量流量計が得られる。
【0036】(2)熱応力による破壊等の心配が無くな
るだけでなく、ゼロ点安定性やスパン精度も向上するコ
リオリ質量流量計が得られる。
【0037】なお、前述の実施例においては、低次の振
動モード形状で振動させた場合について説明したが、こ
れに限ることはなく、図5に示す如く、高次の振動モー
ド形状で振動させても良い。また振動系が非共振状態の
場合でも良い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、 (1)内部振動系の振動が外部と絶縁されているので、
内部振動系は高Q値を実現でき、外部ノイズが加わって
もその影響が相対的に少なく、振動が安定なので、外部
振動ノイズに強いコリオリ質量流量計が得られる。
【0039】(2)内部振動系の振動が外部と絶縁され
ているので、少ないエネルギで安定した励振を実現でき
るので、低消費電流のコリオリ質量流量計が得られる。
【0040】(3)内部振動系の振動が外部と絶縁され
ているので、外部への振動エネルギの散逸量が変化した
り、上下流で散逸量のバランスが崩れると、内部の振動
系に影響が及び、ゼロ点やスパンが変動してしまう。本
発明では、常に、内部に振動が閉じこもっているのでそ
の心配がなく、高精度なコリオリ質量流量計が得られ
る。
【0041】(4)第1,第2の補償振動体が、連続し
ていない片持ち構造であるので、急激な測定流体の温度
変化による温度差が生じた場合でも、装置に無理な熱応
力が加わらないコリオリ質量流量計が得られる。
【0042】(5)第1,第2の補償振動体が、連続し
ていない片持ち構造であるので、熱応力による破壊等の
心配が無くなるだけでなく、ゼロ点安定性やスパン精度
も向上するコリオリ質量流量計が得られる。
【0043】従って、本発明によれば、耐ノイズ特性が
良好で、消費電力が少なく、高精度なコリオリ質量流量
計を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部構成説明図である。
【図2】図1の動作説明図である。
【図3】本発明の他の実施例の要部構成説明図である。
【図4】本発明の他の実施例の要部動作説明図である。
【図5】図4の動作説明図である。
【図6】従来より一般に使用されている従来例の構成説
明図である。
【図7】従来より一般に使用されている他の従来例の構
成説明図である。
【図8】図7の動作説明図である。
【図9】図7の動作説明図である。
【符号の説明】
2 フランジ 6 ハウジング 12 補償振動体 13 結合体 14 励振器 15 振動検出センサ 16 補償振動体 17 補償振動体 21 第1の補償振動体 22 第2の補償振動体 51 第1の補償振動体 52 第2の補償振動体 53 第3の補償振動体 54 第4の補償振動体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動チューブ内に測定流体が流れ、該測定
    流体の流れと前記振動チューブの角振動によって生じる
    コリオリ力により、該振動チューブを変形振動させるコ
    リオリ質量流量計において、 前記測定流体が流れる振動チューブと、 該振動チューブの軸方向と同方向に設けられ中央部分が
    切り離されて形成された第1,第2の補償振動体と、 前記振動チューブと前記補償振動体とを連結する結合体
    と、 前記振動チューブと前記補償振動体とが互いに逆位相に
    振動するように励振する励振器と、 前記振動チューブの振動を検出する振動検出センサとを
    具備したことを特徴とするコリオリ質量流量計。
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