JP3326666B2 - 半導体メモリセルの作製方法 - Google Patents
半導体メモリセルの作製方法Info
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Landscapes
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- Semiconductor Memories (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強誘電体薄膜を用いた
半導体メモリセル及びその作製方法、更に詳しくは、強
誘電体薄膜を用いた不揮発性メモリセル(所謂FERA
M)から成る半導体メモリセル及びその作製方法に関す
る。
半導体メモリセル及びその作製方法、更に詳しくは、強
誘電体薄膜を用いた不揮発性メモリセル(所謂FERA
M)から成る半導体メモリセル及びその作製方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、成膜技術の進歩に伴い強誘電体薄
膜を用いた不揮発性メモリセルの応用研究が盛んに進め
られている。この不揮発性メモリセルは、強誘電体薄膜
の高速分極反転とその残留分極を利用する高速書き換え
が可能な不揮発性メモリセルである。現在研究されてい
る強誘電体薄膜不揮発性メモリセルは、強誘電体キャパ
シタの蓄積電荷量の変化を検出する方式と、強誘電体の
自発分極による半導体の抵抗変化を検出する方式の2つ
に分類することができる。本発明の半導体メモリセルは
後者に属する。
膜を用いた不揮発性メモリセルの応用研究が盛んに進め
られている。この不揮発性メモリセルは、強誘電体薄膜
の高速分極反転とその残留分極を利用する高速書き換え
が可能な不揮発性メモリセルである。現在研究されてい
る強誘電体薄膜不揮発性メモリセルは、強誘電体キャパ
シタの蓄積電荷量の変化を検出する方式と、強誘電体の
自発分極による半導体の抵抗変化を検出する方式の2つ
に分類することができる。本発明の半導体メモリセルは
後者に属する。
【0003】図8に示すように、強誘電体はP−Eヒス
テリシスループを有している。即ち、強誘電体薄膜に外
部電界を加えた後(この状態は、図8においては「C」
又は「E」で示される)、外部電界を除いたとき、強誘
電体薄膜は自発分極を示す(この状態は、図8において
は「A」又は「D」で示される)。そして、強誘電体薄
膜の残留分極は、プラス方向の外部電界が印加されたと
き+Pr、マイナス方向の外部電界が印加されたとき−
Prとなる。このような強誘電体薄膜の自発分極をFE
RAMは応用している。
テリシスループを有している。即ち、強誘電体薄膜に外
部電界を加えた後(この状態は、図8においては「C」
又は「E」で示される)、外部電界を除いたとき、強誘
電体薄膜は自発分極を示す(この状態は、図8において
は「A」又は「D」で示される)。そして、強誘電体薄
膜の残留分極は、プラス方向の外部電界が印加されたと
き+Pr、マイナス方向の外部電界が印加されたとき−
Prとなる。このような強誘電体薄膜の自発分極をFE
RAMは応用している。
【0004】強誘電体の自発分極による半導体の抵抗変
化を検出する方式の半導体メモリセルの代表的なものに
MFS−FET(Metal Ferroelectric Semiconductor
FET)及びMFMIS−FET(Metal Ferroelectric M
etal Insulator Semiconductor FET)がある。
化を検出する方式の半導体メモリセルの代表的なものに
MFS−FET(Metal Ferroelectric Semiconductor
FET)及びMFMIS−FET(Metal Ferroelectric M
etal Insulator Semiconductor FET)がある。
【0005】MFS−FETは、図6の(A)及び
(B)に模式的な一部断面図を示すように、従来のFE
Tにおけるゲート酸化膜の代わりに、強誘電体薄膜を用
いたMIS構造を有し、強誘電体薄膜の残留分極によっ
てチャネル領域に反転層を形成してデータの書き込み・
読み出しを行う。尚、図6の(A)及び(B)は、ソー
ス・ドレイン領域を含む垂直面でMFS−FETを切断
したときの図である。nチャネル型FETを例にとり、
以下MFS−FETの動作の概要を説明する。
(B)に模式的な一部断面図を示すように、従来のFE
Tにおけるゲート酸化膜の代わりに、強誘電体薄膜を用
いたMIS構造を有し、強誘電体薄膜の残留分極によっ
てチャネル領域に反転層を形成してデータの書き込み・
読み出しを行う。尚、図6の(A)及び(B)は、ソー
ス・ドレイン領域を含む垂直面でMFS−FETを切断
したときの図である。nチャネル型FETを例にとり、
以下MFS−FETの動作の概要を説明する。
【0006】データの書き込み時、FETのゲート電極
に強誘電体薄膜を分極反転させるのに十分な電圧+Vを
印加し(この状態は、図8においては例えば「C」で示
される)、次いで、ゲート電圧を0にする。その結果、
強誘電体薄膜の残留分極+Pr(この状態は、図8にお
いては例えば「D」で示される)によるプラスの電荷が
半導体基板の表面に反転層を形成し、ゲート電圧が0に
も拘わらずFETはオン状態となる(図6の(A)参
照)。逆に、ゲート電極に電圧−Vを印加し(この状態
は、図8においては例えば「E」で示される)、次い
で、ゲート電圧を0にした場合、強誘電体薄膜は逆方向
に分極反転し、残留分極は−Prとなる(この状態は、
図8においては例えば「A」で示される)。その結果、
半導体基板の表面には反転層が形成されず、FETはオ
フ状態となる(図6の(B)参照)。以上のように、ゲ
ート電圧が0のとき、FETを選択的にオン状態若しく
はオフ状態とすることができる。MFS−FETの例え
ばドレイン領域側に電気的に接続された選択トランジス
タを設けておく。そして、データ読み出し時、かかる選
択トランジスタをオンにして、MFS−FETのソース
・ドレイン間を流れる電流を検出することにより、MF
S−FETから成る半導体メモリセルに”1”又は”
0”のデータが記憶されていることを判別できる。この
形式の半導体メモリセルにおいては、データ読み出し時
に強誘電体薄膜の分極反転が生じないので、非破壊読み
出しである。
に強誘電体薄膜を分極反転させるのに十分な電圧+Vを
印加し(この状態は、図8においては例えば「C」で示
される)、次いで、ゲート電圧を0にする。その結果、
強誘電体薄膜の残留分極+Pr(この状態は、図8にお
いては例えば「D」で示される)によるプラスの電荷が
半導体基板の表面に反転層を形成し、ゲート電圧が0に
も拘わらずFETはオン状態となる(図6の(A)参
照)。逆に、ゲート電極に電圧−Vを印加し(この状態
は、図8においては例えば「E」で示される)、次い
で、ゲート電圧を0にした場合、強誘電体薄膜は逆方向
に分極反転し、残留分極は−Prとなる(この状態は、
図8においては例えば「A」で示される)。その結果、
半導体基板の表面には反転層が形成されず、FETはオ
フ状態となる(図6の(B)参照)。以上のように、ゲ
ート電圧が0のとき、FETを選択的にオン状態若しく
はオフ状態とすることができる。MFS−FETの例え
ばドレイン領域側に電気的に接続された選択トランジス
タを設けておく。そして、データ読み出し時、かかる選
択トランジスタをオンにして、MFS−FETのソース
・ドレイン間を流れる電流を検出することにより、MF
S−FETから成る半導体メモリセルに”1”又は”
0”のデータが記憶されていることを判別できる。この
形式の半導体メモリセルにおいては、データ読み出し時
に強誘電体薄膜の分極反転が生じないので、非破壊読み
出しである。
【0007】MFMIS−FETにおいては、図7の
(A)及び(B)に模式的な一部断面図を示すように、
SiO2から成るゲート酸化膜の上にフローティングゲ
ートタイプの下部電極が形成されており、この下部電極
の上に強誘電体薄膜、上部電極が形成されている。尚、
図7の(A)及び(B)は、ソース・ドレイン領域を含
む垂直面でMFMIS−FETを切断したときの図であ
る。このMFMIS−FETの動作原理は、基本的には
MFS−FETの動作原理と同じである。nチャネル型
FETを例にとり、以下MFMIS−FETの動作の概
要を説明する。
(A)及び(B)に模式的な一部断面図を示すように、
SiO2から成るゲート酸化膜の上にフローティングゲ
ートタイプの下部電極が形成されており、この下部電極
の上に強誘電体薄膜、上部電極が形成されている。尚、
図7の(A)及び(B)は、ソース・ドレイン領域を含
む垂直面でMFMIS−FETを切断したときの図であ
る。このMFMIS−FETの動作原理は、基本的には
MFS−FETの動作原理と同じである。nチャネル型
FETを例にとり、以下MFMIS−FETの動作の概
要を説明する。
【0008】データの書き込み時、FETの上部電極に
強誘電体薄膜を分極反転させるのに十分な電圧+Vを印
加し(この状態は、図8においては例えば「C」で示さ
れる)、次いで、かかる電圧を0にする。その結果、強
誘電体薄膜の残留分極+Pr(この状態は、図8におい
ては例えば「D」で示される)によるプラスの電荷が半
導体基板の表面に反転層を形成し、ゲート電圧が0にも
拘わらずFETはオン状態となる(図7の(A)参
照)。逆に、上部電極に電圧−Vを印加し(この状態
は、図8においては例えば「E」で示される)、次い
で、かかる電圧を0にした場合、強誘電体薄膜は逆方向
に分極反転し、残留分極は−Prとなる(この状態は、
図8においては例えば「A」で示される)。その結果、
半導体基板の表面には反転層が形成されず、FETはオ
フ状態となる(図7の(B)参照)。以上のように、上
部電極に印加される電圧が0のとき、FETを選択的に
オン状態若しくはオフ状態とすることができる。MFM
IS−FETの例えばドレイン領域側に電気的に接続さ
れた選択トランジスタを設けておく。そして、データ読
み出し時、かかる選択トランジスタをオンにして、MF
MIS−FETのソース・ドレイン間を流れる電流を検
出することにより、MFMIS−FETから成る半導体
メモリセルに”1”又は”0”のデータが記憶されてい
ることを判別できる。データ読み出し時に強誘電体薄膜
の分極反転が生じないので、非破壊読み出しである。
強誘電体薄膜を分極反転させるのに十分な電圧+Vを印
加し(この状態は、図8においては例えば「C」で示さ
れる)、次いで、かかる電圧を0にする。その結果、強
誘電体薄膜の残留分極+Pr(この状態は、図8におい
ては例えば「D」で示される)によるプラスの電荷が半
導体基板の表面に反転層を形成し、ゲート電圧が0にも
拘わらずFETはオン状態となる(図7の(A)参
照)。逆に、上部電極に電圧−Vを印加し(この状態
は、図8においては例えば「E」で示される)、次い
で、かかる電圧を0にした場合、強誘電体薄膜は逆方向
に分極反転し、残留分極は−Prとなる(この状態は、
図8においては例えば「A」で示される)。その結果、
半導体基板の表面には反転層が形成されず、FETはオ
フ状態となる(図7の(B)参照)。以上のように、上
部電極に印加される電圧が0のとき、FETを選択的に
オン状態若しくはオフ状態とすることができる。MFM
IS−FETの例えばドレイン領域側に電気的に接続さ
れた選択トランジスタを設けておく。そして、データ読
み出し時、かかる選択トランジスタをオンにして、MF
MIS−FETのソース・ドレイン間を流れる電流を検
出することにより、MFMIS−FETから成る半導体
メモリセルに”1”又は”0”のデータが記憶されてい
ることを判別できる。データ読み出し時に強誘電体薄膜
の分極反転が生じないので、非破壊読み出しである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ソース・ドレイン領域
を形成するためには、通常、半導体基板に不純物のイオ
ン注入を行い、次いで、約1000゜Cにてイオン注入
された不純物の活性化処理を行う。しかしながら、この
ような高温の熱処理である活性化処理を行うと、例えば
半導体基板中の不純物が強誘電体薄膜中に拡散し、強誘
電体薄膜の分極特性等を劣化させる虞がある。
を形成するためには、通常、半導体基板に不純物のイオ
ン注入を行い、次いで、約1000゜Cにてイオン注入
された不純物の活性化処理を行う。しかしながら、この
ような高温の熱処理である活性化処理を行うと、例えば
半導体基板中の不純物が強誘電体薄膜中に拡散し、強誘
電体薄膜の分極特性等を劣化させる虞がある。
【0010】また、従来から、半導体メモリセルの間の
電気的な分離を行うために、半導体基板には素子分離領
域が形成されている。素子分離領域がLOCOS構造等
を有する場合、素子分離領域の頂面は半導体基板の表面
から突出している。従って、例えばMFMIS−FET
における下部電極上に形成された強誘電体薄膜において
は、図9に模式的な一部断面図を示すように、素子分離
領域の周辺部の段差部でその厚さが均一でなくなる。強
誘電体薄膜の特性、例えば、強誘電体薄膜の容量や分極
電荷量は、その膜厚に大きく依存する。従って、半導体
メモリセルにおける強誘電体薄膜の膜厚は、出来る限り
一定であることが望ましい。
電気的な分離を行うために、半導体基板には素子分離領
域が形成されている。素子分離領域がLOCOS構造等
を有する場合、素子分離領域の頂面は半導体基板の表面
から突出している。従って、例えばMFMIS−FET
における下部電極上に形成された強誘電体薄膜において
は、図9に模式的な一部断面図を示すように、素子分離
領域の周辺部の段差部でその厚さが均一でなくなる。強
誘電体薄膜の特性、例えば、強誘電体薄膜の容量や分極
電荷量は、その膜厚に大きく依存する。従って、半導体
メモリセルにおける強誘電体薄膜の膜厚は、出来る限り
一定であることが望ましい。
【0011】従って、本発明の第1の目的は、強誘電体
薄膜の特性劣化を引き起こし難い半導体メモリセルの作
製方法を提供することにある。更に、本発明の第2の目
的は、一定の膜厚を有し得る構造の半導体メモリセル及
びその作製方法を提供することにある。
薄膜の特性劣化を引き起こし難い半導体メモリセルの作
製方法を提供することにある。更に、本発明の第2の目
的は、一定の膜厚を有し得る構造の半導体メモリセル及
びその作製方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するための本発明の第1の態様に係る半導体メモリセル
の作製方法は、(イ)素子分離領域を半導体基板に形成
する工程と、(ロ)素子分離領域の間の半導体基板にソ
ース・ドレイン領域及びチャネル領域を形成する工程
と、(ハ)少なくとも素子分離領域の間の半導体基板上
に強誘電体薄膜を形成し、次いで、強誘電体薄膜上に電
極層を形成する工程と、(ニ)電極層及び強誘電体薄膜
を選択的に除去して、強誘電体薄膜及び電極から成るゲ
ート電極を形成する工程、を含むことを特徴とする。
するための本発明の第1の態様に係る半導体メモリセル
の作製方法は、(イ)素子分離領域を半導体基板に形成
する工程と、(ロ)素子分離領域の間の半導体基板にソ
ース・ドレイン領域及びチャネル領域を形成する工程
と、(ハ)少なくとも素子分離領域の間の半導体基板上
に強誘電体薄膜を形成し、次いで、強誘電体薄膜上に電
極層を形成する工程と、(ニ)電極層及び強誘電体薄膜
を選択的に除去して、強誘電体薄膜及び電極から成るゲ
ート電極を形成する工程、を含むことを特徴とする。
【0013】上記の第1の目的を達成するための本発明
の第2の態様に係る半導体メモリセルの作製方法は、
(イ)素子分離領域を半導体基板に形成する工程と、
(ロ)素子分離領域の間の半導体基板にゲート酸化膜を
形成した後、素子分離領域の間の半導体基板にソース・
ドレイン領域及びチャネル領域を形成する工程と、
(ハ)チャネル領域の上方に下部電極層を形成する工程
と、(ニ)下部電極層上に強誘電体薄膜を形成し、次い
で、強誘電体薄膜上に上部電極層を形成する工程と、
(ホ)上部電極層、強誘電体薄膜及び下部電極層を選択
的に除去して、ゲート酸化膜、下部電極、強誘電体薄膜
及び上部電極から成るゲート電極を形成する工程、から
成ることを特徴とする。
の第2の態様に係る半導体メモリセルの作製方法は、
(イ)素子分離領域を半導体基板に形成する工程と、
(ロ)素子分離領域の間の半導体基板にゲート酸化膜を
形成した後、素子分離領域の間の半導体基板にソース・
ドレイン領域及びチャネル領域を形成する工程と、
(ハ)チャネル領域の上方に下部電極層を形成する工程
と、(ニ)下部電極層上に強誘電体薄膜を形成し、次い
で、強誘電体薄膜上に上部電極層を形成する工程と、
(ホ)上部電極層、強誘電体薄膜及び下部電極層を選択
的に除去して、ゲート酸化膜、下部電極、強誘電体薄膜
及び上部電極から成るゲート電極を形成する工程、から
成ることを特徴とする。
【0014】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第3の態様に係る半導体メモリセルの作製方法は、
(イ)半導体基板の表面より突出した頂面を有する素子
分離領域を半導体基板に形成し、次いで、素子分離領域
の間の半導体基板にゲート酸化膜を形成する工程と、
(ロ)全面に下部電極層を形成する工程と、(ハ)下部
電極層の頂面と素子分離領域の頂面とが略同一平面とな
るように、素子分離領域上の下部電極層を除去する工程
と、(ニ)少なくとも下部電極層上に強誘電体薄膜を形
成し、次いで、強誘電体薄膜上に上部電極層を形成する
工程と、(ホ)上部電極層、強誘電体薄膜及び下部電極
層を選択的に除去し、ゲート酸化膜、下部電極、強誘電
体薄膜及び上部電極から成るゲート電極を形成する工程
を含むことを特徴とする。
の第3の態様に係る半導体メモリセルの作製方法は、
(イ)半導体基板の表面より突出した頂面を有する素子
分離領域を半導体基板に形成し、次いで、素子分離領域
の間の半導体基板にゲート酸化膜を形成する工程と、
(ロ)全面に下部電極層を形成する工程と、(ハ)下部
電極層の頂面と素子分離領域の頂面とが略同一平面とな
るように、素子分離領域上の下部電極層を除去する工程
と、(ニ)少なくとも下部電極層上に強誘電体薄膜を形
成し、次いで、強誘電体薄膜上に上部電極層を形成する
工程と、(ホ)上部電極層、強誘電体薄膜及び下部電極
層を選択的に除去し、ゲート酸化膜、下部電極、強誘電
体薄膜及び上部電極から成るゲート電極を形成する工程
を含むことを特徴とする。
【0015】本発明の第3の態様に係る半導体メモリセ
ルの作製方法においては、前記工程(ホ)に続き、ソー
ス・ドレイン領域を形成する工程を更に含む態様があ
る。あるいは又、前記工程(イ)において、ゲート酸化
膜の形成後、ソース・ドレイン領域を形成する工程を更
に含む態様がある。尚、上記(ハ)の工程は、ケミカル
・メカニカルポリッシュ法又はエッチバック法から成る
ことが好ましい。
ルの作製方法においては、前記工程(ホ)に続き、ソー
ス・ドレイン領域を形成する工程を更に含む態様があ
る。あるいは又、前記工程(イ)において、ゲート酸化
膜の形成後、ソース・ドレイン領域を形成する工程を更
に含む態様がある。尚、上記(ハ)の工程は、ケミカル
・メカニカルポリッシュ法又はエッチバック法から成る
ことが好ましい。
【0016】本発明の第1〜第3の態様に係る半導体メ
モリセルの作製方法においては、強誘電体薄膜は、PZ
T系化合物、又は層状構造を有するBi系化合物から成
ることが好ましい。強誘電体薄膜は、例えば、MOCV
D法、パルスレーザアブレーション法、スパッタ法によ
って成膜することができる。また、素子分離領域とし
て、LOCOS構造又はトレンチ構造を挙げることがで
きる。
モリセルの作製方法においては、強誘電体薄膜は、PZ
T系化合物、又は層状構造を有するBi系化合物から成
ることが好ましい。強誘電体薄膜は、例えば、MOCV
D法、パルスレーザアブレーション法、スパッタ法によ
って成膜することができる。また、素子分離領域とし
て、LOCOS構造又はトレンチ構造を挙げることがで
きる。
【0017】電極、あるいは下部電極及び/又は上部電
極は、例えば、Pt、Pd、RuO2、Pt/Tiの積
層構造、Pt/Taの積層構造、Pt/Ti/Taの積
層構造、La0.5Sr0.5CoO3(LSCO)、Pt/
LSCOの積層構造、YBa2Cu3O7から構成され、
これらの材料を例えばスパッタ法やパルスレーザアブレ
ーション法にて成膜した後、イオンミーリング法やRI
E法によって所望の形状にパターニングすることで形成
することができる。
極は、例えば、Pt、Pd、RuO2、Pt/Tiの積
層構造、Pt/Taの積層構造、Pt/Ti/Taの積
層構造、La0.5Sr0.5CoO3(LSCO)、Pt/
LSCOの積層構造、YBa2Cu3O7から構成され、
これらの材料を例えばスパッタ法やパルスレーザアブレ
ーション法にて成膜した後、イオンミーリング法やRI
E法によって所望の形状にパターニングすることで形成
することができる。
【0018】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセ
ルの作製方法においては、MFS−FETタイプの不揮
発性メモリセルを作製することができ、本発明の第2の
態様及び第3の態様に係る半導体メモリセルの作製方法
においては、MFMIS−FETタイプの不揮発性メモ
リセルを作製することができる。
ルの作製方法においては、MFS−FETタイプの不揮
発性メモリセルを作製することができ、本発明の第2の
態様及び第3の態様に係る半導体メモリセルの作製方法
においては、MFMIS−FETタイプの不揮発性メモ
リセルを作製することができる。
【0019】上記の第2の目的を達成するための本発明
の半導体メモリセルは、(イ)半導体基板に形成され、
半導体基板の表面より突出した頂面を有する素子分離領
域と、(ロ)素子分離領域の間の半導体基板に形成され
たソース・ドレイン領域及びチャネル領域と、(ハ)チ
ャネル領域の上方に順に形成された、ゲート酸化膜、下
部電極、強誘電体薄膜及び上部電極から成るゲート電
極、から構成された半導体メモリセルであって、下部電
極の頂面と素子分離領域の頂面が略同一平面にあること
を特徴とする。
の半導体メモリセルは、(イ)半導体基板に形成され、
半導体基板の表面より突出した頂面を有する素子分離領
域と、(ロ)素子分離領域の間の半導体基板に形成され
たソース・ドレイン領域及びチャネル領域と、(ハ)チ
ャネル領域の上方に順に形成された、ゲート酸化膜、下
部電極、強誘電体薄膜及び上部電極から成るゲート電
極、から構成された半導体メモリセルであって、下部電
極の頂面と素子分離領域の頂面が略同一平面にあること
を特徴とする。
【0020】本発明の半導体メモリセルにおいては、強
誘電体薄膜は、PbTiO3、PZT系化合物、又は層
状構造を有するBi系化合物から成ることが好ましい。
PZT系化合物として、ペロブスカイト型構造を有する
PbZrO3とPbTiO3の固溶体であるチタン酸ジル
コン酸鉛(PZT)、PZTにLaを添加した金属酸化
物であるPLZT、あるいはPZTにNbを添加した金
属酸化物であるPNZTを挙げることができる。また、
層状構造を有するBi系化合物として、ペロブスカイト
型構造を有する、SrBi2Ta2O9、SrBi2Nb2
O9、BaBi2Ta2O9、SrBi4Ti4O15、Bi4
Ti3O12等を例示することができる。
誘電体薄膜は、PbTiO3、PZT系化合物、又は層
状構造を有するBi系化合物から成ることが好ましい。
PZT系化合物として、ペロブスカイト型構造を有する
PbZrO3とPbTiO3の固溶体であるチタン酸ジル
コン酸鉛(PZT)、PZTにLaを添加した金属酸化
物であるPLZT、あるいはPZTにNbを添加した金
属酸化物であるPNZTを挙げることができる。また、
層状構造を有するBi系化合物として、ペロブスカイト
型構造を有する、SrBi2Ta2O9、SrBi2Nb2
O9、BaBi2Ta2O9、SrBi4Ti4O15、Bi4
Ti3O12等を例示することができる。
【0021】素子分離領域としては、LOCOS構造又
はトレンチ構造を挙げることができる。
はトレンチ構造を挙げることができる。
【0022】電極、あるいは下部電極及び/又は上部電
極は、例えばPt、Pd、RuO2、Pt/Tiの積層
構造、Pt/Taの積層構造、Pt/Ti/Taの積層
構造、La0.5Sr0.5CoO3(LSCO)、Pt/L
SCOの積層構造、YBa2Cu3O7から構成すること
ができる。
極は、例えばPt、Pd、RuO2、Pt/Tiの積層
構造、Pt/Taの積層構造、Pt/Ti/Taの積層
構造、La0.5Sr0.5CoO3(LSCO)、Pt/L
SCOの積層構造、YBa2Cu3O7から構成すること
ができる。
【0023】本発明の半導体メモリセルの形態は、MF
MIS−FETタイプの不揮発性メモリセルである。
MIS−FETタイプの不揮発性メモリセルである。
【0024】
【作用】本発明の第1及び第2の態様に係る半導体メモ
リセルの作製方法においては、強誘電体薄膜の成膜前に
ソース・ドレイン領域を形成する。従って、ソース・ド
レイン領域の形成のために高温での活性化処理を行って
も、強誘電体薄膜の特性劣化が生じることは無い。
リセルの作製方法においては、強誘電体薄膜の成膜前に
ソース・ドレイン領域を形成する。従って、ソース・ド
レイン領域の形成のために高温での活性化処理を行って
も、強誘電体薄膜の特性劣化が生じることは無い。
【0025】本発明の半導体メモリセル及び第3の態様
に係る半導体メモリセルの作製方法においては、下部電
極の頂面と素子分離領域の頂面が略同一平面にあるの
で、下部電極と素子分離領域との間には段差が無い。従
って、均一な膜厚を有する強誘電体薄膜の形成が可能と
なり、安定した特性を有する強誘電体薄膜を成膜するこ
とができる。その結果、安定した動作特性を有する半導
体メモリセルを得ることが可能となる。
に係る半導体メモリセルの作製方法においては、下部電
極の頂面と素子分離領域の頂面が略同一平面にあるの
で、下部電極と素子分離領域との間には段差が無い。従
って、均一な膜厚を有する強誘電体薄膜の形成が可能と
なり、安定した特性を有する強誘電体薄膜を成膜するこ
とができる。その結果、安定した動作特性を有する半導
体メモリセルを得ることが可能となる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を説明する。尚、実施例1及び実施例2は、本発明の
第1及び第2の態様に係る半導体メモリセルの作製方法
に関する。また、実施例3及び実施例4は、本発明の半
導体メモリセル及び第3の態様に係る半導体メモリセル
の作製方法に関する。
明を説明する。尚、実施例1及び実施例2は、本発明の
第1及び第2の態様に係る半導体メモリセルの作製方法
に関する。また、実施例3及び実施例4は、本発明の半
導体メモリセル及び第3の態様に係る半導体メモリセル
の作製方法に関する。
【0027】(実施例1)実施例1は、本発明の第1の
態様に係る半導体メモリセルの作製方法に関する。実施
例1の方法にて作製された半導体メモリセルは、MFS
−FETから成る。実施例1においては、強誘電体薄膜
21はPZT系化合物、より具体的にはPZTから成
り、素子分離領域11はLOCOS構造を有する。ま
た、電極層22AはPtから成る。
態様に係る半導体メモリセルの作製方法に関する。実施
例1の方法にて作製された半導体メモリセルは、MFS
−FETから成る。実施例1においては、強誘電体薄膜
21はPZT系化合物、より具体的にはPZTから成
り、素子分離領域11はLOCOS構造を有する。ま
た、電極層22AはPtから成る。
【0028】以下、半導体基板等の模式的な一部断面図
である図1を参照して、実施例1の半導体メモリセルの
作製方法を説明する。尚、図1の(A)〜(D)におい
て、左側の図は、半導体メモリセルのゲート電極を含む
垂直面で半導体基板等を切断したときに相当する図であ
り、右側の図は、半導体メモリセルのソース・ドレイン
領域を含む垂直面で半導体基板等を切断したときに相当
する図である。
である図1を参照して、実施例1の半導体メモリセルの
作製方法を説明する。尚、図1の(A)〜(D)におい
て、左側の図は、半導体メモリセルのゲート電極を含む
垂直面で半導体基板等を切断したときに相当する図であ
り、右側の図は、半導体メモリセルのソース・ドレイン
領域を含む垂直面で半導体基板等を切断したときに相当
する図である。
【0029】[工程−100]先ず、素子分離領域11
をシリコン半導体基板10に公知の方法で形成する。実
施例1においては、素子分離領域11はLOCOS構造
を有する。そのために、例えばシリコン半導体基板10
の表面を酸化しSiO2膜を形成する。あるいは又、シ
リコン半導体基板10にCVD法にてSiO2膜を形成
する。次いで、SiO2膜の上にCVD法でSi3N4膜
を形成する。Si3N4膜は、後の工程で半導体基板10
の選択酸化を行うためのマスクとしての機能を有し、S
iO2膜は、選択酸化時のSi3N4膜と半導体基板10
の熱膨張係数によって発生する応力を緩和し半導体基板
10に欠陥が発生することを防止する機能を有する。そ
の後、Si3N4膜及びSiO2膜をフォトリソグラフィ
技術及びエッチング技術を用いて選択的に除去し、ほぼ
素子形成予定領域の上にSi3N4膜及びSiO2膜を残
す。次に、例えば1000゜C程度の水分を含んだ酸素
雰囲気中で半導体基板10を酸化し、熱酸化膜を形成す
る。このとき、露出した半導体基板10の部分のみが酸
化され、Si3N4膜/SiO2膜で被覆された半導体基
板の領域は酸化されない。こうして、LOCOS構造を
有する素子分離領域11を形成することができる。その
後、Si3N4膜及びSiO2膜を公知の方法で除去す
る。
をシリコン半導体基板10に公知の方法で形成する。実
施例1においては、素子分離領域11はLOCOS構造
を有する。そのために、例えばシリコン半導体基板10
の表面を酸化しSiO2膜を形成する。あるいは又、シ
リコン半導体基板10にCVD法にてSiO2膜を形成
する。次いで、SiO2膜の上にCVD法でSi3N4膜
を形成する。Si3N4膜は、後の工程で半導体基板10
の選択酸化を行うためのマスクとしての機能を有し、S
iO2膜は、選択酸化時のSi3N4膜と半導体基板10
の熱膨張係数によって発生する応力を緩和し半導体基板
10に欠陥が発生することを防止する機能を有する。そ
の後、Si3N4膜及びSiO2膜をフォトリソグラフィ
技術及びエッチング技術を用いて選択的に除去し、ほぼ
素子形成予定領域の上にSi3N4膜及びSiO2膜を残
す。次に、例えば1000゜C程度の水分を含んだ酸素
雰囲気中で半導体基板10を酸化し、熱酸化膜を形成す
る。このとき、露出した半導体基板10の部分のみが酸
化され、Si3N4膜/SiO2膜で被覆された半導体基
板の領域は酸化されない。こうして、LOCOS構造を
有する素子分離領域11を形成することができる。その
後、Si3N4膜及びSiO2膜を公知の方法で除去す
る。
【0030】[工程−110]その後、従来の方法に
て、素子分離領域11の間の半導体基板10にソース・
ドレイン領域13及びチャネル領域14を形成する。ソ
ース・ドレイン領域13の形成においては、予め、ソー
ス・ドレイン領域を形成すべき領域以外の領域にイオン
注入用マスクを形成した後、半導体基板10に対して不
純物のイオン注入を行う(nチャネル型の半導体メモリ
セルの場合のイオン種として例えばAs+を用い、pチ
ャネル型の半導体メモリセルの場合のイオン種として例
えばBF2 +を用いる)。その後、約1000゜C×20
分程度、半導体基板10全体を加熱し、イオン注入され
た不純物の活性化処理を行う。次いで、イオン注入用マ
スクを除去する。こうして、図1の(A)に示す構造を
得ることができる。
て、素子分離領域11の間の半導体基板10にソース・
ドレイン領域13及びチャネル領域14を形成する。ソ
ース・ドレイン領域13の形成においては、予め、ソー
ス・ドレイン領域を形成すべき領域以外の領域にイオン
注入用マスクを形成した後、半導体基板10に対して不
純物のイオン注入を行う(nチャネル型の半導体メモリ
セルの場合のイオン種として例えばAs+を用い、pチ
ャネル型の半導体メモリセルの場合のイオン種として例
えばBF2 +を用いる)。その後、約1000゜C×20
分程度、半導体基板10全体を加熱し、イオン注入され
た不純物の活性化処理を行う。次いで、イオン注入用マ
スクを除去する。こうして、図1の(A)に示す構造を
得ることができる。
【0031】[工程−120]次に、半導体基板10の
表面の酸化膜を除去する。その後、少なくとも素子分離
領域11の間の半導体基板10上に強誘電体薄膜21を
形成する(図1の(B)参照)。実施例1においては、
全面に厚さ0.1μm〜1μmの強誘電体薄膜21をR
Fマグネトロンスパッタ法にて成膜した。成膜条件を以
下に例示する。 ターゲット :PZT プロセスガス :Ar/O2=90体積%/10体
積% 圧力 :4Pa パワー :50W 成膜温度 :500゜C
表面の酸化膜を除去する。その後、少なくとも素子分離
領域11の間の半導体基板10上に強誘電体薄膜21を
形成する(図1の(B)参照)。実施例1においては、
全面に厚さ0.1μm〜1μmの強誘電体薄膜21をR
Fマグネトロンスパッタ法にて成膜した。成膜条件を以
下に例示する。 ターゲット :PZT プロセスガス :Ar/O2=90体積%/10体
積% 圧力 :4Pa パワー :50W 成膜温度 :500゜C
【0032】[工程−130]次いで、強誘電体薄膜2
1上に電極層22Aを形成する(図1の(C)参照)。
実施例1においては、全面にPtから成る厚さを0.1
μm〜0.2μmの電極層22AをRFマグネトロンス
パッタ法にて堆積させる。RFマグネトロンスパッタ条
件を以下に例示する。 アノード電圧:2.6kV 入力電力 :1.1〜1.6W/cm2 プロセスガス:Ar/O2=90体積%/10体積% 圧力 :0.7Pa 成膜温度 :600〜750゜C 堆積速度 :5〜10mm/分
1上に電極層22Aを形成する(図1の(C)参照)。
実施例1においては、全面にPtから成る厚さを0.1
μm〜0.2μmの電極層22AをRFマグネトロンス
パッタ法にて堆積させる。RFマグネトロンスパッタ条
件を以下に例示する。 アノード電圧:2.6kV 入力電力 :1.1〜1.6W/cm2 プロセスガス:Ar/O2=90体積%/10体積% 圧力 :0.7Pa 成膜温度 :600〜750゜C 堆積速度 :5〜10mm/分
【0033】[工程−140]次に、電極層22A及び
強誘電体薄膜21を選択的に除去し、強誘電体薄膜21
及び電極22から成るゲート電極を形成する(図1の
(D)参照)。電極層22Aの選択的除去は、例えばマ
スクとしてSi3N4を使用し、イオンミーリング法にて
行うことができる。また、強誘電体薄膜21の選択的除
去は、Si3N4及び電極22をマスクとしたRIE法に
て行うことができる。その後、公知の方法でソース・ド
レイン領域にコンタクトホールを形成し、更に配線を形
成することで半導体メモリセルが完成する。
強誘電体薄膜21を選択的に除去し、強誘電体薄膜21
及び電極22から成るゲート電極を形成する(図1の
(D)参照)。電極層22Aの選択的除去は、例えばマ
スクとしてSi3N4を使用し、イオンミーリング法にて
行うことができる。また、強誘電体薄膜21の選択的除
去は、Si3N4及び電極22をマスクとしたRIE法に
て行うことができる。その後、公知の方法でソース・ド
レイン領域にコンタクトホールを形成し、更に配線を形
成することで半導体メモリセルが完成する。
【0034】実施例1の半導体メモリセルの作製方法に
おいては、強誘電体薄膜21の成膜前にソース・ドレイ
ン領域13を形成するので、強誘電体薄膜21が高温に
晒されることがなく、強誘電体薄膜21の特性劣化を回
避することができる。
おいては、強誘電体薄膜21の成膜前にソース・ドレイ
ン領域13を形成するので、強誘電体薄膜21が高温に
晒されることがなく、強誘電体薄膜21の特性劣化を回
避することができる。
【0035】(実施例2)実施例2は、本発明の第2の
態様に係る半導体メモリセルの作製方法に関する。実施
例2の方法にて作製された半導体メモリセルは、MFM
IS−FETから成る。実施例2においても、強誘電体
薄膜21はPZT系化合物、より具体的にはPZTから
成る。素子分離領域11AはLOCOS構造でも勿論よ
いが、実施例2ではトレンチ構造とした。また、下部電
極層30A及び上部電極層32AはPtから成る。
態様に係る半導体メモリセルの作製方法に関する。実施
例2の方法にて作製された半導体メモリセルは、MFM
IS−FETから成る。実施例2においても、強誘電体
薄膜21はPZT系化合物、より具体的にはPZTから
成る。素子分離領域11AはLOCOS構造でも勿論よ
いが、実施例2ではトレンチ構造とした。また、下部電
極層30A及び上部電極層32AはPtから成る。
【0036】以下、半導体基板等の模式的な一部断面図
である図2を参照して、実施例2の半導体メモリセルの
作製方法を説明する。尚、図2の(A)〜(D)におい
て、左側の図は、半導体メモリセルのゲート電極を含む
垂直面で半導体基板等を切断したときに相当する図であ
り、右側の図は、半導体メモリセルのソース・ドレイン
領域を含む垂直面で半導体基板等を切断したときに相当
する図である。
である図2を参照して、実施例2の半導体メモリセルの
作製方法を説明する。尚、図2の(A)〜(D)におい
て、左側の図は、半導体メモリセルのゲート電極を含む
垂直面で半導体基板等を切断したときに相当する図であ
り、右側の図は、半導体メモリセルのソース・ドレイン
領域を含む垂直面で半導体基板等を切断したときに相当
する図である。
【0037】[工程−200]先ず、素子分離領域11
Aをシリコン半導体基板10に公知の方法で形成する。
実施例2においては、素子分離領域11Aはトレンチ構
造を有する。そのために、例えばシリコン半導体基板1
0に、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用
いてトレンチ(溝部)を形成する。次いで、トレンチ内
を含む半導体基板10上に、例えばCVD法にてSiO
2から成る絶縁膜を堆積させる。その後、例えば化学的
機械的研磨法(CMP法)やエッチング法にて半導体基
板10の表面上の絶縁膜を選択的に除去し、トレンチ内
に絶縁膜を残す。こうしてトレンチ構造を有する素子分
離領域11Aを形成することができる。実施例2におい
ては、素子分離領域11Aの頂面と半導体基板10の表
面は略同一平面内にある。
Aをシリコン半導体基板10に公知の方法で形成する。
実施例2においては、素子分離領域11Aはトレンチ構
造を有する。そのために、例えばシリコン半導体基板1
0に、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用
いてトレンチ(溝部)を形成する。次いで、トレンチ内
を含む半導体基板10上に、例えばCVD法にてSiO
2から成る絶縁膜を堆積させる。その後、例えば化学的
機械的研磨法(CMP法)やエッチング法にて半導体基
板10の表面上の絶縁膜を選択的に除去し、トレンチ内
に絶縁膜を残す。こうしてトレンチ構造を有する素子分
離領域11Aを形成することができる。実施例2におい
ては、素子分離領域11Aの頂面と半導体基板10の表
面は略同一平面内にある。
【0038】[工程−210]その後、半導体基板10
の表面を酸化して、素子分離領域11Aの間の半導体基
板10にゲート酸化膜12を形成する。次いで、実施例
1の[工程−110]と同様の方法で、素子分離領域1
1Aの間の半導体基板10にソース・ドレイン領域13
及びチャネル領域14を形成する。こうして、図2の
(A)に示す構造を得ることができる。
の表面を酸化して、素子分離領域11Aの間の半導体基
板10にゲート酸化膜12を形成する。次いで、実施例
1の[工程−110]と同様の方法で、素子分離領域1
1Aの間の半導体基板10にソース・ドレイン領域13
及びチャネル領域14を形成する。こうして、図2の
(A)に示す構造を得ることができる。
【0039】[工程−220]次に、チャネル領域14
の上方に下部電極層30Aを形成する。即ち、先ず、全
面に例えばPtから成る下部電極層30Aを形成する。
具体的には、全面にRFマグネトロンスパッタ法にてP
t膜を堆積させる。Pt膜の膜厚を0.1μm〜0.2
μmとした。RFマグネトロンスパッタ条件は、実施例
1の[工程−130]と同様とすることができる。その
後、素子分離領域11A上の下部電極層30Aを除去す
る(図2の(B)参照)。尚、下部電極層30Aは、素
子分離領域11Aの縁部に残存していてもよい。下部電
極層30Aの選択的な除去は、例えばSi3N4から成る
マスクを形成し、かかるマスクを用いてイオンミーリン
グ法にて行えばよい。これによって、下部電極層30A
は各半導体メモリセル毎に独立したものとなり、所謂フ
ローティング状態となる。
の上方に下部電極層30Aを形成する。即ち、先ず、全
面に例えばPtから成る下部電極層30Aを形成する。
具体的には、全面にRFマグネトロンスパッタ法にてP
t膜を堆積させる。Pt膜の膜厚を0.1μm〜0.2
μmとした。RFマグネトロンスパッタ条件は、実施例
1の[工程−130]と同様とすることができる。その
後、素子分離領域11A上の下部電極層30Aを除去す
る(図2の(B)参照)。尚、下部電極層30Aは、素
子分離領域11Aの縁部に残存していてもよい。下部電
極層30Aの選択的な除去は、例えばSi3N4から成る
マスクを形成し、かかるマスクを用いてイオンミーリン
グ法にて行えばよい。これによって、下部電極層30A
は各半導体メモリセル毎に独立したものとなり、所謂フ
ローティング状態となる。
【0040】[工程−230]その後、下部電極層30
A上に強誘電体薄膜31を形成し、次いで、強誘電体薄
膜31上に上部電極層32Aを形成する(図2の(C)
参照)。実施例2においては、実施例1の[工程−12
0]と同様の条件で、全面にPZTから成る厚さ0.1
μm〜0.3μmの強誘電体薄膜31をRFマグネトロ
ンスパッタ法にて成膜した。また、上部電極層32Aは
厚さ0.1μm〜0.2μmのPtから成り、実施例1
の[工程−130]と同様のRFマグネトロンスパッタ
法にて形成することができる。
A上に強誘電体薄膜31を形成し、次いで、強誘電体薄
膜31上に上部電極層32Aを形成する(図2の(C)
参照)。実施例2においては、実施例1の[工程−12
0]と同様の条件で、全面にPZTから成る厚さ0.1
μm〜0.3μmの強誘電体薄膜31をRFマグネトロ
ンスパッタ法にて成膜した。また、上部電極層32Aは
厚さ0.1μm〜0.2μmのPtから成り、実施例1
の[工程−130]と同様のRFマグネトロンスパッタ
法にて形成することができる。
【0041】[工程−240]次に、上部電極層32
A、強誘電体薄膜31及び下部電極層30Aを選択的に
除去して、ゲート酸化膜12、下部電極30、強誘電体
薄膜31及び上部電極32から成るゲート電極を形成す
る。(図2の(D)参照)。上部電極層32Aの選択的
除去は、例えばマスクとしてSi3N4を使用し、イオン
ミーリング法にて行うことができる。また、強誘電体薄
膜31の選択的除去は、Si3N4及び上部電極32をマ
スクとしたRIE法にて行うことができる。更に、下部
電極層30Aの選択的除去は、Si3N4、上部電極32
及び強誘電体薄膜31をマスクとしたイオンミーリング
法にて行うことができる。その後、公知の方法でソース
・ドレイン領域にコンタクトホールを形成し、更に配線
を形成することで半導体メモリセルが完成する。
A、強誘電体薄膜31及び下部電極層30Aを選択的に
除去して、ゲート酸化膜12、下部電極30、強誘電体
薄膜31及び上部電極32から成るゲート電極を形成す
る。(図2の(D)参照)。上部電極層32Aの選択的
除去は、例えばマスクとしてSi3N4を使用し、イオン
ミーリング法にて行うことができる。また、強誘電体薄
膜31の選択的除去は、Si3N4及び上部電極32をマ
スクとしたRIE法にて行うことができる。更に、下部
電極層30Aの選択的除去は、Si3N4、上部電極32
及び強誘電体薄膜31をマスクとしたイオンミーリング
法にて行うことができる。その後、公知の方法でソース
・ドレイン領域にコンタクトホールを形成し、更に配線
を形成することで半導体メモリセルが完成する。
【0042】実施例2の半導体メモリセルの作製方法に
おいても、強誘電体薄膜31の成膜前にソース・ドレイ
ン領域13を形成するので、強誘電体薄膜31が高温に
晒されることがなく、強誘電体薄膜31の特性劣化を回
避することができる。
おいても、強誘電体薄膜31の成膜前にソース・ドレイ
ン領域13を形成するので、強誘電体薄膜31が高温に
晒されることがなく、強誘電体薄膜31の特性劣化を回
避することができる。
【0043】(実施例3)実施例3は、本発明の半導体
メモリセル、及び本発明の第3の態様に係る半導体メモ
リセルの作製方法に関する。尚、実施例3の半導体メモ
リセルの作製方法においては、下部電極、強誘電体薄膜
及び上部電極から成るゲート電極を形成した後、ソース
・ドレイン領域を形成する。
メモリセル、及び本発明の第3の態様に係る半導体メモ
リセルの作製方法に関する。尚、実施例3の半導体メモ
リセルの作製方法においては、下部電極、強誘電体薄膜
及び上部電極から成るゲート電極を形成した後、ソース
・ドレイン領域を形成する。
【0044】実施例3の半導体メモリセルの模式的な一
部断面図を図3の(A)及び(B)に示す。尚、図3の
(A)は、半導体メモリセルのゲート電極を含む垂直面
で半導体メモリセルを切断したときの図であり、図3の
(B)は、半導体メモリセルのソース・ドレイン領域を
含む垂直面で半導体メモリセルを切断したときの図であ
る。実施例3の半導体メモリセルはMFMIS−FET
から成る。
部断面図を図3の(A)及び(B)に示す。尚、図3の
(A)は、半導体メモリセルのゲート電極を含む垂直面
で半導体メモリセルを切断したときの図であり、図3の
(B)は、半導体メモリセルのソース・ドレイン領域を
含む垂直面で半導体メモリセルを切断したときの図であ
る。実施例3の半導体メモリセルはMFMIS−FET
から成る。
【0045】この実施例3の半導体メモリセルは、
(イ)半導体基板10に形成され、半導体基板の表面よ
り突出した頂面を有する素子分離領域11と、(ロ)素
子分離領域11の間の半導体基板10に形成されたソー
ス・ドレイン領域13及びチャネル領域14と、(ハ)
チャネル領域14の上方に順に形成された、ゲート酸化
膜12、下部電極40、強誘電体薄膜41及び上部電極
42から成るゲート電極から構成されている。そして、
下部電極40の頂面と素子分離領域11の頂面が略同一
平面にあることを特徴とする(図3の(A)参照)。
尚、ゲート電極はワード線を兼ねている。
(イ)半導体基板10に形成され、半導体基板の表面よ
り突出した頂面を有する素子分離領域11と、(ロ)素
子分離領域11の間の半導体基板10に形成されたソー
ス・ドレイン領域13及びチャネル領域14と、(ハ)
チャネル領域14の上方に順に形成された、ゲート酸化
膜12、下部電極40、強誘電体薄膜41及び上部電極
42から成るゲート電極から構成されている。そして、
下部電極40の頂面と素子分離領域11の頂面が略同一
平面にあることを特徴とする(図3の(A)参照)。
尚、ゲート電極はワード線を兼ねている。
【0046】このような構成にすることで、下部電極4
0と素子分離領域11との間には段差が無くなり、均一
な膜厚を有する強誘電体薄膜41の形成が可能となり、
安定した特性を有する強誘電体薄膜41を成膜すること
ができる。
0と素子分離領域11との間には段差が無くなり、均一
な膜厚を有する強誘電体薄膜41の形成が可能となり、
安定した特性を有する強誘電体薄膜41を成膜すること
ができる。
【0047】実施例3においては、強誘電体薄膜41は
PZT系化合物、より具体的にはPZTから成り、素子
分離領域11はLOCOS構造を有する。また、下部電
極40及び上部電極42はPtから成る。
PZT系化合物、より具体的にはPZTから成り、素子
分離領域11はLOCOS構造を有する。また、下部電
極40及び上部電極42はPtから成る。
【0048】以下、半導体基板等の模式的な一部断面図
である図4を参照して、実施例3の半導体メモリセルの
作製方法を説明する。尚、図4の(A)〜(E)におい
て、左側の図は、半導体メモリセルのゲート電極を含む
垂直面で半導体基板等を切断したときに相当する図であ
り、右側の図は、半導体メモリセルのソース・ドレイン
領域を含む垂直面で半導体基板等を切断したときに相当
する図である。
である図4を参照して、実施例3の半導体メモリセルの
作製方法を説明する。尚、図4の(A)〜(E)におい
て、左側の図は、半導体メモリセルのゲート電極を含む
垂直面で半導体基板等を切断したときに相当する図であ
り、右側の図は、半導体メモリセルのソース・ドレイン
領域を含む垂直面で半導体基板等を切断したときに相当
する図である。
【0049】[工程−300]先ず、シリコン半導体基
板10の表面より突出した頂面を有する素子分離領域1
1を半導体基板10に公知の方法で形成する。実施例3
において、素子分離領域11はLOCOS構造を有し、
実施例1の[工程−100]にて説明した方法で形成す
ることができる。次に、半導体基板10の表面を酸化し
て、素子分離領域11の間の半導体基板10にゲート酸
化膜12を形成する(図4の(A)参照)。LOCOS
構造を有する素子分離領域11の頂面は、半導体基板1
0の表面より約0.15μm〜0.2μm突出してい
る。
板10の表面より突出した頂面を有する素子分離領域1
1を半導体基板10に公知の方法で形成する。実施例3
において、素子分離領域11はLOCOS構造を有し、
実施例1の[工程−100]にて説明した方法で形成す
ることができる。次に、半導体基板10の表面を酸化し
て、素子分離領域11の間の半導体基板10にゲート酸
化膜12を形成する(図4の(A)参照)。LOCOS
構造を有する素子分離領域11の頂面は、半導体基板1
0の表面より約0.15μm〜0.2μm突出してい
る。
【0050】[工程−310]次いで、全面に例えばP
tから成る下部電極層40Aを形成する(図4の(B)
参照)。具体的には、全面にRFマグネトロンスパッタ
法にて厚さ0.15μm〜0.25μmのPt膜を堆積
させる。RFマグネトロンスパッタ条件は、実施例1の
[工程−130]と同様とすることができる。
tから成る下部電極層40Aを形成する(図4の(B)
参照)。具体的には、全面にRFマグネトロンスパッタ
法にて厚さ0.15μm〜0.25μmのPt膜を堆積
させる。RFマグネトロンスパッタ条件は、実施例1の
[工程−130]と同様とすることができる。
【0051】[工程−320]その後、下部電極層40
Aの頂面と素子分離領域11の頂面とが略同一平面とな
るように、素子分離領域11上の下部電極層40Aを除
去する。この下部電極層40Aの除去は、例えば化学的
機械的研磨法(CMP法)にて行うことができる。
Aの頂面と素子分離領域11の頂面とが略同一平面とな
るように、素子分離領域11上の下部電極層40Aを除
去する。この下部電極層40Aの除去は、例えば化学的
機械的研磨法(CMP法)にて行うことができる。
【0052】こうして、図4の(C)に示すように、下
部電極層40Aの頂面と素子分離領域11の頂面とが略
同一平面にある構造を得ることができる。また、下部電
極層40Aは各半導体メモリセル毎に独立したものとな
り、所謂フローティング状態となる。
部電極層40Aの頂面と素子分離領域11の頂面とが略
同一平面にある構造を得ることができる。また、下部電
極層40Aは各半導体メモリセル毎に独立したものとな
り、所謂フローティング状態となる。
【0053】[工程−330]その後、少なくとも下部
電極層40A上に強誘電体薄膜41を形成し、次いで、
強誘電体薄膜41上に上部電極層42Aを形成する(図
4の(D)参照)。実施例3においては、PZTから成
る厚さ0.1μm〜0.3μmの強誘電体薄膜41を全
面にマグネトロンスパッタ法にて成膜した。成膜条件は
実施例1の[工程−120]と同様とすることができ
る。また、上部電極層42Aは厚さ0.1μm〜0.2
μmのPtから成り、その成膜条件は[工程−130]
と同様とすることができる。
電極層40A上に強誘電体薄膜41を形成し、次いで、
強誘電体薄膜41上に上部電極層42Aを形成する(図
4の(D)参照)。実施例3においては、PZTから成
る厚さ0.1μm〜0.3μmの強誘電体薄膜41を全
面にマグネトロンスパッタ法にて成膜した。成膜条件は
実施例1の[工程−120]と同様とすることができ
る。また、上部電極層42Aは厚さ0.1μm〜0.2
μmのPtから成り、その成膜条件は[工程−130]
と同様とすることができる。
【0054】[工程−340]次に、上部電極層42
A、強誘電体薄膜41及び下部電極層40Aを選択的に
除去し、ゲート酸化膜12、下部電極40、強誘電体薄
膜41及び上部電極42から成るゲート電極を形成する
(図4の(E)参照)。この工程は、実施例2の[工程
−240]と同様とすることができる。
A、強誘電体薄膜41及び下部電極層40Aを選択的に
除去し、ゲート酸化膜12、下部電極40、強誘電体薄
膜41及び上部電極42から成るゲート電極を形成する
(図4の(E)参照)。この工程は、実施例2の[工程
−240]と同様とすることができる。
【0055】[工程−350]その後、従来の方法に
て、半導体基板10にソース・ドレイン領域13及びチ
ャネル領域14を形成する。ソース・ドレイン領域13
の形成は、半導体基板10に不純物のイオン注入を行っ
た後(nチャネル型の半導体メモリセルの場合のイオン
種として例えばAs+を用い、pチャネル型の半導体メ
モリセルの場合のイオン種として例えばBF2 +を用い
る)、イオン注入された不純物の活性化処理を行う。こ
うして、図3に示す半導体メモリセルを作製することが
できる。その後、公知の方法でソース・ドレイン領域に
コンタクトホールを形成し、更に配線を形成することで
半導体メモリセルが完成する。
て、半導体基板10にソース・ドレイン領域13及びチ
ャネル領域14を形成する。ソース・ドレイン領域13
の形成は、半導体基板10に不純物のイオン注入を行っ
た後(nチャネル型の半導体メモリセルの場合のイオン
種として例えばAs+を用い、pチャネル型の半導体メ
モリセルの場合のイオン種として例えばBF2 +を用い
る)、イオン注入された不純物の活性化処理を行う。こ
うして、図3に示す半導体メモリセルを作製することが
できる。その後、公知の方法でソース・ドレイン領域に
コンタクトホールを形成し、更に配線を形成することで
半導体メモリセルが完成する。
【0056】(実施例4)実施例4は実施例3の変形で
ある。実施例4が実施例3と相違する点は、ゲート酸化
膜の形成後、ソース・ドレイン領域を形成する工程を含
む点、下部電極層の頂面と素子分離領域の頂面とが略同
一平面となるように素子分離領域上の下部電極層を除去
する工程がエッチバック法から成る点、素子分離領域が
トレンチ構造を有する点の3点にある。実施例4の半導
体メモリセルもMFMIS−FETから成る。
ある。実施例4が実施例3と相違する点は、ゲート酸化
膜の形成後、ソース・ドレイン領域を形成する工程を含
む点、下部電極層の頂面と素子分離領域の頂面とが略同
一平面となるように素子分離領域上の下部電極層を除去
する工程がエッチバック法から成る点、素子分離領域が
トレンチ構造を有する点の3点にある。実施例4の半導
体メモリセルもMFMIS−FETから成る。
【0057】以下、半導体基板等の模式的な一部断面図
である図5を参照して、実施例4の半導体メモリセルの
作製方法を説明する。尚、図5の(A)〜(E)におい
て、左側の図は、半導体メモリセルのゲート電極を含む
垂直面で半導体基板等を切断したときに相当する図であ
り、右側の図は、半導体メモリセルのソース・ドレイン
領域を含む垂直面で半導体基板等を切断したときに相当
する図である。
である図5を参照して、実施例4の半導体メモリセルの
作製方法を説明する。尚、図5の(A)〜(E)におい
て、左側の図は、半導体メモリセルのゲート電極を含む
垂直面で半導体基板等を切断したときに相当する図であ
り、右側の図は、半導体メモリセルのソース・ドレイン
領域を含む垂直面で半導体基板等を切断したときに相当
する図である。
【0058】[工程−400]先ず、シリコン半導体基
板10の表面より突出した頂面を有する素子分離領域1
1Bを半導体基板10に公知の方法で形成する。実施例
4において、素子分離領域11Bはトレンチ構造を有す
る。素子分離領域11Bを形成するために、例えばシリ
コン半導体基板10に、フォトリソグラフィ技術及びエ
ッチング技術を用いてトレンチ(溝部)を形成する。次
いで、トレンチ内を含む半導体基板10上に、例えばC
VD法にてSiO2から成る絶縁膜を堆積させる。その
後、トレンチの上方の絶縁膜上にエッチング用マスクを
形成し、次いで、絶縁膜をエッチングし、次いで、エッ
チング用マスクを除去する。こうしてトレンチ構造を有
する素子分離領域11Bを形成することができる。トレ
ンチ構造を有する素子分離領域11Bの頂面は、半導体
基板10の表面より約0.15μm〜0.2μm突出し
ている。次に、半導体基板10の表面を酸化して、素子
分離領域11Bの間の半導体基板10にゲート酸化膜1
2を形成する。
板10の表面より突出した頂面を有する素子分離領域1
1Bを半導体基板10に公知の方法で形成する。実施例
4において、素子分離領域11Bはトレンチ構造を有す
る。素子分離領域11Bを形成するために、例えばシリ
コン半導体基板10に、フォトリソグラフィ技術及びエ
ッチング技術を用いてトレンチ(溝部)を形成する。次
いで、トレンチ内を含む半導体基板10上に、例えばC
VD法にてSiO2から成る絶縁膜を堆積させる。その
後、トレンチの上方の絶縁膜上にエッチング用マスクを
形成し、次いで、絶縁膜をエッチングし、次いで、エッ
チング用マスクを除去する。こうしてトレンチ構造を有
する素子分離領域11Bを形成することができる。トレ
ンチ構造を有する素子分離領域11Bの頂面は、半導体
基板10の表面より約0.15μm〜0.2μm突出し
ている。次に、半導体基板10の表面を酸化して、素子
分離領域11Bの間の半導体基板10にゲート酸化膜1
2を形成する。
【0059】[工程−410]その後、従来の方法に
て、半導体基板10にソース・ドレイン領域13及びチ
ャネル領域14を形成する。ソース・ドレイン領域13
は、イオン注入用マスクを形成して、半導体基板10に
不純物のイオン注入を行った後(nチャネル型の半導体
メモリセルの場合のイオン種として例えばAs+を用
い、pチャネル型の半導体メモリセルの場合のイオン種
として例えばBF2 +を用いる)、イオン注入された不純
物の活性化処理を行うことで形成することができる。こ
うして、図5の(A)に示す構造を得ることができる。
て、半導体基板10にソース・ドレイン領域13及びチ
ャネル領域14を形成する。ソース・ドレイン領域13
は、イオン注入用マスクを形成して、半導体基板10に
不純物のイオン注入を行った後(nチャネル型の半導体
メモリセルの場合のイオン種として例えばAs+を用
い、pチャネル型の半導体メモリセルの場合のイオン種
として例えばBF2 +を用いる)、イオン注入された不純
物の活性化処理を行うことで形成することができる。こ
うして、図5の(A)に示す構造を得ることができる。
【0060】[工程−420]次いで、全面に例えばP
tから成る下部電極層50Aを形成する(図5の(B)
参照)。具体的には、全面にRFマグネトロンスパッタ
法にて厚さ0.15μm〜0.25μmのPt膜を堆積
させる。RFマグネトロンスパッタ条件は、実施例1の
[工程−130]と同様とすることができる。
tから成る下部電極層50Aを形成する(図5の(B)
参照)。具体的には、全面にRFマグネトロンスパッタ
法にて厚さ0.15μm〜0.25μmのPt膜を堆積
させる。RFマグネトロンスパッタ条件は、実施例1の
[工程−130]と同様とすることができる。
【0061】[工程−430]その後、下部電極層50
Aの頂面と素子分離領域11Bの頂面とが略同一平面と
なるように、素子分離領域11B上の下部電極層50A
を除去する。この下部電極層50Aの除去は、例えばエ
ッチバック法にて行うことができる。
Aの頂面と素子分離領域11Bの頂面とが略同一平面と
なるように、素子分離領域11B上の下部電極層50A
を除去する。この下部電極層50Aの除去は、例えばエ
ッチバック法にて行うことができる。
【0062】こうして、図5の(C)に示すように、下
部電極層50Aの頂面と素子分離領域11Bの頂面とが
略同一平面にある構造を得ることができる。また、下部
電極層30Aは各半導体メモリセル毎に独立したものと
なり、所謂フローティング状態となる。
部電極層50Aの頂面と素子分離領域11Bの頂面とが
略同一平面にある構造を得ることができる。また、下部
電極層30Aは各半導体メモリセル毎に独立したものと
なり、所謂フローティング状態となる。
【0063】[工程−440]その後、少なくとも下部
電極層50A上に強誘電体薄膜51を形成し、次いで、
強誘電体薄膜51上に上部電極層52Aを形成する(図
5の(D)参照)。実施例4においては、PZTから成
る厚さ0.1μm〜0.3μmの強誘電体薄膜51を全
面にマグネトロンスパッタ法にて成膜した。成膜条件は
実施例1の[工程−120]と同様とすることができ
る。また、上部電極層52Aは厚さ0.1μm〜0.2
μmのPtから成り、その成膜条件は[工程−130]
と同様とすることができる。
電極層50A上に強誘電体薄膜51を形成し、次いで、
強誘電体薄膜51上に上部電極層52Aを形成する(図
5の(D)参照)。実施例4においては、PZTから成
る厚さ0.1μm〜0.3μmの強誘電体薄膜51を全
面にマグネトロンスパッタ法にて成膜した。成膜条件は
実施例1の[工程−120]と同様とすることができ
る。また、上部電極層52Aは厚さ0.1μm〜0.2
μmのPtから成り、その成膜条件は[工程−130]
と同様とすることができる。
【0064】[工程−450]次に、上部電極層52
A、強誘電体薄膜51及び下部電極層50Aを選択的に
除去し、ゲート酸化膜12、下部電極50、強誘電体薄
膜51及び上部電極52から成るゲート電極を形成する
(図5の(E)参照)。この工程は、実施例2の[工程
−240]と同様とすることができる。その後、公知の
方法でソース・ドレイン領域にコンタクトホールを形成
し、更に配線を形成することで半導体メモリセルが完成
する。
A、強誘電体薄膜51及び下部電極層50Aを選択的に
除去し、ゲート酸化膜12、下部電極50、強誘電体薄
膜51及び上部電極52から成るゲート電極を形成する
(図5の(E)参照)。この工程は、実施例2の[工程
−240]と同様とすることができる。その後、公知の
方法でソース・ドレイン領域にコンタクトホールを形成
し、更に配線を形成することで半導体メモリセルが完成
する。
【0065】実施例4の半導体メモリセルの作製方法に
おいては、下部電極50と素子分離領域11Bとの間に
は段差が無くなり、均一な膜厚を有する強誘電体薄膜5
1の形成が可能となり、安定した特性を有する強誘電体
薄膜51を成膜することができる。しかも、強誘電体薄
膜51の成膜前にソース・ドレイン領域13を形成する
ので、強誘電体薄膜51が高温に晒されることがなく、
強誘電体薄膜51の特性劣化を回避することができる。
おいては、下部電極50と素子分離領域11Bとの間に
は段差が無くなり、均一な膜厚を有する強誘電体薄膜5
1の形成が可能となり、安定した特性を有する強誘電体
薄膜51を成膜することができる。しかも、強誘電体薄
膜51の成膜前にソース・ドレイン領域13を形成する
ので、強誘電体薄膜51が高温に晒されることがなく、
強誘電体薄膜51の特性劣化を回避することができる。
【0066】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0067】実施例においては、マグネトロンスパッタ
法にてPZTから成る強誘電体薄膜を形成したが、その
代わりに、PZTやPLZTをパルスレーザアブレーシ
ョン法にて形成することもできる。この場合の成膜条件
を以下に例示する。 ターゲット:PZT又はPLZT 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、3Hz) 出力エネルギー:400mJ(1.1J/cm2) 成膜温度 :550〜600゜C 酸素濃度 :40〜120Pa
法にてPZTから成る強誘電体薄膜を形成したが、その
代わりに、PZTやPLZTをパルスレーザアブレーシ
ョン法にて形成することもできる。この場合の成膜条件
を以下に例示する。 ターゲット:PZT又はPLZT 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、3Hz) 出力エネルギー:400mJ(1.1J/cm2) 成膜温度 :550〜600゜C 酸素濃度 :40〜120Pa
【0068】あるいは又、例えばSrBi2Ta2O9か
ら成る強誘電体薄膜をパルスレーザアブレーション法に
て形成することもできる。この場合の成膜条件を以下に
例示する。 ターゲット:SrBi2Ta2O9 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、5Hz) 成膜温度 :500゜C 酸素濃度 :3Pa 尚、SrBi2Ta2O9の成膜後、800゜C×1時
間、酸素雰囲気中でポストベーキングを行う。
ら成る強誘電体薄膜をパルスレーザアブレーション法に
て形成することもできる。この場合の成膜条件を以下に
例示する。 ターゲット:SrBi2Ta2O9 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、5Hz) 成膜温度 :500゜C 酸素濃度 :3Pa 尚、SrBi2Ta2O9の成膜後、800゜C×1時
間、酸素雰囲気中でポストベーキングを行う。
【0069】実施例においては電極、下部電極あるいは
上部電極をPtから構成したが、その代わりに、例えば
LSCOから構成することもできる。この場合のパルス
レーザアブレーション法による成膜条件を以下に例示す
る。 ターゲット:LSCO 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、3Hz) 出力エネルギー:400mJ(1.1J/cm2) 成膜温度 :550〜600゜C 酸素濃度 :40〜120Pa
上部電極をPtから構成したが、その代わりに、例えば
LSCOから構成することもできる。この場合のパルス
レーザアブレーション法による成膜条件を以下に例示す
る。 ターゲット:LSCO 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、3Hz) 出力エネルギー:400mJ(1.1J/cm2) 成膜温度 :550〜600゜C 酸素濃度 :40〜120Pa
【0070】本発明の半導体メモリセルあるいは本発明
の作製方法で得られた半導体メモリセルは、基本的には
フラッシュメモリと同様の動作で、データの書き込み・
読み出し・消去を行うことができる。即ち、半導体メモ
リセルに対して、例えばそのドレイン領域にソース領域
が電気的に接続された選択トランジスタを設け、かかる
選択トランジスタのドレイン領域をビット線に接続す
る。そして、半導体メモリセル及び選択トランジスタの
オン・オフ動作によって、半導体メモリセルに対するデ
ータの書き込み・読み出し・消去を行うことができる。
の作製方法で得られた半導体メモリセルは、基本的には
フラッシュメモリと同様の動作で、データの書き込み・
読み出し・消去を行うことができる。即ち、半導体メモ
リセルに対して、例えばそのドレイン領域にソース領域
が電気的に接続された選択トランジスタを設け、かかる
選択トランジスタのドレイン領域をビット線に接続す
る。そして、半導体メモリセル及び選択トランジスタの
オン・オフ動作によって、半導体メモリセルに対するデ
ータの書き込み・読み出し・消去を行うことができる。
【0071】
【発明の効果】本発明の第1及び第2の態様に係る半導
体メモリセルの作製方法においては、強誘電体薄膜の成
膜前にソース・ドレイン領域を形成するので、ソース・
ドレイン領域の形成のための高温での活性化処理を行っ
ても、強誘電体薄膜の特性劣化が生じることは無い。そ
の結果、優れた特性を有し且つ長期間に亙って安定した
特性を発揮し得る半導体メモリセルを作製することがで
きる。
体メモリセルの作製方法においては、強誘電体薄膜の成
膜前にソース・ドレイン領域を形成するので、ソース・
ドレイン領域の形成のための高温での活性化処理を行っ
ても、強誘電体薄膜の特性劣化が生じることは無い。そ
の結果、優れた特性を有し且つ長期間に亙って安定した
特性を発揮し得る半導体メモリセルを作製することがで
きる。
【0072】本発明の半導体メモリセル及び第3の態様
に係る半導体メモリセルの作製方法においては、下部電
極の頂面と素子分離領域の頂面が略同一平面にあるの
で、下部電極と素子分離領域との間には段差が無い。従
って、均一な膜厚を有する強誘電体薄膜の形成が可能と
なる結果、安定した特性を有する強誘電体薄膜を成膜す
ることができ、安定した動作特性を有する半導体メモリ
セルを得ることが可能となる。更に、強誘電体薄膜の成
膜前にソース・ドレイン領域を形成すれば、強誘電体薄
膜の特性劣化が生じることは無い。
に係る半導体メモリセルの作製方法においては、下部電
極の頂面と素子分離領域の頂面が略同一平面にあるの
で、下部電極と素子分離領域との間には段差が無い。従
って、均一な膜厚を有する強誘電体薄膜の形成が可能と
なる結果、安定した特性を有する強誘電体薄膜を成膜す
ることができ、安定した動作特性を有する半導体メモリ
セルを得ることが可能となる。更に、強誘電体薄膜の成
膜前にソース・ドレイン領域を形成すれば、強誘電体薄
膜の特性劣化が生じることは無い。
【図1】実施例1の半導体メモリセルの作製方法を説明
するための、半導体基板等の模式的な一部断面図であ
る。
するための、半導体基板等の模式的な一部断面図であ
る。
【図2】実施例2の半導体メモリセルの作製方法を説明
するための、半導体基板等の模式的な一部断面図であ
る。
するための、半導体基板等の模式的な一部断面図であ
る。
【図3】実施例3の半導体メモリセルの模式的な一部断
面図である。
面図である。
【図4】実施例3の半導体メモリセルの作製方法を説明
するための、半導体基板等の模式的な一部断面図であ
る。
するための、半導体基板等の模式的な一部断面図であ
る。
【図5】実施例4の半導体メモリセルの作製方法を説明
するための、半導体基板等の模式的な一部断面図であ
る。
するための、半導体基板等の模式的な一部断面図であ
る。
【図6】従来のMFS−FETの構造を示す模式的な一
部断面図である。
部断面図である。
【図7】従来のMFMIS−FETの構造を示す模式的
な一部断面図である。
な一部断面図である。
【図8】強誘電体のP−Eヒステリシスループ図であ
る。
る。
【図9】従来のMFMIS−FETにおける問題点を説
明するための、MFMIS−FETの模式的な一部断面
図である。
明するための、MFMIS−FETの模式的な一部断面
図である。
10 半導体基板 11,11A,11B 素子分離領域 12 ゲート酸化膜 13 ソース・ドレイン領域 14 チャネル領域 30,40,50 下部電極 30A,40A,50A 下部電極層 21,31,41,51 強誘電体薄膜 22 電極 22A 電極層 32,42,52 上部電極 32A,42A,52A 上部電極層
Claims (4)
- 【請求項1】 (イ)半導体基板の表面より突出した頂面
を有する素子分離領域を半導体基板に形成し、次いで、
素子分離領域の間の半導体基板にゲート酸化膜を形成す
る工程と、 (ロ)全面に下部電極層を形成する工程と、 (ハ)下部電極層の頂面と素子分離領域の頂面とが略同
一平面となるように、素子分離領域上の下部電極層を除
去する工程と、 (ニ)少なくとも該下部電極層上に強誘電体薄膜を形成
し、次いで、該強誘電体薄膜上に上部電極層を形成する
工程と、 (ホ)上部電極層、強誘電体薄膜及び下部電極層を選択
的に除去し、ゲート酸化膜、下部電極、強誘電体薄膜及
び上部電極から成るゲート電極を形成する工程と、(ヘ)ソース・ドレイン領域を形成する工程、 を含むことを特徴とする半導体メモリセルの作製方法。 - 【請求項2】 上記(ハ)の工程は、ケミカル・メカニカ
ルポリッシュ法又はエッチバック法から成ることを特徴
とする請求項1に記載の半導体メモリセルの作製方法。 - 【請求項3】 強誘電体薄膜は、PZT系化合物、又は層
状構造を有するBi系化合物から成ることを特徴とする
請求項1又は請求項2に記載の半導体メモリセルの作製
方法。 - 【請求項4】 素子分離領域は、LOCOS構造又はトレ
ンチ構造を有することを特徴とする請求項1乃至請求項
3のいずれか1項に記載の半導体メモリセルの作製方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09158895A JP3326666B2 (ja) | 1994-11-10 | 1995-03-24 | 半導体メモリセルの作製方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30146994 | 1994-11-10 | ||
JP6-301469 | 1994-11-10 | ||
JP09158895A JP3326666B2 (ja) | 1994-11-10 | 1995-03-24 | 半導体メモリセルの作製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08191134A JPH08191134A (ja) | 1996-07-23 |
JP3326666B2 true JP3326666B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=26433036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09158895A Expired - Fee Related JP3326666B2 (ja) | 1994-11-10 | 1995-03-24 | 半導体メモリセルの作製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3326666B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3221854B2 (ja) * | 1997-11-14 | 2001-10-22 | ローム株式会社 | 強誘電体層を用いた半導体メモリ |
JP5019297B2 (ja) * | 2002-08-20 | 2012-09-05 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 半導体強誘電体記憶デバイスの製造方法 |
JP4506951B2 (ja) * | 2004-04-23 | 2010-07-21 | セイコーエプソン株式会社 | Mfs型電界効果トランジスタ、強誘電体メモリならびに半導体装置 |
-
1995
- 1995-03-24 JP JP09158895A patent/JP3326666B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08191134A (ja) | 1996-07-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |