JPH08191133A - 半導体素子のキャパシタ構造及びその作製方法 - Google Patents

半導体素子のキャパシタ構造及びその作製方法

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JPH08191133A
JPH08191133A JP7059972A JP5997295A JPH08191133A JP H08191133 A JPH08191133 A JP H08191133A JP 7059972 A JP7059972 A JP 7059972A JP 5997295 A JP5997295 A JP 5997295A JP H08191133 A JPH08191133 A JP H08191133A
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JP
Japan
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layer
ferroelectric
lower electrode
electrode layer
semiconductor device
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JP7059972A
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English (en)
Inventor
Naageru Nikorasu
ニコラス・ナーゲル
Chiharu Isobe
千春 磯辺
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】強誘電体層が高い残留分極±Prを有し且つ残
留分極±Prを高い状態に維持するために、強誘電体層
をその上にエピタキシャル成長させることができ、しか
も低い抵抗率を有する下部電極層を備えた半導体素子の
キャパシタ構造を提供する。 【構成】半導体素子のキャパシタ構造は、(イ)基体1
0上に形成された多結晶材料若しくは安定化ジルコニア
から成る下地層20と、(ロ)下地層20上に形成され
た高配向性を有するバッファ層21と、(ハ)バッファ
層21上に形成された高配向性を有する下部電極層22
と、(ニ)下部電極層22上にエピタキシャル成長にて
形成された強誘電体層23と、(ホ)強誘電体層23上
に形成された上部電極層24から成り、下部電極層22
はPt{100}から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強誘電体薄膜を用いた
半導体素子及びその作製方法、更に詳しくは、強誘電体
薄膜を用いた不揮発性メモリセル(所謂FERAM)若
しくはDRAMから成る半導体素子及びそれらの作製方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、成膜技術の進歩に伴い強誘電体薄
膜を用いた不揮発性メモリセルの応用研究が盛んに進め
られている。この不揮発性メモリセルは、強誘電体薄膜
の高速分極反転とその残留分極を利用する高速書き換え
が可能な不揮発性メモリセルである。現在研究されてい
る強誘電体薄膜不揮発性メモリセルは、強誘電体キャパ
シタの蓄積電荷量の変化を検出する方式と、強誘電体の
自発分極による半導体の抵抗変化を検出する方式の2つ
に分類することができる。本発明の半導体メモリセルは
前者に属する。
【0003】強誘電体キャパシタの蓄積電荷量の変化を
検出する方式の不揮発性メモリセルとして、例えば、強
誘電体キャパシタに選択トランジスタを付加した1キャ
パシタ+1トランジスタ構造を有する不揮発性メモリセ
ルを挙げることができる。強誘電体キャパシタは、例え
ば、下部電極と上部電極、及びそれらの間に挟まれた強
誘電体薄膜から構成されている。このタイプの不揮発性
メモリセルにおけるデータの書き込みや読み出しは、図
8に示す強誘電体のP−Eヒステリシスループを応用し
て行われる。強誘電体薄膜に外部電界を加えた後、外部
電界を除いたとき、強誘電体薄膜は自発分極を示す。そ
して、強誘電体薄膜の残留分極は、プラス方向の外部電
界が印加されたとき+Pr、マイナス方向の外部電界が
印加されたとき−Prとなる。ここで、残留分極が+Pr
の状態(図8の「D」参照)の場合を”0”とし、残留
分極が−Prの状態(図8の「A」参照)の場合を”
1”とする。
【0004】”1”あるいは”0”の状態を判別するた
めに、強誘電体薄膜に例えばプラス方向の外部電界を印
加する。これによって、強誘電体薄膜の分極は図8の
「C」の状態となる。このとき、データが”0”であれ
ば、強誘電体薄膜の分極状態は、「D」から「C」の状
態に変化する。一方、データが”1”であれば、強誘電
体薄膜の分極状態は、「A」から「B」を経由して
「C」の状態に変化する。データが”0”の場合には、
強誘電体薄膜の分極反転は生じない。一方、データが”
1”の場合には、強誘電体薄膜に分極反転が生じる。そ
の結果、強誘電体キャパシタの蓄積電荷量に差が生じ
る。選択されたメモリセルの選択トランジスタをオンに
することで、この蓄積電荷を信号電流として検出する。
データの読み出し後、外部電界を0にすると、データ
が”0”のときでも”1”のときでも、強誘電体薄膜の
分極状態は図8の「D」の状態となってしまう。それ
故、データが”1”の場合、マイナス方向の外部電界を
印加して、「D」、[E」という経路で「A」の状態と
し、データ”1”を書き込む。
【0005】この方式の不揮発性メモリセルは、例えば
米国特許第5,005,102号の明細書や、文献 "Pr
eparation and Properties of Lead Zirconate-Titanat
e Thin Film", K. Iijima, et al., Japanese Journal
of Applied Physics, Vol. 30, No. 9B, September, 19
91, pp. 2149-2151 (以下、文献1と呼ぶ)、文献 "Fe
rroelectric La-Sr-Co-O/Pb-Zr-Ti-O/La-Sr-Co-O heter
ostructure on silicon via template growth", R. Ram
esh, at al., Appl. Phys. Lett. 63 (26), 27December
1993, pp. 3592-3594 (以下、文献2と呼ぶ)、文献
"Template Approaches to Growth of Oriented Oxide
Heterostructures on SiO2/Si", Journal Of Electroni
c Materials, Vol. 23, No. 1, 1994, pp. 19-23 (以
下、文献3と呼ぶ)から公知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】強誘電体キャパシタの
蓄積電荷量の変化を検出する方式の不揮発性メモリセル
においては、強誘電体薄膜の残留分極±Prを如何に高
くし、且つ残留分極±Prを高い状態に維持するかが極
めて重要な技術的課題である。強誘電体薄膜の残留分極
±Prを高くすることによって、”0”又は”1”のデ
ータのどちらのデータを半導体メモリセルが保持してい
るかをより容易に且つ確実に検出することが可能にな
る。この技術的課題を解決するためには、下部電極上に
強誘電体薄膜をエピタキシャル成長させる必要がある。
【0007】米国特許第5,005,102号の明細書
に開示された不揮発性メモリセルにおいては、強誘電体
キャパシタは、その図2に示されているように、SiO
2から成る基体112上に形成された下部電極114、
強誘電体薄膜116、及び上部電極118から成る。下
部電極114は、密着層として機能するTi層120、
拡散防止層として機能するTiN層124、電極層及び
強誘電体薄膜の成長下地層として機能するPt層126
から構成されている。この米国特許第5,005,10
2号においては、下部電極はPtから構成されている
が、具体的にPtの結晶構造をどのような形態とすべき
かの記載はなく、更には、強誘電体薄膜の残留分極±P
rを高くするための技術的な解決手段についての具体的
な開示もない。
【0008】文献1には、Ptフィルム上にRFマグネ
トロンスパッタ法にて形成されたPZTから成る強誘電
体薄膜の特性が記載されている。Ptフィルムは各種下
地層上に形成される。下地層としてMg(100)を用
いた場合、Pt(100)が形成されるが、(100)
SiやSiO2/(100)Siといった材料から成る
下地層を用いた場合、Pt(111)が形成される。こ
れは、面心立方構造を有する白金Ptにおいては、一般
に最密充填のPt(111)が形成される傾向にあるか
らである。強誘電体薄膜を用いた半導体メモリセルにお
いて、Mg(100)を下部電極の下地層として用いる
ことは、半導体メモリセルの作製工程が極めて複雑にな
るし、Mgの半導体基板等への拡散等を考慮すると、現
実的ではない。
【0009】Pt(111)の格子面間隔は、代表的な
強誘電体材料であるPZT、PLZTあるいはSrBi
2Ta29の格子面間隔と整合していない。従って、P
t(111)上にこれらの強誘電体薄膜をエピタキシャ
ル成長させることはできない。それ故、Pt(111)
上に成膜されたこれらの強誘電体薄膜の残留分極±Pr
を高くすることができないという問題がある。
【0010】一方、Pt(100)の格子面間隔は、P
ZT、PLZTあるいはSrBi2Ta29の格子面間
隔と整合している。従って、Pt(100)上にはこれ
らの強誘電体薄膜をエピタキシャル成長させることがで
き、Pt(100)上に成膜されたこれらの強誘電体薄
膜の残留分極±Prを高くすることが可能である。しか
しながら、Pt(100)をSi上やSiO2上に形成
できないという問題がある。
【0011】文献2及び文献3には、シリコン基板の上
若しくはシリコン基板上に形成されたSiO2の上に、
イットリウム(Y)を添加した安定化ジルコニア(以
下、YSZと略す)、c軸に配向したペロブスカイト構
造を有するBi4Ti312(以下、BTOと略す)から
成るテンプレート層、ペロブスカイト構造を有するLa
−Sr−Co−O(以下、LSCOと略す)から成る下
部電極、PLZTから成る強誘電体薄膜、LSCOから
成る上部電極から構成された強誘電体キャパシタが開示
されている。BTOから成るテンプレート層を設けない
場合、即ち、YSZ若しくはSiO2上に直接LSCO
/PLZT/LSCOを形成した場合、LSCO/PL
ZT/LSCOは[110]方位を有し、この状態では
PLZTは低い残留分極しか示さない。然るに、BTO
から成るテンプレート層を形成した場合、LSCO/P
LZT/LSCOは[001]方位を有し、この状態で
はPLZTは高い残留分極を示す。
【0012】しかしながら、これらの文献2及び文献3
に示された下部電極を構成する材料であるLSCOの室
温における比抵抗率は90〜200μΩcmと高い値で
ある。
【0013】従って、本発明の目的は、強誘電体層が高
い残留分極±Prを有し且つ残留分極±Prを高い状態に
維持するために、強誘電体層をその上にエピタキシャル
成長させることができ、しかも低い抵抗率を有する下部
電極層を備えた半導体素子のキャパシタ構造及びその作
製方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の半導体素子のキャパシタ構造は、(イ)基
体上に形成されたアモルファス材料若しくは安定化ジル
コニアから成る下地層と、(ロ)下地層上に形成された
高配向性を有するバッファ層と、(ハ)バッファ層上に
形成された高配向性を有する下部電極層と、(ニ)下部
電極層上にエピタキシャル成長にて形成された強誘電体
層と、(ホ)強誘電体層上に形成された上部電極層から
成る。そして、下部電極層はPt{100}から成るこ
とを特徴とする。即ち、下部電極層を構成する白金Pt
の{100}面は、バッファ層の表面に対して平行に形
成されている。言い換えれば、Pt<100>方位はバ
ッファ層の表面に垂直である。
【0015】ここで下部電極層が高配向性を有すると
は、以下のように定義される。即ち、下部電極層のX線
回折パターンを測定し、かかるX線回折ピークの強度I
(hkl)を求める。一方、ASTM(JCPDS)カ
ードに記載されている下部電極層を構成する物質におけ
る回折ピークの強度比Ir(hkl)を求める。即ち、
ASTM(JCPDS)カードに記載されている各回折
ピークの強度IASTM(hkl)の内、最大ピークの強度
Irmaxを1としたときの強度比を求める。言い換えれ
ば、 Ir(hkl)=IASTM(hkl)/Irmax を求める。そして、以下の式から下部電極層における各
回折ピークの強度の規格化された値を求める。 Inormal(hkl)=I(hkl)/Ir(hkl)
【0016】次に、規格化されたInormal(hkl)の
総和Total(Inormal)を求める。このとき、同一配向
軸に起因する複数の回折ピーク(例えば(100)と
(200)等)については、その内の最も強度の大きい
回折ピーク(例えば(100))を用いて総和Total
(Inormal)を求める。即ち、この例においては(20
0)の回折ピークに起因する規格化されたInormal(2
00)は総和Total(Inorm al)中に含めない。
【0017】そして、以下の式で求められるa(hk
l)の値が0.6以上の場合を、本明細書においては、
下部電極層は高配向性を有すると規定する。 a(hkl)=Inormal(hkl)/Total
(Inormal
【0018】本発明の半導体素子のキャパシタ構造にお
いては、バッファ層を、チタン酸ビスマス(Bi4Ti3
12、BTOと略す)から構成することが望ましい。こ
の場合、BTOから成るバッファ層が高配向性を有する
とは、BTOから成るバッファ層がc軸に配向している
ことを意味する。下部電極層における高配向性の定義に
て用いたa(hkl)の規定を、バッファ層を構成する
材料に同様に適用した場合、バッファ層を構成する材料
におけるa(hkl)の値は0.2以上であることが好
ましい。
【0019】本発明の半導体素子のキャパシタ構造にお
いては、強誘電体層は、PZT系化合物、又はBi系層
状構造ペロブスカイト型の強誘電体材料から成ることが
好ましい。PZT系化合物として、ペロブスカイト型構
造を有するPbZrO3とPbTiO3の固溶体であるチ
タン酸ジルコン酸鉛(PbTiXZr1-X3、但し、
0.1≦X≦1、PZTと略す)、PZTにLaを添加
した金属酸化物であるPLZT(PbYLa1-YTiX
1-X)O3、あるいはPZTにNbを添加した金属酸化
物であるPNZTを挙げることができる。また、Bi系
層状構造ペロブスカイト型の強誘電体材料として、Sr
Bi2Ta29、SrBi2Nb29、BaBi2Ta2
9、SrBi4Ti415、Bi4Ti312、SrBi2
XNb2-X9、PbBi2Ta29等を例示することが
できる。
【0020】尚、上部電極層をPtやアルミニウム系合
金、Pt/LSCOの多層構造等から構成することがで
きる。
【0021】下地層をアモルファス材料から構成する場
合、かかるアモルファス材料は、酸化シリコン(SiO
2)、窒化シリコン(SiN)、SiON、SOG(Spi
n OnGlass)、NSG(Non-doped Silicate Glass)、
BPSG、PSG、BSG及びLTO(Low Temperatur
e Oxide、低温CVD−SiO2)から成る群から選択さ
れた1種類以上の材料から成ることが好ましい。尚、ア
モルファス材料が1種類以上の材料から成るとは、下地
層が1種類の材料から構成されていた単層であることだ
けでなく、下地層が異なるアモルファス材料から成る多
層構造を有することを意味する。後者の場合として、例
えば、下地層がSiO2から成る下層とBPSGから成
る上層から構成されている例を挙げることができる。
【0022】尚、下部電極層は、場合によっては、Pt
{100}の下にランタンストロンチウムコバルトオキ
サイド(La0.5Sr0.5CoO3、LSCOと略す)を
形成した多層構造を有していてもよい。
【0023】上記の目的を達成するための本発明の半導
体素子のキャパシタ構造の作製方法は、(イ)基体上に
アモルファス材料若しくは安定化ジルコニアから成る下
地層を形成する工程と、(ロ)下地層上に高配向性を有
するバッファ層を形成すると、(ハ)バッファ層上に高
配向性を有する下部電極層を形成する工程と、(ニ)下
部電極層上に強誘電体層をエピタキシャル成長させる工
程と、(ホ)強誘電体層上に上部電極層を形成する工
程、から成り、下部電極層はPt{100}から成るこ
とを特徴とする。即ち、下部電極層を構成する白金Pt
の{100}面は、バッファ層の表面に対して平行に形
成されている。言い換えれば、Pt<100>方位はバ
ッファ層の表面に垂直である。
【0024】本発明の半導体素子のキャパシタ構造の作
製方法においては、Pt{100}から成る下部電極層
を、パルスレーザ堆積法(パルスレーザアブレーション
法)又はスパッタ法にて形成することができる。
【0025】更には、チタン酸ビスマス(BTO)から
成るバッファ層を、MOCVD法、パルスレーザ堆積法
(パルスレーザアブレーション法)又はスパッタ法にて
形成することが望ましい。この場合、BTOから成るバ
ッファ層はc軸に配向していることが好ましい。
【0026】本発明の半導体素子のキャパシタ構造の作
製方法においては、PbTiO3、PZT系化合物から
成る強誘電体層、あるいは又、Bi系層状構造ペロブス
カイト型の強誘電体材料から成る強誘電体層を、MOC
VD法、パルスレーザ堆積法(パルスレーザアブレーシ
ョン法)又はスパッタ法にてエピタキシャル成長させる
ことができる。
【0027】尚、下地層を構成するアモルファス材料
は、酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(Si
N)、SiON、SOG、NSG、BPSG、PSG、
BSG及びLTOから成る群から選択された1種類以上
の材料から成ることが好ましい。即ち、下地層は、単層
から構成される場合だけでなく、複数層から構成される
場合を含む。あるいは又、下地層を構成する安定化ジル
コニア(例えば、Y23等の希土類酸化物を添加した酸
化ジルコニウムZrO2)を、MOCVD法又はパルス
レーザ堆積法(パルスレーザアブレーション法)にて形
成することが好ましい。
【0028】
【作用】本発明においては、下部電極層はPt{10
0}から成る。白金Ptは面心立方構造を有し、格子定
数は、a=b=c=3.92オングストロームである。
一方、ペロブスカイト型構造を有するPZTの格子定数
は、a=b=3.93オングストロームである。即ち、
Pt{100}の格子面間隔はPZTの例えば(10
0)面の格子面間隔とほぼ一致している。一方、Bi系
層状構造ペロブスカイト型の強誘電体材料のa軸及びb
軸の格子定数(単位:オングストローム)並びに(11
0)格子面間隔(単位:オングストローム)を以下に例
示する。 強誘電体材料名 格子定数 格子面間隔 SrBi2Ta29 5.512 3.898 SrBi2Nb29 5.500 3.889 BaBi2Ta29 5.556 3.929 SrBi4Ti415 5.420 3.833
【0029】一般に、Pt{100}から成る下部電極
層の格子面間隔と、強誘電体層を構成する材料の格子面
間隔の差が3%以内ならば、下部電極層上に強誘電体層
をエピタキシャル成長させることができる。従って、P
t{100}から成る下部電極層上に、PZT系化合物
又はBi系層状構造ペロブスカイト型の強誘電体材料か
ら成る強誘電体層をエピタキシャル成長させることがで
きる。その結果、下部電極層上に形成された強誘電体層
には高い残留分極±Prを付与することができ、優れた
性能を有する半導体素子を作製することができる。
【0030】一方、Pt{100}から成る下部電極層
はバッファ層上に形成されている。バッファ層がc軸に
配向したBTOから成る場合、BTOの格子定数は、a
=5.41オングストローム、b=5.43オングスト
ローム、c=32.82オングストロームである。従っ
て、BTOの(110)格子面間隔は、Pt{100}
の格子面間隔とほぼ等しいので、BTOから成るバッフ
ァ層上に高配向性を有する下部電極層を形成することが
できる。
【0031】また、白金の比抵抗率は15〜20μΩc
mであり、LSCOより低抵抗であり、半導体素子にお
いては好ましい材料である。
【0032】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を説明する。
【0033】(実施例1)実施例1の半導体素子の模式
的な一部断面図を図1に示す。尚、実施例1の半導体素
子は、強誘電体の自発分極による半導体の抵抗変化を検
出する方式のFERAMに分類される半導体メモリセル
である。
【0034】実施例1の半導体素子は、シリコン半導体
基板10に形成されたソース・ドレイン領域14,15
及びチャネル領域16と、このチャネル領域16の上方
に形成されたゲート電極13から成る。これらのソース
・ドレイン領域14,15、チャネル領域16及びゲー
ト電極13によって、所謂選択トランジスタが構成され
ている。尚、ゲート電極13はワード線を兼ねており、
例えば、ポリシリコン、あるいはポリサイドや金属シリ
サイドから構成されている。そして、ソース・ドレイン
領域14,15及びゲート電極13は絶縁層20によっ
て被覆されている。絶縁層20は、例えば、BPSGか
ら成る。尚、図中、参照番号11はLOCOS構造を有
する素子分離領域、12はゲート酸化膜、30は上層絶
縁層、35,36,37はコンタクトプラグ、38は第
1の配線層、39は第2の配線層である。
【0035】実施例1の半導体素子のキャパシタ構造に
おいては、アモルファス材料(具体的にはBPSG)か
ら成る絶縁層20が下地層に相当する。また、半導体基
板10が基体に相当する。そして、高配向性を有するバ
ッファ層21が、下地層である絶縁層20上に形成され
ている。バッファ層21はc軸に配向したペロブスカイ
ト構造を有するBi4Ti312(BTO)から成る。更
に、Pt{100}から成る高配向性を有する下部電極
層22が、バッファ層21上に形成されている。また、
エピタキシャル成長にて下部電極層22上に形成された
強誘電体層23はPZTから成る。更に、Pt{10
0}から成る上部電極層24が、強誘電体層23上に形
成されている。
【0036】絶縁層20、下部電極層22及び上部電極
層24の上には例えばBPSGから成る上層絶縁層30
が形成されている。そして、一方のソース・ドレイン領
域14(例えばソース領域)の上方の絶縁層20及び上
層絶縁層30にはコンタクトプラグ35が形成されてお
り、このコンタクトプラグ35は、その底部において一
方のソース・ドレイン領域14と電気的に接続されてい
る。下部電極層22の上方の上層絶縁層30にも、コン
タクトプラグ36が形成されている。そして、下部電極
層22は、コンタクトプラグ36、第1の配線層38及
びコンタクトプラグ35を介して、一方のソース・ドレ
イン領域14に電気的に接続されている。また、上部電
極層24の上方に形成されたコンタクトプラグ37を介
して、上部電極部24は第2の配線層39と電気的に接
続されている。第2の配線層39はプレート線に相当す
る。
【0037】他方のソース・ドレイン領域15(例えば
ドレイン領域)は、ビットコンタクト部(図示せず)を
介してビット線(図示せず)に電気的に接続されてい
る。
【0038】実施例1の半導体素子のキャパシタ構造の
作製方法を、半導体基板等の模式的な一部断面図である
図2及び図3を参照して、以下、説明する。
【0039】[工程−100]先ず、シリコン半導体基
板10に、公知の方法に基づきLOCOS構造を有する
素子分離領域11を形成する。次に、半導体基板10の
表面を酸化してゲート酸化膜12を形成する。そして、
ポリシリコン層を例えばCVD法にて全面に堆積させた
後、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術によっ
てポリシリコン層をパターニングし、ポリシリコンから
成るゲート電極13を形成する。尚、このゲート電極1
3はワード線を兼ねている。次に、不純物イオンのイオ
ン注入及び注入された不純物の活性化処理を行い、ソー
ス・ドレイン領域14,15及びチャネル領域16を形
成する。
【0040】[工程−110]次に、基体(半導体基板
10が相当する)上にアモルファス材料から成る下地層
(絶縁層20が相当する)を形成する。即ち、例えばア
モルファス材料であるBPSGから成る絶縁層20(下
地層に相当する)を例えばCVD法にて全面に堆積させ
る。こうして、図2の(A)に示す構造を得ることがで
きる。尚、BPSGから成る絶縁層20の成膜後、窒素
ガス雰囲気中で例えば900゜C×20分間、絶縁層2
0をリフローさせることが好ましい。更には、必要に応
じて、例えば化学的機械的研磨法(CMP法)にて絶縁
層20の頂面を化学的及び機械的に研磨し、絶縁層20
を平坦化することが望ましい。絶縁層20の成膜条件を
以下に例示する。 使用ガス:SiH4/PH3/B26 成膜温度:400゜C 反応圧力:常圧
【0041】[工程−120]次に、下地層に相当する
絶縁層20上に高配向性を有するバッファ層21を形成
する。具体的には、多結晶のBTOから成りそしてc軸
に配向した(言い換えれば、BTOのc軸は、絶縁層2
0の表面に垂直である)バッファ層21をパルスレーザ
堆積法(パルスレーザアブレーション法)にて形成する
(図2の(B)参照)。バッファ層21の厚さを0.0
1〜0.02μmとした。バッファ層21の成膜条件を
以下に例示する。 ターゲット:BTO 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、3Hz) 成膜温度 :600〜770゜C 酸素濃度 :7〜27Pa 成膜速度 :0.05〜0.1nm/秒
【0042】[工程−130]その後、バッファ層21
上に高配向性を有する下部電極層22を形成する。即
ち、バッファ層21の上にRFマグネトロンスパッタ法
にてPtから成り高配向性を有する下部電極層22を堆
積させる。下部電極層22の厚さを0.1〜0.2μm
とした。RFマグネトロンスパッタ条件を以下に例示す
る。尚、Ptから成る下部電極層22は{100}面を
有する。言い換えれば、下部電極層22を構成する白金
Ptの{100}面は、バッファ層21の表面に対して
平行に形成されている。 アノード電圧:2.6kV 入力電力 :1.1〜1.6W/cm2 プロセスガス:Ar/O2=90/10 圧力 :0.7Pa 成膜温度 :600〜750゜C 堆積速度 :5〜10mm/分
【0043】その後、例えばイオンミリング技術を用い
て下部電極層22を所望の形状にパターニングし、更
に、例えばRIE法にてBTOを所望の形状にパターニ
ングする(図2の(C)参照)。
【0044】[工程−140]次いで、下部電極層22
上に強誘電体層23をエピタキシャル成長させる。具体
的には、PZTから成る強誘電体層23を、下部電極層
22上で、マグネトロンスパッタ法にてエピタキシャル
成長させる。成膜条件を以下に例示する。尚、PZTか
ら成る強誘電体層23は(100)面を有する。言い換
えれば、下部電極層22の表面に対するエピタキシャル
成長した強誘電体層23の方位は[100]である。
尚、ターゲットをPLZTに交換すれば、PLZTから
成る強誘電体層を下部電極層22上でエピタキシャル成
長させることができる。 ターゲット :PZT プロセスガス :Ar/O2=90体積%/10体
積% 圧力 :4Pa パワー :50W 成膜温度 :500゜C 強誘電体層の厚さ :0.1〜0.3μm
【0045】[工程−150]その後、強誘電体層23
上に上部電極層24を形成する。実施例1における上部
電極層24はPt{100}から成り、[工程−13
0]と同様の方法で成膜することができる。
【0046】[工程−160]次に、例えばイオンミリ
ング技術を用いてPtから成る上部電極層24を所望の
形状にパターニングし、更にRIE法で強誘電体層23
をパターニングする。こうして、図3の(A)に示す構
造の本発明の半導体素子のキャパシタ構造を得ることが
できる。
【0047】[工程−170]次に、絶縁層20、下部
電極層22及び上部電極層24の上に、例えばBPSG
から成る上層絶縁層30を形成する。尚、上層絶縁層3
0の形成後、上層絶縁層30を平坦化処理することが望
ましい。そして、一方のソース・ドレイン領域14の上
方の絶縁層20及び上層絶縁層30に、フォトリソグラ
フィ技術及びエッチング技術を用いて、開口部31を形
成する。また、下部電極層22の上方並びに上部電極層
24の上方の上層絶縁層30にも開口部32,33を形
成する(図3の(B)参照)。
【0048】[工程−180]そして、例えば、各開口
部内を含む上層絶縁層30上に、Ti層及びTiN層を
例えばスパッタ法にて成膜した後、TiN層上にアルミ
ニウム系合金(例えばAl−1%Si)から成る金属配
線材料層をスパッタ法にて形成する。Ti層、TiN層
及びアルミニウム系合金から成る金属配線材料層の成膜
条件を以下に例示する。尚、Ti層及びTiN層を形成
する理由は、オーミックな低コンタクト抵抗を得るこ
と、アルミニウム系合金から成る金属配線材料層による
半導体基板10の損傷発生の防止、アルミニウム系合金
の濡れ性改善のためである。 Ti層(厚さ:20nm) プロセスガス:Ar=35sccm 圧力 :0.52Pa RFパワー :2kW 基板の加熱 :無し TiN層(厚さ:100nm) プロセスガス:N2/Ar=100/35sccm 圧力 :1.0Pa RFパワー :6kW 基板の加熱 :無し アルミニウム系合金層から成る配線層 プロセスガス:Ar=100sccm 圧力 :0.26Pa RFパワー :15kW 基体温度 :475゜C
【0049】尚、アルミニウム系合金から成る金属配線
材料層の成膜は所謂高温アルミニウムスパッタ法にて行
ったが、このような成膜方法に限定されるものではな
く、所謂高温リフロー法や高圧リフロー法にて行うこと
もできる。高温リフロー法においては、以下に例示する
条件でアルミニウム系合金から成る金属配線材料層を上
層絶縁層30上に堆積させる。 プロセスガス : Ar=100sccm DCパワー : 20kW スパッタ圧力 : 0.4Pa 基体加熱温度 : 150゜C
【0050】その後、半導体基板10を約500゜Cに
加熱する。これによって、上層絶縁層30上に堆積した
アルミニウム系合金から成る金属配線材料層は流動状態
となり、開口部31等の内に流入し、開口部31等はア
ルミニウム系合金で確実に埋め込まれ、コンタクトプラ
グが形成される。一方、上層絶縁層30の上にはアルミ
ニウム系合金から成る金属配線材料層が形成される。加
熱条件を、例えば以下のとおりとすることができる。 加熱方式 : 基板裏面ガス加熱 加熱温度 : 500゜C 加熱時間 : 2分 プロセスガス : Ar=100sccm プロセスガス圧力: 1.1×103Pa
【0051】ここで、基板裏面ガス加熱方式とは、半導
体基板10の裏面に配置したヒーターブロックを所定の
温度(加熱温度)に加熱し、ヒーターブロックと半導体
基板10の裏面の間にプロセスガスを導入することによ
って半導体基板10を加熱する方式である。加熱方式と
しては、この方式以外にもランプ加熱方式等を用いるこ
とができる。
【0052】こうして、開口部31,32,33には、
アルミニウム系合金が埋め込まれ、コンタクトプラグ3
5,36,37が形成される(図4参照)。尚、図4に
おいて、参照番号34は金属配線材料層である。また、
図1、図2、図3及び図4においては、TiN層及びT
i層の図示は省略した。その後、上層絶縁層30の上の
金属配線材料層34、TiN層、Ti層を選択的に除去
してパターニングし、第1の配線層38、第2の配線層
39を形成する(図1参照)。
【0053】(実施例2)実施例1においては、[工程
−140]で、下部電極層22上に、PZTから成る強
誘電体層23をマグネトロンスパッタ法にてエピタキシ
ャル成長させた。これに対して、実施例2においては、
PZTあるいはPLZTから成る強誘電体層をパルスレ
ーザアブレーション法にて形成した。この場合の成膜条
件を以下に例示する。 ターゲット:PZT又はPLZT 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、3Hz) 出力エネルギー:400mJ(1.1J/cm2) 成膜温度 :550〜600゜C 酸素濃度 :40〜120Pa
【0054】実施例2においても、下部電極層22はP
t{100}から成るので、パルスレーザアブレーショ
ン法によっても、(100)面を有するPLZT又はP
ZTから成る強誘電体層23を、下部電極層22の上に
エピタキシャル成長させることができる。
【0055】(実施例3)実施例3においては、強誘電
体層をSrBi2Ta29から構成し、パルスレーザア
ブレーション法にて形成した。SrBi2Ta29から
成る強誘電体層の成膜条件を以下に例示する。 ターゲット:SrBi2Ta29 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、5Hz) 成膜温度 :500゜C 酸素濃度 :3Pa
【0056】尚、SrBi2Ta29の成膜後、800
゜C×1時間、酸素雰囲気中でポストベーキングを行
う。こうして、(110)面を有するSrBi2Ta2
9から成る強誘電体層を、下部電極層22の上にエピタ
キシャル成長させることができる。
【0057】あるいは又、MOCVD法によって、Bi
系層状構造ペロブスカイト型の強誘電体材料から成る強
誘電体層を成膜することもできる。例えばSrBi2
29)の成膜条件を以下に例示する。 ソース材料:Sr(C111922 Bi(C653 Ta(OC255 成膜温度 :650〜750゜C 成膜圧力 :27〜400Pa 酸素濃度 :50%
【0058】(実施例4)実施例1においては、下地層
である絶縁層20をBPSGから成るアモルファス材料
から構成した。この代わりに、例えば酸化イットリウム
23を添加した酸化ジルコニウムZrO2である安定
化ジルコニア(YSZ)から下地層を構成することもで
きる。かかる下地層は、例えば、以下に成膜条件を例示
するMOCVD法又はパルスレーザ堆積法にて形成する
ことができる。尚、この場合には、安定化ジルコニアか
ら成る下地層を形成する前に、選択トランジスタの上
に、例えばSiO2から成る層間絶縁層を形成してお
く。この場合、かかる層間絶縁層が基体に相当する。 MOCVD法による成膜条件 ソース材料:Zr(C49O)4 Y(C111923 成膜温度 :550〜650゜C 成膜圧力 :27〜400Pa 酸素濃度 :50% パルスレーザ堆積法による成膜条件 ターゲット:ZrO2/Y 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、5Hz、1.1J/cm2) 成膜温度 :500゜C 酸素濃度 :3Pa
【0059】(実施例5)実施例1においては、[工程
−120]で、BTOから成り高配向性を有する(即
ち、c軸に配向した)バッファ層21をパルスレーザ堆
積法(パルスレーザアブレーション法)にて形成した。
このような方法の代わりに、MOCVD法でBTOから
成り高配向性を有する(即ち、c軸に配向した)バッフ
ァ層21を形成することもできる。この場合には、Bi
の原料ガスとして、例えば、トリフェニルビスマス、ア
ルキル基で置換されたトリフェニルビスマス、より好ま
しくは、ハロゲンで置換されることあるアルキル基でメ
タ位を置換されたトリフェニルビスマスを使用する。ハ
ロゲンで置換されることあるアルキル基でメタ位を置換
されたトリフェニルビスマスは、以下の化学式で表わさ
れる。尚、R1、R2として、CH3、C25、CH(C
32、C(CH33、CF3を例示することができ
る。
【0060】
【化1】
【0061】一方、Tiの原料ガスとしては、例えばテ
トライソプロポキシチタンを使用する。これらの原料ガ
ス及び酸素ガスとアルゴンガスを使用して、MOCVD
装置において下地層上に高配向性を有する(即ち、c軸
に配向した)BTOから成るバッファ層をMOCVD法
で形成することができる。尚、この場合、半導体基板を
約700゜Cに保持した状態で成膜を行うことが望まし
い。尚、強誘電体層をBTOから構成し、かかる強誘電
体層をMOCVD法で形成することもできる。
【0062】(実施例6)実施例1においては、[工程
−170]において、絶縁層20及び上層絶縁層30に
形成した開口部31にアルミニウム系合金を埋め込むこ
とによって、コンタクトプラグ35を形成した。実施例
6においては、コンタクトプラグ35を所謂ブランケッ
トタングステンCVD法にて形成する。そのために、実
施例1と同様に、絶縁層20及び上層絶縁層30に開口
部31を形成した後、実施例1の[工程−170]と同
様にTi層及びTiN層をスパッタ法で成膜する。その
後、TiN層の上にタングステンから成る金属配線材料
層34Aを、以下に例示する条件のCVD法にて堆積さ
せる(図5の(A)参照)。 使用ガス:WF6/H2/Ar=40/400/2250
sccm 圧力 :10.7kPa 成膜温度:450゜C
【0063】その後、絶縁層20上のタングステンから
成る金属配線材料層34A及びTiN層、Ti層をエッ
チングして除去する(図5の(B)参照)。エッチング
の条件を、例えば以下のとおりとすることができる。 第1段階のエッチング:タングステン層のエッチング 使用ガス :SF6/Ar/He=110:90:5scc
m 圧力 :46Pa RFパワー:275W 第2段階のエッチング:TiN層/Ti層のエッチング 使用ガス :Ar/Cl2=75/:5sccm 圧力 :6.5Pa RFパワー:250W
【0064】こうして、開口部31にタングステンが埋
め込まれたコンタクトプラグ35が形成される。その
後、下部電極層22の上方並びに上部電極層24の上方
の上層絶縁層30に開口部32,33を形成し、次い
で、実施例1の[工程−170]と同様に、Ti層、T
iN層、アルミニウム系合金から成る金属配線材料層3
4をスパッタ法で成膜した後、これらの各層をパターニ
ングし、第1の配線層38及び第2の配線層39を形成
する。
【0065】尚、不純物をドーピングしたポリシリコン
を開口部31内に埋め込むことで、コンタクトプラグ3
5を形成してもよい。また、コンタクトプラグ35の頂
面は絶縁層20の表面と略同一平面内に存在していても
よいし、コンタクトプラグ35の頂面は絶縁層20の表
面から突出していても凹んでいてもよい。あるいは又、
コンタクトプラグ35の頂部が上層絶縁層30の上に延
在していてもよい。この場合には、開口部31の近傍の
上層絶縁層30上にポリシリコン層あるいはタングステ
ンから成る金属配線材料層34A等が残るように、フォ
トリソグラフィ技術を用いてポリシリコン層あるいは金
属配線材料層34A及びTiN層/Ti層のエッチング
を行えばよい(図6の(A)参照)。
【0066】あるいは又、絶縁層20及び上層絶縁層3
0に開口部31を形成し、下部電極層22の上方の上層
絶縁層30に開口部32を形成する。次いで、開口部3
1,32内を含む上層絶縁層30の上に、順にTi層、
TiN層、タングステンから成る金属配線材料層34A
を形成する。その後、上層絶縁層30の上のタングステ
ンから成る金属配線材料層34A、TiN層、Ti層を
パターニングして、金属配線材料層34A等から成る第
1の配線層38Aを形成してもよい。その後、上部電極
層24の上方の上層絶縁層30に開口部33を形成し、
次いで、実施例1の[工程−170]と同様に、Ti
層、TiN層、アルミニウム系合金から成る金属配線材
料層をスパッタ法で成膜した後、第2の配線層39を形
成するためにこれらの各層をパターニングする(図6の
(B)参照)。
【0067】(実施例7)実施例7においては、実施例
1と異なり、上部電極層がプレート線を兼ねている。即
ち、実施例7の半導体素子のキャパシタ構造において
は、実施例1の[工程−140]における強誘電体層2
3の形成の後、強誘電体層23を所望の形状にパターニ
ングする。次いで、全面に上層絶縁層30を形成した
後、絶縁層20及び上層絶縁層30に開口部31を形成
し、下部電極層22の上方の上層絶縁層30に開口部3
2を形成する。次いで、開口部31,32内を含む上層
絶縁層30の上に、順にTi層、TiN層、アルミニウ
ム系合金から成る金属配線材料層34を形成する。その
後、上層絶縁層30の上の金属配線材料層34、TiN
層、Ti層をパターニングして、アルミニウム系合金か
ら成る金属配線材料層等から成る第1の配線層38を形
成する(図7の(A)参照)。その後、全面に例えばB
PSGから成る第2の絶縁層40を形成する。そして強
誘電体層23の上方の上層絶縁層30及び第2の絶縁層
40に開口部41を形成し、次いで、実施例1の[工程
−150]と同様に、開口部41内を含む第2の絶縁層
40上にPt膜を成膜する。その後、開口部41内にP
t膜を残し、第2の絶縁層40の上のPt膜を選択的に
除去し、パターニングする。これによって、強誘電体層
23の上にPtから成る上部電極層24Aが形成され
る。しかも、この上部電極層24Aは開口部41を介し
て第2の絶縁層40の上を延び、第2の配線層39Aを
構成し、プレート線としても機能する(図7の(B)参
照)。尚、上部電極層24A及び第2の配線層39Aを
アルミニウム系合金から構成することもできる。
【0068】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。各実施例にて説明した成膜方法や条件、数値は
例示であり、適宜変更することができる。
【0069】Pt{100}から成る下部電極層をパル
スレーザ堆積法によって成膜することも可能である。パ
ルスレーザ堆積法によるPt{100}の成膜条件を、
以下に例示する。 パルスレーザ堆積法による成膜条件 ターゲット:Pt 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、5Hz、1.1J/cm2) 成膜温度 :500〜600゜C
【0070】本発明の半導体素子から、強誘電体薄膜を
用いた不揮発性メモリセル(は所謂FERAM)のみな
らず、DRAMを構成することもできる。この場合に
は、強誘電体薄膜の分極のみを利用する。即ち、外部電
極による最大(飽和)分極Pma xと外部電極が0の場合
の残留分極Prとの差(Pmax−Pr)が、電源電圧に対
して一定の比例関係を有する特性を利用する。強誘電体
薄膜の分極状態は、常に飽和分極(Pmax)と残留分極
(Pr)の間にあり、反転しない。データはリフレッシ
ュによって保持される。
【0071】実施例においては、LOCOS構造を有す
る素子分離領域11を例にとり説明したが、素子分離領
域はトレンチ構造を有していてもよい。ゲート電極13
やビット線は、ポリシリコン層から構成する代わりに、
ポリサイドや金属シリサイドから構成することもでき
る。下地層を構成する絶縁層20として、BPSGの代
わりに、SiO2、PSG、BSG、AsSG、PbS
G、SbSG、SOG、SiON、SiN、NSG、L
TO等の公知の絶縁材料、あるいはこれらの絶縁材料を
積層したものを挙げることができる。絶縁層20の平滑
化は、例えばレジストエッチバック法等にて行ってもよ
い。実施例においては、バッファ層をBTOから構成し
たが、バッファ層はその上にPt{100}を形成し得
る材料、即ち、Ptの{100}面の格子面間隔と整合
性を有する材料ならば如何なる材料からバッファ層を構
成してもよい。強誘電体層は複数の強誘電体材料が積層
された構造を有していてもよい。
【0072】ビット線は、例えば、以下の方法で形成す
ることができる。即ち、実施例1の[工程−100]と
[工程−110]の間において、下層絶縁層を形成し、
他方のソース・ドレイン領域15の上方の下層絶縁層
に、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用い
て開口部を形成する。そして、開口部内を含む下層絶縁
層上に例えばCVD法でポリシリコン層を堆積させる。
これによって、開口部内にポリシリコンが埋め込まれた
ビットコンタクト部が形成される。その後、下層絶縁層
上のポリシリコン層をパターニングする。こうして、ビ
ットコンタクト部を介して他方のソース・ドレイン領域
15に電気的に接続されたポリシリコンから成るビット
線が形成される。その後、ビット線を含む下層絶縁層の
上に下地層に相当する絶縁層20を形成する。尚、ビッ
ト線の形成手順は任意であり、例えば第2の配線層を形
成した後にビット線を形成することも可能である。
【0073】実施例においては下部電極層をPt{10
0}から構成したが、その代わりに、例えば、下からL
SCO/Pt{100}から構成することもできる。こ
の場合のパルスレーザアブレーション法によるLSCO
の成膜条件を以下に例示する。 ターゲット:LSCO 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、3Hz) 出力エネルギー:400mJ(1.1J/cm2) 成膜温度 :550〜600゜C 酸素濃度 :40〜120Pa
【0074】また、実施例においては、コンタクトプラ
グ及び第1の配線層を介して、一方のソース・ドレイン
領域と電気的に接続された強誘電体層を例にとり説明し
たが、一方のソース・ドレイン領域と電気的に接続され
たコンタクトプラグに対して電気的に接続された配線を
設け、かかる配線に電気的に接続された別の接続孔(例
えばビアホール)を形成し、そして、この接続孔に強誘
電体層が電気的に接続された態様も、本発明の半導体素
子におけるキャパシタ構造に包含される。この場合に
は、一方のソース・ドレイン領域に電気的に接続された
コンタクトプラグが形成されている絶縁層(層間絶縁
層)が基体に相当する。あるいは又、素子分離領域の上
にバッファ層を形成することで、本発明の半導体素子に
おけるキャパシタ構造を形成することもできる。この場
合には、素子分離領域が下地層に相当し、半導体基板が
基体に相当する。
【0075】アルミニウム系合金として、例えば、純ア
ルミニウム、Al−Si、Al−Cu、Al−Si−C
u、Al−Ge、Al−Si−Ge等の種々のアルミニ
ウム合金から構成することができる。あるいは又、アル
ミニウム系合金の代わりに、ポリシリコン、チタン、チ
タン合金、銅、銅合金、タングステン、タングステン合
金を用いて第1あるいは第2の配線層を形成することも
できる。実施例においては、コンタクトプラグの下地を
Ti/TiNの2層構成としたが、Ti、あるいはTi
Nの1層構成とすることもできる。また、コンタクトプ
ラグは、TiW、TiNW、WSi2、MoSi2等から
構成することもできる。
【0076】
【発明の効果】本発明においては、下部電極層はPt
{100}から成り、かかる下部電極層の格子面間隔
は、ペロブスカイト型構造を有するPZT系化合物やB
i系層状構造ペロブスカイト型の強誘電体材料の格子面
間隔とほぼ等しい。それ故、下部電極層上に強誘電体層
をエピタキシャル成長させることができるので、下部電
極層上に形成された強誘電体層には高い残留分極±Pr
を付与することができ、優れた動作性能を有する半導体
素子を作製することができる。一方、Pt{100}か
ら成る下部電極層がBTOから成るバッファ層上に形成
されている場合、BTOの(110)格子面間隔はPt
{100}の格子面間隔とほぼ等しいので、BTOから
成るバッファ層上に高配向性を有する下部電極層を形成
することができる。白金の比抵抗率は、LSCOより低
抵抗の15〜20μΩcmであり、半導体素子において
使用するのに好ましい材料である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の半導体素子のキャパシタ構造を説明
するための半導体素子の模式的な一部断面図である。
【図2】実施例1の半導体素子のキャパシタ構造の作製
方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部断面
図である。
【図3】図2に引き続き、実施例1の半導体素子のキャ
パシタ構造の作製方法を説明するための半導体基板等の
模式的な一部断面図である。
【図4】図3に引き続き、実施例1の半導体素子のキャ
パシタ構造の作製方法を説明するための半導体基板等の
模式的な一部断面図である。
【図5】実施例6における半導体素子の作製方法を説明
するための半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図6】実施例6における半導体素子の作製方法を説明
するための半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図7】実施例7における半導体素子の作製方法を説明
するための半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図8】強誘電体のP−Eヒステリシスループ図であ
る。
【符号の説明】
10 半導体基板 11 素子分離領域 12 ゲート酸化膜 13 ゲート電極 14,15 ソース・ドレイン領域 16 チャネル領域 20 絶縁層 21 バッファ層 22 下部電極層 23 強誘電体層 24 上部電極層 30 上層絶縁層 31,32,33 開口部 34 金属配線材料層 35,36,37 コンタクトプラグ 38 第1の配線層 39 第2の配線層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/76 27/10 451 27/108 21/8242 21/8247 29/788 29/792 7735−4M H01L 27/10 621 Z 7735−4M 651 29/78 371

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)基体上に形成されたアモルファス材
    料若しくは安定化ジルコニアから成る下地層と、 (ロ)該下地層上に形成された高配向性を有するバッフ
    ァ層と、 (ハ)該バッファ層上に形成された高配向性を有する下
    部電極層と、 (ニ)該下部電極層上にエピタキシャル成長にて形成さ
    れた強誘電体層と、 (ホ)該強誘電体層上に形成された上部電極層、から成
    り、 前記下部電極層はPt{100}から成ることを特徴と
    する半導体素子のキャパシタ構造。
  2. 【請求項2】前記バッファ層は、c軸に配向したチタン
    酸ビスマスから構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の半導体素子のキャパシタ構造。
  3. 【請求項3】強誘電体層はPZT系化合物から成ること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体素子
    のキャパシタ構造。
  4. 【請求項4】強誘電体層はBi系層状構造ペロブスカイ
    ト型の強誘電体材料から成ることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の半導体素子のキャパシタ構造。
  5. 【請求項5】上部電極層は、Ptから構成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の半導体素子のキャパシタ構造。
  6. 【請求項6】前記下地層を構成するアモルファス材料
    は、酸化シリコン、窒化シリコン、SiON、SOG、
    NSG、BPSG、PSG、BSG及びLTOから成る
    群から選択された1種類以上の材料から成ることを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の半
    導体素子のキャパシタ構造。
  7. 【請求項7】(イ)基体上にアモルファス材料若しくは
    安定化ジルコニアから成る下地層を形成する工程と、 (ロ)該下地層上に高配向性を有するバッファ層を形成
    すると、 (ハ)該バッファ層上に高配向性を有する下部電極層を
    形成する工程と、 (ニ)該下部電極層上に強誘電体層をエピタキシャル成
    長させる工程と、 (ホ)該強誘電体層上に上部電極層を形成する工程、か
    ら成り、 前記下部電極層はPt{100}から成ることを特徴と
    する半導体素子のキャパシタ構造の作製方法。
  8. 【請求項8】Pt{100}から成る下部電極層をパル
    スレーザ堆積法又はスパッタ法にて形成することを特徴
    とする請求項7に記載の半導体素子のキャパシタ構造の
    作製方法。
  9. 【請求項9】c軸に配向したチタン酸ビスマスから成る
    バッファ層を、MOCVD法、パルスレーザ堆積法又は
    スパッタ法にて形成することを特徴とする請求項7又は
    請求項8に記載の半導体素子のキャパシタ構造の作製方
    法。
  10. 【請求項10】PZT系化合物又はBi系層状構造ペロ
    ブスカイト型の強誘電体材料から成る強誘電体層を、M
    OCVD法、パルスレーザ堆積法又はスパッタ法にてエ
    ピタキシャル成長させることを特徴とする請求項7乃至
    請求項9のいずれか1項に記載の半導体素子のキャパシ
    タ構造の作製方法。
  11. 【請求項11】前記下地層を構成するアモルファス材料
    は、酸化シリコン、窒化シリコン、SiON、SOG、
    NSG、BPSG、PSG、BSG及びLTOから成る
    群から選択された1種類以上の材料から成ることを特徴
    とする請求項7乃至請求項10のいずれか1項に記載の
    半導体素子のキャパシタ構造の作製方法。
  12. 【請求項12】前記下地層を構成する安定化ジルコニア
    をMOCVD法又はパルスレーザ堆積法にて形成するこ
    とを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれか1項
    に記載の半導体素子のキャパシタ構造の作製方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100269320B1 (ko) * 1997-12-30 2000-10-16 윤종용 유전체막의형성방법및이를이용한캐패시터의제조방법
WO2001022486A1 (fr) * 1999-09-20 2001-03-29 Hitachi, Ltd. Dispositif semi-conducteur et son procede de fabrication
US6281536B1 (en) 1998-04-08 2001-08-28 Nec Corporation Ferroelectric memory device with improved ferroelectric capacity characteristic
US6384440B1 (en) 1999-11-10 2002-05-07 Nec Corporation Ferroelectric memory including ferroelectric capacitor, one of whose electrodes is connected to metal silicide film
KR100472724B1 (ko) * 2001-12-29 2005-03-08 주식회사 하이닉스반도체 분극특성을 향상시킨 강유전체 캐패시터 제조방법
JP2007294995A (ja) * 1998-06-20 2007-11-08 Samsung Electronics Co Ltd 半導体装置

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