JP3326345B2 - ベルト無段変速装置 - Google Patents
ベルト無段変速装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水田作業機などに
おいてエンジンからミッションケースへ動力を変速伝達
する場合などに使用されるベルト無段変速装置で、詳し
くは、伝動ベルトが巻回される出力プーリ及び入力プー
リのそれぞれを、固定プーリ体に対する可動プーリ体の
軸芯方向での接近離隔移動により巻回半径を変更する割
りプーリから構成し、出力プーリの固定プーリ体を伝動
ベルトの幅方向の一方側に、かつ、入力プーリの固定プ
ーリ体を伝動ベルトの幅方向の他方側にそれぞれ配置
し、出力プーリの可動プーリ体が固定プーリ体に対して
接近移動すると入力プーリの可動プーリ体が固定プーリ
体に対して離隔移動するように両可動プーリ体を連動操
作する操作手段を設けてあるに関する。
おいてエンジンからミッションケースへ動力を変速伝達
する場合などに使用されるベルト無段変速装置で、詳し
くは、伝動ベルトが巻回される出力プーリ及び入力プー
リのそれぞれを、固定プーリ体に対する可動プーリ体の
軸芯方向での接近離隔移動により巻回半径を変更する割
りプーリから構成し、出力プーリの固定プーリ体を伝動
ベルトの幅方向の一方側に、かつ、入力プーリの固定プ
ーリ体を伝動ベルトの幅方向の他方側にそれぞれ配置
し、出力プーリの可動プーリ体が固定プーリ体に対して
接近移動すると入力プーリの可動プーリ体が固定プーリ
体に対して離隔移動するように両可動プーリ体を連動操
作する操作手段を設けてあるに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のベルト無段変速装置としては、
実開平5‐149415号公報に見られるように、操作
手段として、固定カムと、これに対して相対回転自在に
係合していて相対回転することにより可動プーリ体を軸
芯方向に移動させる可動カムと、この可動カムを回転操
作する操作アームとからなる乗り上がりカム機構を設け
ていた。
実開平5‐149415号公報に見られるように、操作
手段として、固定カムと、これに対して相対回転自在に
係合していて相対回転することにより可動プーリ体を軸
芯方向に移動させる可動カムと、この可動カムを回転操
作する操作アームとからなる乗り上がりカム機構を設け
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術によるときは、固定カムや可動カムといった構造・形
状が複雑なカムを使用するので、操作手段全体が構造複
雑でコストの掛かるものとなっていた。
術によるときは、固定カムや可動カムといった構造・形
状が複雑なカムを使用するので、操作手段全体が構造複
雑でコストの掛かるものとなっていた。
【0004】本発明の目的は、構造簡単・安価な操作手
段を提供する点にある。
段を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本第1発
明の特徴、作用、効果は次の通りである。
明の特徴、作用、効果は次の通りである。
【0006】〔特徴〕 エンジンの出力軸に装着した出力プーリとミッションケ
ースの入力軸に装着した入力プーリとにわたって伝動ベ
ルトを巻き掛け、前記出力プーリ及び入力プーリのそれ
ぞれを、固定プーリ体に対する可動プーリ体の軸芯方向
での接近離隔移動により巻回半径を変更する割りプーリ
から構成し、出力プーリの固定プーリ体を伝動ベルトの
幅方向の一方側に、かつ、入力プーリの固定プーリ体を
伝動ベルトの幅方向の他方側にそれぞれ配置し、出力プ
ーリの可動プーリ体が固定プーリ体に対して接近移動す
ると入力プーリの可動プーリ体が固定プーリ体に対して
離隔移動するように両可動プーリ体を連動操作する操作
手段を設け、この前記操作手段は、前記軸芯方向に移動
操作自在な操作軸を設け、この操作軸に、操作軸の軸芯
方向一方側への移動に伴い出力プーリの可動プーリ体を
接近移動させるとともに操作軸の軸芯方向他方側への移
動に伴い出力プーリの可動プーリ体を離隔移動させるよ
うに可動プーリ体に係合する出力側操作アームと、操作
軸の軸芯方向一方側への移動に伴い入力プーリの可動プ
ーリ体を離隔移動させるとともに操作軸の軸芯方向他方
側への移動に伴い入力プーリの可動プーリ体を接近移動
させるように可動プーリ体に係合する入力側操作アーム
とを取り付けて構成され、前記エンジンをミッションケ
ースに防振具を介して搭載し、前記出力側操作アームを
操作軸にその操作軸の軸芯周りに回動自在に取り付け、
前記操作軸をミッションケースに片持ち状に支持させて
ある点にある。
ースの入力軸に装着した入力プーリとにわたって伝動ベ
ルトを巻き掛け、前記出力プーリ及び入力プーリのそれ
ぞれを、固定プーリ体に対する可動プーリ体の軸芯方向
での接近離隔移動により巻回半径を変更する割りプーリ
から構成し、出力プーリの固定プーリ体を伝動ベルトの
幅方向の一方側に、かつ、入力プーリの固定プーリ体を
伝動ベルトの幅方向の他方側にそれぞれ配置し、出力プ
ーリの可動プーリ体が固定プーリ体に対して接近移動す
ると入力プーリの可動プーリ体が固定プーリ体に対して
離隔移動するように両可動プーリ体を連動操作する操作
手段を設け、この前記操作手段は、前記軸芯方向に移動
操作自在な操作軸を設け、この操作軸に、操作軸の軸芯
方向一方側への移動に伴い出力プーリの可動プーリ体を
接近移動させるとともに操作軸の軸芯方向他方側への移
動に伴い出力プーリの可動プーリ体を離隔移動させるよ
うに可動プーリ体に係合する出力側操作アームと、操作
軸の軸芯方向一方側への移動に伴い入力プーリの可動プ
ーリ体を離隔移動させるとともに操作軸の軸芯方向他方
側への移動に伴い入力プーリの可動プーリ体を接近移動
させるように可動プーリ体に係合する入力側操作アーム
とを取り付けて構成され、前記エンジンをミッションケ
ースに防振具を介して搭載し、前記出力側操作アームを
操作軸にその操作軸の軸芯周りに回動自在に取り付け、
前記操作軸をミッションケースに片持ち状に支持させて
ある点にある。
【0007】〔作用〕 本第1発明によるときは、操作軸の軸芯方向一方側への
移動に伴い、出力側操作アームを介して出力プーリの可
動プーリ体を接近移動させて出力プーリの巻回半径を増
大させるとともに、入力側操作アームを介して入力プー
リの可動プーリ体を離隔移動させて入力プーリの巻回半
径を減少させることにより、増速伝動側に作動し、他
方、操作軸の軸芯方向他方側への移動に伴い、出力側操
作アームを介して出力プーリの可動プーリ体を離隔移動
させて出力プーリの巻回半径を減少させるとともに、入
力側操作アームを介して入力プーリの可動プーリ体を接
近移動させて入力プーリの巻回半径を増大させることに
より、減速伝動側に作動するように構成してあるから、
出力側操作アーム及び入力側操作アームとして、対応す
る可動プーリ体に軸芯方向で係合するだけの構造が簡単
で、かつ、形状も簡単なもので済む。水田作業機などの
エンジンを防振具を介して搭載した場合には、エンジン
振動の機体などへの影響を少なくできる反面、エンジン
が機体などに対して上下に振動することになる。つま
り、防振搭載されたエンジンの出力軸に出力プーリを装
着した場合、出力プーリは、出力側操作アームに対して
振動することになる。
移動に伴い、出力側操作アームを介して出力プーリの可
動プーリ体を接近移動させて出力プーリの巻回半径を増
大させるとともに、入力側操作アームを介して入力プー
リの可動プーリ体を離隔移動させて入力プーリの巻回半
径を減少させることにより、増速伝動側に作動し、他
方、操作軸の軸芯方向他方側への移動に伴い、出力側操
作アームを介して出力プーリの可動プーリ体を離隔移動
させて出力プーリの巻回半径を減少させるとともに、入
力側操作アームを介して入力プーリの可動プーリ体を接
近移動させて入力プーリの巻回半径を増大させることに
より、減速伝動側に作動するように構成してあるから、
出力側操作アーム及び入力側操作アームとして、対応す
る可動プーリ体に軸芯方向で係合するだけの構造が簡単
で、かつ、形状も簡単なもので済む。水田作業機などの
エンジンを防振具を介して搭載した場合には、エンジン
振動の機体などへの影響を少なくできる反面、エンジン
が機体などに対して上下に振動することになる。つま
り、防振搭載されたエンジンの出力軸に出力プーリを装
着した場合、出力プーリは、出力側操作アームに対して
振動することになる。
【0008】上記の点に着目して、本第2発明によると
きは、出力側操作アームを操作軸にその操作軸の軸芯周
りに回動自在に取り付けて、出力プーリの振動に伴い出
力側操作アームを操作軸の軸芯周りに回動させるように
してあるから、出力プーリの振動にかかわらず、出力側
操作アームの回動により出力側操作アームの可動プーリ
体への係合を維持して、出力側操作アームの軸芯方向移
動で可動プーリ体を軸芯方向に移動操作する状態を保持
することができる。
きは、出力側操作アームを操作軸にその操作軸の軸芯周
りに回動自在に取り付けて、出力プーリの振動に伴い出
力側操作アームを操作軸の軸芯周りに回動させるように
してあるから、出力プーリの振動にかかわらず、出力側
操作アームの回動により出力側操作アームの可動プーリ
体への係合を維持して、出力側操作アームの軸芯方向移
動で可動プーリ体を軸芯方向に移動操作する状態を保持
することができる。
【0009】 〔効果〕 従って、本第1発明によれば、変速のための操作手段を
構造簡単・安価に構成できるようになった。又、エンジ
ンを防振搭載する形式を採用しながらも、エンジン振動
にかかわらず、所期の変速操作を確実に行えるようにな
った。
構造簡単・安価に構成できるようになった。又、エンジ
ンを防振搭載する形式を採用しながらも、エンジン振動
にかかわらず、所期の変速操作を確実に行えるようにな
った。
【0010】請求項2に係る本第2発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
効果は次の通りである。
【0011】〔特徴〕 上記本第1発明の特徴において、前記エンジンが、防振
具を介して搭載されており、前記出力側操作アームを、
出力プーリの上下動を許容する状態で可動プーリ体に係
合するように構成してある点にある。
具を介して搭載されており、前記出力側操作アームを、
出力プーリの上下動を許容する状態で可動プーリ体に係
合するように構成してある点にある。
【0012】〔作用〕 上述したように、水田作業機などのエンジンを防振具を
介して搭載した場合には、エンジン振動の機体などへの
影響を少なくできる反面、エンジンが機体などに対して
上下に振動することになる。つまり、防振搭載されたエ
ンジンの出力軸に出力プーリを装着した場合、出力プー
リは、出力側操作アームに対して振動することになる。
介して搭載した場合には、エンジン振動の機体などへの
影響を少なくできる反面、エンジンが機体などに対して
上下に振動することになる。つまり、防振搭載されたエ
ンジンの出力軸に出力プーリを装着した場合、出力プー
リは、出力側操作アームに対して振動することになる。
【0013】上記の点に着目して、本第2発明によると
きは、出力側操作アームの可動プーリ体への係合を維持
した状態で出力プーリの出力側操作アームに対する上下
動、つまり、上下振動を許容するように構成してあるか
ら、出力プーリの振動にかかわらず、出力側操作アーム
の可動プーリ体への係合を維持して、出力側操作アーム
の軸芯方向移動で可動プーリ体を軸芯方向に移動操作す
る状態を保持することができる。
きは、出力側操作アームの可動プーリ体への係合を維持
した状態で出力プーリの出力側操作アームに対する上下
動、つまり、上下振動を許容するように構成してあるか
ら、出力プーリの振動にかかわらず、出力側操作アーム
の可動プーリ体への係合を維持して、出力側操作アーム
の軸芯方向移動で可動プーリ体を軸芯方向に移動操作す
る状態を保持することができる。
【0014】 〔効果〕 従って、本第2発明によれば、エンジンを防振搭載する
形式を採用しながらも、エンジン振動にかかわらず、所
期の変速操作を確実に行えるようになった。
形式を採用しながらも、エンジン振動にかかわらず、所
期の変速操作を確実に行えるようになった。
【0015】請求項3に係る本第3発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
効果は次の通りである。
【0016】〔特徴〕 上記本第1発明や本第2発明の特徴において、前記入力
プーリを入力軸に装着したミッションケースに、前記操
作軸を移動自在に支持する支持孔を形成してある点にあ
る。
プーリを入力軸に装着したミッションケースに、前記操
作軸を移動自在に支持する支持孔を形成してある点にあ
る。
【0017】〔作用〕本第3発明 によるときは、入力プーリを装着したミッシ
ョンケースに形成の支持孔に操作軸を移動自在に支持さ
せてあるから、操作軸を移動自在に支持する際、操作軸
を移動自在に支持するボスを備えた部材をミッションケ
ースに取り付ける必要がない。
ョンケースに形成の支持孔に操作軸を移動自在に支持さ
せてあるから、操作軸を移動自在に支持する際、操作軸
を移動自在に支持するボスを備えた部材をミッションケ
ースに取り付ける必要がない。
【0018】 〔効果〕 従って、本第3発明によれば、構造簡単・コンパクトに
操作軸を設けることができるようになった。
操作軸を設けることができるようになった。
【0019】請求項4に係る本第4発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
効果は次の通りである。
【0020】〔特徴〕 上記本第3発明の特徴において、前記ミッションケース
のうち入力軸の突出側とは反対側の部分に装着したポン
プを駆動するためのポンプ用入力軸を前記入力軸と同じ
側に突出する状態でミッションケースに支承させ、前記
出力軸のうち出力プーリよりもエンジン側の部分に装着
したポンプ用出力プーリと、前記ポンプ用入力軸の突出
端部に装着したポンプ用入力プーリとにわたってポンプ
用伝動ベルトを巻きかけてある点にある。
のうち入力軸の突出側とは反対側の部分に装着したポン
プを駆動するためのポンプ用入力軸を前記入力軸と同じ
側に突出する状態でミッションケースに支承させ、前記
出力軸のうち出力プーリよりもエンジン側の部分に装着
したポンプ用出力プーリと、前記ポンプ用入力軸の突出
端部に装着したポンプ用入力プーリとにわたってポンプ
用伝動ベルトを巻きかけてある点にある。
【0021】〔作用〕 水田作業機の作業装置(例えば、乗用型田植機の苗植付
装置)を昇降する油圧シリンダに対する油圧ポンプを、
エンジンからミッションケースへの動力伝達の邪魔にな
らないようにミッションケースの反対側の部分に装着す
る構成を採用した場合、油圧ポンプを駆動する手段とし
ては、エンジンの出力軸のうち出力プーリを装着した側
とは反対側の端部と油圧ポンプとの間にベルト伝動装置
を構成する手段も考えられるが、これによるときは、エ
ンジン・ミッションケースの両側に伝動装置が位置して
全体が纏まりの悪いものになる。それに対して、本第4
発明によるときは、ポンプ用出力プーリとポンプ用入力
プーリとポンプ用伝動ベルトとからなるポンプ用のベル
ト伝動装置を、エンジンからミッションケースへの伝動
装置と同じ側に配置してあるから、ポンプを反対側に配
置する構成を採用しながらも、伝動装置関係をエンジン
・ミッションケースの一方側に纏めて配置することがで
きる。
装置)を昇降する油圧シリンダに対する油圧ポンプを、
エンジンからミッションケースへの動力伝達の邪魔にな
らないようにミッションケースの反対側の部分に装着す
る構成を採用した場合、油圧ポンプを駆動する手段とし
ては、エンジンの出力軸のうち出力プーリを装着した側
とは反対側の端部と油圧ポンプとの間にベルト伝動装置
を構成する手段も考えられるが、これによるときは、エ
ンジン・ミッションケースの両側に伝動装置が位置して
全体が纏まりの悪いものになる。それに対して、本第4
発明によるときは、ポンプ用出力プーリとポンプ用入力
プーリとポンプ用伝動ベルトとからなるポンプ用のベル
ト伝動装置を、エンジンからミッションケースへの伝動
装置と同じ側に配置してあるから、ポンプを反対側に配
置する構成を採用しながらも、伝動装置関係をエンジン
・ミッションケースの一方側に纏めて配置することがで
きる。
【0022】 〔効果〕 従って、本第4発明によれば、ポンプ駆動系をも含め、
エンジン・ミッションケース回りの伝動構造をコンパク
トなものにできるようになった。
エンジン・ミッションケース回りの伝動構造をコンパク
トなものにできるようになった。
【0023】請求項5に係る本第5発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
効果は次の通りである。
【0024】〔特徴〕 上記本第1発明や本第2発明、本第3発明、本第4発明
の特徴において、前記出力側操作アーム及び入力側操作
アームの操作軸に対する軸芯方向位置を調整するように
構成してある点にある。
の特徴において、前記出力側操作アーム及び入力側操作
アームの操作軸に対する軸芯方向位置を調整するように
構成してある点にある。
【0025】〔作用〕本第5発明 によるときは、出力側操作アーム及び入力側
操作アームの操作軸に対する軸芯方向位置を調整するこ
とにより、両可動プーリ体の軸芯方向位置の関係を調整
することができる。
操作アームの操作軸に対する軸芯方向位置を調整するこ
とにより、両可動プーリ体の軸芯方向位置の関係を調整
することができる。
【0026】 〔効果〕 従って、本第5発明によれば、出力プーリが最大巻回半
径にあるときには入力プーリが最小巻回半径にあり、か
つ、出力プーリが最小巻回半径にあるときには入力プー
リが最大巻回半径にあるように調整できて、所期の無段
変速を確実に行うことができる。
径にあるときには入力プーリが最小巻回半径にあり、か
つ、出力プーリが最小巻回半径にあるときには入力プー
リが最大巻回半径にあるように調整できて、所期の無段
変速を確実に行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】乗用型田植機は、図1に示すよう
に、乗用型の自走機体1の後部にリンク機構2を介して
苗植付装置3を昇降自在に連結し、苗植付装置3を駆動
昇降するための油圧シリンダ4を設けて構成されてい
る。
に、乗用型の自走機体1の後部にリンク機構2を介して
苗植付装置3を昇降自在に連結し、苗植付装置3を駆動
昇降するための油圧シリンダ4を設けて構成されてい
る。
【0028】前記自走機体1は、図2、図3にも示すよ
うに、左右一対の後輪5を備えた機体フレーム6の前部
に、左右一対の前輪7を軸支したミッションケース8の
後部を連結するとともに、金属(鉄など)製の前部ステ
ップ9を前向き片持ち状に連結し、その前部ステップ9
の前部と前記ミッションケース8の前部とを連結フレー
ム10を介して連結したフレーム構造を有する。前記後
輪5は駆動車輪であり、前輪7は操向駆動車輪である。
うに、左右一対の後輪5を備えた機体フレーム6の前部
に、左右一対の前輪7を軸支したミッションケース8の
後部を連結するとともに、金属(鉄など)製の前部ステ
ップ9を前向き片持ち状に連結し、その前部ステップ9
の前部と前記ミッションケース8の前部とを連結フレー
ム10を介して連結したフレーム構造を有する。前記後
輪5は駆動車輪であり、前輪7は操向駆動車輪である。
【0029】そして、運転席11、操縦ハンドル12、
運転ステップ13を備えた運転部の前部には、エンジン
15が配備され、エンジン15は、図2、図3に示すよ
うに、前記ミッションケース8と連結フレーム10とに
わたって搭載されている。
運転ステップ13を備えた運転部の前部には、エンジン
15が配備され、エンジン15は、図2、図3に示すよ
うに、前記ミッションケース8と連結フレーム10とに
わたって搭載されている。
【0030】前記前部ステップ9は、図2に詳しく示す
ように、エンジン15の左右両脇に位置する左右の乗降
用ステップ部9Aと、エンジン15の前部に位置する前
ステップ部9Bと、前記運転ステップ13の一部を形成
する後ステップ部9Cとからなる。そして、前部ステッ
プ9は、左右の乗降用ステップ部9Aを前部において前
ステップ部9Bにより連結するとともに、後部において
後ステップ部9Cで連結した構造、つまり、ミッション
ケース8上に搭載したエンジン15を挿通させるための
開口16を独立して形成した中抜き構造に構成されてい
る。かつ、この前部ステップ9には、走行クラッチペダ
ルP1を挿通させるクラッチペダル孔H1と、後輪5に
作用する操向ブレーキペダルP2を挿通させるブレーキ
ペダル孔H2とが形成されている。
ように、エンジン15の左右両脇に位置する左右の乗降
用ステップ部9Aと、エンジン15の前部に位置する前
ステップ部9Bと、前記運転ステップ13の一部を形成
する後ステップ部9Cとからなる。そして、前部ステッ
プ9は、左右の乗降用ステップ部9Aを前部において前
ステップ部9Bにより連結するとともに、後部において
後ステップ部9Cで連結した構造、つまり、ミッション
ケース8上に搭載したエンジン15を挿通させるための
開口16を独立して形成した中抜き構造に構成されてい
る。かつ、この前部ステップ9には、走行クラッチペダ
ルP1を挿通させるクラッチペダル孔H1と、後輪5に
作用する操向ブレーキペダルP2を挿通させるブレーキ
ペダル孔H2とが形成されている。
【0031】前記エンジン15は、図1〜図3に示すよ
うに、前記前部ステップ9の開口16上に配備される合
成樹脂製のエンジンボンネット17で覆われている。前
記エンジンボンネット17は、前部ステップ13に固定
のボンネット主体17Aと、このボンネット主体17A
に揺動開閉自在に取り付けた前部開閉部17Bとからな
る。
うに、前記前部ステップ9の開口16上に配備される合
成樹脂製のエンジンボンネット17で覆われている。前
記エンジンボンネット17は、前部ステップ13に固定
のボンネット主体17Aと、このボンネット主体17A
に揺動開閉自在に取り付けた前部開閉部17Bとからな
る。
【0032】また、前記機体フレーム6上には、図1に
示すように、合成樹脂製の後部カバー18が搭載されて
おり、この後部カバー18は、左右の後輪フェンダ部1
8Aを運転席搭載部18Bおよび前記後ステップ部9C
とで運転ステップ13を形成する運転ステップ部18C
で繋いだ構造に構成されている。
示すように、合成樹脂製の後部カバー18が搭載されて
おり、この後部カバー18は、左右の後輪フェンダ部1
8Aを運転席搭載部18Bおよび前記後ステップ部9C
とで運転ステップ13を形成する運転ステップ部18C
で繋いだ構造に構成されている。
【0033】そして、前記ミッションケース8は、図
2、図3に示すように、その入力軸8aを左右一方に向
けて突出させる姿勢に配置されているとともに、下部の
ミッションケース本体部8Aと、その上部に配置するス
テアリングケース部8Bとから構成されている。同様
に、前記エンジン15も、その出力軸15aを左右一方
に向けて突出させる姿勢に配置されており、左右二対の
ゴム利用の防振具19を介して前記連結フレーム10と
ミッションケース8、詳しくは、ステアリングケース部
8Bに搭載されている。図2、図3、図5に示すよう
に、前記防振具19のうち前部の左右一対のものは、後
方斜め上方からエンジン荷重を受けるように配置され、
後部のもののうち出力軸15aが突出する側の一方のも
のは、上方からエンジン荷重を受けるように配置され、
他方のものは、前方斜め上方からエンジン荷重を受ける
ように配置されている。
2、図3に示すように、その入力軸8aを左右一方に向
けて突出させる姿勢に配置されているとともに、下部の
ミッションケース本体部8Aと、その上部に配置するス
テアリングケース部8Bとから構成されている。同様
に、前記エンジン15も、その出力軸15aを左右一方
に向けて突出させる姿勢に配置されており、左右二対の
ゴム利用の防振具19を介して前記連結フレーム10と
ミッションケース8、詳しくは、ステアリングケース部
8Bに搭載されている。図2、図3、図5に示すよう
に、前記防振具19のうち前部の左右一対のものは、後
方斜め上方からエンジン荷重を受けるように配置され、
後部のもののうち出力軸15aが突出する側の一方のも
のは、上方からエンジン荷重を受けるように配置され、
他方のものは、前方斜め上方からエンジン荷重を受ける
ように配置されている。
【0034】前記エンジン15からミッションケース8
への動力伝達手段は、図2、図3に示すように、エンジ
ン15とミッションケース8との間にベルト無段変速装
置20を設ける手段であって、ベルト無段変速装置20
は、基本的には、前記出力軸15aに装着した出力プー
リ21と入力軸8aに装着した入力プーリ22とにわた
って伝動ベルト23を巻き掛け、前記出力プーリ21及
び入力プーリ22を、固定プーリ体21A,22Aに対
する可動プーリ体21B,22Bの軸芯方向での接近離
隔移動により巻回半径を変更する割りプーリに構成し、
出力プーリ21の固定プーリ体21Aを伝動ベルト23
の幅方向の一方側に、かつ、入力プーリ22の固定プー
リ体22Aを伝動ベルト23の幅方向の他方側にそれぞ
れ配置し、前記伝動ベルト23にテンションプーリ24
aを介してテンションを付与するとともにテンションス
プリング24bを介してテンション付与方向に揺動付勢
されたテンションアーム24を設け、前記両可動プーリ
体21B,22Bを関係付けて移動させる操作手段を設
けて構成されている。従って、両可動プーリ体21B,
22Bは、伝動ベルト23のテンションにより離隔方向
に移動付勢されていることになる。
への動力伝達手段は、図2、図3に示すように、エンジ
ン15とミッションケース8との間にベルト無段変速装
置20を設ける手段であって、ベルト無段変速装置20
は、基本的には、前記出力軸15aに装着した出力プー
リ21と入力軸8aに装着した入力プーリ22とにわた
って伝動ベルト23を巻き掛け、前記出力プーリ21及
び入力プーリ22を、固定プーリ体21A,22Aに対
する可動プーリ体21B,22Bの軸芯方向での接近離
隔移動により巻回半径を変更する割りプーリに構成し、
出力プーリ21の固定プーリ体21Aを伝動ベルト23
の幅方向の一方側に、かつ、入力プーリ22の固定プー
リ体22Aを伝動ベルト23の幅方向の他方側にそれぞ
れ配置し、前記伝動ベルト23にテンションプーリ24
aを介してテンションを付与するとともにテンションス
プリング24bを介してテンション付与方向に揺動付勢
されたテンションアーム24を設け、前記両可動プーリ
体21B,22Bを関係付けて移動させる操作手段を設
けて構成されている。従って、両可動プーリ体21B,
22Bは、伝動ベルト23のテンションにより離隔方向
に移動付勢されていることになる。
【0035】詳述すると、前記出力プーリ21は、図6
に示すように、その固定プーリ体21Aを可動プーリ体
21Bよりも左右外方に位置させる状態で出力軸15a
に装着されており、その装着手段は、固定プーリ体21
Aのボス25を出力軸15aにキー26を介して回り止
めするとともにボルト27を介して抜け止めし、可動プ
ーリ体21Bのボス28を固定プーリ体21Aのボス2
5にキー29を介して回り止めする状態で軸芯方向に移
動自在に嵌合させる手段である。
に示すように、その固定プーリ体21Aを可動プーリ体
21Bよりも左右外方に位置させる状態で出力軸15a
に装着されており、その装着手段は、固定プーリ体21
Aのボス25を出力軸15aにキー26を介して回り止
めするとともにボルト27を介して抜け止めし、可動プ
ーリ体21Bのボス28を固定プーリ体21Aのボス2
5にキー29を介して回り止めする状態で軸芯方向に移
動自在に嵌合させる手段である。
【0036】前記入力プーリ22は、図6に示すよう
に、その固定プーリ体22Aを可動プーリ体22Bより
も左右内方に位置させる状態で入力軸8aに装着されて
おり、その装着手段は、固定プーリ体22Aのボス30
を入力軸8aにスプライン嵌合させるとともにボルト3
2を介して抜け止めし、可動プーリ体22Bのボス33
を固定プーリ体22Aのボス30にキー34を介して回
り止めする状態で軸芯方向に移動自在に嵌合させる手段
である。
に、その固定プーリ体22Aを可動プーリ体22Bより
も左右内方に位置させる状態で入力軸8aに装着されて
おり、その装着手段は、固定プーリ体22Aのボス30
を入力軸8aにスプライン嵌合させるとともにボルト3
2を介して抜け止めし、可動プーリ体22Bのボス33
を固定プーリ体22Aのボス30にキー34を介して回
り止めする状態で軸芯方向に移動自在に嵌合させる手段
である。
【0037】前記操作手段は、図4〜図6に示すよう
に、前記出力プーリ21の可動プーリ体21Bが固定プ
ーリ体21Aに対して接近移動すると入力プーリ22の
可動プーリ体22Bが固定プーリ体22Aに対して離隔
移動し、かつ、出力プーリ21の可動プーリ体21Bが
固定プーリ体21Aに対して離隔移動すると入力プーリ
22の可動プーリ体22Bが固定プーリ体22Aに対し
て接近移動するように両可動プーリ体21B,22Bを
連動操作する手段であって、軸芯方向に移動操作自在な
操作軸35を設け、この操作軸35に、出力側操作アー
ム36を取り付けるとともに、入力側操作アーム37を
連結具38を介して取り付けて構成されている。
に、前記出力プーリ21の可動プーリ体21Bが固定プ
ーリ体21Aに対して接近移動すると入力プーリ22の
可動プーリ体22Bが固定プーリ体22Aに対して離隔
移動し、かつ、出力プーリ21の可動プーリ体21Bが
固定プーリ体21Aに対して離隔移動すると入力プーリ
22の可動プーリ体22Bが固定プーリ体22Aに対し
て接近移動するように両可動プーリ体21B,22Bを
連動操作する手段であって、軸芯方向に移動操作自在な
操作軸35を設け、この操作軸35に、出力側操作アー
ム36を取り付けるとともに、入力側操作アーム37を
連結具38を介して取り付けて構成されている。
【0038】前記出力側操作アーム36は、図4、図6
に示すように、操作軸35の軸芯方向一方側への移動に
伴い出力プーリ21の可動プーリ体21Bをベアリング
39を介して付勢力に抗して押圧することで接近移動さ
せるとともに、操作軸35の軸芯方向他方側への移動に
伴い出力プーリ21の可動プーリ体21Bを付勢力で離
隔移動させるように、可動プーリ体21B、つまり、そ
れと一体に移動するベアリング39に係合するフォーク
状のものであり、操作軸35にその操作軸35の軸芯周
りに回動自在に取り付けられている。
に示すように、操作軸35の軸芯方向一方側への移動に
伴い出力プーリ21の可動プーリ体21Bをベアリング
39を介して付勢力に抗して押圧することで接近移動さ
せるとともに、操作軸35の軸芯方向他方側への移動に
伴い出力プーリ21の可動プーリ体21Bを付勢力で離
隔移動させるように、可動プーリ体21B、つまり、そ
れと一体に移動するベアリング39に係合するフォーク
状のものであり、操作軸35にその操作軸35の軸芯周
りに回動自在に取り付けられている。
【0039】前記入力側操作アーム37は、図4〜図6
に示すように、操作軸35の軸芯方向他方側への移動に
伴い入力プーリ22の可動プーリ体22Bをベアリング
40を介して付勢力に抗して押圧することで接近移動さ
せるとともに、操作軸35の軸芯方向一方側への移動に
伴い入力プーリ22の可動プーリ体22Bを付勢力で離
隔移動させるように、可動プーリ体22B、つまり、そ
れと一体に移動するベアリング40に係合するフォーク
状のものである。
に示すように、操作軸35の軸芯方向他方側への移動に
伴い入力プーリ22の可動プーリ体22Bをベアリング
40を介して付勢力に抗して押圧することで接近移動さ
せるとともに、操作軸35の軸芯方向一方側への移動に
伴い入力プーリ22の可動プーリ体22Bを付勢力で離
隔移動させるように、可動プーリ体22B、つまり、そ
れと一体に移動するベアリング40に係合するフォーク
状のものである。
【0040】前記連結具38は、操作軸35に取り付け
られるアーム38Aと、そのアーム38Aの先端に取り
付けられて入力側操作アーム37を支持する軸38Bと
からなる。入力側操作アーム37は、軸38Bにその軸
芯周りに回動自在に取り付けられている。
られるアーム38Aと、そのアーム38Aの先端に取り
付けられて入力側操作アーム37を支持する軸38Bと
からなる。入力側操作アーム37は、軸38Bにその軸
芯周りに回動自在に取り付けられている。
【0041】従って、ベルト無段変速装置20では、操
作軸35の軸芯方向一方側への移動に伴い出力プーリ2
1の可動プーリ体21Bが接近移動することで出力プー
リ21の巻回半径が大きくなる一方、入力プーリ22の
可動プーリ体22Bが離隔移動することで入力プーリ2
2の巻回半径が小さくなって増速側に作動し、かつ、操
作軸35の軸芯方向他方側への移動に伴い出力プーリ2
1の可動プーリ体21Bが離隔移動することで出力プー
リ21の巻回半径が小さくなる一方、入力プーリ22の
可動プーリ体22Bが接近移動することで入力プーリ2
2の巻回半径が大きくなって減速側に作動するようにな
っている。
作軸35の軸芯方向一方側への移動に伴い出力プーリ2
1の可動プーリ体21Bが接近移動することで出力プー
リ21の巻回半径が大きくなる一方、入力プーリ22の
可動プーリ体22Bが離隔移動することで入力プーリ2
2の巻回半径が小さくなって増速側に作動し、かつ、操
作軸35の軸芯方向他方側への移動に伴い出力プーリ2
1の可動プーリ体21Bが離隔移動することで出力プー
リ21の巻回半径が小さくなる一方、入力プーリ22の
可動プーリ体22Bが接近移動することで入力プーリ2
2の巻回半径が大きくなって減速側に作動するようにな
っている。
【0042】そして、操作軸35の軸芯方向一方側への
移動力を押圧力として出力側操作アーム36に伝達し、
かつ、操作軸35の軸芯方向他方側への移動力を押圧力
として入力側操作アーム37に伝達するように、出力側
操作アーム36及び入力側操作アーム37を操作軸35
に取り付ける手段は、図6に示すように、アーム38A
のボス部38aをピン41を介して操作軸35に回り止
め及び軸芯位置固定状態に取り付け、このアーム38A
のボス部38aと操作軸35の軸端に取り付けた止め輪
42aとで出力側操作アーム36のボス部36aを操作
軸35に軸芯方向位置決め状態に取り付け、軸38Bに
形成の段部38bと軸38Bの軸端に取り付けた止め輪
42bとで入力側操作アーム37のボス部37aを軸3
8Bに軸芯方向位置決め状態に取り付ける手段である。
移動力を押圧力として出力側操作アーム36に伝達し、
かつ、操作軸35の軸芯方向他方側への移動力を押圧力
として入力側操作アーム37に伝達するように、出力側
操作アーム36及び入力側操作アーム37を操作軸35
に取り付ける手段は、図6に示すように、アーム38A
のボス部38aをピン41を介して操作軸35に回り止
め及び軸芯位置固定状態に取り付け、このアーム38A
のボス部38aと操作軸35の軸端に取り付けた止め輪
42aとで出力側操作アーム36のボス部36aを操作
軸35に軸芯方向位置決め状態に取り付け、軸38Bに
形成の段部38bと軸38Bの軸端に取り付けた止め輪
42bとで入力側操作アーム37のボス部37aを軸3
8Bに軸芯方向位置決め状態に取り付ける手段である。
【0043】また、前記操作軸35は、前記ミッション
ケース8のステアリングケース部8Bに形成の支持孔4
3に挿通することで軸芯方向に移動自在に支持されてお
り、前記運転席11の横に設けた変速操作レバー44に
連係機構45を介して連動されている。
ケース8のステアリングケース部8Bに形成の支持孔4
3に挿通することで軸芯方向に移動自在に支持されてお
り、前記運転席11の横に設けた変速操作レバー44に
連係機構45を介して連動されている。
【0044】前記連係機構45は、図4、図5に示すよ
うに、操作軸35に固着の連動ピン46に係合して上下
軸芯P周りで揺動することにより操作軸35を移動させ
る作動レバー47をステアリングケース部8Bに取り付
けたブラケット48に支持させ、この作動レバー47と
一体に揺動するブラケット48への取付け軸49の下端
に受動アーム50を一体揺動する状態に取付け、機体フ
レーム6に中継リンク51を取付け、この中継リンク5
1に第1ロッド52を介して前記変速操作レバー44を
連動させ、中継リンク51に第2ロッド53を介して受
動アーム50を連動させて、変速操作レバー44の高速
側への揺動により操作軸35を軸芯方向一方側に移動さ
せ、かつ、変速操作レバー44の低速側への揺動により
操作軸35を軸芯方向他方側に移動させるように構成さ
れている。つまり、ベルト無段変速装置20は、変速操
作レバー44の高速側への揺動により増速側に作動し、
変速操作レバー44の低速側への揺動により減速側に作
動するようになっている。
うに、操作軸35に固着の連動ピン46に係合して上下
軸芯P周りで揺動することにより操作軸35を移動させ
る作動レバー47をステアリングケース部8Bに取り付
けたブラケット48に支持させ、この作動レバー47と
一体に揺動するブラケット48への取付け軸49の下端
に受動アーム50を一体揺動する状態に取付け、機体フ
レーム6に中継リンク51を取付け、この中継リンク5
1に第1ロッド52を介して前記変速操作レバー44を
連動させ、中継リンク51に第2ロッド53を介して受
動アーム50を連動させて、変速操作レバー44の高速
側への揺動により操作軸35を軸芯方向一方側に移動さ
せ、かつ、変速操作レバー44の低速側への揺動により
操作軸35を軸芯方向他方側に移動させるように構成さ
れている。つまり、ベルト無段変速装置20は、変速操
作レバー44の高速側への揺動により増速側に作動し、
変速操作レバー44の低速側への揺動により減速側に作
動するようになっている。
【0045】また、前記ミッションケース8のうち、入
力軸8aの突出側とは反対側、つまり、ベルト無段変速
装置20を設けない側には、図5に示すように、前記油
圧シリンダ4に対する油圧ポンプ54が装着されてい
る。 この油圧ポンプ54へのエンジン15からの動力
伝達系は、油圧ポンプ54を駆動するためのポンプ用入
力軸55をその一端側がミッションケース8から入力軸
8aと同じ側に突出する状態でミッションケース8に支
承させ、このポンプ用入力軸55と前記出力軸15aと
の間にポンプ用ベルト伝動装置56を設けて構成されて
いる。
力軸8aの突出側とは反対側、つまり、ベルト無段変速
装置20を設けない側には、図5に示すように、前記油
圧シリンダ4に対する油圧ポンプ54が装着されてい
る。 この油圧ポンプ54へのエンジン15からの動力
伝達系は、油圧ポンプ54を駆動するためのポンプ用入
力軸55をその一端側がミッションケース8から入力軸
8aと同じ側に突出する状態でミッションケース8に支
承させ、このポンプ用入力軸55と前記出力軸15aと
の間にポンプ用ベルト伝動装置56を設けて構成されて
いる。
【0046】前記ポンプ用ベルト伝動装置56は、図6
に示すように、前記出力軸15aのうち出力プーリ21
よりもエンジン15側の部分、詳しくは、固定プーリ体
21のボス25にポンプ用出力プーリ57を固定装着
し、前記ポンプ用入力軸55の端部にポンプ用入力プー
リ58を固定装着し、前記ポンプ用出力プーリ57とポ
ンプ用入力プーリ58とにわたってポンプ用伝動ベルト
59を巻きかけ、このポンプ用伝動ベルト59にテンシ
ョンプーリ60aを介して作用してテンションを付与す
るテンションアーム60を設けて構成されている。つま
り、このポンプ用ベルト伝動装置56は、エンジン15
・ミッションケース8とベルト無段変速装置20との間
に設置されている。なお、固定プーリ体21のボス25
にポンプ用出力プーリ57を固定装着する手段は、回り
止めのキー61と軸芯方向位置固定用の一対の止め輪6
2を設ける手段である。また、符号63は、テンション
アーム60をテンション付与方向に揺動付勢するテンシ
ョンスプリングである。
に示すように、前記出力軸15aのうち出力プーリ21
よりもエンジン15側の部分、詳しくは、固定プーリ体
21のボス25にポンプ用出力プーリ57を固定装着
し、前記ポンプ用入力軸55の端部にポンプ用入力プー
リ58を固定装着し、前記ポンプ用出力プーリ57とポ
ンプ用入力プーリ58とにわたってポンプ用伝動ベルト
59を巻きかけ、このポンプ用伝動ベルト59にテンシ
ョンプーリ60aを介して作用してテンションを付与す
るテンションアーム60を設けて構成されている。つま
り、このポンプ用ベルト伝動装置56は、エンジン15
・ミッションケース8とベルト無段変速装置20との間
に設置されている。なお、固定プーリ体21のボス25
にポンプ用出力プーリ57を固定装着する手段は、回り
止めのキー61と軸芯方向位置固定用の一対の止め輪6
2を設ける手段である。また、符号63は、テンション
アーム60をテンション付与方向に揺動付勢するテンシ
ョンスプリングである。
【0047】〔別実施形態〕 〔1〕 上記実施の形態では、出力側操作アーム36を操作軸3
5に回動自在に取り付けることにより、エンジン15の
振動に起因した出力プーリ21の可動プーリ体21Bと
出力側操作アーム36との相対上下動をその出力側操作
アーム36の回動で吸収して、出力プーリ21の上下動
にかかわらず、出力側操作アーム36の可動プーリ体2
1Bへの係合状態を維持するようにしたが、図7に示す
ように、出力側操作アーム36を上方に開放する姿勢に
設けて、出力プーリ21の上下動を許容する状態で可動
プーリ体21Bに係合するように構成して実施しても良
い。
5に回動自在に取り付けることにより、エンジン15の
振動に起因した出力プーリ21の可動プーリ体21Bと
出力側操作アーム36との相対上下動をその出力側操作
アーム36の回動で吸収して、出力プーリ21の上下動
にかかわらず、出力側操作アーム36の可動プーリ体2
1Bへの係合状態を維持するようにしたが、図7に示す
ように、出力側操作アーム36を上方に開放する姿勢に
設けて、出力プーリ21の上下動を許容する状態で可動
プーリ体21Bに係合するように構成して実施しても良
い。
【0048】〔2〕 上記実施の形態において、図8に示すように、出力側操
作アーム36のボス部36aとアーム38Aのボス部3
8aとの間及び、軸38Bに形成の段部38bと入力側
操作アーム37のボス部37aとの間のそれぞれに位置
調整用のカラー64,65を介装して、カラー64,6
5の軸芯方向長さを選択するとにより、出力側操作アー
ム36及び入力側操作アーム37の操作軸35に対する
軸芯方向位置を調整するように構成して実施しても良
い。
作アーム36のボス部36aとアーム38Aのボス部3
8aとの間及び、軸38Bに形成の段部38bと入力側
操作アーム37のボス部37aとの間のそれぞれに位置
調整用のカラー64,65を介装して、カラー64,6
5の軸芯方向長さを選択するとにより、出力側操作アー
ム36及び入力側操作アーム37の操作軸35に対する
軸芯方向位置を調整するように構成して実施しても良
い。
【図1】乗用型田植機の側面図
【図2】乗用型田植機前部の切り欠き平面図
【図3】乗用型田植機前部の切り欠き側面図
【図4】ベルト無段変速装置の操作系を示す側面図
【図5】乗用型田植機前部の切り欠き拡大平面図
【図6】ベルト無段変速装置の切り欠き正面図
【図7】別実施形態におけるベルト無段変速装置の操作
系を示す側面図
系を示す側面図
【図8】別実施形態におけるベルト無段変速装置の操作
系を示す切り欠き側面図
系を示す切り欠き側面図
8 ミッションケース 8a 入力軸 15 エンジン 15a 出力軸 19 防振具 21 出力プーリ 21A 固定プーリ体 21B 可動プーリ体 22 入力プーリ 22A 固定プーリ体 22B 可動プーリ体 23 伝動ベルト 35 操作軸 36 出力側操作アーム 37 入力側操作アーム 43 支持孔 54 ポンプ 55 ポンプ用入力軸 57 ポンプ用出力プーリ 58 ポンプ用入力プーリ 59 ポンプ用伝動ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−44802(JP,A) 特開 昭51−149457(JP,A) 特開 平4−335811(JP,A) 特開 平7−315063(JP,A) 実開 平7−5875(JP,U) 実開 平3−12056(JP,U) 実開 昭62−163363(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 9/00 - 9/26 F16H 55/32 - 55/56 F16H 61/26 - 61/36 F16H 63/00 - 63/38 F16H 57/00 - 57/12 B60K 23/00 - 23/08
Claims (5)
- 【請求項1】 エンジンの出力軸に装着した出力プーリ
とミッションケースの入力軸に装着した入力プーリとに
わたって伝動ベルトを巻き掛け、前記出力プーリ及び入
力プーリのそれぞれを、固定プーリ体に対する可動プー
リ体の軸芯方向での接近離隔移動により巻回半径を変更
する割りプーリから構成し、出力プーリの固定プーリ体
を伝動ベルトの幅方向の一方側に、かつ、入力プーリの
固定プーリ体を伝動ベルトの幅方向の他方側にそれぞれ
配置し、出力プーリの可動プーリ体が固定プーリ体に対
して接近移動すると入力プーリの可動プーリ体が固定プ
ーリ体に対して離隔移動するように両可動プーリ体を連
動操作する操作手段を設け、この前記操作手段は、前記
軸芯方向に移動操作自在な操作軸を設け、この操作軸
に、操作軸の軸芯方向一方側への移動に伴い出力プーリ
の可動プーリ体を接近移動させるとともに操作軸の軸芯
方向他方側への移動に伴い出力プーリの可動プーリ体を
離隔移動させるように可動プーリ体に係合する出力側操
作アームと、操作軸の軸芯方向一方側への移動に伴い入
力プーリの可動プーリ体を離隔移動させるとともに操作
軸の軸芯方向他方側への移動に伴い入力プーリの可動プ
ーリ体を接近移動させるように可動プーリ体に係合する
入力側操作アームとを取り付けて構成され、前記エンジ
ンをミッションケースに防振具を介して搭載し、前記出
力側操作アームを操作軸にその操作軸の軸芯周りに回動
自在に取り付け、前記操作軸をミッションケースに片持
ち状に支持させてあるベルト無段変速装置。 - 【請求項2】 前記エンジンが、防振具を介して搭載さ
れており、前記出力側操作アームを、出力プーリの上下
動を許容する状態で可動プーリ体に係合するように構成
してある請求項1記載のベルト無段変速装置。 - 【請求項3】 前記入力プーリを入力軸に装着したミッ
ションケースに、前記操作軸を移動自在に支持する支持
孔を形成してある請求項1〜2のいずれか1項に記載の
ベルト無段変速装置。 - 【請求項4】 前記ミッションケースのうち入力軸の突
出側とは反対側の部分に装着したポンプを駆動するため
のポンプ用入力軸を前記入力軸と同じ側に突出する状態
でミッションケースに支承させ、前記出力軸のうち出力
プーリよりもエンジン側の部分に装着したポンプ用出力
プーリと、前記ポンプ用入力軸の突出端部に装着したポ
ンプ用入力プーリとにわたってポンプ用伝動ベルトを巻
きかけてある請求項3記載のベルト無段変速装置。 - 【請求項5】 前記出力側操作アーム及び入力側操作ア
ームの操作軸に対する軸芯方向位置を調整するように構
成してある請求項1〜4のいずれか1項に記載のベルト
無段変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01638697A JP3326345B2 (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | ベルト無段変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01638697A JP3326345B2 (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | ベルト無段変速装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10213199A JPH10213199A (ja) | 1998-08-11 |
JP3326345B2 true JP3326345B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=11914837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01638697A Expired - Fee Related JP3326345B2 (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | ベルト無段変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3326345B2 (ja) |
-
1997
- 1997-01-30 JP JP01638697A patent/JP3326345B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH10213199A (ja) | 1998-08-11 |
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