JP3325656B2 - 内燃機関の高負荷判断装置 - Google Patents

内燃機関の高負荷判断装置

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JP3325656B2
JP3325656B2 JP17220193A JP17220193A JP3325656B2 JP 3325656 B2 JP3325656 B2 JP 3325656B2 JP 17220193 A JP17220193 A JP 17220193A JP 17220193 A JP17220193 A JP 17220193A JP 3325656 B2 JP3325656 B2 JP 3325656B2
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幸生 宮下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過給機を備える内燃機
関の高負荷判断装置に関する。
【0002】
【従来技術】過給機を備える内燃機関に関する技術とし
ては特開平4−175422号公報等に記載がある。過給機を
備えた内燃機関の場合、過給時に相当程度高負荷状態と
なりノッキングが発生し易くなるため、予めノッキング
が生じ易い高負荷状態にあることを過給圧より判断する
方法が採られている。
【0003】これまでの高負荷判断においては、過渡時
等に過給圧の一時的なオーバーシュートやノイズが原因
で判断を誤まらないように一定時間のディレイを設け、
過給圧が所定値を越えても一定時間継続したとき、はじ
めて高負荷と判断するようにしていた。
【0004】
【解決しようとする課題】しかし負荷がかなり高い状態
にあっても一定時間経過しなければ高負荷の判断がなさ
れないことになるため、過給機を備えた内燃機関におい
てはそのディレイ間に対応が遅れノッキングが発生して
しまう問題がある。特にスロットル開度センサーにずれ
がある場合に高負荷判断が遅れ、ノッキングが生じ易く
なる。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、正確かつ早期に高負荷判断を
し速やかにノッキング防止措置が採れ過給時の応答性の
向上を図った過給圧制御装置を供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本第1の発明は、過給機およびインター
クーラを備えた内燃機関において、過給圧を検出する過
給圧検出手段と、インタークーラ用冷却水回路の水温を
検出するインタークーラ水温検出手段と、前記過給圧検
出手段が検出した過給圧が第1の所定値を上回わる状態
が所定時間継続したときに高負荷状態と判断する第1の
高負荷判断手段と、前記過給圧検出手段が検出した過給
圧が、前記インタークーラ用冷却水回路の水温が通常温
度時に前記第1の所定値より高い第2の所定値を越えた
ときは前記所定時間にかかわらず高負荷状態と判断する
第2の高負荷判断手段と、前記インタークーラ水温検出
手段が検出したインタークーラ水温に応じて前記第2の
所定値を変更する変更手段とを備えたことを特徴とする
内燃機関の高負荷判断装置とした。
【0007】第1の高負荷判断手段は、過給圧が第1の
所定値を上回り所定時間継続したとき高負荷状態と判定
するが、過給時に過給圧が第1の所定値より通常高い第
2の所定値を越えたときは第2の高負荷判断手段が前記
所定時間にかかわらず即時に高負荷判断を行うことがで
き過給時の応答性を向上させノッキング防止措置を速や
かに講じることができるとともに、変更手段により前記
第2の所定値をインタークーラ水温に応じて適正値に変
更することで、ノッキングの生じ易い高負荷運転状態を
速かに判断してより適切にノッキング防止措置を採るこ
とができる。
【0008】また第2の発明では、過給圧の変化率に応
じて前記第2の所定値を適正値に変更することで、過給
時等のノッキングの生じ易い高負荷運転状態を速かに判
断してより適切にノッキング防止措置を採ることができ
る。
【0009】
【実 施 例】以下図1および図2に図示した本発明の
一実施例について説明する。図1は、本実施例の内燃機
関の吸気制御系の構成図である。
【0010】機関本体Eには吸気通路1および排気通路
2が接続されており、吸気通路1にはその上流端のエア
クリーナAから下流側へ順に機械式過給機SC、インター
クーラICおよびスロットル弁4が介設されている。そし
て機械式過給機SCおよびインタークーラICを迂回するバ
イパス通路3が吸気通路1に連結されており、同バイパ
ス通路3にはバイパス弁5が介設されている。
【0011】機械式過給機SCには内部圧縮比を変える制
御室6が一体に付設されており、制御室6からは導管7
が延出して電磁切換弁8に接続されている。一方インタ
ークーラICのバイパス通路3との合流箇所から導管9が
分岐して前記電磁切換弁8に接続されている。
【0012】電磁切換弁8は、導管9のほかエアクリー
ナ10を介して大気に連通する通路11が接続されており、
機械式過給機SCの制御室6に通じる導管7に、通路11を
介してエアクリーナ10より大気圧を導入する状態と導管
9を介して吸気通路1の過給圧を導入する状態とを切換
えることができる。
【0013】制御室6に大気が導入されると機械式過給
機SCは低圧縮比となり、過給圧が導入されると、機械式
過給機SCは高圧縮比となる。この電磁切換弁8の切換作
動と、バイパス弁5を開閉駆動するバイパス弁駆動手段
12の作動は、マイクロコンピュータを含む制御手段Cに
より制御されるものである。
【0014】制御手段Cには、機関の運転状態を判断す
るための種々のセンサーからの検出信号が入力される。
【0015】まず機関本体Eにはクランク軸13に沿って
機関回転数センサー20が設けられ機関回転数NE を検出
して制御手段Cに検出信号を送り、スロットル弁4に設
けられたスロットル開度センサー21からはスロットル開
度θTHの検出信号が制御手段Cに送られ、さらにバイパ
ス弁5に設けられたバイパス開度センサー22からはバイ
パス開度θBPの検出信号が制御手段Cに送られる。
【0016】また吸気通路1のスロットル弁4の下流側
には過給圧センサー19が設けられて過給圧PB を検出し
て制御手段Cに送っている。
【0017】なおインタークーラICはエンジンの冷却水
路から独立した冷却水路26を備えており、該冷却水路26
に制御手段Cで制御される電動式のウォータポンプ27と
ラジエータ28とを介設し、ウォータポンプ27の作動でイ
ンタークーラICとラジエータ28との間に冷却水を循環さ
せていて、インタークーラ水温センサー25は、この循環
する冷却水の水温をインタークーラICからの出口側で検
出している。
【0018】さらに機関本体Eの冷却用の機関水温TW
を検出する機関水温センサー23が機関冷却水路に配設さ
れて、その検出信号は制御手段Cに入力されるようにな
っている。
【0019】制御手段Cは、以上の機関回転数NE 、ス
ロットル開度θTH、過給圧PB およびバイパス開度θBP
さらにインタークーラ水温TWIC 等を入力して処理し電
磁切換弁8およびバイパス弁駆動手段12を作動して過給
圧制御を行う。
【0020】かかる過給圧制御がなされる内燃機関は、
高負荷状態でノッキングが発生するおそれがあるので、
ノッキングの起き易い高負荷状態を早期に判別してノッ
キングの発生を防止する措置を速やかにとる必要があ
る。その高負荷判断処理制御を図2にフローチャートで
示し説明する。
【0021】まずステップ1で機関回転数NE および過
給圧PB からマップ検索により燃料の高負荷増量係数K
WOT を選定しておき、次のステップ2では過給圧の第1
高負荷判定値PBWOT1 を、さらにステップ3では過給圧
の第2高負荷判定値PBWOT2をそれぞれインタークーラ
水温TWIC 等から別途決定する。
【0022】図3は、インタークーラ水温TWIC に対す
る予め定められた過給圧の第1高負荷判定値PBWOT1
よび第2高負荷判定値PBWOT2 の値を示すグラフであ
り、同図3に示すように第1高負荷判定値PBWOT1 は一
定値を維持するが、第2高負荷判定値PBWOT2 はインタ
ークーラ水温TWIC が通常温度状態にあるときは第1高
負荷判定値PBWOT1 より所定値高い値が決定されるが、
インタークーラ水温TWI C がある温度A1 (例えば60
℃)以上になると徐々に低下して温度B1 (例えば90
℃)で第1高負荷判定値PBWOT1 と同じ値となり、この
間の移行状態を経てさらに温度Bより高い異常高温状態
になると第1高負荷判定値PBWOT1 より低い値が決定さ
れる。
【0023】すなわちインタークーラ水温TWIC が通常
温度状態を越えて温度A1 より高い移行状態さらに温度
1 より高い異常高温状態になるにしたがい第2高負荷
判定値PBWOT2 を徐々に低く設定し、高負荷判定をより
速やかに行うようにして適切なノッキング防止措置が行
われるようにしている。
【0024】次にステップ4では、スロットル開度セン
サー21の異常判断を行っており、異常ならばステップ7
に飛び、異常でないときはステップ5に進み全開スロッ
トル開度判定値θWOT を機関回転数NE をもとにテーブ
ル検索で求め、次のステップ6で実際のスロットル開度
θTHがスロットル開度判定値θWOT と比較し、スロット
ル開度θTHがスロットル開度判定値θWOT を越えていれ
ば全開ということでステップ20に飛び高負荷判断処理が
行われるが、θTH<θWOT の場合はステップ7に進む。
【0025】ステップ7では過給圧センサー19等の他の
センサーに異常があるか否かを判別し、異常があればス
テップ23に飛び、異常がなければステップ8に進み機関
回転数NE が所定回転数NEWOTO より小さい低回転であ
るか否かを判別し、低回転ならばステップ23に飛び、低
回転でないならばステップ9に進み今度は機関水温TW
が所定温度TWWOTE より高いか否かを判別し、高ければ
ステップ23に飛び、高くなければステップ10に進む。
【0026】すなわち他のセンサーに異常があったり、
機関回転数NE が低回転であったり、機関水温TW が高
温であったりした場合は、ステップ23に飛び後記するタ
イマーによるディレイ判定を行わないが、それ以外の場
合はステップ10に進む。
【0027】ステップ10では第1高負荷判定値PBWOT1
と第2高負荷判定値PBWOT2 の大小比較を行っており、
BWOT1 ≦PBWOT2 のときはステップ11に進み、P
BWOT1 >PBWOT2 のときはステップ19に進む。
【0028】PBWOT1 ≦PBWOT2 でステップ11に進んだ
場合は、過給圧PB がステップ2で決定した第1高負荷
判定値PBWOT1 より大きいか否かが判別され、当初低負
荷のときはステップ12に進み第1の所定時間tmWOT1と第
2の所定時間tmWOT2の検索を行う。
【0029】第1の所定時間tmWOT1の方は過給圧の変化
率ΔPB により決定され、図4はその変化率ΔPB に対
する第1の所定時間tmWOT1の値をグラフに示したもので
あり、ΔPB が小さいときはtmWOT1は大きく、あるΔP
B の値からは徐々に低下して最終的に0となる。
【0030】一方第2の所定時間tmWOT2の方はインター
クーラ水温TWIC により決定され、図5はそのインター
クーラ水温TWIC に対する第2の所定時間tmWOT2の値を
グラフに示したものであり、TWIC が小さいときはtmWO
T2は大きく、あるTWIC の値からは徐々に低下して最終
的に0となる。
【0031】以上のように過給圧の変化率ΔPB および
インタークーラ水温TWIC がそれぞれある値以上になる
と、高負荷判定を行うときの遅延時間である第1の所定
時間tmWOT1および第2の所定時間tmWOT2を短く設定して
判定を早めノッキングに適切に対処しようとしている。
【0032】このように第1の所定時間tmWOT1と第2の
所定時間tmWOT2とを検索しておき、次のステップ13では
両者を比較してtmWOT1>tmWOT2のときはステップ15に進
んで実際に使用するタイマー時間tmWOT として小さい方
のtmWOT2をセットし、逆にtmWOT1≦tmWOT2のときはステ
ップ14に進み小さい方のtmWOT1を採用し、タイマー時間
tmWOT にセットする。
【0033】そしてステップ16に進むと高負荷判定フラ
グFWOT を“0”とし、高負荷増量係数KWOT を1.0と
して(ステップ17)、高負荷でないと判定するとともに
燃料の増量を行わないようにしている。
【0034】PBWOT1 ≦PBWOT2 の状態にありステップ
11で過給圧PB が第1高負荷判定値PBWOT1 を越えたと
判断したときは、ステップ18に進みステップ14またはス
テップ15でセットしたタイマー時間tmWOT が0になった
か否かを判別し、0になるまではステップ19に進み第1
高負荷判定値PBWOT1 より大きい値の前記ステップ3で
決定した第2高負荷判定値PBWOT2 と過給圧PB を比較
し、過給圧PB が第2高負荷判定値PBWOT2 より低圧で
あると(PBWOT1 <PB <PBWOT2 )ときはステップ16
に進み未だFWOT =0とし、KWOT =1.0(ステップ1
7)を保つ。
【0035】そしてPBWOT1 <PB <PBWOT2 の状態で
タイマーtmWOT が0となるとステップ18からステップ20
に進み、ステップ20からのその後のルートで高負荷の判
定(FWOT =1)がなされる(ステップ22またはステッ
プ30)。
【0036】またタイマーtmWOT が0となる前であって
も過給圧PB が第2高負荷判定値PBWOT2 を越えること
があると、ステップ19からステップ20に進み、やはりそ
の後のステップ22またはステップ30で高負荷の判定(F
WOT =1)がなされる。
【0037】いずれにしても高負荷の判定がなされるル
ートの始点であるステップ20では、前記ステップ1で検
索した高負荷増量係数KWOT と別途求められた低水温増
量係数KTW2 とを比較しており、大きい方を採用して燃
料の増量を行うようにしている。
【0038】すなわちインタークーラ水温TWIC がそれ
程高くなくPBWOT1 ≦PBWOT2 の状態にあるときは、過
給により過給圧PB が上昇すると、第1高負荷判定値P
BWOT1 を越えてもステップ14またはステップ15でセット
されたタイマー時間tmWOT がタイムアップするまでは高
負荷と判定せず一時的なオーバーシュートの影響を避け
ている。
【0039】しかしタイマー時間tmWOT がタイムアップ
するまでの間でも過給圧PB が第2高負荷判定値P
BWOT2 を越えるようなことがあると即時に高負荷判定フ
ラグFWOT を“1”にして高負荷と判定し、燃料の増量
を行い空然比を変えてノッキングの発生を防止するよう
にしている。
【0040】スロットル開度センサー21にずれがあり過
給時に高負荷になっているにもかかわらずステップ6で
高負荷を判別できずステップ7に進んだような場合でも
速やかに高負荷状態を判別し燃料の増量を行ってノッキ
ングを防止している。
【0041】一方インタークーラ水温TWIC が高くなり
第1高負荷判定値PBWOT1 と第2高負荷判定値PBWOT2
が逆転してPBWOT1 >PBWOT2 となると、ステップ10か
ら直接ステップ19に飛び過給圧PB を第1高負荷判定値
BWOT1 と比較することなく直ぐに第2高負荷判定値P
BWOT2 と比較しPBWOT2 より低圧ならばステップ16に進
み高負荷と判定せず(FWOT =0)、PBWOT2 を越える
とステップ20に飛び高負荷と判定し(FWOT =1)燃料
増量を実行する。
【0042】したがってインタークーラ水温TWIC が相
当程度高い時は第1高負荷判定値PBWOT1 より小さい値
に設定された第2高負荷判定値PBWOT2 を判定基準にし
て高負荷判定がすぐ行えるようしてノッキング防止に適
切に対処している。
【0043】ステップ18またはステップ19から高負荷と
判定されるためにステップ20に進んだときは、KTW2
WOT を比較してKTW2 <KWOT の場合はステップ21に
進み、タイマーtmWOT を0とし、高負荷判定フラグF
WOT を“1”として高負荷と判定し(ステップ22)、高
負荷増量係数KWOT は1.0 としてKWOT によっては燃料
の増量はせず(ステップ17)、低水温増量係数KTW2
よって増量する。
【0044】ステップ20でKTW2 ≦KWOT のときはステ
ップ25に進み機関水温TW に応じた補正係数XWOT がテ
ーブル検索され、次のステップ26で高負荷増量係数K
WOT にこの補正係数XWOT を乗算して新たな高負荷増量
係数KWOT とする。
【0045】そしてこの新たな高負荷増量係数KWOT
リミット値KWOTXを越えているか否かを次のステップ27
で判別し、越えていればリミット値KWOTXを高負荷増量
係数KWOT とし(ステップ28)、越えていなければステ
ップ28を飛び越えてステップ26で求めた高負荷増量係数
WOT をそのまま採用しステップ29に進む。
【0046】ステップ29ではタイマー時間tmWOT を0と
し、次いで高負荷判定フラグFWOTを“1”として高負
荷と判定し(ステップ30)、低水温増量係数KTW2 を1.
0として低水温増量係数KTW2 によっては燃料の増量は
せず(ステップ31)、高負荷増量係数KWOT によって増
量する。
【0047】また一方で前記ステップ7,8,9のいず
れかからステップ23に進んだ場合は、過給圧PB を第1
高負荷判定値PBWOT1 と比較して、過給圧PB が低負荷
であればステップ32に進みタイマーtmWOT を0とし、次
のステップ33で高負荷判定フラグFWOT を“0”として
低負荷と判定し、次いでKWOT を1.0(ステップ17)と
する。
【0048】ステップ23で過給圧PB が第1高負荷判定
値PBWOT1 を越えている場合はステップ23からステップ
24に進み機関水温TW が所定値TWWOTO より高い高水温
であるか否かを判別し、高水温ならばステップ25に飛
び、以後のステップ30で高負荷と判定し(FWOT
1)、燃料増量係数として高負荷増量係数KWOT を用い
る。
【0049】またTW ≦TWWOTO で高水温でないときは
ステップ24からステップ20に飛び低水温増量係数KTW2
と高負荷増量係数KWOT との大小を比較していずれの増
量係数を採用するかを決めており、いずれにしても高負
荷の判定はなされる(ステップ22またはステップ30)。
【0050】なお前記ステップ6でスロットル開度θTH
が、全開と判断されたときは、ステップ20に飛び、以後
ディレイを経ることなく直ぐに高負荷判定および燃料の
増加がなされる。
【0051】以上のようにスロットル開度θTHが全開で
なく、センサーが正常で機関回転数NE が低回転でなく
機関水温TW が高水温でない状態において、PBWOT1
BWOT2 のときは過給圧PB が上昇し第1高負荷判定値
BWOT1 を越えてもタイマー時間tmWOT がタイムアップ
するまでは高負荷と判定せず一時的なオーバーシュート
の影響を避けるとともに、タイマー時間tmWOT がタイム
アップするまでの間でも過給圧PB が第2高負荷判定値
BWOT2 を越えるようなことがあると即時に高負荷と判
定し(FWOT =1)、燃料の増量を行い空然比を変えて
ノッキングの発生を防止している。
【0052】そしてPBWOT1 >PBWOT2 のときは、イン
タークーラ水温TWIC が高水温であり、ノッキングが生
じ易い状態にあるため、第1高負荷判定値PBWOT1 より
小さい値に設定された第2高負荷判定値PBWOT2 を判定
基準にして高負荷判定がすぐ行えるようしてノッキング
防止に適切に対処している。
【0053】以上の実施例では、高負荷判断処理ルーチ
ンにおけるステップ2およびステップ3で図3に示すよ
うにインタークーラ水温TWIC により第1高負荷判定値
BWOT1 ,第2高負荷判定値PBWOT2 を決定しており、
第1高負荷判定値PBWOT1 は略一定で第2高負荷判定値
BWOT2 を変化させ高水温では第1高負荷判定値P
BWOT1 より小さい値を採用するようにしていたが、これ
を図6に示すように高負荷判定値を決定してもよい。
【0054】すなわち図6においては、インタークーラ
水温TWIC に対し第2高負荷判定値PBWOT2 は常に第1
高負荷判定値PBWOT1 より大きくそれも略一定の差を維
持している。
【0055】インタークーラ水温TWIC が通常温度状態
にあるときは第1高負荷判定値PBWOT1 ,第2高負荷判
定値PBWOT2 ともにある一定値に設定されるが、ある温
度A2 (例えば60℃)を越えると第2高負荷判定値P
BWOT2 は徐々に値を小さくして高負荷判定が速やかに行
われるようにし、また温度A2 よりいくらか高い温度C
2 以上になると第1高負荷判定値PBWOT1 も徐々に値を
小さくしていきタイマーを作動させる過給圧をより小さ
い値として第1高負荷判定値PBWOT1 ,第2高負荷判定
値PBWOT2 いずれの判定値も小さくし高負荷判定が容易
になされ易くしている。なお温度B2 (例えば90℃)ま
でを移行状態としてこれを越えると異常高温状態とな
る。
【0056】また以上の実施例では、第1高負荷判定値
BWOT1 ,第2高負荷判定値PBWOT2 を決定するのにイ
ンタークーラ水温TWIC に基づいていたが、図7に示す
ように過給圧変化率ΔPB に基づいて第1高負荷判定値
BWOT1 ,第2高負荷判定値PBWOT2 を決定してもよ
い。
【0057】第1高負荷判定値PBWOT1 は常に一定値を
維持するが、第2高負荷判定値PBWOT2 は過給圧変化率
ΔPB が小さいうちは第1高負荷判定値PBWOT1 より大
きい一定値に決定されある変化率Xを越えると徐々に値
を小さくして、高負荷判定を速やかに行えるようにして
いる。
【0058】すなわち過給圧変化率ΔPB が大きいとき
は過渡時であり、高負荷判定を早くして対処しノッキン
グの発生を防止することができる。
【0059】
【発明の効果】本第1の発明は、第1の高負荷判断手段
が過給圧が第1の所定値を上回り所定時間継続したとき
高負荷状態と判定するが、過給時に過給圧が第1の所定
値より通常高い第2の所定値を越えたときは第2の高負
荷判断手段が前記所定時間にかかわらず即時に高負荷判
断を行うことができ過給時の応答性を向上させノッキン
グ防止措置を速やかに講じることができるとともに、変
更手段により前記第2の所定値をインタークーラ水温に
応じて適正値に変更することで、ノッキングの生じ易い
高負荷運転状態を速かに判断してより適切にノッキング
防止措置を採ることができる。
【0060】第2の発明では、過給圧の変化率に応じて
前記第2の所定値を適正値に変更することで、過給時等
のノッキングの生じ易い高負荷運転状態を速かに判断し
てより適切にノッキング防止措置を採ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の内燃機関の吸気制御系
の構成図である。
【図2】本実施例の制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図3】インタークーラ水温に対する高負荷判定値を示
す図である。
【図4】過給圧変化率に対する第1の所定時間を示す図
である。
【図5】インタークーラ水温に対する第2の所定時間を
示す図である。
【図6】別実施例のインタークーラ水温に対する高負荷
判定値を示す図である。
【図7】さらに別実施例の過給圧変化率に対する高負荷
判定値を示す図である。
【符号の説明】
E…機関本体、A…エアクリーナ、SC…機械式過給機、
IC…インクークーラ、C…制御手段、1…吸気通路、2
…排気通路、3…バイパス通路、4…スロットル弁、5
…バイパス弁、6…制御室、7…導管、8…電磁切換
弁、9…導管、10…エアクリーナ、11…通路、12…バイ
パス弁駆動手段、13…クランク軸、19…過給圧センサ
ー、20…機関回転数センサー、21…スロットル開度セン
サー、22…バイパス開度センサー、23…機関水温センサ
ー、25…インタークーラ水温センサー、26…冷却水路、
27…ウォータポンプ、28…ラジエータ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過給機およびインタークーラを備えた内
    燃機関において、 過給圧を検出する過給圧検出手段と、 インタークーラ用冷却水回路の水温を検出するインター
    クーラ水温検出手段と、 前記過給圧検出手段が検出した過給圧が第1の所定値を
    上回わる状態が所定時間継続したときに高負荷状態と判
    断する第1の高負荷判断手段と、 前記過給圧検出手段が検出した過給圧が、前記インター
    クーラ用冷却水回路の水温が通常温度時に前記第1の所
    定値より高い第2の所定値を越えたときは前記所定時間
    にかかわらず高負荷状態と判断する第2の高負荷判断手
    段と、 前記インタークーラ水温検出手段が検出したインターク
    ーラ水温に応じて前記第2の所定値を変更する変更手段
    とを備えたことを特徴とする内燃機関の高負荷判断装
    置。
  2. 【請求項2】 過給機を備えた内燃機関において、 過給圧を検出する過給圧検出手段と、 前記過給圧検出手段が検出する過給圧の変化率を算出す
    る変化率算出手段と、 前記過給圧検出手段が検出した過給圧が第1の所定値を
    上回わる状態が所定時間継続したときに高負荷状態と判
    断する第1の高負荷判断手段と、 前記過給圧検出手段が検出した過給圧が前記第1の所定
    値より高い第2の所定値を越えたときは前記所定時間に
    かかわらず高負荷状態と判断する第2の高負荷判断手段
    と、 前記変化率算出手段が算出した過給圧の変化率に応じて
    前記第2の所定値を変更する変更手段とを備えたことを
    特徴とする内燃機関の高負荷判断装置。
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