JPH06137151A - インタークーラのウォータポンプ制御装置 - Google Patents
インタークーラのウォータポンプ制御装置Info
- Publication number
- JPH06137151A JPH06137151A JP28301592A JP28301592A JPH06137151A JP H06137151 A JPH06137151 A JP H06137151A JP 28301592 A JP28301592 A JP 28301592A JP 28301592 A JP28301592 A JP 28301592A JP H06137151 A JPH06137151 A JP H06137151A
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- JP
- Japan
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- temperature
- water pump
- cooling water
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 インタークーラの冷却水回路に介設する電動
式ウォータポンプをインタークーラの冷却水温TWcが
基準温度TWon以上になったとき作動させる。エンジ
ンが高負荷運転状態で且つエンジンの冷却水温TWeが
暖機完了の判定基準となる所定の設定温度TWes以上
のときは、TWcが前記TWonより低温のTWcs以
上になったときウォータポンプを作動させる。通常はT
Wc≧TWcsとなり、暖機中を除き高負荷運転時は当
初からウォータポンプが作動する。 【効果】 高負荷運転による加速途中でのウォータポン
プの作動でドライバビリティが悪化することを防止し、
且つ暖機性能の悪化も防止できる。
式ウォータポンプをインタークーラの冷却水温TWcが
基準温度TWon以上になったとき作動させる。エンジ
ンが高負荷運転状態で且つエンジンの冷却水温TWeが
暖機完了の判定基準となる所定の設定温度TWes以上
のときは、TWcが前記TWonより低温のTWcs以
上になったときウォータポンプを作動させる。通常はT
Wc≧TWcsとなり、暖機中を除き高負荷運転時は当
初からウォータポンプが作動する。 【効果】 高負荷運転による加速途中でのウォータポン
プの作動でドライバビリティが悪化することを防止し、
且つ暖機性能の悪化も防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの冷却水回路
から独立したインタークーラの冷却水回路に介設される
電動式ウォータポンプの制御装置に関する。
から独立したインタークーラの冷却水回路に介設される
電動式ウォータポンプの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の制御装置として、エンジ
ンのアイドリング時にウォータポンプを作動させると充
放電収支や燃費性が悪化するため、アイドリング時には
ウォータポンプを停止するようにしたものが知られてい
る(特開昭60−240823号公報)。
ンのアイドリング時にウォータポンプを作動させると充
放電収支や燃費性が悪化するため、アイドリング時には
ウォータポンプを停止するようにしたものが知られてい
る(特開昭60−240823号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アイドリン
グ状態であってもホットリスタート時や、また渋滞でア
イドリング運転を長時間継続する場合にはインタークー
ラの冷却水温がかなり高くなり、アイドリング後の加速
に際しウォータポンプを作動してもインタークーラの冷
却水温が低下するまでに時間がかかり、吸気温がなかな
か低下せずドライバビリティが悪化する。
グ状態であってもホットリスタート時や、また渋滞でア
イドリング運転を長時間継続する場合にはインタークー
ラの冷却水温がかなり高くなり、アイドリング後の加速
に際しウォータポンプを作動してもインタークーラの冷
却水温が低下するまでに時間がかかり、吸気温がなかな
か低下せずドライバビリティが悪化する。
【0004】この場合、インタークーラの冷却水温を検
出し、アイドリング時か否かに関係なく冷却水温が所定
の基準温度以上になったときウォータポンプを作動させ
ることも考えられるが、アイドリング時は、走行風の関
係でインタークーラ用ラジエータの冷却性能が低下する
ため、ウォータポンプを作動させても冷却水温はなかな
か低下せず、ウォータポンプの作動時間が長引いて、充
放電収支や燃費性が悪化するため、基準温度は比較的高
く設定せざるを得なくなる。然し、この場合には、エン
ジンの高負荷運転による加速時、当初はインタークーラ
の冷却水温が基準温度を下回り、その後の冷却水温の上
昇でこれが基準温度を上回ったときに突然ウォータポン
プが作動することになり、加速途中でウォータポンプの
作動に伴う吸気充填効率の変化によるショックが発生し
てドライバビリティが悪化する。
出し、アイドリング時か否かに関係なく冷却水温が所定
の基準温度以上になったときウォータポンプを作動させ
ることも考えられるが、アイドリング時は、走行風の関
係でインタークーラ用ラジエータの冷却性能が低下する
ため、ウォータポンプを作動させても冷却水温はなかな
か低下せず、ウォータポンプの作動時間が長引いて、充
放電収支や燃費性が悪化するため、基準温度は比較的高
く設定せざるを得なくなる。然し、この場合には、エン
ジンの高負荷運転による加速時、当初はインタークーラ
の冷却水温が基準温度を下回り、その後の冷却水温の上
昇でこれが基準温度を上回ったときに突然ウォータポン
プが作動することになり、加速途中でウォータポンプの
作動に伴う吸気充填効率の変化によるショックが発生し
てドライバビリティが悪化する。
【0005】本発明は、以上の点に鑑み、高負荷運転に
よる加速途中でのウォータポンプの作動でドライバビリ
ティが悪化することを防止し得るようにした装置を提供
することをその目的としている。
よる加速途中でのウォータポンプの作動でドライバビリ
ティが悪化することを防止し得るようにした装置を提供
することをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、エンジンの冷却水回路から独立したインター
クーラの冷却水回路に介設される電動式ウォータポンプ
の制御装置であって、インタークーラの冷却水温を検出
する手段を備え、インタークーラの冷却水温が基準温度
以上になったときウォータポンプを作動させるようにし
たものにおいて、エンジンの冷却水温を検出する手段を
設けると共に、エンジンが高負荷運転状態であって且つ
エンジンの冷却水温が所定の設定温度以上のとき前記基
準温度を低温側に変更する手段を設けたことを特徴とす
る。
本発明は、エンジンの冷却水回路から独立したインター
クーラの冷却水回路に介設される電動式ウォータポンプ
の制御装置であって、インタークーラの冷却水温を検出
する手段を備え、インタークーラの冷却水温が基準温度
以上になったときウォータポンプを作動させるようにし
たものにおいて、エンジンの冷却水温を検出する手段を
設けると共に、エンジンが高負荷運転状態であって且つ
エンジンの冷却水温が所定の設定温度以上のとき前記基
準温度を低温側に変更する手段を設けたことを特徴とす
る。
【0007】
【作用】高負荷運転時は基準温度が低温に設定されるた
め、インタークーラの冷却水温が当初から基準温度を上
回ってウォータポンプが作動し、高負荷運転による加速
途中でウォータポンプが作動してドライバビリティが悪
化するようなことはない。
め、インタークーラの冷却水温が当初から基準温度を上
回ってウォータポンプが作動し、高負荷運転による加速
途中でウォータポンプが作動してドライバビリティが悪
化するようなことはない。
【0008】ところで、暖機中の高負荷運転時にも低温
でウォータポンプが作動すると、暖機性能が損われる
が、エンジンの冷却水温が低い暖機完了前は高負荷運転
を行っても基準温度は低温に設定されず、暖機性能が損
われることはない。
でウォータポンプが作動すると、暖機性能が損われる
が、エンジンの冷却水温が低い暖機完了前は高負荷運転
を行っても基準温度は低温に設定されず、暖機性能が損
われることはない。
【0009】
【実施例】図1を参照して、1はエンジンを示し、該エ
ンジン1の吸気通路2に、上流側から順に、エアクリー
ナ3と、スーパーチャージャ4と、インタークーラ5
と、スロットル弁6と、燃料噴射弁7とを設け、燃料タ
ンク8から燃料ポンプ9を介して燃料噴射弁7に燃料を
供給し、電子制御回路10により燃料噴射弁7を制御し
て、エンジンの運転状態に応じて燃料噴射量を増減制御
するようにした。
ンジン1の吸気通路2に、上流側から順に、エアクリー
ナ3と、スーパーチャージャ4と、インタークーラ5
と、スロットル弁6と、燃料噴射弁7とを設け、燃料タ
ンク8から燃料ポンプ9を介して燃料噴射弁7に燃料を
供給し、電子制御回路10により燃料噴射弁7を制御し
て、エンジンの運転状態に応じて燃料噴射量を増減制御
するようにした。
【0010】また、吸気通路2には、インタークーラ5
を通過した空気の一部をスーパーチャージャ4に戻すバ
イパス通路11が接続されており、該バイパス通路11
に電子制御回路10で制御されるモータ12aにより駆
動される過給コントロール弁12を介設して、過給圧を
制御するようにした。
を通過した空気の一部をスーパーチャージャ4に戻すバ
イパス通路11が接続されており、該バイパス通路11
に電子制御回路10で制御されるモータ12aにより駆
動される過給コントロール弁12を介設して、過給圧を
制御するようにした。
【0011】インタークーラ5は水冷式であって、エン
ジンの冷却水回路(図示せず)から独立した冷却水回路
13を備えており、該回路13に電子制御回路10で制
御される電動式のウォータポンプ14とラジエータ15
とを介設し、ウォータポンプ14の作動でインタークー
ラ5とラジエータ15との間に冷却水を循環させるよう
にした。
ジンの冷却水回路(図示せず)から独立した冷却水回路
13を備えており、該回路13に電子制御回路10で制
御される電動式のウォータポンプ14とラジエータ15
とを介設し、ウォータポンプ14の作動でインタークー
ラ5とラジエータ15との間に冷却水を循環させるよう
にした。
【0012】電子制御回路10には、スロットル弁6の
開度θthを検出するセンサ16と、スロットル弁6の
下流の吸気管内圧P1を検出するセンサ17と、吸気温
TAを検出するセンサ18と、エンジン回転数Neを検
出するセンサ19と、エンジンの冷却水温TWeを検出
するセンサ20と、排気中の酸素濃度O2を検出するセ
ンサ21と、スロットル弁6の上流側の過給圧P2を検
出するセンサ22と、インタークーラ5の冷却水温TW
cを検出するセンサ23と、インタークーラ5の直下流
の吸気温TAcを検出するセンサ24とからの信号が入
力されており、θth、P1、TA、Ne、TWe、O2
に基いて判別されるエンジンの運転状態に応じて燃料噴
射弁7を制御すると共に、P2とTAcとに応じて過給
コントロール弁12を制御し、更にエンジンの運転状態
及びTWcに応じてウォータポンプ14を以下の如く制
御するようにした。
開度θthを検出するセンサ16と、スロットル弁6の
下流の吸気管内圧P1を検出するセンサ17と、吸気温
TAを検出するセンサ18と、エンジン回転数Neを検
出するセンサ19と、エンジンの冷却水温TWeを検出
するセンサ20と、排気中の酸素濃度O2を検出するセ
ンサ21と、スロットル弁6の上流側の過給圧P2を検
出するセンサ22と、インタークーラ5の冷却水温TW
cを検出するセンサ23と、インタークーラ5の直下流
の吸気温TAcを検出するセンサ24とからの信号が入
力されており、θth、P1、TA、Ne、TWe、O2
に基いて判別されるエンジンの運転状態に応じて燃料噴
射弁7を制御すると共に、P2とTAcとに応じて過給
コントロール弁12を制御し、更にエンジンの運転状態
及びTWcに応じてウォータポンプ14を以下の如く制
御するようにした。
【0013】これを図2に参照して詳述するに、先ずS
1のステップで後記するサービス端子がショートか否か
を判別し、ショートでなければS2のステップに進んで
TWeが暖機完了の判定基準となる所定温度TWes
(例えば74℃)以上か否かを判別し、TWe≧TWe
sであればS3のステップに進み、TWcがラジエータ
15での放熱が全く不要となるかなり低温の基準温度T
Wcs(例えば10℃)以上か否かを判別し、TWc≧
TWcsであればS4のステップに進んでエンジンが高
負荷運転時であるか否かを判別する。尚、TWcsはヒ
ステリシス付きとし、また、高負荷運転か否かの判別は
例えばθthが全開か否かで行う。
1のステップで後記するサービス端子がショートか否か
を判別し、ショートでなければS2のステップに進んで
TWeが暖機完了の判定基準となる所定温度TWes
(例えば74℃)以上か否かを判別し、TWe≧TWe
sであればS3のステップに進み、TWcがラジエータ
15での放熱が全く不要となるかなり低温の基準温度T
Wcs(例えば10℃)以上か否かを判別し、TWc≧
TWcsであればS4のステップに進んでエンジンが高
負荷運転時であるか否かを判別する。尚、TWcsはヒ
ステリシス付きとし、また、高負荷運転か否かの判別は
例えばθthが全開か否かで行う。
【0014】高負荷運転時はS5のステップに進んで減
算タイマの残り時間tを所定の設定時間tsにセットし
た後、S6のステップに進んでウォータポンプ14を作
動し、次いでS7のステップに進んでウォータポンプ1
4の作動状態を示すフラグFを「1」に書き換える。
算タイマの残り時間tを所定の設定時間tsにセットし
た後、S6のステップに進んでウォータポンプ14を作
動し、次いでS7のステップに進んでウォータポンプ1
4の作動状態を示すフラグFを「1」に書き換える。
【0015】ところで、高負荷運転時は過給圧P2が最
大目標過給圧P2maxになるようにフィードバック制
御されており、ここでP2maxはインタークーラ5の
直下流の吸気温TAcに応じて図4に示す如く変更され
る。即ち、TAcが比較的低い第1の設定温度TAcL
(例えば135℃)以下のときはP2maxを高圧の一
定値(例えば600mmHg)に設定し、TAcが比較
的高い第2の設定温度TAcH(例えば200℃)以上
のときはP2maxを低圧の一定値(例えば300mm
Hg)に設定し、TAcがTAcLとTAcHとの間の
温度領域に入っているときはTAcの上昇に応じてP2
maxが減少するように設定している。従って、高負荷
運転による加速途中でウォータポンプ14が作動する
と、吸気温が変化するだけでなく過給圧も変化し、吸気
充填効率が大幅に変化してショックが発生しドライバビ
リティが悪化する。P2maxを冷却水温TWcに応じ
て変更する場合にも同様の問題を生ずる。然し、本実施
例によれば、高負荷運転時はTWcが低温のうちからウ
ォータポンプ14が作動するため、加速途中でウォータ
ポンプ14が作動してドライバビリティが悪化するとい
った不具合を生じない。また、TWeがTWesより低
いときはS4のステップでの高負荷判定は行われず、高
負荷運転状態になってもTWcが後記する如く比較的高
温になるまではウォータポンプ14が作動せず、エンジ
ン低温時の暖機性能が損なわれることはない。
大目標過給圧P2maxになるようにフィードバック制
御されており、ここでP2maxはインタークーラ5の
直下流の吸気温TAcに応じて図4に示す如く変更され
る。即ち、TAcが比較的低い第1の設定温度TAcL
(例えば135℃)以下のときはP2maxを高圧の一
定値(例えば600mmHg)に設定し、TAcが比較
的高い第2の設定温度TAcH(例えば200℃)以上
のときはP2maxを低圧の一定値(例えば300mm
Hg)に設定し、TAcがTAcLとTAcHとの間の
温度領域に入っているときはTAcの上昇に応じてP2
maxが減少するように設定している。従って、高負荷
運転による加速途中でウォータポンプ14が作動する
と、吸気温が変化するだけでなく過給圧も変化し、吸気
充填効率が大幅に変化してショックが発生しドライバビ
リティが悪化する。P2maxを冷却水温TWcに応じ
て変更する場合にも同様の問題を生ずる。然し、本実施
例によれば、高負荷運転時はTWcが低温のうちからウ
ォータポンプ14が作動するため、加速途中でウォータ
ポンプ14が作動してドライバビリティが悪化するとい
った不具合を生じない。また、TWeがTWesより低
いときはS4のステップでの高負荷判定は行われず、高
負荷運転状態になってもTWcが後記する如く比較的高
温になるまではウォータポンプ14が作動せず、エンジ
ン低温時の暖機性能が損なわれることはない。
【0016】TWe<TWesの時やTWc<TWcs
の時や高負荷運転でない時はS8のステップに進み、こ
こでフラグFが「1」か否かを判別する。ウォータポン
プ14が作動しておらずF=0になっている時は、S9
のステップに進んでアイドリング運転か否かを判別し、
アイドリング運転でないときはS10のステップに進
み、ウォータポンプ14の作動開始の判別基準温度TW
onを比較的低い温度TWonL(例えば45℃)に設
定し、アイドリング運転であるときはS11のステップ
に進んでTWonをTWonLより高いTWonH(例
えば50℃)に設定する。そして、S12のステップで
TWcがTWon以上か否かを判別し、TWc<TWo
nのときはS13のステップに進んでウォータポンプ1
4を停止状態に維持すると共にS14のステップでフラ
グFを「0」とする処理を行い、一方、TWc≧TWo
nのときは上記したS5のステップに進んでtをtsに
セットし、更にS6のステップに進んでウォータポンプ
14を作動すると共にS7のステップでフラグFを
「1」とする処理を行う。
の時や高負荷運転でない時はS8のステップに進み、こ
こでフラグFが「1」か否かを判別する。ウォータポン
プ14が作動しておらずF=0になっている時は、S9
のステップに進んでアイドリング運転か否かを判別し、
アイドリング運転でないときはS10のステップに進
み、ウォータポンプ14の作動開始の判別基準温度TW
onを比較的低い温度TWonL(例えば45℃)に設
定し、アイドリング運転であるときはS11のステップ
に進んでTWonをTWonLより高いTWonH(例
えば50℃)に設定する。そして、S12のステップで
TWcがTWon以上か否かを判別し、TWc<TWo
nのときはS13のステップに進んでウォータポンプ1
4を停止状態に維持すると共にS14のステップでフラ
グFを「0」とする処理を行い、一方、TWc≧TWo
nのときは上記したS5のステップに進んでtをtsに
セットし、更にS6のステップに進んでウォータポンプ
14を作動すると共にS7のステップでフラグFを
「1」とする処理を行う。
【0017】このようにしてウォータポンプ14が作動
すると、次回からはS8のステップでF=0と判別され
てS15のステップに進み、ここでt=0即ちウォータ
ポンプ14の作動開始から設定時間tsが経過したか否
かを判別し、t=0であれば、S16のステップに進ん
でアイドリング運転か否かを判別する。そして、アイド
リング運転でなければS17のステップに進み、ウォー
タポンプ14の作動停止の判別基準温度TWoffを比
較的低い温度TWoffL(例えば35℃)に設定し、
一方、アイドリング運転であるときはS18のステップ
に進んでTWoffをTWoffLより高いTWoff
H(例えば40℃)に設定する。次に、S19のステッ
プに進んでTWcがTWoff以上か否かを判別し、T
Wc≧TWoffのときはS6のステップに進んでウォ
ータポンプ14を継続して作動し、TWc<TWoff
になったときS13のステップに進んでウォータポンプ
14を停止する。
すると、次回からはS8のステップでF=0と判別され
てS15のステップに進み、ここでt=0即ちウォータ
ポンプ14の作動開始から設定時間tsが経過したか否
かを判別し、t=0であれば、S16のステップに進ん
でアイドリング運転か否かを判別する。そして、アイド
リング運転でなければS17のステップに進み、ウォー
タポンプ14の作動停止の判別基準温度TWoffを比
較的低い温度TWoffL(例えば35℃)に設定し、
一方、アイドリング運転であるときはS18のステップ
に進んでTWoffをTWoffLより高いTWoff
H(例えば40℃)に設定する。次に、S19のステッ
プに進んでTWcがTWoff以上か否かを判別し、T
Wc≧TWoffのときはS6のステップに進んでウォ
ータポンプ14を継続して作動し、TWc<TWoff
になったときS13のステップに進んでウォータポンプ
14を停止する。
【0018】かくて、通常運転時は比較的低温でウォー
タポンプ14が作動し、吸気温が冷却水により効果的に
冷却されてドライバビリティが向上し、一方、アイドリ
ング運転時は比較的高温になるまでウォータポンプ14
が作動せず、充放電収支や燃費性の悪化が防止される。
また、アイドリング運転時にも比較的高温域ではあるが
ウォータポンプ14が作動するため、冷却水の過度の温
度が防止され、アイドリング運転から通常運転への移行
に際し冷却水の冷却に遅れを生じてドライバビリティが
悪化すると言った不具合を生じない。
タポンプ14が作動し、吸気温が冷却水により効果的に
冷却されてドライバビリティが向上し、一方、アイドリ
ング運転時は比較的高温になるまでウォータポンプ14
が作動せず、充放電収支や燃費性の悪化が防止される。
また、アイドリング運転時にも比較的高温域ではあるが
ウォータポンプ14が作動するため、冷却水の過度の温
度が防止され、アイドリング運転から通常運転への移行
に際し冷却水の冷却に遅れを生じてドライバビリティが
悪化すると言った不具合を生じない。
【0019】尚、S9やS16のステップではθthや
Neを判定パラメータとしてθth及びNeが所定値以
下のときアイドリングと判定するが、車速を判定パラメ
ータとして追加し、或いは車速のみを判定パラメータと
して低車速時にアイドリングと判定するようにしても良
い。
Neを判定パラメータとしてθth及びNeが所定値以
下のときアイドリングと判定するが、車速を判定パラメ
ータとして追加し、或いは車速のみを判定パラメータと
して低車速時にアイドリングと判定するようにしても良
い。
【0020】ところで、ウォータポンプ14の作動開始
時、ラジエータ15で冷却されていた低温の冷却水の影
響により、TWcが図3に示す如く一時的にTWoff
を下回ることがあり、このようなTWcの一時的な低下
でウォータポンプ14の作動が停止されることを防止す
るため、上記した設定時間tsをTWcの一時低下を生
ずる時間に合わせて例えば4秒程度に設定し、ウォータ
ポンプ14の作動開始からtsが経過するまではTWc
に係りなくウォータポンプ14の作動を継続するように
した。
時、ラジエータ15で冷却されていた低温の冷却水の影
響により、TWcが図3に示す如く一時的にTWoff
を下回ることがあり、このようなTWcの一時的な低下
でウォータポンプ14の作動が停止されることを防止す
るため、上記した設定時間tsをTWcの一時低下を生
ずる時間に合わせて例えば4秒程度に設定し、ウォータ
ポンプ14の作動開始からtsが経過するまではTWc
に係りなくウォータポンプ14の作動を継続するように
した。
【0021】また、メンテナンス時にインタークーラ5
の水抜きを行う場合にはサービス端子をショートさせ
る。これによれば、S1のステップから直接S6のステ
ップに進んでウォータポンプ14が作動され、TWcと
は関係なく水抜きを行い得られるようになり便利であ
る。
の水抜きを行う場合にはサービス端子をショートさせ
る。これによれば、S1のステップから直接S6のステ
ップに進んでウォータポンプ14が作動され、TWcと
は関係なく水抜きを行い得られるようになり便利であ
る。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、高負荷運転時は当初からウォータポンプが作
動し、高負荷運転による加速途中でウォータポンプが作
動してドライバビリティが悪化するといった不具合を解
消できると共に、高負荷運転時であっても暖機中はウォ
ータポンプが低温で作動することはなく、暖機性能が損
われることもない。
によれば、高負荷運転時は当初からウォータポンプが作
動し、高負荷運転による加速途中でウォータポンプが作
動してドライバビリティが悪化するといった不具合を解
消できると共に、高負荷運転時であっても暖機中はウォ
ータポンプが低温で作動することはなく、暖機性能が損
われることもない。
【図1】 本発明装置の一例の系統図
【図2】 ウォータポンプの制御プログラムを示すフロ
ーチャート
ーチャート
【図3】 ウォータポンプの作動当初の水温変化を示す
グラフ
グラフ
【図4】 高負荷運転時の過給圧の設定特性を示すグラ
フ
フ
5 インタークーラ 10 電子制御回路 13 インタークーラの冷却水回路 14 ウォータポンプ 19 エンジンの冷却水温センサ 23 インタークーラの冷却水温センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大長 尚 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンの冷却水回路から独立したイン
タークーラの冷却水回路に介設される電動式ウォータポ
ンプの制御装置であって、インタークーラの冷却水温を
検出する手段を備え、インタークーラの冷却水温が基準
温度以上になったときウォータポンプを作動させるよう
にしたものにおいて、エンジンの冷却水温を検出する手
段を設けると共に、エンジンが高負荷運転状態であって
且つエンジンの冷却水温が所定の設定温度以上のとき前
記基準温度を低温側に変更する手段を設けたことを特徴
とするインタークーラのウォータポンプ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28301592A JP3156209B2 (ja) | 1992-10-21 | 1992-10-21 | インタークーラのウォータポンプ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28301592A JP3156209B2 (ja) | 1992-10-21 | 1992-10-21 | インタークーラのウォータポンプ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06137151A true JPH06137151A (ja) | 1994-05-17 |
JP3156209B2 JP3156209B2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=17660125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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