JP3325515B2 - 部材間の取付構造とこの取付構造を用いた自動車用ドアトリムのポケット構造 - Google Patents

部材間の取付構造とこの取付構造を用いた自動車用ドアトリムのポケット構造

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JP3325515B2 JP09520698A JP9520698A JP3325515B2 JP 3325515 B2 JP3325515 B2 JP 3325515B2 JP 09520698 A JP09520698 A JP 09520698A JP 9520698 A JP9520698 A JP 9520698A JP 3325515 B2 JP3325515 B2 JP 3325515B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部材間の取付構造
と、この部材間の取付構造を用いた自動車におけるドア
のドアトリムのポケット構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のドアトリムのポケット構造は、図
10に示すように、ドアトリム31の裏面側には、ポケ
ット穴32の前端方に位置させて一方のドアトリム側取
付座部33が、ポケット穴32の後端方に位置させて他
方のドアトリム側取付座部34がそれぞれ配置してあ
る。一方及び他方のドアトリム側取付座部33、34
は、図11に示すように、ドアトリム31の裏面31a
に固着された溶着用ピン35を有しており、この溶着用
ピン35には四方に放射状に広がるリブ部36が形成し
てある。
【0003】ポケット体37は、上、下面部37a、3
7b、前、後面部37c、37d及び端面部37eを有
する箱形状であって、端面部37eに対向する側が開口
している。そして、このポケット体37の前面部37c
の外面のほぼ中央には一方のポケット体側取付部38が
設けてあり、また、ポケット体37の後面部37dの外
面のほぼ中央には他方のポケット体側取付部39が設け
てある。これらの一方及び他方のポケット体側取付部3
8、39は、取付孔30Aを有する舌状の取付片30で
構成してある。
【0004】そして、一方及び他方のポケット体側取付
部38、39の取付片30の取付孔30Aを、一方及び
他方のドアトリム側取付座部33、34の溶着用ピン3
5に嵌めてリブ部36の端部に当て、この溶着用ピン3
5の取付片30より突出した部分を熱カシメ(溶着固
定)して、一方及び他方のポケット体側取付部38、3
9を、一方及び他方のドアトリム側取付座部33、34
に取り付けてポケット構造が構成してある。また、溶着
固定の他にプッシュオンフィックスなどで固定する場合
もある。
【0005】また、図13に示すように、ポケット体3
7の一方及び他方のポケット体側取付部38、39を、
舌状の取付片30に、案内部41を有する嵌合部42を
設けて構成し、一方及び他方のポケット体側取付部3
8、39の取付片30の嵌合部42を、一方及び他方の
ドアトリム側取付座部33、34の溶着用ピン35に横
もしくは上から嵌めてリブ部36の端部に当て、この溶
着用ピン35の取付片30より突出した部分を熱カシメ
して、一方及び他方のポケット体側取付部38、39
を、一方及び他方のドアトリム側取付座部33、34に
取り付ける場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のドアトリムのポケット構造にあっては、固定の
ための溶着などの2次加工が必要になっていたし、ま
た、図13に示すように、一方及び他方のポケット体側
取付部38、39の取付片30の嵌合部42を、一方及
び他方のドアトリム側取付座部33、34の溶着用ピン
35に横もしくは上から押し込む場合には、図14に矢
印で示すようにポケット体37が撓み、押し込み作業が
難しく時間がかかっていたし、ポケット体37の撓みを
防止する補強手段が必要になるという問題点があった。
【0007】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みなさ
れたものであって、その第1の目的とするところは、取
付部材側取付座部に被取付部材側取付部を取り付ける場
合に、溶着のような2次加工が不必要になるし、部材間
の取付作業が容易でしかも短時間で行うことができる部
材間の取付構造を提供することにある。
【0008】また、本発明の第2の目的とするところ
は、ポケット体をドアトリムに装着する場合に、溶着の
ような2次加工が少なくなるし、取付作業が容易でしか
も短時間で行うことができる自動車用ドアトリムのポケ
ット構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係わる部材間の取付構造は、取付
部材側取付座部を、取付部材に立壁部を介して天井部を
設けて取付片挿入部を形成すると共に、この取付片挿入
部の入口側に挿入用開口を形成し、前記天井部に、円孔
部と該円孔部から前記天井部の縁部に至る割溝部と前記
縁部に形成されたボス案内部からなるボス嵌合部を形成
すると共に、前記取付部材に前記ボス嵌合部に対向する
ガイドリブ部を設けて構成し、被取付部材側取付部を、
被取付部材に、前記取付部材の前記天井部と前記ガイド
リブ部との間に挿入される取付片を設けると共に、この
取付片に前記ボス嵌合部に挿入嵌合されるボスを突設し
て構成し、前記取付片を、前記取付部材の前記天井部と
前記ガイドリブ部との間に挿入すると共に、前記ボスを
前記ボス嵌合部に挿入嵌合して、前記取付部材側取付座
部に被取付部材側取付部を着脱可能に取り付けたことを
特徴とする。
【0010】かかる構成により、被取付部材側取付部の
取付片を、取付部材側取付座部の取付片挿入部に挿入し
て、取付片を、天井部とガイドリブ部との間に挿入する
と共に、ボスをボス嵌合部に挿入嵌合して、取付部材側
取付座部に被取付部材側取付部を取り付けることができ
る。
【0011】このために、取付部材側取付座部に被取付
部材側取付部を取り付ける場合に、溶着のような2次加
工が不必要になるし、取付片を、天井部とガイドリブ部
との間に挿入すると共に、ボスをボス嵌合部に挿入嵌合
する場合に、ボスの先部分を指で押すことができて部材
間の取付作業が容易で、しかも短時間で行うことができ
る。
【0012】また、上記目的を達成するために、請求項
2の発明に係わる部材間の取付構造は、取付部材側取付
座部を、取付部材に立壁部を介して天井部を設けて取付
片挿入部を形成すると共に、この取付片挿入部の入口側
に挿入用開口を形成し、前記天井部に、円孔部と該円孔
部から前記天井部の縁部に至る割溝部と前記縁部に形成
されたボス案内部からなるボス嵌合部を形成し、且つ
被取付部材側取付部を、被取付部材に、前記取付部材の
前記天井部と前記ガイドリブ部との間に挿入される取付
片を設け、この取付片に前記ボス嵌合部に挿入嵌合され
るボスを突設すると共に、前記被取付部材と前記取付片
との間にガイドリブ部を形成して構成し、前記取付片
を、前記取付部材の前記天井部と前記取付部材との間に
挿入すると共に、前記ボスを前記ボス嵌合部に挿入嵌合
して、前記取付部材側取付座部に被取付部材側取付部を
着脱可能に取り付けたことを特徴とする。
【0013】かかる構成により、被取付部材側取付部の
取付片を、取付部材側取付座部の取付片挿入部に挿入す
ると共に、ボスをボス嵌合部に挿入嵌合して、取付部材
側取付座部に被取付部材側取付部を取り付けることがで
きる。
【0014】このために、取付部材側取付座部に被取付
部材側取付部を取り付ける場合に、溶着のような2次加
工が不必要になるし、取付片を、取付片挿入部に挿入す
ると共に、ボスをボス嵌合部に挿入嵌合する場合に、ボ
スの先部分を指で押すことができて部材間の取付作業が
容易で、しかも短時間で行うことができる。
【0015】しかも、取付部材からボス嵌合部に対向す
るガイドリブ部を無くしたために、ガイドリブ部成形時
のヒケを無くすことができ、取付部材の意匠面を綺麗に
することができる。
【0016】また、上記目的を達成するために、請求項
3の発明に係わる部材間の取付構造は、請求項1又は請
求項2に記載の部材間の取付構造において、前記ボス嵌
合部を、前記天井部に設けられた円孔部と、前記天井部
の縁部から円孔部に至る割り溝部と、前記縁部に形成さ
れたス案内部とから構成した。
【0017】かかる構成により、取付片を取付片挿入部
に挿入すると共に、この取付片に設けたボスをボス案内
部から割り溝部を経て円孔部に嵌合することで、取付部
材側取付座部に被取付部材側取付部を固定することがで
きるために、上記した請求項1又は請求項2の作用効果
と同様の作用効果を奏し得る。
【0018】また、上記目的を達成するために、請求項
4の発明に係わる部材間の取付構造は、請求項1又は請
求項2又は請求項3に記載の部材間の取付構造におい
て、前記取付部材側取付座部の前記挿入用開口を隣り合
う2方向に形成した。
【0019】かかる構成により、上記した請求項1の作
用効果と同様の作用効果を奏し得るばかりか、取付片を
取付片挿入部に挿入する場合に、この取付片を挿入用開
口に容易に挿入することができる。このために、取付片
を設けた被取付部材の変形に対して取付部材側取付座部
が耐えられることになる。
【0020】また、上記目的を達成するために、請求項
5の発明に係わる自動車用ドアトリムのポケット構造
は、ドアトリムの裏面側より略箱型のポケット体の開口
側を装着すると共に、前記ドアトリムにポケット穴を設
けて、このポケット穴より前記ポケット体に小物を収容
可能にした自動車用ドアトリムのポケット構造におい
て、前記取付部材がドアトリムであり、前記被取付部材
がポケット体であって、前記取付部材側取付座部がドア
トリム側取付座部であり、前記被取付部材側取付部がポ
ケット体側取付部であって、請求項1乃至請求項4のい
ずれかに記載の部材間の取付構造を用いたことを特徴と
する。
【0021】かかる構成により、ポケット体側取付部の
取付片を、ドアトリム側取付座部の取付片開口から取付
片挿入部に挿入し、取付片に設けたボスをボス嵌合部
(ボス案内部から割り溝部を経て円孔部)に嵌合するこ
とで、ポケット体側取付部をドアトリム側取付座部に固
定することができて、溶着のような2次加工を少なくす
ることができるし、ポケット体側取付部をドアトリム側
取付座部に押し込む時に、ボスの先部分を指で押すこと
により、ボスをボス嵌合部に、また、取付片を、取付片
挿入部に挿入することができて押し込み作業が容易で、
しかも短時間で行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0023】図1は本発明の実施の形態としてのポケッ
ト構造を備えた自動車用ドアトリムを裏側から描画した
斜視図、図2は同じく自動車用ドアトリムを表側より描
画した斜視図、図3は同じく自動車用ドアトリムの分解
斜視図である。
【0024】図において、1は、取付部材であるドアト
リムであり、このドアトリム1の略中央部の下側には、
ポケット部を構成すべく、ポケット穴2が形成してあ
り、また、ドアトリム1の自動車の車室側に面する表側
には、ポケット穴2の上方にアームレスト3が、また、
下部の前端側には、スピーカーグリル4がそれぞれ設け
てある。
【0025】また、ドアトリム1の裏面側には、ポケッ
ト穴2の前端部2a側に位置させて一方の取付部材側取
付座部であるドアトリム側取付座部5が、ポケット穴2
の後端部2b側に位置させて他方の取付部材側取付座部
であるドアトリム側取付座部6がそれぞれ配置してあ
る。一方のドアトリム側取付座部5は、図11に示すよ
うに、ドアトリム1の裏面1aに固着された溶着用ピン
35を有しており、この溶着用ピン35には四方に放射
状に広がるリブ部36が形成してある。
【0026】他方のドアトリム側取付座部6は、図4に
示すようにドアトリム1の裏面1aに形成されたU字形
状の立壁部10の端側に天井部11を形成して取付片挿
入部27を設け、この天井部11にボス嵌合部12を形
成し、ドアトリム1の裏面1aに、ボス嵌合部12に対
向するガイドリブ部13を設けて構成してある。この場
合、ドアトリム側取付座部6は、その挿入用開口6Aを
ポケット穴2の後端部2b側に向けており、ボス嵌合部
12は、天井部11のほぼ中央に設けられた円孔部14
と、天井部11の縁部11aから円孔部14に至る割り
溝部15と、前記縁部11aに形成された平面ハ字形状
のボス案内部16とから構成してある。また、ガイドリ
ブ部13の、挿入用開口6A側の角部は円弧状の案内部
13aが形成してある。
【0027】被取付部材であるポケット体17は、上、
下面部17a、17b、前、後面部17c、17d及び
端面部17eを有する箱形状であって、端面部17eに
対向する側が開口している。そして、このポケット体1
7の前面部17cの外面のほぼ中央には、図3に示すよ
うに一方の被取付部材側取付部であるポケット体側取付
部18が設けてあり、この一方のポケット体側取付部1
8は、取付孔19Aを有する舌状の取付片19で構成し
てある。また、ポケット体17の後面部17dの外面の
ほぼ中央には、図3、図4に示すように他方の被取付部
材側取付部であるポケット体側取付部20が設けてあ
り、この他方のポケット体側取付部20は、舌状の取付
片21にボス22を突設して構成してある。
【0028】そして、上記のように構成されたポケット
体17をドアトリム1に装着することでポケットが構成
してある。
【0029】このポケット体17のドアトリム1への装
着は、先ず、他方のポケット体側取付部20の取付片2
1を、他方のドアトリム側取付座部6の挿入用開口6A
から天井部11とガイドリブ部13との間に挿入し、取
付片21に設けたボス22をボス案内部16から割り溝
部15を経て円孔部14に嵌合する。この場合、図6に
示すようにボス22の先部分を指23で押すことによ
り、ボス22を円孔部14に、また、取付片21を、天
井部11とガイドリブ部13との間に容易に挿入するこ
とができる。
【0030】この場合、ボス22の直径Dは割り溝部1
5の幅寸法Bより多少大きいために、ボス22が割り溝
部15を通過する際に、割り溝部15が、図5の矢印に
示すように撓み、ボス22を通過させる。そして、ボス
22は円孔部14に隙間なく嵌合するし、また、取付片
21は、天井部11とガイドリブ部13との間に隙間な
く挿入される。
【0031】そして、一方のポケット体側取付部18の
取付片19の取付孔19Aを、一方のドアトリム側取付
座部5の溶着用ピン35に嵌めてリブ部36の端部に当
て、この溶着用ピン35の取付片19より突出した部分
を熱カシメ(溶着固定)して、一方のポケット体側取付
部18を、一方のドアトリム側取付座部5に取り付け
る。
【0032】上記した実施の形態例によれば、他方のポ
ケット体側取付部20の取付片21を、他方のドアトリ
ム側取付座部6の挿入用開口6Aから天井部11とガイ
ドリブ部13との間に挿入し、取付片21に設けたボス
22をボス案内部16から割り溝部15を経て円孔部1
4に嵌合することで、他方のポケット体側取付部20を
他方のドアトリム側取付座部6に固定することができ
て、溶着のような2次加工が不必要になるし、他方のポ
ケット体側取付部20を他方のドアトリム側取付座部6
に押し込む時に、ボス22の先部分を指23で押すこと
により、ボス22を円孔部14に、また、取付片21
を、天井部11とガイドリブ部13との間に挿入するこ
とができて取付作業が容易で、しかも短時間で行うこと
ができる。
【0033】なお、ボス22回りの強度が小さい場合に
は、図7の(1)、(2)に示すようにポケット体17
の後面部17dとボス22との間及び後面部17dと取
付片21との間にそれぞれ補強リブ25、26を設けて
もよい。
【0034】また、他方のドアトリム側取付座部6にお
いて、図8に示すようにその挿入開口6Aを、このドア
トリム側取付座部6の横のみならず、上部にも形成し
て、すなわち、U字形状の立壁部10の上側部分を切り
欠き、この切欠き部を上側開口6Bにし、また、他方の
ポケット体側取付部20の取付片21の後面部17dと
取付片21との間に補強リブ26を設けることにより、
ポケット体17のドアトリム1に装着する場合、他方の
ポケット体側取付部20の取付片21を、他方のドアト
リム側取付座部6の挿入用開口6Aから天井部11とド
アトリム1との間に挿入し、取付片21を上側開口6B
に挿入するようにしてもよい。
【0035】この場合、ポケット体17の後面部17d
のC方向の変形に対して他方のドアトリム側取付座部6
が耐えられることになる。
【0036】また、他方のドアトリム側取付座部6にお
いて、図9に示すようにドアトリム1の裏面1aに設け
られたガイドリブ部13を無くして、他方のポケット体
側取付部20の取付片21の後面部17dと取付片21
との間に補強リブ26を設けるようにしてもよい。この
ようにドアトリム本体1の裏面1aからガイドリブ部1
3を除くことにより、ガイドリブ部成形時のヒケを無く
すことができ、意匠面を綺麗にすることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る部材
間の取付構造によれば、被取付部材側取付部の取付片
を、取付部材側取付座部の取付片挿入部に挿入すると共
に、ボスをボス嵌合部に挿入嵌合して、取付部材側取付
座部に被取付部材側取付部を取り付けることができる。
この場合、取付片を、天井部とガイドリブ部との間に挿
入するようにしてもよい。
【0038】このために、取付部材側取付座部に被取付
部材側取付部を取り付ける場合に、溶着のような2次加
工が不必要になるし、取付片を、天井部とガイドリブ部
との間に挿入すると共に、ボスをボス嵌合部に挿入嵌合
する場合に、ボスの先部分を指で押すことができて部材
間の取付作業が容易で、しかも短時間で行うことができ
る。しかも、取付部材からボス嵌合部に対向するガイド
リブ部を無くことにより、ガイドリブ部成形時のヒケを
無くすことができ、取付部材の意匠面を綺麗にすること
ができる。
【0039】また、本発明に係わる部材間の取付構造に
よれば、前記ボス嵌合部を、前記天井部に設けられた円
孔部と、前記天井部の縁部から円孔部に至る割り溝部
と、前記縁部に形成されたボス案内部とから構成したこ
とにより、取付片を取付片挿入部に挿入すると共に、こ
の取付片に設けたボスをボス案内部から割り溝部を経て
円孔部に嵌合することで、取付部材側取付座部に被取付
部材側取付部を固定することができる。
【0040】また、本発明に係わる部材間の取付構造に
よれば、前記取付部材側取付座部の前記挿入用開口を隣
り合う2方向に形成したことにより、取付片を取付片挿
入部に挿入する場合に、この取付片を挿入用開口に容易
に挿入することができる。このために、取付片を設けた
被取付部材の変形に対して取付部材側取付座部が耐えら
れることになる。
【0041】また、本発明に係わる自動車用ドアトリム
のポケット構造によれば、ドアトリムの裏面側より略箱
型のポケット体の開口側を装着すると共に、前記ドアト
リムにポケット穴を設けて、このポケット穴より前記ポ
ケット体に小物を収容可能にした自動車用ドアトリムの
ポケット構造において、前記取付部材がドアトリムであ
り、前記被取付部材がポケット体であって、前記取付部
材側取付座部がドアトリム側取付座部であり、前記被取
付部材側取付部がポケット体側取付部であって、請求項
1乃至請求項4のいずれかに記載の部材間の取付構造を
用いたことにより、ポケット体側取付部の取付片を、ド
アトリム側取付座部の取付片開口から取付片挿入部に挿
入し、取付片に設けたボスをボス嵌合部(ボス案内部か
ら割り溝部を経て円孔部)に嵌合することで、ポケット
体側取付部をドアトリム側取付座部に固定することがで
きて、溶着のような2次加工を少なくすることができる
し、ポケット体側取付部をドアトリム側取付座部に押し
込む時に、ボスの先部分を指で押すことにより、ボスを
ボス嵌合部に、また、取付片を、取付片挿入部に挿入す
ることができて取付作業が容易で、しかも短時間で行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としてのポケット構造を備
えた自動車用ドアトリムを裏側から描画した斜視図であ
る。
【図2】同じく自動車用ドアトリムを表側より描画した
斜視図である。
【図3】同じく自動車用ドアトリムの分解斜視図であ
る。
【図4】本発明に係る部材間の取付構造の分解状態の斜
視図である。
【図5】同部材間の取付構造の平面図である。
【図6】同部材間の取付構造の断面図である。
【図7】(1)はポケット体の後面部とボスとの間及び
後面部と取付片との間にそれぞれ補強リブを設けた状態
の平面である。(2)は同側面図である。
【図8】本発明に係る部材間の取付構造の他の実施の形
態の分解状態の斜視図である。
【図9】同部材間の取付構造の断面図である。
【図10】従来のポケット構造を備えた自動車用ドアト
リムの分解斜視図である。
【図11】従来の部材間の取付構造の分解状態の斜視図
である。
【図12】同部材間の取付構造の断面図である。
【図13】従来の他の部材間の取付構造における取付片
の斜視図である。
【図14】同部材間の取付構造の断面図である。
【符号の説明】
1 ドアトリム(取付部材) 6 ドアトリム側取付座部(取付部材側取付座部) 6A 挿入用開口 10 立壁部 11 天井部 12 ボス嵌合部 13 ガイドリブ部 17 ポケット体(被取付部材) 20 ポケット体側取付部(被取付部材側取付部) 21 取付片 22 ボス

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付部材側取付座部を、取付部材に立壁
    部を介して天井部を設けて取付片挿入部を形成すると共
    に、この取付片挿入部の入口側に挿入用開口を形成し、
    前記天井部に、円孔部と該円孔部から前記天井部の縁部
    に至る割溝部と前記縁部に形成されたボス案内部からな
    ボス嵌合部とを形成すると共に、前記取付部材に前記
    ボス嵌合部に対向するガイドリブ部を設けて構成し、 被取付部材側取付部を、被取付部材に、前記取付部材の
    前記天井部と前記ガイドリブ部との間に挿入される取付
    片を設けると共に、この取付片に前記ボス嵌合部に挿入
    嵌合されるボスを突設して構成し、 前記取付片を、前記取付部材の前記天井部と前記ガイド
    リブ部との間に挿入すると共に、前記ボスを前記ボス嵌
    合部に挿入嵌合して、前記取付部材側取付座部に被取付
    部材側取付部を着脱可能に取り付けたことを特徴とする
    部材間の取付構造。
  2. 【請求項2】 取付部材側取付座部を、取付部材に立壁
    部を介して天井部を設けて取付片挿入部を形成すると共
    に、この取付片挿入部の入口側に挿入用開口を形成し、
    前記天井部に、円孔部と該円孔部から前記天井部の縁部
    に至る割溝部と前記縁部に形成されたボス案内部からな
    ボス嵌合部を形成し、且つ、 被取付部材側取付部を、被取付部材に、前記取付部材の
    前記天井部と前記ガイドリブ部との間に挿入される取付
    片を設け、この取付片に前記ボス嵌合部に挿入嵌合され
    るボスを突設すると共に、前記被取付部材と前記取付片
    との間にガイドリブ部を形成して構成し、 前記取付片を、前記取付部材の前記天井部と前記取付部
    材との間に挿入すると共に、前記ボスを前記ボス嵌合部
    に挿入嵌合して、前記取付部材側取付座部に被取付部材
    側取付部を着脱可能に取り付けたことを特徴とする部材
    間の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記取付部材側取付座部の前記挿入用開
    口を隣り合う2方向に形成した請求項1又は請求項2に
    記載の部材間の取付構造。
  4. 【請求項4】 ドアトリムの裏面側より略箱型のポケッ
    ト体の開口側を装着すると共に、前記ドアトリムにポケ
    ット穴を設けて、このポケット穴より前記ポケット体に
    小物を収容可能にした自動車用ドアトリムのポケット構
    造において、 前記取付部材がドアトリムであり、前記被取付部材がポ
    ケット体であり、前記取付部材側取付座部がドアトリム
    側取付座部であり、前記被取付部材側取付部がポケット
    体側取付部であって、請求項1乃至請求項3のいずれか
    に記載の部材間の取付構造を用いたことを特徴とする自
    動車用ドアトリムのポケット構造
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