JP3325407B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

蒸発燃料処理装置

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JP3325407B2
JP3325407B2 JP26317294A JP26317294A JP3325407B2 JP 3325407 B2 JP3325407 B2 JP 3325407B2 JP 26317294 A JP26317294 A JP 26317294A JP 26317294 A JP26317294 A JP 26317294A JP 3325407 B2 JP3325407 B2 JP 3325407B2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンク内で発生す
る蒸発燃料を処理する蒸発燃料処理装置に関し、特に燃
料タンクに接続される蒸発燃料通路を開閉する弁装置の
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンクと吸着剤を有するキャニスタ
とを接続する蒸発燃料通路の途中に開閉弁を設けると共
に該開閉弁をバイパスする通路を設け、燃料タンクへの
給油時のみ開閉弁を開弁するようにした蒸発燃料処理装
置は、従来より知られている。また、蒸発燃料通路の燃
料タンクに開口する開口部に、燃料タンクの満タン時に
閉弁するフロート弁を設けることも広く知られている。
【0003】さらに、上記開閉弁とフロート弁を一体に
構成し、燃料タンクに取り付ける構造とすることによ
り、部品数を減らしコストの低減及び信頼性の向上を図
ったものが既に提案されている(米国特許第5,31
8,069号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3は、上記一体構造
の弁装置の一構成例の平面図、図4は、図3のB−B線
断面図である。これらの図において、開閉弁106とフ
ロート弁102が一体に構成され、フロート弁102の
フランジ102aが締め付けボルト103、104及び
105により、燃料タンク101に固定されている。
【0005】このように、上記一体構造の弁装置を燃料
タンク101に確実に固定し、しかも取付け時の作業性
を悪化させないためには、締め付けボルト103、10
4の位置を開閉弁106に隠れない位置にする必要があ
り、フランジ102aの径を大きくしなければならない
という問題があった。このため、燃料タンク上部に広い
スペースを必要とし、改善の余地が残されていた。
お、上記の問題は、フロート弁102の胴部(図3に破
線で表示する円筒状部分)の径に比較して、開閉弁10
6の胴部(ダイヤフラムや弁体が収納されている円筒状
部分)の径が大きいタイプの蒸発燃料処理装置に特に顕
在するものと言える。
【0006】本発明は、この点に着目してなされたもの
であり、開閉弁とフロート弁とが実質的に一体化した構
造を有し、しかも取付スペースを小さくすることができ
る蒸発燃料処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、燃料タンクと、該燃料タンクに接続され、燃
料タンク内で発生する蒸発燃料を通過させる蒸発燃料通
路と、該蒸発燃料通路を開閉する開閉弁と、前記蒸発燃
料通路の前記燃料タンクに開口する開口部を開閉する
前記開閉弁の胴部より小さい径の胴部を持ったフロート
弁とを備える蒸発燃料処理装置において、前記フロート
弁は、該フロート弁を前記燃料タンクに固定するための
水平取付部及び該水平取付部に対して略垂直に延びる垂
直取付部を有し、前記開閉弁は、前記垂直取付部を介し
て前記フロート弁に着脱自在に装着されているようにし
たものである。
【0008】
【作用】水平取付部の締め付けボルトは、開閉弁の取り
付け前に締め付けることができるので、水平取付部の径
を小さくすることができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0010】図1は、本発明の一実施例にかかる蒸発燃
料処理装置の平面図であり、図2は図1のA−A線断面
図である。これらの図において、フロート弁2は、水平
取付部2aと、この水平取付部2aに対して略垂直に延
びる垂直取付部2bと、円筒状の側壁2cと、孔を有
し、側壁2cの下方開口端を塞ぐ蓋体2dと、フロート
2eと、フロート2eと蓋体2dとの間に縮設されたば
ね2fとを主たる構成要素とする。ここで、水平取付部
2a、垂直取付部2b及び側壁2cは、一体に構成され
ている。フロート弁2は、水平取付部2aにおいて締め
付けボルト3、4及び5により燃料タンク1に固定され
ており、フロート弁2と燃料タンク1との間にはシール
部材9が介装されている。
【0011】開閉弁6は、ダイヤフラム6cと、ダイヤ
フラム6cに固定された弁体6dと、ダイヤフラム6c
の上側に画成される第1室6aと、ダイヤフラム6cの
下側に画成される第2室6bと、第1室6a内に配設さ
れ、弁体6dを閉弁方向に付勢するばね6eと、開弁時
に蒸発燃料が通過する通路6fと、取り付け用突部6
g,6hとを主たる構成要素とする。開閉弁6の第2室
6bの側壁は、フロート弁2の垂直取付部2bに対して
着脱自在に構成され、垂直取付部2bが第2室6bの側
壁に密着嵌入した状態で開閉弁6がフロート弁2に装着
され、突部6g,6hにおいて締め付けボルト7、8に
より、フロート弁2の水平取付部2aに固定されてい
る。フロート弁2の垂直取付部2bと第2室6bの側壁
との間には、Oリングシール10が介装されている。
【0012】開閉弁6の第1室6aは、図示しない給油
パイプの給油口近傍に接続されており、通路6fには吸
着剤を有するキャニスタ(図示せず)に連通する蒸発燃
料通路(図示せず)が接続されている。
【0013】以上のように、フロート弁2の胴部(側壁
2cで囲まれている円筒状部分)の径に比較して、開閉
弁6の胴部(ダイヤフラム6cや弁体6dが収納されて
いる円筒状部分)の径が大きいタイプの蒸発燃料処理装
置において、フロート弁2の筐体と開閉弁6の筐体とを
別体で構成し、フロート弁2の筐体を締め付けボルト
3、4により燃料タンク1に固定した後に、開閉弁6を
フロート弁2の垂直取付部2bに装着するようにしたの
で、締め付けボルト3、4は開閉弁6の胴部に隠れる位
置にあるにも拘わらず、開閉弁6の装着前に締め付ける
ことができ、水平取付部2aを図3、4に示すように大
きくする必要がなく、燃料タンク1の上側のスペースを
有効に活用することができる。しかも、フロート弁2を
燃料タンク1に固定した後に開閉弁6を装着することに
より、実質的に一体化した構造とすることができる。
【0014】なお、燃料タンク1への給油開始時は、フ
ロート弁2は開弁しており、また開閉弁6の第1室6a
内は略大気圧となるため、ダイヤフラム6cは上方に変
位し、通路6fと第2室6bとが連通した開弁状態とな
る。従って、給油時に燃料タンク1内で発生する蒸発燃
料は、フロート弁2、開閉弁6及び蒸発燃料通路を介し
てキャニスタに供給される。そして、燃料タンク1が満
タン状態となるとフロート弁2が閉弁して、給油パイプ
内の燃料液面が上昇し、給油ガンのオートストップ機構
により給油が停止される。その後、給油パイプに燃料キ
ャップが装着されると、開閉弁6が閉弁する。
【0015】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、フ
ロート弁は、該フロート弁を燃料タンクに固定するため
の水平取付部及び該水平取付部に対して略垂直に延びる
垂直取付部を有し、開閉弁は、垂直取付部を介してフロ
ート弁に着脱自在に装着されているようにしたので、水
平取付部の締め付けボルトは、開閉弁の取り付け前に締
め付けることができる。その結果、水平取付部の径を小
さくすることができ、燃料タンクの上側のスペースを有
効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる蒸発燃料処理装置の
平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】従来の蒸発燃料処理装置の一構成例の平面図で
ある。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク 2 フロート弁 2a 水平取付部 2b 垂直取付部 6 開閉弁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクと、該燃料タンクに接続さ
    れ、燃料タンク内で発生する蒸発燃料を通過させる蒸発
    燃料通路と、該蒸発燃料通路を開閉する開閉弁と、前記
    蒸発燃料通路の前記燃料タンクに開口する開口部を開閉
    する、前記開閉弁の胴部より小さい径の胴部を持った
    ロート弁とを備える蒸発燃料処理装置において、 前記フロート弁は、該フロート弁を前記燃料タンクに固
    定するための水平取付部及び該水平取付部に対して略垂
    直に延びる垂直取付部を有し、前記開閉弁は、前記垂直
    取付部を介して前記フロート弁に着脱自在に装着されて
    いることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
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JP5795179B2 (ja) * 2011-04-07 2015-10-14 本田技研工業株式会社 車両の蒸発燃料処理装置

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