JP3324968B2 - スライドドア用駆動装置 - Google Patents

スライドドア用駆動装置

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JP3324968B2
JP3324968B2 JP26214897A JP26214897A JP3324968B2 JP 3324968 B2 JP3324968 B2 JP 3324968B2 JP 26214897 A JP26214897 A JP 26214897A JP 26214897 A JP26214897 A JP 26214897A JP 3324968 B2 JP3324968 B2 JP 3324968B2
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    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2900/00Application of doors, windows, wings or fittings thereof
    • E05Y2900/50Application of doors, windows, wings or fittings thereof for vehicles
    • E05Y2900/53Type of wing
    • E05Y2900/531Doors

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  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライドドアを車
体に対して開閉方向に付勢するスライドドア用駆動装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用ドアを開閉する際に、
電動モータ等の駆動手段によりその開閉操作を補助す
る、所謂、パワースライドドアが採用されている。この
種のパワースライドドアは、通常、ドアを開放方向およ
び閉塞方向に駆動するための駆動ユニットを備え、この
駆動ユニットが車体側に装着されるとともに、該駆動ユ
ニットと前記ドアとがケーブル等でループ状に連結され
ている。
【0003】従来、この種のパワースライドドアを駆動
する装置として、例えば、特開平6−264666号公
報に開示されたドア開閉装置が知られている。このドア
開閉装置では、スライドドアを開閉させる開閉ユニット
が、薄板金属を打ち抜き加工して形成されたパネルと、
前方ケーブル用のローラガイドアセンブリと、後方ケー
ブル用のローラガイドアセンブリと、ケーブル駆動アセ
ンブリとを備えている。
【0004】ここで、ケーブル駆動アセンブリは、被動
歯車を備えており、この被動歯車が減速歯車箱を有する
直流電動モータと、被動歯車と噛み合う駆動歯車とによ
って駆動される。減速歯車箱は、出力軸を有するウォー
ム型の減速機を収容しており、駆動歯車は、出力軸に回
転可能に軸支されており、被動歯車を駆動する場合に
は、電磁クラッチによって出力軸へ係止することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、開閉ユニットが各種部品を組み込んでい
るために、全体として大型部品となっている。特に、ウ
ォーム型の減速機を収容する減速歯車箱を備えるととも
に、電磁クラッチが組み込まれるため、開閉ユニット全
体の厚さ方向の寸法が相当に大きくなってしまう。
【0006】これにより、開閉ユニットを収容するため
のスペースが拡大してしまい、車室内空間を有効に活用
することができないという問題が指摘されている。特
に、上記従来技術では、開閉ユニットがホイールハウジ
ングの後方に設置されており、このスペースにリヤエア
コンユニット等の機器を設置したいという要請に対応す
ることができない。しかも、一方の車体側部にリヤエア
コンユニットが設置される場合、他方の車体側部にしか
開閉ユニットを設置することができないという問題があ
る。
【0007】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、狭小なスペースに簡単かつ確実に取り付けること
ができ、車室内空間を有効に活用することが可能なスラ
イドドア用駆動装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明に係るスライドドア用駆動装置では、スラ
イドドアに固定されてループを形成するケーブルと、こ
のケーブルを操作して前記スライドドアを駆動する駆動
ユニットとを備え、前記駆動ユニットが、前記ケーブル
を巻き取る巻き取りドラムと、前記巻き取りドラムを駆
動する円盤状モータと、それぞれ同一側に突出する前記
モータの駆動軸と前記巻き取りドラムの巻き取り軸とに
連結される複数の平歯車からなる減速歯車列とを備え
る。
【0009】このように、電磁クラッチを用いることが
ないため、駆動ユニットの小型化が図られるとともに、
円盤状モータを用いることにより、前記駆動ユニットの
厚さ方向を有効に薄型化することができる。これによ
り、駆動ユニット全体の小型化および薄型化が可能にな
って前記駆動ユニットを狭い空間内、例えば、ホイール
ハウジング上方の側面にも自由に配置することができ、
車室内空間を有効に活用することが可能になる。しか
も、ホイールハウジング後方の比較的広い袋構造内にリ
ヤエアコンユニット等の機器を設置することができるた
め、車体両側に駆動ユニットを設けて両側のスライドド
アを自動開閉することが可能になる。さらに、駆動ユニ
ットが巻き取りドラムの一端側に内包される初期巻き取
り用アジャストドラムを備えており、この巻き取りドラ
ムとアジャストドラムとがラチェット手段を介して互い
に係合するとともに、前記アジャストドラムがスプリン
グによって前記巻き取りドラム側に付勢されている。そ
して、アジャストドラムには、外部に露呈して取手部が
設けられており、この取手部を介してアジャストドラム
を回転させるだけで、ケーブルの初期巻き取り作業が容
易かつ円滑に遂行可能になる。
【0010】また、請求項2では、モータが、低回転高
出力型円盤状モータであるため、前記モータの減速比を
小さくすることができ、スライドドアの手動操作時に電
磁クラッチ並びに摺動抵抗を低減することが可能にな
る。しかも、騒音や振動の発生を有効に低減することが
できる。
【0011】さらにまた、請求項3では、減速歯車列
が、駆動軸に軸着される第1平歯車と、前記第1平歯車
に噛合する大径な第2平歯車と、前記第2平歯車に同軸
的に設けられる第3平歯車と、前記巻き取り軸に軸着さ
れるとともに、前記第3平歯車に噛合する大径な第4平
歯車とを備える。これにより、モータ、巻き取りドラ
ム、第2および第4平歯車の直径を同等に設定すること
ができ、駆動装置全体を一層小型化することが可能にな
る。
【0012】また、請求項4では、駆動ユニットの支持
部が、巻き取りドラムと平歯車との間に位置して設けら
れた凹部に収容されている。従って、巻き取りドラムの
軸方向の寸法、すなわち、駆動ユニットの厚さ方向の寸
法を有効に短尺化することが可能になる。従って、駆動
ユニット全体がさらに小型化かつ薄型化される。
【0013】その際、請求項5では、駆動ユニットとケ
ーブルをループ状に支持する第1および第2プーリが、
略直線状に配置されるため、ケーブルの効率が向上す
る。
【0014】また、請求項6では、巻き取りドラムの両
側にアイドルローラを中心に揺動自在なテンションロー
ラが配設されている。このため、スラスト方向駆動のテ
ンションローラに比べて前記テンションローラの摺動抵
抗が低減され、円滑なテンションローラの挙動が可能に
なり、騒音、振動および摩耗等を低減することができ
る。
【0015】また、請求項7では、巻き取りドラムのケ
ーブル巻き取り点とケーブルをループ状に支持する第1
および第2プーリとテンションローラとが、略直線状に
配置される。このため、ケーブルを直線方向に沿って配
設することができ、ケーブル効率の向上が容易に図られ
る。
【0016】また、請求項8では、駆動ユニットが、ホ
イールハウジングの上方に位置して配設されるため、例
えば、リヤエアコンユニットが配設されていても、前記
駆動ユニットを車体の両側に設置することが可能にな
る。
【0017】さらに、請求項9では、駆動ユニットが、
袋構造部内でかつホイールハウジングの上方に位置して
配設されるため、車室内のスペースを有効に広く確保す
ることができる。
【0018】
【0019】さらに請求項10では、駆動ユニットが、
ECUを一体的に組み込んでおり、前記駆動ユニットの
組み付け工数が削減されるとともに、デッドスペースを
有効に利用して車室内空間を有効に活用することが可能
になる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係るスライドドア用駆動装置10が適用される自動車
用車体12の概略斜視説明図であり、図2は、前記車体
12の概略側面説明図である。
【0021】車体12には、ドア開口部14の下方に位
置して車長方向(矢印A方向)に延在する軌道部材16
が設けられ、この軌道部材16には、駆動ユニット18
の補助作用下に、開閉方向(矢印A方向)に進退自在な
スライドドア20が支持される。軌道部材16は、矢印
1 方向先端側から車長方向後方(矢印A2 方向)に向
かって車幅方向(矢印B方向)外方に一旦湾曲した後、
前記車長方向後方に所定の位置まで延在している(図1
参照)。
【0022】スライドドア20には、このスライドドア
20の開閉操作を行うハンドル22が設けられ、前記ハ
ンドル22の操作に同期して駆動ユニット18が該スラ
イドドア20の開動方向および閉動方向に付勢される。
図1および図2に示すように、駆動ユニット18には、
後述するように、第1および第2ケーブル24、26の
一端が巻き付けられており、この第1および第2ケーブ
ル24、26は、前記駆動ユニット18から第1および
第2プーリ28、30まで可撓性の索道管で案内されて
スライドドア側ブラケット32に係止される。
【0023】図3および図4に示すように、駆動ユニッ
ト18は、ケーシング36内に配設される電動モータ3
8を備える。電動モータ38は、円盤状を有する低回転
高出力型の薄型モータ、所謂、フラットモータまたはフ
ァン用モータであり、この電動モータ38の出力軸(駆
動軸)40には、減速歯車列41を構成する小径な第1
平歯車42が固着される。この第1平歯車42には、大
径な第2平歯車44が噛合するとともに、この第2平歯
車44に同軸的に設けられた小径な第3平歯車46が、
大径な第4平歯車48に噛合する。
【0024】第4平歯車48が固着された巻き取り軸5
0は、複数のベアリング52を介してケーシング36に
回転自在に支持されており、この巻き取り軸50に巻き
取りドラム54が装着される。電動モータ38、巻き取
りドラム54、第2および第4平歯車44、48は、そ
れぞれの直径が同等に設定されている。なお、ベアリン
グ52に代替して、焼結ブッシュやその他の軸受部材を
用いてもよい。
【0025】具体的には、巻き取りドラム54の直径
は、40mm〜200mmの範囲内に設定されている。
直径が40mm以下では、第1および第2ケーブル2
4、26の屈曲が大きくなってこの第1および第2ケー
ブル24、26の耐久性が悪くなる一方、直径が200
mm以上では、外周が大きくなって車高および車長方向
の寸法が大きくなり、車体12の後述する袋構造内に収
容することが困難になるからである。
【0026】一般的には、電動モータ38の回転数が1
000rpm、減速歯車列41の減速比が24:1、巻
き取りドラム54の直径が100mmに設定されるとと
もに、車両の傾斜に応じて、適宜、電動モータ38の電
圧を調整することにより、スライドドア20の開閉速度
が150〜200m/s程度となり、適正速度が得られ
る。
【0027】巻き取りドラム54の外周には、螺旋状の
溝56が形成されており、この溝56に第1ケーブル2
4の端部が巻き付けられる(図4および図5参照)。
【0028】巻き取りドラム54は、その両端側にそれ
ぞれ第1および第2凹部58、60が設けられる。第1
凹部58には、初期巻き取り用アジャストドラム64が
装着される一方、第2凹部60には、ベアリング52を
配設して巻き取り軸50を支持するためにケーシング3
6に設けられた支持部66が収容される。
【0029】巻き取りドラム54とアジャストドラム6
4の互いに対向する側面には、互いに噛合してラチェッ
ト歯(ラチェット手段)68、70が設けられている。
アジャストドラム64は、巻き取り軸50の端部に係合
するスプリング72の押圧作用下に、常時、巻き取りド
ラム54側に付勢されている。アジャストドラム64の
外部に露呈する側部には、摘み(取手部)74が形成さ
れるとともに、このアジャストドラム64の外周に溝7
6が形成され、この溝76に第2ケーブル26の端部が
係止される(図4および図5参照)。
【0030】図3および図5に示すように、ケーシング
36内には、巻き取りドラム54の両側に位置してそれ
ぞれ第1および第2ケーブル24、26に係合するテン
ションローラ80、82がアイドルローラ84、86を
中心に揺動自在に配設される。テンションローラ80、
82は、スプリング88、90を介して第1および第2
ケーブル24、26に所定のテンションを付与する。
【0031】ケーシング36にカバー92が設けられ、
このカバー92には、テンションローラ80、82を案
内するための円弧状案内溝94、96が設けられる(図
3参照)。ケーシング36の上端左側には、電動モータ
38等の制御を行うECU(electronic c
ontrol unit)98が一体的に組み込まれて
いる。
【0032】図6および図7に示すように、車体12の
側部(左側部)には、アウタパネル100とインナパネ
ル102との間に袋構造104が形成されており、駆動
ユニット18は、この袋構造104内にホイールハウジ
ング106の上方に位置して配置されている。駆動ユニ
ット18は、ケーシング36に設けられたブラケット1
08にボルト110を介して取り付け板112に支持さ
れている。袋構造104は、ホイールハウジング106
の後方側に比較的広いスペースを設けており、このスペ
ースにリヤエアコンユニット114が設置されている。
【0033】このように構成される第1の実施形態に係
る駆動装置10の動作について、以下に説明する。
【0034】先ず、駆動ユニット18が袋構造104内
に挿入されてホイールハウジング106の上方に対応し
て配置された後、ブラケット108にボルト110がね
じ込まれて前記駆動ユニット18が前記袋構造104内
に固定される。そして、第1および第2ケーブル24、
26が第1および第2プーリ28、30を介してスライ
ドドア20に取り付けられているブラケット32に係止
される(図1および図2参照)。
【0035】次いで、摘み74を介してアジャストドラ
ム64が、図5中、矢印C方向に回転されると、このア
ジャストドラム64の外周に形成された溝76に係止さ
れている第2ケーブル26が巻き込まれ、この第2ケー
ブル26の緩みが除去される一方、第1ケーブル24側
に所定の緩みが形成される。
【0036】第1および第2ケーブル24、26には、
スプリング88、90を介してテンションローラ80、
82が当接している。このテンションローラ80、82
は、案内溝94、96に沿って揺動し、所定の位置に配
置される際に、アジャストドラム64の回転操作が停止
される。これにより、スラスト方向に駆動されるテンシ
ョンローラに比べてテンションローラ80、82の摺動
抵抗を低減することができ、第1および第2ケーブル2
4、26に所望のテンションが円滑に付与されるととも
に、作業性が向上するという利点が得られる。
【0037】駆動ユニット18では、図4に示すよう
に、電動モータ38を介して出力軸40が回転すると、
この出力軸40に軸着された第1平歯車42が回転し、
第2および第3平歯車44、46から第4平歯車48に
回転力が付与される。このため、巻き取り軸50と一体
的に巻き取りドラム54が回転し、この巻き取りドラム
54の溝56に第1ケーブル24が巻き込まれることに
より、スライドドア20が閉動する一方、前記巻き取り
ドラム54の溝56に第2ケーブル26が巻き込まれる
ことにより、前記スライドドア20が開動する。
【0038】この場合、第1の実施形態では、駆動ユニ
ット18が、比較的薄型の電動モータ38と、この電動
モータ38の出力軸40と同一方向に突出する巻き取り
軸50を有する巻き取りドラム54とを備え、前記出力
軸40と前記巻き取り軸50とに第1〜第4平歯車4
2、44、46および48からなる減速歯車列41が装
着されている。
【0039】このように、電磁クラッチを使用しないた
め、駆動ユニット18を有効に小型化することができ
る。特に、電動モータ38が、比較的薄型の円盤状を有
するため、駆動ユニット18全体が容易に小型化される
とともに、図4に示すように、厚さ方向の寸法Hが可及
的に小さくなる。
【0040】これにより、駆動ユニット18を狭小な車
室内空間に自由に配置することが可能になり、前記駆動
ユニット18を袋構造104内でホイールハウジング1
06の上方に配置することができる。従って、ホイール
ハウジング106の後方に設けられる比較的広いスペー
スを、例えば、リヤエアコンユニット114等の機器を
設置するための空間として利用することができ、車室内
空間を有効に活用することが可能になる。しかも、リヤ
エアコンユニット114等の機器を設置した状態で、車
体12の両側部に駆動装置10を装着することができ、
前記車体12の両側に設けられる各スライドドア20を
自動開閉することが可能になる。
【0041】さらに、巻き取りドラム54は、両端側に
それぞれ第1および第2凹部58、60が設けられ、こ
の第1凹部58にアジャストドラム64が内包される一
方、前記第2凹部60には、巻き取り軸50を回転自在
に支持するベアリング52が配設された支持部66が収
容されている。これにより、駆動ユニット18の厚さ方
向の寸法Hが一層短尺化され、ホイールハウジング10
6の上方に位置して袋構造104内に容易に配置可能に
なるという効果が得られる。
【0042】また、電動モータ38、巻き取りドラム5
4、第2平歯車44および第4平歯車48は、それぞれ
の直径を同等に設定されている。従って、直径の大きな
電動モータ38を組み込むことができ、例えば、急な坂
道でも十分なトルクが得られて、適正なスライドドア2
0の開閉速度を得ることが可能になる。
【0043】さらにまた、駆動ユニット18には、電動
モータ38等の制御を行うECU98が一体的に組み込
まれている。このため、駆動装置10全体の組み立て工
程数が有効に削減されるとともに、デッドスペースの有
効利用が図られるという利点がある。
【0044】ところで、スライドドア20を修理等のた
めに取り外す際には、第1および第2ケーブル24、2
6を緩める必要がある。そこで、摘み74が把持されて
アジャストドラム64がスプリング72に抗して、図4
中、矢印D方向に引張される。従って、巻き取りドラム
54およびアジャストドラム64のそれぞれのラチェッ
ト歯68、70が互いに離間し、このアジャストドラム
64が第1および第2ケーブル24、26を緩ませる方
向に回転する。
【0045】図8は、本発明の第2の実施形態に係るス
ライドドア用駆動装置10aの概略平面説明図である。
なお、第1の実施形態に係る駆動装置10と同一の構成
要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省
略する。
【0046】駆動装置10aでは、駆動ユニット18と
第1および第2ケーブル24、26をループ状に支持す
る第1および第2プーリ28、30とが略直線状に配設
されている。このため、第1および第2ケーブル24、
26は直線方向に沿って配設され、前記第1および第2
ケーブル24、26の効率を容易かつ確実に向上させる
ことができるという効果が得られる。
【0047】図9は、本発明の第3の実施形態に係るス
ライドドア用駆動装置10bの概略側面説明図である。
なお、第1の実施形態に係る駆動装置10と同一の構成
要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省
略する。
【0048】駆動装置10bでは、駆動ユニット18
が、車室12a内でホイールハウジング106の上方に
配置されている。従って、例えば、リヤエアコンユニッ
ト114が設置されていても、車体12の両側部に駆動
装置10bを装着することが可能になるという利点があ
る。
【0049】図10は、本発明の第4の実施形態に係る
スライドドア用駆動装置120の概略正面説明図であ
り、図11は、前記駆動装置120の概略平面説明図で
ある。なお、第1の実施形態に係る駆動装置10と同一
の構成要素には同一の参照数字に符号aを付して、その
詳細な説明は省略する。
【0050】第1の実施形態に係るケーシング36が縦
置きであるのに対して、駆動装置120を構成する駆動
ユニット18aでは、ケーシング36aが横置きに設定
されており、電動モータ38aと巻き取りドラム54a
とが略水平方向に配置されている。
【0051】図10に示すように、駆動装置120で
は、巻き取りドラム54aのケーブル巻き取り点Mと第
1および第2ケーブル24、26をループ状に支持する
第1および第2プーリ28a、30aとテンションロー
ラ80a、82aとが、略直線状に配置されている。
【0052】このように構成される駆動装置120で
は、第1の実施形態に係る駆動装置10と同様に、全体
的に容易に小型化されるとともに、厚さ方向の寸法H1
を有効に短尺化することが可能になる。従って、駆動ユ
ニット18aは、狭小な空間であるホイールハウジング
106の上方に、または前記ホイールハウジング106
の上方でかつ袋構造104内に、容易かつ確実に配置す
ることができ、車室内空間を損なうことなく種々の機器
を有効に設置することができる等、第1の実施形態と同
様の効果が得られる。
【0053】しかも、駆動装置120では、巻き取りド
ラム54aのケーブル巻き取り点Mと第1および第2プ
ーリ28a、30aとテンションローラ80a、82a
とが、略直線状に配置される。このため、第1および第
2ケーブル24、26を直線方向に沿って配設すること
ができ、前記第1および第2ケーブル24、26の効率
の向上が容易に図られる。
【0054】なお、第1〜第4の実施形態では、いずれ
も巻き取りドラム54、54aが第1および第2ケーブ
ル24、26の配置高さに設定されているため、この第
1および第2ケーブル24、26の屈曲部分が少なくな
って摩擦の発生が低減され、スライドドア20を円滑に
開閉駆動することができる。すなわち、巻き取りドラム
54、54aの配置位置のみを所定の位置に設定すれば
よく、電動モータ38、38aを、前記巻き取りドラム
54、54aを中心に任意の位置に設定することが可能
になる。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るスライドド
ア用駆動装置では、スライドドアに固定されてループを
形成するケーブルを操作して前記スライドドアを駆動す
る駆動ユニットが、前記ケーブルを巻き取る巻き取りド
ラムと、前記巻き取りドラムを駆動する円盤状モータ
と、それぞれ同一側に突出する前記モータの駆動軸と前
記巻き取りドラムの巻き取り軸とに連結される複数の平
歯車からなる減速歯車列と、前記巻き取りドラムの一端
側に内包される初期巻き取り用アジャストドラムと、前
記巻き取りドラムと前記アジャストドラムとの合わせ面
に形成されるラチェット手段と、前記アジャストドラム
を前記巻き取りドラム側に付勢するスプリングとを備え
る。このため、従来の電磁クラッチが不要になって駆動
ユニットの小型化が図られるとともに、円盤状モータを
用いることにより前記駆動ユニットの厚さ方向の寸法を
有効に薄型化することができる。
【0056】これにより、駆動ユニット全体の小型化お
よび薄肉化が可能になって前記駆動ユニットを狭い空間
内、例えば、ホイールハウジング上方の側面にも自由に
配置することができ、車室内空間を有効に活用すること
が可能になる。しかも、ホイールハウジング後方の比較
的広い袋構造内にリヤエアコンユニット等の機器を設置
することができるとともに、車体両側に駆動ユニットを
設けて両側のスライドドアを自動開閉することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るスライドドア用
駆動装置が適用される自動車用車体の概略斜視説明図で
ある。
【図2】前記車体の概略側面説明図である。
【図3】前記駆動装置を構成する駆動ユニットの分解斜
視説明図である。
【図4】前記駆動ユニットの縦断面側面図である。
【図5】前記駆動ユニットの一部切欠正面説明図であ
る。
【図6】前記駆動ユニットが袋構造内に配置された状態
の側面説明図である。
【図7】前記駆動ユニットが前記袋構造内に配置された
状態の平面説明図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るスライドドア用
駆動装置の概略平面説明図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係るスライドドア用
駆動装置の概略側面説明図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係るスライドドア
用駆動装置の概略正面説明図である。
【図11】前記駆動装置の概略平面説明図である。
【符号の説明】
10、10a、10b、120…駆動装置 12…車体 12a…車室 18、18a…駆動ユニット 20…スライドドア 24、26…ケーブル 36…ケーシング 38…電動モータ 40…出力軸 41…減速歯車列 42、44、46、
48…平歯車 50…巻き取り軸 54…巻き取りドラ
ム 58、60…凹部 64…アジャストド
ラム 66…支持部 68、70…ラチェ
ット歯 72…スプリング 74…摘み 80、82…テンションローラ 98…ECU 100…アウタパネル 102…インナパネ
ル 104…袋構造 106…ホイールハ
ウジング 114…リヤエアコンユニット
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/06 E05F 15/14

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スライドドアを車体に対して開閉方向に駆
    動するスライドドア用駆動装置であって、 前記スライドドアに固定され、前記車体の車長方向に延
    在してループを形成するケーブルと、 前記ケーブルを操作して前記スライドドアを駆動するユ
    ニットと、 を備え、 前記駆動ユニットは、前記ケーブルを巻き取る巻き取り
    ドラムと、 前記巻き取りドラムを駆動する円盤状モータと、 それぞれ同一側に突出する前記モータの駆動軸と前記巻
    き取りドラムの巻き取り軸とに連結される複数の平歯車
    からなる減速歯車列と、前記巻き取りドラムの一端側に内包される初期巻き取り
    用アジャストドラムと、 前記巻き取りドラムと前記アジャストドラムとの合わせ
    面に形成されるラチェット手段と、 前記アジャストドラムを前記巻き取りドラム側に付勢す
    るスプリングと、 を備えるとともに、 前記アジャストドラムには、外部に露呈して取手部が設
    けられ ることを特徴とするスライドドア用駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の駆動装置において、前記モ
    ータは、低回転高出力型円盤状モータであることを特徴
    とするスライドドア用駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の駆動装置におい
    て、前記減速歯車列は、前記駆動軸に軸着される第1平
    歯車と、 前記第1平歯車に噛合する大径な第2歯車と、 前記第2平歯車に同軸的に設けられる第3平歯車と、 前記巻き取り軸に軸着されるとともに、前記第3平歯車
    に噛合する大径な第4平歯車と、 を備えることを特徴とするスライドドア用駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載の駆
    動装置において、前記駆動ユニットは、前記巻き取り軸
    を回転自在に支持する支持部を備え、 前記巻き取りドラムは、該巻き取りドラムと前記平歯車
    との間に位置して前記支持部を収容する凹部を設けるこ
    とを特徴とするスライドドア用駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項に記載の駆
    動装置において、前記駆動ユニットと前記ケーブルをル
    ープ状に支持する第1および第2プーリは、略直線状に
    配置されることを特徴とするスライドドア用駆動装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか1項に記載の駆
    動装置において、前記巻き取りドラムの両側には、アイ
    ドルローラを中心に揺動して前記ケーブルを該巻き取り
    ドラムの外周に付勢自在なテンションローラが配設され
    ることを特徴とするスライドドア用駆動装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の駆動装置において、前記巻
    き取りドラムのケーブル巻き取り点と前記ケーブルをル
    ープ状に支持する第1および第2プーリと前記テンショ
    ンローラとは、略直線状に配置されることを特徴とする
    スライドドア用駆動装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれか1項に記載の駆
    動装置において、前記駆動ユニットは、ホイールハウジ
    ングの上方に位置して配設されることを特徴とするスラ
    イドドア用駆動装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至7のいずれか1項に記載の駆
    動装置において、前記駆動ユニットは、袋構造部内でか
    つホイールハウジングの上方に位置して配設されること
    を特徴とするスライドドア用駆動装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至のいずれか1項に記載の
    駆動装置において、前記駆動ユニットは、ECUを一体
    的に組み込むことを特徴とするスライドドア用駆動装
    置。
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