JP3324744B2 - 可変周波数電源設備の制御方式 - Google Patents
可変周波数電源設備の制御方式Info
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Description
備の制御方式に係り、特に、誘導電動機の速度制御系へ
の外乱を抑制する技術に関する。
ト)の制御方式として、交流入力電源より直流可変電圧
に変換する電力半導体順変換器と、この直流電圧を平滑
するための素子と、平滑された直流電圧より可変周波の
交流に変換する電力半導体逆変換器と、この逆変換器よ
り変換された交流より速度制御される誘導電動機と、誘
導電動機を上記両変換器を介して速度制御する制御演算
部より構成される誘導電動機の速度制御システムがあ
る。しかし、交流入力電源の変動に伴って発生する外乱
により、誘導電動機の速度制御系が影響を受ける。即
ち、入力電源の変動により、誘導電動機の速度が安定せ
ず、微小な速度変動を起こす。この速度変動は、交流入
力電源にとっては負荷の変動となってフィードバックさ
れる。このため、誘導電動機の速度制御系が影響を受け
ることになる。
技術は、交流入力電源の変動による外乱の影響に関して
は、十分な配慮がなされていない。本発明の課題は、誘
導電動機の速度制御系の外乱を十分に抑制するに好適な
可変周波数電源設備の制御方式を提供することにある。
に、電力半導体順変換器への指令値と検出した順変換器
出力電圧に前記順変換器の逆モデルを演算させた結果の
偏差をとり、これに交流電源の機械的な共振による外乱
を補償するための伝達関数を作用させ、その結果として
得られる補償出力に基づいて前記指令値を補償する補償
回路を設け、交流電源より誘導電動機の速度制御系に入
力する外乱を抑制する。
用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態による可
変周波数電源設備の制御方式を示す。1は交流電源、2
はM−Gセットを駆動する誘導電動機、3は誘導電動機
2より駆動される同期発電機、4は交流を可変電圧の直
流に変換し、直流リアクトル5を介して平滑コンデンサ
6に電力を供給し、平滑コンデンサ6の電圧を制御する
サイリスタ順変換器、7は平滑コンデンサ6に蓄えられ
た直流電源を入力として可変周波数の交流に変換するG
TO逆変換器、8は誘導電動機、9はサイリスタ順変換
器4への入力電流を検出する電流変成器(CT)、10
は計器用変圧器(PT)、11はサイリスタ順変換器4
の出力電圧を検出する電圧検出器(DCPT)、12は
平滑コンデンサの電圧を検出する電圧検出器(DCP
T)、13は指令装置、14はサイリスタ、15はGT
O、16はダイオード、17はコントローラである。コ
ントローラ17は、指令13に基づいて、DCPT12
によって検出される平滑コンデンサ6の電圧をフィード
バック信号として、CT9により検出されるサイリスタ
順変換器4の入力電流をマイナーフィードバック信号と
して、PT10により検出される入力交流電源位相を基
準とし、サイリスタ14の制御角指令にしたがった位相
でゲートパルスを発生する。また、交流電源1側に機械
的な共振(M−Gセットの軸のねじれ等による振動=外
乱)が発生した場合、振動成分を補償する信号を生成す
ると共に、この補償信号に基づいてサイリスタ14のゲ
ートパルスの発生を制御し、コンデンサ(負荷)に流れ
る電流を調整する。振動が+方向のときはゲートパルス
により電流を抑えるように調整し、一方、振動が−方向
のときはゲートパルスにより電流を増やすように調整す
る。
ラ17の詳細構成を示す。順変換器4側の制御について
説明する。指令装置13から周波数指令f*が出力され
ると、この周波数指令f*に基づいて周波数−電圧指令
変換21により電圧指令Vdc*を演算し、この指令値
Vdc*とDCPT12により検出した平滑コンデンサ
電圧Vdcとの偏差をとり、電圧制御器24の入力とす
る。電圧制御器24で演算した電流指令Id*とCT9
により検出した順変換器入力電流Idとの偏差をとり、
電流制御器25への入力とする。従来方式では電流制御
器25の出力Vdをそのまま順変換器用ゲートパルス発
生器(C−GPG)26への指令値としていたが、本実
施形態では、補償回路27からの補償出力ΔVdを用い
て出力Vdを補償することに特徴がある。この補償回路
27は、C−GPG26への指令値Vd*とDCPT1
1により検出した順変換器出力電圧Vに順変換器の逆モ
デル29を演算させた結果の差をとり、これに外乱を補
償するためのある伝達関数f(s)28を作用させ、その
結果として得られた補償出力ΔVdを電流制御器25の
出力Vdに加えてC−GPGへの指令値とし、C−GP
G26はこの指令値Vd*とPT10より検出した同期
電源の電圧より順変換器4へのゲートパルスを発生す
る。なお、GTO逆変換器7側の制御については、指令
装置13からの周波数指令f*に基づいて、周波数制御
器22により逆変換器用ゲートパルス発生器(I−GP
G)23への指令を演算し、逆変換器7へのゲートパル
スを発生する。ここで、補償回路27の逆モデル29
は、外乱がない状態ではVd*との偏差が0となるよう
に設計し、順変換器出力電圧に含まれる外乱の成分を検
出する。伝達関数28は、検出された外乱を元に、この
外乱を打ち消すように補償出力ΔVdを出力する設計と
する。
セットの軸のねじれ等による振動=外乱)が発生し、交
流電源電圧Vl0が角周波数ω1で変動する場合、電源電
圧Vlは次式で表せる。 Vl=Vl0(1+asinω1t)sinω0t ここで、aは変動成分の大きさ、ω0は電源の角周波数 asinω1tは外乱成分であり、ω1>ω0ならば、変
動成分は直流リアクトル5及び平滑コンデンサー6より
なるフィルター回路により除去され、外乱成分は発生し
ない。よって、ω1<ω0の場合が問題となる。このと
き、順変換器出力電圧Vは、次式で近似できる。 V=(3/π)・Vl0(1+asinω1t)cosα ここで、αは順変換器4の制御角 この順変換器出力電圧Vに逆モデル29を作用させた結
果と指令値Vd*の偏差から外乱成分が検出できる。す
なわち、順変換器出力電圧Vに逆モデル29を作用させ
た結果を例えば−Vとすると、この−Vと指令値Vd*
の偏差(Vd*−|−V|)が外乱成分である。検出し
た外乱成分に作用させる伝達関数f(s)の例として、目
的とする外乱成分を通し、それ以上の周波数成分をカッ
トするフィルターで構成した場合、フィルターのゲイン
をkとすると、補償回路27からの補償出力ΔVdは、 ΔVd=k(Vd*−V) =−Vd*・aksinω1t ここで、Vd*=(3/π)・Vl0・cosα よって Vd*=Vd+ΔVd =Vd−Vd*・aksinω1t 以上の結果より、VとVdの関係は、 V=Vd・(1+asinω1t)/(1+aksin
ω1t) となる。この関係から、k=1のとき、順変換器出力電
圧Vに含まれる外乱成分asinω1tが完全に除去で
きることがわかる。一般には、a《1、k《1であるの
で、上式をaksinω1t《1と近似すると、 V=Vd・(1+asinω1t)・(1−aksinω1t) =Vd・(1+a(1−k)sinω1t) となる。この式から明らかなように、交流電源側に機械
的な共振(外乱)が発生し、順変換器出力電圧Vに外乱
成分asinω1tが含まれた場合、伝達関数f(s)のk
を調整することにより、外乱成分asinω1tの大き
さを制御することができる。このように、本実施形態で
は、交流電源に外乱が含まれる場合、順変換器の出力電
圧と電圧指令の偏差により外乱成分を検出して、これに
適切な伝達関数を作用させ、その結果を電圧指令に加え
ることにより、ゲートパルスの発生を制御し、この外乱
を抑制することができる。
御する場合について説明したが、順変換器に用いたサイ
リスタに代えてGTOを用い、PWM制御を行う場合で
も、同様な補正を行うことにより、交流電源に含まれる
外乱を抑制することが可能でなる。
ーラ17の詳細構成を示す。C−GPG26及びI−G
PG23に代えて、順変換器用PWMゲートパルス発生
器(C−PWM)36及び逆変換器用PWMゲートパル
ス発生器(I−PWM)33を使用し、電圧制御器24
に代えて、順変換器の入力力率を1とするために電圧/
力率制御器34を採用する。C−PWMの構成方法は色
々考えられるが、図4に示す信号波41と搬送波42を
比較器43により比較してゲートパルスを発生する方式
(非同期PWM方式)においては、信号波41の振幅に
補償を加えることにより、ゲートパルスを変化させ、結
果として順変換器の出力を変化させて、外乱を抑制する
ことができる。信号波41の振幅をbとすると、信号波
41は次式で表せる。 e=b・sin(ω0t) 順変換器出力電圧Vと交流電源電圧Vl0の関係はPWM
の方式により異なるが、ここでは図4に示す非同期PW
M方式を用いた場合を考える。この時、順変換器出力電
圧Vと交流電源電圧Vl0の関係は、次式で表せる。 Vl0=b・V なお、他のPWM方式であっても、この変換係数bを変
えることにより、同じように考えることができる。交流
電源電圧Vl0が角周波数ω1で変動する場合、順変換器
出力電圧Vは、 V=Vl0(1+asinω1t)/b フィルターのゲインをkとすると、補償回路27からの
補償出力ΔVdは、 ΔVd=k(Vd*−V) =−Vd*・aksinω1t ただし、信号波41の振幅b=Vl0/Vd*として補償
回路27を考えた。以下、同様にして、 V=Vd・(1+asinω1t)/(1+aksin
ω1t) となり、電圧指令Vd*に応じて信号波の振幅bを変化
させることにより、外乱成分が打ち消せることが分か
る。このように、本実施形態は、C−PWMへの電圧指
令Vd*に外乱を打ち消すように、補償回路27からの
出力を加えることにより、図1、図2で説明した位相制
御と同様に、直流電圧に変動を加え、外乱を抑制するこ
とが可能となる。
交流電源に外乱が含まれる場合、順変換器の出力電圧と
電圧指令の偏差により外乱成分を検出して、これに適切
な伝達関数を作用させ、その結果を電圧指令に加えるこ
とにより、この外乱を抑制することができる。
の制御方式
図
成図
動機、 3…誘導電動機2より駆動される同期発電
機、 4…サイリスタ順変換器、 5…直流6…平
滑コンデンサ 7…GTO逆変換器 8…誘導電動
機、 11…順変換器出力電圧、 13…指令装
置、 17…コントローラ、 27…補償回路、
28…伝達関数、 29…順変換器の逆モデル
Claims (1)
- 【請求項1】 機械的な共振点を持つ交流電源と、この
交流電源を直流可変電圧に変換する電力半導体順変換器
と、この直流電圧を平滑するための素子と、平滑された
直流電圧より可変周波の交流に変換する電力半導体逆変
換器と、この逆変換器より変換された交流より速度制御
される誘導電動機と、この誘導電動機を前記両変換器を
介して速度制御する制御演算部から構成される可変周波
数電源設備の制御方式において、 前記順変換器への指令値と検出した順変換器出力電圧に
前記順変換器の逆モデルを演算させた結果の偏差をと
り、これに前記交流電源の機械的な共振による外乱を補
償するための伝達関数を作用させ、その結果として得ら
れる補償出力に基づいて前記指令値を補償する補償回路
を設け、前記交流電源より誘導電動機の速度制御系に入
力する外乱を抑制することを特徴とする可変周波数電源
設備の制御方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36177397A JP3324744B2 (ja) | 1997-12-10 | 1997-12-10 | 可変周波数電源設備の制御方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36177397A JP3324744B2 (ja) | 1997-12-10 | 1997-12-10 | 可変周波数電源設備の制御方式 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11178392A JPH11178392A (ja) | 1999-07-02 |
JP3324744B2 true JP3324744B2 (ja) | 2002-09-17 |
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JP (1) | JP3324744B2 (ja) |
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JP2007060857A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-03-08 | Shindengen Electric Mfg Co Ltd | 三相交流発電機バッテリ充電装置 |
JP5329995B2 (ja) * | 2009-01-22 | 2013-10-30 | 国立大学法人長岡技術科学大学 | インバータシステムの無駄時間補償装置及び無駄時間補償方法 |
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1997
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