JP3324711B2 - 移動無線端末機 - Google Patents

移動無線端末機

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JP3324711B2
JP3324711B2 JP27803893A JP27803893A JP3324711B2 JP 3324711 B2 JP3324711 B2 JP 3324711B2 JP 27803893 A JP27803893 A JP 27803893A JP 27803893 A JP27803893 A JP 27803893A JP 3324711 B2 JP3324711 B2 JP 3324711B2
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研一 中村
久通 田島
一深 千葉
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の一のエリアに、
これに隣接する特定の他のエリアを経由して移動したこ
とを報知する移動無線端末機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、個別のエリアコードが付与さ
れた複数の無線基地局による通信サービスを行う移動体
無線通信では、携帯電話、ポケットベル等の移動無線端
末機において無線基地局からの電波を受信し、該受信し
た電波の受信状況に従って無線基地局との通信が可能か
否かを判断し、また、この判断結果を使用者に報知する
ため、移動無線端末機にディスプレイ、ランプ等を設け
て、通信が可能な状態にあるのか不可能な状態にあるの
かを表示するようになしていた。
【0003】ところで、列車等を利用して移動する際、
居眠りしたり、読書や考え事に熱中したりすることによ
って、降車すべき駅に着いたことに気付かず、乗り越し
てしまうことがある。
【0004】出願人は、このような失敗を、前述した移
動体無線通信の特徴を利用して防止し得るようになした
移動無線端末機について、特願平3−193207号
(特開平5−37460号公報参照)において提案し
た。その内容は、予め降車駅を含むエリアのエリアコー
ドを登録しておき、各無線基地局から各エリアに対して
発せられる前記エリアコードを含む電波よりエリアコー
ドを検出し、これと前記登録されたエリアコードとを比
較し、これらが一致した時のみ信号音や振動を発生して
降車駅への到着を報知するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た移動無線端末機では報知が不要な場合、例えば自動車
やバスあるいは徒歩により自宅等から乗車駅(降車駅)
へ向かうような場合であってもエリアコードが一致する
ため、前述した報知を行ってしまうという問題があっ
た。
【0006】本発明は前述した問題点に鑑み、特定の一
のエリアに、これに隣接する特定の他のエリアを経由し
て移動した場合のみ報知可能な移動無線端末機を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では前記目的を達
成するため、個別のエリアコードが付与された複数の無
線基地局から各エリアに対して発せられる前記エリアコ
ードを含む電波を受信し、該電波よりエリアコードを検
出する機能を備えた移動無線端末機において、目的地の
エリア及び目的地の直前のエリアに対応する第1及び第
2のエリアコードを登録するエリアコード登録手段と、
電波より検出されたエリアコードのうち、最も新しいエ
リアコードと、該最も新しいエリアコードとは異なり且
つ2番目に新しいエリアコードとを蓄積するエリアコー
ド蓄積手段と、前記エリアコード登録手段に登録された
第1及び第2のエリアコードと、前記エリアコード蓄積
手段に蓄積された最も新しいエリアコード及び2番目に
新しいエリアコードとをそれぞれ比較し、その一致・不
一致を判定する判定手段と、一致が判定された時のみ動
作する報知手段とを備えた移動無線端末機を提案する。
【0008】
【作用】本発明によれば、例えば列車等で移動する際に
目的地の降車駅に近付いたことを報知させる場合は、該
降車駅を含むエリアのエリアコードを第1のエリアコー
ドとして、また、該降車駅を含むエリアの直前のエリア
のエリアコードを第2のエリアコードとしてエリアコー
ド登録手段に登録しておくと、各無線基地局から発せら
れる電波より検出され、エリアコード蓄積手段に蓄積さ
れた最も新しいエリアコード及び該最も新しいエリアコ
ードとは異なり且つ2番目に新しいエリアコードが、前
記第1及び第2のエリアコード、即ち降車駅を含むエリ
アのエリアコード及び降車駅を含むエリアの直前のエリ
アのエリアコードとそれぞれ一致した際、判定手段によ
り該一致が検出され、報知手段が動作する。
【0009】
【実施例】本発明は、携帯電話、ポケットベル等の移動
無線端末機に対して無線基地局から発せられる電波中
に、従来より、各無線基地局毎に異なるエリアコードが
含まれていることを利用したものであり、以下、その実
施例を詳細に説明する。
【0010】図1は本発明の移動無線端末機の一実施例
を示すものである。図中、11は復調器、12はエリア
コード検出回路、13,14はメモリ、15はキーパッ
ド、16は判定回路、17は報知器、18は表示装置、
19は制御装置であり、これらが移動無線端末機10を
構成する。
【0011】復調器11は無線基地局から発せられる電
波を受信し、これを復調する。エリアコード検出回路1
2は復調器11によって復調された信号を入力し、この
信号中に含まれるエリアコードを検出する。
【0012】メモリ13はエリアコード検出回路12に
よって検出されたエリアコードを入力し、異なる2つの
エリアコードを入力順に蓄積するが、新たな異なるエリ
アコードが入力された場合はこれを最も新しいエリアコ
ード、それ以前の最も新しいエリアコードを2番目に新
しいエリアコードとして更新し、常に、最も新しいエリ
アコードと、該最も新しいエリアコードとは異なり且つ
2番目に新しいエリアコードとを蓄積する。
【0013】メモリ14はキーパッド15から入力され
る任意の2つのエリア、例えば目的地のエリア及び目的
地の直前のエリアに対応する2つのエリアコードを、そ
れぞれ第1及び第2のエリアコードとして登録する。キ
ーパッド15は複数のキーを備え、登録対象となるエリ
アコードに対応して押下されたキーのデータをメモリ1
4に出力する。
【0014】判定回路16はメモリ13に蓄積された最
も新しいエリアコード及び2番目に新しいエリアコード
と、メモリ14に登録された第1及び第2のエリアコー
ドとをそれぞれ比較し、これらが一致した時、即ち現在
のエリアが前述した目的地のエリアであって、1つ前の
エリアが前述した目的地の直前のエリアである時、一致
信号を発生する。報知器17は音源又は振動源もしくは
光源を備え、判定回路16から一致信号が入力された時
のみ動作し、使用者に報知する。
【0015】表示装置18はキーパッド15による入力
情報や他の情報を表示する。制御装置19は前述した各
回路を制御する。
【0016】図2は本発明の移動無線端末機が適用され
る移動体無線通信システムの概要を示すものである。図
中、20A,20Bは隣接するエリアA,Bを形成する
無線基地局であり、それぞれ個別のエリアコードを含む
電波を各エリアに対して送出する。無線基地局は、実際
には多数存在するが、ここでは2局のみを示す。また、
これらの無線基地局20A,20Bは、伝送路31,3
2を介して制御局40の回線制御装置41に接続され、
さらに各地に存在する複数の制御局40の回線制御装置
41は通信網50を介して互いに接続されている。
【0017】次に、前記移動無線端末機10の動作を使
用方法とともに説明する。
【0018】今、エリアBを経由してエリアAに移動す
る列車(図示せず)を利用して該エリアA内の駅(図示
せず)で降車しようとする場合、使用者は携帯している
移動無線端末機10のキーパッド15を操作してエリア
Aのエリアコードを第1のエリアコードとして、また、
エリアBのエリアコードを第2のエリアコードとしてメ
モリ14に登録する。
【0019】ここで、列車が図示しない他のエリアから
エリアBに移動すると、該エリアBの無線基地局20B
より発せられる電波が復調器11で受信され、これより
エリアコード検出回路12でエリアBのエリアコードが
検出され、メモリ13に最も新しいエリアコードとして
蓄積される。
【0020】この際、メモリ13に蓄積された最も新し
いエリアコード及び2番目に新しいエリアコードは、エ
リアBのエリアコード及び前述した他のエリアのエリア
コードであるから、メモリ14に登録された第1及び第
2のエリアコードとは一致しない。従って、判定回路1
6は一致信号を出力せず、報知器17は動作しない。
【0021】次に、列車がエリアBからエリアAに移動
すると、該エリアAの無線基地局20Aより発せられる
電波が復調器11で受信され、これよりエリアコード検
出回路12でエリアAのエリアコードが検出され、メモ
リ13に最も新しいエリアコードとして蓄積される。
【0022】この時、メモリ13に蓄積された最も新し
いエリアコード及び2番目に新しいエリアコードは、エ
リアAのエリアコード及びエリアBのエリアコードであ
るから、メモリ14に登録された第1及び第2のエリア
コードとそれぞれ一致する。従って、判定回路16は一
致信号を報知器17に出力し、報知器17は信号音又は
振動もしくは光信号により使用者に報知する。
【0023】また、使用者が他のエリアからエリアAに
移動する場合、例えば自宅からエリアA内の駅に向かう
場合に、前記登録をしたままの移動無線端末機10を携
帯していても、メモリ13に蓄積される最も新しいエリ
アコード及び2番目に新しいエリアコードが、メモリ1
4に登録された第1及び第2のエリアコードとそれぞれ
一致することはないから、報知器17が動作することは
ない。
【0024】また、使用者がエリアA内の駅から列車に
乗車してエリアB又は該エリアBを経由してさらに他の
エリアへ移動する場合も同様に動作しない。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明の移動無線端
末機によれば、特定の一のエリアに、これに隣接する特
定の他のエリアを経由して移動した場合のみ報知可能で
あるから、例えば列車で自宅に帰宅する場合、降車駅を
含むエリアのエリアコードと、該降車駅を含むエリアに
隣接する直前のエリアのエリアコードとを登録した移動
無線端末機を携帯すれば、列車内での居眠り等による乗
り越しを防止することができ、しかも前記登録をしたま
まの移動無線端末機を携帯していても他のエリアから降
車駅を含むエリアに移動した場合や降車駅を含むエリア
から前述した直前のエリアに移動した場合には報知され
ないので、自宅から乗車駅(降車駅)に向かう場合や列
車に乗車して勤務先に向かうような場合に不要な報知が
なされることがないという非常に優れた効果を奏するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動無線端末機の一実施例を示す構成
【図2】移動体無線通信システムの概要を示す構成図
【符号の説明】
10…移動無線端末機、11…復調器、12…エリアコ
ード検出回路、13,14…メモリ、15…キーパッ
ド、16…判定回路、17…報知器、18…表示装置、
19…制御装置、20A,20B…無線基地局、31,
32…伝送路、40…制御局、41…回線制御装置、5
0…通信網、A,B…エリア。
フロントページの続き (72)発明者 千葉 一深 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−63027(JP,A) 特開 昭62−26573(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個別のエリアコードが付与された複数の
    無線基地局から各エリアに対して発せられる前記エリア
    コードを含む電波を受信し、該電波よりエリアコードを
    検出する機能を備えた移動無線端末機において、目的地のエリア及び目的地の直前 のエリアに対応する第
    1及び第2のエリアコードを登録するエリアコード登録
    手段と、 電波より検出されたエリアコードのうち、最も新しいエ
    リアコードと、該最も新しいエリアコードとは異なり且
    つ2番目に新しいエリアコードとを蓄積するエリアコー
    ド蓄積手段と、 前記エリアコード登録手段に登録された第1及び第2の
    エリアコードと、前記エリアコード蓄積手段に蓄積され
    た最も新しいエリアコード及び2番目に新しいエリアコ
    ードとをそれぞれ比較し、その一致・不一致を判定する
    判定手段と、 一致が判定された時のみ動作する報知手段とを備えたこ
    とを特徴とする移動無線端末機。
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JP6889032B2 (ja) * 2017-05-30 2021-06-18 京セラ株式会社 電子機器、制御方法、およびプログラム

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