JP3324234B2 - 紡機用作業機の運搬車 - Google Patents

紡機用作業機の運搬車

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JP3324234B2
JP3324234B2 JP27718093A JP27718093A JP3324234B2 JP 3324234 B2 JP3324234 B2 JP 3324234B2 JP 27718093 A JP27718093 A JP 27718093A JP 27718093 A JP27718093 A JP 27718093A JP 3324234 B2 JP3324234 B2 JP 3324234B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紡機機台に沿って架設さ
れた走行用レールに沿って移動して作業を行う作業機を
複数の紡機機台間で運搬するため紡機機台の側方に延設
された機台間走行用レールに沿って移動する紡機用作業
機の運搬車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年省人化、生産性向上のため紡績工場
においても種々の自動化がなされており、精紡機、粗紡
機等の玉揚げ、糸継ぎ、スライバ継ぎ等の作業を自動的
に行う作業機が提案、実施されている。作業機は紡機機
台に沿って延設された走行用レールに沿って移動して作
業を行う。一般にこの種の作業機はその作業能力が複数
台の紡機機台を分担可能なため、運搬車に搭載されて作
業を必要とする紡機機台と対応する位置まで運搬され
る。運搬車は紡機機台の側方の床面に紡機機台の長手方
向と直交する方向に敷設されたレール(機台間走行用レ
ール)に沿って移動し、作業を必要とする紡機機台の走
行用レールと対応する位置で停止する。そして、運搬車
に装備された接続レールが走行用レールと接続された
後、作業機が接続レールを通って走行用レール上に移動
する。
【0003】従来装置では作業機は作業時の移動方向す
なわち運搬車の移動方向と直交する状態で運搬車に搭載
され、接続レールが走行用レールと接続された後、接続
レールを経て走行用レール上へ移動する。接続用レール
は走行用レールに向かって水平に移動されるもの(特開
昭56−7878号公報等)と、走行用レールが配設さ
れた水平面と直交する平面内で回動しながら走行用レー
ルとの接続位置に配置されるもの(実開昭62−153
377号公報等)とがある。
【0004】又、作業機には粗紡機機台後方に配置され
るスライバケンス内のスライバが空に近づいたとき、当
該スライバと満スライバケンスのスライバとを継ぐ作業
を行う作業機のように、紡機機台に沿って架設された走
行用レールに沿って移動するものもある。特開平3−2
13531号公報には紡機機台の上方に架設されたクレ
ーンレールに沿って移動するクレーンに走行用レールを
装備し、走行用レールに懸垂状態で支持された作業機を
クレーンの移動により作業を必要とする位置まで運搬す
る装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来装置では運搬車は
作業機を運搬車の移動方向に対して作業機の作業時移動
方向が直交する状態で搭載して移動する。一般に作業機
は作業時移動方向に長く形成されている。そのため、作
業機をその長手方向と直交する方向に運搬するには少な
くとも作業機の長さの分の幅の移動通路を確保する必要
があり、作業機の長さが長い場合はその通過を許容する
ための目的だけで広い幅の通路を確保しなければならな
いという問題がある。
【0006】又、特開平3−213531号公報に開示
された装置では、紡機機台の側方に作業機及び運搬車の
通過を許容する広い幅の通路を確保する必要はないが、
装置全体が大型化するという問題がある。又、作業機の
走行位置が紡機機台の上端より低い位置で作業を行う作
業機に適用する場合は、走行用レールを昇降可能に構成
する必要があり、装置が複雑になるという問題がある。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は紡機機台に沿って架設された走
行用レールに沿って移動して作業を行う作業機を、紡機
機台の側方に延設された機台間走行用レールに沿って移
動する運搬車により複数の紡機機台間で運搬する場合
に、作業機の作業時移動方向の長さが長くても、作業機
の通過を許容するために運搬車の幅より広い幅の通路を
確保する必要がない紡機用作業機の運搬車を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明においては、紡機機台に沿って架設された走行
用レールに沿って移動して作業を行う作業機を複数の紡
機機台間で運搬するため紡機機台の側方に延設された機
台間走行用レールに沿って移動する運搬車に、前記走行
用レールと接続される接続レールを、接続レール上に作
業機が配置された状態で走行用レールと同じ高さ位置に
おける水平面内での回動により走行用レールと同方向に
延びて走行用レール及び接続レール間での作業機の移動
を許容する接続位置と、走行用レールから切り離されて
運搬車の移動時の幅方向内に配置される待機位置とに配
置可能に設けるとともに、接続レールを回動させる駆動
装置を設けた。
【0009】前記接続レールには接続位置に配置された
際、走行用レールの端部に形成された係止部に挿入され
る先端程縮径の係止ピンが、接続レールの長手方向と直
交する状態で固定されているのが好ましい。
【0010】
【作用】本発明の運搬車は紡機機台の側方に延設された
機台間走行用レールに沿って移動する。運搬車は紡機機
台に沿って架設された走行用レールに沿って移動して作
業を行う作業機を複数の紡機機台間で運搬する。作業機
は接続レールに支承された状態で運搬車に搭載される。
運搬車は接続レールを待機位置に配置した状態で機台間
走行用レール上を移動する。この状態では接続レール及
び作業機は運搬車の移動時の幅方向内に収められた状態
となり、作業機及び接続レールが通過するのに必要な空
間は作業機の通過を許容する幅以内となる。運搬車が作
業機の作業を必要とする走行用レールと対応する位置に
停止すると駆動装置が駆動され、接続レールが走行用レ
ールと同じ高さ位置における水平面内で回動されて接続
位置に配置される。そして、作業機は接続レール上から
走行用レール上に移動して作業を行う。
【0011】請求項2に記載の発明では、接続レールが
待機位置から接続位置に配置されたときに、接続レール
に固定された係止ピンが走行用レールの端部の係止穴又
は係止孔等の係止部に挿入される。係止ピンは先端程縮
径に形成されているため、走行用レールと接続レールと
が若干ずれていても、接続レールの回動途中に係止ピン
が確実に係止孔等に挿入され、接続レールが走行用レー
ルに対して所定の位置で連結される。
【0012】
【実施例】以下、本発明を粗紡機のスライバ継ぎ機の運
搬車に具体化した一実施例を図1〜図7に従って説明す
る。
【0013】図3に示すように粗紡機機台1の後方(図
3の上方)にはドラフト装置にスライバ(いずれも図示
せず)を供給するケンス2が複数列、平行に配置されて
いる。ケンス2は床面に粗紡機機台1の長手方向と平行
に設けられたケンス搬送路3(図3にのみ図示)上に載
置されている。各ケンス搬送路3はその両端部において
複数の粗紡機に共通のケンス搬送路4に接続され、ケン
ス搬送路4を介して練条工程との間でケンス2の搬送が
行われるようになっている。粗紡機機台1の後方にはク
リール5が粗紡機機台1の長手方向(図3の左右方向)
と直交する方向に延びるように架設されている。クリー
ル5には走行用レール6がケンス2の列の上方において
粗紡機機台1の長手方向に沿って延びるようにブラケッ
ト7を介して支持されている。
【0014】図1に示すように、粗紡機機台1の側方に
は支柱8が所定間隔で立設され、支柱8の上部に固定さ
れたブラケット9を介して機台間走行用レール10が走
行用レール6と直交する方向に、走行用レール6より高
い位置に架設されている。機台間走行用レール10上に
は運搬車としてのキャリア11が走行可能に支承されて
いる。キャリア11は作業機としてのスライバ継ぎ機1
2を搭載して、スライバ継ぎ機12をスライバ継ぎ作業
を必要とするスライバ供給ケンス列と対応する走行用レ
ール6と対応する位置まで運搬する。
【0015】図2及び図4等に示すように、キャリア1
1は機台間走行用レール10に懸垂状態で支持される支
持フレーム13と、支持フレーム13の下方において支
持フレーム13に対して回動可能に支持されたキャリア
本体14とから構成されている。支持フレーム13はそ
の上面に突設されるとともに、駆動ロ―ラ15a又は被
動ロ―ラ15bを装備した前後2対のブラケット16を
介して機台間走行用レール10に支承されている。駆動
ローラ15aはモータ17(図4にのみ図示)によりベ
ルト伝動機構18を介して駆動されるようになってい
る。
【0016】機台間走行用レール10の内側上部にはト
ロリーダクト19が配設されている。又、支持フレーム
13の上面には機台間走行用レール10の内側に位置す
るようにブラケット20が設けられ、ブラケット20に
は一対のガイドローラ21が機台間走行用レール10の
側壁内面に当接する状態で支持されている。ガイドロー
ラ21はキャリア11の走行時の横方向への移動を規制
する。又、ブラケット20にはトロリーダクト19内の
導線19aと接触するトロリーシュー(図示せず)が支
持されている。
【0017】図2に示すように、支持フレーム13の上
面には機台間走行用レール10の下面の所定位置に固定
された被検知部材22a,22bを検知するセンサS
1,S2が固定されている。被検知部材22a,22b
は走行用レール6と対応する位置の近傍において機台間
走行用レール10の長手方向にずれた状態で固定されて
いる。そして、第1のセンサS1が被検知部材22aを
検知したときにキャリア11の走行速度が減速され、第
2のセンサS2が被検知部材22bを検知したときにキ
ャリア11が停止されるようになっている。なお、支持
フレーム13の前側には走行中等に点灯するいわゆるパ
トライト23が一対装備されている。
【0018】支持フレーム13の中央には支持ブラケッ
ト24が固定され、支持ブラケット24には回転軸25
が上下方向に延びる状態で軸受26を介して支持されて
いる。回転軸25の中央にはウォームホイール27が一
体回転可能に固定されている。支持ブラケット24には
モータ28が固定され、その駆動軸にはウォームホイー
ル27と噛合するウォーム29が一体回転可能に固定さ
れている。回転軸25の下部にはブラケット30が一体
回転可能に固定され、ブラケット30にキャリア本体1
4が固定されている。
【0019】キャリア本体14は中央部にスライバ継ぎ
機12を収容する収容部31を有する門型状に形成され
ている。本体1には収容部31の上部に接続レール32
が走行用レール6と同じ高さ位置において、その第1端
部が収容部31から突出する状態で固着されている。キ
ャリア本体14はキャリア11の走行中には接続レール
32が機台間走行用レール10と平行に延びる待機位置
に配置され、スライバ継ぎ機12の作業時には接続レー
ル32が走行用レール6と接続される接続位置に配置さ
れるようになっている。そして、モータ28の駆動によ
り回転軸25が回転され、キャリア本体14とともに接
続レール32が待機位置と、接続位置とに回動配置され
る。キャリア本体14の上部には検知センサS3が固定
され、支持フレーム13にはキャリア本体14が待機位
置あるいは接続位置に配置されたときに検知センサS3
と対向する位置に被検知部材33a,33bがそれぞれ
固定されている(図2、図6及び図7に図示)。回転軸
25、ウォームホイール27、ウォーム29及びモータ
28により、接続レールを接続位置と待機位置とに回動
させる駆動装置が構成されている。
【0020】接続レール32は走行用レール6と同様な
断面形状に形成され、長手方向に延びる開口が下方に形
成された本体32aと、その両側壁の下部に固定された
支持プレート32b,32cとから構成されている。図
2及び図5(a)等に示すように、一方の支持プレート
32bの先端には上方に延びる規制部32dが屈曲形成
されている。図6及び図7等に示すように、両支持プレ
ート32b,32cは接続レール32の第1端部側が斜
めに切り欠かれている。なお、図6及び図7では機台間
走行用レール10、駆動ローラ15a、被動ローラ15
b、ブラケット16等、支持フレーム13より上にある
ものはパトライト23を除いて図示を省略している。支
持プレート32bはレール本体32aより短く形成さ
れ、支持プレート32cはレール本体32aより長く形
成されている。又、走行用レール6の端部は支持プレー
ト32bと対応する部分が長く、支持プレート32cと
対応する部分が短く形成されている。
【0021】図5(a)に示すように、走行用レール6
の端部の支持プレート32bと対応する部分には係止部
としての係止孔34が形成されている。接続レール32
には接続レール32が接続位置に配置された際に、係止
孔34に挿入可能な係止ピン35が接続レール32の長
手方向と直交するように固着されている。係止ピン35
の先端は円錐状に、すなわち先端程縮径となるように形
成されている。又、レール本体32aの上面にはガイド
板36が固定されている。ガイド板は一部がレール本体
32aの端部から突出する状態で固定され、その下面に
は接続レール32が待機位置から接続位置へと回動され
る際の移動方向前側に斜め上方に向かって傾斜するガイ
ド面(図5(b)に図示)が形成されている。
【0022】図2及び図4に示すように、スライバ継ぎ
機12はロ―ラ37a及びロ―ラ37bを装備したブラ
ケット38を介して接続レール32に懸垂状態で支持さ
れている。1個のローラ37aはベルト伝動機構39を
してモータ40(いずれも図2にのみ図示)と連結さ
れ、モ―タ40の正逆回転によりスライバ継ぎ機12が
接続レール32あるいは走行用レ―ル6上を移動する。
図4に示すようにスライバ継ぎ機12の上部にはセンサ
S4〜S7がスライバ継ぎ作業時走行方向に沿って固定
されている。往動(キャリア11から離れる方向への移
動)方向前側に配設されたセンサS4,S5は走行用レ
ール6の端部の所定位置に固定された被検知部材(図示
せず)を検知して減速信号及び停止信号をそれぞれ出力
する。センサS6,S7はキャリア本体に固定された被
検知部材(図示せず)をスライバ継ぎ機12がキャリア
11に戻る時に検知して、減速信号及び停止信号をそれ
ぞれ出力する。
【0023】スライバ継ぎ機12の往動時移動方向の後
側にはスライバ把持アーム41が装備されている。スラ
イバ継ぎ機12はスライバ把持アーム41を駆動してド
ラフトパートに繋がるスライバの端部と、満スライバケ
ンスに収容されたスライバの端部とをスライバピーシン
グユニットが配置されたスライバ導入部(いずれも図示
せず)に導く作業を行う。なお、スライバ継ぎ機12は
給電コード42を介してキャリア11から電源が供給さ
れるようになっている。キャリア本体14には公知のコ
ード巻取り装置(図示せず)が装備されている。給電コ
ード42はキャリア本体14の外部にブラケット43を
介して支持されたガイドプーリ44に案内されて、スラ
イバ継ぎ機12の移動に伴って移動される。接続レール
32及び走行用レール6の規制部32d,6aは給電コ
ード42が接続レール32及び走行用レール6から脱落
するのを防止する役割を果たす。
【0024】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。キャリア25はスライバ継ぎ機12を搭載し
た状態で待機する。このとき接続レール32は機台間走
行用レール10と平行に延びる待機位置に配置されてい
る。そして、キャリア11は制御装置からスライバ継ぎ
作業を必要とするスライバケンス列と対応する走行用レ
ール6への移動指令信号を受信すると移動を開始する。
スライバ継ぎ機12は作業時移動方向の長さが幅方向に
比較してかなり長いが、長手方向が機台間走行用レール
10と平行に延びる状態で運搬されるため、スライバ継
ぎ機12の通過のための特別なスペースは不要となる。
【0025】キャリア11は指令された走行用レール6
と対応する位置の手前で第1のセンサS1の検知信号に
基づいて減速した後、第2のセンサS2の検知信号に基
づいて走行用レール6と対応する位置で停止する。次に
モータ28が正転駆動され、ウォーム29及びウォーム
ホイール27を介して回転軸25がキャリア本体14と
ともに図6の反時計方向に回動される。そして、キャリ
ア本体14とともに接続レール32が90°回動された
時点で検知センサS3が被検知部材33bを検知し、そ
の検知信号に基づいてモータ28が停止される。すなわ
ち、モータ28の正転駆動により接続レール32は図6
に示す待機位置から90°回動されて、図7に示す接続
位置に配置される。
【0026】接続レール32が接続位置に配置された状
態では、接続レール32の第1端部に固定された係止ピ
ン35が走行用レール6の係止孔34に挿入され、接続
レール32と走行用レール6とが連結される。係止ピン
35の先端が円錐状に形成されているため、接続レール
32が水平状態から若干傾いた状態にあっても、係止ピ
ン35の半径の範囲でのずれであれば係止ピン35の先
端が係止孔34に確実に挿入される。
【0027】又、待機位置において接続レール32がそ
の第1端部側に向かって若干下降傾斜する状態にあって
も、接続レール32の回動途中でガイド板36のガイド
面36aが走行用レール6の端部上面と係合し、接続レ
ール32の回動に伴ってガイド面36aの作用により接
続レール32が水平状態となる。
【0028】接続レール32と走行用レール6との接続
が完了した後、スライバ継ぎ機12は走行用レール6に
向かって移動を開始し、接続レール32上から走行用レ
ール6上に移動する。スライバ継ぎ機12は走行用レー
ル6に沿って移動しながら図示しないスライバ切断装置
により、切断後のスライバがフィードローラから垂れ下
がるように仕掛けスライバを切断する。そして、1列分
のスライバを切断した後、キャリア11と反対側の走行
用レール6の端部まで移動して当該位置で待機する。次
にケンス列が満スライバケンスと交換される。ケンス交
換完了後、スライバ継ぎ機はキャリア11側に向かって
移動を開始し、フィードローラから垂れ下がった各スラ
イバと対応する位置で間欠的に停止してスライバ継ぎ作
業を行う。
【0029】1列分のスライバ継ぎ作業が終了した後、
スライバ継ぎ機12は走行用レール6上から接続レール
32上に復帰する。次にモータ28が逆転駆動され、キ
ャリア本体14とともに接続レール32が図7の時計方
向に90°回動される。接続レール32がキャリア本体
14とともに90°回動された時点で検知センサS3が
被検知部材33aを検知し、その検知信号に基づいてモ
ータ28が停止される。すなわち、モータ28の逆転駆
動により接続レール32は図7に示す接続位置から図6
に示す待機位置に配置される。そして、キャリア11は
次の指令信号を入力するまでその状態で待機する。
【0030】前記のように作業を必要とする走行用レー
ル6と対応する位置まで運搬される場合、スライバ継ぎ
機12はその長手方向が機台間走行用レール10に沿っ
た状態に保持される。従って、スライバ継ぎ機12がキ
ャリア11の幅より長くてもキャリア11の通過を許容
するスペースより余分なスペースを確保する必要がな
い。又、接続レール32が接続位置に配置されると、ス
ライバ継ぎ機12の向きも走行用レール6へ向かう向き
に自動的に変更されるため、スライバ継ぎ機12は接続
レール32と走行用レール6との接続完了後、直ちに移
動を開始することができる。
【0031】又、係止ピン35を設けた場合は接続レー
ル32が接続位置に配置された後、スライバ継ぎ機12
が接続レール32から走行用レール6あるいは走行用レ
ール6から接続レール32へと乗り移る際に、接続レー
ル32と走行用レール6との接続部の間隔が拡がる等の
不都合が生じるのが確実に防止される。
【0032】又、この実施例ではスライバ継ぎ機12が
キャリア本体14の収容部31に収容される構成のた
め、スライバ継ぎ機12を運搬する場合にキャリア11
の通過を許容する通路を確保するだけで、スライバ継ぎ
機12を運搬できる。さらには、キャリア本体14も接
続レール32及びスライバ継ぎ機12と一体に回動され
る構成のため、コード巻取り装置や制御手段等を支持フ
レーム13側に設け、スライバ継ぎ機12を支持する接
続レール32のみを回動する構成に比較して装置全体が
コンパクトになる。
【0033】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、スライバ継ぎ機12はスライバ切
断装置を装備せず、スライバ継ぎ装置のみを装備したも
のでもよい。その場合、スライバの切断は手作業または
別のスライバ切断装置で行う。又、空ケンス列と満ケン
ス列とが平行に配置された状態でスライバ継ぎ作業を行
うスライバ継ぎ機としてもよい。
【0034】又、ガイド板36を備えた場合は、係止ピ
ン35を先端が縮径となるものに代えて単なる柱状のピ
ンとしてもよい。又、ガイド板36及び係止ピン35の
いずれか一方を省略したり、両方とも省略してもよい。
【0035】又、回転軸25をウォームホイール27及
びウォーム29で回転させる構成に代えて、回転軸25
に歯車を一体回転可能に固着し、該歯車と噛合するラッ
クを回転軸と直交する方向に移動可能に設け、ラックを
エアシリンダ等で往復移動させる構成としてもよい。
又、回転軸25及びモータの駆動軸の両方に互いに噛合
する傘歯車を一体回転可能に固定してもよい。又、回転
軸25にレバーを一体回転可能に固定し、該レバーをエ
アシリンダのピストンロッドとピン連結し、ピストンロ
ッドの出没動作によりレバーを回動させる構成としても
よい。
【0036】又、接続レール32の待機位置は必ずしも
機台間走行用レール10と平行となる位置に限らず、接
続レール32及びスライバ継ぎ機12がキャリア11の
移動時の幅方向内に配置される位置であればよい。この
位置であればキャリア11の通過を許容する空間を確保
すれば、接続レール32及びスライバ継ぎ機12もその
空間内を移動できる。
【0037】又、スライバ継ぎ機12及び接続レール3
2は必ずしもキャリア本体14内に収容可能な構成に限
らず、コード巻取り装置や制御手段等を支持フレーム1
3側に設けた構成とし、スライバ継ぎ機12を支持した
接続レール32のみを回動する構成にしてもよい。
【0038】さらには、スライバ継ぎ機12に限らず、
糸継ぎ機等の他の作業機を運搬する運搬車に適用しても
よい。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、紡
機機台に沿って架設された走行用レールに沿って移動し
て作業を行う作業機を、紡機機台の側方に延設された機
台間走行用レールに沿って移動する運搬車により複数の
紡機機台間で運搬する場合に、作業機の作業時移動方向
の長さが長くても、作業機の通過を許容するために運搬
車の幅より広い幅の通路を確保する必要がなくなる。そ
の結果、紡績工場内のスペースを有効に利用できる。
【0040】又、請求項2に記載の発明では前記の効果
に加えて、接続位置に配置された接続レールが走行用レ
ールと確実に連結されるとともに、作業機が接続レール
と走行用レール間を移動する際に接続レールと走行用レ
ールとの間隔が拡がる虞がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例の運搬車と走行用
レールとの関係を示す概略正面図である。
【図2】運搬車の一部破断正面図である。
【図3】粗紡機機台、走行レール及び機台間走行用レー
ル等の関係を示す概略平面図である。
【図4】運搬車の概略側面図である。
【図5】(a)は図7のA−A線で切断したときに対応
する部分拡大断面図、(b)は図7のB−B線で切断し
たときに対応する部分拡大断面図である。
【図6】待機位置に配置された接続レールと走行用レー
ルの関係を示す概略平面図である。
【図7】接続位置に配置された接続レールと走行用レー
ルの関係を示す概略平面図である。
【符号の説明】 1…粗紡機機台、2…ケンス、6…走行用レール、10
…機台間走行用レール、11…運搬車としてのキャリ
ア、12…作業機としてのスライバ継ぎ機、13…支持
フレーム、14…キャリア本体、31…収容部、32…
接続レール、32b,32c…支持プレート、34…係
止部としての係止孔、35…係止ピン、36…ガイド
板。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−18929(JP,A) 特開 昭64−26745(JP,A) 特開 平7−126936(JP,A) 特開 昭61−102430(JP,A) 特開 昭52−63431(JP,A) 実公 平2−48443(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01H 15/013 D01H 9/08 D01H 15/00 B65H 67/00 - 67/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紡機機台に沿って架設された走行用レー
    ルに沿って移動して作業を行う作業機を複数の紡機機台
    間で運搬するため紡機機台の側方に延設された機台間走
    行用レールに沿って移動する運搬車に、前記走行用レー
    ルと接続される接続レールを、接続レール上に作業機が
    配置された状態で走行用レールと同じ高さ位置における
    水平面内での回動により走行用レールと同方向に延びて
    走行用レール及び接続レール間での作業機の移動を許容
    する接続位置と、走行用レールから切り離されて運搬車
    の移動時の幅方向内に配置される待機位置とに配置可能
    に設けるとともに、接続レールを回動させる駆動装置を
    設けた紡機用作業機の運搬車。
  2. 【請求項2】 前記接続レールには接続位置に配置され
    た際、走行用レールの端部に形成された係止部に挿入さ
    れる先端程縮径の係止ピンが、接続レールの長手方向と
    直交する状態で固定されている請求項1に記載の紡機用
    作業機の運搬車。
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