JP3322151B2 - 酸素センサ - Google Patents

酸素センサ

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JP3322151B2
JP3322151B2 JP03490797A JP3490797A JP3322151B2 JP 3322151 B2 JP3322151 B2 JP 3322151B2 JP 03490797 A JP03490797 A JP 03490797A JP 3490797 A JP3490797 A JP 3490797A JP 3322151 B2 JP3322151 B2 JP 3322151B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、気体の酸素濃度
を検出するための酸素センサに係り、詳しくはセンサ素
子に設けられた素子側端子と外部リード線に接続される
出力用端子とを所定の接触圧で圧接して両者を電気的に
接続するようにした酸素センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より内燃機関の空燃比制御において
は、酸素センサを用いたフィードバック制御が行われて
いる。一般に、この種の酸素センサは、一対の電極を備
えた素子本体と発熱部を備えた素子活性化用のヒータと
が一体形成されたセンサ素子を有し、このセンサ素子が
ケース内に保持された構造を有している。素子本体の各
電極には外部リード線が接続されており、電極からの検
出信号が同リード線を介して制御装置の入力回路に入力
されるようになっている。同様に、ヒータの発熱部にも
外部リード線が接続されており、制御装置の駆動回路か
ら同リード線を介して発熱部に所定の電流が流されるよ
うになっている。
【0003】ここで、従来の酸素センサにあっては、電
気的導通を確実に確保するため、例えば半田付けによっ
て電極や発熱部と外部リード線とを接続するようにして
いた。しかしながら、センサ素子はケース内に保持され
ているため、外部リード線を電極等に半田付けする作業
は極めて煩雑なものとなっていた。
【0004】そこで、電極等と外部リード線とを所定の
接触圧で圧接することにより両者の電気的導通を確保す
るようにした酸素センサが従来より提案されている。こ
の種の酸素センサの一構成例を図6に示す。この酸素セ
ンサ100では、同図に示すようにケース101が上側
ケース101aと下側ケース101bとに分割されてい
る。また、酸素センサ100のセンサ素子102は、一
対の電極(図示略)を備えた板状の素子本体103と、
発熱部(図示略)を備えた板状のヒータ104とが一体
形成されて構成されている。そして、このセンサ素子1
02は、その下端部分が支持部材105を介して下側ケ
ース101bの内部に固定されている。
【0005】また、図7に示すように、素子本体103
の側面(図6においてセンサ素子102の左側面)に
は、電極に接続された電極用端子106が設けられてい
る。また、ヒータ104の側面(図6においてセンサ素
子102の右側面)には、発熱部に接続されたヒータ用
端子(図示略)が電極用端子106と同様に設けられて
いる。
【0006】一方、上側ケース101aの内部には、電
極用端子106に接続される一対の電極用リード線10
7と、ヒータ用端子に接続される一対のヒータ用リード
線108とがそれぞれ設けられており、各リード線10
7,108の一部はシール部材109によって上側ケー
ス101aの上端部に固定されている。
【0007】また、各リード線107,108の下端部
にはリード線端子110,111がそれぞれ取り付けら
れており、これら各端子110,111は下側ケース1
01b内に設けられた接続部材112によって保持され
ている。この接続部材112は絶縁性の樹脂材料によっ
て形成されており、その上端部が前記シール部材109
に固定されている。
【0008】この接続部材112の下端部分には挿入孔
113が形成されており、センサ素子102の上端部分
はこの挿入孔113内に挿入されている。各リード線端
子110,111はこの挿入孔113の内部でその一部
分が露出されており、この露出部分と電極用端子106
及びヒータ用端子とが所定の接触圧で圧接されることに
より、各リード線107,108と電極用端子106等
との電気的な導通が確保されている。
【0009】こうした酸素センサ100にあっては、セ
ンサ素子102が固定された下側ケース101bの上端
部分に上側ケース101aを嵌合させる際に、同センサ
素子102の上端部分を接続部材112の挿入孔113
に挿入し、各リード線端子110,111と電極用端子
106及びヒータ用端子とを圧接して両者を電気的に接
続する。その後、両ケース101の重合部分114をか
しめることにより両ケース101a,101bを互いに
固定する。
【0010】このように、上記酸素センサ100では、
各リード線端子110,111と電極用端子106及び
ヒータ用端子とを圧接して接続するようにしたため、半
田付けによる場合と比較して、各リード線107,10
8と電極等との電気的な導通を容易に確保することがで
きる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
酸素センサ100においては、センサ素子102が下側
ケース101b内の所定位置に固定されず、図8に示す
ように位置ズレのある状態で同本体が固定される場合が
ある。このような場合には、過剰な接触圧によりセンサ
素子102に曲げモーメントが作用してその破損を招い
たり、逆に各リード線端子110,111と電極用端子
106及びヒータ用端子とが非接触状態になって電気的
な導通が確保されない状況が発生したりするおそれがあ
った。
【0012】このような問題を回避するために、接続部
材112と下側ケース101bとの間に若干の隙間を形
成するとともに、シール部材109をゴム材料によって
形成し、前述したようなセンサ素子102の位置ズレが
生じた場合に、接続部材112の位置がシール部材10
9の弾性変形によってセンサ素子102の位置に合わせ
て変化するようにした構成を採用することが考えられ
る。この構成によれば、各リード線107,108と電
極等との電気的な導通を確保することが可能である。
【0013】しかしながら、このような構成にあって
は、例えば、酸素センサ100に衝撃が加わった場合
に、接続部材112の慣性力がセンサ素子102の上端
部に直接作用してしまい、同素子102の破損を招くお
それがある。
【0014】この発明は上記実情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、センサ素子に設けられた素子側端
子と接続部材に設けられたリード線出力用の出力用端子
とを圧接して両端子を電気的に接続するようにした酸素
センサにおいて、両端子間における接触圧の増大や接続
部材の慣性力に起因したセンサ素子の破損を防止しつ
つ、両端子間の確実な導通を確保することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、互いに嵌合された筒状の第
1ケース及び第2ケースと、第1ケース内に保持され、
その一端部分の外周面に電気的接続用の素子側端子が設
けられた棒状のセンサ素子と、第2ケース内に保持さ
れ、センサ素子の一端部分が挿入される凹部を有すると
ともに当該凹部の内周面に前記素子側端子に圧接されて
電気的に接続される外部リード線出力用の出力用端子が
設けられた接続部材とを備えた酸素センサにおいて、接
続部材は第2ケースに揺動可能に支持されることにより
センサ素子の軸線に対して傾斜可能であることをその趣
旨とする。
【0016】尚、上記素子側端子は、センサ素子の酸素
濃度検出用電極や、同素子に設けられたヒータの発熱部
等に電気的に接続される端子である。上記構成では、第
1ケースと第2ケースとが嵌合される際に、接続部材の
凹部にセンサ素子の一端部分が挿入される。そして、凹
部に設けられた出力用端子はセンサ素子の素子側端子に
対して圧接される。その結果、素子側端子と出力用端子
とが電気的に接続され両者の導通が確保される。
【0017】ここで、上記構成によれば、仮にセンサ素
子が第1ケース内の所定位置に保持されていない場合で
も、接続部材が同センサ素子の軸線に対して傾斜するこ
とから、両端子間における接触圧を大きく増減させてし
まうことがない。更に、接続部材は第2ケースに支持さ
れているため、酸素センサに衝撃が加わり接続部材に慣
性力が作用した場合でも、その慣性力が直接にセンサ素
子に作用することが抑制される。
【0018】上記目的を達成するために、請求項2記載
の発明は、請求項1に記載した酸素センサにおいて、接
続部材は支持軸によって第2ケースに揺動可能に支持さ
れ、当該支持軸の軸線は接続部材の重心を通ることをそ
の趣旨とする。
【0019】上記構成によれば、請求項1に記載した発
明の作用に加えて接続部材はその重心を通る支持軸によ
り支持されているため、例えば、衝撃等が酸素センサに
加わり接続部材に慣性力が作用した場合でも、その慣性
力によって同部材が支持軸回りに揺動してしまうことが
なく、その揺動に起因した外力がセンサ素子に作用する
ことがない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明をエンジンの空燃比
フィードバック制御に用いられる酸素センサに適用した
実施形態について説明する。
【0021】図1は酸素センサ11を示す断面図であ
り、図2及び図3は後述する下側ケース12に上側ケー
ス13を嵌合させる前の状態を示す同酸素センサ11の
断面図である。
【0022】図1に示すように、酸素センサ11は、略
有底円筒状の下側ケース12、同ケース12の上部に位
置する略円筒状の上側ケース13、及び下側ケース12
の内部に設けられたセンサ素子14を備えている。
【0023】両ケース12,13は、下側ケース12の
上端部に上側ケース13の上端部を外嵌した後、その重
合部分の一部をかしめることにより互いに固定されてい
る。下側ケース12には取付部材15が外嵌されてお
り、同取付部材15がエンジンの排気管(いずれも図示
略)に固定されることにより、酸素センサ11は、その
先端部分(図1の下側部分)が同排気管の内部に突出す
るようにして取り付けられる。
【0024】下側ケース12の先端部分によって、セン
サ素子14を保護するとともに保温性を向上させるため
の外カバー16が形成されている。この外カバー16の
内部には有底円筒状をなし外カバー16と同様の機能を
有する内カバー17が設けられ、同カバー17の底部は
外カバー16の底部に固定されている。センサ素子14
は、その先端部分が内カバー17の内部に突出するよう
にして支持部材18により下側ケース12に固定されて
いる。
【0025】また、各カバー16,17には導入孔1
9,20が複数形成されており、排気管内を流通する排
気は各導入孔19,20を通じて内カバー17の内部に
導入され、センサ素子12の先端部分に接触するように
なっている。
【0026】センサ素子14は、ジルコニア等の固体電
解質材料によって板状に形成された素子本体22とアル
ミナ等の絶縁セラミック材料により板状に形成されたヒ
ータ23とが積層されて構成されている。
【0027】素子本体22の先端部分には、その両側面
に白金からなる一対の電極(図示略)が設けられてお
り、図2に示すように、各電極はリード部24を介して
同素子本体22の基端部分における一側面(図1の左側
面)に設けられた一対の電極用端子25に電気的に接続
されている。
【0028】一方、ヒータ23の先端部分の内部には素
子本体22を加熱するための発熱部(図示略)が内蔵さ
れている。また、ヒータ23の基端部分における一側面
(図1の右側面)には電極用端子25と同様の形状を有
した一対のヒータ用端子(図示略)が設けられており、
発熱部はリード部(図示略)を介してこのヒータ用端子
に接続されている。
【0029】図2,3に示すように、上側ケース13の
内部には耐熱性及び絶縁性に優れた樹脂材料からなる接
続部材26が設けられている。図2に示すように、接続
部材26にはその両側に延びる一対の支持軸27が設け
られており、各支持軸27は上側ケース13の側部に回
転可能に支持されている。その結果、接続部材26は上
側ケース13に対して支持軸27回りに揺動することが
可能になっている。
【0030】また、各支持軸27は、酸素センサ11に
衝撃が加わった場合に作用する慣性力によって接続部材
26が揺動してしまわないように、その軸線が同接続部
材26の重心を通る位置に設けられている。
【0031】接続部材26の下端部分は凹部28が形成
されており、センサ素子14の上端部分は同凹部28内
に挿入されている。また、図2に示すように、接続部材
26の左側面には、同部材26の長手方向(酸素センサ
11の軸方向)に平行に延びる一対の電極用リード線端
子30が設けられている。
【0032】図3に示すように、この電極用リード線端
子30の下端部分は凹部28の内部にて板バネ状に折り
曲げられることにより圧接部30aとなっている。この
圧接部30aは、弾性変形した状態で電極用端子25に
対し所定の接触圧をもって圧接されている。
【0033】一方、図3に示すように、接続部材26の
右側面には、電極用リード線端子30と同様の形状を有
した一対のヒータ用リード線端子31が設けられてい
る。このヒータ用リード線端子31の下端部分は凹部2
8の内部にて板バネ状に折り曲げられることにより圧接
部31aとなっている。そして、この圧接部31aも同
様に、弾性変形することによりヒータ用端子に対し所定
の接触圧をもって圧接されている。
【0034】尚、図3に示すように、各ケース12,1
3が組み付けられる前の状態において、各圧接部30
a,31a間の間隔G1は、各圧接部30a,31aと
電極用端子25及びヒータ用端子との間における所定の
接触圧を確保するため、センサ素子14の幅B1よりも
若干短く設定されてる。
【0035】下側ケース12の上端部分には前記支持軸
27との干渉を避けるための一対の切欠き32(図3で
その一方のみを示す)が設けられており、各支持軸27
はこの切欠き32内に位置している。
【0036】図1に示すように、前述した各リード線端
子30,31は、接続部材26の上端部において外部リ
ード線33,34にそれぞれ電気的に接続されている。
この外部リード線33,34は、上側ケース13の上端
部分においてゴム材料からなるシール部材35により固
定されるとともに、同ケース13の外側にまで延びて制
御装置の入力回路又は駆動回路(いずれも図示略)に接
続されている。その結果、素子本体22の電極はリード
部24、電極用端子25、電極用リード線端子30、及
び外部リード線33を介して入力回路に接続され、ま
た、ヒータ23の発熱部はリード部、ヒータ用端子、ヒ
ータ用リード線端子31、及び外部リード線34を介し
て駆動回路に接続されている。
【0037】こうした酸素センサ11にあっては、ヒー
タ23の発熱部が駆動回路を介して制御装置により通電
制御されることにより、素子本体22が所定の活性化温
度にまで加熱される。その結果、素子本体22に接触し
た排気の酸素濃度に応じた信号が電極から入力回路に安
定して出力されるようになる。そして、制御装置は入力
された検出信号に基づいてエンジンの空燃比フィードバ
ック制御を実行する。
【0038】次に、本実施形態に係る酸素センサ11の
作用及び効果について説明する。本実施形態では、前述
したように、接続部材26を支持軸27によって上側ケ
ース13に対し揺動可能に設けるようにしている。この
ため、図4に示すように、センサ素子14が所定位置
(同図において2点鎖線で示す位置)に配置されず、位
置ズレのある状態で下側ケース12に固定されている場
合には、接続部材26が支持軸27回りに揺動し、セン
サ素子14の軸線に対し所定角度だけ傾斜した状態で各
圧接部30a,31aが電極用端子25及びヒータ用端
子のそれぞれに対して圧接される。このため、接続部材
26が所定位置に配置された場合と比較して上記接触圧
を大きく増減させてしまうことがない。
【0039】その結果、本実施形態によれば、上記接触
圧が増大し、センサ素子14に過大な曲げモーメントが
作用して同素子14が破損してしまうことを防止するこ
とができるとともに、各リード線端子30,31(圧接
部30a,31a)と電極用端子25及びヒータ用端子
とが非接触状態になることを回避して、両端子間の確実
な電気的導通を確保することができる。
【0040】また、本実施形態によれば、上側ケース1
3を下側ケース12に外嵌させる際に、センサ素子14
の上端部を接続部材26の凹部28内に挿入するだけ
で、各圧接部30a,31aと電極用端子25及びヒー
タ用端子との間における所定の接触圧を確保することが
でき、その接触圧の管理が不要になるため、この意味で
酸素センサ11の生産性を向上させることができる。
【0041】ところで、本実施形態とは異なり、支持軸
27により接続部材26を上側ケース13に対して支持
しない構成にあっては、酸素センサ11が振動したり、
同センサに衝撃が加わった場合に、接続部材26の慣性
力によってセンサ素子14に過大な曲げモーメントが作
用し、同素子の破損を招くおそれがある。また、接続部
材26を支持軸27によって上側ケース13に支持する
構成であっても、その支持軸27の軸線位置が例えば接
続部材26の重心を通らない場合には、酸素センサ11
に衝撃等が加わった際に接続部材26が支持軸27回り
に揺動し、上記と同様、センサ素子14に曲げモーメン
トが作用することが懸念される。
【0042】この点、本実施形態によれば、接続部材2
6を支持軸27により上側ケース13に支持し、更にそ
の支持軸27の軸線が同接続部材26の重心を通るよう
にしている。従って、酸素センサ11に衝撃が加わった
場合でも、センサ素子14に接続部材26の慣性力に起
因した曲げモーメントが作用することがないため、上記
のようなセンサ素子14の破損を防止することができ
る。
【0043】本実施形態は以下のように構成を変更して
実施することができる。このような構成によっても本実
施形態と同等の作用効果を奏することができる。 ・上記実施形態では、各リード線端子30,31の凹部
28内にある部分を板バネ形状に形成して圧接部30
a,31aとしたが、例えば、電極用端子25やヒータ
用端子に圧接部を同様に形成し、各端子をこの部分にお
いて各リード線端子30,31と圧接させるようにして
もよい。また、これら圧接部は必ずしも板バネ形状を有
するように形成される必要はなく、例えば、コイルスプ
リング状に形成するようにしてもよい。
【0044】・上記実施形態では、各リード線端子3
0,31に板バネ形状を有した圧接部30a,31aを
形成するようにしたが、例えば、図5に示すような構成
を採用することもできる。即ち、接続部材26において
凹部28内の対向する部分に断面半円形状の凸部40,
41を形成するとともに、電極用リード線端子30及び
ヒータ用リード線端子31の下端部分を折り曲げて各凸
部40,41上に配置する。このような構成によって
も、図5に示すように、接続部材26が傾斜することに
より、各リード線端子30,31と電極用端子25及び
ヒータ用端子とを略所定の接触圧をもって圧接させるこ
とができる。
【0045】・上記実施形態では、本発明に係る酸素セ
ンサ11をエンジンの空燃比制御に適用される酸素セン
サとして具体化したが、例えば、一般の燃焼機器に適用
される酸素センサとして適用することもできる。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、出力用端子が
設けられた接続部材を第2ケースに揺動可能に支持し、
素子側端子が設けられたセンサ素子の軸線に対して傾斜
可能としている。
【0047】従って、仮にセンサ素子が第1ケース内の
所定位置に保持されていない場合でも、接続部材が同セ
ンサ素子の軸線に対して傾斜するため、素子側端子と出
力用端子との間における接触圧を大きく増減させてしま
うことがない。更に、接続部材は第2ケースに支持され
ているため、酸素センサに衝撃が加わって接続部材に慣
性力が作用した場合でも、その慣性力が直接にセンサ素
子に作用することが抑制される。
【0048】その結果、本発明によれば、両端子間にお
ける接触圧の増大や接続部材の慣性力が作用することに
よるセンサ素子の破損を防止することができるととも
に、両端子間の確実な導通を確保することができる。
【0049】請求項2記載の発明では、接続部材を第2
ケースに支持する支持軸の軸線が接続部材の重心を通る
ようにしている。従って、振動等により接続部材に慣性
力が作用した場合でも、その慣性力によって同部材が支
持軸回りに揺動してしまうことがなく、その揺動に起因
した外力がセンサ素子に作用することがない。その結
果、本発明によれば、請求項1に記載した発明の効果に
加えて、上記のような外力が作用することによるセンサ
素子の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の酸素センサを示す断面図。
【図2】同酸素センサを示す部分断面図。
【図3】同酸素センサを示す部分断面図。
【図4】同酸素センサの接続部材が傾斜した状態を示す
部分断面図。
【図5】同接続部材の構成変更例を示す部分断面図。
【図6】従来の酸素センサを示す断面図。
【図7】同酸素センサのセンサ素子を示す側面図。
【図8】同酸素センサの主要部を示す断面図。
【符号の説明】
11…酸素センサ、12…下側ケース、13…上側ケー
ス、14…センサ素子、25…電極用端子、26…接続
部材、27…支持軸、28…凹部、30…電極用リード
線端子、31…ヒータ用リード線端子、30a,31a
…圧接部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに嵌合された筒状の第1ケース及び
    第2ケースと、 前記第1ケース内に保持され、その一端部分の外周面に
    電気的接続用の素子側端子が設けられた棒状のセンサ素
    子と、前記第2ケース内に保持され、前記センサ素子の
    一端部分が挿入される凹部を有するとともに当該凹部の
    内周面に前記素子側端子に圧接されて電気的に接続され
    る外部リード線出力用の出力用端子が設けられた接続部
    材とを備えた酸素センサにおいて、 前記接続部材は前記第2ケースに揺動可能に支持される
    ことにより前記センサ本体の軸線に対して傾斜可能であ
    ることを特徴とする酸素センサ。
  2. 【請求項2】 前記接続部材は支持軸によって前記第2
    ケースに揺動可能に支持され、且つ、当該支持軸の軸線
    は前記接続部材の重心を通ることを特徴とする請求項1
    記載の酸素センサ。
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