JPH11190716A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JPH11190716A
JPH11190716A JP9360549A JP36054997A JPH11190716A JP H11190716 A JPH11190716 A JP H11190716A JP 9360549 A JP9360549 A JP 9360549A JP 36054997 A JP36054997 A JP 36054997A JP H11190716 A JPH11190716 A JP H11190716A
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JP
Japan
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sensor
holding member
gas sensor
sensor element
oxygen
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Application number
JP9360549A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Okumura
達也 奥村
Takashi Nakao
敬 中尾
Keiichi Noda
恵一 野田
Hisaharu Nishio
久治 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部からの衝撃や振動に十分耐えられるガス
センサを提供する。 【解決手段】 酸素センサ1は、排気ガスの酸素濃度に
応じて電極端子間の電気特性値が変化するセンサ素子2
と、このセンサ素子2を収納する主体金具3と、センサ
素子2の電極端子部を雌コンタクト31と接触させた状
態で挟み込む絶縁性ハウジング32と、絶縁性ハウジン
グ32が雌コンタクト31にてセンサ素子2の電極端子
を挟み込んだ状態を保つように絶縁性ハウジング32を
保持するカシメリング35とを備えている。カシメリン
グ35の下端周縁からは複数の足部35aが下方に延び
出し、内筒部材13の外側に溶接等により一体化されて
いる。このため、酸素センサ1が外部から衝撃や振動を
受けた場合、センサ素子2に取り付けられたコンタクト
30が負荷となってセンサ素子2が振れるのを有効に防
止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定対象となるガ
ス中の被検出成分に応じて電極端子間の電気特性値が変
化するセンサ素子を備えた酸素センサ、HCセンサ、N
Oxセンサなどのガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、排気ガスの酸素濃度に応じて電極
間に電気特性値が変化するセンサ素子を備えた酸素セン
サとしては、例えば、実開平2−146365号公報に
開示されたものが知られている。
【0003】この酸素センサは、図12に示す構造を有
している。板状のセンサ素子501は、主体金具502
及び内筒部材503の内部に、ホルダ504を介して気
密封止されている。このセンサ素子501には、外部と
の導通をとるためのコンタクト505が形成されてい
る。このコンタクト505は、リード線Lと接続する雌
コンタクト506、雌コンタクト506がセットされた
セラミックハウジング507、押圧バネ508が取り付
けられた固定金具509、固定金具509の外側からか
しめられたカシメリング510から構成されている。セ
ンサ素子501の電極端子は、雌コンタクト506がセ
ットされた一対のセラミックハウジング507によって
挟持され、このセラミックハウジング507がカシメリ
ング510により押圧バネ508を介して押圧されるこ
とにより、雌コンタクト506とセンサ素子501の電
極端子とが接続状態で保持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
酸素センサは、例えば乱暴に取り扱われた場合や自動車
へ搭載した後にタイヤがはじいた小石が衝突した場合な
どのように、外部から衝撃や振動を受けた場合、センサ
素子501が図12に示すP点すなわちセンサ素子50
1のうちホルダ504の上端にあたる箇所を支点とし
て、振れることがあった。このとき、コンタクト505
が負荷となるため、センサ素子501がP点にて曲がる
おそれがあった。
【0005】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、外部からの衝撃や振動に十分耐えられるガスセンサ
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、本発明は、測定対象となるガス中の被
検出成分に応じて電極端子間の電気特性値(例えば起電
力、電気抵抗)が変化するセンサ素子と、前記センサ素
子を収納する収納部材と、前記センサ素子の電極端子を
導通部にて挟み込む挟持部材と、前記挟持部材が前記導
通部にて前記センサ素子の電極端子を挟み込んだ状態を
保つように前記挟持部材を保持する保持部材とを備えた
ガスセンサにおいて、前記保持部材は前記収納部材側に
支持されていることを特徴とする。
【0007】本発明のガスセンサでは、挟持部材は導通
部を有しており、この導通部はセンサ素子の電極端子を
挟み込んで該電極端子と電気的に導通するものである。
また、保持部材は、挟持部材が導通部にてセンサ素子の
電極端子を挟み込んだ状態を保つように、挟持部材を保
持するものである。この保持部材は、センサ素子を収納
する収納部材側に支持されている。このため、本発明の
ガスセンサが外部から衝撃や振動を受けた場合、センサ
素子に取り付けられた挟持部材や保持部材が負荷となっ
てセンサ素子が振れるのを有効に防止できる。したがっ
て、本発明のガスセンサによれば、外部からの衝撃や振
動に十分耐えることができるという効果が得られる。
【0008】本発明のガスセンサにおいて、前記保持部
材は、該保持部材の下側周縁から延び出した足部を介し
て前記収納部材側に支持されていてもよい。この場合、
保持部材の下側周縁の全体が収納部材側に支持されてい
る場合に比べて、足部は変形可能であるため、ガスセン
サを組み立てる際にセンサ素子の電極端子(出力取り出
し部分)が芯ズレを起こしていたとしても、この足部で
その芯ズレによる応力を逃がすことができる。
【0009】また、本発明のガスセンサにおいて、前記
収納部材は、ガスセンサの外郭をなす外筒部及び該外筒
部の内側に空隙をもって配置された内筒部を有してお
り、前記保持部材は、前記内筒部に支持されていてもよ
い。この場合、外筒部に支持されている場合に比べて、
一層、外部からの衝撃や振動に耐えることができる。つ
まり、保持部材が外筒部に支持されている場合、ガスセ
ンサに物体が衝突して外筒部が凹むほどの衝撃を受けた
とき、その凹みは直ちに保持部材、挟持部材を介してセ
ンサ素子に伝わってしまう。これに対して保持部材が内
筒部に支持されている場合、たとえ外筒部が凹んだとし
ても、外筒部と内筒部との間に空隙があるため、直ちに
保持部材に伝わることがない。このため、保持部材が内
筒部に支持されている方が、一層、外部からの衝撃や振
動に耐えることができるのである。
【0010】更に、本発明のガスセンサの保持部材は、
収納部材側に弾性接触していてもよいし、収納部材側に
例えば溶接又はカシメにより連結固定されていてもよい
し、収納部材側と一体的に成形されていてもよい。但
し、弾性接触の場合に比べて、連結固定あるいは一体成
形した場合の方が、保持部材がしっかりと支持されるこ
とから、外部からの衝撃や振動に耐えやすい。また、ガ
スセンサの組付性を考慮すれば、溶接又はカシメにより
連結固定することが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。 [第1実施形態]図1は本実施形態の酸素センサの破断
面図、図2はセンサ素子の説明図、図3はコンタクトの
説明図、図4はカシメリングと内筒部材との接合部分の
拡大図である。
【0012】本実施形態の酸素センサ1は、排気ガスの
酸素濃度に応じて出力特性が変化するセンサ素子2と、
センサ素子2を収納する収納部材としての主体金具3
と、センサ素子2の電極端子部を挟み込む挟持部材とし
ての絶縁性ハウジング32と、絶縁性ハウジング32が
センサ素子2の電極端子部を挟み込んだ状態を保つよう
に絶縁性ハウジング32を保持する保持部材としてのカ
シメリング35などを備えている。
【0013】センサ素子2は、方形状断面を有する長手
のもので、図2(a)に示すように、それぞれ横長板状
に形成された酸素濃淡電池素子21と、この酸素濃淡電
池素子21を所定の活性化温度に加熱するヒータ22と
が積層されたもの(厚膜素子)として構成されている。
酸素濃淡電池素子21は、酸素イオン伝導性を有する固
体電解質により構成されている。そのような固体電解質
としては、Y23ないしCaOを固溶させたZrO2
代表的なものであるが、それ以外のアルカリ土類金属な
いし希土類金属の酸化物とZrO2との固溶体を使用し
てもよい。また、ベースとなるZrO2にはHfO2が含
まれていてもよい。一方、ヒータ22は、高融点金属あ
るいは導電性セラミックで構成された抵抗発熱体パター
ン23をセラミック基体中に埋設した公知のセラミック
ヒータで構成されている。
【0014】酸素濃淡電池素子21には、その長手方向
における一方の端部(主体金具3の先端より突出する部
分)寄りにおいてその両面に、酸素分子解離能を有した
多孔質電極25、26が形成されており、それら電極2
5、26及びそれらの間に挟まれる固体電解質部分とが
検出部Dを形成することとなる。
【0015】各多孔質電極25、26からは、該酸素濃
淡電池素子21の長手方向に沿って酸素センサ1の取付
基端側に向けて延びる電極リード部25a、26aがそ
れぞれ一体に形成されている。このうち、ヒータ22と
対向しない側の電極25からの電極リード部25aは、
その末端が電極端子部27として使用される。一方、ヒ
ータ22に対向する側の電極26の電極リード部26a
は、図2(c)に示すように、酸素濃淡電池素子21を
厚さ方向に横切るビア29により反対側の素子面に形成
された電極端子部28と接続されている。すなわち、酸
素濃淡電池素子21は、両多孔質電極25、26の電極
端子部27、28が電極25側の板面末端に並んで形成
される形となっている。上記各電極25、26、電極端
子部27、28及びビア29は、Pt又はPt合金な
ど、酸素分子解離反応の触媒活性を有した金属粉末のペ
ーストを用いてスクリーン印刷等によりパターン形成
し、このうち電極25となるパターンには電極保護のた
めのアルミナなどの多孔質無機材からなる保護層24
(Si、P、S等の被毒物質をトラップする働きをす
る)を圧着し、これを焼成することにより得られたもの
である。
【0016】一方、ヒータ22の抵抗発熱体パターン2
3に通電するためのリード部23a、23aも、ヒータ
22の酸素濃淡電池素子21と対向しない側の板面末端
に形成された電極端子部37、38に、図示しないビア
を介して接続されている。図2(b)に示すように、酸
素濃淡電池素子21とヒータ22とはジルコニアあるい
はアルミナ等のセラミック層39を介して互いに接合さ
れている。そして、その接合側の多孔質電極26は、多
孔質電極25から多孔質電極26へ汲み込まれた酸素の
うちの過剰に入った酸素を電極リード部26a(これも
多孔質である)のセンサ素子2の端面への露出部分から
放出することによって、酸素基準電極として機能するこ
ととなる。一方、反対側の多孔質電極25は排気ガスと
接触する検出側電極となる。
【0017】このセンサ素子2は、図1に示すように、
主体金具3内に支持されたセラミック製の絶縁性ホルダ
4内に固定されている。この絶縁性ホルダ4は、アルミ
ナを添加したジルコニアセラミックにより略筒状に形成
され、その内部空間は上方から下方にかけて段階的に狭
くなるように形成されている。この絶縁性ホルダ4内に
は、タルク粒子と結晶化ガラス粒子から成る上部緩衝層
7と、ガラスを主体に構成される封着材層6と、アルミ
ナ粒子と粘土粒子から成る下部緩衝層5とが設けられ、
センサ素子2はこれら各層5、6、7を介して絶縁性ホ
ルダ4内に固定されている。また、絶縁性ホルダ4の外
周面と主体金具3の内周面との間には、下から順にメタ
ルパッキン8、滑石11、メタルスリーブ12が介在
し、更にメタルスリーブ12の上方には金属製の内筒部
材13が配置され、この状態で主体金具3の上端外周を
かしめることにより、これらを一体化している。この内
筒部材13の上端は絶縁性ホルダ4の上端よりもやや上
方に位置している。また、内筒部材13は外筒部材17
の内側にて空隙をもって配置されている。なお、絶縁性
ホルダ4はアルミナセラミック又はジルコニアセラミッ
クから形成されていてもよい。
【0018】主体金具3は、金属製であって略筒状に形
成され、外周面には自動車の排気管に固定するためのネ
ジ部3a及びナット部3bが設けられている。この主体
金具3の下端には、センサ素子2の検出部Dを覆う金属
製のプロテクトカバー15、16が内と外に抵抗溶接等
によって固着されている。これらのプロテクトカバー1
5、16は、キャップ状に形成され、外部すなわち自動
車の排気管を通過する排気ガスが出入り可能な複数の孔
を有している。なお、この孔は1つであってもよい。主
体金具3の上端外周には、金属製で略筒状の外筒部材1
7が溶接(例えばレーザ溶接、アルゴン溶接)するか全
周を丸かしめすることにより気密状態で接合されてい
る。
【0019】コンタクト部材30は、センサ素子2の電
極端子部27、28、37、38を4本のリード線Lと
電気的に接続するための部材であり、雌コンタクト3
1、絶縁性ハウジング32、固定金具33、押圧バネ3
4およびカシメリング35から構成されている。雌コン
タクト31は、リード線Lとかしめられて電気的に接続
された金属製の導通部である。図3(a)に示すよう
に、2本の雌コンタクト31、31をセラミック製の絶
縁性ハウジング32にセットし、図3(b)に示すよう
に、この雌コンタクト31、31がセットされた絶縁性
ハウジング32を一対にして、断面略U字の押圧バネ3
4を取り付けた固定金具33に挿入する。そして、この
固定金具33にカシメリング35を被せて、一対の絶縁
性ハウジング32、32の間にセンサ素子2の電極端子
部27、28、37、38を挿入し、カシメリング35
の外周をかしめることにより、押圧バネ34に変位を与
え、雌コンタクト31、31、31、31を所定の圧力
で電極端子部27、28、37、38に押圧するよう構
成されている。つまり、カシメリング35は、絶縁性ハ
ウジング32がセンサ素子2の電極端子部27、28、
37、38を導通部としての雌コンタクト31、31、
31、31と接触させた状態で挟み込んだ状態を保つよ
うに、絶縁性ハウジング32を保持している。
【0020】カシメリング35は、略筒状に形成され、
下端周縁からは4本の足部35aが下方に延び出してい
る。この4本の足部35aは、主体金具3に一体化され
た内筒部材13の外側に被せられた状態で抵抗溶接等に
より内筒部材13に一体化されている(図1及び図4参
照)。つまり、カシメリング35は、足部35aを介し
て主体金具3側に一体化されて支持されている。なお、
センサ素子2の電極端子部27、28、37、38が本
来の位置からずれて形成されていた場合(つまり芯ズレ
を起こしていた場合)、カシメリング35の足部35a
を内筒部材13に一体化する際に、内筒部材13の中心
軸とカシメリング35の中心軸がずれるが、その際には
足部35aが若干変形することによりズレを吸収できる
ため、組付けに支障はない。
【0021】リード線Lと雌コンタクト31との接合部
周辺はグロメット41で覆われている。このグロメット
41は、フッ素樹脂(例えばポリテトラフルオロエチレ
ン)などの樹脂で形成されている。グロメット41はゴ
ム材42によって囲まれており、このゴム材42は外筒
部材17によって覆われている。そして、外筒部材17
のうちゴム材42と重なっている部分を外側からかしめ
ることにより、グロメット41がゴム材42を介して外
筒部材17に気密に保持されている。なお、グロメット
41はゴム等の弾性部材によって形成されていてもよ
い。
【0022】次に、本実施形態の酸素センサ1の作用に
ついて説明する。この酸素センサ1は、主体金具3のネ
ジ部3aにおいて自動車の排気管等に固定され、各リー
ド線Lは図示しないコントローラに接続される。この酸
素センサ1の検出部Dが排気管内を流通する排気ガスに
晒されると、酸素濃淡電池素子21の多孔質電極25が
排気ガスと接触し、酸素濃淡電池素子21にはこの排気
ガス中の酸素濃度の応じた酸素濃淡電池起電力が生じ
る。この起電力が、電極リード部25a、26aを経て
電極端子部27、28、さらにはこれらに接続されたリ
ード線L、Lを介してセンサ出力として取り出される。
なお、電極端子部37、38に接続されたリード線L、
Lは、センサ素子2が安定に作動する温度となるように
ヒータ22に電力を供給する。この酸素センサ1は、排
気ガス組成が理論空燃比となる近傍で濃淡電池起電力が
急激に変化する特性を示すことから、空燃比検出用に広
く使用される。
【0023】次に、本実施形態の酸素センサ1の性能試
験(振り子試験、振動試験)について説明する。 [振り子試験]図5は振り子試験装置の説明図で、
(a)は側面図、(b)は正面図である。振り子試験と
は、耐衝撃試験の一種であり、次のようにして実行し
た。すなわち、図5に示すように、回転軸51を中心と
して回転自在に取り付けられた棒材52の先端にブラケ
ット53を設け、このブラケット53に酸素センサを固
定した。また、棒材52が所定の振り上げ角度から回転
して初期位置(垂直位置)に至ったときに、ブラケット
53が衝突するように障害物54を設けた。そして、所
定の振り上げ角度だけ棒材52を振り上げた後、ブラケ
ット53を離し、ブラケット53が障害物54に衝突し
た後、酸素センサのヒータ抵抗値が良好(「OK」)か
不良(「NG」)かを判定した。振り上げ角度は10°
から始め、ヒータ抵抗値が不良になるまで10°ずつ上
げていった。各角度につき10回ずつ繰り返した。
【0024】この振り子試験は、上記第1実施形態の酸
素センサ1と、比較形態として内筒部材13を有さずカ
シメリングが主体金具3側に支持されていない以外は第
1実施形態と同じ構成の酸素センサ60(図6参照)に
ついて、各5個ずつ行った。なお、ヒータ抵抗値が不良
とは、ヒータ抵抗値が出ないこと、つまりヒータ22側
の電気配線(リード部23a、23aなど)が例えばセ
ンサ素子2の折損等により断線したことを意味する。こ
の試験結果を下記表1に示す。下記表1から明らかなよ
うに、本実施形態の酸素センサ1は、比較形態の酸素セ
ンサ60に比べて衝撃耐久性が顕著に向上することがわ
かった。
【0025】
【表1】
【0026】[振動試験]振動試験は、図7に示すよう
に、振動発生装置に酸素センサを取り付け、図8のグラ
フに示すように、10Hz〜108Hzは1.5mm振
幅一定、108Hz〜650Hzは40G加速度一定、
650Hz〜2000Hzは60G加速度一定という振
動条件を1サイクルとし、この1サイクルにつき40分
かけて振動試験を行った。また、振動は、X,Y,Zの
3方向について、各8時間行った(酸素センサの長手方
向をZ方向とした)。そして、1方向終了時に、センサ
出力に異常があれば、そこで振動試験を終了し、正常で
あれば、次の方向の振動試験を行った。その結果、3方
向すべての振動試験をクリアしたものを「OK」とし
た。なお、方向の順序は特に規定しなかった。
【0027】この振動試験は、上記第1実施形態の酸素
センサ1と、上述の比較形態の酸素センサ60につい
て、それぞれ15個、9個ずつ行った。なお、センサ出
力は、プロパンガスバーナーにてリッチ燃焼状態での出
力値が0.7〜0.9Vのときを正常、この出力値をは
ずれた時を異常とした。また、センサ出力が異常とは、
センサ出力側の配線(電極リード部25a、26aな
ど)が例えばセンサ素子の折損等により断線したことを
意味する。この試験結果を下記表2に示す。本実施形態
の酸素センサ1は15個すべてが3方向の振動試験をク
リアしたのに対し、比較形態の酸素センサ60は9個す
べてが3方向の振動試験をクリアできなかった。このよ
うに、本実施形態の酸素センサ1は、比較形態の酸素セ
ンサ60に比べて振動耐久性が向上することがわかっ
た。
【0028】
【表2】
【0029】以上詳述した本実施形態の酸素センサ1に
よれば、以下の効果が得られる。 自動車の排気管等に固定されて使用される酸素センサ
1には、自動車が走行しているときにタイヤがはじいた
小石が衝突したり、悪路走行中に激しい振動が加わった
りする。しかし、カシメリング35が、足部35aを介
して主体金具3側(具体的には内筒部材13)に一体化
されて支持されているため、このように外部から衝撃や
振動を受けたとしても、センサ素子2に取り付けられた
コンタクト30が負荷となってセンサ素子2が振れるの
を、有効に防止できる。したがって、この酸素センサ1
によれば、外部からの衝撃や振動に十分耐えることがで
きるという効果が得られる。
【0030】カシメリング35は足部35aを介して
内筒部材13に一体化されているため、酸素センサ1を
組み立てる際にセンサ素子2の電極端子部27、28、
37、38が芯ズレを起こしていたとしても、この足部
35aでその芯ズレによる応力を逃がすことができる。
【0031】カシメリング35は内筒部材13に一体
化されており、この内筒部材13は外筒部材17の内側
に空隙をもって設けられている。このため、酸素センサ
1の外筒部材17に物体が衝突して外筒部材17が凹ん
だとしても、外筒部材17と内筒部材13との間の空隙
がクッション的な役割を果たすことから、この凹みが直
ちにカシメリング35に伝わることがなく、一層、外部
からの衝撃や振動に耐えやすい構造といえる。
【0032】カシメリング35は足部35aが内筒部
材13に溶接固定されているため、たとえばカシメリン
グ35の足部35aが内筒部材13の内側に弾性接触
(非固定)されている場合に比べてしっかりと支持され
ている。このため、より外部からの衝撃や振動に耐えや
すい。
【0033】[第2実施形態]図9は第2実施形態のカ
シメリングと内筒部材との接合部分の拡大図である。第
2実施形態では、図9に示すように、カシメリング13
5は内筒部材113と一体成形され、カシメリング13
5と内筒部材113の境界付近には複数のスリットSが
設けられている。この結果、カシメリング135と内筒
部材113とは複数の足部135aを介して一体化され
ている構造となる。第2実施形態のそれ以外の構成は、
第1実施形態と同様の構成であるため、その説明を省略
する。この第2実施形態は、第1実施形態と同様の作
用、効果を奏する。
【0034】[第3実施形態]図10は第3実施形態の
カシメリングと内筒部材との接合部分の拡大図である。
第3実施形態では、図10に示すように、カシメリング
235は内筒部材213と一体成形され、第2実施形態
のようなスリットを有していない。第3実施形態のそれ
以外の構成は、第1実施形態と同様であるため、その説
明を省略する。この第3実施形態は、上記第1実施形態
の、、と同様の効果を奏する。
【0035】[第4実施形態]図11は第4実施形態の
カシメリングと内筒部材との接合部分の拡大図である。
第4実施形態では、図11に示すように、第1実施形態
と同じカシメリング35を用い、この足部35aを内方
向に弾性変形させた状態で内筒部材13の内側にはめ込
むことにより、足部35aを内筒部材13に弾性接触さ
せている。第4実施形態のそれ以外の構成は、第1実施
形態と同様であるため、その説明を省略する。この第4
実施形態は、上記第1実施形態の〜と同様の効果を
奏する。
【0036】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の酸素センサの破断面図であ
る。
【図2】 センサ素子の説明図である。
【図3】 コンタクトの説明図である。
【図4】 カシメリングと内筒部材との接合部分の拡大
図である。
【図5】 振り子試験装置の説明図である。
【図6】 比較形態の酸素センサの破断面図である。
【図7】 振動発生装置の説明図である。
【図8】 1サイクルの振動条件を表すグラフである。
【図9】 第2実施形態のカシメリングと内筒部材との
接合部分の拡大図である。
【図10】 第3実施形態のカシメリングと内筒部材と
の接合部分の拡大図である。
【図11】 第4実施形態のカシメリングと内筒部材と
の接合部分の拡大図である。
【図12】 従来の酸素センサの破断面図である。
【符号の説明】
1・・・酸素センサ、2・・・センサ素子、3・・・主
体金具、4・・・絶縁性ホルダ、13・・・内筒部材、
17・・・外筒部材、27、28・・・電極端子部、3
0・・・コンタクト部材、31・・・雌コンタクト、3
2・・・絶縁性ハウジング、33・・・固定金具、34
・・・押圧バネ、35・・・カシメリング、35a・・
・足部。
フロントページの続き (72)発明者 西尾 久治 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象となるガス中の被検出成分に応
    じて電極端子間の電気特性値が変化するセンサ素子と、 前記センサ素子を収納する収納部材と、 前記センサ素子の電極端子を導通部にて挟み込む挟持部
    材と、 前記挟持部材が前記導通部にて前記センサ素子の電極端
    子を挟み込んだ状態を保つように前記挟持部材を保持す
    る保持部材とを備えたガスセンサにおいて、 前記保持部材は前記収納部材側に支持されていることを
    特徴とするガスセンサ。
  2. 【請求項2】 前記保持部材は、該保持部材の下側周縁
    から延び出した足部を介して前記収納部材側に支持され
    ていることを特徴とする請求項1記載のガスセンサ。
  3. 【請求項3】 前記収納部材は、ガスセンサの外郭をな
    す外筒部及び該外筒部の内側に空隙をもって配置された
    内筒部を有しており、前記保持部材は、前記内筒部に支
    持されていることを特徴とする請求項1又は2記載のガ
    スセンサ。
  4. 【請求項4】 前記保持部材は、前記収納部材側に弾性
    接触していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載のガスセンサ。
  5. 【請求項5】 前記保持部材は、前記収納部材側に連結
    固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載のガスセンサ。
  6. 【請求項6】 前記保持部材は、前記収納部材側と一体
    的に成形されていることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載のガスセンサ。
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