JP3322125B2 - エレベータ用垂下ロープの制振装置 - Google Patents

エレベータ用垂下ロープの制振装置

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JP3322125B2
JP3322125B2 JP12789496A JP12789496A JP3322125B2 JP 3322125 B2 JP3322125 B2 JP 3322125B2 JP 12789496 A JP12789496 A JP 12789496A JP 12789496 A JP12789496 A JP 12789496A JP 3322125 B2 JP3322125 B2 JP 3322125B2
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damping device
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elevator
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健治 森川
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Fujitec Co Ltd
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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの昇降
路内に垂下したロープを使用してかごの速度や位置等を
検出する装置に係り、特にロープの振動による検出誤差
の発生やかごへの振動の伝達を防止する装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の垂下ロープを使用した一例を図に
より説明する。図5はかごの速度検出に垂下ロープを使
用したエレベータを示す全体概略図、図6は図5のA部
詳細部、図7は図6の平面図である。図において、1は
エレベータの昇降路2に立設されて、かご3の昇降を案
内するガイドレール、4はかご3に設置された速度検出
器であり、メインプーリ5aとテンションプーリ5b及
びメインプーリ5aに連結したエンコーダ(図示省略)
を備えている。
【0003】6,7はガイドレール1の上下端に固定さ
れた取付腕、8,9は取付腕6,7に固定された取付金
具、10はUボルトであり、横方向、即ち、2本の足部
10a,10bが水平方向に並ぶように取付金具9に取
り付けてある。11は上端が取付金具8に固定され、中
間はプーリ5a,5bに巻き掛けられ、下部はUボルト
10と取付金具9とで形成された孔部12を貫通した、
エアーコードのようなロープであり、最下端にテンショ
ンウェイト13が固定されて張力が与えられている。
【0004】そして、かご3が昇降すると、プーリ5
a,5bが回転して、エンコーダを駆動し、かご3の速
度を検出する。また、かご3の昇降時の振動等によっ
て、ロープ11が振動したときには、Uボルト10がス
トッパの役割を果たし、ロープ11の振動を抑制する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例の場合、U
ボルト10は横方向に取り付けてあるため、ロープ11
の横方向の振動は抑制できるが、縦方向の振動を抑制す
ることはできなかった。そのため、ロープ11の縦振動
によって、プーリ5a,5bが回転むらを起こし、正確
な速度検出ができなくなる可能性があった。また、ロー
プ11の振動がかご3に伝わり、乗り心地の悪化を招く
虞もあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、Uボルトの足
部の様な横部材にロープを接触させておく構成にするこ
とにより、ロープの縦振動を抑制できるようにしたもの
である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、Uボルト又は同等のも
のを、縦方向に取り付け、ロープが常にUボルトの両方
の足部に接するように構成することにより、ロープとU
ボルトの足部との摩擦力で、ロープの振動を減衰させる
ものである。また、本発明の他の実施の形態は、Uボル
トを従来と同様に縦方向又は適当な角度を持って取り付
け、ロープがUボルトの両方の足部に接触するように構
成したものである。更に、本発明の他の実施の形態は、
少なくとも一つの横部材にロープを巻き掛けることによ
り、振動を減衰させる構成である。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を図により説明する。図1
は図6に相当する図、図2は図1の平面図であり、図
6,7と同一符号は同一のものを示している。本実施例
においては、Uボルト10を縦方向、即ち、2本の足部
10a,10bが上下方向に並ぶように取付金具9に取
り付けてある。そして、このUボルト10と取付金具9
とで形成された孔部20を、ロープ11が貫通するよう
に構成している。
【0009】本実施例では、ロープ11は常に2本の足
部10a,10bに接しているため、かご3の走行によ
って発生するロープ11の揺動は、足部10a,10b
とロープ11との摩擦によって減衰される。そのため、
プーリ5a,5bの回転むらやかご3の乗り心地の悪化
を防止することができる。
【0010】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。図3は図1に相当する図であり、図1と同一符号は
同一のものを示している。この実施例は、図6に示した
従来例と同様に、Uボルト10は横方向に取り付け、ロ
ープ11をUボルト10の足部10a.10bの両方に
接触するようにしたものである。この実施例において
も、図1,2の実施例と同様の効果がある。
【0011】前記各実施例では、Uボルトを使用してい
るが、これに限定されることはなく、ロープと接触する
少なくとも二つの横部材を有し、ロープがこれら各横部
材に接触するように配置すればよい。また、これら各横
部材は、図1のような上下方向や、図3のような左右方
向に設置してもよく、それ以外の任意の角度を持たせて
設置してもよい。
【0012】図4も本発明の他の実施例を示す図であ
り、図3に相当する図で、図3と同一符号は同一のもの
を示している。この実施例は、Uボルトの代わりに棒状
の横部材30を設け、この横部材30にロープ11を巻
き掛けたものである。この実施例においても、図1,2
の実施例と同様の効果がある。
【0013】また、前記各実施例は、Uボルト10や横
部材30によってロープ11の縦横両方の振動抑制効果
がある。更に、かごの速度検出器だけでなく、同様の構
成のかご位置検出器等にも使用することができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ロープ振動によるプーリの回転むらや、かごの乗り心地
の悪化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す図である。
【図5】かごの速度検出に垂下ロープを使用した従来の
エレベータを示す全体概略図である。
【図6】図5のA部詳細図である。
【図7】図6の平面図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール 2 昇降路 3 かご 4 速度検出器 5a,5b プーリ 6,7 取付腕 8,9 取付金具 10 Uボルト 10a,10b Uボルト10の足部(横部材) 11 ロープ 12,20 孔部 13 テンションウェイト 30 横部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータの昇降路内に垂下され、下端
    にはテンションウェイトを固定したロープを備えたもの
    において、 前記ロープの前記テンションウェイトの上方に、少なく
    とも二つの横部材を設け、前記ロープを前記少なくとも
    二つの横部材の全部に接触するように配置したことを特
    徴とするエレベータ用垂下ロープの制振装置。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも二つの横部材はUボルト
    の足部であることを特徴とする請求項1記載のエレベー
    タ用垂下ロープの制振装置。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも二つの横部材に代えて、
    少なくとも一つの横部材を設け、前記ロープをこの横部
    材に巻き掛けたことを特徴とする請求項1記載のエレベ
    ータ用垂下ロープの制振装置。
JP12789496A 1996-04-23 1996-04-23 エレベータ用垂下ロープの制振装置 Expired - Fee Related JP3322125B2 (ja)

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CN115783956A (zh) * 2022-11-15 2023-03-14 日立电梯(中国)有限公司 一种减震式轿底配重块装配结构

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