JP3320627B2 - 新規金属イオン交換リン−バナジウム化合物および該化合物を用いた固体酸触媒 - Google Patents

新規金属イオン交換リン−バナジウム化合物および該化合物を用いた固体酸触媒

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JP3320627B2
JP3320627B2 JP05438097A JP5438097A JP3320627B2 JP 3320627 B2 JP3320627 B2 JP 3320627B2 JP 05438097 A JP05438097 A JP 05438097A JP 5438097 A JP5438097 A JP 5438097A JP 3320627 B2 JP3320627 B2 JP 3320627B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な金属イオン
交換リン−バナジウム系の酸化物およびこのリン−バナ
ジウム系の酸化物を含有する固体酸触媒に関するもので
ある。詳しくは、この新規なリン−バナジウム系酸化物
が特定のd値(面間隔、Å)を示す化合物である。この
化合物は、固体酸を示し、この酸性質により触媒として
用いることができるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、リン−バナジウム系の酸化物につ
いては、種々研究がなされており、この酸化物について
の物性および用途も開発も同時に行なわれている。リン
−バナジウム化合物は、その酸化状態、構造等の性格が
特異的であるため、種々結晶構造を有し、またその構造
の際より種々の用途に用いられている。また、リン−バ
ナジウム系酸化物の触媒有効成分は(VO)2 2 7
の組成を有する結晶性酸化物であるピロリン酸ジバナジ
ルであることもよく知られている。このピロリン酸ジバ
ナジルは、その前駆体であるオルトリン酸−水素バナジ
ル水和物(VOHPO4 ・nH2 O)を合成し、この前
駆体を加熱脱水することにより得られる。そして、前駆
体であるオルトリン酸−水素バナジル水和物はVOHP
4 層同士が層間の水分子を通して水素結合してできた
層間化合物であることが知られている。
【0003】一般に、リン−バナジウム化合物が、ブタ
ン、ブテン、ブタジエンなどの炭素原子数4の炭化水素
(以下、C4 炭化水素と略す)の気相酸化用触媒として
有効であることはよく知られている。このリン−バナジ
ウム系酸化物を特定するためのX線回折ピークのパター
ンが種々発表されている(特開昭53−61588号、
同56−41816号、同56−45815号、同59
−132938号、特開平5−15781号各公報)。
また、リン−バナジウム系酸化物への第3成分の添加に
ついても種々発表されている(特開昭52−13558
0号、同54−30114号、同57−111219号
各公報)。
【0004】そして、リン−バナジウム系酸化物につい
ては前記公報のほかにも多くの文献に記載されており、
例えば、B.K.Hodnett,ed.,catal
ysis Today,Vol.1,No.5(198
7)に詳細に記載されている。
【0005】しかしながら、リン−バナジウム系酸化物
の前駆体であるオルトリン酸−水素バナジル水和物(V
OHPO4 ・nH2 O)の層間にあるH+ を2価の金属
カチオンと交換した化合物の合成は試みられていない。
【0006】例えば、図1に模式的にその平面構造が示
されているリン−バナジウム化合物は、オルソリン酸水
素バナジルVOHPO4 水和物の場合、図2に示すよう
にVOHPO4 層間の構造水を介しての水素結合による
層状化合物であることは知られている。その層間間隔は
通常約5.70Åである。しかるに、この層間のプロト
ンを他の金属カチオンと交換した例は全く知られていな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、新規なリン−バナジウム化合物を提供すること
にある。
【0008】本発明の他の目的は、リン−バナジウム化
合物の層状構造の層間に存在するプロトンを金属イオン
で交換してなる新規なリン−バナジウム化合物およびそ
の製造方法を提供することにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、新規な固体酸
触媒を提供することにある。
【0010】本発明の別の目的は、炭化水素の気相での
部分酸化に好適な触媒を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記諸目的は、下記
(1)〜(8)により達成される。
【0012】(1) 式(1) VOHPO4 ・nH2 O (1) (ただし、式中、0≦n≦2.0である。)で示される
オルソリン酸水素バナジルを、二価金属塩水溶液で処理
して該オルソリン酸水素バナジルの層間に存在するH+
を二価金属イオンで交換し、得られるイオン交換体を乾
燥することにより得られる金属イオン交換リン−バナジ
ウム化合物。
【0013】(2) 層間間隔が7.0〜8.2Åであ
る前記(1)に記載の化合物。
【0014】(3) 式(1) VOHPO4 ・nH2 O (1) (ただし、式中、0≦n≦2.0である。)で示される
オルソリン酸水素バナジルを、二価金属塩水溶液で処理
して該オルソリン酸水素バナジルの層間に存在するH+
を二価金属イオンで交換し、得られるイオン交換体を乾
燥し、ついで焼成することにより得られる金属イオン交
換リン−バナジウム化合物。
【0015】(4) 二価金属は、コバルト、ニッケ
ル、銅、亜鉛、マンガン、鉄、マグネシウム、パラジウ
ム、白金およびゲルマニウムよりなる群から選ばれた少
なくとも1種のものである前記(1)または(3)に記
載の化合物。
【0016】(5) 乾燥は150〜250℃の温度で
行なわれる前記(1)または(3)に記載の化合物
【0017】(6) 焼成は炭化水素類の存在下に還元
性雰囲気下に350〜600℃の温度で行なわれる前記
(3)に記載の化合物
【0018】(7) 前記(1)〜(6)のいずれか一
つに記載の金属イオン交換リン−バナジウム化合物より
なる固体酸触媒。
【0019】(8) 前記(1)〜(6)のいずれか一
つに記載の金属イオン交換リン−バナジウム化合物より
なる炭化水素類の気相部分酸化用触媒。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明による金属イオン交換リン
−バナジウム化合物は、バナジウム化合物とリン化合物
とを反応させて 式(1) VOHPO4 ・nH2 O (1) (ただし、式中、0≦n≦2.0である。)で示される
オルソリン酸水素バナジルを、二価金属塩水溶液で処理
して該オルソリン酸水素バナジルの層間に存在するH+
を二価金属イオンで交換し、得られるイオン交換体を乾
燥することにより得られる。また、必要によりさらに焼
成することにより得られる金属イオン交換リン−バナジ
ウム化合物が得られる。
【0021】本発明に係る金属イオン交換リン−バナジ
ウム化合物の層間間隔は、7.0〜8.2Å、好ましく
は7.1〜8.1Åである。
【0022】本発明に係る金属イオン交換リン−バナジ
ウム化合物の製造方法について以下に詳述する。
【0023】本発明によれば、後述する特定のX線回折
スペクトルを示すものを調製することができれば、いず
れの方法であってもよいが、代表的な調製方法として
は、前駆体として用いるオルトリン酸水素バナジル水和
物(VOHPO4 ・nH2 O)の含水率により以下の2
種の調製方法がある。まず触媒調製に使用する原料を説
明する。
【0024】バナジウム源としては、リン−バナジウム
系酸化物の製造に一般に用いられているバナジウム化合
物であればいずれも使用することができる。具体例とし
ては五酸化バナジウム、メタバナジン酸塩、オキシハロ
ゲン化バナジウムなどの5価、4価または3価バナジウ
ム含有化合物を挙げることができる。これらのうち、五
酸化バナジウムが特に好適に用いられる。
【0025】リン源としては、バナジウム源と同様に、
リン−バナジウム系酸化物の製造に一般に用いられてい
るリン化合物を使用することができる。具体例として
は、オルソリン酸、ピロリン酸、亜リン酸、ポリリン
酸、五酸化リンなどを挙げることができる。これらのう
ち、オルソリン酸が好適に用いられる。
【0026】調製方法1 調製方法1について説明をする。なお、化合物のH2
の量は、便宜的に特定量で示すものである。
【0027】調製方法1としては、バナジウム化合物と
リン化合物とを水性溶媒または有機溶媒中で反応させて
オルソリン酸水素バナジル、例えばVOHPO4 ・0.
5H2 Oとし、得られたオルソリン酸バナジルを蒸留水
に加え、さらにアルカリ塩を加えた後にpHを5〜7に
調整し、濾過・洗浄をした後、金属塩水溶液によりイオ
ン交換する方法である。その後、イオン交換体を乾燥
し、得られた乾燥体、例えばVOM0.5 PO4 を、さら
に必要により焼成して得られる。さらに具体的には以下
の手順により行なう。
【0028】(1)バナジウム化合物とリン化合物とを
反応させる工程 当該工程とは、バナジウム化合物とリン化合物とを水性
溶媒または有機溶媒中で反応させてオルソリン酸水素バ
ナジル、例えばVOHPO4 ・0.5H2 Oを得る工程
である。
【0029】バナジウム化合物とリン化合物とを反応さ
れる水性溶媒または有機溶媒とは、5価のバナジウム化
合物を還元し得る還元剤としての機能と反応溶媒として
の機能を有するものを意味し、これら機能を有するもの
であればいずれも使用することができる。この有機溶媒
の代表例としては、1−プロパノール、イソプロパノー
ル、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノー
ル、1−ペンタノール、2−ペンタノール、イソペンチ
ルアルコールなどの脂肪族アルコール類;ベンジルアル
コール、メチルベンジルアルコール、ジメチルベンジル
アルコール、エチルベンジルアルコールなどの芳香族ア
ルコール類;ベンズアルデヒド、トルアルデヒド、ジメ
チルベンズアルデヒド、アニスアルデヒドなどの芳香族
アルデヒドである。有機溶媒としては水性有機溶媒が好
ましい。また、脂肪族アルコール類と芳香族アルコール
類、芳香族アルデヒドとを混合して用いることもでき
る。好ましくは、イソブタノール、ベンジルアルコール
をそれぞれ単独もしくはその混合物である。また、バナ
ジウム化合物とリン化合物とを水性の溶媒中で反応させ
る場合、5価のバナジウム化合物を4価のバナジウム化
合物に還元し得る還元剤としては、濃塩酸、ヒドラジ
ン、ヒドロキシルアミンを用いることができる。
【0030】リン源とバナジウム源との使用割合につい
ては、リン/バナジウム(原子比)として、0.9/1
〜1.2/1、好ましくは0.95/1〜1.1/1と
なるように使用するのがよい。
【0031】該溶液中でバナジウム化合物とリン化合物
とを60〜150℃、好ましくは80〜140℃で2〜
24時間、好ましくは4〜12時間反応させオルソリン
酸水素バナジルを得る。
【0032】(2)pHの調整工程 当該工程とは、得られたオルソリン酸水素バナジルを蒸
留水に加え、さらにアルカリ塩を加えた後にpHを5〜
7、好ましくは6〜7に調整し、濾過・洗浄する工程で
ある。
【0033】pH調整は、通常アルカリ溶液によって行
なう。オルソリン酸水素バナジルを蒸留水に加え、十分
に攪拌した後、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど
のアルカリ水溶液を徐々に加え、pHを5〜7、好まし
くは6〜7に調整する。調整後、ただちに沈殿物を濾過
し、十分に洗浄する。
【0034】(3)金属イオン交換工程 当該工程とは、上記洗浄をした後、蒸留水を加え、金属
塩水溶液によりイオン交換する工程である。
【0035】得られた沈殿物を金属塩の水溶液に加え、
60〜100℃、好ましくは80〜100℃で5〜60
時間、好ましくは15〜60時間還流しイオン交換反応
を行なう。金属塩としては、硝酸塩、炭酸塩、有機酸塩
などであり、好ましくは、酢酸塩などの有機酸塩の二価
金属塩である。該金属は、VOHPO4 ・0.5H2
に対してモル比で0.5〜5倍となるように使用するの
がよい。二価金属としては、コバルト、ニッケル、銅、
亜鉛、マンガン、鉄、マグネシウム、パラジウム、白
金、ゲルマニウム等があり、好ましくはコバルト、ニッ
ケル、銅、亜鉛等であり、その1種または2種以上の混
合物である。イオン交換後に濾過し洗浄することにより
過剰金属塩を除去する。
【0036】(4)乾燥工程 当該工程とは、得られた沈殿物を乾燥する工程である。
得られた沈殿物を150〜250℃、好ましくは180
〜220℃で5〜24時間、好ましくは12〜20時間
窒素などの不活性ガス気流中、または空気気流中で乾燥
してイオン交換体、例えばVOMm PO4 を得る。な
お、mは0.01〜0.5、好ましくは0.1〜0.5
である。
【0037】(5)焼成工程 当該工程とは、乾燥工程後に焼成する工程であり、必要
により行なわれる。
【0038】乾燥したイオン交換体、例えばVOM0.5
PO4 を粉末状あるいは成型体とした後、不活性ガス気
流下、あるいはブタンなどの炭化水素ガス、好ましくは
炭化水素ガスと空気との混合ガス気流下で350〜60
0℃、好ましくは400〜600℃の温度で約5〜24
時間、好ましくは10〜20時間焼成を行なう。炭化水
素ガスの濃度は、炭化水素ガスと空気の合計量に対して
ブタン換算で0.5〜10容量%、好ましくは5〜10
容量%である。
【0039】調製方法2 調製方法2について説明する。なお、化合物の結晶水H
2 Oの量は、便宜的に特定量で示すものである。調製方
法2としては、バナジウム化合物とリン化合物とを水性
溶媒中で加熱還流しVOPO4 ・2.0H2 Oとし、さ
らに得られたVOPO4 ・2.0H2 Oを有機溶媒中で
還元してオルソリン酸水素バナジル、例えばVOHPO
4 ・1.5H2 Oを得た後、金属塩水溶液によりイオン
交換する方法である。さらに具体的には以下の手順によ
り行なう。
【0040】(1)バナジウム化合物とリン化合物とを
反応させる工程 当該工程とは、バナジウム化合物とリン化合物とを水性
溶媒中で加熱還流しVOPO4 ・2.0H2 Oを得る工
程である。
【0041】リン源とバナジウム源との使用割合につい
ては、リン/バナジウム(原子比)として、5/1〜1
2/1、好ましくは7/1〜10/1となるように使用
するのがよい。
【0042】バナジウム源とリン源とを蒸留水に添加
し、60〜100℃、好ましくは80〜100℃で、2
〜12時間、好ましくは6〜10時間加熱還流すること
で、VOPO4 ・2.0H2 Oを得ることができる。
【0043】(2)VOPO4 ・2.0H2 Oの還元工
程 当該工程とは、上記工程で得られたVOPO4 ・2.0
2 Oを有機溶媒中で還元しVOHPO4 ・1.5H2
Oを得る工程である。VOPO4 ・2.0H2Oの還元
溶媒としては1−プロパノール、1−ブタノール、1−
ペンタノールなどの1−アルカノール、好ましくは1−
ブタノールを用いることができる。該溶媒中でVOPO
4 ・2.0H2 Oを60〜150℃、好ましくは80〜
110℃で、2〜24時間、好ましくは8〜12時間反
応させVOHPO4 ・1.5H2Oを得る。
【0044】(3)金属イオン交換工程 当該工程とは、図3にその構造を示すように、VOHP
4 ・1.5H2 Oを得た後、金属塩水溶液によりイオ
ン交換する工程である。得られたVOHPO4・1.5
2 Oを金属塩の水溶液に加え、60〜100℃、好ま
しくは80〜100℃で、5〜60時間、好ましくは1
5〜60時間還流しイオン交換反応を行なう。金属塩と
しては、硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩、有機酸塩などであ
り、好ましくは、酢酸塩などの有機酸塩の二価金属塩で
ある。該金属塩は、VOHPO4 ・1.5H2 Oに対し
てモル比で0.5〜5倍、好ましくは3〜5倍となるよ
うに使用するのがよい。二価金属としては、コバルト、
ニッケル、銅、亜鉛、マンガン、鉄、マグネシウム、パ
ラジウム、白金、ゲルマニウム等があり、好ましくはコ
バルト、ニッケル、銅、亜鉛等であり、その1種または
2種以上の混合物である。イオン交換後に濾過し洗浄す
ることにより過剰金属塩を除去する。
【0045】(4)乾燥工程 当該工程とは、イオン交換体である沈殿物を乾燥する工
程である。得られた沈殿物を150〜250℃、好まし
くは180〜220℃で5〜24時間、好ましくは12
〜20時間窒素などの不活性ガス気流中、または空気気
流中で乾燥し(VOMm PO4 )を得る。なお、mは
0.01〜0.5、好ましくは0.1〜0.5である。
【0046】(5)焼成工程 当該工程とは、乾燥後に焼成する工程であり、必要によ
り行なわれる。イオン交換体であるVOMm PO4 を粉
末状あるいは成型体とした後、不活性ガス気流下、ある
いはブタンなどの炭化水素ガス、好ましくは炭化水素ガ
スと空気との混合ガス気流下で350〜600℃、好ま
しくは400〜500℃の温度で約5〜24時間、好ま
しくは10〜20時間焼成を行なう。炭化水素ガスの濃
度は、炭化水素ガスと空気の合計量に対して、ブタン換
算で0.5〜10容量%、好ましくは5〜10容量%で
ある。
【0047】以上の工程で本発明のバナジウム−リン系
酸化物が得られる。
【0048】上記、調製方法1および調製方法2によっ
て得られた金属イオン交換リン−バナジウム系化合物を
触媒として使用する場合には、該化合物を特定の形状に
成形し用いることができるだけでなく、成形に際して成
形助剤を添加することもできる。成形助剤として、シリ
カゲル、アルミナゾル、タルクなどの無機物、あるいは
グラファイト、脂肪酸塩などの有機物も使用することが
できる。また、成形に際して、無機質の繊維を使用する
こともできる。
【0049】本発明の気相酸化用触媒は、単独で、また
はシリカ、アルミナ、チタニア、炭化ケイ素、陶器など
の担体とともに成型ないし、これらの担体に担持して使
用することもできる。また、その形状についても特に制
限はなく、粉末状でも、あるいは球状、円筒状、アーチ
状、サドル状などに、打錠成型、押出成型などの従来公
知の成型法により、成型して使用することもできる。
【0050】この金属イオン交換リンーバナジウム系化
合物は、固体酸を示すものである。この固体酸の性質を
用いて接触気相酸化反応用の触媒として使用することが
できるものである。
【0051】該接触気相酸化反応としては、ブタンの酸
化による無水マレイン酸の製造、イソブタンの酸化によ
るメタクロレインおよびメタクリル酸の製造、メタクロ
レインの酸化によるメタクリル酸の製造、プロパンのア
ンモ酸化によるアクリロニトリルの製造、イソ酪酸の酸
化脱水素によるメタクリル酸の製造などの反応が挙げら
れる。特に、ノルマルブタンを分子状酸素の存在下に無
水マレイン酸に選択酸化することに使用することができ
る。
【0052】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明する。
【0053】実施例1 五酸化バナジウム(V2 5 )をイソブタノール中80
℃で99%オルトリン酸と反応させて調製した(VOH
PO4 ・0.5H2 O):6.0gを100mlの蒸留
水に加え攪拌した。1.0モル/リットルの水酸化ナト
リウム水溶液を徐々に加えてpHを6.5に調製した。
ただちに濾過して洗浄を繰り返し、過剰のナトリウムイ
オンを除去した。この沈殿物を0.2モル/リットルの
2価の酢酸コバルト溶液250mlに加え80℃で48
時間還流を行なった。還流後、濾過洗浄して過剰の金属
イオンを取り除いた。これを、室温で一晩乾燥し、さら
に、アルゴン気流下、200℃で3時間乾燥した。この
乾燥物は(VOM0.5 PO4 )の2価コバルトイオン交
換体であることを確認した。得られたコバルトイオン交
換体をノルマルブタン濃度2.0容量%の空気混合ガス
気流下で480℃で12時間の焼成を行なった。
【0054】得られたコバルトイオン交換リン−バナジ
ウム系酸化物(VOCo0.5 PO4)の乾燥体のX線回
折スペクトルは、表1に示す主要ピークを有しているこ
とがわかった。なお、参考までに、VOHPO4 ・1.
5H2 OのX線回折スペクトルも表1に示す。さらに、
VOHPO4 ・1.5H2 Oおよび該コバルトイオン交
換リン−バナジウム系酸化物の格子定数を表2に示す。
また、そのX線回折のチャートは、図4のとおりであ
る。
【0055】また、コバルトイオン交換リン−バナジウ
ム系酸化物(VOCo0.5 PO4 )の焼成体のX線回折
スペクトルは、表3に示す主要ピークを有していること
がわかった。
【0056】実施例2 五酸化バナジウム(V2 5 )と85%オルトリン酸を
蒸留水中で加熱還流して調製した(VOPO4 ・2.0
2 O)を、さらに1−ブタノール中110℃で加熱還
流して(VOHPO4 ・1.5H2 O)を調製した。得
られた(VOHPO4 ・1.5H2 O):6.0gを
0.2モル/リットルの2価の酢酸コバルト液250m
lに加え80℃で48時間還流を行った。還流後、濾過
洗浄して過剰の金属イオンを取り除いた。これを、室温
で一晩乾燥し、さらに、アルゴン気流下、200℃で3
時間乾燥した。この乾燥物は(VOM0.5 PO4 )の2
価コバルト交換体であることを確認した。得られたコバ
ルトイオン交換体をノルマルブタン濃度2.0容量%の
空気混合ガス気流下で480℃で12時間の焼成を行な
った。
【0057】得られたコバルトイオン交換リン−バナジ
ウム系酸化物(VOCo0.5 PO4)の乾燥体のX線回
折スペクトルは、表1に示す主要ピークを有しているこ
とがわかった。また、そのX線回折スペクトルのチャー
トは、図5のとおりである。
【0058】また、コバルトイオン交換リン−バナジウ
ム系酸化物(VOCo0.5 PO4 )の焼成体のX線回折
スペクトルは、表3に示す主要ピークを有していること
が分かった。
【0059】実施例3 五酸化バナジウム(V2 5 )を2−ブタノール中80
℃で99%オルトリン酸と反応させて調整した(VOH
PO4 ・0.5H2 O):6.0gを100mlの蒸留
水に加え攪拌した。1.0モル/リットルの水酸化ナト
リウム水溶液を徐々に加えてpHを6.5に調整した。
ただちに濾過して洗浄を繰り返し、過剰のナトリウムイ
オンを除去した。この沈殿物を0.2モル/リットルの
2価の酢酸ニッケル溶液250mlに加え90℃で55
時間還流を行なった。還流後、濾過洗浄して過剰の金属
イオンを取り除いた。これを、室温で一晩乾燥し、さら
にアルゴン気流下、200℃で3時間乾燥した。この乾
燥物は(VOM0.5 PO4)の2価ニッケルイオン交換
体であることを確認した。得られたニッケルイオン交換
体をノルマルブタン濃度2.0容量%の空気混合ガス気
流下で480℃で12時間の焼成を行なった。
【0060】得られたニッケルイオン交換リン−バナジ
ウム系酸化物(VONi0.5 PO4)の乾燥体のX線回
折スペクトルは、表1に示す主要ピークを有しているこ
とがわかった。なお、該ニッケルイオン交換リン−バナ
ジウム系酸化物の格子定数を表2に示す。
【0061】また、ニッケルイオン交換リン−バナジウ
ム系酸化物(VONi0.5 PO4 )の焼成体のX線回折
スペクトルは、表3に示す主要ピークを有していること
が分かった。
【0062】実施例4 五酸化バナジウム(V2 5 )と85%オルトリン酸を
蒸留水中で加熱還流して調製した(VOPO4 ・2.0
2 O)を、さらに1−ブタノール中110℃で加熱還
流して(VOHPO4 ・1.5H2 O)を調製した。得
られた(VOHPO4 ・1.5H2 O):6.0gを
0.2モル/リットルの2価の酢酸ニッケル液250m
lに加え85℃で60時間還流を行なった。還流後、濾
過洗浄して過剰の金属イオンを取り除いた。これを、室
温で一晩乾燥し、さらに、アルゴン気流下、200℃で
3時間乾燥した。この乾燥物は(VOM0.5 PO4 )の
2価ニッケルイオン交換体であることを確認した。得ら
れたニッケルイオン交換体をノルマルブタン濃度2.0
容量%の空気混合ガス気流下で480℃で12時間の焼
成を行なった。
【0063】得られたニッケルイオン交換リン−バナジ
ウム系酸化物(VONi0.5 PO)の乾燥体のX線回
折スペクトルは、表1に示す主要ピークを有しているこ
とがわかった。
【0064】また、ニッケルイオン交換リン−バナジウ
ム系酸化物(VONi0.5 PO4 )の焼成体のX線
回折スペクトルは、表3に示す主要ピークを有している
ことが分かった。
【0065】実施例5 五酸化バナジウム(V2 5 )を2−ブタノール中80
℃で99%オルトリン酸と反応させて調整した(VOH
PO4 ・0.5H2 O):6.0gを100mlの蒸留
水に加え攪拌した。1.0モル/リットルの水酸化ナト
リウム水溶液を徐々に加えてpHを6.5に調整した。
ただちに濾過して洗浄を繰り返し、過剰のナトリウムイ
オンを除去した。この沈殿物を0.2モル/リットルの
2価の酢酸銅溶液250mlに加え80℃で20時間還
流を行なった。還流後、濾過洗浄して過剰の金属イオン
を取り除いた。これを、室温で一晩乾燥し、さらにアル
ゴン気流下、200℃で3時間乾燥した。この乾燥物は
(VOM0.2 0.6 PO4)の2価銅イオン交換体であ
ることを確認した。得られた銅イオン交換体をノルマル
ブタン濃度2.0容量%の空気混合ガス気流下で480
℃で12時間の焼成を行なった。
【0066】得られた銅イオン交換リン−バナジウム系
酸化物(VOCu0.2 0.6 PO4)の乾燥体のX線回
折スペクトルは、表1に示す主要ピークを有しているこ
とがわかった。なお、該銅イオン交換リン−バナジウム
系酸化物の格子定数を表2に示す。
【0067】実施例6 五酸化バナジウム(V2 5 )と85%オルトリン酸を
蒸留水中で加熱還流して調製した(VOPO4 ・2.0
2 O)を、さらに1−ブタノール中110℃で加熱還
流して(VOHPO4 ・1.5H2 O)を調製した。得
られた(VOHPO4 ・1.5H2 O):6.0gを
0.2モル/リットルの2価の酢酸亜鉛溶液250ml
に加え80℃で30時間還流を行った。還流後、濾過洗
浄して過剰の金属イオンを取り除いた。これを、室温で
一晩乾燥し、さらに、アルゴン気流下、200℃で3時
間乾燥した。この乾燥物は(VOM0.3 0.4 PO4
の2価亜鉛イオン交換体であることを確認した。得られ
た亜鉛イオン交換体をノルマルブタン濃度2.0容量%
の空気混合ガス気流下で480℃で12時間の焼成を行
った。
【0068】得られた亜鉛イオン交換リン−バナジウム
系酸化物(VOZn0.3 0.4 PO4 )の乾燥体のX線
回折スペクトルは、表1に示す主要ピークを有している
ことがわかった。なお、該亜鉛イオン交換リン−バナジ
ウム系酸化物の格子定数を表2に示す。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】上記表1、2の中で、リン−バナジウム化
合物の層状構造の層間距離を表わしているのは、表1中
ではhkl=001であり、表2の格子定数ではc軸の
値である。
【0073】実施例7〜10 n−ブタン酸化による無水マレイン酸の合成 転化率、選択率および収率はつぎのように定義される。
【0074】転化率(モル%)=(反応したブタンのモ
ル数/提供したブタンのモル数)×100 選択率(モル%)=(生成した無水マレイン酸のモル数
/反応したブタンのモル数)×100 収率(モル%)=(転化率×選択率)×100 実施例1および4〜6で得られた金属イオン交換バナジ
ウム−リン系酸化物10gを直径5mm、高さ5mmの
ペレットに成形し、この成形物を流通式反応器に充填
し、これにn−ブタン濃度1.5容量%のn−ブタンと
空気との混合ガスを空間速度2000hr-1で導入し、
n−ブタンの気相酸化を行なった。その結果を表4に示
す。
【0075】
【表4】
【0076】実施例11〜14 イソ−ブタン酸化によるメタクロレインおよびメタクリ
ル酸の合成 転化率、選択率および収率はつぎのように定義される。
【0077】転化率(モル%)=(反応したブタンのモ
ル数/提供したブタンのモル数)×100 メタクロレイン−選択率(モル%)=(生成したメタク
ロレインのモル数/反応したブタンのモル数)×100 メタクリル酸−選択率(モル%)=(生成したメタクリ
ル酸のモル数/反応したブタンのモル数)×100 収率(モル%)=(転化率×選択率)×100 実施例1および4〜6で得られた金属イオン交換バナジ
ウム−リン系酸化物10gを直径5mm、高さ5mmの
ペレットに成形し、この成形物を流通式反応器に充填
し、これにイソ−ブタン濃度20容量%、水蒸気濃度1
0容量%のイソ−ブタンおよび水蒸気と空気との混合ガ
スを空間速度2,000hr-1で導入し、イソ−ブタン
の気相酸化を行なった。その結果を表5に示す。
【0078】
【表5】
【図面の簡単な説明】
【図1】 オルソリン酸水素バナジルの構造を示す模式
平面図である。
【図2】 図1に示す構造図の断面を示す模式図であ
る。
【図3】 オルソリン酸水素バナジル水和物の構造なら
びにそのイオン交換体の断面構造を示す模式図である。
【図4】 本発明による金属イオン交換リン−バナジウ
ム化合物の一実施例を示すX線回折チャートである。
【図5】 本発明による金属イオン交換リン−バナジウ
ム化合物の他の実施例を示すX線回折チャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07C 57/05 C07C 57/05 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01B 25/37 B01J 27/198 CA(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) VOHPO4 ・nH2 O (1) (ただし、式中、0≦n≦2.0である。)で示される
    オルソリン酸水素バナジルを、二価金属塩水溶液で処理
    して該オルソリン酸水素バナジルの層間に存在するH+
    を二価金属イオンで交換し、得られるイオン交換体を乾
    燥することにより得られる金属イオン交換リン−バナジ
    ウム化合物。
  2. 【請求項2】 層間間隔が7.0〜8.2Åである請求
    項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 式(1) VOHPO4 ・nH2 O (1) (ただし、式中、0≦n≦2.0である。)で示される
    オルソリン酸水素バナジルを、二価金属塩水溶液で処理
    して該オルソリン酸水素バナジルの層間に存在するH+
    を二価金属イオンで交換し、得られるイオン交換体を乾
    燥し、ついで焼成することにより得られる金属イオン交
    換リン−バナジウム化合物。
  4. 【請求項4】 二価金属は、コバルト、ニッケル、銅、
    亜鉛、マンガン、鉄、マグネシウム、パラジウム、白金
    およびゲルマニウムよりなる群から選ばれた少なくとも
    1種のものである請求項1または3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 乾燥は150〜250℃の温度で行なわ
    れる請求項1または3に記載の化合物
  6. 【請求項6】 焼成は炭化水素類の存在下に還元性雰囲
    気下に350〜600℃の温度で行なわれる請求項3に
    記載の化合物
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一つに記載の
    金属イオン交換リン−バナジウム化合物よりなる固体酸
    触媒。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれか一つに記載の金
    属イオン交換リン−バナジウム化合物よりなる炭化水素
    類の気相部分酸化用触媒。
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