JP3320582B2 - 電子楽器の制御装置及びその制御プログラム設定方法 - Google Patents

電子楽器の制御装置及びその制御プログラム設定方法

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JP3320582B2
JP3320582B2 JP05331095A JP5331095A JP3320582B2 JP 3320582 B2 JP3320582 B2 JP 3320582B2 JP 05331095 A JP05331095 A JP 05331095A JP 5331095 A JP5331095 A JP 5331095A JP 3320582 B2 JP3320582 B2 JP 3320582B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子ピアノ、電
子オルガン等といった電子楽器において、制御プログラ
ムの変更や設定を容易にした電子楽器の制御装置及びそ
の制御プログラム設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子楽器の制御装置では、楽音の
内容を表す例えば波形データと楽音生成放音用プログラ
ムとは別々のメモリに格納されていた。従って、制御装
置の回路構成が複雑となりコストアップの原因となって
いた。そこで、かかる問題を除去するために、本出願人
は、波形データと楽音生成放音用プログラムを同一のメ
モリに記憶して、メモリをコンパクトにした楽音情報記
憶装置を出願中である(特開平2−126296号公報
参照)。
【0003】以下、特開平2−126296号公報に開
示された従来の電子楽器の制御装置と同等の電子楽器の
制御装置について、図面を参照しながら説明する。な
お、ここで説明する従来の電子楽器の制御装置は、特開
平2−126296号公報に開示された従来の電子楽器
の制御装置と実質的に同じであるが、以下においては、
説明を簡単、且つ分かり易くするために、要部のみを抽
出して説明する。
【0004】図6は、従来の電子楽器に適用されている
制御装置の要部の構成を示すブロック図である。図にお
いて、符号50で示すブロックは、例えば1チップの大
規模集積回路(LSI)で構成されている。このLSI
50には、タイミング発生器51、楽音発生器(TG:
トーンジェネレータ)52、中央処理装置(以下、「C
PU」という。)53等といった主要回路が含まれてい
る。以下、このLSI50の構成及び動作について説明
する。
【0005】タイミング発生器51は、本LSI50の
内部で使用される各種タイミング信号を発生する。この
タイミング発生器51は、図示しないリセット信号発生
器から送られてくるリセット信号RSTによって初期状
態にされ、図示しないマスタークロック発生器から送ら
れてくるマスタークロックMCKに基づいて各種タイミ
ング信号を生成する。これら各種タイミング信号のう
ち、本LSI50で使用される主要なものを以下に示
す。 TGCLK:楽音発生器52用のクロックである。 CPUCLK:CPU53用のクロックである。 TG/CPU:楽音発生器52又はCPU53の何れ
の実行サイクルであるかを示す信号である。高位レベル
(以下、「Hレベル」という。)は楽音発生器52の実
行サイクルであることを示し、低位レベル(以下、「L
レベル」という。)はCPU53の実行サイクルである
ことを示す。本制御装置では、選択信号TG/CPUの
1サイクルを単位として、即ち、1サイクル中で楽音発
生器52とCPU53とが交互に動作しながら各種制御
が行われる。
【0006】楽音発生器52はデジタル楽音信号を発生
するものである。この楽音発生器52は、上記リセット
信号RSTによって内部が初期状態にされ、タイミング
信号TGCLKに従って動作する。この楽音発生器52
の内部の詳細な構成についての説明は省略するが、概略
以下のように動作する。即ち、楽音発生器52は、CP
U53から送られてくる複数の信号、即ちアドレス信号
CABを後述するデコーダ54でデコードした信号、デ
ータ信号CDB、出力イネーブル信号COEX及びリー
ド/ライト信号CWRXによって制御されることによ
り、所定のデジタル楽音信号を発生する。
【0007】より詳しくは、楽音発生器52は、上述し
た各信号に従って波形データを読み出すためのアドレス
信号TABを発生して選択器55に送る。そして、選択
器55を経由したアドレス信号TABは、アドレス信号
SABとして出力端子T4から本LSI50の外部に出
力される。この出力端子T4にはROM70が接続され
ており、このROM70に記憶されている波形データが
音階に応じた速度で読み出され、入出力端子T5からト
ライステートバッファ57を経由して楽音発生器52に
取り込まれる。楽音発生器52は、取り込んだ波形デー
タに対し振幅制御等を施してデジタル楽音信号を生成
し、出力端子T6から本LSI50の外部に出力する。
この出力端子T6にはD/A変換器(DAC)72が接
続されている。D/A変換器72は、受け取ったデジタ
ル楽音信号をアナログ楽音信号に変換する。このD/A
変換器72で変換されたアナログ信号が、例えばスピー
カ(図示しない)に供給されて楽音が放音される。
【0008】CPU53は、入力端子T0から入力され
たリセット信号RSTによって内部が初期状態にされ、
タイミング信号CPUCLKに従って動作する。このC
PU53は、ROM70に記憶されている楽音生成放音
用プログラムに従って動作することにより各種制御信号
を発生する。このCPU53で発生された制御信号によ
り本制御装置の各部が制御される。
【0009】より詳しくは、CPU53は、楽音生成放
音用プログラムを読み出すためのアドレス信号CABを
発生して選択器55に送る。選択器55を経由したアド
レス信号CABは、アドレス信号SABとして出力端子
T4から本LSI50の外部に出力される。この出力端
子T4にはROM70が接続されており、このROM7
0に記憶されている楽音生成放音用プログラムが読み出
され、トライステートバッファ57を経由してCPU5
3に取り込まれる。CPU53は、取り込んだ楽音生成
放音用プログラム(命令)を解釈・実行することにより
各種制御信号、例えばアドレス信号CAB、データ信号
CDB、出力イネーブル信号COEX、リード/ライト
信号CWRX等を発生する。これらの信号によって本制
御装置の各部が制御される。
【0010】即ち、楽音生成放音用プログラムに従って
CPU53が動作することにより、上記各種制御信号が
発生され、各種制御が行われる。例えば、図示しない外
部回路に含まれるキーボード部の鍵、操作パネル部の音
色設定スイッチが走査され、キーボード部の鍵の押鍵又
は離鍵に伴う鍵情報(鍵のオン/オフ情報、鍵番号、タ
ッチ情報等)が得られる。そして、この鍵情報に基づい
て楽音発生器52へ発音が割り当てられ、操作パネル部
の音色設定スイッチ、音量設定スイッチ等の設定状態に
応じた楽音信号が、楽音発生器52から発生される。
【0011】デコーダ(D)54は、CPU53が出力
するアドレス信号CABの上位の所定ビットをデコード
して、楽音発生器52を選択する選択信号を発生する。
このデコーダ54から出力される選択信号はLレベルで
アクティブな信号である。CPU53は、楽音発生器5
2にアクセスする際は、アドレス信号CABの上位の所
定ビットに所定のデータを出力する。これにより、上記
デコーダ54からの選択信号がLレベルにされ、楽音発
生器52が選択される。楽音発生器52は、この選択信
号がLレベルの間に、CPU53にデータ信号CDBを
送り、又は、CPU53からデータ信号CDBを受け取
る。
【0012】選択器55は、選択端子Sへ供給される選
択信号TG/CPUに応じて、A入力側(A0〜A2)
又はB入力側(B0〜B2)の何れかに供給されている
信号を選択して出力端子O0〜O2から出力する。具体
的には、選択信号TG/CPUがLレベルの時にはCP
U53からのアドレス信号CAB、出力イネーブル信号
COEX及びリード/ライト信号CWRX(以下、「C
PU制御信号」と総称する。)が選択されて出力端子O
0〜O2から出力される。一方、選択信号TG/CPU
がHレベルの時には楽音発生器52からのアドレス信号
TAB、Hレベル信号及びLレベル信号(以下、「楽音
発生器制御信号」という。)が選択されて出力端子O0
〜O2から出力される。この選択器55の出力端子O0
からのアドレス信号SABは出力端子T4から、出力端
子O1からのリード/ライト信号SWRXは出力端子T
3から、出力端子O2からの出力イネーブル信号SOE
Xは出力端子T2から、それぞれ本LSI50の外部に
出力される。
【0013】これにより、選択信号TG/CPUがLレ
ベルの時には、CPU制御信号がROM70に供給され
て楽音生成放音用プログラムが読み出される。また、C
PU制御信号がRAM71に与えられて、RAM71に
記憶されているデータの読み出し又は書き込みが行われ
る。一方、選択信号TG/CPUがHレベルの時には、
楽音発生器制御信号がROM70に供給される。この場
合、リード/ライト信号SWRXは常時Hレベル(リー
ド状態)であり、出力イネーブル信号SOEXは常時L
レベル(出力可能状態)である。従って、ROM70か
ら波形データが読み出されることになる。なお、ROM
70にアクセスするかRAM71にアクセスするかは、
後述するデコーダ61によって制御される。
【0014】トライステートバッファ57は、選択器5
5から出力されるリード/ライト信号SWRXがHレベ
ル(リード状態)の時にアクティブになり、入力信号S
DBをそのまま通過させる。一方、リード/ライト信号
SWRXがLレベル(ライト状態)の時は出力端子がハ
イインピーダンス状態になり、入力信号SDBの通過を
阻止する。
【0015】トライステートバッファ58は、インバー
タ56から供給される信号SWRがHレベル(ライト状
態)の時にアクティブになり、入力信号CDBをそのま
ま通過させる。一方、信号SWRがLレベル(リード状
態)の時は出力端子がハイインピーダンス状態になり、
入力信号CDBの通過を阻止する。
【0016】インバータ56は、上記トライステートバ
ッファ58を制御することにより、データ信号CDBの
流れの方向を制御するために使用される。即ち、選択器
55から出力されたリード/ライト信号SWRXがHレ
ベル(リード状態)の時は、トライステートバッファ5
7の制御端子にHレベルの信号が、トライステートバッ
ファ58の制御端子にLレベルの信号がそれぞれ供給さ
れることにより、トライステートバッファ57がアクテ
ィブにされ、トライステートバッファ58がハイインピ
ーダンス状態にされる。これにより、データ信号の流れ
は、本LSI50の外部から内部へ向かうように制御さ
れる。
【0017】逆に、選択器55から出力されたリード/
ライト信号SWRXがLレベル(ライト状態)の時は、
トライステートバッファ57の制御端子にLレベルの信
号が、トライステートバッファ58の制御端子にHレベ
ルの信号がそれぞれ供給されることにより、トライステ
ートバッファ57がハイインピーダンス状態にされ、ト
ライステートバッファ58がアクティブにされる。これ
により、データ信号の流れは、本LSI50の内部から
外部へ向かうように制御される。
【0018】以上がLSI50の内部の構成であるが、
このLSI50の周辺に、デコーダ61、ORゲート6
2及び63、出力ポート64、入力ポート65、ROM
70、RAM71及びD/A変換器(DAC)72が付
加されて電子楽器の制御装置が構成される。
【0019】デコーダ61は、出力ポート64、入力ポ
ート65、ROM70又はRAM71の何れかを選択す
る信号を生成するために使用される。このデコーダ61
は、LSI50からのアドレス信号SABの上位の所定
ビットを入力し、何れか1つの出力端子のみにLレベル
で有意な信号を出力する。従って、1つのアドレス信号
SABに対して、出力ポート64、入力ポート65、R
OM70又はRAM71の何れか1つのみが選択され
る。なお、このデコーダ61の動作は、上述したデコー
ダ54と排他的な動作となるように、アドレス信号SA
B(アドレス信号CABに等しい)の上位の所定ビット
が定義されている。
【0020】ORゲート62は、データ信号SDBを出
力ポート64にセットする信号を出力する。このORゲ
ート62には、LSI50からのリード/ライト信号S
WRX及びデコーダ61からの選択信号が供給されてい
る。そして、これら両信号がLレベルになったときにア
クティブな信号を出力ポート64に供給する。
【0021】出力ポート64は、ORゲート62からの
信号がアクティブになった時に、データ信号SDBを外
部回路に出力する。外部回路は、上述したようなキーボ
ード部、操作パネル部等の回路である。
【0022】ORゲート63は、外部回路から送られて
きているデータを取り込むことを入力ポート65に指示
する信号を出力する。このORゲート63には、LSI
50からの出力イネーブル信号SOEX及びデコーダ6
1からの選択信号が供給されている。そして、これら両
信号がLレベルになったときにアクティブな信号を入力
ポート65に供給する。
【0023】入力ポート65は、ORゲート63からの
信号がアクティブになった時に、外部回路からのデータ
を取り込み、データ信号SDBとしてLSI50に供給
する。
【0024】ROM70は読み出し専用のメモリであ
り、波形データと楽音生成放音用プログラムが記憶され
ている。RAM71は書き込み可能なメモリであり、C
PU53が処理中のデータを一時記憶するために使用さ
れる。このRAM71の一部又は全部はバッテリでバッ
クアップされており、電源が遮断されても、特定のデー
タ(例えば操作パネルから取り込んだ音色設定データ)
を保持しておくことができる。
【0025】次に、上記構成の電子楽器の制御装置の主
要部分の動作について、図7に示したタイミングチャー
トを参照して更に詳細に説明する。
【0026】図7(A)は、CPU53のリード時のタ
イミングチャートを示している。CPU53は、楽音発
生器52、ROM70、RAM71又は入力ポート65
からデータを入力する際は、上述したように、これらの
何れかを選択するためのアドレス信号CABを出力す
る。これにより、アドレス信号CABはデコーダ54
で、アドレス信号SABはデコーダ61でそれぞれデコ
ードされ、楽音発生器52、ROM70、RAM71又
は入力ポート65の何れか1つが選択される。同時に、
リード/ライト信号CWRXをHレベル(リード状態)
にし、所定のタイミングで出力イネーブル信号COEX
及びSOEXをアクティブ(Lレベル)にする。これに
より、アドレス信号CABで選択された楽音発生器5
2、ROM70、RAM71又は入力ポート65の何れ
か1つがデータCDINを出力するので、CPU53
は、このデータCDINを所定のタイミングで取り込
む。
【0027】図7(B)は、CPU53のライト時のタ
イミングチャートを示している。CPU53は、楽音発
生器52、RAM71又は出力ポート64にデータを送
る際は、上述したように、これらの何れかを選択するた
めのアドレス信号CABを出力する。これにより、アド
レス信号CABはデコーダ54で、アドレス信号SAB
はデコーダ61でそれぞれデコードされ、楽音発生器5
2、RAM71又は出力ポート64の何れか1つが選択
される。同時に、出力イネーブル信号COEXをHレベ
ル(出力禁止状態)にし、所定のタイミングでデータC
DOUTを出力する。そして、リード/ライト信号CW
RXをアクティブ(Lレベル)にする。これにより、ア
ドレス信号CABで選択された楽音発生器52、RAM
71又は入力ポート65の何れか1つはデータCDOU
Tを取り込む。
【0028】図7(C)は、楽音発生器52が波形デー
タをROM70から読み出す時のタイミングチャートを
示している。楽音発生器52は、上述したように、CP
U53からの指示に応じてアドレス信号TABを発生す
る。このアドレス信号TABは、アドレス信号SABと
してROM70に与えられ、図7(A)に示したCPU
53のリード時のタイミングと同様にして、データCD
INを所定のタイミングで取り込む。但し、出力イネー
ブル信号SOEXは、所定のタイミングでLレベルにな
るのではなく、最初からLレベルになっている。
【0029】上記の説明では、CPU53又は楽音発生
器52が、それぞれROM70、RAM71等にアクセ
スする場合について説明したが、実際には、CPU53
と楽音発生器52とが1サイクル中で交互にROM7
0、RAM71等にアクセスするように動作する。図7
(D)及び(E)は、この場合のタイミングチャートの
一部を示している。
【0030】図7(D)は、楽音発生器52が波形デー
タをROM70から読み出し、引き続いてCPU53
が、楽音発生器52、ROM70、RAM71又は入力
ポート65からデータを読み出す際のタイミングチャー
トを示している。なお、スケールは図7(A)〜(C)
の1/2である。これは、上記の図7(A)と(C)と
を組み合わせた場合の動作例である。
【0031】図7(E)は、楽音発生器52が波形デー
タをROM70から読み出し、引き続いてCPU53
が、楽音発生器52、RAM71又は出力ポート64に
データを書き込む際のタイミングチャートを示してい
る。スケールは図7(A)〜(C)の1/2である。こ
れは、上記の図7(B)と(C)とを組み合わせた場合
の動作例である。実際の電子楽器の制御装置において
は、図7(D)、(E)に示した1サイクルを1つのタ
イムスロットとし、これらが複数集まって時分割で動作
することにより、複数音の同時発音が実現されている。
【0032】以上説明した従来の電子楽器の制御装置
は、符号50で示された部分のみをLSI化した構成で
あるが、デコーダ61、ORゲート62及び63、出力
ポート64及び入力ポート65を加えた部分(符号60
で示す部分)をLSI化した構成であってもよい。この
場合は、ROM70とRAM71及びD/A変換器72
のみがLSIの外部に接続されることになる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電子楽
器の制御装置においては、波形データと楽音生成放音用
プログラムの全てをLSIの外部に設けたROM70に
記憶しているので、波形データを記憶するメモリと楽音
生成放音用プログラムを記憶するメモリとを別々に設け
る場合に比べて制御回路の構成が簡単になり、且つコス
トも安価になっている。
【0034】しかしながら、上記の構成では、処理装置
の高速化・高機能化の要求に対応できないという問題が
あった。例えば、近年の電子楽器は、同時発音数(ポリ
フォニック数)の増大が求められている。上述した従来
の電子楽器の制御装置で同時発音数を増やそうとすれ
ば、増加した分の発音処理をCPU53が行う必要があ
る。しかし、ハードウエア構成がそのままであれば、C
PU53が1音の発生に要する時間は変わらないから、
発音数が増えた分だけCPU53が余分に処理を行う必
要がある。これにより、各音の発音処理を行う間隔が増
えてしまい、発音遅れを起こしてしまうことがある。
【0035】かかる問題を解消するためには、1つの発
音に割り当てられたタイムスロットの時間を短くするこ
とも考えられるが、ハードウエアの性能の制限によって
この方法にも限界がある。特に、楽音発生器52、CP
U53、これらの付属回路等をLSI化して1チップに
した場合は、LSIの入出力バッファ等による遅延時間
が増大し、一定以上の処理速度を実現することは困難で
あった。
【0036】かかる問題を解決する1つの方法として、
本発明者は、制御プログラムを記憶するメモリの一部を
LSI内部に設け、LSI内部のメモリに記憶された制
御プログラムの実行と楽音発生器による波形データの読
み出し動作を並行して行わせることにより、高速処理が
可能な電子楽器の制御装置を考えている。
【0037】従来の電子楽器の制御装置においては、L
SI内部のROMに記憶される制御プログラムは、製作
の容易さや集積密度を高くするという観点から、マスク
化されるのが一般的である。つまり、LSI内部にマス
クROMを形成して制御プログラムを記憶するという方
法が一般的に採用されている。しかしながら、この方法
は、少量多品種の製品を開発する場合には好適とはいえ
ない。即ち、制御プログラムは個々の機種によって異な
るので、各機種に対応してマスクパターンを作成すると
すれば膨大な開発コストがかかってしまう。また、制御
プログラムをマスクROM化することの他の問題は、制
御プログラムにバグが発見されたような場合に、LSI
自体を作り直す必要があり、保守性に劣るという問題が
あった。
【0038】本発明の目的は、かかる問題を解消するた
めになされたもので、少量多品種の電子楽器の製作に好
適で、しかも、制御プログラムの設定を容易に行うこと
のできる電子楽器の制御装置及びその制御プログラム設
定方法を提供することにある。
【0039】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電子楽器の制御装置は、記憶手段に記憶さ
れた制御プログラムに従って動作する通常モードを有す
る電子楽器の制御装置において、前記記憶手段は書き換
え可能な読出専用記憶手段であり、該読出専用記憶手段
をテストモード又は通常モードの何れで動作させるかを
指示する指示手段と、該指示手段でテストモードが指示
された場合に、外部から与えられた制御データに応じ
て、外部から与えられたテストデータを前記読出専用記
憶手段に書き込み又は前記読出専用記憶手段から読み出
したテストデータを外部に出力する制御手段、とを具備
し、前記テストデータとして前記制御プログラムを用い
たことを特徴とする。
【0040】また、本発明の電子楽器の制御装置は、前
記読出専用記憶手段及び制御手段は、同一チップの集積
回路に形成することができる。
【0041】また、本発明の電子楽器の制御装置の制御
プログラム設定方法は、記憶手段に記憶された制御プロ
グラムに従って動作する通常モードを有する電子楽器の
制御装置において、前記記憶手段は書き換え可能な読出
専用記憶手段であり、該読出専用記憶手段をテストモー
ド又は通常モードの何れで動作させるかを指示する指示
手段を有し、該指示手段でテストモードが指示された場
合に、外部から与えられた制御データに応じて、外部か
ら与えられた制御プログラムを前記読出専用記憶手段に
順次書き込み、その後、前記読出専用記憶手段から制御
プログラムを順次読み出して前記外部から与えられた制
御プログラムとを順次比較して正当性をチェックする。
【0042】上記本発明の電子楽器の制御装置及びその
制御プログラム設定方法における書換可能な読出専用記
憶手段としては、例えばフラッシュメモリEEPROM
(電気的消去可能なプログラマブルROM)、紫外線消
去型EPROM、その他の消去可能な種々のタイプのP
ROMで構成することができる。また、指示手段として
は、例えば外部から与えられる制御信号を用いることが
できる。
【0043】
【作用】本発明の電子楽器の制御装置においては、制御
プログラムを記憶する記憶手段として書き換え可能な読
出専用記憶手段、例えばフラッシュメモリEEPROM
(電気的消去可能なプログラマブルROM)、紫外線消
去型EPROM、その他の消去可能な種々のタイプのP
ROMを用いている。そして、指示手段でテストモード
を指示した状態で、この読出専用記憶手段に対し、外部
から制御データを与えることによって、同じく外部から
与えるテストデータとしての制御プログラムを書き込
み、又は書き込まれているテストデータとしての制御プ
ログラムを読み出すことができるようにしている。
【0044】これにより、テストモードにすることによ
って、外部からの指示により読出専用記憶手段の内容を
任意に書き換えることができるので、従来のように機種
毎のマスクパターンを作成する必要がない。従って、機
種毎に異なる制御プログラムを読出専用記憶手段に記憶
させることが容易となり、少量多品種の製品開発に好適
なものとなっている。また、制御プログラムにバグが発
見されたような場合にも、制御プログラムを容易に変更
することができるので、保守が容易になるという利点が
ある。
【0045】また、本電子楽器の制御装置においては、
前記読出専用記憶手段の内容を自由に書き換えることが
できるので集積回路化に適しており、前記読出専用記憶
手段及び制御手段を同一チップの集積回路で構成すれ
ば、コンパクトで量産性に優れた電子楽器の制御装置を
実現できる。
【0046】また、本発明の電子楽器の制御装置の制御
プログラム設定方法においては、指示手段でテストモー
ドが指示されている場合に、外部から与えられた制御デ
ータに応じて、同じく外部から与えられたテストデータ
としての制御プログラムを前記読出専用記憶手段に順次
書き込み、その後、前記読出専用記憶手段からテストデ
ータとしての制御プログラムを順次読み出して前記外部
から与えられた制御プログラムとを順次比較して正当性
をチェックする。
【0047】従って、読出専用記憶手段の全領域のテス
トが完了した時点では、当該読出専用記憶手段に書き込
むべき制御プログラムは既に読出専用記憶手段に書き込
まれており、改めて制御プログラムを書き込む操作を行
う必要がない。通常、製品の出荷時には、上述したよう
な読出専用記憶手段の記憶内容の正当性をチェックする
出荷テストが行われる。本発明においては、テストデー
タとして制御プログラム自体を用いているので、出荷テ
ストと制御プログラムの書き込みを同時に行うことがで
き、制御プログラムの設定を短時間で行うことができ
る。
【0048】
【実施例】以下、本発明の実施例を、従来の電子楽器の
制御装置と比較しながら詳細に説明する。
【0049】図4は、本発明に係る電子楽器の制御装置
の実施例の要部の構成を示すブロック図である。図4に
示すブロックは、従来の技術の欄で図6を参照しながら
説明したLSI50に対応している。本実施例において
も図4に示す部分はLSIで構成されているものとす
る。従って、図6に示したLSI50は、図4に示され
たLSIで置き換えることが可能である。なお、図6に
示した従来の電子楽器の制御装置のLSI50以外の部
分は、本実施例でも同じ構成がそのまま適用されるの
で、この部分については説明を省略し又は簡略化する。
但し、本実施例においてLSI内部に新たに設けられた
ROM及びRAMと区別するために、以下の説明では、
図6におけるROM70を「外部ROM70」、RAM
71を「外部RAM71」と称する。
【0050】図4に示したLSIの内部には、タイミン
グ発生器11、楽音発生器(TG)12、CPU13、
内部記憶装置30、内部RAM31等といった主要回路
が含まれている。以下、このLSIの構成及び動作につ
いて説明する。
【0051】タイミング発生器11は、本LSIの内部
で使用される各種タイミング信号を発生する。このタイ
ミング発生器11は、図示しないリセット信号発生器か
ら送られてくるリセット信号RSTによって初期状態に
され、図示しないマスタークロック発生器から送られて
くるマスタークロックMCKに基づいて各種タイミング
信号を生成する。これら各種タイミング信号のうち、本
LSIで使用される主要なものを以下に示す。 TGCLK:楽音発生器12用のクロックである。 CPUCLK:CPU13用のクロックである。 TG/CPU:楽音発生器12又はCPU13の何れ
の実行サイクルであるかを示す信号である。Hレベルは
楽音発生器12の実行サイクルであることを示し、Lレ
ベルはCPU13の実行サイクルであることを示す。本
制御装置では、選択信号TG/CPUの1サイクル、つ
まり、楽音発生器12の実行サイクルとCPU13の実
行サイクルとで成る1サイクルを単位として各種制御が
行われる。WIT :CPU13へウエイトを指示するウエイト信
号CWTを発生するタイミングを決定するために用いら
れる信号であり、例えば、図5(H)に示すようなタイ
ミングで変化する。
【0052】楽音発生器12は、デジタル楽音信号を発
生する。この楽音発生器12は、上記リセット信号RS
Tによって内部が初期状態にされ、タイミング信号TG
CLKに従って動作する。この楽音発生器12の内部の
詳細な構成に関する説明は省略するが、概略以下のよう
に動作する。即ち、楽音発生器12は、CPU13から
送られてくる複数の信号、つまりアドレス信号CABを
後述するデコーダ14でデコードした信号、データ信号
CDB、出力イネーブル信号COEX及びリード/ライ
ト信号CWRXによって制御されることにより、所定の
デジタル楽音信号を発生する。
【0053】より詳しくは、楽音発生器12は、上述し
た各信号に従って波形データを読み出すためのアドレス
信号TABを発生して選択器15に送る。そして、選択
器15を経由したアドレス信号TABは、アドレス信号
SABとして出力端子T4から本LSIの外部に出力さ
れる。この出力端子T4には外部ROM70が接続され
ており(図6参照)、この外部ROM70に記憶されて
いる波形データが音階に応じた速度で読み出され、入出
力端子T5からトライステートバッファ17を経由して
楽音発生器12に取り込まれる。楽音発生器12は、取
り込んだ波形データに対し振幅制御等を施してデジタル
楽音信号を生成し、出力端子T6から本LSIの外部に
出力する。この出力端子T6にはD/A変換器72(図
6参照)が接続されている。
【0054】CPU13は、入力端子T0から入力され
たリセット信号RSTによって内部が初期状態にされ、
タイミング信号CPUCLKに従って動作する。このC
PU13は、内部記憶装置30に設けられている内部R
OM42(図1参照)又は外部ROM70に記憶されて
いる制御プログラム、例えば楽音生成放音用プログラム
に従って各種制御信号を発生する。CPU13は、内部
ROM42に記憶されている楽音生成放音用プログラム
に従って動作する場合は、図5(B)に示すように、1
サイクルの前半及び後半の双方を使用して動作し、外部
ROM70に記憶されている楽音生成放音用プログラム
に従って動作する場合は、1サイクルの後半だけを使用
して動作する。このCPU13で発生された制御信号が
本制御装置の各部に与えられることにより本制御装置全
体が制御される。
【0055】より詳しくは、CPU13は、楽音生成放
音用プログラムを読み出すためのアドレス信号CABを
発生して内部記憶装置30及び選択器15に送る。そし
て、選択器15を経由したアドレス信号CABは、アド
レス信号SABとして出力端子T4から外部に出力さ
れ、外部ROM70に供給される。これにより、内部記
憶装置30に設けられている内部ROM42又は外部R
OM70の何れかに記憶されている楽音生成放音用プロ
グラムが読み出されてCPU13に取り込まれる。内部
ROM42又は外部ROM70の何れの楽音生成放音用
プログラムが取り込まれるかは、デコーダ14及びデコ
ーダ61(図6参照)からの選択信号により決定され
る。CPU13は、取り込んだ楽音生成放音用プログラ
ム(命令)を解釈・実行することにより各種制御信号、
例えばアドレス信号CAB、データ信号CDB、出力イ
ネーブル信号COEX、リード/ライト信号CWRX等
を発生する。これらの信号が本制御装置の各部に与えら
れることにより本制御装置全体が制御される。
【0056】即ち、楽音生成放音用プログラムに従って
CPU13が動作することにより上記各種制御信号が発
生され、これら各種制御信号に応じて、例えば、図示し
ない外部回路に含まれるキーボード部の鍵、操作パネル
部の音色設定スイッチが走査され、キーボード部の鍵の
押鍵又は離鍵に伴う鍵情報(鍵のオン/オフ情報、鍵番
号、タッチ情報等)が得られる。そして、この鍵情報に
基づいて楽音発生器12へ発音が割り当てられ、操作パ
ネル部の音色設定スイッチ、音量設定スイッチ等の設定
状態に応じた楽音信号が、楽音発生器12から発生され
る。
【0057】デコーダ14は、CPU13が出力するア
ドレス信号CABの上位の所定ビットをデコードして、
楽音発生器12、内部記憶装置30又は内部RAM31
の何れかを選択するためのチップセレクト信号CSX0
〜CSX2を発生する。このチップセレクト信号CSX
0〜CSX2はLレベルでアクティブな信号である。C
PU13は、楽音発生器12にアクセスする際は、アド
レス信号CABの上位の所定ビットに所定のデータを出
力することによりチップセレクト信号CSX2をLレベ
ルにして楽音発生器12を選択する。同様に、CPU1
3は、内部記憶装置30にアクセスする際は、アドレス
信号CABの上位の所定ビットに所定のデータを出力す
ることによりチップセレクト信号CSX0をLレベルに
して内部記憶装置30を選択する。同様に、CPU13
は、内部RAM31にアクセスする際は、アドレス信号
CABの上位の所定ビットに所定のデータを出力するこ
とによりチップセレクト信号CSX1をLレベルにして
内部RAM31を選択する。なお、このデコーダ14の
動作は、デコーダ61(図6参照)と排他的な動作とな
るように、アドレス信号CAB及びアドレス信号SAB
の上位の所定ビットが定義されている。
【0058】また、このデコーダ14が出力する3種類
のチップセレクト信号CSX0〜CSX2は、3入力A
NDゲート24に供給される。ANDゲート24は、こ
れらチップセレクト信号CSX0〜CSX2の論理積を
とって出力する。即ち、ANDゲート24は、チップセ
レクト信号CSX0〜CSX2の全てがHレベルの場合
にHレベルの信号IAXを出力する。換言すれば、AN
Dゲート24は、LSI内部の楽音発生器12、内部記
憶装置30又は内部RAM31の何れもが選択されてい
ない場合に、つまりLSI外部の出力ポート64、入力
ポート65、外部ROM70又は外部RAM71の何れ
かが選択されている場合にHレベルの信号を出力する。
このANDゲート24の出力信号IAXは、ANDゲー
ト21及び22、並びにインバータ25に供給される。
【0059】インバータ25は、ANDゲート24の出
力信号IAXを反転して出力する。このインバータ25
の出力信号SCSXは出力端子T7からLSIの外部に
出力されると共に、ORゲート26に供給される。出力
端子T7からLSIの外部に出力された信号SCSX
は、本実施例では特に使用されていない。
【0060】ORゲート26は、CPU13のウエイト
状態を制御するウエイト信号CWTを作成するために使
用される。即ち、このORゲート26の3つの入力端子
には、インバータ25からの信号SCSX、タイミング
発生器11からのウエイト信号WIT及びタイミング発
生器11からの選択信号TG/CPUがインバータ27
により反転された信号が供給されており、これらの全信
号がLレベルの時にLレベルで有意なウエイト信号CW
Tを出力する。このウエイト信号CWTは、LSI内部
の楽音発生器12、内部記憶装置30又は内部RAM3
1の何れもが選択されておらず、楽音発生器12の実行
サイクルであり、且つ、ウエイト信号WITがLレベル
になった時にLレベルとなる。このことは、CPU13
が、出力ポート64、入力ポート65、外部ROM70
又は外部RAM71の何れかにアクセスしていることを
意味し、この場合、CPU13は1サイクルの後半で動
作することになる。
【0061】即ち、ORゲート26のウエイト信号CW
TがCPU13に供給されると、CPU13はウエイト
状態に遷移し、図5に示すように、CPU13がその時
点で出力している各種信号は、当該サイクルの後半まで
引き延ばされる。これにより、CPU13は1サイクル
の後半で動作することになる。
【0062】内部記憶装置30は、図1に示すように、
内部ROM42の他にテストのための回路を含んでい
る。この内部記憶装置30の詳細については後述する
が、内部ROM42は書き換え可能なPROM(プログ
ラマブルリードオンリメモリ)で構成されている。この
ROM42には、楽音生成放音用プログラムのうち、特
に高速処理が必要とされるルーチン、例えばアサイナ処
理、発音処理等のルーチンが記憶されている。なお、楽
音生成放音用プログラムの特に高速処理を要求されない
ルーチン、例えば操作パネルのスイッチ処理ルーチン
は、波形データと共に外部ROM70に記憶されてい
る。
【0063】内部RAM31は書き込み可能なメモリで
あり、CPU13が処理中のデータを一時記憶するため
に使用される。この内部RAM31には、楽音生成放音
用プログラムのうち、特に高速にアクセスする必要のあ
るデータが記憶される。高速にアクセスする必要のない
データは外部RAM71に記憶される。
【0064】選択器15は、選択端子Sへ供給される選
択信号TG/CPUに応じて、A入力側(A0〜A2)
又はB入力側(B0〜B2)の何れかに供給されている
信号を選択して出力端子O0〜O2から出力する。具体
的には、選択信号TG/CPUがLレベルの時にはCP
U13からの上述したCPU制御信号が選択されて出力
端子O0〜O2から出力される。一方、選択信号TG/
CPUがHレベルの時には、上述した楽音発生器制御信
号が選択されて出力端子O0〜O2から出力される。こ
の選択器15の出力端子O0からのアドレス信号SAB
は出力端子T4から、出力端子O1からのリード/ライ
ト信号SWRXは出力端子T3から、出力端子O2から
の出力イネーブル信号SOEXは出力端子T2から、そ
れぞれ本LSIの外部に出力される。本LSI外部の外
部ROM70、外部RAM71等の動作は、従来の技術
の欄で説明したものと同じである。
【0065】トライステートバッファ17は、選択器1
5から制御端子に供給されるリード/ライト信号SWR
XがHレベル(リード状態)の時は、入力信号SDBを
そのまま通過させる。一方、リード/ライト信号SWR
XがLレベル(ライト状態)の時は出力端子がハイイン
ピーダンス状態になり、入力信号SDBの通過を阻止す
る。
【0066】トライステートバッファ18は、インバー
タ16から供給される信号SWRがHレベル(ライト状
態)の時はアクティブになり、入力信号CDBをそのま
ま通過させて出力する。一方、信号SWRがLレベル
(リード状態)の時は出力端子がハイインピーダンス状
態になり、入力信号CDBの通過を阻止する。
【0067】インバータ16は、上記トライステートバ
ッファ18を制御することにより、データ信号CDBの
流れの方向を制御するために使用される。即ち、選択器
15から出力されたリード/ライト信号SWRXがHレ
ベル(リード状態)の時は、トライステートバッファ1
7の制御端子にHレベルの信号が、トライステートバッ
ファ18の制御端子にLレベルの信号がそれぞれ供給さ
れることにより、トライステートバッファ17がアクテ
ィブにされ、トライステートバッファ18がハイインピ
ーダンス状態にされる。これにより、リード/ライト信
号SWRXがHレベル(リード状態)の時は、データ信
号CDBの流れは、本LSIの外部から内部へ向かうよ
うに制御される。
【0068】逆に、選択器15から出力されたリード/
ライト信号SWRXがLレベル(ライト状態)の時は、
トライステートバッファ17の制御端子にLレベルの信
号が、トライステートバッファ18の制御端子にHレベ
ルの信号がそれぞれ供給されることにより、トライステ
ートバッファ17がハイインピーダンス状態にされ、ト
ライステートバッファ18がアクティブにされる。これ
により、データ信号CDBの流れは、本LSIの内部か
ら外部へ向かうように制御される。
【0069】トライステートバッファ19は、ANDゲ
ート21から供給される信号がHレベル(外部からのリ
ード状態)の時はアクティブになり、入力信号(トライ
ステートバッファ17の出力信号)をそのまま通過させ
る。一方、ANDゲート21から供給される信号がLレ
ベル(内部のリード状態)の時は出力端子がハイインピ
ーダンス状態になり、入力信号の通過を阻止する。
【0070】トライステートバッファ20は、ANDゲ
ート22から供給される信号がHレベル(外部へのライ
ト状態)の時はアクティブになり、入力信号CDBをそ
のまま通過させる。一方、Lレベル(内部へのライト状
態)の時は出力端子がハイインピーダンス状態になり、
入力信号CDBの通過を阻止する。
【0071】ANDゲート21及び22は、それぞれ、
トライステートバッファ19及び20を制御することに
より、データ信号CDBの流れの方向を制御するために
使用される。即ち、CPU13から出力されたリード/
ライト信号CWRXがHレベル(リード状態)の時に、
ANDゲート24からの信号IAXがHレベルであれ
ば、ANDゲート21からトライステートバッファ19
の制御端子にHレベルの信号が供給されることによりト
ライステートバッファ19がアクティブにされ、リード
/ライト信号CWRXがインバータ23により反転され
た信号が供給されているANDゲート22からトライス
テートバッファ20の制御端子にLレベルの信号が供給
されることによりトライステートバッファ20がハイイ
ンピーダンス状態にされる。これにより、データ信号の
流れは、本LSI50の外部から内部へ向かうように制
御される。
【0072】逆に、CPU13から出力されたリード/
ライト信号CWRXがLレベル(ライト状態)の時に、
ANDゲート24からの信号IAXがHレベルであれ
ば、ANDゲート21からトライステートバッファ19
の制御端子にLレベルの信号が供給されることによりト
ライステートバッファ19がハイインピーダンス状態に
され、リード/ライト信号CWRXがインバータ23に
より反転された信号が供給されているANDゲート22
からトライステートバッファ20の制御端子にHレベル
の信号が供給されることによりトライステートバッファ
20がアクティブにされる。これにより、データ信号の
流れは、本LSI50の内部から外部へ向かうように制
御される。
【0073】なお、ANDゲート24からの信号IAX
がLレベルであれば、つまり、CPU13が内部記憶装
置30、内部RAM31又は楽音発生器12の何れかに
アクセスする場合は、ANDゲート21及び22の出力
は共にLレベルになり、本LSIの内部と外部の流れは
遮断される。
【0074】このように、トライステートバッファ17
及び18と、トライステートバッファ19及び20とい
った2組のトライステートバッファ対によって本LSI
の外部と内部との間のデータ信号の流れる方向を制御す
ることにより、CPU13が内部メモリ(内部ROM4
2、内部RAM31等)、又は外部メモリ(外部ROM
70、外部RAM71等)の何れにもアクセスできるよ
うになっている。
【0075】次に、上記構成の電子楽器の制御装置の主
要部分の動作について、図5に示したタイミングチャー
トを参照して更に詳細に説明する。
【0076】図5(A)は、LSIの外部へ出力される
アドレス信号SABを示す。選択器15の入力信号が選
択信号TG/CPUにより交互に選択されることによ
り、楽音発生器12からのアドレスとCPU13からの
アドレスとが交互に出力される。従って、楽音発生器1
2は、サイクルの前半で外部ROM70から波形データ
を読み出し、CPU13は、外部ROM70にアクセス
する場合は、サイクルの後半で外部ROM70から楽音
生成放音用プログラムを読み出す。
【0077】図5(B)は、LSIの内部で使用される
アドレス信号CABを示す。CPU13は、サイクルの
前半と後半で2回のアドレス信号CABを出力する。従
って、内部ROM42にアクセスする場合は、サイクル
の前半及び後半の双方で内部ROM42から楽音生成放
音用プログラムを読み出すことが可能となっている。こ
のことは、CPU13は内部記憶装置30に格納されて
いる楽音生成放音用プログラムに従って動作する場合
は、外部ROM70に格納されている楽音生成放音用プ
ログラムに従って動作する場合の2倍の速度で処理がで
きることを意味する。
【0078】図5の区間t1は、CPU13が内部RO
M42又は内部RAM31からデータを読み出す場合の
タイミングを示している。即ち、CPU13は、図5
(E)に示すように、リード/ライト信号CWRXをH
レベル(リード状態)にすると共に、アドレス信号CA
Bを発生して内部記憶装置30又は内部RAM31に与
える。そして、図5(D)に示すように、出力イネーブ
ル信号COEXを所定のタイミングでアクティブ(Lレ
ベル)にすることにより、図5(F)に示すように、内
部ROM42又は内部RAM31から読み出されたデー
タCDINが使用可能になる。CPU13は、このデー
タCDINをサイクルの前半の後ろのエッジで取り込
む。この動作と並行して、本LSIの外部には、楽音発
生器12が出力するアドレス信号TABがアドレス信号
SABとして出力される。従って、上記CPU13の動
作と並行して、外部ROM70から波形データが読み出
され、トライステートバッファ17を介して楽音発生器
12に取り込まれる。
【0079】図5の区間t2は、CPU13が内部RA
M31にデータを書き込む場合のタイミングを示してい
る。即ち、CPU13は、図5(D)に示すように、出
力イネーブル信号COEXをHレベル(出力禁止状態)
にすると共に、アドレス信号CABを発生して内部記憶
装置30又は内部RAM31に与える。そして、図5
(E)に示すように、リード/ライト信号CWRXを所
定のタイミングでアクティブ(Lレベル)にすると共
に、図5(G)に示すように、書き込むべきデータCD
OUTを出力する。このデータCDOUTは、リード/
ライト信号CWRXの後ろの立ち上がりエッジで内部記
憶装置30又は内部RAM31に書き込まれることにな
る。
【0080】図5の区間t3及び区間t4は、CPU1
3が外部ROM70からデータを読み出す場合のタイミ
ングを示している。即ち、区間t3の終わりでウエイト
信号CWTがアクティブになることにより区間t3で発
生された各信号が区間t4まで引き延ばされ、CPU1
3はサイクルの後半で外部ROM70からのデータCD
INを取り込むことになる。かかる制御により、従来の
電子楽器の制御装置と同様に、マージンをもって外部R
OM70からデータを読み出すことができる。この場合
も、サイクルの前半(区間t3)では、上記動作と並行
して、楽音発生器12が外部ROM70から波形データ
が読み出す動作を行うことができる。
【0081】なお、上記実施例では、電子楽器の制御装
置の一部をLSIで構成した場合について説明したが、
これらをディスクリート部品で構成できることは勿論で
ある。また、本実施例では、図6の符号50に対応する
部分をLSIで構成した場合について説明したが、図6
の符号60に対応する部分まで範囲を拡張してLSI化
することも可能である。この場合、ディスクリート部品
が少なくなり、コンパクトに電子楽器の制御装置を構成
できるという利点がある。
【0082】次に、上述した内部記憶装置30の詳細に
ついて、図1に示したブロック図を参照しながら詳細に
説明する。
【0083】図1において、テスト回路41は、本LS
Iをテストモードで動作させる場合の各種制御信号を生
成するものである。このテスト回路41には、入力端子
T8からモード選択信号MSLが供給されるようになっ
ている。このモード選択信号MSLは本発明の指示手段
に相当する。このモード選択信号MSLが例えばLレベ
ルのときは、内部記憶装置30はテストモードで動作
し、Hレベルのときは通常モード(テストモード以外の
モード)で動作する。そして、この入力端子T8は、通
常はHレベルになるように例えばプルアップ抵抗を介し
て電源に接続されているが、例えば出荷テスト時等にお
いて、テストモードで動作させる場合は、強制的にLレ
ベルにされる。
【0084】また、このテスト回路41は入出力端子T
9に接続されている。この入出力端子T9は、内部記憶
装置30にテストデータを与えたり、内部記憶装置30
からテストデータを読み出したりするために使用され
る。この入出力端子T9は、他の端子、例えば入出力端
子T5或いは出力端子T6等と共用するように構成して
もよい。この場合、モード選択信号MSLに応じてテス
トデータの入出力に使用するか、又は、本来のデータの
入出力に使用するかを選択するように構成すればよい。
【0085】また、テスト回路41は、制御データとし
て、モード信号TS、リード/ライト信号TSWRX、
チップセレクト信号TSCSX、出力イネーブル信号T
SOEX、アドレス信号TSABを出力する。これらの
各信号は、入出力端子T9を介して外部から与えられる
データに基づいて、このテスト回路41で作成される。
また、このテスト回路41は、入出力端子T9を介して
外部から与えられるテストデータをデータ信号TSDB
として内部ROM42に送ると共に、内部ROM42か
らトライステートバッファ44を介して得られるデータ
信号TSDBを入出力端子T9を介して外部に送り出
す。
【0086】内部ROM42は、本発明の書換可能な読
出専用記憶手段に相当するものであり、例えばフラッシ
ュEEPROM(電気的消去可能なプログラマブルRO
M)、紫外線消去型EPROM、その他の消去可能な種
々のタイプのPROMを用いることができる。この内部
ROM42は、通常モードでは、単なる読出専用メモリ
として機能する。この内部ROM42に対する書き込み
/読み出しの制御は、選択器43から与えられる制御信
号によって行われる。
【0087】選択器43は、選択端子Sへ供給されるモ
ード信号TSに応じて、A入力側(A0〜A3)又はB
入力側(B0〜B3)の何れかに供給されている信号を
選択して出力端子O0〜O3から出力する。
【0088】具体的には、モード信号TSがLレベルの
時、つまり通常モードの時にはCPU13からのアドレ
ス信号CAB及び出力イネーブル信号COEX、デコー
ダ14からのチップセレクト信号CSX0、並びに常に
Hレベルの信号が選択されて出力端子O0〜O3から出
力される。ここで、常にHレベルの信号はリード/ライ
ト信号CWRXに対応する信号であるが、通常モードで
はROM42は読出専用メモリとして使用されるので、
常にリード状態を指示するべくHレベルにされている。
一方、モード信号TSがHレベルの時にはテスト回路4
1からのアドレス信号TSAB、出力イネーブル信号T
SOEX、チップセレクト信号TSCSX及びリード/
ライト信号TSWRXが選択されて出力端子O0〜O3
から出力される。この出力端子O0〜O3から出力され
た信号は、それぞれROM42のアドレス入力端子A、
出力イネーブル端子OE、チップセレクト端子CS及び
リード/ライト端子R/Wに供給される。
【0089】トライステートバッファ44は、ANDゲ
ート45から出力される信号TSRがHレベル(テスト
モードでリード状態)の時にアクティブになり、入力信
号CDBをそのまま通過させる。一方、信号TSRがL
レベル(テストモードでライト状態)の時は出力端子が
ハイインピーダンス状態になり、入力信号CDBの通過
を阻止する。
【0090】ここで、ANDゲート45は、モード信号
TSがHレベルであり、且つ、リード/ライト信号TS
WRXがHレベルの時に、つまりテストモードでリード
状態が指定されているときにHレベルの信号TSRを出
力する。従って、テストモードでリード状態の時にのみ
トライステートバッファ44がアクティブにされ、内部
ROM42の出力端子OUTから出力されたデータ信号
CDBがデータ信号TSDBとしてテスト回路41に送
られ、更に入出力端子T9を経由して本LSIの外部に
送られる。これ以外の状態のときは、トライステートバ
ッファ44はハイインピーダンス状態にされ、入出力端
子T9から入力されてテスト回路41を経由したデータ
がROM42の入力端子INに供給されている。ROM
42へのデータの書き込みは、この状態で行われること
になる。
【0091】以上のように、内部ROM42に対するテ
ストは、内部ROM42にテストデータを与え、このテ
ストデータに応じて内部ROM42から得られたデータ
を予め用意された期待値(この場合は与えたテストデー
タと同じデータ)と比較することによりテストが進めら
れる。なお、図1には、内部ROM42をテストするた
めの回路構成だけ示していないが、楽音発生器12、C
PU13及び内部RAM31に対しても、上記と同様の
構成で成るテストを行うための回路を組み込むことがで
きる。
【0092】次に、上記のように構成されるLSIのテ
ストを行う場合の処理の一例につき、図2のフローチャ
ートを参照しながら説明する。このテストの実行制御、
つまり入出力端子T9にテストデータを送り、また、入
出力端子T9から得られたデータと期待値とを比較する
処理は、例えばLSIテスターを用いて行われるものと
する。なお、本LSIにおいては、ROM42に対して
だけでなく、楽音発生器12、CPU13及び内部RA
M31に対しても、図1に示したと同様の回路が組み込
まれているものとする。また、このテストを行うに先だ
って、モード選択信号MSLはLレベルに設定されてい
るものとする。
【0093】先ず、CPU13のテストが行われる(ス
テップS10)。即ち、入出力端子T9を介して入力さ
れたテストデータがCPU13に送られる。CPU13
は、このテストデータに基づき所定の演算を行い、所定
時間経過後に演算結果を入出力端子T9から出力する。
次いで、入力したテストデータに応答してCPU13か
ら得られたデータと期待値とが一致するかどうかが調べ
られる(ステップS12)。ここで、一致することが判
断されるとCPU13は正常である旨が判断されて次の
ステップに進み、一致しないことが判断されると、CP
U13が故障しているものと判断されテストは異常終了
する。この場合、CPU13が故障している旨の表示を
行うようにするのが好ましい。なお、図2においては、
1つのテストデータに対するテスト処理しか示されてい
ないが、複数のテストデータを用いて複数項目をテスト
する場合は、上記ステップS10及びS11を繰り返し
て行うようにすればよい。
【0094】次いで、楽音発生器12のテストが行われ
る(ステップS12)。即ち、入出力端子T9を介して
入力されたテストデータが楽音発生器12に送られる。
楽音発生器12は、このテストデータに基づき所定の処
理を行い、所定時間経過後に処理結果を入出力端子T9
から出力する。次いで、入力したテストデータに応答し
て楽音発生器12から得られたデータと期待値とが一致
するかどうかが調べられる(ステップS13)。ここ
で、一致することが判断されると楽音発生器12は正常
である旨が判断されて次のステップに進み、一致しない
ことが判断されると、楽音発生器12が故障しているも
のと判断されテストは異常終了する。この場合、楽音発
生器12が故障している旨の表示を行うようにするのが
好ましい。なお、図2においては、1つのテストデータ
に対するテスト処理しか示されていないが、複数のテス
トデータを用いて複数項目をテストする場合は、上記ス
テップS12及びS13を繰り返して行うようにすれば
よい。
【0095】次いで内部RAM31のテストが行われる
(ステップS14〜S17)。即ち、先ず、入出力端子
T9を介して入力されたテストデータが内部RAM31
にセットされる(ステップS14)。次いで、内部RA
M31からデータがリードされ、入出力端子T9を介し
て取り出される(ステップS15)。そして、内部RA
M31にセットしたデータと内部RAM31からリード
したデータとが一致するかどうかが調べられる(ステッ
プS16)。ここで、一致することが判断されると内部
RAM31の全領域に対するテストが完了したかどうか
が調べられ(ステップS17)、完了していないことが
判断されるとステップS14に戻って同様の処理が繰り
返され、完了したことが判断されると次のステップに進
む。上記ステップS14〜S17の繰り返し実行の過程
において、ステップS16でデータが一致しないことが
判断されると、内部RAM31に不具合がある旨が判断
され、テストは異常終了する。この場合、内部RAM3
1に不具合がある旨の表示を行うようにするのが好まし
い。
【0096】次いで内部ROM42のテストが行われる
(ステップS18〜S20)。即ち、先ず、入出力端子
T9を介して順次入力されたテストデータが内部ROM
42にセットされる(ステップS18)。この場合、テ
ストデータとしては、本LSIに設定すべき楽音生成放
音用プログラムが用いられる。次いで、内部ROM42
からデータが順次リードされ、入出力端子T9を介して
取り出される(ステップS19)。そして、内部ROM
42にセットしたデータと内部ROM42からリードし
たデータとが一致するかどうかが調べられる(ステップ
S20)。ここで、一致しないことが判断されると、内
部ROM42に不具合がある旨が判断され、テストは異
常終了する。この場合、内部ROM42に不具合がある
旨の表示を行うようにするのが好ましい。一方、上記ス
テップS20で一致することが判断されると内部ROM
42は正常である旨が判断され、一連のテストは正常終
了する。この正常終了の場合は、内部ROM42には、
楽音生成放音用プログラムが正常に記憶されている。従
って、改めて楽音生成放音用プログラムを内部ROM4
2に書き込む操作は不要である。
【0097】以上のように、LSIのテストと同時に楽
音生成放音用プログラムの書き込みをも行うので、例え
ば図3に示すように、各製品A〜Cに対応した楽音生成
放音用プログラムd〜d”を内部ROM42のテストデ
ータとして用意しておけば、LSIのテストと同時に楽
音生成放音用プログラムの設定もできるので、例えば出
荷テストに必要な時間を節約できるという利点がある。
なお、図3におけるa(CPUテストデータ)、b(楽
音発生器テストデータ)及びc(内部RAMテストデー
タ)は各製品A〜Cで共通に使用することができる。
【0098】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、少量多品種の電子楽器の製作に好適で、しかも、制
御プログラムの設定を容易に行うことのできる電子楽器
の制御装置及びその制御プログラム設定方法を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子楽器の制御装置における内部記憶
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の電子楽器の制御装置におけるテスト手
順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の電子楽器の制御装置におけるテストで
使用されるテストデータの例を示す図である。
【図4】本発明の電子楽器の制御装置の要部の構成を示
すブロック図である。
【図5】本発明の電子楽器の制御装置の主要部の動作を
示すタイミングチャートである。
【図6】従来の電子楽器の制御装置の要部の構成を示す
ブロック図である。
【図7】従来の電子楽器の制御装置の主要部の動作を示
すタイミングチャートである。
【符号の説明】
11 タイミング発生器 12 楽音発生器 13 CPU 14、61 デコーダ 15、43 選択器 16、23、25、27 インバータ 17、18、19、20、44 トライステートバッ
ファ 21、22、24、45 ANDゲート 26、62、63 ORゲート 30 内部記憶装置 31 内部RAM 41 テスト回路 42 内部ROM 64 出力ポート 65 入力ポート 70 外部ROM 71 外部RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 G11C 29/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音信号を発生する楽音発生手段と、 制御プログラムを記憶する書換可能な読出専用記憶手段
    と、 前記読出専用記憶手段に記憶された制御プログラムに従
    って前記楽音発生手段を制御することにより楽音信号を
    発生させる制御手段、とを具備する 電子楽器の制御装置
    において、楽音信号を発生させる通常モード又は前記楽音発生手
    段、読出専用記憶手段及び制御手段をテストするテスト
    モードの何れで動作させるかを指示する指示手段、を更
    に備え、 前記指示手段でテストモードが指示された場合に、入力
    されたテストデータに従って前記楽音発生手段及び制御
    手段をテストし、且つ入力された前記制御プログラムを
    前記読出専用記憶手段に書き込んだ後に読み出して一致
    するかどうかをテストすると共に前記読出専用記憶手段
    に書き込まれた前記制御プログラムをそのまま残す、 ことを特徴とする電子楽器の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記読出専用記憶手段に書き込まれる制
    御プログラムは、該制御装置が採用される電子楽器の種
    類に応じて決定されることを特徴とする請求項1に記載
    の電子楽器の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記楽音発生手段、読出専用記憶手段及
    び制御手段は、同一チップの集積回路に形成されること
    を特徴とする請求項1に記載の電子楽器の制御装置。
  4. 【請求項4】 楽音信号を発生する楽音発生手段と、 制御プログラムを記憶する書換可能な読出専用記憶手段
    と、 前記読出専用記憶手段に記憶された制御プログラムに従
    って前記楽音発生手段を制御することにより楽音信号を
    発生させる制御手段、とを具備する電子楽器に前記制御
    プログラムを設定する制御プログラム設定方法であっ
    て、 楽音信号を発生させる通常モード又は前記楽音発生手
    段、読出専用記憶手段及び制御手段をテストするテスト
    モードの何れで動作させるかを指示する指示手段によっ
    てテストモードが指示された場合に、入力されたテスト
    データに従って前 記楽音発生手段及び制御手段をテスト
    し、 入力された前記制御プログラムを前記読出専用記憶手段
    に書き込んだ後に読み出して正当性をチェックすると共
    に、前記読出専用記憶手段に書き込まれた前記制御プロ
    グラムをそのまま残す、 ことを特徴とする電子楽器の制御プログラム設定方法。
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