JP3320435B2 - デジタル複写機 - Google Patents

デジタル複写機

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JP3320435B2
JP3320435B2 JP31756491A JP31756491A JP3320435B2 JP 3320435 B2 JP3320435 B2 JP 3320435B2 JP 31756491 A JP31756491 A JP 31756491A JP 31756491 A JP31756491 A JP 31756491A JP 3320435 B2 JP3320435 B2 JP 3320435B2
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守彦 沖本
隆亘 齋藤
秀雄 相沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,スキャナーで読み取っ
た画像データを一旦メモリに記憶させ,メモリを介して
プリンターに出力するデジタル複写機に関し,より詳細
には,メモリ使用の効率化を図ったデジタル複写機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のデジタル複写機として,例えば,
内部にページメモリを備えたものがある。このようなデ
ジタル複写機では,スキャナーで読み取った原稿一枚分
の画像データを一旦ページメモリに記憶させ,ページメ
モリからプリンターへ転送して印字を行う構成であり,
1回のスキャン走査で複数回の画像形成を繰り返して実
行することができ,複写動作の高速化を図ることができ
る。
【0003】また,原稿複数枚の画像データを記憶する
複数のページメモリを有したデジタル複写機も開発され
ている。このようなデジタル複写機では,ページメモリ
から画像データを読み出して,プリンターで印字しなが
ら,一方でスキャナーによる原稿の読み取りを同時に行
うことができる。従って,予め後続原稿をスキャナーで
読み取っておくことができる。
【0004】また,スキャナーで読み取った画像データ
を効率的に記憶保管して,再利用することが可能なデジ
タル複写機として,例えば,特開昭63−146567
号公報に示されるデジタル複写機がある。このデジタル
複写機は,電気信号化された画像データを記憶させる外
部記憶媒体を付加し,記憶する手段を備え,ビットマッ
プメモリ(ページメモリ)に記憶されている画像データ
容量と記憶媒体の残量を比較して画像データ容量が残量
より大きいときは画像データを縮小して記憶し,画像デ
ータ容量が残量以下のときはそのまま記憶させる手段を
備えたものである。このように画像データ容量と残量を
比較し,必要に応じて画像データに縮小処理を施して外
部記憶媒体に記憶させることにより,画像データを欠落
させることなく同一の媒体に記憶保管することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
デジタル複写機によれば,スキャナーから読み込まれた
画像データのデータ量を変えることなく,そのままペー
ジメモリに書き込んでいるため,ページメモリの容量よ
り大きな画像データが入力された場合,ページメモリの
容量を越えた部分の画像データが欠落するという問題点
があった。
【0006】また,従来のデジタル複写機によれば,ス
キャナーから読み込まれた画像データのデータ量を変え
ることなく,そのままページメモリに書き込んでいるた
め,ページメモリの容量に相当する原稿枚数しか原稿を
読み取ることができず,読み取り可能な後続原稿の枚数
が少ないという問題点もあった。
【0007】また,特開昭63−146567号公報の
デジタル複写機によれば,画像データを縮小して画像デ
ータのデータ量を低減し,外部記憶媒体に記憶する場合
の画像データの欠落を防げるようにしているものの,ス
キャナーからページメモリに対してはデータ量を変える
ことなく書き込んでいるため,同様にページメモリの容
量を越えた部分の画像データが欠落するという問題点が
あった。
【0008】また,特開昭63−146567号公報の
デジタル複写機によれば,画像データを記憶保管できる
ものの,メモリが外部記憶媒体(具体的には,光カー
ド)であるため,画像データの書き込み,或いは,読み
出しの処理を実行する場合,一度に何れか一つしか処理
できず,記憶保管用メモリへのアクセスに制限があると
いう問題点もあった。
【0009】一方,ページメモリ(内部メモリ)をその
まま記憶保管用メモリとして使用することにより,記憶
保管用メモリへのアクセスの制限はなくなるが,記憶保
管用に領域を大きく取られてしまうため,他の原稿の読
み取りに支障が生じるという問題点や,ページメモリが
高価であるため,装置の価格が上昇するという問題点が
発生する。
【0010】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,画像データを読み取ってメモリに記憶させる場合の
画像データの欠落を確実に防止することを第1の目的と
する。
【0011】また,本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって,メモリを効率的に利用することにより,より
多くの後続原稿を読み取り可能とし,装置の利便性を向
上させることを第2の目的とする。
【0012】また,本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって,内部メモリを記憶保管用のメモリとして使用
し,且つ,他の原稿の読み取りに支障がないようにする
ことを第3の目的とする。
【0013】また,本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって,既存の内部メモリを有効に利用することによ
り,装置価格を上昇させることなく,内部メモリを記憶
保管用のメモリとして使用できることを第4の目的とす
る。
【0014】また,本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって,内部メモリを記憶保管用のメモリとして効率
的に利用するための機能を提供することを第5の目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために,原稿を走査して画像データを読み取
る画像読取手段と,読み取った画像データを記憶するメ
モリ手段と,前記メモリ手段に記憶されている画像デー
タを読み出して記録紙に記録する画像記録手段と,前記
メモリ手段に記憶されている画像データ,或いは,前記
画像読取手段で読み取った画像データを入力し,所定の
変換処理を施して前記メモリ手段に記憶させる画像変換
手段と,前記画像読取手段,メモリ手段,画像記録手
段,及び,画像変換手段の制御を行う制御手段とを備え
たデジタル複写機において,前記メモリ手段は,所定の
容量を持った複数の記憶領域と,各記憶領域毎の画像デ
ータを画像編集処理する複数のメモリコントローラとが
それぞれ対で構成され,その複数のメモリ手段が並列に
配置されていて,読み取った画像データを前記記憶領域
に記憶させる際に,当該記憶領域における容量が残り少
ないことを検知するための基準容量が各記憶領域毎に設
けられ,画像データが基準容量を越えるとメモリオーバ
ー信号を出力する検知手段を備え,前記制御手段は,前
記メモリオーバー信号が入力されると,画像データのデ
ータ量が少なくなるように前記画像変換手段を用いて以
降の画像データを変換し,前記記憶領域内に収まるよう
に記憶させることを特徴とするデジタル複写機を提供す
るものである。尚,前述した画像変換手段は,圧縮処理
を実行して画像データのデータ量を少なくすることが望
ましい。
【0016】また,本発明は上記第2の目的を達成する
ために,原稿を走査して画像データを読み取る画像読取
手段と,読み取った画像データを記憶するメモリ手段
と,メモリ手段に記憶されている画像データを読み出し
て記録紙に記録する画像記録手段と,メモリ手段に記憶
されている画像データ,或いは,画像読取手段で読み取
った画像データを入力し,所定の変換処理を施してメモ
リ手段に記憶させる画像変換手段と,画像読取手段,メ
モリ手段,画像記録手段,及び,画像変換手段の制御を
行う制御手段とを備えたデジタル複写機において,制御
手段は,読み取った画像データをメモリ手段に記憶させ
る際に,画像記録手段が実行中であるか否かを判定し,
実行中ならば,残コピー枚数を求め,残コピー枚数が所
定値以上の場合,画像データのデータ量が少なくなるよ
うに画像変換手段を用いて以降の画像データを変換し,
メモリ手段に記憶させるデジタル複写機を提供するもの
である。尚,前述した画像変換手段は,圧縮処理を実行
して画像データのデータ量を少なくすることが望まし
い。
【0017】また,本発明は上記第2の目的を達成する
ために,原稿を走査して画像データを読み取る画像読取
手段と,読み取った画像データを記憶するメモリ手段
と,メモリ手段に記憶されている画像データを読み出し
て記録紙に記録する画像記録手段と,メモリ手段に記憶
されている画像データ,或いは,画像読取手段で読み取
った画像データを入力し,所定の変換処理を施してメモ
リ手段に記憶させる画像変換手段と,画像読取手段,メ
モリ手段,画像記録手段,及び,画像変換手段の制御を
行う制御手段とを備えたデジタル複写機において,制御
手段は,読み取った画像データをメモリ手段に記憶させ
る際に,画像記録手段が実行中であるか否かを判定し,
実行中ならば,実行中の画像データが1枚前の原稿の画
像データであるか否かを判定し,1枚前の原稿の画像デ
ータでなければ,画像データのデータ量が少なくなるよ
うに画像変換手段を用いて読み取った画像データを変換
し,メモリ手段に記憶させるデジタル複写機を提供する
ものである。尚,前述した画像変換手段は,圧縮処理を
実行して画像データのデータ量を少なくすることが望ま
しい。
【0018】また,本発明は上記第3及び第4の目的を
達成するために,原稿を走査して画像データを読み取る
画像読取手段と,読み取った画像データを記憶するメモ
リ手段と,メモリ手段に記憶されている画像データを読
み出して記録紙に記録する画像記録手段と,メモリ手段
に記憶されている画像データ,或いは,画像読取手段で
読み取った画像データを入力し,所定の変換処理を施し
てメモリ手段に記憶させる画像変換手段と,画像読取手
段,メモリ手段,画像記録手段,及び,画像変換手段の
制御を行う制御手段とを備えたデジタル複写機におい
て,メモリ手段は,画像データを再使用するために記憶
するリスタート記憶領域を有し,且つ,制御手段は,画
像読取手段を介してメモリ手段に記憶させた画像データ
を,画像記録手段を用いて記録紙に記録した後,画像デ
ータのデータ量が少なくなるように画像変換手段を用い
て画像データを変換し,リスタート記憶領域に記憶させ
るとともに,必要に応じてリスタート記憶領域に記憶さ
せた画像データを,画像変換手段で元の画像データに再
変換して,画像記録手段を介して記録紙に記録するデジ
タル複写機を提供するものである。尚,前述した画像変
換手段は,圧縮処理を実行して画像データのデータ量を
少なくすることが望ましい。
【0019】また,本発明は上記第5の目的を達成する
ために,前述したリスタート記憶領域に記憶されている
複数枚の画像データのうち,何枚目の画像データを再び
記録紙に記録するか設定する第1の設定手段を備え,制
御手段は,第1の設定手段の設定に基づいて,画像デー
タの再変換制御を行うデジタル複写機を提供するもので
ある。
【0020】また,本発明は上記第5の目的を達成する
ために,前述した画像記録手段を用いて記録紙に記録し
た後,画像データを変換してリスタート記憶領域に記憶
させるか否かを設定する第2の設定手段を備え,制御手
段は,第2設定手段の設定に基づいてリスタート記憶領
域への記憶を制御するデジタル複写機を提供するもので
ある。尚,画像データを変換してリスタート記憶領域に
記憶させる場合,画像読取手段は,読み取った画像デー
タに対して画像データ低減処理を実行することが望まし
い。また,画像データ低減処理は,原稿の地肌部分を無
視する自動濃度モード処理であることが望ましい。
【0021】また,本発明は上記第5の目的を達成する
ために,前述したリスタート記憶領域に記憶する原稿の
枚数,或いは,リスタート記憶領域として使用するメモ
リ容量を設定する第3の設定手段を備え,制御手段は,
第3設定手段の設定に基づいてリスタート記憶領域の記
憶限度量の管理を行うデジタル複写機を提供するもので
ある。
【0022】また,本発明は上記第5の目的を達成する
ために,前述したリスタート記憶領域に記憶されている
画像データの先頭から何枚分まで消去するか指定する第
1の指定手段を備え,制御手段は,第1の指定手段の指
定に基づいて,リスタート記憶領域の画像データの消去
を行うデジタル複写機を提供するものである。
【0023】また,本発明は上記第5の目的を達成する
ために,前述したリスタート記憶領域に記憶されている
画像データの何枚目の画像データを消去するか指定する
第2の指定手段を備え,制御手段は,第2の指定手段の
指定に基づいて,リスタート記憶領域の画像データの消
去を行うデジタル複写機を提供するものである。
【0024】また,本発明は上記第5の目的を達成する
ために,前述した制御手段は,リスタート記憶領域に画
像データを記憶する際に,リスタート記憶領域の先頭の
画像データを消去するデジタル複写機を提供するもので
ある。
【0025】
【作用】本発明のデジタル複写機は,メモリ手段が所定
の容量を持った複数の記憶領域と画像データを画像編集
処理する複数のメモリコントローラとが対になって構成
され,その複数のメモリ手段が並列に配置されているこ
とから,記憶する原稿サイズに応じて複数のメモリ手段
を組み合わせることで最適なメモリサイズが構成でき
る。そして,読み取った画像データをメモリ手段に記憶
させる場合は,画像データが各記憶領域の基準容量を越
えて残り記憶容量が少ないことがメモリオーバー信号に
よって検知されると,画像データのデータ量が少なくな
るように画像変換手段を用いて以降の画像データを変換
し,メモリ手段の記憶領域内に収まるように記憶させ
る。
【0026】また,本発明のデジタル複写機は,読み取
った画像データをメモリ手段に記憶させる際に,画像記
録手段が実行中であるか否かを判定し,実行中ならば,
残コピー枚数を求め,残コピー枚数が所定値以上の場
合,画像データのデータ量が少なくなるように変換し,
メモリ手段に記憶する。
【0027】また,本発明のデジタル複写機は,読み取
った画像データをメモリ手段に記憶させる際に,画像記
録手段が実行中であるか否かを判定し,実行中ならば,
実行中の画像データが1枚前の原稿の画像データである
か否かを判定し,1枚前の原稿の画像データでなけれ
ば,画像データのデータ量が少なくなるように変換し,
メモリ手段に記憶する。
【0028】また,本発明のデジタル複写機は,メモリ
手段に画像データを再使用するために記憶するリスター
ト記憶領域を有し,且つ,制御手段は,メモリ手段に記
憶されている画像データを,画像記録手段を用いて記録
紙に記録した後,画像データのデータ量が少なくなるよ
うに変換し,リスタート記憶領域に記憶させるととも
に,必要に応じてリスタート記憶領域に記憶させた画像
データを,画像変換手段で元の画像データに再変換し
て,画像記録手段を介して記録紙に記録する。
【0029】
【実施例】以下,本発明のデジタル複写機の一実施例に
ついて,本実施例デジタル複写機の概要,スキャナ
ー,操作部,システム制御装置,画像メモリ部,
プリンター,具体的な動作の順に図面を参照して詳
細に説明する。
【0030】本実施例デジタル複写機の概要 先ず,図1,図2,図3,及び,図4を参照して,本実
施例のデジタル複写機の概要について説明する。図1は
本実施例のデジタル複写機の構成を示し,大別して,原
稿から画像データを読み込むスキャナー10と,読み込
んだ画像データを記録紙に記録するためのプリンター2
00と,スキャナー10で読み込んだ画像データを記憶
する画像メモリ部300と,操作部400と,複写機全
体の制御,及び,原稿の画像データの読み取り及び書き
込み指示を行うシステム制御装置500とから構成され
ている。尚,操作部400は,スキャナー10内に組み
込まれており,プリンター200,画像メモリ部30
0,及び,システム制御装置500でデジタル複写機本
体20を形成している。
【0031】スキャナー10は,図2の概略図に示すよ
うに,原稿を中央基準でコンタクトガラス108上で搬
送させ,原稿面をCCD(電荷転送素子)101で読み
取って,そのアナログ信号をデジタル信号(以下,この
デジタル信号を画像データと記載する)に変換後,画像
メモリ部300に転送する。原稿搬送駆動には,サーボ
モータを使用し,倍率に応じて搬送スピードを変化させ
て縦方向(副走査方向)の変倍を行っている。
【0032】画像メモリ部300には,スキャナー10
から同軸ケーブル700を介して送られてきた画像デー
タが入力される。この画像メモリ部300は,後述する
メモリコントローラとメモリとで一対をなし,その容量
は1MbitのDRAMを64個搭載し,画像容量とし
てはA2サイズ原稿の4枚分に相当する。
【0033】プリンター200は,基本的にはアナログ
複写機と同じプロセス(ドラム廻り,搬送,定着,分離
工程)を持つが,書き込み部がデジタル機特有である。
本機では半導体レーザ(LD)204を2個使用し,レ
ーザ光を感光体ドラム213(図3参照)に照射するこ
とにより感光体ドラム213上に静電潜像を形成し,現
像する。
【0034】操作部400は,操作制御装置401と操
作パネル402とで構成される。詳細は後述するが操作
パネル402の平面図を図4に示す。
【0035】本機ではスキャナー10とプリンター20
0が独立した別装置となっているので,システム制御装
置500は,図1に示すように,スキャナー制御回路1
00プリンター制御回路201,操作制御装置401と
お互いに情報のやりとりを行い,システム制御装置50
0より各々に指示を送る。また,画像メモリ部300に
対しては,画像データを書き込む或いは読み込む指示を
出す。
【0036】図5は,システム制御装置500が実行す
るソフトウェアの状態遷移図を示す。先ず,スキャナー
10の電源がONされると,スキャナー10と連動して
デジタル複写機本体20の電源もONされる。次に,イ
ニシャライズ(初期化設定)が行われ,ここでRAMの
内容のクリア,各周辺素子のモードセット,各フラグ内
の初期設定等が実行される。イニシャライズが終了する
とデジタル複写機はウェイト状態となり,定着可能温度
及びポリゴンモータの回転数が規定値に達するまでプロ
グラムはループで回って待っている。
【0037】それらが立ち上がると,システム制御装置
500はレディ状態の指示をスキャナー制御回路10
0,プリンター制御回路201,操作制御装置401に
出力し,デジタル複写機としてはコピー可能となり,原
稿挿入待ちの状態となる。
【0038】次に,原稿が挿入されるとコピーが開始さ
れる。もし,ウェイト,レディ,コピー状態の途中で異
常が発生するとエラー処理のモードに移る。ウェイト,
レディ状態からエラー処理に移った場合には,エラー処
理後,ウェイト状態に戻り,コピー状態からエラー処理
に移った場合には,エラー処理後,リカバリーモードに
移って処理をした後,ウェイト状態に戻る。
【0039】また,SPモードは,サービスマンコール
発生時,サービスマンがシステムの内容をより詳しく見
るモードであり,コール情報,ROM−No.,累積使
用量,ミスフィード回数等がある。このSPモードは,
ウェイト,レディ,コピーいずれの状態からも呼び出す
ことができ,終了後はウェイト,或いは,レディ状態に
戻る。
【0040】ユーザプログラムモードは,レディ状態中
にユーザが任意の各種モードに入ることができるもので
ある。各種モードとは,給紙枚数累計,固定変倍率設
定,日時設定,表示があり,終了後はウェイト,或い
は,レディ状態に戻る。
【0041】スキャナー 次に,スキャナー10の構成について説明する。図2に
おいて,オペレータが原稿を入口ローラ107に挿入す
ると,先ずサイズ検知中央センサS1(図7参照)がO
Nする。次にピンチソレノイド(図示せず)がONし,
入口ローラ107の従動ローラの圧が解除されて,原稿
は更に奥に挿入可能となる。このとき,同時に蛍光灯1
10が点灯し,原稿読み取りの準備を開始する。原稿を
搬送するための各ローラは,搬送モータからタイミング
ベルトを介して直接駆動されているが,入口ローラ10
7には電磁MCを介して回転が伝達されている。更に原
稿が奥に挿入され,原稿の先端がゲート爪107a(図
7参照)に突き当てられ,挿入センサS2(図7参照)
をONすると搬送モータが駆動し,ゲートソレノイドが
ONしてゲート爪107aが開く。搬送モータにはDC
サーボモータが使用さており,等倍時には原稿がプリン
ター200の感光体ドラム213の線速と等速で搬送さ
れるようにスキャナー制御回路100からの信号によっ
て制御されている。また,変倍時には倍率に合わせて変
速することも,或いは,原稿を逆搬送するために逆回転
させることもできる。
【0042】原稿の読み取りは,先ず,ローラ107の
回転に応じてコンタクトガラス108と反射板109の
間を副走査方向に原稿が搬送され,この搬送中に蛍光灯
110からの光により主走査方向に原稿面が走査され
る。反射光は,レンズ111を介してCCD101に結
像され,原稿画像が読み取られる。
【0043】CCD101上に結像した原稿画像は,図
1に示すように,同期制御回路106の発生するクロッ
クと同期して,CCD101から画像増幅回路102に
渡され,画像増幅回路102で増幅され後,A/D変換
回路103でアナログ信号からデジタル信号に変換さ
れ,シェーディング補正回路104において,画像のノ
イズ,光量ムラ,コンタクトガラス108の汚れ,CC
D101の感度ムラ等によるデジタル信号の歪みが補正
される。その後,画像処理回路105でデジタル記録画
像情報(画像データ)に変換され,画像メモリ部300
へ出力される。
【0044】この時,画像処理回路105から画像メモ
リ部300へ出力した画像データが画像メモリ部300
のメモリに入りきらない場合には,原稿の読み取り及び
画像データの出力を停止し,図6(a),(b)に示す
排紙トレイ上のスタッカー113によって原稿が反転さ
れ,コロ115でガードレール114に沿って原稿挿入
位置まで戻されるか,或いは,図7(a),(b)に示
すように原稿搬送手段によって,原稿が逆搬送され原稿
挿入位置まで戻される。図6(a)は通常搬送時のスタ
ッカー113の位置を示し,図6(b)は原稿反転時の
スタッカー113の位置を示す。また,図7(a)は通
常搬送時の各ローラの回転方向を示し,図7(b)は原
稿反転時の各ローラの回転方向を示す。
【0045】操作部 図8は,操作制御装置401のブロック図を示す。操作
制御装置401は,シリアル通信コントローラ403,
CPU404,時計素子405,RAM406,ROM
407,DIPスイッチ408,VRAM409,CG
ROM410,I/Oインタフェース411,LCD制
御素子412,とから構成される。
【0046】操作パネル402は,図4に示すように,
モードクリアキー415,割込みキー416,ストップ
キー417,スタートキー418,数値入力キー419
等の各種機能キーと,音声合成IC及びスピーカー42
0,LCD(液晶表示画面)413,タッチパネル41
4等を備えている。
【0047】CPU404は,ROM407に記述され
ている制御プログラムに従って制御に必要な情報をRA
M406に読み書きしながら全体を制御する。図9はC
PU404の制御フローチャートを示し,CPU404
の主な制御内容は,VRAM409,RAM406の内
容の初期化(S101),I/Oインタフェース411
を介して操作パネル402上の各種入力キーからキー入
力(S103,S104),或いは,DIPスイッチ4
08からの入力を受けて,該入力情報の判断を行い,コ
マンド情報をシリアル通信コントローラ403を介して
し送信することと(S105),システム制御装置50
0から送られてくるコマンド情報を判断し(S10
2),該コマンド情報に基づいて,CGROM410か
らLCD画面表示パターンを読み出してLCD画面表示
用のVRAM409に書き込み,LCD制御素子412
に制御信号を出力することである(S111,S11
2)。
【0048】一方,LCD制御素子412は,CPU4
04からの制御信号に応じて,VRAM409に書き込
まれているLCD画面表示パターンをLCD413に表
示する(S113)。
【0049】時計素子405は,CPU404からの制
御信号によって時間をカウントし,CPU404へカウ
ント結果を出力するタイマー機能としての働きととも
に,日時をカウントするカレンダー機能の働きをする。
【0050】音声合成IC及びスピーカー420は,C
PU404からI/Oインタフェース411を介して音
声データと制御信号を受け取ると,音声或いは音を合成
してスピーカーで出力する。例えば,エラー処理の場合
の音声データと制御信号を受け取ると(S109),ブ
ザー音を出力する(S110)。
【0051】操作パネル402上のLCD413の画面
には,コピー枚数,リピート枚数,原稿セット枚数,記
録紙サイズ指定,コピー濃度調整,変倍率,数値入力キ
ー等の各機能入力キーから入力された数値,割込みモー
ド,予約入力モード,エラーメッセージ等の各種の複写
処理条件や,モード,メッセージが表示される。
【0052】また,タッチパネルキー414は,モード
設定や複写処理条件の入力に使用する。タッチパネルキ
ー414が押下されると(S106),CPU404は
I/Oインタフェース411を介して入力された押下位
置を計算し,VRAM409上のパターンと比較照合し
てコマンド情報を判断し(S107,S108),RA
M406に記憶するとともに,LCD413へ該コマン
ド情報に対応する画面を表示するように制御する(S1
11,S112,S113)。
【0053】数値入力キー419は,複写処理条件の数
値入力に使用する。数値入力キー419を押下すると,
CPU404はI/Oインタフェース411を介して入
力された数値情報をRAM406に記憶するとともに,
LDC413へ該数値情報に対応する画面に入力された
数値を表示するように制御する。
【0054】割込みキー416は割込み動作処理を行う
場合に使用する。割込みキー416を押下すると,CP
U404はRAM406の通常の複写処理条件記憶領域
とは別の領域に,割込み時複写処理条件を記憶し,シス
テム制御装置500へ割込み信号を送信する。割込み解
除時はRAM406に記憶されている残複写処理条件を
システム制御装置500へ再送する。
【0055】また,ストップキー417を押下すると,
CPU404は複写動作停止信号をし送信する。スター
トキー418を押下すると,CPU404はRAM40
6に記憶されたコマンド情報をシステム制御装置500
へ送信する。モードクリアキー415を押下すると,C
PU404はRAM406に記憶されているコマンド情
報を消去する。また,CPU404はシステム制御装置
500から送られてきたコピー終了情報やエラー情報を
シリアル通信コントローラ403を介して受信し,LC
D413或いは音声合成IC及びスピーカー420に出
力するように制御する。
【0056】システム制御装置 デジタル複写機のシステム全体のコントロールは,シス
テム制御装置500が行っている。図10はシステム制
御装置500の構成を示し,CPU501を主体とし
て,ROM502,RAM503,クロック信号発生回
路504,タイマー505,及び,割込みコントローラ
506を備えており,更に,画像メモリ部300(後述
するメモリコントローラ303)とのデータ通信を行う
ためのI/Oインタフェース507と,スキャナー制御
回路100,プリンター制御回路201,操作制御装置
401とのデータ通信を行うためのシリアル通信コント
ローラ508,509,510とを備えている。図11
はシステム制御装置500とスキャナー制御回路10
0,プリンター制御回路201,メモリコントローラ3
03,操作制御装置401との関係を示す説明図であ
る。
【0057】画像メモリ部 図12は,画像メモリ部300の構成を示す。画像メモ
リ部300は,スキャナーI/F301と,メモリ30
2a,メモリコントローラ303a,メモリ302b,
メモリコントローラ303b,メモリ302c,メモリ
コントローラ303c,メモリ302d,メモリコント
ローラ303d,圧縮伸張コントローラ304,プリン
ターI/F305で構成される。尚,メモリ302a
(或いは,b,c,d)とメモリコントローラ303a
(或いは,b,c,d)はそれぞれ対を成しており,各
メモリ+メモリコントローラで1つのメモリブロックを
形成している。
【0058】スキャナー制御回路100から同軸ケーブ
ルを介して送られてきたNライン出力(VD1)とN+
1ライン出力(VD2)は,スキャナーI/F301を
介してメモリブロックに送られる。メモリ302a,3
02b,302c,302dはそれぞれ1MbitのD
RAM(ダイナミックラム)を64個搭載してなり,そ
の全メモリ容量は,以下の式より32Mbyteであ
る。 1Mbit×64個×4ブロック=256Mbit 256Mbit÷8bit=32Mbyte また,各メモリへの書き込み指示或いは読み込み指示は
システム制御装置500より送られてくる。
【0059】メモリ302a,302b,302c,3
02dは,各々1bitで番地が決められており,図1
3(a)に示すように,主走査方向が9792bit,
副走査方向が6853bitである。このメモリの構成
は,A2サイズ相当分の記憶容量であり,メモリの1ブ
ロックがA2サイズの原稿の1ページ分に相当する。従
って,メモリ302a,302b,302c,302d
の4ブロックの全メモリ容量は,図13(b)に示すよ
うにA2サイズの4ページ分に相当する。
【0060】メモリ302a(或いは,302b,30
2c,302d)からの画像データは,メモリコントロ
ーラ303a(或いは,303b,303c,303
d)で画像編集が行われ,プリンターI/F305,或
いは,圧縮伸張コントローラ304へ送られる。プリン
ターI/F305へ送られた画像データは,プリンター
制御回路201へ転送され,プリンター200で記録紙
に転写される。一方,圧縮伸張コントローラ304へ送
られた画像データは,圧縮処理を行った場合には,所定
のメモリ(予め設定したメモリ302a,302b,3
02c,302dの何れかのメモリ)のリスタートエリ
ア(リスタート記憶領域)へ送られて記憶される。ま
た,伸張処理時を行った場合には所定のメモリへ送られ
て記憶された後,読み出されて,プリンターI/F30
5を介してプリンター200で記録紙に転写される。
【0061】図14は,メモリ302a,302b,3
02c,302dの具体的な回路図の一例を示す。ま
た,その動作仕様は表1の通りであり,同期信号タイミ
ングを図15に示す。
【0062】
【表1】
【0063】また,本実施例では,読み取った画像デー
タを前述したメモリ(302a〜302d)に記憶させ
る際に画像データが所定の記憶容量を越えると,メモリ
(302a〜302d)の容量が残り少ないことを検知
してメモリオーバー信号を出力する。具体的には,図1
4のアドレスカウンタのカウント値が所定値に達したら
システム制御装置500へ信号(メモリオーバー信号)
が出力される。システム制御装置500は,メモリオー
バー信号を入力すると,画像データのデータ量が少なく
なるように後述する圧縮伸張コントローラ304を用い
て以降の画像データを圧縮してメモリに記憶させる。
【0064】図16は,メモリオーバー検知と画像デー
タの圧縮を説明するためのイメージ図を示し,例えば,
メモリサイズがA2相当のメモリにA2より少し大きな
原稿の画像データを記憶させる場合,図中のA2−1ペ
ージ目のメモリに画像データを記憶させるとA2サイズ
を越えた原稿の画像データが欠落してしまう。この場
合,次のA2−2ページ目のメモリにA2サイズを越え
た画像データを記憶させることも可能であるが,そうす
るとメモリ全体(1ページから4ページまで)で2枚の
原稿しか記憶できない。そこで,本実施例では,各メモ
リの所定アドレス位置をメモリオーバーの基準アドレス
として,この基準アドレスを越えて画像データが記憶さ
れる場合に,特定ページのメモリの容量が残り少ないこ
とを検知し,メモリオーバーが発生する可能性があると
して,メモリオーバー検知信号を出力する。
【0065】システム制御装置500は,メモリオーバ
ー検知信号を入力すると,以降の画像データ(図16の
圧縮される原稿部分)を後述する圧縮伸張コントローラ
304で圧縮して圧縮画像データとして,メモリに記憶
させる。従って,図16の例では,A2より少し大きな
原稿の画像データをA2相当のメモリに記憶させること
ができるため,メモリ全体(1ページから4ページま
で)で4枚の原稿を記憶でき,メモリを有効に使用する
ことができる。
【0066】また,A2相当のメモリを2ブロック使用
して,A1より少し大きな原稿の画像データを記憶させ
る場合も同様に,A1サイズを越えた画像データ部分を
圧縮伸張コントローラ304を介して圧縮して記憶させ
ることにより,2ブロックのメモリに確実に記憶させる
ことができる。但し,A1相当の原稿が1ブロック目の
メモリオーバー信号によって圧縮されないように,予め
原稿サイズの指定等を行うものとする。
【0067】更に,本実施例の画像メモリ部300で
は,メモリ302a,302b,302c,302dの
特定エリアを画像データを再使用するために記憶するリ
スタートエリア(リスタート記憶領域)として設定する
ことが可能である。具体的には,図17に示すように,
メモリに記憶させた画像データをプリンター200を用
いて記録紙に記録した後,圧縮伸張コントローラ304
を用いて圧縮し,圧縮画像データをリスタートエリアに
記憶させる。尚,リスタートエリアに記憶した圧縮画像
データを再度記録紙に記録する場合には,圧縮伸張コン
トローラ304で伸張して元の画像データに変換して,
メモリに記憶させ,その画像データをプリンター200
に転送する。
【0068】また,本実施例では,スキャナー10に原
稿を挿入した時に,コピー動作終了後,画像データを圧
縮してリスタートエリアに記憶保管するか否かを,圧縮
動作選択モードで予め指定することが可能である。この
場合に,圧縮して記憶保管することが選択されると,自
動濃度モードが自動的に設定され,操作パネル402の
LCD413上に図18に示す画面が表示される。
【0069】ここで,自動濃度モードでの読み取りを行
うのは,リスタートエリアを効率的に使用するためであ
る。具体的には,スキャナー10で読み取る画像データ
の情報量が少なければ,圧縮後の情報量も少なくなり,
リスタートエリアに占める割合も小さくなるので,原稿
の地肌部分の情報を読み取らない自動濃度モードで読み
取りを行うことにより,圧縮後の画像データの情報量を
少なくしている。
【0070】図19は,メモリコントローラのブロック
構成図を示す。メモリコントローラ303a(或いは,
303b,303c,303d)は画像編集処理を行う
ものであり,メモリ302a(或いは,302b,30
2c,302d)からの直列画像信号に対してシフト処
理(主走査方向,副走査方向),並列画像出力処理,白
黒反転処理,トリミング・マスキング処理,画像合成処
理等の画像編集を行う。ここで,主走査方向の処理は画
像周波数が16MHzと高速であるためハードウェアで
行い,副走査方向の処理及び編集条件の設定はMPUで
行う。
【0071】図20は,圧縮伸張コントローラ304の
ブロック構成図を示す。圧縮伸張コントローラ304
は,画像データをメモリ(302a〜302d)或いは
スキャナーI/F301を介して直接取り込むことが可
能であり,セレクタによって取り込み先の切り換えを行
っている。圧縮伸張コントローラ304は,システム制
御装置500から圧縮伸張プロセッサの条件設定を入力
し,該条件設定に従って圧縮伸張プロセッサによって,
画像データの圧縮或いは伸張を実行する。
【0072】図21は,画像メモリ部300の概略フロ
ーチャートを示す。デジタル複写機本体20の電源が投
入されると,カウンタ,レジスタ等のイニシャライズ
(S201)を行い,システム同期でシステム制御装置
500からレディ状態の通知或いはメモリ番号を受信す
る(S202)。システム制御装置500から割込みに
よってコマンド及びデータを受信し,コマンド割込み後
処理でコマンドの解釈を行い(S203),該当するコ
マンドの実行準備を行い(S204),書き込み或いは
読み出しの対象となる自己アドレスを検知し,リード/
ライトの要求を検知する(S205,S206)。その
後,タイミング処理において,1/8LSYNC毎の割
込みに基づいて,コマンドで指定された処理を実行する
(S207)。
【0073】プリンター 次に,図1及び図3を参照して,プリンター200の構
成について説明する。画像メモリ部300から読み出さ
れた画像データは,ラインドライバー回路202で受信
され,レーザドライバー回路203で増幅される。ここ
で,画像データは1画素当たり1ビット(記録/非記
録)の2値化信号である。レーザドライバー回路203
は,読出同期制御回路205の同期信号に同期して,該
2値化信号に基づいてLD(レーザダイオード)204
を発光付勢する。また,プリンター制御回路201は,
駆動装置206を駆動して以下の制御を行う。
【0074】LD204が出射したレーザ光は,図3に
示す回転多面鏡207で反射され,多面鏡面倒れ補正シ
リンドリカルレンズ208を経て,f−θレンズ109
を通過し,第1ミラー210,第2ミラー211,及
び,第3ミラー212で反射され,感光体ドラム213
に結像照射される。回転多面鏡207は回転軸によって
多面鏡駆動モータ214に固着されている。多面鏡駆動
モータ214は一定速度で回転し,回転多面鏡207を
一定速度で回転駆動する。回転多面鏡207の回転によ
って前述したレーザ光は感光体ドラム213の回転方向
と垂直な方向,即ち,ドラム軸に沿う方向に走査され
る。
【0075】感光体ドラム213の表面は,負電圧の高
圧発生装置に接続された帯電器によって一様に帯電させ
られている。画像データに基づいて出射されたレーザ光
が一様に帯電された感光体ドラム213表面に照射され
ると,光導電現象で感光体表面の電荷が,感光体ドラム
213本体の機器アースに流れて消滅する。ここで原稿
濃度の淡い部分(2値化信号が非記録レベル)はLD2
04を点灯させないようにし,原稿濃度の濃い部分(2
値化信号が記録レベル)はLD204を点灯させる。
【0076】これにより感光体ドラム213の表面にお
いて,原稿濃度の淡い部分に対応する位置の電位は−7
50Vになり,原稿の濃い部分に対応する位置の電位は
−100V程度になる。即ち,原稿の濃淡に対応した静
電潜像が形成させる。
【0077】この静電潜像を現像ユニット215によっ
て現像し,感光体ドラム213の表面にトナー画像を形
成する。尚,現像ユニット215内のトナーは攪拌によ
って負に帯電されている。また,現像ユニット215は
現像バイアス発生器により−550V程度にバイアスさ
れている。従って,感光体ドラム213の表面電位が現
像バイアス以上の場所にトナーが付着し,原稿画像に対
応したトナー像が形成される。
【0078】トナー像が形成された感光体ドラム213
表面は,更に回転移動して,転写部220の位置に移動
する。続いて,用紙先端部と画像先端部が転写部220
の位置で一致するタイミングで給紙トレイ216から送
り出されてきた記録紙上にトナー像が転写される。その
後,記録紙は定着部221に送られ,熱と圧力によりト
ナーを融着されて,コピーとして排出トレイ222へ排
出される。
【0079】一方,記録紙は,3つの給紙トレイ216
の中から選択されて,送り出しローラ217の給紙動作
により繰り出され,カッター218で適切なサイズに切
断された後,レジストローラ219でレジストされ,所
定のタイミングで感光体ドラム213の下部転写位置へ
搬送される。
【0080】具体的な動作 以上の構成において,図22〜図32のフローチャート
を参照して, 〔フロー1〕・・メモリオーバー発生時の画像データ圧
縮処理 〔フロー2〕・・前原稿の残プリント枚数による挿入原
稿の圧縮処理 〔フロー3〕・・前原稿が待機中かコピー中かによる挿
入原稿の圧縮処理 〔フロー4〕・・リスタート用圧縮処理(自動圧縮モー
ド) 〔フロー5〕・・リスータ時伸張処理 〔フロー6〕・・リスタート用圧縮処理(圧縮動作選択
モード) 〔フロー7〕・・リスタート用圧縮処理(圧縮原稿の枚
数選択モード) 〔フロー8〕・・リスタート用圧縮処理(圧縮メモリブ
ロック数選択モード) 〔フロー9〕・・リスタートエリアの圧縮画像データの
クリア機能1(何枚目までクリアするか指定可能) 〔フロー10〕・リスタートエリアの圧縮画像データの
クリア機能2(何枚目をクリアするか指定可能) 〔フロー11〕・リスタートエリアの圧縮画像データの
クリア機能3(FIFO) の順序で具体的な動作を説明する。
【0081】尚,リスタート用圧縮処理は,コピー動作
の終了した画像データを自動的に圧縮してリスタートエ
リアへ記憶保管する自動圧縮モードと,コピー動作の終
了した画像データを圧縮してリスタートエリアに記憶保
管するか否か選択することが可能な圧縮動作選択モード
と,リスタートエリアに原稿何枚分の画像データを圧縮
して記憶保管するか設定できる圧縮原稿の枚数選択モー
ドと,リスタートエリアとして何ブロックのメモリを使
用するか設定できる圧縮メモリブロック数選択モードの
4つのリスタート用圧縮処理のモードを有しており,詳
細は省略するがこれらの4つモードは操作パネル402
で選択可能となっている。
【0082】また,本実施例では,リスタートエリアに
記憶保管した原稿(圧縮画像データ)を不必要になった
時に削除するための機能としてリスタートエリアの圧縮
画像データのクリア機能を有しおり,クリアの方法によ
って,リスタートエリアに記憶保管されている最も古い
原稿から何枚目までクリアするか指定可能なクリア機能
1と,リスタートエリアに記憶保管されている原稿の何
枚目をクリアするか指定可能なクリア機能2と,リスタ
ートエリアに記憶された原稿が所定数を越えた場合に自
動的に最も古い原稿をクリアするクリア機能3の3つの
機能を有している。
【0083】〔フロー1〕本実施例のデジタル複写機で
は,図16で説明したように,スキャナー10で読み取
った画像データを画像メモリ部300に記憶させる際
に,画像データが書き込み先のメモリ(302a,30
2b,302c,或いは,302d)の所定の記憶容量
を越えると,メモリの容量が残り少ないことを検知して
メモリ制御(図12のメモリ+メモリコントローラ(ブ
ロック1〜4))からメモリオーバー信号が出力され
る。システム制御装置500は,このメモリオーバー信
号を入力すると,画像データのデータ量が少なくなるよ
うに圧縮伸張コントローラ304を用いて,以降の画像
データに圧縮処理を施してメモリに記憶させる。
【0084】図22は,システム制御装置500におけ
るメモリオーバー発生時の画像データ圧縮処理を示し,
先ず,メモリ制御よりメモリオーバー信号を受け取った
か否か判定し(S301),受け取っていれば,メモリ
ライト中のブロックのメモリを示すメモリライトカウン
タの値と,メモリリード中のブロックのメモリを示すメ
モリリードカウンタの値とを比較して,メモリ制御によ
ってメモリオーバー信号を出力されたライト中のメモリ
の次のメモリがリード中であるか否かを判定する(S3
02)。換言すれば,ライト中のメモリの次のメモリに
連続して書き込み可能かどうか判定し,書き込み可能で
なければ,メモリオーバーフラグをセットする(S30
3)。
【0085】次に,S304でメモリオーバーフラグが
セットされているか否か判定し,セットされていれば,
圧縮伸張コントローラ304の条件設定(ここでは,圧
縮)を行い,メモリオーバーフラグをリセットして処理
を終了する(S305,S306)。
【0086】このようにフロー1の動作によって,メモ
リの容量が残り少ない場合には,画像データを圧縮して
記憶させるので,メモリオーバーを発生させることな
く,画像データの欠落を防ぐことができる。従って,オ
ペレータはメモリオーバーを意識しないでデジタル複写
機を使用することができる。また,メモリの有効活用を
図ることができる。
【0087】〔フロー2〕本実施例のデジタル複写機
は,原稿をスキャナー10で読み取って画像メモリ部3
00に記憶させる際に,画像メモリ部300に記憶され
ている前原稿(一つ前に記憶された原稿)がプリント実
行中の場合,実行中の前原稿の残プリント枚数に基づい
て,挿入原稿(スキャナー10で読み取る原稿)の画像
データを圧縮するか否か判定して,残プリント枚数が基
準値X(例えば,5枚)以上ならば,挿入原稿の画像デ
ータを圧縮伸張コントローラ304で圧縮して画像メモ
リ部300に記憶させる。
【0088】図23は,システム制御装置500におけ
る前原稿の残プリント枚数による挿入原稿の圧縮処理を
示し,先ず,スキャナー10に原稿が挿入されたことを
示す原稿挿入立上りフラグがセットされているか否か判
定し(S311),セットされていれば,挿入原稿が何
枚目のスキャン原稿であるかを示す原稿スキャンカウン
タの値と,プリント実行中の原稿が何枚目の原稿である
かを示す原稿プリントカウンタの値とを比較して,(原
稿スキャンカウンタ−1)=原稿プリントカウンタで,
且つ,原稿プリントカウンタが「0」でなければ,前原
稿がプリント実行中であると判定し(S312,S31
3),前原稿のセット枚数(コピーする枚数)及びコピ
ー枚数(コピー済枚数)から残コピー枚数(セット枚数
−コピー枚数)を求め,予め設定した基準値Xと比較す
る(S314)。残コピー枚数>Xならば,圧縮伸張コ
ントローラ304の条件設定(ここでは,圧縮)を行
い,原稿挿入立上りフラグをリセットして処理を終了す
る(S315,S316)。
【0089】このようにフロー2の動作によって,前原
稿の残コピー枚数が基準値以上の場合,換言すれば,前
原稿のコピー動作に時間がかかると思われる場合に,画
像データを圧縮して記憶させるので,メモリの有効活用
を図ることができる。
【0090】〔フロー3〕本実施例のデジタル複写機
は,原稿をスキャナー10で読み取って画像メモリ部3
00に記憶させる際に,画像メモリ部300に記憶され
ている前原稿(一つ前に記憶された原稿)以外の原稿が
プリント実行中の場合,挿入原稿(スキャナー10で読
み取る原稿)の画像データを圧縮伸張コントローラ30
4で圧縮して画像メモリ部300に記憶させる。
【0091】図24は,システム制御装置500におけ
る前原稿が待機中かコピー中かによる挿入原稿の圧縮処
理を示し,先ず,スキャナー10に原稿が挿入されたこ
とを示す原稿挿入立上りフラグがセットされているか否
か判定し(S321),セットされていれば,挿入原稿
が何枚目のスキャン原稿であるかを示す原稿スキャンカ
ウンタの値と,プリント実行中の原稿が何枚目の原稿で
あるかを示す原稿プリントカウンタの値とを比較して,
原稿スキャンカウンタ=原稿プリントカウンタでなく
(即ち,挿入原稿がコピー実行中でない),(原稿スキ
ャンカウンタ−1)=原稿プリントカウンタでなく(即
ち,前原稿がコピー実行中でない),且つ,原稿プリン
トカウンタが「0」でなければ(S322,S323,
S324),前原稿以外の先行原稿がプリント実行中で
あると判定して,圧縮伸張コントローラ304の条件設
定(ここでは,圧縮)を行い,原稿挿入立上りフラグを
リセットして処理を終了する(S325,S326)。
【0092】このようにフロー3の動作によって,前原
稿以外の先行原稿がコピー実行中の場合,換言すれば,
挿入原稿のコピーが開始されるまでに時間がかかると思
われる場合に,画像データを圧縮して記憶させるので,
メモリの有効活用を図ることができる。
【0093】〔フロー4〕本実施例のデジタル複写機
は,図17で示したように,画像データを再使用するた
めに記憶するリスタートエリアを有しており,コピー動
作の終了した画像データを圧縮伸張コントローラ304
で圧縮してリスタートエリアに記憶保管する。
【0094】図25は,システム制御装置500におけ
るリスタート用圧縮処理(自動圧縮モード)を示し,先
ず,セット枚数分のコピーが繰り返されてプリントが終
了したことを示す原稿プリント終了フラグがセットされ
ているか否か判定し(S331),セットされていれ
ば,圧縮伸張コントローラ304の条件設定(ここで
は,圧縮)を行う(S332)。次に,プリントが終了
した原稿が何枚目の原稿であるかを示す原稿プリント終
了カウンタの値をiとして(S333),セット枚数,
コピー枚数,濃度,変倍率,給紙モード,使用メモリカ
ウンタ等のデータを記憶しておく原稿モードバッファ
〔1〕〜〔4〕の原稿モードバッファ〔i〕の使用メモ
リカウンタの値をアドレスjに設定し(S334),j
番地の画像データを圧縮伸張コントローラ304へ出力
する(S335)。続いて,リスタートエリアに記憶保
管されている原稿枚数を示す圧縮原稿カウンタの値をイ
ンクリメントし(S336),原稿プリント終了フラグ
をリセットする(S337)。
【0095】次に,圧縮伸張コントローラ304で1枚
の原稿の画像データの圧縮が終了したことを示す圧縮終
了フラグがセットされているか否か判定し(S33
8),セットされていれば,原稿スキャンカウンタの値
と原稿プリントカウンタの値が等しいか(即ち,等しい
場合には次原稿が有りを示す)を判定し(S339),
等しい場合には,プリントが終了した原稿が何枚目の原
稿であるかを示す原稿プリント終了カウンタの値に1を
加算した値をiとして(S340),原稿モードバッフ
ァ〔i〕の使用メモリカウンタの値をアドレスjに設定
し(S342),j番地の画像データをプリンター20
0へ出力し(S343),圧縮終了フラグをリセットし
て処理を終了する(S341)。一方,等しくない場合
には,圧縮終了フラグをリセットして処理を終了する
(S341)。
【0096】このようにフロー4の動作によって,プリ
ントの終了した原稿の画像データを圧縮して,リスター
トエリアに自動的に記憶させることができる。
【0097】〔フロー5〕前述したフロー4(リスター
ト用圧縮処理)で圧縮してリスタートエリアに記憶保管
した原稿(圧縮画像データ)は,操作パネル402を用
いてリスタートエリアの何枚目の原稿をリスタートさせ
るか指定することにより,以下のリスタート時伸張処理
が実行され,プリンター200を介してプリントするこ
とができる。
【0098】図26は,システム制御装置500におけ
るリスタート時伸張処理を示し,先ず,操作パネル40
2のLDC413上に表示されたリスタートキーが押下
された時にセットされるリスタート伸張スタートフラグ
がセットされているか否か判定し(S351),セット
されていれば,リスタートエリアに圧縮原稿(圧縮画像
データ)が記憶保管されているか圧縮原稿カウンタの値
をチェックする(S352)。ここで,圧縮原稿カウン
タ=0ならば,リスタートエリアに圧縮原稿がないこと
を示し,圧縮原稿カウンタ≠0ならば,リスタートエリ
アに圧縮原稿が記憶保管されていることを示す。
【0099】圧縮原稿カウンタ≠0ならば,操作パネル
402を用いてリスタートエリアの何枚目の原稿をリス
タートさせるか指定した際に設定される置数が有るか否
か判定し(S354),その置数が圧縮原稿カウンタ
(以降,圧縮カウンタと記す)の値以下であるか判定す
る(S356)。ここで,置数が圧縮カウンタ以下であ
れば,リスタートエリア内にある圧縮原稿が指定されて
いるので,伸張対象となる圧縮原稿を指定する伸張カウ
ンタに置数を設定する(S356)。一方,置数なし,
或いは,置数が圧縮カウンタ以上であれば,圧縮カウン
タの値を伸張カウンタに設定する(S355)。
【0100】続いて,圧縮伸張コントローラ304の条
件設定(ここでは,伸張)を行い(S357),伸張カ
ウンタで示される圧縮原稿(画像データ)の伸張を指定
して,リスタートスタートフラグをセットし,圧縮伸張
コントローラ304へ伸張処理の実行を要求する(S3
58,S359)。
【0101】次に,リスタート伸張スタートフラグをリ
セットし(S360),リスタートスタートフラグがセ
ットされている場合には,圧縮伸張コントローラ304
での伸張処理が終了したことを示す伸張終了フラグがセ
ットされるのを待って,画像データ(伸張した画像デー
タ)をプリンター200へ出力する(S361,S36
2,S363)。
【0102】このようにフロー5の動作によって,リス
タートエリアに記憶保管されている圧縮原稿を伸張(再
変換)して,プリンター200を介して記録紙にプリン
トすることができる。
【0103】〔フロー6〕図27は,システム制御装置
500におけるリスタート用圧縮処理(圧縮動作選択モ
ード)を示し,先ず,セット枚数分のコピーが繰り返さ
れてプリントが終了したことを示す原稿プリント終了フ
ラグがセットされているか否か判定し(S371),セ
ットされていれば,プリントが終了した原稿が何枚目の
原稿であるかを示す原稿プリント終了カウンタの値をi
として(S372),該当する原稿〔i〕がリスタート
のための圧縮保存を指定されているかどうかを示す圧縮
保存フラグ〔i〕がセットされているか否かを判定する
(S372)。尚,スタートのための圧縮保存の指定
は,操作パネル402を介して予め入力する。また,こ
の時,スキャナー10で読み取る画像データの情報量が
少なければ,圧縮後の情報量も少なくなるので,リスタ
ートエリアに占める割合も小さくなる。従って,本実施
例では,リスタートエリアを効率的に使用するために,
操作パネル402を介して圧縮動作選択モードで挿入原
稿の記憶保管が選択された場合に,スキャナー10での
読み取りを自動濃度モードで行っている。
【0104】ここで,圧縮保存フラグ〔i〕がセットさ
れていない場合,圧縮終了フラグをセットして処理を終
了する(S374)。一方,セットされている場合,圧
縮伸張コントローラ304の条件設定(ここでは,圧
縮)を行い(S375),次に,原稿プリント終了カウ
ンタの値をiとして,セット枚数,コピー枚数,濃度,
変倍率,給紙モード,使用メモリカウンタ等のデータを
記憶しておく原稿モードバッファ〔1〕〜〔4〕の原稿
モードバッファ〔i〕の使用メモリカウンタの値をアド
レスjに設定し(S376),j番地の画像データを圧
縮伸張コントローラ304へ出力する(S377)。
【0105】続いて,リスタートエリアに記憶保管され
ている原稿枚数を示す圧縮原稿カウンタの値をインクリ
メントし(S378),原稿プリント終了フラグをリセ
ットする(S379)。
【0106】次に,圧縮伸張コントローラ304で1枚
の原稿の画像データの圧縮が終了したことを示す圧縮終
了フラグがセットされているか否か判定し(S38
0),セットされていれば,原稿スキャンカウンタの値
と原稿プリントカウンタの値が等しいか(即ち,等しい
場合には次原稿が有りを示す)を判定し(S381),
等しい場合には,プリントが終了した原稿が何枚目の原
稿であるかを示す原稿プリント終了カウンタの値に1を
加算した値をiとして(S383),原稿モードバッフ
ァ〔i〕の使用メモリカウンタの値をアドレスjに設定
し(S384),j番地の画像データをプリンター20
0へ出力し(S385),圧縮終了フラグをリセットし
て処理を終了する(S382)。一方,等しくない場合
には,圧縮終了フラグをリセットして処理を終了する
(S382)。
【0107】このようにフロー6の動作によって,リス
タートエリアに記憶保管する画像データを選択すること
ができる。
【0108】〔フロー7〕図28は,システム制御装置
500におけるリスタート用圧縮処理(圧縮原稿の枚数
選択モード)を示し,先ず,セット枚数分のコピーが繰
り返されてプリントが終了したことを示す原稿プリント
終了フラグがセットされているか否か判定し(S39
1),セットされていれば,リスタートエリアに記憶保
管されている原稿枚数を示す圧縮原稿カウンタの値とリ
スタートエリアに記憶保管する原稿の最大枚数を示す最
大圧縮原稿枚数とを比較し(S392),圧縮原稿カウ
ンタの値≦(最大圧縮原稿枚数−1)でなれば,圧縮終
了フラグをセットして処理を終了する(S393)。
尚,最大圧縮原稿枚数の指定は,操作パネル402を介
して予め入力する。
【0109】一方,圧縮原稿カウンタの値≦(最大圧縮
原稿枚数−1)ならば,圧縮伸張コントローラ304の
条件設定(ここでは,圧縮)を行い(S394),プリ
ントが終了した原稿が何枚目の原稿であるかを示す原稿
プリント終了カウンタの値をiとして(S395),セ
ット枚数,コピー枚数,濃度,変倍率,給紙モード,使
用メモリカウンタ等のデータを記憶しておく原稿モード
バッファ〔1〕〜〔4〕の原稿モードバッファ〔i〕の
使用メモリカウンタの値をアドレスjに設定し(S39
6),j番地の画像データを圧縮伸張コントローラ30
4へ出力する(S397)。
【0110】続いて,リスタートエリアに記憶保管され
ている原稿枚数を示す圧縮原稿カウンタの値をインクリ
メントし(S398),原稿プリント終了フラグをリセ
ットする(S399)。
【0111】次に,圧縮伸張コントローラ304で1枚
の原稿の画像データの圧縮が終了したことを示す圧縮終
了フラグがセットされているか否か判定し(S40
0),セットされていれば,原稿スキャンカウンタの値
と原稿プリントカウンタの値が等しいか(即ち,等しい
場合には次原稿が有りを示す)を判定し(S401),
等しい場合には,プリントが終了した原稿が何枚目の原
稿であるかを示す原稿プリント終了カウンタの値に1を
加算した値をiとして(S403),原稿モードバッフ
ァ〔i〕の使用メモリカウンタの値をアドレスjに設定
し(S404),j番地の画像データをプリンター20
0へ出力し(S405),圧縮終了フラグをリセットし
て処理を終了する(S402)。一方,等しくない場合
には,圧縮終了フラグをリセットして処理を終了する
(S402)。
【0112】このようにフロー7の動作によって,最大
圧縮原稿枚数に基づいて,プリント終了後の画像データ
をリスタートエリアに記憶保管するか否か判定し,記憶
させることができる。換言すれば,最大圧縮原稿枚数に
よってリスタートエリアの使用限界量を規定しているこ
とになる。
【0113】〔フロー8〕図29は,システム制御装置
500におけるリスタート用圧縮処理(圧縮メモリブロ
ック数選択モード)を示し,先ず,セット枚数分のコピ
ーが繰り返されてプリントが終了したことを示す原稿プ
リント終了フラグがセットされているか否か判定し(S
411),セットされていれば,リスタートエリアに記
憶保管されている原稿枚数を示す圧縮原稿カウンタの値
とリスタートエリアとして使用可能なメモリ302a,
302b,302c,302dの数を示す最大圧縮ペー
ジメモリ枚数とを比較し(S412),圧縮原稿カウン
タの値≦(最大圧縮ページメモリ枚数−1)でなれば,
圧縮終了フラグをセットして処理を終了する(S41
3)。尚,最大圧縮ページメモリ枚数の指定は,操作パ
ネル402を介して予め入力する。
【0114】一方,圧縮原稿カウンタの値≦(最大圧縮
ページメモリ枚数−1)ならば,圧縮伸張コントローラ
304の条件設定(ここでは,圧縮)を行い(S41
4),プリントが終了した原稿が何枚目の原稿であるか
を示す原稿プリント終了カウンタの値をiとして(S5
45),セット枚数,コピー枚数,濃度,変倍率,給紙
モード,使用メモリカウンタ等のデータを記憶しておく
原稿モードバッファ〔1〕〜〔4〕の原稿モードバッフ
ァ〔i〕の使用メモリカウンタの値をアドレスjに設定
し(S416),j番地の画像データを圧縮伸張コント
ローラ304へ出力する(S417)。
【0115】続いて,リスタートエリアに記憶保管され
ている原稿枚数を示す圧縮原稿カウンタの値をインクリ
メントし(S418),原稿プリント終了フラグをリセ
ットする(S419)。
【0116】次に,圧縮伸張コントローラ304で1枚
の原稿の画像データの圧縮が終了したことを示す圧縮終
了フラグがセットされているか否か判定し(S42
0),セットされていれば,原稿スキャンカウンタの値
と原稿プリントカウンタの値が等しいか(即ち,等しい
場合には次原稿が有りを示す)を判定し(S421),
等しい場合には,プリントが終了した原稿が何枚目の原
稿であるかを示す原稿プリント終了カウンタの値に1を
加算した値をiとして(S423),原稿モードバッフ
ァ〔i〕の使用メモリカウンタの値をアドレスjに設定
し(S424),j番地の画像データをプリンター20
0へ出力し(S425),圧縮終了フラグをリセットし
て処理を終了する(S422)。一方,等しくない場合
には,圧縮終了フラグをリセットして処理を終了する
(S422)。
【0117】このようにフロー8の動作によって,最大
圧縮ページメモリ枚数に基づいて,プリント終了後の画
像データをリスタートエリアに記憶保管するか否か判定
し,記憶させることができる。換言すれば,最大圧縮ペ
ージメモリ枚数によってリスタートエリアの使用限界量
を規定していることになる。
【0118】〔フロー9〕図30は,システム制御装置
500におけるリスタートエリアの圧縮画像データのク
リア機能(クリア機能1)を示す。このフローチャート
は,操作パネル402でリスタートエリアの圧縮画像デ
ータのクリア機能を用いてリスタートエリアに記憶保管
されている最も古い原稿から何枚目までクリアするか指
定することによって実行される。
【0119】先ず,クリア機能1が選択されたことを示
す原稿データクリアフラグ1がセットされているか否か
判定し(S431),セットされていれば,リスタート
エリアの先頭の原稿から何枚クリアすれば良いかを示す
クリア枚数カウンタをチェックし(S432),クリア
枚数カウンタ>0ならば,クリア枚数カウンタをデクリ
メントして(S433),圧縮原稿カウンタが示す原稿
(圧縮画像データ)をクリアし(S436),圧縮原稿
カウンタをデクリメントする(S436)。
【0120】上記のS431〜S437をクリア枚数カ
ウンタ>0でなくなるまで繰り返す。クリア枚数カウン
タ>0でないならば(即ち,クリア枚数カウンタが
0),リスタートエリアの残っている圧縮データ(圧縮
画像データ)をシフトし(S433),圧縮データクリ
アフラグをリセットして処理を終了する(S434)。
【0121】このようにフロー9の動作によって,リス
タートエリアに記憶保管した原稿(圧縮画像データ)の
最も古いものから連続した複数の原稿を一度にクリアす
ることができる。
【0122】〔フロー10〕図31は,システム制御装
置500におけるリスタートエリアの圧縮画像データの
クリア機能(クリア機能2)を示す。このフローチャー
トは,操作パネル402でリスタートエリアの圧縮画像
データのクリア機能を用いてリスタートエリアに記憶保
管されている原稿の何枚目をクリアするか指定すること
によって実行される。
【0123】先ず,クリア機能2が選択されたことを示
す原稿データクリアフラグ2がセットされているか否か
判定し(S441),セットされていれば,リスタート
エリアの何枚目の原稿をクリアするかを示すクリアポイ
ンタをチェックし(S442),クリアポインタ>圧縮
原稿ポインタならば,クリアポインタの示す圧縮データ
(圧縮画像データ)をクリアし(S443),圧縮原稿
カウンタをデクリメントする(S444)。続いて,ク
リアポイントより後ろの圧縮データ(圧縮画像データ)
をシフトし(S445),圧縮データクリアフラグをリ
セットして処理を終了する(S446)。一方,クリア
ポインタ>圧縮原稿ポインタでないならば,クリアポイ
ント(即ち,クリアする原稿の指定)が正しくないの
で,処理を行わずに圧縮データクリアフラグをリセット
して終了する(S447)。
【0124】このようにフロー10の動作によって,リ
スタートエリアに記憶保管した原稿(圧縮画像データ)
のうち任意の原稿をクリアすることができる。
【0125】〔フロー11〕図32は,システム制御装
置500におけるリスタートエリアの圧縮画像データの
クリア機能(クリア機能3)を示す。このフローチャー
トは,リスタートエリアに記憶保管されている原稿枚数
が所定枚数を越えた状態で呼び出されて実行される。換
言すれば,操作パネル402を介してクリア機能3を設
定すると,リスタートエリアの原稿枚数が所定枚数以下
の場合には,フロー1,フロー2,或いは,フロー3の
条件に従ってリスタート用圧縮処理が実行され,所定枚
数を越えると以下のフロー9が実行される。
【0126】先ず,セット枚数分のコピーが繰り返され
てプリントが終了したことを示す原稿プリント終了フラ
グがセットされているか否か判定し(S451),セッ
トされていれば,圧縮伸張コントローラ304の条件設
定(ここでは,圧縮)を行う(S452)。次に,プリ
ントが終了した原稿が何枚目の原稿であるかを示す原稿
プリント終了カウンタの値をiとして(S453),セ
ット枚数,コピー枚数,濃度,変倍率,給紙モード,使
用メモリカウンタ等のデータを記憶しておく原稿モード
バッファ〔1〕〜〔4〕の原稿モードバッファ〔i〕の
使用メモリカウンタの値をアドレスjに設定し(S45
4),j番地の画像データを圧縮伸張コントローラ30
4へ出力する(S455)。続いて,圧縮原稿カウンタ
1の圧縮原稿をクリアし(S456),リスタートエリ
ア内の圧縮画像データをシフトする(S457)。具体
的には,圧縮原稿カウンタ2の圧縮画像データを圧縮原
稿カウンタ1へシフトし,圧縮原稿カウンタ3の圧縮画
像データを圧縮原稿カウンタ2へシフトするというよう
に圧縮画像データの対応する圧縮原稿カウンタを1つず
つ少なくする。その後,原稿プリント終了フラグをリセ
ットする(S458)。
【0127】次に,圧縮伸張コントローラ304で1枚
の原稿の画像データの圧縮が終了したことを示す圧縮終
了フラグがセットされているか否か判定し(S45
9),セットされていれば,原稿スキャンカウンタの値
と原稿プリントカウンタの値が等しいか(即ち,等しい
場合には次原稿が有りを示す)を判定し(S460),
等しい場合には,プリントが終了した原稿が何枚目の原
稿であるかを示す原稿プリント終了カウンタの値に1を
加算した値をiとして(S461),原稿モードバッフ
ァ〔i〕の使用メモリカウンタの値をアドレスjに設定
し(S463),j番地の画像データをプリンター20
0へ出力し(S464),圧縮終了フラグをリセットし
て処理を終了する(S462)。一方,等しくない場合
には,圧縮終了フラグをリセットして処理を終了する
(S462)。
【0128】このようにフロー11の動作によって,リ
スタートエリアの原稿(圧縮画像データ)を古いものか
ら順に自動的にクリアすることができる。
【0129】前述した実施例では,画像変換手段とし
て,圧縮伸張コントローラ304を用いて圧縮処理を実
行することにより,リスタートエリアへ記憶保管する画
像データのデータ量を少なくしたが,例えば,圧縮伸張
コントローラ304に代えて,拡大縮小回路を用いて縮
小処理を実行することにより,リスタートエリアへ記憶
保管する画像データのデータ量を少なくすることもでき
る。但し,この場合には,一旦リスタートエリアへ記憶
保管した画像データを再変換(拡大処理)して記録紙に
プリントした場合,画質が低下する恐れがある。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように本発明のデジタル複
写機は,読み取った画像データをメモリ手段の各記憶領
域に記憶させる際に,画像データが基準容量を越える
と,当該記憶領域における容量が残り少ないことを検知
してメモリオーバー信号を出力する検知手段を備え,制
御手段は,メモリオーバー信号を入力すると,画像デー
タのデータ量が少なくなるように画像変換手段を用いて
以降の画像データを変換し,記憶領域内に収まるように
記憶させるため,画像データを読み取ってメモリに記憶
させる場合の画像データの欠落を確実に防止することが
できる。特に,本発明のデジタル複写機は,メモリ手段
が所定の容量を持った複数の記憶領域と,各記憶領域毎
に画像データを画像編集処理する複数のメモリコントロ
ーラとが対になって構成されていて,その複数のメモリ
手段が並列に接続されているため,1つのメモリ手段が
記憶可能な原稿よりも大きなサイズの原稿が読み込まれ
た場合に,複数のメモリ手段を組み合わせて最適なメモ
リサイズを構成することができ,さらにその状態でメモ
リオーバー信号を検知することが可能なため,画像デー
タの欠落を一層確実に防止することができる。
【0131】また,本発明のデジタル複写機において,
制御手段は,読み取った画像データをメモリ手段に記憶
させる際に,画像記録手段が実行中であるか否かを判定
し,実行中ならば,残コピー枚数を求め,残コピー枚数
が所定値以上の場合,画像データのデータ量が少なくな
るように画像変換手段を用いて以降の画像データを変換
し,メモリ手段に記憶させるため,メモリを効率的に利
用することにより,より多くの後続原稿を読み取り可能
とし,装置の利便性を向上させることができる。
【0132】また,本発明のデジタル複写機において,
メモリ手段は,画像データを再使用するために記憶する
リスタート記憶領域を有し,且つ,制御手段は,画像読
取手段を介してメモリ手段に記憶させた画像データを,
画像記録手段を用いて記録紙に記録した後,画像データ
のデータ量が少なくなるように画像変換手段を用いて画
像データを変換し,リスタート記憶領域に記憶させると
ともに,必要に応じてリスタート記憶領域に記憶させた
画像データを,画像変換手段で元の画像データに再変換
して,画像記録手段を介して記録紙に記録するため,内
部メモリを記憶保管用のメモリとして使用し,且つ,他
の原稿の読み取りに支障がないようにすることができ
る。また,既存の内部メモリを有効に利用することによ
り,装置価格を上昇を抑えることができる。
【0133】また,本発明のデジタル複写機は,リスタ
ート記憶領域に記憶されている複数枚の画像データのう
ち,何枚目の画像データを再び記録紙に記録するか設定
する第1の設定手段を備え,制御手段は,第1の設定手
段の設定に基づいて,画像データの再変換制御を行うた
め,内部メモリを記憶保管用のメモリとして効率的に利
用することができる。
【0134】また,本発明のデジタル複写機は,画像記
録手段を用いて記録紙に記録した後,画像データを変換
してリスタート記憶領域に記憶させるか否かを設定する
第2の設定手段を備え,制御手段は,第2設定手段の設
定に基づいてリスタート記憶領域への記憶を制御するた
め,内部メモリを記憶保管用のメモリとして効率的に利
用することができる。尚,画像データを変換してリスタ
ート記憶領域に記憶させる場合,画像読取手段は,読み
取った画像データに対して画像データ低減処理を実行す
ることにより,更に記憶保管用のメモリとして効率的に
利用することができる。
【0135】また,本発明のデジタル複写機は,リスタ
ート記憶領域に記憶する原稿の枚数,或いは,リスター
ト記憶領域として使用するメモリ容量を設定する第3の
設定手段を備え,制御手段は,第3設定手段の設定に基
づいてリスタート記憶領域の記憶限度量の管理を行うた
め,内部メモリを記憶保管用のメモリとして効率的に利
用することができる。
【0136】また,本発明のデジタル複写機は,リスタ
ート記憶領域に記憶されている画像データの先頭から何
枚分まで消去するか指定する第1の指定手段を備え,制
御手段は,第1の指定手段の指定に基づいて,リスター
ト記憶領域の画像データの消去を行うため,内部メモリ
を記憶保管用のメモリとして効率的に利用することがで
きる。
【0137】また,本発明のデジタル複写機は,リスタ
ート記憶領域に記憶されている画像データの何枚目の画
像データを消去するか指定する第2の指定手段を備え,
制御手段は,第2の指定手段の指定に基づいて,リスタ
ート記憶領域の画像データの消去を行うため,内部メモ
リを記憶保管用のメモリとして効率的に利用することが
できる。
【0138】また,本発明のデジタル複写機において,
制御手段は,リスタート記憶領域に画像データを記憶す
る際に,リスタート記憶領域の先頭の画像データを消去
するため,内部メモリを記憶保管用のメモリとして効率
的に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のデジタル複写機の構成を示す説明図
である。
【図2】スキャナーの概略構成図である。
【図3】プリンターの概略構成図である。
【図4】操作パネルの平面図である。
【図5】システム制御装置が実行するソフトウェアの状
態遷移図である。
【図6】スタッカー,コロ,及び,ガードレールからな
る原稿搬送機構を示す説明図である。
【図7】原稿搬送手段による原稿の逆搬送を示す説明図
である。
【図8】操作制御装置のブロック図を示す説明図であ
る。
【図9】操作制御装置のCPUの制御フローチャートで
ある。
【図10】システム制御装置の構成を示す説明図であ
る。
【図11】システム制御装置と,スキャナー制御回路,
プリンター制御回路,メモリコントローラ,及び,操作
制御装置との関係を示す説明図である。
【図12】画像メモリ部の構成を示す説明図である。
【図13】メモリの構成を示す説明図である。
【図14】メモリの具体的な回路図の一例を示す説明図
である。
【図15】メモリの同期信号タイミングを示す説明図で
ある。
【図16】メモリオーバー検知と画像データの圧縮を説
明するためのイメージ図である。
【図17】圧縮伸張コントローラを用いて圧縮し,圧縮
画像データをリスタートエリアに記憶させる場合の処理
を示す説明図である。
【図18】圧縮動作選択モードにおける自動濃度モード
の自動設定を示す表示画面である。
【図19】メモリコントローラのブロック構成図であ
る。
【図20】圧縮伸張コントローラのブロック構成図であ
る。
【図21】画像メモリ部の概略フローチャートである。
【図22】メモリオーバー発生時の画像データ圧縮処理
を示すフローチャートである。
【図23】前原稿の残プリント枚数による挿入原稿の圧
縮処理を示すフローチャートである。
【図24】前原稿が待機中かコピー中かによる挿入原稿
の圧縮処理を示すフローチャートである。
【図25】リスタート用圧縮処理(自動圧縮モード)を
示すフローチャートである。
【図26】リスタート時伸張処理を示すフローチャート
である。
【図27】リスタート用圧縮処理(圧縮動作選択モー
ド)を示すフローチャートである。
【図28】リスタート用圧縮処理(圧縮原稿の枚数選択
モード)を示すフローチャートである。
【図29】リスタート用圧縮処理(圧縮メモリブロック
数選択モード)を示すフローチャートである。
【図30】リスタートエリアの圧縮画像データのクリア
機能(クリア機能1)を示すフローチャートである。
【図31】リスタートエリアの圧縮画像データのクリア
機能(クリア機能2)を示すフローチャートである。
【図32】リスタートエリアの圧縮画像データのクリア
機能(クリア機能3)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 スキャナー 20 デジ
タル複写機本体 100 スキャナー制御回路 200 プリンター 201 プ
リンター制御回路 300 画像メモリ部 302a 302b 302c 302d メモリ 303a 303b 303c 303d メモリコ
ントローラ 304 圧縮伸張コントローラ 400 操作部 401 操
作制御装置 402 操作パネル 413 L
CD 414 タッチパネル 500 システム制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沖本 守彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 齋藤 隆亘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 相沢 秀雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 中原 和之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭63−146567(JP,A) 特開 平3−97372(JP,A) 特開 平5−14562(JP,A) 特開 昭56−84070(JP,A) 特開 平3−136570(JP,A) 特開 昭62−200865(JP,A) 特開 昭61−234167(JP,A) 特開 昭62−5766(JP,A) 特開 昭62−35771(JP,A) 特開 昭62−40867(JP,A) 特開 昭62−249562(JP,A) 特開 昭63−187766(JP,A) 特開 平2−39280(JP,A) 特開 平2−246469(JP,A) 実開 昭62−44558(JP,U) 実開 平3−123355(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/21

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を走査して画像データを読み取る画
    像読取手段と,読み取った画像データを記憶するメモリ
    手段と,前記メモリ手段に記憶されている画像データを
    読み出して記録紙に記録する画像記録手段と,前記メモ
    リ手段に記憶されている画像データ,或いは,前記画像
    読取手段で読み取った画像データを入力し,所定の変換
    処理を施して前記メモリ手段に記憶させる画像変換手段
    と,前記画像読取手段,メモリ手段,画像記録手段,及
    び,画像変換手段の制御を行う制御手段とを備えたデジ
    タル複写機において,前記メモリ手段は,所定の容量を
    持った複数の記憶領域と,各記憶領域毎の画像データを
    画像編集処理する複数のメモリコントローラとがそれぞ
    れ対で構成され,その複数のメモリ手段が並列に配置さ
    れていて,読み取った画像データを前記記憶領域に記憶
    させる際に当該記憶領域における容量が残り少ないこと
    を検知するための基準容量が各記憶領域毎に設けられ,
    画像データが基準容量を越えるとメモリオーバー信号を
    出力する検知手段を備え,前記制御手段は,前記メモリ
    オーバー信号が入力されると,画像データのデータ量が
    少なくなるように前記画像変換手段を用いて以降の画像
    データを変換し,前記記憶領域内に収まるように記憶さ
    せることを特徴とするデジタル複写機。
  2. 【請求項2】 原稿を走査して画像データを読み取る画
    像読取手段と,読み取った画像データを記憶するメモリ
    手段と,前記メモリ手段に記憶されている画像データを
    読み出して記録紙に記録する画像記録手段と,前記メモ
    リ手段に記憶されている画像データ,或いは,前記画像
    読取手段で読み取った画像データを入力し,所定の変換
    処理を施して前記メモリ手段に記憶させる画像変換手段
    と,前記画像読取手段,メモリ手段,画像記録手段,及
    び,画像変換手段の制御を行う制御手段とを備えたデジ
    タル複写機において,前記制御手段は,読み取った画像
    データを前記メモリ手段に記憶させる際に,前記画像記
    録手段が実行中であるか否かを判定し,実行中ならば,
    残コピー枚数を求め,残コピー枚数が所定値以上の場
    合,画像データのデータ量が少なくなるように前記画像
    変換手段を用いて以降の画像データを変換し,前記メモ
    リ手段に記憶させることを特徴とするデジタル複写機。
  3. 【請求項3】 原稿を走査して画像データを読み取る画
    像読取手段と,読み取った画像データを記憶するメモリ
    手段と,前記メモリ手段に記憶されている画像データを
    読み出して記録紙に記録する画像記録手段と,前記メモ
    リ手段に記憶されている画像データ,或いは,前記画像
    読取手段で読み取った画像データを入力し,所定の変換
    処理を施して前記メモリ手段に記憶させる画像変換手段
    と,前記画像読取手段,メモリ手段,画像記録手段,及
    び,画像変換手段の制御を行う制御手段とを備えたデジ
    タル複写機において,前記制御手段は,読み取った画像
    データを前記メモリ手段に記憶させる際に,前記画像記
    録手段が実行中であるか否かを判定し,実行中ならば,
    実行中の画像データが1枚前の原稿の画像データである
    か否かを判定し,1枚前の原稿の画像データでなけれ
    ば,画像データのデータ量が少なくなるように前記画像
    変換手段を用いて読み取った画像データを変換し,前記
    メモリ手段に記憶させることを特徴とするデジタル複写
    機。
  4. 【請求項4】 原稿を走査して画像データを読み取る画
    像読取手段と,読み取った画像データを記憶するメモリ
    手段と,前記メモリ手段に記憶されている画像データを
    読み出して記録紙に記録する画像記録手段と,前記メモ
    リ手段に記憶されている画像データ,或いは,前記画像
    読取手段で読み取った画像データを入力し,所定の変換
    処理を施して前記メモリ手段に記憶させる画像変換手段
    と,前記画像読取手段,メモリ手段,画像記録手段,及
    び,画像変換手段の制御を行う制御手段とを備えたデジ
    タル複写機において,前記メモリ手段は,画像データを
    再使用するために記憶するリスタート記憶領域を有し,
    且つ,前記制御手段は,前記画像読取手段を介して前記
    メモリ手段に記憶させた画像データを,前記画像記録手
    段を用いて記録紙に記録した後,画像データのデータ量
    が少なくなるように前記画像変換手段を用いて画像デー
    タを変換し,前記リスタート記憶領域に記憶させるとと
    もに,必要に応じて前記リスタート記憶領域に記憶させ
    た画像データを,前記画像変換手段で元の画像データに
    再変換して,前記画像記録手段を介して記録紙に記録す
    ることを特徴とするデジタル複写機。
  5. 【請求項5】 前記画像変換手段は,圧縮処理を実行し
    て画像データのデータ量を少なくすることを特徴とする
    請求項1,2,3,又は,4のデジタル複写機。
  6. 【請求項6】 前記リスタート記憶領域に記憶されてい
    る複数枚の画像データのうち,何枚目の画像データを再
    び記録紙に記録するか設定する第1の設定手段を備え,
    前記制御手段は,前記第1の設定手段の設定に基づい
    て,画像データの再変換制御を行うことを特徴とする請
    求項5のデジタル複写機。
  7. 【請求項7】 前記画像記録手段を用いて記録紙に記録
    した後,画像データを変換して前記リスタート記憶領域
    に記憶させるか否かを設定する第2の設定手段を備え,
    前記制御手段は,前記第2設定手段の設定に基づいてリ
    スタート記憶領域への記憶を制御することを特徴とする
    請求項5のデジタル複写機。
  8. 【請求項8】 画像データを変換して前記リスタート記
    憶領域に記憶させる場合,前記画像読取手段は,読み取
    った画像データに対して画像データ低減処理を実行する
    ことを特徴とする請求項7のデジタル複写機。
  9. 【請求項9】 前記画像データ低減処理は,原稿の地肌
    部分を無視する自動濃度モード処理であることを特徴と
    する請求項8のデジタル複写機
  10. 【請求項10】 前記リスタート記憶領域に記憶する原
    稿の枚数,或いは,リスタート記憶領域として使用する
    メモリ容量を設定する第3の設定手段を備え,前記制御
    手段は,前記第3設定手段の設定に基づいてリスタート
    記憶領域の記憶限度量の管理を行うことを特徴とする請
    求項5のデジタル複写機。
  11. 【請求項11】 前記リスタート記憶領域に記憶されて
    いる画像データの先頭から何枚分まで消去するか指定す
    る第1の指定手段を備え,前記制御手段は,前記第1の
    指定手段の指定に基づいて,前記リスタート記憶領域の
    画像データの消去を行うことを特徴とする請求項5のデ
    ジタル複写機。
  12. 【請求項12】 前記リスタート記憶領域に記憶されて
    いる画像データの何枚目の画像データを消去するか指定
    する第2の指定手段を備え,前記制御手段は,前記第2
    の指定手段の指定に基づいて,前記リスタート記憶領域
    の画像データの消去を行うことを特徴とする請求項5の
    デジタル複写機。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は,前記リスタート記憶
    領域に画像データを記憶する際に,リスタート記憶領域
    の先頭の画像データを消去することを特徴とする請求項
    のデジタル複写機。
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