JP3318577B2 - 立体印刷物 - Google Patents

立体印刷物

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JP3318577B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、点字印刷など立体的
な印刷を施した印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】点字印刷など、シート面に立体的に付着
させたインクやエンボス加工による立体印刷部を設けた
印刷物においては、印刷したシートを重ね合わせたとき
に、重ね合わせによる圧力によって立体印刷部が重ね合
わせた対向シートに食い込んで他方のシートをへこませ
たり、逆に立体印刷部が押されて変形する(高さが低く
なる)などの問題が生じる。特に点字印刷の書籍におい
ては、シート数が多いために立体印刷部に加わる圧力が
大きく、しかも対向するページに全て点字が印刷される
ので、対向ページの点字同士が衝突して変形することに
より、誤読のおそれも生じる。そこで、従来はシート間
に緩衝材を挟んで係る問題を解消している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
間に緩衝材を挟む手法においては、緩衝材を挟む作業が
手作業にならざるを得ず手間がかかり、点字出版物の価
格が高くなる要因ともなっている。また、読者も緩衝材
を取り除いて読んだ後、再度シート間に緩衝材を挟みこ
まなければならず、不便であった。更に、対向ページ間
の当接力を小さくするため、合紙本とすることはできず
リング止めとせざるを得ない。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、シート面に
立体的に付着させたインク又はエンボス加工による立体
印刷部を設けた立体印刷物において、前記立体印刷部を
囲うようにスペーサ凸部を設け、前記シートを他のシー
トと重ねたときに立体印刷部の他のシートとの当接圧力
が小さくなるようにしたものである。前記立体印刷部の
構成は、発泡インクなど立体的に印刷されるインクを使
った印刷や、シートをプレスするエンボス印刷手法な
ど、その構成手段を問わない。また、立体印刷部に表さ
れる内容は、点字に限られず、絵柄などでもよい。前記
スペーサ凸部の位置は、ボール紙のようにシートが厚く
剛性が大きい場合には周縁部に設ければ足りるが、シー
トの剛性が小さいときには、シートの中央部などにも付
加的に設けることもできる。
【0005】請求項2の発明は、立体印刷物を二つ折り
状とし、折り返したときに内側になる二面にそれぞれ立
体印刷部とスペーサ凸部を設け、両面のスペーサ凸部が
当接するようにしたものである。対向する二面のスペー
サ凸部が互いに当接することにより、シート間に十分な
間隙が得られ、各面に表された立体印刷部が強く当接す
ることがない。なお、立体印刷物を二つ折り状とした場
合、一方の面にのみスペーサ凸部を設けてもよいが、こ
の場合には、スペーサ凸部の高さを十分に高くする必要
がある。なお、請求項2の構成は、書籍への適用に有効
である。
【0006】請求項3の発明は、スペーサ凸部を傾斜し
た短い凸条を多数並列して額縁状に構成したものであ
る。スペーサ凸部をこのような構成とすることにより、
対向する二面のスペーサ凸部を確実に当接させることが
できる。
【0007】
【作用】この発明において、立体印刷を施したシートを
複数重ねたとき、スペーサ凸部が他方のシート面又は他
方のシートのスペーサ凸部に当接する。したがって、重
なり合うシート同士が密着することがなく、立体印刷部
と重なり合うシート面又は重なり合うシート面に施され
た立体印刷部との当接圧力は減少する。そのために、立
体印刷物が重なり合うシートをへこませたり、立体印刷
物が変形するなどのトラブルが回避できる。なお、この
発明において、立体印刷物と重なり合うシート面又は重
なり合うシート面の立体印刷物同士の当接が回避される
必要はない。当接圧力が減少し、従来の緩衝材に相当す
る緩衝作用が得られれば足りる。
【0008】
【発明の実施の形態】図において、ボール紙製のシート
1は、中央線2を介して二つ折りとしてあり、中央線2
の左右に得られる各面3,3aに点字4aと絵柄4bと
からなる立体印刷部4が形成してある。この立体印刷部
4は厚膜用インキ、発泡インキ等を用いて印刷されたも
のである。
【0009】前記立体印刷部4を囲んで、シート1の各
面3,3aの周縁全周に、スペーサ凸部5、5aが額縁
状に形成してある。このスペーサ凸部5、5aは、45
度の傾斜をなす短い直線の凸条6、6aを多数並列させ
て構成したものであり、面3のスペーサ凸部5と面3a
のスペーサ凸部5aとは、前記中央線2の中点Mを中心
とした点対称をなして、中央線2を中心として面3、3
aが内側に位置するようにシート1を折り畳んだとき
に、スペーサ凸部5の凸条6とスペーサ凸部5aの凸条
6aがX字状に重なるようにしてある。
【0010】前記スペーサ凸部5、5aは、立体印刷部
4と同じ発泡インキで、前記立体印刷部と同時に印刷さ
れており、その高さも立体印刷部の高さと同等としてあ
る。前記スペーサ凸部を構成する凸条6、6aの長さ、
密度は適宜選択する。
【0011】上記実施形態によれば、スペーサ凸部5、
5aをシート1の各面の全周に額縁状に形成したので、
各面3、3aは全周においてスペーサ凸部で支持される
こととなる。また両面3、3aの凸条6、6aを傾斜し
た直線としてX字状に重なるようにしたので、両面のス
ペーサ凸部5、5aが確実に重なり合い、確実な緩衝機
能が得られる。
【0012】上記実施形態においては、スペーサ凸部を
シートの面3、3aの全周にわたって設けたが、各面の
隅部にのみ設けたり、面の4縁の各中央部にのみ設けた
り、隅部と中央部に設けたり、適宜変更することができ
る。また、シートの剛性が小さいときには立体印刷部の
近傍に付加することもできる(図中5C参照)。また、
スペーサ凸部は、面の縁と平行な連続的又は断続的な凸
条(図3)としたり、平面円形や四角形としたスポット
凸部(図4)として構成することもできる。
【0013】上記実施形態においては、立体印刷部4と
スペーサ凸部5、5aとを同等の高さとしたが、スペー
サ凸部を立体印刷部よりも高くすれば、緩衝機能は一層
高まる。逆にスペーサ凸部が立体印刷部よりも低くと
も、所期の効果を得ることも可能である。例えば、立体
印刷物が点字である場合はスペーサ凸部によって面3、
3aを十分に隔離することが望ましいが、立体印刷物が
絵柄である場合は、当接圧力が分散するので、面3、3
aが近接していても対向面の損傷や立体印刷物の変形を
免れることができるので、スペーサ凸部は比較的低くて
も足りることとなる。
【0014】上記実施形態においては、スペーサ凸部を
立体印刷部4と同時に印刷することにより形成したが、
立体印刷部とは別工程での印刷加工、エンボス加工など
の手段によって形成することもできる。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、立体印刷部を有する
シートに立体印刷物を囲うようにスペーサ凸部を設けた
ので、スペーサ凸部が立体印刷物を重ね合わせたときの
緩衝材として機能する。したがって、従来のように緩衝
材を挟み込むことなく、立体印刷物による対向シート
(対向ページ)の損傷や、立体印刷物の変形を未然に防
止することができる。そして、スペーサ凸部は立体印刷
物と同時に印刷により得ることができるので、工程の増
加を伴うことがなく、緩衝材を挟み込む作業工程を省略
することができ、点字印刷物のコスト削減の効果を得る
ことができる。また、リング止めではない合紙本を得る
ことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明実施形態の平面図
【図2】 同じく折り畳んだ状態の断面図
【図3】 スペーサ凸部の別の例を示す平面図
【図4】 スペーサ凸部の更に別の例を示す平面図
【符号の説明】
1 シート 2 中央線 3 面 3a 面 4 立体印刷部 5 スペーサ凸部 5a スペーサ凸部 6 凸条 6a 凸条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−123471(JP,A) 実開 平6−55159(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 3/16 B41M 3/06 B42D 15/00 331 B42D 15/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート面に立体的に付着させたインク又
    はエンボス加工による立体印刷部を設けた立体印刷物に
    おいて、前記立体印刷部を囲うようにスペーサ凸部を設
    け、前記シートを他のシートと重ねたときに立体印刷部
    の他のシートとの当接圧力が小さくなるようにした、立
    体印刷物
  2. 【請求項2】 立体印刷物は二つ折り状とし、折り返し
    たときに内側になる二面にそれぞれ立体印刷部とスペー
    サ凸部を設け、両面のスペーサ凸部が当接するようにし
    た、請求項1記載の立体印刷物
  3. 【請求項3】 スペーサ凸部は傾斜した短い凸条を多数
    並列して額縁状に構成した、請求項1又は2に記載の立
    体印刷物
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