JP2581869Y2 - 点字印刷媒体 - Google Patents

点字印刷媒体

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JP2581869Y2
JP2581869Y2 JP284893U JP284893U JP2581869Y2 JP 2581869 Y2 JP2581869 Y2 JP 2581869Y2 JP 284893 U JP284893 U JP 284893U JP 284893 U JP284893 U JP 284893U JP 2581869 Y2 JP2581869 Y2 JP 2581869Y2
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文隆 冠
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、媒体に点字印刷を施
した点字印刷媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、点字印刷は、視覚障害者が文
字を認識する手段として広く使用されている。点字印刷
は、2行3列に配列されて文字を表示する凸状の点を印
刷により形成する方法である。点字印刷の方法として
は、紙またはプラスチックの面上にエンボス加工により
凸部を形成する方法や、面上に発泡インキまたは樹脂を
付着させて凸部を形成する方法(発泡印刷)が一般的に
用いられる。
【0003】このようにして印刷された点字は、文字や
絵柄を表示するものとなる。視覚障害者は、点字を指先
で触れることにより、この点字部を文字や絵柄として読
み取る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の点字印刷では、視覚障害者に文字や絵柄等の情報を伝
達することができても、その他の情報を同時に伝達する
ことができないという問題があった。
【0005】本考案は、上述のような課題を解消するた
めになされたものであって、点字印刷媒体を読み取る視
覚障害者が、点字を読み取るために指先を使用して文字
や絵柄等の情報を読み取ることができるとともに、その
他の情報を認識することができるようにすることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本考案による点字印刷媒体の第1の解決手段は、媒
体面に凸状に形成した点により文字を表示する点字部
と、所定の香料を内包するマイクロカプセルを塗着した
香料塗着部とを備えることを特徴とする。
【0007】点字印刷媒体の第2の解決手段は、前記点
字部には、前記香料塗着部の塗着位置が記載されている
ことを特徴とする。
【0008】点字印刷媒体の第3の解決手段は、前記点
字部には、前記香料塗着部の前記香料の発する香り名が
記載されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】点字印刷媒体の第1の解決手段においては、点
字部が指先により読み取られ、さらに、指先で香料塗着
部が擦られることにより、マイクロカプセルが損傷して
香りが発散される。従って、視覚障害者の点字の読み取
り手段である指先を利用して、視覚障害者に文字等の伝
達と同時に、香りを伝達することができる。
【0010】点字印刷媒体の第2の解決手段において
は、点字部により香料塗着部の位置が読み取られる。従
って、視覚障害者は、自己の意志に基づき香りを認識す
ることができる。
【0011】点字印刷媒体の第3の解決手段において
は、点字部により香料の発する香り名が読み取られる。
従って、視覚障害者は、香り名に対応する香りを認識す
ることができる。
【0012】
【実施例】以下、図面等を参照して、本考案による点字
印刷媒体の一実施例について説明する。図1は、本考案
による点字印刷媒体の一実施例の構成を示す平面図であ
る。図1に示すように、点字印刷媒体1は、印刷用紙1
aに凸状に形成した点により文字を表示する点字部2を
有している。この点字部2は、文字を表す文字部2a
と、絵柄を表す絵柄部2bとから構成されている。さら
に、絵柄部2bのほぼ中央部には、香料を塗着した香料
塗着部3が設けられている。文字部2aには、所定の内
容とともに、香料塗着部3の存在位置が示されている。
実施例では、文字部2aは、「はなのまんなかをつめで
こするとかおります」と記載されており、絵柄部2bの
中央部に香料塗着部3が設けられていることを示してい
る。
【0013】香料塗着部3は、数ミクロン〜数十ミクロ
ン程度の大きさからなるマイクロカプセルに香料を内包
し、これをインキに混入して(インキ化して)印刷した
ものである。香料には、メロンやオレンジ等の果物、バ
ラやカーネーション等の花、バニラやチョコレート等の
食品、香水その他の香りが使用される。
【0014】このマイクロカプセルは、所定の圧力が加
わると(例えば指先で擦られると)、マイクロカプセル
の一部が損傷して、内包された香料が発散するように設
けられている。このような香料印刷には、オフセット印
刷,シルクスクリーン印刷によるものが一般的に用いら
れている。中でもオフセット印刷は、印刷によるインキ
の厚みが数ミクロン〜数十ミクロン程度であり、コスト
を低減することができ、量産化に適しているというメリ
ットを有する。
【0015】次に、上述した点字印刷媒体の使用方法に
ついて説明する。先ず、視覚障害者は、印刷用紙1aの
表面を指先で触れることにより点字部2を認識する。視
覚障害者は、文字部2aを触れることにより文字を読み
取り、さらに、絵柄部2bを触れることにより絵柄の形
態を読み取る。
【0016】文字部2aを読み取ることにより、視覚障
害者は、絵柄部2bの中央部に香料塗着部3が存在する
こと、およびその香料塗着部3の香料の発散方法(実施
例では指先で擦ること)を読み取ることができる。これ
により、視覚障害者は、香料塗着部3を点字の読み取り
と同様に指先で触れ、指先で擦る等の手段により香料塗
着部3に圧力を加える。香料塗着部3のマイクロカプセ
ルが加圧されることにより、その一部が損傷し、香料が
発散する。これにより、視覚障害者は、香りを認識する
ことができる。従って、視覚障害者に、文字等の伝達と
同時に、香りを伝達することができる。
【0017】以上の点字印刷媒体1は、種々の応用をす
ることができる。例えば、視覚障害者が香水を購入する
際に、その香水の特徴や価格等を点字により表示し、さ
らに、香料塗着部3により、香料の香りを伝達すること
ができる。このように、点字部2aから読み取られる文
字の意味と香料とが対応するようにしてもよい。
【0018】以上、本考案による点字印刷媒体の一実施
例について説明したが、本考案は、上述した実施例に限
定されることなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々の変
形が可能である。例えば、点字印刷は、エンボス印刷や
発泡印刷に限らず、固形印刷、バーコ印刷等によること
もできる。また、香料塗着部は、点字部の印刷の前また
は後のいずれに印刷するようにしても良い。
【0019】また、香料は、用途に応じて種々の香料を
使用することができる。さらに、実施例では、印刷媒体
は、印刷用紙1aを用いたが、これに限定されることな
く、プラスチック部材や、パッケージ等の立体的な部材
を用いても良い。
【0020】点字印刷媒体としての印刷用紙1aは、雑
誌の付録,広告,香りの絵本,シール,パンフレット,
チラシ,しおり等、種々の用途に用いることができる。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
点字印刷媒体によれば、点字印刷媒体に香料塗着部を設
け、圧力を加えることにより香料が発散するようにした
ので、視覚障害者の点字の読み取り手段である指先を利
用して、視覚障害者に文字等の伝達と同時に香りを伝達
することができ、視覚障害者への情報伝達手段を広げる
ことができる。
【0022】請求項2に記載の点字印刷媒体によれば、
点字部により香料塗着部の位置を読み取ることができる
ようにしたので、視覚障害者は、自己の意志に基づき香
りを認識することができる。
【0023】請求項3に記載の点字印刷媒体によれば、
点字部により香料の発する香り名を読み取ることができ
るようにしたので、視覚障害者は、香り名に対応する香
りを認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による点字印刷媒体の一実施例の構成を
示す平面図である。
【符号の説明】
1 点字印刷媒体 1a 印刷用紙 2 点字部 2a 文字部 2b 絵柄部 3 香料塗着部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体面に凸状に形成した点により文字を
    表示する点字部と、 所定の香料を内包するマイクロカプセルを塗着した香料
    塗着部とを備えることを特徴とする点字印刷媒体。
  2. 【請求項2】 前記点字部には、前記香料塗着部の塗着
    位置が記載されていることを特徴とする請求項1に記載
    の点字印刷媒体。
  3. 【請求項3】 前記点字部には、前記香料塗着部の前記
    香料の発する香り名が記載されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載の点字印刷媒体。
JP284893U 1993-01-08 1993-01-08 点字印刷媒体 Expired - Fee Related JP2581869Y2 (ja)

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JP3318577B2 (ja) * 1999-09-28 2002-08-26 安部 昇 立体印刷物
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KR200496317Y1 (ko) * 2021-01-26 2022-12-28 이재순 요철인쇄기법을 이용한 촉지 컨텐츠 활용 방식의 시각장애인용 그림책

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