JP3400959B2 - 液体糊容器 - Google Patents

液体糊容器

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JP3400959B2
JP3400959B2 JP20275599A JP20275599A JP3400959B2 JP 3400959 B2 JP3400959 B2 JP 3400959B2 JP 20275599 A JP20275599 A JP 20275599A JP 20275599 A JP20275599 A JP 20275599A JP 3400959 B2 JP3400959 B2 JP 3400959B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体糊容器に関し、
さらに詳しくは容器内に糊以外の物を収容した液体糊容
器に関する。
【0002】
【従来技術】図6は、容器内に糊以外の物を収容した液
体糊容器の一例として、実用新案登録第3033085
号に開示された構成を示す断面図である。前記実用新案
公報の記載によれば、この液体糊容器40内に液体糊4
3とともに飾り体41を入れ、使用時に糊出口42を下
方に向けて容器40を逆さにすると、飾り体41の比重
が液体糊43の比重よりも僅かに重く構成してあるの
で、ゆっくりとスローモーションに下の方に沈み落ち、
公知の置物等とは異なる動きをして、興趣を喚起し、味
気無さを解消すると説明してある。一方、糊の入った液
体糊容器を、各種商品の宣伝用粗品として使用する場合
がある。そのような場合、商品の商標、商品の効能など
を液体糊容器の側面に印刷し、当該商品を宣伝すること
が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図6に示した従来の液
体糊容器40の構成では、下記のような課題がある。 (A)飾り体41によって液体糊容器40の糊出口42
を塞がないようにするために、液体糊容器40の形状を
特別に作る必要があり製造コストが高くなる。図6に示
す構成では、液体糊容器40を逆さにしたときに、飾り
体41が糊出口42を塞いでしまわないように、糊出口
42につながる容器の内径Kを飾り体41の長さより小
さくしている。このような特別の液体糊容器40を作る
ことは、製造コストが高くなる問題がある。また、液体
糊容器40内に入れる飾り体41の形、大きさを変れ
ば、前記容器の内径Kも変更しなければならならない問
題もある。
【0004】(B)安価に、宣伝機能を十分に発揮でき
る飾り体41を作ることが難しい。図6に示すような液
体糊容器40を、各種商品の宣伝用の粗品として使用す
る場合、宣伝の効果を上げるために、前記飾り体41を
商品の宣伝になるような形、例えば、商品の形をそのま
ま縮小したものに作ることが考えられる。しかし、この
方法では、形状の異なる飾り体41を宣伝商品毎に製造
することが必要になり、コストが高くなりすぎて実施が
難しくなる。 (C)飾り体41を大きくすると、液体糊容器40に収
容できる液体糊43の量が減る。宣伝用として人の目を
引くように飾り体41の体積を大きくすると、液体糊容
器40に収容できる液体糊43の量が少なくなるという
問題がある。
【0005】
【発明の目的】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、上記課題を解決できる、液体
糊容器を提供することにある。具体的な目的の一例を示
すと、以下の通りである。 (a)容器を逆さにした時に、糊出口を塞いでしまう問題
を解決するとともに、容器内の液体糊量を大きく減らす
ことなく、商品の販売促進用として、十分な宣伝機能を
発揮できる液体糊容器を安価に提供することを目的とす
る。 (b)容器を逆さにした時に、糊出口を塞いでしまう問題
を解決するとともに、容器内の液体糊量を大きく減らす
ことなく、見た目に面白く、玩具としての機能も兼ね備
えた液体糊容器を提供することを目的とする。なお、上
記に記載した以外の発明の課題及びその解決手段は、後
述する明細書内の記載において詳しく説明する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明を、例えば、本発
明の実施の形態を示す図1から図5に基づいて説明する
と、次のように構成したものである。第1発明は、主に
図1,図2に示すように、細長容器内に液体糊3を収容
し、細長容器の端部に液体糊出口4を設け、その液体糊
出口4に糊塗布具5を設け、使用時は、液体糊出口4を
下方に向けた状態で細長容器を持ち、容器側面を押圧変
形させて液体糊3を前記糊塗布具5を介して塗布できる
ように構成した液体糊容器において、透光性樹脂材料で
構成された細長容器内に、長手方向に延びる長尺の透光
性樹脂薄板10を収容し、透光性樹脂薄板10の色とほ
ぼ同じ色の透光性液体糊を使用するとともに、前記透光
性樹脂薄板10に薄板の色とは異なる色で文字,記号,
模様,絵の少なくとも一つを付したことを特徴とする。
第2発明は、主に図1,図2に示すように、細長容器内
に液体糊3を収容し、細長容器の端部に液体糊出口4を
設け、その液体糊出口4に糊塗布具5を設け、使用時
は、液体糊出口4を下方に向けた状態で細長容器を持
ち、容器側面を押圧変形させて液体糊3を前記糊塗布具
5を介して塗布できるように構成した液体糊容器におい
て、前記細長容器を透明樹脂容器で構成し、その透明樹
脂容器内に、長手方向に延びる長尺の透明樹脂薄板11
を収容するとともに透明の液体糊を使用し、さらに前記
透明樹脂薄板11に文字,記号,模様,絵の少なくとも
一つを付したことを特徴とする。
【0007】第3発明は、前記透明樹脂容器と透明樹脂
薄板11を共にポリエチレンテレフタレートで構成して
あることを特徴とする。第4発明は、前記樹脂薄板10
・11の液体糊出口4側の端部を先細り形状としてある
ことを特徴とする。第5発明は、前記樹脂薄板10・1
1の片面側にのみ文字,記号,模様,絵の少なくとも一
つを付したことを特徴とする。第6発明は、細長容器の
側面に文字,記号,模様,絵の少なくとも一つを付し、
その付されたものと、前記樹脂薄板10・11に付され
たものとが、内容的に関係づけられていることを特徴と
する。第7発明は、例えば、図4に示すように、液体糊
容器を外側ほぼ正面から見た場合に、樹脂薄板10・1
1に付された文字,記号,模様,絵等と、細長容器の側
面に付された文字,記号,模様,絵等とが、互いに重な
らないように配置されていることを特徴とする。
【0008】前記第1発明〜第7発明についてさらに説
明する。第1発明、第2発明において、前記細長容器を
円柱形の透光性容器又は透明容器とすることが好まし
い。これは、円柱形容器であると内径が360度同じに
なり、樹脂薄板10・11を安定して収容できるからで
ある。第1発明、第2発明の樹脂薄板10・11は、後
で液体糊3を充填するときに、樹脂薄板10・11が仕
切板となって、液体糊3の充填を妨げることがないよう
な長さに設定される。また、このように樹脂薄板10・
11の長手方向の長さを設定することにより、細長容器
内での樹脂薄板10・11の傾きを抑制できる。
【0009】第1発明、第2発明において、樹脂薄板1
0・11は弾力性のあるもので構成するとともに、樹脂
薄板10・11の幅を前記細長容器の液体糊出口4より
も若干大きく形成し、樹脂薄板10・11を弾性変形さ
せて、細長容器内に挿入する方法を採用することが安価
に製造する点において好ましい。第1発明において、透
光性樹脂薄板10の色は透光性の高い薄い色とし、文
字,記号,模様,絵が描かれる色は、その薄い色に対し
て目立つ色とすることが好ましい。第2発明に関して、
従来、ポリエチレンテレフタレート(PET)で直接成型
された樹脂容器は、透明度が高い反面、衝撃に弱くかつ
柔軟性が十分でないという問題があった。しかし、本発
明者は、PET容器の製造法及び添加する材料を適宜、
改良することで、液体糊容器に最適なポリエチレンテレ
フタレート(PET)を作れることを確認している。
【0010】第4発明の前記先細り形状としては、樹脂
薄板10・11の端部の角が取れた形状や、半楕円形
状、半円形状が例示できる。なお、第4発明に加えて、
樹脂薄板10・11の液体糊出口4側と反対側の端部、
即ち、細長容器の底部側にある樹脂薄板10・11の端
部を先細り形状とすれば、液体糊容器内に樹脂薄板10
・11を入れる作業が行いやすくなる。第6発明におい
て、前記「内容的に関係づけられている」例としては、
細長容器の側面に樹脂薄板10・11に付された文字,
記号,模様,絵と同じもの、あるいは近似したものを付
する場合がある。また、「○」「▲」「◎」「△」が文
字,記号,模様,絵のいずれか一つで構成され、「○▲
◎△」と連ねることにより宣伝上、意味をなす文字,記
号,模様,絵を構成する場合、その「○▲◎△」の一部
を細長容器の側面に付し、残りを樹脂薄板10・11に
付するような場合がある。これらの構成は、文字などが
一列に並ぶ場合のみならず、文字,記号,模様,絵など
が二次元的に配置される場合も含む。
【0011】上記「○▲◎△」の例を具体的に説明すれ
ば、 英文字「ABCD」で意味をなす場合、細長容器の側
面に「AB□□」を付し、樹脂薄板10・11に「□□
CD」を付した構成。但し、「□」は空白を示す。 細長容器の側面に「A□C□」を付し、樹脂薄板10
・11に「□B□D」を付した構成。 細長容器の側面に桃太郎と犬,猿,キジの絵を付し、
樹脂薄板10・11の中に鬼が島の鬼の絵を付するよう
な場合。等が例示できる。
【0012】
【作用及び効果】第1発明であれば、細長容器の長手方
向に延びる長尺の透光性樹脂薄板を収容したので、細長
容器の長手方向に沿って長尺の透光性樹脂薄板が収容さ
れる状態しか取り得ず、細長容器内を逆さにして液体糊
を液体糊出口側へ移動させても、透光性樹脂薄板は常に
細長容器の長手方向に沿った状態を維持し、また、透光
性樹脂薄板は薄板なので、前記した飾り体のように、液
体糊出口を塞ぐ恐れがない。また、透光性樹脂薄板は常
に細長容器の長手方向に沿った状態を維持するので、透
明樹脂薄板に付された文字,記号,模様,絵の容器内で
の方向が変化して、読みにくくなったり、見えなくなっ
たりすることがなく、安定した見え方を維持できる。し
かも、樹脂薄板の体積は非常に小さいので液体糊の収容
量を大きく減らすこともない。また、樹脂薄板を一般的
な細長容器に収容するだけで構成できるので、特別形状
の液体糊容器を作る必要がなく、簡単かつ安価に製造で
きる。さらに、細長容器を透光性樹脂材料で構成し、透
光性樹脂薄板の色とほぼ同じ色の透光性液体糊を使用す
るとともに、透光性樹脂薄板に薄板の色とは異なる色で
文字,記号,模様,絵の少なくとも一つを付したので、
細長容器の外側から見ると、細長容器内は透光性液体糊
の色に統一され、透光性樹脂薄板と透光性液体糊の境界
がはっきりしなくなる。したがって、あたかも、細長容
器内に透光性樹脂薄板に付された文字,記号,模様,絵
等が蜃気楼のように浮かび上がった状態になり、面白み
を感じるものである。なお、細長容器及び液体糊の透光
性の程度は、少なくとも透光性樹脂薄板に付された文字
等が細長容器の外部から見える程度のものであればよ
い。
【0013】第2発明であれば、第1発明と同様に、液
体糊出口を塞ぐ恐れがないとともに、液体糊の収容量を
大きく減らすこともなく、簡単かつ安価に製造できる効
果を有する。また、前記樹脂薄板を透明樹脂薄板で構成
し、前記細長容器を透明樹脂容器で構成し、透明の液体
糊を使用したので、細長容器を外から見ると、透明な液
体糊内に、文字,記号,模様,絵だけが、はっきりと浮
かび上がって見えることになり、見た印象が鮮明であ
り、一層面白みを増すことができる。第3発明であれ
ば、前記透明樹脂容器と透明樹脂薄板を共にポリエチレ
ンテレフタレートで構成してあるので、透明度を高く維
持することができるとともに、ポリエチレンテレフタレ
ートを回収して再利用が可能なので、環境に優しい製品
とすることができる。
【0014】第4発明であれば、前記樹脂薄板の液体糊
出口側の端部を先細り形状としてあるので、液体糊容器
内に樹脂薄板を入れた後に、液体糊を充填する際に、液
体糊を先細りにした部分から液体糊容器の全体に充填す
ることが可能になり、液体糊の充填作業の効率を高める
ことができる。第5発明は、前記樹脂薄板の片面側にの
み文字,記号,模様,絵の少なくとも一つを付したの
で、樹脂薄板に文字,記号,模様,絵を形成する場合
に、片面にのみ印刷などを行えばよいので、簡単かつ安
価に構成できる利点がある。
【0015】第6発明であれば、細長容器の側面に文
字,記号,模様,絵の少なくとも一つを付し、その付さ
れたものと、前記樹脂薄板に付されたものとが、内容的
に関係づけられているので、見たときの印象をさらに高
めることができる。第7発明であれば、液体糊容器を外
側ほぼ正面から見た場合に、樹脂薄板に付された文字,
記号,模様,絵等と、細長容器の側面に付された文字,
記号,模様,絵等とが、互いに重ならないように配置さ
れているので、見る人に、樹脂薄板に付されたものと、
細長容器の側面に付されたものの両方を明確に伝えるこ
とができる。
【0016】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。図1,図2はそれぞれ本発明の第1実施形
態を示す図であり、図1は液体糊容器の斜視図、図2は
その分解斜視図である。図2に示すように、この液体糊
容器2は、縦長の円柱形容器として構成してある。液体
糊容器2の上部には液体糊出口4が設けられ、その液体
糊出口4に糊塗布具5を取り付ける構成としてある。液
体糊容器2の上部域周囲には、小径ネジ山6と大径ネジ
山8が形成してある。小径ネジ山6は前記糊塗布具5と
螺合し、大径ネジ山8は、糊塗布具5の乾燥を防止する
ためのキャップ7と螺合する。
【0017】図2に示す実施形態では、糊塗布具5とし
てスポンジ式のものが示してあるが、ヘラ式、ローラ式
なども採用できる。図2において、符号10は液体糊容
器2内に収容される透光性樹脂薄板を示している。透光
性樹脂薄板10は液体糊容器2を作る途中で液体糊容器
2内に収容するようにしてもよいが、液体糊容器2が完
成してから透光性樹脂薄板10を弾性変形させ、液体糊
出口4から挿入し、その後、液体糊を容器内に充填する
ようにした方が安価に構成できる。この実施形態では、
透光性樹脂薄板10は透明樹脂薄板11で構成してあ
る。
【0018】図1は液体糊容器内に透明樹脂薄板と液体
糊を収容し、小径ネジ山に糊塗布具を取り付け、キャッ
プを外した状態を示している。液体糊容器2は透明の合
成樹脂で構成してあり、その液体糊容器2内に透明度の
高い液体糊3を収容した構成としてある。この実施形態
では、液体糊容器2を可撓性、弾力性のあるポリエチレ
ンテレフタレートで構成してある。ポリエチレンテレフ
タレートで液体糊容器2を構成することにより、透明度
を高く維持できる。なお、前記透明樹脂薄板11もポリ
エチレンテレフタレートで構成してある。また、前述の
透明度の高い液体糊3は、PVA(ポリビニルアルコー
ル)水溶液に安定剤や防腐剤を添加して構成してある。
通常使用される液体糊3は、上記PVA水溶液に多少の
香料が添加してあることが多いが、この発明に使用する
液体糊3は透明度を高く維持するために透明の香料を使
用するか又は香料は使用しないようにする。
【0019】また、透明樹脂薄板11の片面にのみ、文
字,記号,模様,絵の少なくとも一つ(以下、文字等1
2と称する)が付してある。図1,図2では文字等12
として宣伝商品名が付された例を示し、その宣伝商品名
を便宜的に「ABCD」で示してある。一般に、この液
体糊容器2の製造は以下の手順で行われる。 (第1工程)液体糊容器2を作る。 (第2工程)液体糊容器2の外面の所定箇所に上記文字
等12を印刷する。例えば、宣伝に係る商品名、製造業
者名、商品の特性、商品の取扱上の注意を印刷する。 (第3工程)別途印刷された透光性樹脂薄板10(透明
樹脂薄板11)を完成された透明糊容器2の液体糊出口
4から内部へ挿入する。 (第4工程)透明糊容器2内に液体糊3を充填する。
【0020】図2に示す透明樹脂薄板11の幅W、透明
樹脂薄板11の長さH、透明樹脂薄板11の厚さt、透
明樹脂薄板11の両端部の形状は、上記第3工程、第4
工程の作業効率性と使用時の使い勝手の良さに関係す
る。具体的には、透明樹脂薄板11の幅Wと液体糊容器
2の内径Dの比(W/D)は、0.40〜1.00に設
定され、より好ましくは、0.60〜0.90に設定さ
れる。また、透明樹脂薄板11の長さHと液体糊容器2
の液体糊収容部2aの長さLの比(H/L)は、0.3
〜1.00に設定され、より好ましくは、0.60〜
0.90に設定される。また、透明樹脂薄板11の厚さ
tは、0.05mm〜1.00mmにすることが好まし
く、さらに0.2mmに設定することがより好ましい。
透明樹脂薄板11の厚さtを薄くしすぎると、液体糊3
の中で透明樹脂薄板11が湾曲して印刷画などが美しく
見れない。一方、透明樹脂薄板11を厚くしすぎると、
液体糊容器2の液体糊出口4の口径から透明樹脂薄板1
1を曲げて挿入することが難しくなる。
【0021】上記構成の液体糊容器の作用について説明
する。図1に示すように、透明な液体糊容器2内の透明
な液体糊3中に透明樹脂薄板11が収容されているの
で、透明樹脂薄板11と透明な液体糊3の境目がはっき
りせず、あたかも「ABCD」の文字等12だけが透明
な液体糊3中に浮かび上がったように見え、面白みを感
じるものである。さらに、液体糊容器2が円筒形容器で
構成してあるので、透明樹脂薄板11の板面に対してほ
ぼ垂直に見た場合は、カマボコ形レンズを介して見るこ
とになり、横方向に文字等12が広がって見え、透明樹
脂薄板11の板面に対して鋭角となる角度で見た場合
は、文字等12は通常に見える。したがって、液体糊容
器2を見る方向によって、文字等12の感じが変化する
ので人の注意を引くことができる。また、樹脂薄板10
・11の液体糊出口4側の端部を半楕円形状に形成し
て、全体として細長の小判形としてあるので、液体糊の
充填時に、角が取れた部分から液体糊が流れ込み、液体
糊が樹脂薄板10・11の片側にのみ偏在してしまうこ
とを抑制することができる。また、樹脂薄板10・11
の液体糊出口4側と反対側の端部を先細り形状とするこ
とにより、前記第3工程の樹脂薄板10・11の液体糊
容器2への挿入を容易に行えるようになる。
【0022】この液体糊容器2は、使用に際して玩具の
ような面白さを持っている。図3はその面白さを説明す
るための図である。液体糊容器2に液体糊3が多量にあ
る場合において、液体糊出口4を下方に向けた状態で液
体糊容器2を持つと、糊塗布具5側にあった空気が、楕
円球13の形をとりながらゆっくり上昇する。このとき
楕円球13がちょうどレンズの機能を果たすので、透明
樹脂薄板11に付された文字等12は、実際の大きさよ
りかなり小さく見えることになる。
【0023】図3において説明すれば、楕円球13のあ
るところの文字等12である「BC」は小さく見え、上
下の「A」及び「D」は円柱形容器のレンズ作用により
大きく見えることになる。この小さく見える箇所は、楕
円球の上昇にしたがって徐々に上方へ移行していくこと
になり、その変化が面白く、液体糊容器2を使用してい
る人の興味を引くことになる。このような作用は、液体
糊容器2が細長で凸曲面を備えた容器、特に好ましくは
円柱形容器とし、透明樹脂薄板11が、円柱形容器の長
手方向に延びるような薄板としてあることで、特に、強
調されるものである。また、液体糊3は粘性が高いので
楕円球13の空気がゆっくり上昇することになり、面白
みをゆっくりと味わうことができる。
【0024】
【第2実施形態】図4(A)はこの発明の第2実施形態
を説明する液体糊容器の斜視図、図4(B)はこの第2
実施形態に使用する透明樹脂薄板の斜視図である。この
第2実施形態は、液体糊容器2を外側ほぼ正面から見た
場合に、透明樹脂薄板11に付された文字等12と、細
長容器の側面に付された文字等12とが、互いに重なら
ないように配置した構成としてある。図4(B)で説明
すると、透明樹脂薄板11に「ABC」の文字が縦方向
に印刷され、透明樹脂薄板11の下部位置になにも印刷
されていない部分14を残して、上記「ABC」の文字
が付されるようにしてある。また、図4(A)に示すよ
うに、上記印刷されていない部分14の位置に対応した
液体糊容器下部の周囲に、「ABC」の文字(符号15
で示す)が横方向に異なる色で印刷してある。このよう
にすると、透明樹脂薄板11に付された「ABC」の文
字と液体糊容器2に付された「ABC」が重なることが
ないので、両方の文字等12を見ることができ、宣伝効
果を高めることができる。なお、液体糊容器2の下部周
面に印刷される文字等12には、宣伝に係る商品の製造
業者名や商品取り扱い上の注意なども含まれる。
【0025】
【第3実施形態】図5はこの発明の第3実施形態を説明
する液体糊容器の斜視図である。この第3施形態は、外
から液体糊容器2を見た場合に、液体糊容器2の周囲
に、透明樹脂薄板11に付された文字等12とほぼ同じ
又は類似の文字等12を付した構成としてある。図5で
説明すると、透明樹脂薄板11に付された「ABCD」
の文字と同じ「ABCD」が異なる色で液体糊容器2の
周囲に印刷してある。
【0026】このようにすると、透明樹脂薄板11の向
きが、液体糊容器2に印刷された「ABCD」の文字と
一致するような配置である時は、図5に示すように、矢
印17の方向から見ると、「ABCD」が2重に重なっ
たように見える。また、液体糊容器2内の透明液体糊の
動きに従って透明樹脂薄板11が動けば、2重に重なっ
た「ABCD」の見え方も変化することになり、面白み
が出るものである。特に、液体糊容器2の周囲に付され
た文字等12は明確に見えるのに対して、透明樹脂薄板
11に付された文字等12は、透明液体糊3を介して見
ることになるので、液体糊容器2の背後に二重に同じ文
字等12が浮かび上がるように見え、通常の液体糊容器
2に比べて人の注意を引きやすく、宣伝効果を高めるこ
とができる。
【0027】本発明は、前記実施形態に限定されず、本
発明の要旨の範囲内で各種の設計変更を行うことができ
る。 (1)前記透光性樹脂薄板10あるいは透明樹脂薄板1
1に付される文字等12の形成方法、材料は問わない。
例えば、文字等12が描かれる材料を蛍光塗料、蓄光塗
料で描くこともできる。 (2)前記実施例では、樹脂薄板10・11を細長小判
形のもので構成した場合を例示したが、液体糊容器2を
逆さにしたときに、液体糊出口4を塞ぐことがなく、液
体糊3の出方が良い形状であれば、その樹脂薄板10・
11の形状は細長小判形に限定されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施形態を示す図であり、
液体糊容器の斜視図である。
【図2】図2は第1実施形態に係る液体糊容器の分解斜
視図である。
【図3】図3は液体糊容器内を空気が上昇していく様子
を説明するための斜視図である。
【図4】図4(A)(B)はそれぞれこの発明の第2実
施形態を説明するための斜視図である。
【図5】図5はこの発明の第3実施形態を説明する液体
糊容器の斜視図である。
【図6】図6は従来の容器入り糊の縦断面図である。
【符号の説明】
3…液体糊、4…液体糊出口、5…糊塗布具、10…透
光性樹脂薄板、11…透明樹脂薄板。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長容器内に液体糊(3)を収容し、細長
    容器の端部に液体糊出口(4)を設け、その液体糊出口
    (4)に糊塗布具(5)を設け、使用時は、液体糊出口(4)
    を下方に向けた状態で細長容器を持ち、容器側面を押圧
    変形させて液体糊(3)を前記糊塗布具(5)を介して塗布
    できるように構成した液体糊容器において、 透光性樹脂材料で構成された細長容器内に、長手方向に
    延びる長尺の透光性樹脂薄板(10)を収容し、透光性樹
    脂薄板(10)の色とほぼ同じ色の透光性液体糊を使用す
    るとともに、前記透光性樹脂薄板(10)に薄板の色とは
    異なる色で文字,記号,模様,絵の少なくとも一つを付
    したことを特徴とする、液体糊容器。
  2. 【請求項2】 細長容器内に液体糊(3)を収容し、細長
    容器の端部に液体糊出口(4)を設け、その液体糊出口
    (4)に糊塗布具(5)を設け、使用時は、液体糊出口(4)
    を下方に向けた状態で細長容器を持ち、容器側面を押圧
    変形させて液体糊(3)を前記糊塗布具(5)を介して塗布
    できるように構成した液体糊容器において、 前記細長容器を透明樹脂容器で構成し、その透明樹脂容
    器内に、長手方向に延びる長尺の透明樹脂薄板(11)を
    収容するとともに透明の液体糊(3)を使用し、さらに前
    記透明樹脂薄板(11)に文字,記号,模様,絵の少なく
    とも一つを付したことを特徴とする、液体糊容器。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載の液体糊容器におい
    て、前記透明樹脂容器と透明樹脂薄板(11)を共にポリ
    エチレンテレフタレートで構成してあること特徴とす
    る、液体糊容器。
  4. 【請求項4】 前記請求項1〜請求項3のいずれか1項
    に記載の液体糊容器において、前記樹脂薄板(10・1
    1)の液体糊出口(4)側の端部を先細り形状としてある
    ことを特徴とする、液体糊容器。
  5. 【請求項5】 前記請求項1〜請求項4のいずれか1項
    に記載の液体糊容器において、前記樹脂薄板(10・1
    1)の片面側にのみ文字,記号,模様,絵の少なくとも
    一つを付したことを特徴とする、液体糊容器。
  6. 【請求項6】 前記請求項1〜請求項5のいずれか1項
    に記載の液体糊容器において、前記細長容器の側面に文
    字,記号,模様,絵の少なくとも一つを付し、その付さ
    れたものと、前記樹脂薄板(10・11)に付されたもの
    とが、内容的に関係づけられていることを特徴とする、
    液体糊容器。
  7. 【請求項7】 前記請求項1〜請求項6のいずれか1項
    に記載の液体糊容器において、前記液体糊容器を外側ほ
    ぼ正面から見た場合に、樹脂薄板(10・11)に付され
    た文字,記号,模様,絵等と、細長容器の側面に付され
    た文字,記号,模様,絵等とが、互いに重ならないよう
    に配置されていることを特徴とする、液体糊容器。
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