JP3317397B2 - イメージセンサ装置 - Google Patents

イメージセンサ装置

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JP3317397B2
JP3317397B2 JP15093599A JP15093599A JP3317397B2 JP 3317397 B2 JP3317397 B2 JP 3317397B2 JP 15093599 A JP15093599 A JP 15093599A JP 15093599 A JP15093599 A JP 15093599A JP 3317397 B2 JP3317397 B2 JP 3317397B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密着型イメージセ
ンサに係り、より詳細には、薄膜トランジスタ(以下、
TFTと呼ぶ)を使用したシフトレジスタ、光電変換素
子、及び、TFTスイッチを絶縁基板上に集積して構成
される1次元のイメージセンサ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ハンディタイプのイメージスキャナは、
主走査方向に配列した一次元の画素アレイを有し、スキ
ャナを手で握りながら主走査方向と直交する副走査方向
に移動させて画像を読み取る。この場合、所定の移動距
離ごとにイメージセンサ装置による主走査が行われて、
原稿を2次元情報として読み取ることができる。このイ
メージセンサ装置を搭載するイメージスキャナは、特に
複雑な素子を必要としないので小型で薄型に形成できる
利点がある。
【0003】特許公報第2519935号には、イメー
ジセンサ装置を1つの基板上に実装する技術が記載され
ている。イメージセンサ装置は、TFTを有しシフトレ
ジスタとして動作する走査回路、TFTスイッチを有す
るスイッチアレイ、及び、光電変換素子アレイで構成さ
れる。走査回路、スイッチアレイ、及び、光電変換素子
アレイは、夫々主走査方向に配列され、同一の絶縁性基
板上に実装されている。このイメージセンサ装置を有す
るイメージスキャナは、半導体集積回路技術を利用する
ことにより、コストダウンや製造が容易になる。しか
し、例えば原稿A6版に対応するイメージセンサは、そ
の長さが約100mmと大型になり、シリコンチップ上
の配線長に比べて一桁程度も大きくなるので、配線長に
よる信号遅延の影響も考慮する必要がある。
【0004】イメージセンサ装置をカラー化して読み取
る方法には、白色光を原稿に照射しカラーフィルタで3
原色に分離し3つの反射光を1回の光電変換で読み取る
ものと、3原色の光を時分割で原稿に照射し反射光を3
回の光電変換で読み取るものとがある。前者の方法で
は、反射光が弱められるので、消費電力の大きい光源の
照射強度を強めるか、又は、光電変換系のSN比を高く
する必要があり、ハンディタイプのものに利用するに
は、低消費電力化が必要となる。また、後者の方法で
は、反射光の読取りに光電変換が3回行われるので、光
電変換系の動作速度を高める必要がある。つまり、イメ
ージセンサ装置では、低消費電力化及び高速動作が特に
望まれている。
【0005】図7は、上記公報に記載の技術を応用した
従来のイメージセンサ装置の実装図である。イメージセ
ンサ装置は、プリント基板10及びイメージセンサチッ
プ1で構成される。イメージセンサチップ1は、主走査
の制御をするシフトレジスタ2、光電変換する光電変換
素子アレイ3、及び、画素信号Ioutを読出し配線5
に出力する画素スイッチアレイ4で構成され、各素子間
の主走査方向距離に比べて十分に長く延びたクロック配
線6及び読出し配線5を備える。プリント基板10は、
電源端子11、グランド端子12、及び、スタートパル
ス端子13を主走査方向の一端に有する。また、クロッ
ク配線6の両端からクロック信号を与える2つのクロッ
ク入力端子14、及び、読出し配線5の両端から受信し
て外部に出力する2つのイメージ信号出力端子15を有
し、これらは主走査方向の両端に配置している。プリン
ト基板10は、2つのクロック入力端子14を短絡配線
17で短絡し、且つ2つのイメージ信号出力端子15を
短絡配線18で短絡する。これによって、クロック信号
CLKが伝播するクロック配線6、及び、画素信号Io
utが伝播する読出し配線5の配線長による影響を軽減
する。
【0006】図8は、図7のイメージセンサ装置の等価
回路図である。クロック配線6、読出し配線5、短絡配
線17、及び、18の線上には、分布寄生抵抗Rdが直
列に挿入され、分布寄生キャパシタCdが並列に接続さ
れる。シフトレジスタ2の各レジスタを構成するフリッ
プフロップFF1〜FFnの各クロック入力は夫々、ク
ロック配線6の対応するノードP1〜Pnに接続され、
画素スイッチアレイ4の各スイッチを構成するトランジ
スタQ1〜Qnのドレインは夫々、対応する光電変換素
子アレイ3のホトダイオードPD1〜PDnを介して、
読出し配線5の対応するノードO1〜Onに接続されて
いる。
【0007】図9は、図7のイメージセンサ装置の各部
のタイミングチャートである。シフトレジスタ2のクロ
ック波形CLKは、分布寄生抵抗Rd及び分布寄生キャ
パシタCdの影響によって次第に変化するため、T1〜
Tnの波形として表現してあり、クロック配線6の位置
によってそれぞれ異なった波形になる。シフトレジスタ
2は、クロック配線6の分布寄生抵抗Rd及び分布寄生
キャパシタCdの影響でクロック波形が鈍るため、閾値
電圧を遷移するタイミングが遅れることになる。そこで
本来外部から供給されたクロックの立上りから遅れたタ
イミングで出力パルスV1〜Vnを出力して主走査が行
われる。(以下、この遅れを配線遅延と呼ぶ)。
【0008】配線遅延時間は短絡配線17及び18の抵
抗値によって変化する。まず短絡配線17、18の抵抗値
がクロック配線6及び読出し配線5の抵抗値より十分大
きい場合、配線遅延は、クロックドライバ16からの距
離に応じて大きくなり、走査が行われる画素に対応する
フリップフロップの動作タイミングが、クロックの立上
りのタイミングから次第に遅れることになる。また、ク
ロック配線6と同様に、読出し配線5の配線遅延も、各
画素から積分器20までの距離に応じて大きくなる。積
分器20は、クロック配線6および読出し配線5の両方
の配線遅延時間を含んだ画素信号Ioutから処理信号
Voutを出力する。従って、各波形T1〜Tnで発生
した処理信号Vintは、クロック入力端子14から離
れた位置にある画素の信号ほどA/D変換のサンプルタ
イミングでの誤差電圧が大きくなる。
【0009】次に短絡配線17、18の抵抗値がクロック
配線6及び読出し配線5の抵抗値より十分小さい場合
に、配線遅延は、クロックドライバ16からの距離に応
じて大きくなるが、イメージセンサチップ1の両側から
クロックを入力しているので中央部のクロック波形の鈍
りが最大のTnの波形となる。そこで走査が行われる画
素に対応するフリップフロップの動作タイミングは、イ
メージセンサチップ1の中央部が最も遅くなる。
【0010】また、読出し配線5の配線遅延も、イメー
ジセンサチップ1の中央部の画素からの信号が配線遅延
が最大になる。そこでイメージセンサチップ1の中央の
位置にある画素の信号ほどA/D変換のサンプルタイミ
ングでの誤差電圧が大きくなる。同様に、短絡配線1
7、18の抵抗値がクロック配線6及び読出し配線5の
抵抗値と同等の場合は、前に述べた状態の間となって、
イメージセンサチップ1の中央部から、主走査方向の両
端までの部分の画素からの配線遅延が最大となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のイメージセ
ンサ装置では、短絡配線17及び18が、クロック配線
6及び読出し配線5に存在する分布寄生抵抗Rdを減少
させることはできるが、分布寄生キャパシタCd、及
び、後で説明する相互の結合キャパシタを増加させる結
果になる。また前述の通り、処理信号Vintの誤差電
圧が主走査方向の位置で異なるので、ADコンバータが
変換する結果のバラツキ幅が大きくなる。この場合、主
走査の際の1クロックの周期は、配線遅延のバラツキ幅
やリセット期間等を考慮して設定する必要があるので、
高速動作を制限する要因にもなる。
【0012】本発明は、上記したような従来の技術が有
する問題点を解決するためになされたものであり、配線
遅延のバラツキ幅が小さいイメージセンサ装置を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のイメージセンサ装置は、入射光を夫々画素
信号に変換する複数の光電変換素子を主走査方向に配列
して成る光電変換素子アレイと、前記主走査方向に延び
クロック信号を伝達するクロック配線と、前記光電変換
素子に対応して配設される複数のレジスタから成り、前
記クロック信号の各クロックパルスに応答して順次に主
走査信号を出力するシフレジスタと、対応する前記レジ
スタから入力される主走査信号に応答して、対応する光
電変換素子から順次に前記画素信号を読み出す複数の画
素スイッチから成る画素スイッチアレイと、前記主走査
方向に延び前記画素スイッチアレイによって読み出され
た各画素信号を順次にイメージ信号出力端子に伝達する
読出し配線とを有するイメージセンサ装置において、前
記イメージ出力端子が前記主走査方向の一方の片側に配
置され、前記クロック配線にクロック信号を入力するク
ロック信号入力端子が主走査方向の他方の片側に配置さ
れることを特徴とする。
【0014】本発明のイメージセンサ装置は、主走査方
向に延びた装置上の一端にイメージ出力端子を配置し他
端にクロック信号入力端子を配置することにより、各期
間で発生する配線遅延が均等化できるので、配線遅延の
バラツキ幅を小さくすることができる。
【0015】本発明のイメージセンサ装置の好ましい態
様では、前記クロック信号入力端子から前記各レジスタ
までの前記クロック配線の亘長と、対応する前記画素ス
イッチから前記イメージ信号出力端子までの信号配線の
亘長との合計、又は、前記クロック信号入力端子から前
記各レジスタまでクロック信号が伝播するクロック伝播
時間と、対応する前記画素スイッチから前記イメージ信
号出力端子まで前記画素信号が伝搬する信号伝播時間の
合計が夫々実質的に一定であるように配置する。
【0016】かかる構成により、配線遅延を実質的に等
しくできるのでそのバラツキ幅を更に小さくすることが
できる。
【0017】また、前記クロック信号を生成するクロッ
ク信号供給回路が、イメージセンサと同じチップ上に配
置されること、又は、前記イメージ信号出力端子から信
号が伝達される積分回路が前記イメージセンサと同じチ
ップ上に配置されることも本発明の好ましい態様であ
る。この場合、クロック信号と画素信号との間の容量結
合が少なくなり、一般的に大きな振幅を有するクロック
信号による、振幅の小さな画素信号への影響が小さくな
るので、光電変換した画素信号のSN比を高くできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態例のイ
メージセンサ装置について図面を参照して説明する。図
1は、本発明の第1実施形態例のイメージセンサ装置の
実装図である。本実施形態例のイメージセンサ装置は、
主走査方向に長い形状を有するプリント基板10及びイ
メージセンサチップ1で構成される。
【0019】イメージセンサチップ1は、入射光を夫々
画素信号Ioutに変換する複数の光電変換素子を主走
査方向に配列して成る光電変換素子アレイ3、各光電変
換素子に対応して配設される複数のフリップフロップか
ら成りクロック信号CLKに基づいて順次に主走査信号
を出力するシフトレジスタ2、対応するフリップフロッ
プから入力される主走査信号に応答して、対応する光電
変換素子から順次に画素信号Ioutを読み出す複数の
画素スイッチから成る画素スイッチアレイ4、主走査方
向に延びクロック信号CLKを伝達するクロック配線
6、及び、主走査方向に延び画素スイッチアレイ4によ
って読み出された各画素信号Ioutを順次にイメージ
信号出力端子15に伝達する読出し配線5を有し、これ
らは1チップのガラス等の絶縁性基板上に配列されてい
る。
【0020】シフトレジスタ2、光電変換素子アレイ
3、及び、画素スイッチアレイ4は、読出し配線5又は
クロック配線6の全長に比べて相互の間隔が十分に小さ
くなるように配置されている。プリント基板10は、電
源端子11、グランド端子12、及び、スタートパルス
端子13を主走査方向の一端に配置する。また、クロッ
ク入力端子14は、主走査方向に対向するプリント基板
10の2辺(縁部)の一方に隣接して配置され、イメー
ジ信号出力端子15は、主走査方向に対向するプリント
基板10の2辺(縁部)の他方に隣接して配置される。
プリント基板10の各端子11〜15は、イメージセン
サチップ1とワイヤボンディングで接続されている。イ
メージセンサチップ1は、図示しないセルフォックレン
ズアレイ、ファイバーアレイプレート(FAP)、又
は、薄板ガラスから成る光源で照射された原稿からの反
射光が光電変換素子アレイ3に入射する構造になってい
る。
【0021】図2は、図1のイメージセンサ装置の回路
図である。シフトレジスタ2は、立上りエッジトリガタ
イプのn段のフリップフロップFF1〜FFnで構成さ
れる。各段のフリップフロップFF1〜FFnは、TF
Tで構成され、そのクロック入力、信号入力、及び、反
転出力QBを有する。シフトレジスタ2は、初段のフリ
ップフロップFF1の信号入力をスタートパルス端子1
3に接続しており、順次に後段のフリップフロップの信
号入力を、前段のフリップフロップの反転出力QBに接
続する。また、全段のフリップフロップのクロック入力
をクロック配線6に共通に接続する。
【0022】光電変換素子アレイ3は、各光電変換素子
を構成するn個のホトダイオ―ドPD1〜PDnで構成
され、全てのホトダイオ―ドPD1〜PDnのアノード
を読出し配線5に共通に接続する。画素スイッチアレイ
4は、各スイッチを構成するTFTからなるn個のPチ
ャネル型トランジスタQ1〜Qnで構成される。各トラ
ンジスタQ1〜Qnのソースは、電源VDDに共通に接
続し、各トランジスタQ1〜Qnのドレインは対応する
ホトダイオ―ドPD1〜PDnのカソードに夫々接続す
る。
【0023】クロック配線6は、クロック信号CLKが
入力されるクロック入力端子14に接続され、読出し配
線5は、画素信号Ioutが出力されるイメージ信号出
力端子15に接続される。積分器20は、入力をイメー
ジ信号出力端子15に接続し、出力をADコンバータ2
1の信号入力に接続して処理信号Vintを出力する。
ADコンバータ21は、そのクロック入力にADクロッ
ク信号ADCLKを入力する。
【0024】図3は、上記イメージセンサ装置のタイミ
ングチャートである。イメージセンサ装置は、クロック
信号CLK、ADクロック信号ADCLK、リセット信
号RESET、及び、スタートパルス信号STを外部か
ら入力している。クロック信号CLKは、シフトレジス
タ2を駆動する基本クロックであり、イメージセンサ装
置は、クロック信号CLKのクロック周期に同期して動
作する。クロック信号CLK、及び、ADクロック信号
ADCLKは、デューテイ比50%のパルス列から成
り、ADクロック信号ADCLKは、クロック信号CL
Kに比べ所定の遅れを有する。リセット信号RESET
は、そのHレベルが1クロック周期の1/4程度継続
し、クロック信号CLKと同期するパルス列から成る。
また、リセット信号RESETは、クロック信号CLK
に比べ所定の進みを有する。スタートパルス信号ST
は、イメージスキャナが副走査方向に移動する際に、所
定の距離ごとに発生し、クロック信号CLKの周期だけ
Hレベルが継続するパルスから成る単発信号である。
【0025】ここで、イメージセンサ装置が行う読取り
動作について説明する。スタートパルス信号STがHレ
ベルになると、シフトレジスタ2は、クロック信号CL
Kに同期して期間T1〜Tnに各段の主走査信号V1〜
Vnを順次にLレベルにする主走査を開始する。画素ス
イッチアレイ4は、主走査信号V1〜Vnに従って各段
のスイッチングトランジスタQ1〜Qnがオンとなる。
積分器20は、リセット信号RESETによって読出し
線5を所定の電圧に維持しているので、光電変換素子ア
レイ3は、主走査信号V1〜Vnによって、各段のホト
ダイオードPD1〜PDnが電源電圧VDDと所定の電
圧との電位差Vpnで順次に逆バイアスされる。逆バイ
アスされたホトダイオードPD1〜PDnは、PN接合
がキャパシタCpnとして機能するので、Cpn×Vp
n分の逆バイアス電荷がたまる。次の主走査が行われる
タイミングまでの間に、光電変換素子アレイ3のホトダ
イオードPD1〜PDnは、入射する光量に応じた光電
流が流れることで、逆バイアス電荷が減少する。
【0026】次の主走査の際に、光電変換素子アレイ3
には、減少した逆バイアス電荷分を充電するために、画
素スイッチアレイ4を介して読出し線5に画素信号Io
utとなる電流がクロック信号CLKに同期して流れ
る。積分器20は、変換値が常に一定となるように、ク
ロック信号CLKに同期し進み位相のリセット信号RE
SETにより内部の積分キャパシタCを放電する。積分
器20は、入力した画素信号Ioutから指数関数的な
波形である処理信号VintをADコンバータ21に出
力する。ADコンバータ21は、ADクロック信号AD
CLKに同期して、入力した処理信号Vintをコード
化しデジタル値である画像信号に変換する。
【0027】図4は、図1のイメージセンサ装置の等価
回路図である。クロック配線6、及び、読出し配線5の
線上には、分布寄生抵抗Rdが直列に挿入され、分布寄
生キャパシタCdが並列に接続される。クロック入力端
子14からクロック配線6の各ノードP1〜Pnまでの
夫々の亘長(経路長)をLP1〜LPnとし、イメージ
信号出力端子15から読出し配線5の各ノードO1〜O
nまでの夫々の経路長をLO1〜LOnとすると、各経
路長の合計であるLP1+LO1、LP1+LO1、
〜、LPn+LOnを実質的に等しくしてある。
【0028】図5は、図1のイメージセンサ装置の各部
のタイミングチャートである。各波形は、クロックの1
周期である各期間T1〜Tnの、実際には期間毎に異な
る開始時刻をグラフ上で合わせて図示している。クロッ
ク配線6の配線遅延は、波形T1が最小で波形Tnが最
大になる。また、読出し配線5の画素信号Ioutの配
線遅延は、逆に波形T1が最大で波形Tnが最小になる
ので、積分器20に入力される画素信号Ioutは、配
線遅延が相殺されることになる。
【0029】上記実施形態例によれば、各期間に信号が
伝わるクロック配線6と読出し配線5の合計経路長を実
質的に等しくなるように配置することによって、配線遅
延のバラツキ幅を小さくしている。
【0030】図6は、本発明の第2実施形態例のイメー
ジセンサ装置の実装図である。本実施形態例のイメージ
センサ装置は、積分器20及びクロックドライバ16が
各端子の直近の基板に配置される点において先の実施形
態例と異なる。
【0031】本イメージセンサ装置では、クロック入力
端子14の直近にクロックドライバ16を、イメージ信
号出力端子15の直近に積分器20を夫々プリント基板
10上に配置する。また、本実施形態例では、プリント
基板10は、アルミナやガラス等を基板として、配線パ
ターンを付けること、ADコンバータ21や図示しない
フレームバッフア又は信号処理回路を搭載することもで
きる。
【0032】ここで、クロック配線6と読出し配線5と
の間に存在する結合キャパシタを減らすことが好まし
い。その理由は以下の通りである。ここで、主走査方向
の長さ、解像度、光源、又は、クロック周波数等の条件
によって異なるが、主走査方向の長さがA5サイズ、解
像度が200DPI、及び、電源電圧VDDが5Vであ
るとする。この場合、クロック配線6上の入力側キャパ
シタは約500pFであるので、クロック信号CLKに
よって充放電される電荷は2500pC程度になる。こ
れに対して、読出し配線5では、画素信号Ioutによ
って充放電される電荷の実用的な値が1pC以下であ
る。充放電される両者の電荷量は3桁程度も異なるの
で、画素信号Ioutがクロック信号CLKの影響を受
けないように、クロック配線6と読出し配線5との結合
キャパシタを、極力減らすものである。本実施形態例で
は、イメージセンサチップ1のシフトレジスタ2のクロ
ック配線6及び読出し配線5と接続される全配線長は短
くなるので、配線上の分布寄生抵抗Rd及び分布寄生キ
ャパシタCdとともに、結合キャパシタも減少する。
【0033】上記実施形態例によれば、各端子と夫々の
回路を接続する配線が短くなるので、信号のSN比が改
善される。
【0034】また、上記の第1及び第2実施形態例のイ
メージセンサ装置は、各期間に信号が伝わるクロック配
線6と読出し配線5の合計経路長を実質的に等しくなる
ように配置したが、合計経路長にかえて、合計伝達時間
を実質的に等しくすることもできる。(第3実施形態
例)
【0035】第3実施形態例では、クロック入力端子1
4からクロック配線6の各ノードP1〜Pnまでの夫々
の伝達時間TP1〜TPnとし、イメージ信号出力端子
15から読出し配線5の各ノードO1〜Onまでの夫々
の伝達時間をTO1〜TOnとすると、好ましいイメー
ジセンサチップ1は、伝達時間の合計TP1+TO1、
TP1+TO1、〜、TPn+TOnを夫々等しくして
いる。
【0036】更に、クロック配線6の各ノードP1〜P
nとシフトレジスタ2を構成する各フリップフロップF
F1〜FFnのクロック入力との間、及び、読出し配線
5の各ノードO1〜Onと画素スイッチアレイ4を構成
する各トランジスタQ1〜Qnのドレインとの間を遅延
素子等を介して接続することもできる。
【0037】上記第3実施形態例によれば、クロック配
線6及び読出し配線5を製造した後でも容易に、各合計
の伝達時間を調整することができる。
【0038】以上、本発明をその好適な実施形態例に基
づいて説明したが、本発明のイメージセンサ装置は、上
記実施形態例の構成にのみ限定されるものでなく、上記
実施形態例の構成から種々の修正及び変更を施したイメ
ージセンサ装置も、本発明の範囲に含まれる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のイメージ
センサ装置では、配線遅延のバラツキ幅が小さくなるの
で、本イメージセンサ装置を搭載するイメージスキャナ
の高速動作が可能となり高解像度化、カラー化、及び、
低消費電力化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例のイメージセンサ装置
の実装図である。
【図2】イメージセンサ装置の回路図である。
【図3】イメージセンサ装置のタイミングチャートであ
る。
【図4】図1のイメージセンサ装置の等価回路図であ
る。
【図5】図1のイメージセンサ装置のタイミングチャー
トである。
【図6】本発明の第2実施形態例のイメージセンサ装置
の実装図である。
【図7】従来のイメージセンサ装置の実装図である。
【図8】図7のイメージセンサ装置の等価回路図であ
る。
【図9】図7のイメージセンサ装置のタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
1 イメージセンサチップ 2 シフトレジスタ 3 光電変換素子アレイ 4 画素スイッチアレイ 5 読出し配線 6 クロック配線 10 プリント基板 11 電源端子 12 グランド端子 13 スタートパルス端子 14 クロック入力端子 15 イメージ信号出力端子 16 クロックドライバ 17,18 短絡配線 20 積分器 21 ADコンバータ Rd 分布寄生抵抗 Cd 分布寄生キャパシタ Iout 画素信号 Vint 処理信号 CLK クロック信号 ADCLK ADクロック信号 FF1〜FFn フリップフロップ PD1〜PDn ホトダイオード Q1〜Qn Pチャネル型トランジスタ V1〜Vn 主走査信号 RESET リセット信号 ST スタートパルス信号
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/14 H04N 1/028 H04N 5/335

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を夫々画素信号に変換する複数の
    光電変換素子を主走査方向に配列して成る光電変換素子
    アレイと、前記主走査方向に延びクロック信号を伝達す
    るクロック配線と、前記光電変換素子に対応して配設さ
    れる複数のレジスタから成り、前記クロック信号の各ク
    ロックパルスに応答して順次に主走査信号を出力するシ
    フトレジスタと、対応する前記レジスタから入力される
    主走査信号に応答して、対応する光電変換素子から順次
    に前記画素信号を読み出す複数の画素スイッチから成る
    画素スイッチアレイと、前記主走査方向に延び前記画素
    スイッチアレイによって読み出された各画素信号を順次
    にイメージ信号出力端子に伝達する読出し配線とを有す
    るイメージセンサ装置において、 前記イメージ出力端子が前記主走査方向に対向する縁部
    の一方に隣接して配置され、前記クロック配線にクロッ
    ク信号を入力するクロック信号入力端子が前記対向する
    縁部の他方に隣接して配置され、 前記クロック信号入力端子から前記各レジスタまでの前
    記クロック配線の亘長と、対応する前記画素スイッチか
    ら前記イメージ信号出力端子までの信号配線の亘長との
    合計が実質的に一定であることを特徴とするイメージセ
    ンサ装置。
  2. 【請求項2】 入射光を夫々画素信号に変換する複数の
    光電変換素子を主走査方向に配列して成る光電変換素子
    アレイと、前記主走査方向に延びクロック信号を伝達す
    るクロック配線と、前記光電変換素子に対応して配設さ
    れる複数のレジスタから成り、前記クロック信号の各ク
    ロックパルスに応答して順次に主走査信号を出力するシ
    フトレジスタと、対応する前記レジスタから入力される
    主走査信号に応答して、対応する光電変換素子から順次
    に前記画素信号を読み出す複数の画素スイッチから成る
    画素スイッチアレイと、前記主走査方向に延び前記画素
    スイッチアレイによって読み出された各画素信号を順次
    にイメージ信号出力端子に伝達する読出し配線とを有す
    るイメージセンサ装置において、 前記イメージ出力端子が前記主走査方向に対向する縁部
    の一方に隣接して配置され、前記クロック配線にクロッ
    ク信号を入力するクロック信号入力端子が前記対向する
    縁部の他方に隣接して配置され、 前記クロック信号入力端子から前記各レジスタまでクロ
    ック信号が伝播するクロック伝播時間と、対応する前記
    画素スイッチから前記イメージ信号出力端子まで前記画
    素信号が伝搬する信号伝播時間の合計が実質的に一定で
    あることを特徴とするイメージセンサ装置。
  3. 【請求項3】 前記クロック信号を生成するクロック信
    号供給回路が、イメージセンサ装置と同じチップ上に配
    置される、請求項1又は2に記載のイメージセンサ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記イメージ信号出力端子から信号が伝
    達される積分回路が前記イメージセンサ装置と同じチッ
    プ上に配置される、請求項1〜3の何れかに記載のイメ
    ージセンサ装置。
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