JP3316889B2 - 車両用方位検出装置 - Google Patents
車両用方位検出装置Info
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- G01C17/00—Compasses; Devices for ascertaining true or magnetic north for navigation or surveying purposes
- G01C17/38—Testing, calibrating, or compensating of compasses
Description
位)を地磁気に基づいて検出する車両用方位検出装置に
関する。
体を構造物とし、地磁気が乱れた状態にあるため、地磁
気に基づいて車両の進行方向(方位)を検出するタイプ
の車両用方位検出装置にあっては、車両が橋、高架道路
上等を走行するとき、地磁気センサが上記磁性体による
地磁気の乱れ(外乱)を取り込み、方位を正確に検出す
ることが困難になる。
においては、通常、地磁気センサの出力値に平均化処理
(なまし処理)を施し、平均化処理後のデータ(以下、
センサ出力平均値データという。)に基づいて方位演算
を行なうようにしている。
両用方位検出装置によると、平均化時間を長く設定する
程、外乱に基づく成分が緩和された好ましいセンサ出力
平均値データを得ることができるが、このセンサ出力平
均値データは、反面、車両が旋回したときの追従性を悪
化させるという問題があった。
分の緩和及び車両旋回時の追従性を同時に確保すること
ができるセンサ出力平均値データを得ることを課題とす
る。
車両用方位検出装置は、図12に示すように、地磁気セ
ンサと、今回の地磁気センサ出力値と前回までの地磁気
センサ出力値とに基づいてセンサ出力平均値データを作
成する平均値データ作成手段と、前記センサ出力平均値
データに基づいて方位データを演算する方位演算手段と
を備えた車両用方位検出装置において、地磁気センサ出
力値に基づき分散値を用いて外乱量を検出する外乱量検
出手段と、検出外乱量に応じて、今回の地磁気センサ出
力値と前回までの地磁気センサ出力値との重みを設定す
る重み設定手段とをもうけ、前記平均値データ作成手段
は、前記設定された重みに従ってセンサ出力平均値デー
タを作成することを特徴とする。
回までの地磁気センサ出力値との重み」とは、後述する
実施例から明らかなように、今回の地磁気センサ出力
値、前回までの地磁気センサ出力値のそれぞれに対する
重み付け定数の比率をいうことは勿論のこと、今回の地
磁気センサ出力値の基礎とされるサンプル数と前回まで
の地磁気センサ出力値の基礎とされるサンプル数との比
率なども意味する。
出外乱量が大きいときは前回までの地磁気センサ出力値
の重みを大きく、一方、検出外乱量が小さいときは今回
の地磁気センサ出力値の重みを大きく設定するようにし
てセンサ出力平均値データを作成する。
出力平均値データは、主に、前回までの地磁気センサ出
力値、換言すると、外乱成分をほとんど含まない地磁気
センサ出力値に基づいて作成される。一方、検出外乱量
が小さいときのセンサ出力平均値データは、主に、今回
の地磁気センサ出力値、換言すると、外乱成分をほとん
ど含まない地磁気センサ出力値に基づいて作成される。
緩和及び車両旋回時の追従性を同時に確保することがで
きるセンサ出力平均値データを得ることができる。
明する。
に、地磁気センサ1と信号処理回路2とA/Dコンバー
タ3とマイクロコンピュータ4とから構成される。な
お、マイクロコンピュータ4には公知の方位表示装置5
が接続される。
れる公知のフラックスゲート型磁気センサ(例えば特開
昭58−22911号公報、米国特許第4771547
号等を参照されたい。)により構成され、地磁気センサ
1のX出力,Y出力は、それぞれ信号処理回路2を介し
てA/Dコンバータ3によりマイクロコンピュータ4の
演算処理に適したデジタル信号へ所定周期例えば0.9
8ミリ秒毎に変換される。
信号を入力し、後述する演算処理を行なって方位データ
Dを求め、上記方位表示装置5へ出力する。なお、方位
表示装置5は、方位データDに基づいて方位を表示す
る。
ような演算処理を実行する。以下、まず、当該演算処理
の概要を説明した上で、具体的演算処理を説明する。
び標準方位円からのズレ量検出処理を実行する。
及びY出力波形は、通常、図2に示すように乱れる。こ
こで、図3に示すように橋の構造物としての鉄骨が5m
間隔で組み立てられており、このような橋上を車両が時
速60kmで走行した場合、鉄骨による外乱の周波数は
約3Hzとなる。
る時間は最小でも5秒程度となるため、車両が旋回した
ときのセンサ出力の周波数成分は0.2Hz以下とな
る。
における外乱によるものと、車両旋回時のものとで著し
く相違し、明確に区別することが可能である。
る外乱量の指標として、数値演算の容易性から、一定時
間内の分散値を用い、外乱量を検出することとしてい
る。
の外乱と旋回時とを判別することはできるが、車両が橋
上等を徐行又は停止しているときには、外乱の時間的変
化量が小さく、このため徐行、停止時の外乱と旋回時と
の判別が困難になる。
を除去するために一回転補正が行なわれ、標準方位円の
中心及び半径を求めることが行なわれる(例えば、特開
昭58−24811号公報、米国特許第4771547
号等を参照されたい。)。
められるX,Y座標点は、標準方位円上にあるはずであ
る。しかし、車両が橋上を通過する際のX,Y座標点
は、図4に示すように、標準方位円からズレた位置を示
す。そして、そのズレ量は、外乱が大きい程大きい。
標とX,Y座標点との間の距離と、標準方位円の標準半
径との比を求め、その値が「1」から離れる程外乱量が
大きいと判断することとしている。
処理を行なう。
処理(図5参照) マイクロコンピュータ4は、0.98ミリ秒毎にA/D
コンバータ3に対しA/D変換を指示し(ステップ50
1)、変換後のデータXAD,YADを次式により平均
化する(ステップ502)。
(図6参照) XDAD,YDADから次式によりSX,SX2,S
Y,SY2を求める(ステップ601)。
求める(ステップ701)。
R,YVR及び標準方位円からのズレ量RVRを求める
(ステップ702)。
方位円の中心のX,Y座標、XA,YBは、それぞれ標
準方位円のX直径,Y直径を表わしており、それぞれ予
め一回転補正時にメモリに記憶されたデータである。
CY,CRを求める(ステップ703)。
のフィーリング等に基づいて実験的に求められ、それぞ
れXVR,YVR,RVRの関数として図8(1),(2),
(3) に示す曲線で表わされる。CX,CY,CRは、そ
れぞれ今回の地磁気センサ出力値の信頼度を示し、値
「1」は信頼度が最大であること、換言すると、今回の
地磁気センサ出力値には外乱成分が全く無く後述する方
位演算のためのデータとして即採用できることを意味
し、小さな値は信頼度が小さいこと、換言すると、今回
の地磁気センサ出力値は外乱成分がきわめて多く方位演
算用データとして僅かしか採用できないことを意味して
いる。
記曲線の近似式にはよらず下記の表1、表2、表3に示
すように領域毎にCX,CY,CRを求める。
り重み付け定数CCを求める(ステップ704)。
ンサ出力値に対する総合的な信頼度を意味している。
ときは、CC=1/128とする。
式によりセンサ出力平均値データXX,YYを演算する
(ステップ705)。
り求められ、メモリに記憶されたセンサ出力平均値デー
タXX,YYを表わしている。
均値データXX,YYは、重み付け定数CCが値「1」
に近い程、今回の地磁気センサ出力値XAV,YAVに
よる成分が多く、一方、CCが小さい値である程、前回
のXX,YY換言すると前回までの地磁気センサ出力値
に基づく成分が多くなる。
方位演算を行なう(ステップ706)。
準方位円が楕円である場合にも適応できるようになって
いる。
Dは、方位表示装置5へ出力され、方位が表示される。
か、SX,SX2,SY,SY2をリセットする処理も
併せて行なわれる。
用方位検出装置は、地磁気センサ1と、地磁気センサ出
力値に基づいて外乱量XVR,YVR,RVRを検出す
る外乱量検出手段(ステップ702)と、検出外乱量X
VR,YVR,RVRに応じて、今回の地磁気センサ出
力値XAV,YAV、前回までの地磁気センサ出力値X
X,YYのそれぞれに対する重み付け定数CC,1−C
Cを設定する重み設定手段(ステップ703,704)
と、重み設定手段(ステップ703,704)により重
み付けされた今回の地磁気センサ出力値CC・XAV,
CC・YAVと前回までの地磁気センサ出力値(1−C
C)XX,(1−CC)YYとに基づいてセンサ出力平
均値データXX,YYを作成する平均値データ作成手段
(ステップ705)と、センサ出力平均値データXX,
YYに基づいて方位データDを演算する方位演算手段
(ステップ706)とを備える。
2)は、一定時間内の分散値XVR,YVRを用いて外
乱量を検出する周波数成分分離検出処理を実行するとと
もに、標準方位円からのズレ量RVRを外乱量として検
出するズレ量検出処理を実行する。
2)は、通常走行時の外乱と旋回時との判別、及び、車
両が橋上等を徐行又は停止しているときの外乱と旋回時
との判別を確実に行ない得る。
05)は、検出外乱量XVR,YVR,RVRが大きい
ときは前回までの地磁気センサ出力値XX,YYの重み
付け定数(1−CC)を大きく、一方、検出外乱量XV
R,YVR,RVRが小さいときは今回の地磁気センサ
出力値XAV,YAVの重み付け定数CCを大きく設定
するようにしてセンサ出力平均値データXX,YYを作
成する。
Rが大きいときのセンサ出力平均値データXX,YY
は、主に、前回までの地磁気センサ出力値XX,YY、
換言すると、外乱成分をほとんど含まない地磁気センサ
出力値に基づいて作成される。一方、検出外乱量XV
R,YVR,RVRが小さいときのセンサ出力平均値デ
ータXX,YYは、主に、今回の地磁気センサ出力値X
AV,YAV、換言すると、外乱成分をほとんど含まな
い地磁気センサ出力値に基づいて作成される。
YYは、外乱成分がほとんど除去された地磁気にのみ基
づくデータとなり、このセンサ出力平均値データXX,
YYに基づいて演算される方位データDの信頼性が向上
する。
テップ703,704)は、今回の地磁気センサ出力値
XAV,YAV、前回までの地磁気センサ出力値XX,
YYのそれぞれに対する重み付け定数CC,1−CCを
設定するよう構成されているが、他に、今回の地磁気セ
ンサ出力値XAV,YAVの基礎とされるサンプル数と
前回までの地磁気センサ出力値XX,YYの基礎とされ
るサンプル数との比率などを外乱量XVR,YVR,R
VRに応じて設定するような構成としてもよい。
方位演算を行なう構成としているが、表示の安定性を重
視するためには、演算周期を1〜2秒程度と長く設定す
ることが望ましい。また、同じく表示安定性を重視する
ためには、演算周期は上記実施例と同様250ミリ秒に
設定しておき、重み付け定数CCが前回の重み付け定数
CCより小さい場合には今回の重み付け定数CCを採用
し、一方、その逆の場合には前回の重み付け定数CCと
の平均値をとるか、又は、多段階的に増加させるよう構
成することもできる。
0.98ミリ秒、サンプリング周期を7.8ミリ秒に設
定しているが、これらの周期を短くすることにより、検
出精度が一層向上する可能性がある。
(ステップ702)において分散値XVR,YVRを求
める構成としているが、他に、FFT(高速フーリエ変
換)等の手法を用いて周波数分析を行なえば、より正確
に外乱量XVR,YVRを検出可能になる。
実施例によっても表示の乱れが発生するような特殊な磁
場外乱下において表示性能を向上できるようにすること
を目的として構成されたものである。
出装置は、上述した第1の実施例と同様、地磁気センサ
1と信号処理回路2とA/Dコンバータ3とマイクロコ
ンピュータ4とから構成され、また、マイクロコンピュ
ータ4には公知の方位表示装置5が接続される(図1参
照)。
4は、上述した第1実施例のマイクロコンピュータ4が
行なう演算処理と同じ演算処理を行ない、方位データD
(図7参照)を求める。更に、本実施例のマイクロコン
ピュータ4は、方位データDに対して図10に示す表示
方位切換のための演算処理を追加して行なう。以下、こ
の演算処理を順に説明する。
を設定し、このヒステリシスに従って、方位データDが
示す方位から新たな計算方位(新計算方位)を決定す
る。
すように、主要8方位(N,NE,E…)については3
3.6°の方位領域をもたせ、また、他の方位(NN
E,ENE…)については28°の方位領域をもたせて
おく。そして、現在の表示方位(現在表示方位)が例え
ば「NE」であり、一方、方位データDが示す方位が
「NE」の方位領域内にあるときには、「NE」を新計
算方位と決定する。一方、方位データDが示す方位が
「NE」の方位領域外にあるときには、方位データDが
示す方位を新計算方位と決定する。
103,104,105) 第1の実施例において上述したステップ704により設
定された重み付け定数CCに従って、上記新計算方位か
ら新表示方位を決定し、新表示方位を方位表示装置5に
出力する。
どうかを判定し、重み付け定数CCが「1」のときは、
下記表4に基づいて新表示方位を決定し、一方、「1」
以下のときは、下記表5に基づいて新表示方位を決定す
る。ここで、表4は、新計算方位の信頼度が比較的高い
ことから、表示方位の分解能を16方位と定め、一方、
表5は、新計算方位の信頼度が比較的低いことから、表
示方位の分解能を8方位と定めてある。
方位の決定例を説明する。
NW」であるときは、「NNW」を新表示方位と決定す
る。
つ、新計算方位が「NW」であるときは、一旦「NN
W」を新表示方位と決定し、250ミリ秒経過後、現在
表示方位が「NNW」であることから、今度は「NW」
を新表示方位と決定する。このような中間的決定を挿入
するようにした理由は、「N」から「NW」へ方位表示
を変化させる際に、当該変化を円滑に見せるためであ
る。
NW」であるときは、「N」を新表示方位と決定する。
つ、新計算方位が「NW」であるときは、一旦「NN
W」を新表示方位と決定し、250ミリ秒経過後、現在
表示方位が「NNW」であることから、今度は「NW」
を新表示方位と決定する。このような中間的決定を挿入
するようにした理由は、上述したような重み付け定数C
Cが「1」の場合と同様、方位表示変化を円滑に見せる
ためである。
装置5に出力され、方位が表示される。
コンピュータ4は、第1の実施例のマイクロコンピュー
タ4による演算処理に加えて、重み設定手段により設定
された重みに従って表示方位(新表示方位)を決定する
表示方位決定手段としての機能をも有するものとした。
1の実施例によっても表示の乱れが発生するような特殊
な磁場外乱下において表示性能を向上することが可能に
なる。
構成図
ための波形図
明図
処理の説明図
0.98ミリ秒毎の演算処理を示すフローチャート
チャート
チャート
明図
の主要な演算処理を示すフローチャート
方法の説明図
Claims (2)
- 【請求項1】 地磁気センサと、今回の地磁気センサ出
力値と前回までの地磁気センサ出力値とに基づいてセン
サ出力平均値データを作成する平均値データ作成手段
と、前記センサ出力平均値データに基づいて方位データ
を演算する方位演算手段とを備えた車両用方位検出装置
において、 地磁気センサ出力値に基づき分散値を用いて外乱量を検
出する外乱量検出手段と、 検出外乱量に応じて、今回の地磁気センサ出力値と前回
までの地磁気センサ出力値との重みを設定する重み設定
手段とをもうけ、 前記平均値データ作成手段は、前記設定された重みに従
ってセンサ出力平均値データを作成することを特徴とす
る車両用方位検出装置。 - 【請求項2】 前記請求項1において、 前記方位演算手段の後段に、前記重み設定手段により設
定された重みに従って表示方位分解能を切換える表示方
位切換手段をもうけたことを特徴とする車両用方位検出
装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP32768792A JP3316889B2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-12-08 | 車両用方位検出装置 |
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JP1998292 | 1992-02-05 | ||
JP32768792A JP3316889B2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-12-08 | 車両用方位検出装置 |
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ID=26356874
Family Applications (1)
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