JPH08313261A - 車両用方位検出装置 - Google Patents

車両用方位検出装置

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JPH08313261A
JPH08313261A JP12119395A JP12119395A JPH08313261A JP H08313261 A JPH08313261 A JP H08313261A JP 12119395 A JP12119395 A JP 12119395A JP 12119395 A JP12119395 A JP 12119395A JP H08313261 A JPH08313261 A JP H08313261A
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基久 村木
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義三 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外乱磁気の影響をでき得る限り排除して検出
誤差の補正を高精度で行う。 【構成】 入力磁気ベクトルのX軸方向成分Vxおよび
Y軸方向成分Vyを補正用データとして離散的に収集す
る(ステップ110,111)。補正用データの数が4
個となれば、この収集した補正用データに基づいて方位
円の基準点を算出し(ステップ114)、更新する(ス
テップ115)。この場合、X軸方向成分Vxの変化量
ΔVxおよびY軸方向成分Vyの変化量ΔVyをチェッ
クし(ステップ106)、ΔVxあるいはΔVyが上限
値GMAX 以上であった場合、それまでに収集した補正用
データを破棄する(ステップ116)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地磁気を利用して車
両の進行方位を検出する車両用方位検出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の車両用方位検出装置
においては、入力磁気ベクトルのX軸方向成分およびY
軸方向成分を検出し、この検出したX軸方向成分および
Y軸方向成分から予め記憶されている車両のX軸方向お
よびY軸方向の着磁量(オフセット量)を差し引き、こ
の着磁量の差し引かれた検出磁気成分に基づいて車両の
進行方位を検出するものとしている。
【0003】すなわち、直交する2軸(X,Y軸)の磁
気検出素子(X軸コイル,Y軸コイル)を有する磁気セ
ンサを、そのX軸を車両の長さ方向(車両の進行方向)
にとり、そのY軸を車両の幅方向にとり、X,Y軸のな
す面が水平面となるように保持のうえ、車両に配置して
いる。ここで、車両の進行方向(X軸)と地磁気ベクト
ル(水平成分)との成す角度をθ、地磁気ベクトル(水
平成分)の絶対値をR、車両のX軸方向の着磁量をα、
車両のY軸方向の着磁量をβとすると、磁気センサの検
出する入力磁気ベクトルのX軸方向成分VxおよびY軸
方向成分Vyは、下記(1)および(2)式により表さ
れる。 Vx=R・cosθ+α ・・・(1) Vy=R・sinθ+β ・・・(2)
【0004】つまり、均一な地磁気中で車両が周回旋回
した時のVx,Vyを座標面上で描くならば、図4に示
すように、円(以下、この円を方位円と呼ぶ)が描かれ
る。ちなみに、方位円の中心点C0の座標は(α,β)
であり、半径はRとなる。ここで、車両の着磁量α,β
は、車両を周回旋回することにより検出することができ
る。例えば、方位円のX軸,Y軸それぞれについて、そ
の最大値(Vxma x ,Vymax ),最小値(Vxmin
Vymin )を求めることにより、下記(3)および
(4)式から着磁量αおよびβを得ることができる。 α=(Vxmax +Vxmin )/2 ・・・(3) β=(Vymax +Vymin )/2 ・・・(4) これにより、着磁量αおよびβをオフセット量として予
め記憶しておけば、車両の刻々の進行方位θは下記
(5)式より求めることができる。 θ=tan-1〔(Vy−β)/(Vx−α)〕 ・・・(5)
【0005】しかしながら、この場合、方位円の中心点
C0から磁気センサの検出する座標点(Vx,Vy)に
向かうベクトルの方向を求めているから、マグネットを
車両に近づけたり、車両が強磁場中を通過するなどし
て、着磁量α,βが変化した場合、検出誤差を生ずる。
すなわち、図5に示すように、方位円の中心点C0がC
1にずれた場合、実際の進行方位がθ’であるにも拘ら
ずθとして検出されてしまい、θ’−θ=θE の検出誤
差が生じてしまう。このような場合、再度車両を周回旋
回し、着磁量α,βを求め直すことが考えられる。しか
し、周回旋回に適した広い場所は都市部において皆無と
も言える状況であり、またユーザに頻繁な周回旋回によ
る検出誤差の補正を強いるのは酷である。そこで、頻繁
な周回旋回の実施をユーザに強いることなく、着磁量の
変化による検出誤差の補正を自動的に行うことの可能な
車両用方位検出装置が提案されている。
【0006】この車両用方位検出装置では、所定時間が
経過する毎に、検出X軸方向成分および検出Y軸方向成
分で示される座標点を記憶候補座標点として抽出する。
そして、この抽出した記憶候補座標点とすでに記憶され
ている各記憶確定座標点とを比較し、その記憶候補座標
点が各記憶確定座標点を中心として定められる各領域
(非選択領域)の何れにも位置していなければ、その記
憶候補座標点を記憶確定座標点として収集する。そし
て、補正用データとして離散的に収集されるこの記録確
定座標点が所定数(例えば、4個)以上となった場合、
これらの記録確定座標点を通る円弧の中心点を求め、こ
の中心点の座標位置から車両のX軸方向およびY軸方向
の着磁量を求め、この求めた着磁量を車両の新しいX軸
方向およびY軸方向の着磁量α’,β’として更新記憶
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】入力磁気ベクトルの変
化は、地磁気変化だけではく、工事現場の鉄板上の走
行、高圧線下の通過、磁気を帯びた車両の側方通過、高
架・橋の走行、車載電装品のオン・オフ等により変化す
る。しかしながら、上述した従来の車両用方位検出装置
では、実際の地磁気変化と地磁気以外による磁気変化
(以下、外乱磁気による磁気変化と言う)との識別が困
難で、記憶候補座標点が外乱磁気によって非選択領域に
位置しなくなったのにも拘らず、その記憶候補座標点を
記憶確定座標点として決定してしまう。このため、記録
確定座標点が所定数以上となった場合に求められる記録
確定座標点の円弧の中心点、すなわち新たに求められる
車両のX軸方向およびY軸方向の着磁量は、現在の車両
のX軸方向およびY軸方向の着磁量α’,β’と一致せ
ず、検出誤差が生じることになる。
【0008】なお、外乱磁気を考慮した車両用方位検出
装置として、特開平2−293619号公報に示される
ものがある。この車両用方位検出装置では、1周旋回で
収集した地磁気方位データから地磁気定数を算出し、そ
の値を用いて1周旋回のとき刻々変化する地磁気方位を
求める。また、同様に、1周旋回のとき刻々変化する車
両の旋回角も求めておく。その後、1周旋回のときの地
磁気方位と旋回角から旋回角を基準としたときの地磁気
方位の直線性誤差を求め、その誤差が小さくなるように
軸方向〔楕円(方位円)の軸の傾き〕を修正する。この
結果、最初に求められた地磁気方位データに外乱磁気に
よる誤差があった場合でも、その影響を低減し適切な軸
方向を求めることができ、より信頼性の高い進行方位の
検出が可能となる。
【0009】しかしながら、この車両用方位検出装置で
は、外乱磁気による影響を低減することはできるが、外
乱磁気が加えられた磁気方位データに対して誤差を最小
とするように軸方向を修正するため、その検出誤差の補
正精度は高いとは言えない。すなわち、1周旋回で地磁
気方位データを収集したときに加わった外乱磁気による
誤差は、直線性誤差を小さくするように軸方向を修正す
ることにより小さくはなるが、磁気方位データから外乱
磁気による影響を全く除去していないがために大きな修
正誤差が残り、検出誤差の補正精度が低下する。また、
この車両用方位検出装置では、車両を1周旋回させなけ
ればならず、ユーザに頻繁な周回旋回による検出誤差の
補正を強いることになる。
【0010】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、頻繁な周回
旋回の実施をユーザに強いることなく、着磁量の変化に
よる検出誤差の補正を自動的に行うことが可能で、かつ
外乱磁気の影響をでき得る限り排除して検出誤差の補正
を高精度で行うことの可能な車両用方位検出装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第1発明(請求項1に係る発明)は、入力磁
気ベクトルのX軸方向成分およびY軸方向成分を補正用
データとして離散的に所定数収集し、この収集した補正
用データに基づいて検出進行方位を補正する一方、車両
の旋回条件を示す旋回相関量に基づいて非旋回状態を判
定し、これにより非旋回状態と判定した場合に検出進行
方位の補正を禁止するようにしたものである。第2発明
(請求項2に係る発明)は、第1発明において、旋回相
関量を入力磁気ベクトルの検出成分の変化量とし、この
検出成分の変化量が所定値以上である場合、非旋回状態
と判定するようにしたものである。第3発明(請求項3
に係る発明)は、第1発明において、旋回相関量を車速
とし、この車速が停車相当車速である場合、非旋回状態
と判定するようにしたものである。第4発明(請求項4
に係る発明)は、第1発明において、旋回相関量を時間
および補正用データの収集状態とし、所定時間内に次の
補正用データを収集し得ない場合、非旋回状態と判定す
るようにしたものである。
【0012】
【作用】したがってこの発明によれば、第1発明では、
入力磁気ベクトルのX軸方向成分およびY軸方向成分が
補正用データとして離散的に所定数収集され、この収集
された補正用データに基づいて検出進行方位が補正され
る。この場合、車両の旋回条件を示す旋回相関量に基づ
いて非旋回状態と判定されると、検出進行方位の補正が
禁止される。例えば、それまでに収集されている補正用
データが破棄され、その補正用データを用いての検出進
行方位の補正が禁止される。第2発明では、入力磁気ベ
クトルのX軸方向成分およびY軸方向成分が補正用デー
タとして離散的に所定数収集され、この収集された補正
用データに基づいて検出進行方位が補正される。この場
合、入力磁気ベクトルの検出成分(X軸方向成分あるい
はY軸方向成分)の変化量が所定値以上となって非旋回
状態と判定されると、検出進行方位の補正が禁止され
る。例えば、それまでに収集されている補正用データが
破棄され、その補正用データを用いての検出進行方位の
補正が禁止される。
【0013】第3発明では、入力磁気ベクトルのX軸方
向成分およびY軸方向成分が補正用データとして離散的
に所定数収集され、この収集された補正用データに基づ
いて検出進行方位が補正される。この場合、車速が停車
相当車速(例えば、2.8km/h未満)となって非旋
回状態と判定されると、検出進行方位の補正が禁止され
る。例えば、補正用データの収集が中断され、車速が停
車相当車速以上となるまで検出進行方位の補正が禁止さ
れる。第4発明では、入力磁気ベクトルのX軸方向成分
およびY軸方向成分が補正用データとして離散的に所定
数収集され、この収集された補正用データに基づいて検
出進行方位が補正される。この場合、所定時間内に次の
補正用データを収集し得ないと非旋回状態と判定され、
これにより非旋回状態と判定されると、検出進行方位の
補正が禁止される。例えば、それまでに収集されている
補正用データが破棄され、その補正用データを用いての
検出進行方位の補正が禁止される。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。図2はこの発明の一実施例を示す車両用方位検出装
置のシステム構成図である。同図において、1は車両に
搭載された磁気センサ、2−1および2−2はこの磁気
センサ1の検出する入力磁気ベクトルのX軸方向成分V
xおよびY軸方向成分Vyを入力とするA/D変換回
路、3はこのA/D変換回路2−1および2−2により
ディジタル値に変換されたX軸方向成分VxおよびY軸
方向成分Vyを所定のサンプリング周期で読み込み、所
定のプログラムに従い処理動作を行う演算回路、4は演
算回路3での処理動作により得られる車両の進行方位を
表示するLEDやLCDパネル等の表示装置、5は車両
の走行速度に応じたパルス信号(車速信号)を送出する
車速センサ、6は車速センサ5からの車速信号の信号レ
ベルを調整したりノイズ除去等を行う波形整形回路であ
る。
【0015】磁気センサ1は、磁気検出素子としてのX
軸コイル1−1およびY軸コイル1−2と、X軸コイル
1−1およびY軸コイル1−2に生ずる入力磁気ベクト
ルのX軸方向成分およびY軸方向成分に応じた検出電圧
を増幅するXアンプ1−3およびYアンプ1−4とを備
えている。なお、演算回路3には、メモリ(図示せず)
が設けられ、このメモリに車両のX軸方向およびY軸方
向の着磁量αおよびβが格納されている。
【0016】次に、この車両用方位検出装置における特
徴的な動作について、図1に示すフローチャートを参照
しながら説明する。演算回路3は、磁気センサ1の検出
している入力磁気ベクトルのX軸方向成分VxおよびY
軸方向成分VyのA/D変換値を読み込み(ステップ1
01)、平均化処理を行う(ステップ102)。この平
均化処理によって得られるX軸方向成分およびY軸方向
成分の平均値をVXおよびVYとする。また、メモリに
格納されている車両のX軸方向およびY軸方向の着磁量
αおよびβ(初期値)を読み出し、X軸方向成分VXお
よびY軸方向成分VYに対して振幅,オフセット調整を
行い(ステップ103)、下記(6)式により現在の進
行方位θ(m)を算出する(ステップ104)。この場
合の方位円の中心点(方位円の基準点)の座標は(α,
β)である。 θ(m)=tan-1〔(VX−β)/(VY−α)〕 ・・・(6)
【0017】そして、演算回路3は、「イニシャル(動
作開始状態)?」か否かをチェックし(ステップ10
5)、動作開始状態であればステップ106を経ずにス
テップ107へ進むが、通常の動作状態となればステッ
プ106を経てステップ107へ進む。ステップ106
では、磁気変化量をチェックし、磁気変化量が予め定め
られた上限値GMAX 以上であれば、異常と判断してステ
ップ116へ進む。本実施例において、ステップ106
での磁気変化量の上限値GMAX は、車速全域に対し一定
として定めている。
【0018】すなわち、ステップ106では、入力磁気
ベクトルのX軸方向成分VxおよびY軸方向成分Vyの
A/D変換値をサンプリングする毎に、前回のサンプリ
ングによって検出されたX軸方向成分VxおよびY軸方
向成分Vyと今回のサンプリングによって検出されたX
軸方向成分VxおよびY軸方向成分Vyとの差を磁気変
化量ΔVxおよびΔVyとして算出し、この磁気変化量
ΔVxおよびΔVyの少なくとも一方が予め定められた
上限値GMAX 以上となった場合に外乱磁気による瞬間的
な磁気変化と判断し、ステップ116へ進んで補正用デ
ータおよび時間計測用カウンタのクリアを行う。このス
テップ116での補正用データおよび時間計測用カウン
タのクリアについては後述する。
【0019】ステップ106において、磁気変化量ΔV
xおよびΔVyをチェックするということは、旋回によ
って生じた磁気変化か外乱磁気によって生じた磁気変化
かをチェックするということである。車両が通常に交差
点等を旋回するような場合、一般の運転者の制御可能な
横Gには上限がある。これを考慮した場合、車速に応じ
た限界旋回角速度が求められる。方位円半径Rは事前に
設定されているため、旋回状態を想定した場合、磁気変
化量ΔVxおよびΔVyの限界磁気変化量Gma x は車速
に応じて定まる。
【0020】通常の旋回であれば、磁気変化量ΔVxお
よびΔVyは限界磁気変化量Gmaxを越えることはな
く、磁気変化量ΔVxおよびΔVyの少なくとも一方が
限界磁気変化量Gmax を越えた場合、旋回によるもので
はなく外乱磁気によってGmaxを越えたものとみなすこ
とができる。理想的には、車速をパラメータとして磁気
変化量ΔVxおよびΔVyに対する上限値GMAX を定め
るべきであるのだが、車両旋回中は加減速状態であるこ
とが多く、磁気変化量ΔVxおよびΔVyを得たときの
車速と検出車速とが一致しない場合もあり得る。このた
め、本実施例では、車速全域においての限界磁気変化量
max の最大値を磁気変化量ΔVxおよびΔVyに対す
る上限値GMAX 、すなわちステップ106で用いる上限
値GMAX として定めている。これにより、上限値GMAX
を越える磁気変化を非旋回状態と判断し、一般の交差点
等での旋回時の地磁気変化による磁気変化と外乱磁気に
よる磁気変化との識別を明確に行うことができる。
【0021】ステップ107では、車速センサ5からの
車速信号に基づいて検出される車速をチェックし、この
検出車速が2.8〜35km/hであればステップ10
8へ進む。ステップ108では時間計測用カウンタ(図
示せず)のカウントアップを行う。そして、この時間計
測用カウンタのカウント値をチェックし(ステップ10
9)、オーバフローしていなければステップ110へ進
む。ステップ110では、ステップ101で取り込んだ
入力磁気ベクトルのX軸方向成分VxおよびY軸方向成
分Vyで示される座標点(Vx,Vy)を記憶候補座標
点とする。
【0022】そして、この記憶候補座標点(Vx,V
y)とすでに記憶されている各記憶確定座標点(Xt
(n),Yt(n))とを比較し、記憶候補座標点(V
x,Vy)が各記憶確定座標点(Xt(n),Yt
(n))を中心として定められる非選択領域の何れにも
位置していなければ、その記憶候補座標点(Vx,V
y)を次の記憶確定座標点(Xt(n),Yt(n))
として決定する(ステップ111)。
【0023】図3を用いて記憶確定座標点(Xt
(n),Yt(n))の決定過程を具体的に説明する。
今、記憶確定座標点P1(Xt(1),Yt(1))、
P2(Xt(2),Yt(2))、P3(Xt(3),
Yt(3))が決定されており、ステップ110におい
て記憶候補座標点P4(Vx,Vy)が抽出されたとす
る。この場合、記憶確定座標点P1,P2,P3に対し
ては、P1,P2,P3を中心とする正方形状の非選択
領域S1,S2,S3が定められている。記憶候補座標
点P4は非選択領域S1,S2,S3の何れにも位置し
ていない。したがって、この場合、記憶候補座標点P4
は記憶確定座標点P4(Xt(4),Yt(4))とし
て決定される。
【0024】ステップ111で記憶候補座標点(Vx,
Vy)を記憶確定座標点(Xt(n),Yt(n))と
して決定すれば、ステップ108でそのカウント値をア
ップした時間計測用カウンタをクリアする(ステップ1
12)。そして、記憶確定座標点(Xt(n),Yt
(n))が4個収集されれば、ステップ113でのYE
Sに応じステップ114へ進む。ステップ114では、
補正用データとして離散的に収集されたこの4個の記録
確定座標点(Xt(n),Yt(n))を通る円弧の中
心点を方位円の基準点として求める。そして、この方位
円の基準点の座標位置から車両のX軸方向およびY軸方
向の着磁量を求め、この求めた着磁量を車両の新しいX
軸方向およびY軸方向の着磁量α’,β’として更新記
憶する(ステップ115)。
【0025】そして、ステップ117へ進み、ステップ
104で算出した進行方位θ(m)を表示出力する。ス
テップ115で更新記憶された着磁量α’,β’は、す
なわち方位円の基準点の座標(α’,β’)は、次のサ
ンプリング周期におけるステップ104での進行方位θ
(m)の算出時に用いられる。なお、ステップ11にお
いて記憶候補座標点が記憶確定座標点として決定されな
ければ、またステップ113において記録確定座標点
(Xt(n),Yt(n))が4個集まっていなけれ
ば、方位円の基準点の算出および更新は行わずに直ちに
ステップ117へ進む。これにより、車両旋回時に記録
確定座標点が自動的に収集されるものとなり、各記録確
定座標点が互いに離れたポイントに位置することから、
方位円の基準点つまり着磁量α’,β’は高精度で演算
されるものとなる。
【0026】ここで、地磁気の状態は、場所差あるいは
同一場所においても外乱・車両状態等の影響により変化
する。走行中、同レベルの外乱磁気が比較的長い時間加
わると、ステップ106での磁気変化量として検出する
ことができない。この場合、外乱磁気の加わった入力磁
気ベクトルの座標点(Vx,Vy)が、ステップ110
にて記憶候補座標点として抽出される。
【0027】今、直進走行を行っており、記憶確定座標
点P1が補正用データとして収集されているものとす
る。この時、外乱磁気が加わった入力磁気ベクトルの座
標点(Vx,Vy)が記憶候補座標点P2’(図3参
照)として抽出されると、記憶確定座標点P1を中心と
する非選択領域S1に記憶候補座標点P2’が位置して
いないので、記憶候補座標点P2’が記憶確定座標点P
2’として決定される。そして、次のサンプリングによ
って、前回のサンプリング時と同レベルの外乱磁気の加
わった入力磁気ベクトルの座標点(Vx,Vy)が記憶
候補座標点P3’として抽出される。しかし、この場合
の記憶候補座標点P3’は記憶確定座標点P2’を中心
とする非選択領域S2’に位置するため、記憶確定座標
点としては決定されない。次のサンプリングでも、同様
にして記憶候補座標点P3’が抽出されるが、これも記
憶確定座標点としては決定されない。
【0028】一方、記憶確定座標点P2’を決定した後
にクリアされた時間計測用カウンタは、次のサンプリン
グ周期での記憶候補座標点P3’の抽出時にカウントア
ップされる。A/D変換データのサンプリング毎に記憶
候補座標点P3’が抽出されるが、この記憶候補座標点
P3’を記憶確定座標として決定し得ない状態が所定時
間(本実施例では、5秒)経過すると、時間計測用カウ
ンタがオーバフローする。時間計測用カウンタがオーバ
フローすると、ステップ109でのYESに応じてステ
ップ116へ進む。ステップ116では、それまでに収
集した補正用データおよび時間計測用カウンタのクリア
を行う。これにより、それまでに収集されている記憶確
定座標点P1,P2’が破棄され、その収集した補正用
データを用いての検出進行方位の補正が禁止される。
【0029】すなわち、本実施例では、通常の交差点等
での旋回では5秒以内に次の記憶確定座標点が決定され
るとみなし、5秒経過しても次の記憶確定座標点が決定
されない場合には非旋回状態で記憶確定座標点の収集が
行われていると判断し、それまでに収集した補正用デー
タを破棄する。これにより、同レベルの外乱磁気が比較
的長い時間加わったとしても、すなわちステップ106
において磁気変化量として外乱磁気を検出することがで
きなかったとしても、この外乱磁気の影響を排除するこ
とができる。
【0030】なお、上述の説明では、記憶候補座標点P
3’を記憶確定座標点として決定し得ない状態が5秒以
上経過したものとして説明したが、記憶候補座標点P
3’が記憶確定座標点として決定されたとしても、次の
記憶候補座標点P4’が記憶確定座標点として決定し得
ない状態が5秒以上経過すれば、記憶候補座標点P3’
の場合と同様にして補正用データがクリアされる。本実
施例においては、4点の記憶確定座標点を得るまでの間
に、時間計測用カウンタによる時間監視が3回行われ
る。
【0031】また、本実施例では、車速が停車相当車速
(2.8km/h未満)となると、非旋回状態と判断
し、直ちにステップ117へ進む。これにより、時間計
測用カウンタでの時間監視よび補正用データの収集が一
時的に中断される。すなわち、車速が停車相当車速とな
ると、停車相当車速以上となるまで検出進行方位の補正
が禁止される。このため、本実施例では、例えば交差点
での旋回時に歩行者の横断を待つために停車したような
場合、それまでに収集されている信頼性の高い補正用デ
ータが破棄されてしまうというような不都合は生じな
い。
【0032】また、車両が停車状態にある場合は、磁気
変化は有り得ない。しかし、踏切等での電車の通過を待
っている状況や信号待ちをしている際の磁気を帯びた車
両の側方通過等により、磁場変化が起こり得る。本実施
例では、車両が停車状態にある場合、補正用データの収
集が中断されているので、磁場変化による外乱磁気の影
響を排除することができる。なお、本実施例では、低速
になると車速検出処理での計測処理時間が長くなる問題
点を含むため、2.8km/h未満を停車相当車速とし
ている。
【0033】また、本実施例では、車速が35km/h
以上となると、非旋回状態と判断し、ステップ116へ
進んで補正用データおよび時間計測用カウンタのクリア
を行う。すなわち、本実施例では、一般的な交差点では
35km/h以上で旋回することはないとみなす。これ
により、35km/h以上で走行中の磁場変化は旋回に
よって生じた磁場変化ではなく、直進走行中等での高架
・橋などの外乱成分と判断する。そして、車速が35k
m/h以上となれば、それまでに収集した補正用データ
にも外乱磁気による影響が含まれている危険性があるた
め、その補正用データを破棄したうえ、以降の補正用デ
ータの収集を中断する。
【0034】なお、ステップ106において、磁気変化
量が異常と判断された場合にもステップ116へ進む
が、この場合にもそれまでに収集した補正用データに外
乱磁気による影響が含まれている危険性があるため、そ
の補正用データを破棄する。
【0035】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、第1発明では、車両の旋回条件を示す旋
回相関量に基づいて非旋回状態と判定されると、例え
ば、それまでに収集されている補正用データが破棄さ
れ、この補正用データを用いての検出進行方位の補正が
禁止されるものとなり、頻繁な周回旋回の実施をユーザ
に強いることなく、着磁量の変化による検出誤差の補正
を自動的に行うことを可能としたうえ、外乱磁気の影響
をでき得る限り排除して検出誤差の補正を高精度で行う
ことが可能となる。第2発明では、入力磁気ベクトルの
検出成分(X軸方向成分あるいはY軸方向成分)の変化
量が所定値以上となって非旋回状態と判定されると、例
えば、それまでに収集されている補正用データが破棄さ
れ、この補正用データを用いての検出進行方位の補正が
禁止されるものとなり、頻繁な周回旋回の実施をユーザ
に強いることなく、着磁量の変化による検出誤差の補正
を自動的に行うことを可能としたうえ、瞬間的に生ずる
外乱磁気の影響を排除して検出誤差の補正を高精度で行
うことが可能となる。
【0036】第3発明では、車速が停車相当車速(例え
ば、2.8km/h未満)となって非旋回状態と判定さ
れると、例えば、補正用データの収集が中断され、車速
が停車相当車速以上となるまで検出進行方位の補正が禁
止されるものとなり、頻繁な周回旋回の実施をユーザに
強いることなく、着磁量の変化による検出誤差の補正を
自動的に行うことを可能としたうえ、停車時に磁性体が
側方を通過したような場合の外乱磁気の影響を排除し
て、検出誤差の補正を高精度で行うことが可能となる。
第4発明では、所定時間内に次の補正用データを収集し
得なければ非旋回状態と判定され、これにより非旋回状
態と判定されると、例えば、それまでに収集されている
補正用データが破棄され、この補正用データを用いての
検出進行方位の補正が禁止されるものとなり、頻繁な周
回旋回の実施をユーザに強いることなく、着磁量の変化
による検出誤差の補正を自動的に行うことを可能とした
うえ、同レベルの外乱磁気が比較的長い時間加わったよ
うな場合の外乱磁気の影響を排除して、検出誤差の補正
を高精度で行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2に示した車両用方位検出装置における特
徴的な動作を説明するためのフローチャートである。
【図2】 本発明の一実施例を示す車両用方位検出装置
のシステム構成図である。
【図3】 この車両用方位検出装置における記憶確定座
標点の決定過程を具体的に説明する図である。
【図4】 均一な地磁気中で車両が周回旋回した時に磁
気センサの出力Vx,Vyにより座標面で描かれる方位
円を示す図である。
【図5】 図4に示した方位円の中心点C0がC1にず
れた状態を示す図である。
【符号の説明】
1…磁気センサ、1−1…X軸コイル、1−2…Y軸コ
イル、1−3…Xアンプ、1−4…Yアンプ、2−1,
2−2…A/D変換回路、3…演算回路、4…表示装
置、5…車速センサ、6…波形整形回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 豊 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力磁気ベクトルのX軸方向成分および
    Y軸方向成分を検出し、この検出したX軸方向成分およ
    びY軸方向成分に基づいて車両の進行方位を検出する一
    方、入力磁気ベクトルのX軸方向成分およびY軸方向成
    分を補正用データとして離散的に所定数収集し、この収
    集した補正用データに基づいて検出進行方位を補正する
    車両用方位検出装置において、 車両の旋回条件を示す旋回相関量を検出する旋回相関量
    検出手段と、 この旋回相関量検出手段の検出する旋回相関量に基づき
    非旋回状態を判定する非旋回状態判定手段と、 この非旋回状態判定手段が非旋回状態と判定した場合に
    前記検出進行方位の補正を禁止する補正禁止手段とを備
    えたことを特徴とする車両用方位検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、旋回相関量が入力磁
    気ベクトルの検出成分の変化量であり、この検出成分の
    変化量が所定値以上の場合に非旋回状態と判定すること
    を特徴とする車両用方位検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、旋回相関量が車速で
    あり、この車速が停車相当車速である場合に非旋回状態
    と判定することを特徴とする車両用方位検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、旋回相関量が時間お
    よび補正用データの収集状態であり、所定時間内に次の
    補正用データを収集し得ない場合に非旋回状態と判定す
    ることを特徴とする車両用方位検出装置。
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