JP3316237B2 - 断熱箱体 - Google Patents

断熱箱体

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JP3316237B2
JP3316237B2 JP31340692A JP31340692A JP3316237B2 JP 3316237 B2 JP3316237 B2 JP 3316237B2 JP 31340692 A JP31340692 A JP 31340692A JP 31340692 A JP31340692 A JP 31340692A JP 3316237 B2 JP3316237 B2 JP 3316237B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷蔵庫、ショーケース等
の硬質のウレタン一体発泡で作成される断熱箱体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】外箱と内箱とを組み合わせて箱体を形成
し、この箱体の内部に発泡ウレタン等を充填して冷蔵
庫、ショーケース等の断熱箱体が一般には作成される。
【0003】その場合、断熱箱体は強度面よりその外箱
板材と硬質のウレタン発泡材とを接着させていた。ま
た、外箱の板材同士をビス結合等しており、そのため工
具を使用しないと解体できない構造であった。
【0004】このような構造をもつ冷蔵庫、ショーケー
ス等が廃品となると、その断熱箱体は容積が大きくかさ
ばるためその運搬処理に困難が伴い、しかも硬質ウレタ
ン材は産業廃棄物で、板金材と分離しないと処理ができ
ないという問題があり、昨今では資源の再利用、および
環境問題等の面から、これら産業廃棄物の適切な処理が
重要課題となってきている。
【0005】このような観点から従来よりその解決方法
が色々と提案されているが、その従来技術の一例として
実開昭53−52117号公報に示すものがある。これ
は箱体を構成する金属薄板の一部に分解用の舌片を形成
して冷蔵庫の箱体を作成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この公報に示
す可分解金属筐体では、金属筐体と硬質ウレタン材とを
分解するために、特殊工具のクランクで分解用舌片を巻
き取って行かねばならず、非常に労力、時間、工数など
手間が多くかかる欠点があった。また、特殊工具のクラ
ンクも特別に用意せねばならない等、解体作業に要する
費用が高くなる問題もあった。
【0007】本発明は上記の問題に鑑みて成されたもの
で、廃棄時に簡単に外箱、内箱、そして断熱材に解体す
ることが可能とした構造の断熱箱体を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、外箱と、内箱
との間に断熱材を充填して形成した冷蔵庫等の断熱箱体
において、前記外箱及び又は内箱はバイメタルで形成さ
れた複数枚の金属板により構成され、かつこの金属板に
熱が加えると断熱材から剥離すると共に、前記複数枚の
金属板の一方にU字状の曲げ部分を、他方に前記U字状
の曲げ部分に挿入される端部を設けて接合するように組
み立てられたものである。
【0009】
【作用】内箱との間に断熱材を充填して、断熱箱体を形
成する外箱はバイメタルで形成された複数枚の金属板を
互いに嵌め合って構成している。
【0010】廃棄時に、外箱をガスバーナー等で熱する
と、熱せられた金属板は断熱材から剥れるように外側へ
曲がる。その結果、金属板は一枚一枚簡単にバラバラと
なり、外箱と断熱材とを容易に分離できる。また内箱も
バイメタルで形成したものであれば内箱を外部から熱し
て同じく断熱材から剥離することが簡単にできる。こう
して順次金属板の剥離ができ、外箱、断熱材、内箱の三
構成部材に解体することが容易である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。1は飲食品の小売店舗、あるいはレストラン、ホテ
ル等の厨房室に設置される業務用の冷却貯蔵庫にして、
上下に区画された貯蔵室2,2を有し、この貯蔵室2,
2には冷凍サイクル装置の運転によって冷気が循環し、
網棚3に載せた貯蔵品が冷却保存される。貯蔵室2,2
の前面は中央の仕切支柱4により左右二つの開口に画成
され、各開口を開閉するように夫々扉6が設けられてい
る。扉6はヒンジ部材7にて上下を枢支されて開閉自在
に本体なる断熱箱体10に取り付けられる。そして把手
8によって開閉されると共に閉めた時には裏のパッキン
部材9にて開口5を気密的に閉塞する。
【0012】11は断熱箱体10の上部に設置されるコ
ンデンシングユニットで、圧縮機12、凝縮器13、凝
縮器用ファン14およびそのファンモータ14M等より
成り、図2に示すように貯蔵室2上部の冷却室15に配
される蒸発器16および冷気循環ファン17と共に冷凍
サイクル装置を構成する。冷凍サイクルの運転、冷気循
環ファン17の回転により、貯蔵室内空気は冷却室15
に吸い込まれ、蒸発器16により熱交換して冷気が送り
出され、低温状態に貯蔵室は維持される。
【0013】ここで、コンデンシングユニット11およ
び蒸発器16等は、断熱基板18の上下面に取付けられ
て、ユニット化された冷凍サイクル装置に組み立てら
れ、本体10の上部に形成した開口部19にパッキン部
材20を介して嵌合、組み込まれる構造とされている。
【0014】次に本発明の特徴とするところの本体とな
る断熱箱体10の構造に付いて説明する。
【0015】図3に示すように、22は外箱で、左右の
側面部材となる金属薄板22a,22bと、背面部材と
なる金属薄板22cと、天面部材となる天板22d(図
4、図5参照)および底板(図示せず)とより成る。
【0016】ここで金属薄板22cは外周端縁を直角に
曲げて折曲端部23,23を有したコの字型の形状に形
成している。
【0017】一方、金属薄板22aと金属薄板22bの
方は、前記金属薄板25cの折曲端部23,23を挿入
できるように、一端部を密着曲げして形成したU字状曲
げ部分26,27を有している。また全体的にはL字型
に折曲され、そしてU字状の曲げ部分26,27と反対
側の端部には、内箱(後述する)と外箱22との結合部
材である合成樹脂製のブレーカー(後述する)を係着さ
せるための係合部28,29を折曲形成している。
【0018】従って、金属薄板22cの折曲端部23,
23と、金属薄板22a,22bのU字状曲げ部分2
6,27とを互いに嵌め込み合うことで、また天板と底
板とを組み付けることで、外箱22は組立形成される。
30は内箱で、金属薄板をコの字型に折曲して作成し、
そのコーナー部はR曲げされている。外箱22と内箱3
0は、熱遮断するため合成樹脂製のブレーカー32を互
いの結合する端部部分に挿入嵌着して空隙を埋め、断熱
箱体10を形成している。33は硬質ウレタンの断熱材
で、外箱22と内箱30の間に充填され、外箱22と内
箱30とはこのウレタンの断熱材33で接着されてい
る。ところでこうして形成される断熱箱体10である
が、その外箱22はすべてバイメタル板で形成してい
る。周知の如くバイメタルは線膨張率の差の大きい2種
の金属の薄板を接着したものである。外箱22を形成す
る金属薄板22a,22bおよび22cは、外箱22の
外側(表面側)を低膨張の材料として、内側(断熱材
側)を高膨張の材料とする。
【0019】上述したように本発明の冷蔵庫1では、本
体である断熱箱体10の外箱22がバイメタル板にて形
成したものとなっている。
【0020】そして、上記の冷蔵庫1を廃却するに際し
ては、まず、扉のヒンジ部材7を外し、扉6を断熱箱体
10から分離する。
【0021】次にコンデンシングユニット11および蒸
発器16を取り付けている断熱基板18を上方へ持ち上
げ、冷凍サイクル装置を断熱箱体10から外す。このよ
うに解体していくと最も容積の大きい断熱箱体10が残
る。
【0022】ここで断熱箱体10には次のような処理作
業を施す。
【0023】図4に示すように、背面部材である金属薄
板22cをガスバーナー35等で加熱する。すると金属
薄板22cはバイメタル板であるため、図5のように外
側へ曲がって変形し、硬質ウレタンの断熱材33から自
然に剥離するようになる。この後、一方の外面部材であ
る金属薄板22aを同様にガスバーナー35で加熱し、
次いでもう一方の金属薄板22b、そして天板22d、
更に底板と順に加熱していくことで、3枚の金属板22
a,22b,22cを全て完全に硬質ウレタンの断熱材
33から剥離することができる。よって断熱箱体10を
造作もなく外箱22、断熱材33、内箱30の三部品に
簡単に分解解体ができる。
【0024】なお、バイメタルとして、例えば低膨張側
にニッケル約36%の鉄ニッケル合金、高膨張側にマン
ガン、銅、ニッケル合金などを使用した板、あるいは低
膨張側にニッケル約36%の鉄ニッケル合金、中間層に
銅又は銅合金、高膨張側に鉄、ニッケル・マンガン合金
又は鉄・ニッコク・クロム合金などを使用した3枚合わ
せ板など、JISで規格された種々のバイメタルを適宜
選択して使用すれば良い。
【0025】なお、実施例ではバイメタルで形成した外
箱に付いて、その構造、解体手順等を説明したが、内箱
をバイメタルで形成した場合も同等の構造及び同等の効
果を得られることに変わりがない。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外箱及び
又は内箱を構成する金属板をバイメタル板で作成すると
共に、これら金属板同士の接合は嵌め込み式としてい
る。
【0027】よって断熱箱体の廃棄時に、外箱及び又は
内箱に熱を加えることによって金属板は湾曲し、硬質ウ
レタン等の断熱材から剥離し、容易に分解できる。そし
て金属板同士も相互に自然と外れ、従来のようにドライ
バー等工具を用いてビスをはずす必要がなく、工具を使
用しないで分解でき、解体作業が非常にやり易くなる。
【0028】こうして断熱箱体を構成材ごとに分解、処
分することが簡単に行え、資材の再利用を図り、また廃
棄物として放置され、環境を悪化させる等の社会的問題
の解決に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】業務用冷蔵庫の外観斜視図。
【図2】冷凍サイクル装置の設けられている上記冷蔵庫
における頭部部分の構造を示す要部側面断面図。
【図3】外箱がバイメタル板にて形成されている断熱箱
体の断熱平面図。
【図4】ガスバーナーにて外箱を熱し、断熱箱体を解体
する様子を示す説明図。
【図5】外箱のバイメタル板が断熱材より剥離している
状態を示す斜視図。
【符号の説明】
10 断熱箱体 22 外箱 22a,22b,22c 金属板 30 内箱 33 断熱材 35 ガスバーナー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外箱と、内箱との間に断熱材を充填して
    形成した冷蔵庫等の断熱箱体において、前記外箱及び又
    は内箱はバイメタルで形成された複数枚の金属板により
    構成され、かつこの金属板に熱が加えられると断熱材か
    ら剥離すると共に、前記複数枚の金属板の一方にU字状
    の曲げ部分を、他方に前記U字状の曲げ部分に挿入され
    る端部を設けて接合するように組み立てられたことを特
    徴とする断熱箱体。
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