JP3315616B2 - ポリエチレン発泡体の製造方法 - Google Patents

ポリエチレン発泡体の製造方法

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  • Molding Of Porous Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエチレン発泡体
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエチレン発泡体を得る方法の
1つとして、ポリエチレンを押出機で溶融混練した後、
揮発性の液体又はガスからなる発泡剤を圧入し、押出機
先端より押出して発泡する方法が挙げられ、この方法は
均質な発泡体が効率よく得られることから広く採用され
ている。前記発泡剤のうち、よく使用されるものとして
ハロゲン化炭化水素が挙げられるが、ハロゲン化炭化水
素は、地表をとりまく対流圏で分解されないまま成層圏
に到達し、オゾン層を破壊するものが多く、これらは近
年の地球環境保護規制により全廃の動きが強まり、特
に、従来から広く使用されてきた、安価で気体透過性が
比較的空気に近く、ポリエチレンの押出発泡に適したジ
クロロテトラフルオロエタンは使用不可能となった。
【0003】そのため、ジクロロテトラフルオロエタン
に代わる発泡剤として、オゾン層破壊の恐れの無い、水
素含有ハロゲン化炭化水素、塩素不含ハロゲン化炭化水
素等が使用されているが、これらはポリエチレンに対す
る溶解性が低いので、30倍程度の高発泡倍率の発泡体
が得られにくく、また、ポリエチレンに対する気体透過
性が空気よりも大きいので、得られる発泡体に気泡収縮
が生じるという問題があった。
【0004】環境破壊の恐れの無い発泡剤を用い、か
つ、上記気泡収縮の問題を解決する方法として、例え
ば、特公平5‐47576号公報では、ポリエチレン
に、寸法安定剤として多価アルコールと高級脂肪酸から
なるエステルを添加して押出発泡する方法が例示されて
おり、特公平2‐48023号公報では、架橋性ポリエ
チレンを含有するポリエチレンに、寸法安定剤として水
酸基不含脂肪酸アミドを添加して押出発泡する方法が例
示されている。
【0005】しかし、上記の方法では、発泡体の気泡収
縮は低減するものの、発泡後3時間以内、特に1時間以
内での気泡収縮(初期気泡収縮)が発生するため、1日
程度の養生が必要であるといった問題があった。この初
期気泡収縮は、シート状の薄物の発泡体よりも、円棒
状、角棒状、チューブ状等のものに顕著に現れる。
【0006】上記の初期気泡収縮の問題を解決するため
に寸法安定剤の量を増すと、寸法安定剤は滑剤であるた
め、押出機中の樹脂圧力が変動して一定量の押出が不可
能となり(サージング現象)、発泡体の品質がばらつい
て良好な製品が得られないという問題があった。
【0007】また、ポリエチレンをシラン変性ポリエチ
レンとして発泡体に架橋を施す場合には、空気中の水
分、ポリエチレンにもともと含有されている水分等によ
り架橋が進行したシラン変性ポリエチレンが、押出機中
で滞留ゲル化物として安定滞留層を形成するが、寸法安
定剤が界面活性剤として働くので、その滞留ゲル化物が
押出時に流出して未架橋の溶融樹脂に混入しやすくな
り、両者が旨く混和されないため、発泡体の外観に凹凸
が生じるといった問題もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、オゾ
ン層破壊の恐れの無い発泡剤を使用して、気泡収縮(特
に初期気泡収縮)が少なく、寸法安定性及び外観性に優
れたポリエチレン発泡体が得られる製造方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のポリエチレン発
泡体の製造方法は、密度が0.920〜0.932g/
cm3 、曲げこわさが2.400〜3.400kgf/
cm2 、かつ、硬度がHDD55〜65の低密度ポリエ
チレン100重量部及び多価アルコールと高級脂肪酸か
らなるエステル0.1〜3重量部を溶融混練し、大気圧
沸点が−30〜−5℃、かつ、100℃における飽和蒸
気圧が42kg/cm2 以下のハロゲン化炭化水素とモ
ノクロロジフルオロメタンからなる発泡剤5〜40重量
部を圧入して押出発泡することを特徴とする。
【0010】本発明で使用される低密度ポリエチレン
は、特定の密度、曲げこわさ及び硬度を有するものであ
る。密度は、小さくなると気泡保持力が低下するため、
発泡体に気泡収縮が生じて寸法安定性が低下し、大きく
なると成形性及び発泡体の柔軟性が低下する傾向がある
ので、0.920〜0.932g/cm3 であり、好ま
しくは0.929〜0.932g/cm3 である。曲げ
こわさは、小さくなると気泡保持力が低下するため、発
泡体に気泡収縮が生じて寸法安定性が低下し、大きくな
ると成形性及び発泡体の柔軟性が低下する傾向があるの
で、2.400〜3.400kgf/cm2 であり、好
ましくは2.600〜3.400kgf/cm2 であ
る。硬度は、柔らかくなると気泡保持力が低下するた
め、発泡体に気泡収縮が生じて寸法安定性が低下し、大
きくなると成形性及び発泡体の柔軟性が低下する傾向が
あるので、HDD55〜62であり、好ましくはHDD
57〜62である。
【0011】尚、本発明でいう、密度とはJIS K
6760に準拠して測定した値であり、曲げこわさとは
JIS K 7106に準拠して測定した値であり、硬
度とはJIS K 7215に準拠して測定したデュロ
メータ硬さである。
【0012】本発明で使用される多価アルコールとして
は、例えば、グリセリン、ジグリセリン、ペンタエリス
リトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、ソ
ルビタン、マンニトール、マンニタン等が挙げられる。
【0013】本発明で使用される高級脂肪酸としては、
例えば、カプリン酸、ラウリン酸、ミスチリン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、パルミトレイン酸、オレイン
酸、リノール酸、リシノール酸等の炭素数10〜30の
飽和又は不飽和の脂肪酸及びこれらの脂肪酸が混在する
牛脂脂肪酸、糟油脂肪酸、ヤシ油脂肪酸等が挙げられ
る。
【0014】本発明で使用されるエステルは、上記多価
アルコール及び高級脂肪酸からなり、エステル体1分子
中に、1個以上の水酸基が残存したものが好ましい。具
体的には、例えば、グリセロールモノ(ジ)ステアレー
ト、グリセロールモノ(ジ)ラウレート、グリセロール
モノ(ジ)パルミテート、ペンタエリスリトールモノカ
プレート、ペンタエリスリトールモノラウレート、ジペ
ンタエリスリトールジステアレート、ソルビタンモノオ
レエート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモ
ノラウレート、ソルビタンモノステアレート、マンニタ
ンモノオレエート、マンニタンモノラウレート、ソルビ
タンセキス糟油脂肪酸エステル等が挙げられ、これらは
単独で使用されても2種以上併用されてもよい。エステ
ルの添加量は、少なくなると発泡体に気泡収縮が生じて
寸法安定性が低下し、多くなるとサージング現象が生じ
て、発泡体の品質がばらつく傾向があるので、上記低密
度ポリエチレン100重量部に対して0.1〜3重量部
であり、好ましくは0.5〜2重量部である。
【0015】本発明で使用される発泡剤は、特定の体気
圧沸点及び飽和蒸気圧を有するハロゲン化炭化水素とモ
ノクロロジフルオロメタンの混合物である。
【0016】上記ハロゲン化炭化水素の大気圧沸点は、
低くなると発泡剤の飽和蒸気圧が高くなり、押出機中で
内部発泡が生じて外観性が低下し、高くなると発泡剤が
発泡後に液化するため、得られる発泡体に気泡収縮が生
じて寸法安定性が低下する傾向があるので、−30〜−
5℃であり、飽和蒸気圧は、高くなると押出機中で内部
発泡が生じて、発泡体の外観性が低下する傾向があるの
で、42kg/cm2以下である。このようなハロゲン
化炭化水素としては、例えば、モノクロロジフルオロエ
タン、モノクロロテトラフルオロエタン、1,1,1,
2‐テトラフルオロエタン、1,1‐ジフルオロエタン
等が挙げられ、これらは単独で使用されても2種以上併
用されてもよい。
【0017】上記ハロゲン化炭化水素には、不燃性であ
るモノクロロジフルオロメタンが混合して使用される。
モノクロロジフルオロメタンの配合量は、少なくなると
不燃性が向上されず、多くなると発泡体に気泡収縮が生
じて寸法安定性が低下する傾向があるので、発泡剤中2
0〜80重量%が好ましい。
【0018】上記発泡剤の圧入量は、少なくなると所望
の発泡倍率が得られず、多くなると樹脂成分への飽和溶
解度を超えてしまうため、ガスの吹き出し現象により成
形不良が発生するなど、成形性が低下する傾向があるの
で、上記低密度ポリエチレン100重量部に対して5〜
40重量部であり、高発泡倍率の発泡体が得られやすい
という点から、好ましくは15〜40重量部である。
【0019】請求項2に記載の発明のポリエチレン発泡
体の製造方法は、上記低密度ポリエチレンからなるシラ
ン変性ポリエチレン100重量部、シラノール縮合触媒
0.05〜0.5重量部及び水酸基不含脂肪酸アミド
0.1〜5重量部を溶融混練し、上記発泡剤5〜40重
量部を圧入して押出発泡することを特徴とする。
【0020】上記シラン変性ポリエチレンは、上記低密
度ポリエチレンを従来公知の任意の方法にてシラン変性
したものである。
【0021】上記シラノール縮合触媒は、従来公知の任
意のものが使用でき、例えば、ジブチル錫ジアセテー
ト、ジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジラウレー
ト、錫ジアセテート、錫ジカプリレート、錫ナフテート
等が挙げられ、これらは単独で使用されても2種以上併
用されてもよい。シラノール縮合触媒の添加量は、少な
くなると架橋速度が遅くなり、多くなると押出時の滞留
ゲル化物の流出が激しくなり成形性が低下する傾向があ
るので、上記シラン変性ポリエチレン100重量部に対
して、0.05〜0.5重量部である。
【0022】上記水酸基不含脂肪酸アミドは、(RC
O)m NR’n (m=1〜3の整数、n=0〜2の整
数、m+n=3、R=炭素数が5〜21の脂肪族炭化水
素基、R’=炭素数が22以下の脂肪族炭化水素基又は
水素原子)で表されるものが好ましく、さらに、R及び
R’は飽和のものが好ましい。このような水酸基不含脂
肪酸アミドとしては、例えば、ステアリン酸アミド、ジ
ステアリン酸アミド、トリステアリン酸アミド、パルミ
チン酸アミド、ラウリン酸アミド、ジラウリン酸アミ
ド、トリラウリン酸アミド、ミスチリン酸アミド、ステ
アリン酸ステアリルアミド、N‐メチルステアリン酸ア
ミド、N‐エチルステアリン酸アミド、N,N‐ジメチ
ルステアリン酸アミド、N,N‐ジエチルステアリン酸
アミド等が挙げられ、これらは単独で使用されても2種
以上併用されてもよい。水酸基を不含とする理由として
は、水酸基が存在すると、押出機中で上記シラン変性ポ
リエチレンの架橋反応が進行するため、分子鎖が切断さ
れたり発熱したりして良好な発泡体が得られず、また、
高発泡倍率の発泡体が得られにくくなる傾向があるため
である。水酸基不含脂肪酸アミドの添加量は、少なくな
ると発泡体に気泡収縮が生じて寸法安定性が低下し、多
くなると押出機中の滞留ゲル化物が押出時に流出して、
発泡体の外観性が低下し、また、サージング現象が生じ
て、発泡体の品質がばらつく傾向があるので、上記シラ
ン変性ポリエチレン100重量部に対して0.1〜5重
量部であり、好ましくは0.5〜4重量部である。
【0023】上記シラン変性ポリエチレンから得られた
発泡体は、空気中の水分、樹脂中にもともと含有されて
いる水分等により、経時で架橋が進行する。
【0024】また、本発明のポリエチレン発泡体の製造
方法においては、必要に応じて、気泡核剤、酸化防止
剤、滑剤、静電防止剤、顔料等を適宜添加してもよい。
【0025】上記気泡核剤としては、例えば、タルク、
シリカ、珪酸カルシウム、クレイ、マイカ、炭酸カルシ
ウム等が挙げられ、上記酸化防止剤としては、例えば、
フェノール系、有機チオ酸系、有機アミノ系等の酸化防
止剤が挙げられる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に実施例を掲げて本発明の態
様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。
【0027】以下、下記に示した化合物を使用した。 PE1;密度=0.932g/cm3 、曲げこわさ=
3.200kgf/cm 2 、硬度=HDD62、メルト
インデックス=2.5g/10分の低密度ポリエチレ
ン。 PE2;密度=0.930g/cm3 、曲げこわさ=
3.400kgf/cm 2 、硬度=HDD61、メルト
インデックス=1.1g/10分の低密度ポリエチレ
ン。 PE3;密度=0.928g/cm3 、曲げこわさ=
2.600kgf/cm 2 、硬度=HDD57、メルト
インデックス=1.0g/10分の低密度ポリエチレ
ン。 PE4;密度=0.935g/cm3 、曲げこわさ=
5.500kgf/cm 2 、硬度=HDD62、メルト
インデックス=1.6g/10分の中密度ポリエチレ
ン。 PE5;密度=0.925g/cm3 、曲げこわさ=
1.900kgf/cm 2 、硬度=HDD58、メルト
インデックス=2.0g/10分の低密度ポリエチレ
ン。 PE6;密度=0.919g/cm3 、曲げこわさ=
2.000kgf/cm 2 、硬度=HDD53、メルト
インデックス=1.0g/10分の低密度ポリエチレ
ン。
【0028】
【実施例】
(実施例1〜3、比較例1〜3)表1及び2に示した所
定量の、ポリエチレン、グリセロールモノステアレー
ト、ステアリン酸アミド、ジブチル錫ジラウレート及び
タルクを、口径Dが65mm、L/D〔L=長さ(m
m)〕が32の単軸押出機に供給して溶融混練した後、
モノクロロジフルオロエタン(大気圧沸点=−9.8
℃、100℃での飽和蒸気圧=22.5kg/cm2
60重量%及びモノクロロジフルオロメタン(大気圧沸
点=−40.8℃)40重量%からなる発泡剤を、上記
ポリエチレン100重量部に対して約15〜16重量部
圧入した。次に、押出機の先端部で115〜120℃に
まで冷却した後、口径4mmの口金より大気中に押出
し、円柱状の発泡体を得た。
【0029】(実施例4〜6、比較例4〜6)表1及び
2に示した所定のポリエチレンを、ポリエチレン100
重量部に対して0.9重量部のビニルメトキシシランが
グラフト重合(グラフト率70〜80%)されたシラン
変性ポリエチレンに変えた以外は実施例1と同様にし
て、円柱状の発泡体を得た。
【0030】得られた発泡体について、温度23℃、相
対湿度65%の条件で、以下のようにして、発泡性、寸
法安定性、寸法回復性、外観性及び滞留ゲル化物の流出
の有無について評価し、その結果を表1及び2に示し
た。
【0031】(発泡性)発泡体を目視にて気泡の均一性
を観察し、また、適正な発泡倍率が得られたかどうかに
より、以下のように評価した。 ◎;気泡が均一であり、かつ、適正な発泡倍率が得られ
た。 ○;気泡の均一性に多少ばらつきがあるが、製品として
は良好であった。 △;気泡が不均一、或いは、適正な発泡倍率が得られな
かった。 ×;発泡体は得られなかった。
【0032】(寸法安定性)発泡直後の発泡体の外径を
測定し、さらに、発泡後1時間後及び3時間後の発泡体
の外径を測定して、その値より収縮率を算出した。 収縮率(%)=100−(1又は3時間後の発泡体の外
径/発泡直後の発泡体の外径)×100 ◎;1時間後及び3時間後のいずれにも収縮が見られな
かった。 ○;1時間後又は3時間後に収縮が生じていたが、いず
れも収縮率1%未満であった。 △;1時間後又は3時間後の収縮率のうち、大きい方が
1%以上、2%未満であった。 ×;1時間後又は3時間後の収縮率のうち、大きい方が
2%以上であった。
【0033】(寸法回復性)発泡直後の発泡体の外径を
測定しておき、発泡体が収縮してから発泡直後の外径に
回復するまでの時間を測定して、以下のように評価し
た。 ◎;収縮は生じなかった。 ○;収縮が生じ、発泡後6時間以内に回復した。 △;収縮が生じ、発泡後6時間を超えて、12時間以内
に回復した。 ×;収縮が生じ、発泡後12時間を超えても、回復しな
かった。
【0034】(外観性)発泡後3時間の発泡体表面の状
態を目視にて観察し、以下のように評価した。 ◎;表面は平滑で、収縮によるシワは見られなかった。 ○;収縮が発生して表面は平滑ではなかったが、シワに
はなっていなかった。 ×;表面に、収縮によるシワが見られた。
【0035】(滞留ゲル化物の流出の有無)発泡体の表
面を目視にて、滞留ゲル化物の流出による凹凸の有無を
観察し、その凹凸が生じる頻度(時間/回)の平均を測
定し、以下のように評価した。 ◎;流出はほとんど無かった。又は、流出の頻度が5時
間/回未満であった。 ○;流出の頻度が5時間/回以上であり、1時間/回未
満であった。 △;流出の頻度が1時間/回以上であり、30分/回未
満であった。 ×;流出の頻度が30分/回以上であった。
【0036】また、滞留ゲル化物の流出が有った実施例
6比較例5、6について、それぞれの滞留ゲル化物の大
きさは以下のようであった。 実施例6;直径1mm未満 比較例5;直径1〜2mm 比較例6;直径1mm以上であり、直径2mmを超える
ものもあった
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明のポリエチレン発泡体の製造方法
は、オゾン層破壊の恐れの無い発泡剤を使用しており、
また、特定の物性を有する低密度ポリエチレンと、寸法
安定剤として多価アルコールの高級脂肪酸エステルを使
用しているので、得られる発泡体は気泡収縮が少なく、
寸法安定性及び外観性に優れたものとなっている。ま
た、上記低密度ポリエチレンをシラン変性させた場合、
寸法安定剤として水酸基不含脂肪酸アミドを使用してい
るので、押出機中でシラン変性ポリエチレンの架橋が促
進せず、滞留ゲル化物が押出時に流出しないので、得ら
れる発泡体は表面に凹凸が無く、外観性に優れたものと
なっている。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密度が0.920〜0.932g/cm
    3 、曲げこわさが2.400〜3.400kgf/cm
    2 、かつ、硬度がHDD55〜65の低密度ポリエチレ
    ン100重量部及び多価アルコールと高級脂肪酸からな
    るエステル0.1〜3重量部を溶融混練し、大気圧沸点
    が−30〜−5℃、かつ、100℃における飽和蒸気圧
    が42kg/cm2 以下のハロゲン化炭化水素とモノク
    ロロジフルオロメタンからなる発泡剤5〜40重量部を
    圧入して押出発泡することを特徴とするポリエチレン発
    泡体の製造方法。
  2. 【請求項2】 密度が0.920〜0.932g/cm
    3 、曲げこわさが2.400〜3.400kgf/cm
    2 、かつ、硬度がHDD55〜65の低密度ポリエチレ
    ンからなるシラン変性ポリエチレン100重量部、シラ
    ノール縮合触媒0.05〜0.5重量部及び水酸基不含
    脂肪酸アミド0.1〜5重量部を溶融混練し、大気圧沸
    点−30℃〜−5℃、かつ、100℃における飽和蒸気
    圧が42kg/cm2 以下のハロゲン化炭化水素とモノ
    クロロジフルオロメタンからなる発泡剤5〜40重量部
    を圧入して押出発泡することを特徴とするポリエチレン
    発泡体の製造方法。
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