JPH02222427A - ポリエチレン系樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents

ポリエチレン系樹脂発泡体の製造方法

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JPH02222427A
JPH02222427A JP1041733A JP4173389A JPH02222427A JP H02222427 A JPH02222427 A JP H02222427A JP 1041733 A JP1041733 A JP 1041733A JP 4173389 A JP4173389 A JP 4173389A JP H02222427 A JPH02222427 A JP H02222427A
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Toshiaki Kobayashi
敏朗 小林
Ikuo Azuma
東 郁夫
Tatsuya Matsugashita
松ケ下 達哉
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Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリエチレン系樹脂発泡体の製造方法。
特に環境破壊の心配のない発泡剤を用いて、均一微細気
泡を有するポリエチレン系樹脂発泡体の製造方法に関す
る。
(従来の技術) ポリエチレン系樹脂を押出機内で溶融可塑化し、高温、
高圧下で発泡剤と混和した後、押出機先端より押出して
発泡体を得る方法は均質な製品が効率よく得られること
から広く普及している。
ところが、ポリエチレン系樹脂を例えばポリスチレンと
同様にして押出機によって発泡成型すると、押出機先端
から押出された発泡体は、−旦発泡して膨張した後、著
しく収縮し、その後多大の時間を要して徐々に膨張して
一定の密度を有する発泡体となる。特に高発泡体になる
ほど収縮が大きく1寸法が安定化するのに長時間を要す
る。
このような収縮は、樹脂の発泡成型に通常用いられるほ
とんどの発泡剤のポリエチレン皮膜に対する気体透過性
が空気に比べて非常に大きいためおこる。すなわち、押
出発泡直後に発泡体セル内に充満した気化発泡剤は、発
泡体が大気中に置かれている間に空気と置換されていく
が、この際、発泡剤がポリエチレン樹脂皮膜を通して大
気中に透過する速度に比べ、空気が発泡体セル内部へ透
過する速度が小さいために、次第にセル内部が減圧され
、大気圧によりセル膜が歪んで発泡体が著しく収縮して
しまうのである。この収縮は、その後、徐々に空気がセ
ル内部に透過侵入していくにつれて回復するが、多大の
時間と保管のスペースを要し、初期の収縮が大きい場合
は完全にもとの寸法にもどらないこともある。
したがって、ポリエチレン系樹脂の押出発泡成型には発
泡剤の選定が非常に重要であるが、前述のような収縮が
比較的少ない発泡剤としてジクロロテトラフルオロエタ
ン(F114)が公知であり、F114は毒性がなく不
燃性であり微細な気泡を有する発泡体が得られることか
ら、ポリエチレン系樹脂の発泡体として従来より広く用
いられてきた。
しかしながら、近年−F114は自然環境保護の観点か
らその使用が規制されるようになってきた。
それ・は、 F114を含む飽和クロロフルオロカーボ
ン類は非常に安定な化合物であり、地表をとりまく対流
圏で1分解されないまま成層圏に到達し、オゾン層(成
層圏にあり1人体に有害な紫外線を吸収して地表への到
達を防ぐと共に大気温度の維持を行なっている)を破壊
することが知られるようになってきたからである。
そこで1本発明者等は上記のF114に替わる発泡剤と
して、対流圏で分解してオゾン層を破壊する心配のない
不飽和クロロフルオロカーボン類であるモノクロロジフ
ロオロメタン(以下F22と略す)を用い、ポリエチレ
ン樹脂発泡体を得ようとした。
ところが、F22はF114に比して大気圧沸点(約−
41℃)が低く、樹脂の発泡適正温度域における飽和蒸
気圧(100℃で約50kg/ al・abs)が高い
為に押出機先端のダイで内部発泡を生じたり、口金を出
た後の急激すぎる体積膨張を生じたりして、その結果発
泡体の表面荒れ、気泡の連通化を引き起こし。
良好な発泡体は得られなかった。また、得られた発泡体
は押出直後より著しく収縮し、その後1カ月放置しても
寸法回復は認められなかった。
F22を用いてポリエチレン系樹脂発泡体を得る方法と
しては特公昭52−50220号明細書に記載の技術が
公知である。該明細書には、ポリエチレン系樹脂の発泡
剤として、F22とジクロロジフロオロメタン(FI2
)の混合物を用い、セルからの発泡剤逸散防止剤として
衝撃スチレン、アクリル酸エラストマー トリオレフイ
ン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノス
テアリン酸グリコール等を用いる方法が示されている。
しかしながら、この方法は、環境保護の観点からF11
4と同様に使用が規制されるようになってきたF12を
発泡剤として用いるものであるとともに、 F12は発
泡剤特性上からも低い大気圧沸点(約−30’C)と高
い飽和蒸気圧(100℃で約34kg/d−abs)を
有しているため、たとえこれをF22と混合して使用し
ても、ダイでの内部発泡の生成や気泡の連通化を阻止す
ることは容易でない、特に、大きな横断面積を持つ発泡
体を得ようとする場合にはダイの樹脂排出開口を大きく
する必要があるので、ダイ内の圧力低下が発泡剤の気化
を促進し内部発泡が生じ易くなるので良好な発泡体は得
られない、また、発泡剤の逸散防止剤はポリエチレン系
樹脂に対して5〜20重量%添加することが示されてお
り、このような多量の添加は、たとえ発泡剤の逸散防止
効果があってもポリエチレン系樹脂本来の性状を変化さ
せ好ましくない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者等は、自然環境保護上受は入れられる発泡剤を
用いてポリエチレン系樹脂発泡体を得んが為に鋭意研究
した結果、発泡剤としてオゾン破壊能の小さいF22と
、比較的高沸点、低蒸気圧を有するオゾン破壊能の小さ
い他の発泡剤の混合系を用いると共に、少量添加で発泡
剤の発泡体からの逸散速度を抑える限られた寸法安定化
剤を併用することにより、押出発泡成型時におけるダイ
での内部発泡が抑制されると共に、ダイを出た後の急激
な体積膨張が緩和され、その結果、外観が美麗で独立気
泡構造を有し、且つ押出後の寸法収縮が少ない発泡体が
得られること、及び、内部発泡が抑制されることによっ
て、断面積の大きい厚物の発泡体が得られることを見出
し、更に詳細な検討を進めて本発明を完成する↓こ至っ
たものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の要旨は、発泡剤としてモノクロロジフルオロメ
タン10〜90モル%、並びに大気圧沸点−15℃〜3
0℃で100℃における飽和蒸気圧が30kg/aJ・
abs以下のハロゲン化炭化水素及び(または)脂肪族
炭化水素90〜10モル%の混合物を1寸法安定化剤と
して樹脂100重量部に対して0.1〜3重量部の。
多価アルコールの高級脂肪酸エステルを使用し、これら
発泡剤、寸法安定化剤をポリエチレン系樹脂に添加して
なる混合物を溶融状態で押出機から押出して発泡体とす
ることを特徴とするポリエチレン系樹脂発泡体の製造方
法である。
本発明において、ポリエチレン系樹脂とはエチレン単量
体の単独重合体は勿論、エチレンを主体とした例えば酢
酸ビニル、プロピレン、スチレン、メタクリル酸メチル
、アクリロニトリル、塩化ビニル、ブテン、ブタジェン
、ヘキセン、メチルペンテン、オクテン等との共重合体
も含まれる。その他、ポリエチレン樹脂に他の熱可塑性
樹脂、例えばポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミ
ド。
ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル、アグリロニ
トリルーブタジエンースチレン共重合樹脂やその他、混
和可能な熱可塑性樹脂または天然ゴムや合成ゴムと混合
して用いることもできる。
本発明において使用する発泡剤は、先に述べたように、
モノクロロジフルオロメタン(F22) 10〜90モ
ル%、並びに大気圧沸点−15℃〜30℃で100℃に
おける飽和蒸気圧が30kg/al−abs以下のハロ
ゲン化炭化水素及び(または)脂肪族炭化水素90〜1
0モル%の混合物でなければならない、F22はオゾン
破壊能の小さい自然環境保護上受は入れられる発泡剤で
あるが、特性として低い大気圧沸点(約−41℃)と高
い飽和蒸気圧(100℃で約50kg/aJ−abs)
を有しているため、これを単独で使用するとダイでの内
部発泡や気泡の連通化を阻止することはできない、した
がって、F22と比して比較的高い沸点を有し、且つ低
い蒸気圧を有する他の発泡剤をF22と混合して用いる
のであるが、大気圧沸点が一15℃未満、もしくは10
0℃における飽和蒸気圧が30kg/al−absを超
える発泡剤では、F22と混合しても前述の内部発泡や
気泡の連通化を完全に阻止することができず、一方、大
気圧沸点が30℃を超える発泡剤をF22に混合した場
合は気泡の粗大化がみられ共に好ましくない。
本発明における大気圧沸点−15℃〜30℃で100℃
における飽和蒸気が30kg/cm2−abs以下のハ
ロゲン化炭化水素及び(または)脂肪族炭化水素として
は、ジクロロトリフルオロエタン(F123)、モノク
ロロチドラフロオロエタン(F124)、モノクロロト
リフルオロエタン(F133)、モノクロロジフルオロ
エタン(F142b)、ジクロロモノフルオロメタン(
F21)。
モノクロロモノフルオロメタン(F31 )、ブタン。
塩化エチル等があり、また、オゾン破壊能が大きいと云
われているトリクロロモノフルオロメタン(Fil)、
ジクロロテトラフルオロエタン(F114)もその使用
量が規制されているものの、少量であれば使用可能であ
る。これらF22と混合する発泡剤の中で、特に好適な
発泡剤はモノクロロジフルオロエタン(F142b)、
塩化エチル及びブタンである。
F22と他の発泡剤の混合割合は、F2.210〜90
モル%、他の発泡剤90〜10モル%の範囲内で任意に
選定することができるが、F22に混合する発泡剤の種
類に応じて、また得ようとする発泡体の目的、性状に応
じて適当に定める。
F22の割合が90モル%を超えると、たとえ他の発泡
剤を混合してもダイでの内部発泡、気泡の連通化を阻止
することができず好ましくない、また。
F22の割合が10モル%未満の場合には、F22の利
点である微細気泡の形成が困難になると共に、F22は
それ自体不燃性の発泡剤であるが、混合する他の発泡剤
、例えば塩化エチル、ブタン等は可燃性の発泡剤である
ため、これらを多く用いることは火災発生の危険があり
好ましくない。
特に、密度が0.04 g /rail以下の高発泡体
を得ようとする場合は、F22の混合割合は60モル%
以下が好ましく、その内、特に好ましい範囲はF22が
20〜50モル2である。
F22は熱安定性がさほど良くない発泡剤であるので、
熱安定剤として亜リン酸エステルをF22もしくはポリ
エチレン系樹脂中に含ませて使用するのが好ましい、亜
リン酸エステルとしては、ジメチルフォスファイト、ジ
エチルフォスファイト、ジイソプロピルフォスファイト
、トリイソプロピルフォスファイト、ジオレイルフォス
ファイト、ジフェニルフォスファイト、トリフェニルフ
ォスファイト、トリスノニルフェニルフォスファイト等
があり、これらの亜リン酸エステルの中から選ばれた1
種、もしくは、複数組合せ使用が好ましい、その添加量
は樹脂に対して0.01〜1.0重量部。
好ましくは0.05〜0.5重量部である。
一般に、使用される混合発泡剤の量は樹脂1kgに対し
て0.3〜3.0モル添加される。
本発明におけるもう1つの要点は、寸法安定化剤として
多価アルコールの高級脂肪酸エステルを発泡剤と併用す
る点である。多価アルコールとしては、例えばグリセリ
ン、ペンタエリスリット。
ソルビット、ソルビタン、マンニット、マンニタン、°
ジペンタエリスリット、ジグリセリン等を挙げることが
できる。高級脂肪酸としては、カプリン酸、ラウリン酸
、ミリスチン酸、パルミチン酸。
ステアリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸。
リノール酸、リシノール酸等の飽和または不飽和の炭素
数10〜30の1価の高級脂肪酸、もしくは、これらの
高級脂肪酸の混在する牛脂脂肪酸、精油脂肪酸、ヤシ油
脂肪酸等が包含される。
本発明においては、これらの多価アルコールと高級脂肪
酸がエステル結合した化合物が使用されるが、そのエス
テル体が1分子中に、1個以上の水酸基が残存した部分
エステルが好ましい、その例としては、ラウリン酸モノ
(ジ)グリセライド、バルミチン酸モノ(ジ)グリセラ
イド、ステアリン酸モノ(ジ)グリセライド、ペンタエ
リスリットモノカプレート、ペンタエリスリットモノラ
ウレート、ジペンタエリスリットジステアレート、ソル
ビタンモノオレエート、ソルビタンセキス精油脂肪酸エ
ステル、ソルビタンモノオレエ−ト、ソルビタンモノラ
ウレート、ソルビタンモノステアレート、マンニタンモ
ノオレエート、マンニタンモノラウレート等があり、こ
のうち特に好ましいものはステアリン酸モノ(ジ)グリ
セライドである。
これらの多価アルコール脂肪酸エステルは、ポリエチレ
ン系樹脂100重量部に対して0.1〜3重量部使用さ
れる。
多価アルコールの高級脂肪酸エステルはポリエチレン系
樹脂発泡体の押出直後からの収縮、膨張に極めて多大な
影響を及ぼし、例えば多価アルコールの高級脂肪酸エス
テルを全く使用しない場合は、発泡体は押出後10分以
内に著しく収縮し、その後、20℃恒温室中に1力月間
放置しても寸法回復してこないのに対して、例えばステ
アリン酸モノグリセライドを樹脂に対して0.5重量部
添加した場合は、押出後30分で最大収縮するが、その
後20℃恒温室中に放置すると徐々に膨張し、10日間
でほぼ押出直後の寸法まで回復する。またステアリン酸
モノグリセライドを1重量部以上添加した場合には、押
出直後より発泡体の寸法はほとんど変化しない。但し、
多価アルコールの高級脂肪酸工人チルを3重量部より多
く混入しても発泡体の寸法安定化や高発泡化にそれ以上
役立たないばかりでなく、押出機内の溶融樹脂の移送に
滑りが生じ、押出機内の樹脂圧力が変動し一定量の押出
が不可能となり、発泡体の品質がばらつき良好な製品は
得られない、したがって多価アルコールの高級脂肪酸エ
ステルの添加は樹脂に対して0.1〜3重量部、好まし
くは0.5〜2.0重量部が適正である。
また、本発明では5発泡剤1寸法安定剤のほかに、タル
クのような気泡調整剤や顔料、染料のような着色剤や滑
剤、界面活性剤等を加えることができる。
本発明に係るポリエチレン系樹脂発泡体の製造は、通常
の押出機を用いて、従来公知の方法により行なうことが
できる。すなわち、例えば低密度ポリエチレン樹脂にタ
ルクの如き無機微粉末少量とステアリン酸モノグリセラ
イド等の多価アルコールの高級脂肪酸エステルを添加し
、押出機に供給する。押出機途中よりF22と他の発泡
剤を所定の割合で混合した混合発泡剤を圧入し、これら
を充分に溶融混合した後、100〜120℃に加熱され
たダイより大気中に押出すと共に、サイジング装置等で
所望の形状に賦形することにより発泡成型体が得られる
(実施例) 以下に本発明方法の実施例と比較例を挙げ更に具体的に
説明する。
各実施例の発泡体の性状を示した第1表におlて、発泡
体の性状評価は、次の方法によって1行った。
(1)密度は押出後10分以内に測定した発泡体密度で
あり、平均気泡径とはAsτM D−3576に準拠し
て測定した気泡寸法である。
(2)運気率とは空気置換法で測定した発泡体容積中に
占める連通化した気泡の容積割合を示したものである。
(3)外観は1表面の平滑性、スキンの美麗性を評価し
たもので、Oは極めて良好、Oは良い、Δは普通、×は
良くないをそれぞれ意味する。
(4)寸法安定性は押出直後の発泡体容積に対する30
分後の容積収縮率(初期収縮率)とその後20℃恒温室
中に2週間放置した際の容積変化より評価したものであ
る。
vG:初期収縮率が10%以下で1日放置で完全に収縮
回復し、その後変化しなかった。
G:初期収縮率が10〜20%であるが、放置により徐
々に収縮回復し、5日間以内で完全に回復した。
B:初期収縮率が2部以上であり、放置により徐々に収
縮回復したが、2週間放置後も完全には収縮回復しなか
った。
vB:初期収縮率が20%以上であり、その後2週間放
置してもほとんど収縮回復しなかった。
実施例1 低密度ポリエチレン樹脂(MIIO23,密度0.92
1g/cm2)100重量部に微粉末タルク0.5重量
部を混合し。
口径40■−のものが2機連結された押出機に時間当り
8kgの割合で供給した0発泡剤としては、F2250
モル%とF142b 50モル%の混合物を樹脂1kg
に対して1モルの割合で第1の押出機の先端付近から樹
脂中に圧入混合した。これとは別に寸法安定化剤として
ステアリン酸モノグリセライドを樹脂100重量部に対
して1重量部の割合で押出機中に供給した。ダイとして
は口径4mmの樹脂排出開口を有するロッドダイを使用
した。第1の押出機に供給された樹脂組成物は最高20
0℃に加熱、溶融混合され、第2の押出機で樹脂温度を
約110℃に調整され、やはり110℃に設定されたダ
イに供給された。
口金から排出された樹脂は、大きく発泡し、直径30〜
40mmのロッド状発泡体であった。得られた発泡体の
性状を、その配合割合と共に第1表に示す。第1表より
明らかなように、得られた発泡体は、均一微細な気泡を
有し、外観美麗なものであった・ なお、この発泡体は押出直後の初期収縮も小さく、その
後、数日間放置してもほとんど寸法変化が認められずク
ツション性に優れたものであった。
実施例2〜5 実施例1における発泡剤の種類と混合比率を第1表に示
したように変え1寸法安定化剤の添加量を第1表に示し
たように変えた以外は実施例1と同様の装置、方法で行
なった。得られた発泡体は実施例1と同様に外観及び寸
法安定性の優れたものであった。
比較例1 寸法安定化剤の効果を明確にするため1寸法安定化剤を
全く添加しなかった以外は実施例1と同様の装置1条件
で行なった。得られた発泡体は押出直後より著しく収縮
し、その後20℃恒温室に10日間放置により若干膨張
したが完全には寸法回復せず表面にシワの入ったクツシ
ョン性が乏しいものであった。
比較例2〜5 発泡剤の種類と量を本発明方法以外の組合せで第1図に
示したように変えた以外は実施例1と同様の装置・条件
で行なったが、いずれも良好な発泡体は得られなかった
なお、第1表に実施例1〜5及び比較例1〜5で使用し
た各種発泡剤の沸点、蒸気圧を第2表に示す。
(以下余白) 第1表で明らかなように、本発明の実施例1〜5で得ら
れたものは、それぞれ気泡が微細で気泡の連通化もなく
、外観、寸法安定性に優れた良好なりッション性を有す
る発泡体であったのに対して、寸法安定化剤を全く使用
しなかった比較例1の方法で得られたものは外観及び寸
法安定性が特に悪く発泡剤としてF22単独で用いた比
較例2の方法で得られたもの及び発泡剤としてF22と
100℃における飽和蒸気圧が高い塩化メチルF12を
それぞれ混合使用した比較例3及び比較例5の方法で得
られたものは、特に気泡の連通化が激しく、発泡剤とし
てF22と大気圧沸点が47.6℃と高いトリクロロト
リフルオロエタンを混合使用した比較例4で得られたも
のは、特に気泡サイズが粗大となった。このように比較
例1〜4の方法ではいずれも、クツシン性に劣る粗悪な
発泡体しか得られなかった。
実施例6 第1表における実施例4の配合において、更に熱安定剤
としてトリフェニルフォスファイト0.2重量部を添加
し、実施例1と全く同様な操作により長時間にわたり連
続運転して発泡体を製造した。
得られた発泡体の性状は実施例4のものと大差なく、長
時間運転についても何等の不都合を生じなかった。
(効果) 本発明によれば、オゾン破壊能の発泡剤を用いて、自然
環境保護上、社会的に受は入れられるポリエチレン系樹
脂発泡体を連続的に効率良く製造することができる。ま
たF22は従来1発泡体の著しい収縮が発生してポリエ
チレン系樹脂への適用が困難であったが、他の限定され
た発泡剤及び寸法安定化剤との併用効果により、押出さ
れた発泡体は押出直後の収縮がほとんどなく、シたがっ
て放置による寸法変化もしないものである。故に発泡体
の安定化工程が低減され保管の手間とスペースが省略さ
れるので、本発明の方法はポリエチレン系樹脂発泡体の
工業的生産方法として極めて有用である。
出願人 積水化成品工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、発泡剤としてモノクロロジフルオロメタン10〜9
    0モル%、並びに大気圧沸点−15℃〜30℃で100
    ℃における飽和蒸気圧が30kg/cm^2・abs以
    下のハロゲン化炭化水素及び(または)脂肪族炭化水素
    90〜10モル%の混合物を、寸法安定化剤として樹脂
    100重量部に対して0.1〜3重量部の多価アルコー
    ルの高級脂肪酸エステルを使用し、これら発泡剤、寸法
    安定化剤をポリエチレン系樹脂に添加してなる混合物を
    溶融状態で押出機から押出して発泡体とすることを特徴
    とするポリエチレン系樹脂発泡体の製造方法。
JP1041733A 1989-02-23 1989-02-23 ポリエチレン系樹脂発泡体の製造方法 Granted JPH02222427A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03146535A (ja) * 1989-11-02 1991-06-21 Sekisui Chem Co Ltd ポリオレフィン系樹脂の押出発泡方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03146535A (ja) * 1989-11-02 1991-06-21 Sekisui Chem Co Ltd ポリオレフィン系樹脂の押出発泡方法

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