JP3315586B2 - 昇圧形3相全波整流装置及びその制御方法 - Google Patents
昇圧形3相全波整流装置及びその制御方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、3相ブリッジ構成に
接続してなるスイッチング半導体素子を高周波スイッチ
ングさせて、各相の入力電流の高調波成分を低減しなが
ら、昇圧された直流出力電圧を負荷に供給する昇圧形3
相全波整流装置及びその制御方法に関する。
接続してなるスイッチング半導体素子を高周波スイッチ
ングさせて、各相の入力電流の高調波成分を低減しなが
ら、昇圧された直流出力電圧を負荷に供給する昇圧形3
相全波整流装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 3相交流入力電力を受電してその3相
交流電圧よりも高い直流電圧を負荷に供給する従来の装
置として、図5に示すような回路構成のものがある。図
5により従来装置を説明すると、1U,1V,1Wはそ
れぞれ3相交流電力を受電する3相交流入力端子、2
U,2V,2Wは3相交流入力端子1U,1V,1Wに
それぞれ接続された相ライン、3はこれら相ラインに接
続された回路遮断器、4は各相ラインを流れる電流を検
出する変流器4U,4V,4Wなどからなる電流検出
器、5U,5V,5Wは相ライン2U,2V,2Wにそ
れぞれ接続された昇圧用インダクタ、C1,C2,C3
は各相ライン間に接続されたコンデンサである。
交流電圧よりも高い直流電圧を負荷に供給する従来の装
置として、図5に示すような回路構成のものがある。図
5により従来装置を説明すると、1U,1V,1Wはそ
れぞれ3相交流電力を受電する3相交流入力端子、2
U,2V,2Wは3相交流入力端子1U,1V,1Wに
それぞれ接続された相ライン、3はこれら相ラインに接
続された回路遮断器、4は各相ラインを流れる電流を検
出する変流器4U,4V,4Wなどからなる電流検出
器、5U,5V,5Wは相ライン2U,2V,2Wにそ
れぞれ接続された昇圧用インダクタ、C1,C2,C3
は各相ライン間に接続されたコンデンサである。
【0003】 また、6は3相ブリッジに接続されたI
GBT、あるいはトランジスタ、又はバイポーラ静電誘
導トランジスタ(BーSIT)のようなスイッチング半
導体素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6、及びこ
れらのそれぞれに逆並列に備えられたダイオードD1,
D2,D3,D4,D5,D6からなる3相全波整流回
路、7は平滑用コンデンサ、8は負荷、9は前記スイッ
チング半導体素子Q1〜Q6を予め決められたシーケン
スに従ってスイッチング動作させる制御回路、10は制
御回路9からの制御信号により駆動信号a〜fを前記ス
イッチング半導体素子Q1〜Q6に供給する駆動回路で
ある。
GBT、あるいはトランジスタ、又はバイポーラ静電誘
導トランジスタ(BーSIT)のようなスイッチング半
導体素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6、及びこ
れらのそれぞれに逆並列に備えられたダイオードD1,
D2,D3,D4,D5,D6からなる3相全波整流回
路、7は平滑用コンデンサ、8は負荷、9は前記スイッ
チング半導体素子Q1〜Q6を予め決められたシーケン
スに従ってスイッチング動作させる制御回路、10は制
御回路9からの制御信号により駆動信号a〜fを前記ス
イッチング半導体素子Q1〜Q6に供給する駆動回路で
ある。
【0004】 次に動作説明を簡単に行うと、スイッチ
ング半導体素子Q1〜Q6は3相交流入力の周波数に比
べて十分に高い周波数、例えば可聴音領域を越えた20
kHzでそれぞれパルス幅制御、つまり時比率制御され
る。これらスイッチング半導体素子Q1〜Q6は、3相
の内の2相の2個のスイッチング半導体素子が同時にオ
ンし、各相ライン2U,2V,2Wを流れる電流と直流
出力電圧とに依存してオフ時点が制御される。例えば、
駆動回路10からスイッチング半導体素子Q2、Q6に
オン駆動信号が与えられたとすると、U相入力電流は相
ライン2Uから昇圧用インダクタ5U→スイッチング半
導体素子Q2→ダイオードD4→昇圧用インダクタ5V
→相ライン2Vに流れ、W相入力電流は相ライン2Wか
ら昇圧用インダクタ5W→スイッチング半導体素子Q6
→ダイオードD4→昇圧用インダクタ5V→相ライン2
Vに流れる。
ング半導体素子Q1〜Q6は3相交流入力の周波数に比
べて十分に高い周波数、例えば可聴音領域を越えた20
kHzでそれぞれパルス幅制御、つまり時比率制御され
る。これらスイッチング半導体素子Q1〜Q6は、3相
の内の2相の2個のスイッチング半導体素子が同時にオ
ンし、各相ライン2U,2V,2Wを流れる電流と直流
出力電圧とに依存してオフ時点が制御される。例えば、
駆動回路10からスイッチング半導体素子Q2、Q6に
オン駆動信号が与えられたとすると、U相入力電流は相
ライン2Uから昇圧用インダクタ5U→スイッチング半
導体素子Q2→ダイオードD4→昇圧用インダクタ5V
→相ライン2Vに流れ、W相入力電流は相ライン2Wか
ら昇圧用インダクタ5W→スイッチング半導体素子Q6
→ダイオードD4→昇圧用インダクタ5V→相ライン2
Vに流れる。
【0005】 また,V相入力電流はU相入力電流とW
相入力電流との和となる。各組の2個のスイッチング半
導体素子が高周波のパルス幅制御信号で制御される期間
は、電源周期の1/6、つまり60°であり、次の60
°では次のあらかじめ決められた組の2個のスイッチン
グ半導体素子が高周波パルス幅制御信号で制御されると
いうように、順次60°の期間づつ高周波パルス幅制御
信号で制御される。そして各相ラインを流れる電流は、
各相電圧に位相が一致する正弦波となるよう制御され
る。
相入力電流との和となる。各組の2個のスイッチング半
導体素子が高周波のパルス幅制御信号で制御される期間
は、電源周期の1/6、つまり60°であり、次の60
°では次のあらかじめ決められた組の2個のスイッチン
グ半導体素子が高周波パルス幅制御信号で制御されると
いうように、順次60°の期間づつ高周波パルス幅制御
信号で制御される。そして各相ラインを流れる電流は、
各相電圧に位相が一致する正弦波となるよう制御され
る。
【0006】 そしてU相入力電流がその基準値に達す
ると、スイッチング半導体素子Q2がターンオフする
が、電流は昇圧用インダクタ5U→ダイオードD1→平
滑用コンデンサ7又は負荷8→昇圧用インダクタ5V→
相ライン2V→相ライン2Uに流れ、昇圧用インダクタ
5Uに蓄えられたエネルギーは負荷側に放出される。ま
た、W相入力電流がその基準値に達すると、スイッチン
グ半導体素子Q6がターンオフするが、電流は昇圧用イ
ンダクタ5W→ダイオードD5→平滑用コンデンサ7又
は負荷8→ダイオードD4→昇圧用インダクタ5V→相
ライン2V→相ライン2Wに流れ、昇圧用インダクタ5
Wに蓄えられたエネルギーは負荷側に放出される
ると、スイッチング半導体素子Q2がターンオフする
が、電流は昇圧用インダクタ5U→ダイオードD1→平
滑用コンデンサ7又は負荷8→昇圧用インダクタ5V→
相ライン2V→相ライン2Uに流れ、昇圧用インダクタ
5Uに蓄えられたエネルギーは負荷側に放出される。ま
た、W相入力電流がその基準値に達すると、スイッチン
グ半導体素子Q6がターンオフするが、電流は昇圧用イ
ンダクタ5W→ダイオードD5→平滑用コンデンサ7又
は負荷8→ダイオードD4→昇圧用インダクタ5V→相
ライン2V→相ライン2Wに流れ、昇圧用インダクタ5
Wに蓄えられたエネルギーは負荷側に放出される
【0007】 以上の説明からも明らかなように、電源
周期の1/6、つまり60°毎に3相の内の1相を休止
させているが、その休止の開始と終了は各相電圧に関連
して決められるのに対して、高周波のパルス幅制御信号
の開始と終了は固定周波数の基準パルスと出力電圧値に
関連して決められる。したがって、休止の開始と終了は
パルス幅制御信号に対して任意に発生する。休止信号の
発生と同時にスイッチング半導体素子をオフさせる場合
には、図3の(A),(B)に示されているように、パ
ルス幅制御信号がパルス幅の途中で終了する場合もあ
り、高周波のパルス幅制御信号のパルス幅がAVR信号
以外の要因で制御されることになる。この場合にはパル
ス幅はt1となり、本来のパルス幅よりも小さくなって
しまう。また、休止信号の終了時において、その終了と
同時にスイッチング半導体素子をオンさせる場合には、
一番最初のパルス幅制御信号のパルス幅の途中からAV
R信号で制御されることがあり、この場合にもパルス幅
はt2となり、本来のパルス幅よりも小さくなってしま
う。
周期の1/6、つまり60°毎に3相の内の1相を休止
させているが、その休止の開始と終了は各相電圧に関連
して決められるのに対して、高周波のパルス幅制御信号
の開始と終了は固定周波数の基準パルスと出力電圧値に
関連して決められる。したがって、休止の開始と終了は
パルス幅制御信号に対して任意に発生する。休止信号の
発生と同時にスイッチング半導体素子をオフさせる場合
には、図3の(A),(B)に示されているように、パ
ルス幅制御信号がパルス幅の途中で終了する場合もあ
り、高周波のパルス幅制御信号のパルス幅がAVR信号
以外の要因で制御されることになる。この場合にはパル
ス幅はt1となり、本来のパルス幅よりも小さくなって
しまう。また、休止信号の終了時において、その終了と
同時にスイッチング半導体素子をオンさせる場合には、
一番最初のパルス幅制御信号のパルス幅の途中からAV
R信号で制御されることがあり、この場合にもパルス幅
はt2となり、本来のパルス幅よりも小さくなってしま
う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 上述のように休止期
間の開始端ではパルス幅制御信号のパルス幅の途中でそ
のパルス幅制御信号が終了してしまう場合、及び休止期
間の終了端では一番最初のパルス幅制御信号のパルス幅
の途中から有効になる場合には、いずれも不本意ながら
本来のパルス幅より狭くなってしまい、その後しばらく
の間はパルス幅制御に乱れを生じる。パルス幅制御に乱
れを生じると、結果として入力電流波形のひずみが大き
くなるという問題を生じる。
間の開始端ではパルス幅制御信号のパルス幅の途中でそ
のパルス幅制御信号が終了してしまう場合、及び休止期
間の終了端では一番最初のパルス幅制御信号のパルス幅
の途中から有効になる場合には、いずれも不本意ながら
本来のパルス幅より狭くなってしまい、その後しばらく
の間はパルス幅制御に乱れを生じる。パルス幅制御に乱
れを生じると、結果として入力電流波形のひずみが大き
くなるという問題を生じる。
【0009】 本発明はこのような従来の問題点を解決
し,スイッチング半導体素子のスイッチング損失や昇圧
用インダクタの電力損失を低減することは勿論のこと、
入力電流波形をひずませることなく、制御性に優れた、
及び循環電流による電力損失を低減することを主目的と
している。
し,スイッチング半導体素子のスイッチング損失や昇圧
用インダクタの電力損失を低減することは勿論のこと、
入力電流波形をひずませることなく、制御性に優れた、
及び循環電流による電力損失を低減することを主目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】 第1の本発明は、前記
課題を解決するために、3相交流ラインのそれぞれを流
れる相電流を検出する電流検出器、各相ラインに設けら
れた昇圧用インダクタ、スイッチング半導体素子を3相
ブリッジ構成に接続してなる3相全波整流回路、平滑用
コンデンサ、及び前記スイッチング半導体素子を予め決
められたシーケンスで高周波スイッチングさせる制御回
路を備えた昇圧形3相全波整流装置において、前記制御
回路は、基準パルスを発生する基準パルス発生器、前記
基準パルスと前記平滑用コンデンサの両端の電圧に少な
くとも依存するAVR信号を形成する比較回路、入力側
電圧の周期に依存する周期を持ち、かつ前記AVR信号
の周期に比べて大きな周期をもつ休止信号を形成する休
止信号発生回路、前記休止信号の開始端と終了端を前記
基準パルスに同期させてなる休止設定信号を生ずる休止
設定回路、及び前記AVR信号と前記休止設定信号を受
けて、休止期間の開始端と終了端において前記休止信号
の影響を受けない制御信号を生ずる同期論理回路を備え
る昇圧形3相全波整流装置を提供するものである。
課題を解決するために、3相交流ラインのそれぞれを流
れる相電流を検出する電流検出器、各相ラインに設けら
れた昇圧用インダクタ、スイッチング半導体素子を3相
ブリッジ構成に接続してなる3相全波整流回路、平滑用
コンデンサ、及び前記スイッチング半導体素子を予め決
められたシーケンスで高周波スイッチングさせる制御回
路を備えた昇圧形3相全波整流装置において、前記制御
回路は、基準パルスを発生する基準パルス発生器、前記
基準パルスと前記平滑用コンデンサの両端の電圧に少な
くとも依存するAVR信号を形成する比較回路、入力側
電圧の周期に依存する周期を持ち、かつ前記AVR信号
の周期に比べて大きな周期をもつ休止信号を形成する休
止信号発生回路、前記休止信号の開始端と終了端を前記
基準パルスに同期させてなる休止設定信号を生ずる休止
設定回路、及び前記AVR信号と前記休止設定信号を受
けて、休止期間の開始端と終了端において前記休止信号
の影響を受けない制御信号を生ずる同期論理回路を備え
る昇圧形3相全波整流装置を提供するものである。
【0011】 第2の本発明は、前記課題を解決するた
めに、3相交流ラインのそれぞれを流れる相電流を検出
する電流検出器、各相ラインに設けられた昇圧用インダ
クタ、スイッチング半導体素子を3相ブリッジ構成に接
続してなる3相全波整流回路、平滑用コンデンサ、及び
前記スイッチング半導体素子を予め決められたシーケン
スで高周波スイッチングさせる制御回路を備え、前記ス
イッチング半導体素子を交流入力電圧の各周期Tにおい
て休止期間を挟みながら前記周期Tに比べてかなり小さ
い周期T1で順次高周波スイッチング動作させる昇圧形
3相全波整流装置の制御方法において、負荷側電圧に依
存するAVR信号がある期間スイッチング半導体素子に
供給されるのを休止するための休止信号の開始端と終了
端において、前記AVR信号が存在するときには前記休
止信号よりも前記AVR信号が優先されるスイッチング
半導体素子の制御方法を提供する。
めに、3相交流ラインのそれぞれを流れる相電流を検出
する電流検出器、各相ラインに設けられた昇圧用インダ
クタ、スイッチング半導体素子を3相ブリッジ構成に接
続してなる3相全波整流回路、平滑用コンデンサ、及び
前記スイッチング半導体素子を予め決められたシーケン
スで高周波スイッチングさせる制御回路を備え、前記ス
イッチング半導体素子を交流入力電圧の各周期Tにおい
て休止期間を挟みながら前記周期Tに比べてかなり小さ
い周期T1で順次高周波スイッチング動作させる昇圧形
3相全波整流装置の制御方法において、負荷側電圧に依
存するAVR信号がある期間スイッチング半導体素子に
供給されるのを休止するための休止信号の開始端と終了
端において、前記AVR信号が存在するときには前記休
止信号よりも前記AVR信号が優先されるスイッチング
半導体素子の制御方法を提供する。
【0012】 第3の本発明は、前記課題を解決するた
めに、請求項2において、各相の前記スイッチング半導
体素子を各相電圧の半周期(π期間)のほぼ2/3に等
しい期間だけ高周波スイッチング動作させ、残りの期間
は休止させるように制御する昇圧形3相全波整流装置の
制御方法を提案するものである。
めに、請求項2において、各相の前記スイッチング半導
体素子を各相電圧の半周期(π期間)のほぼ2/3に等
しい期間だけ高周波スイッチング動作させ、残りの期間
は休止させるように制御する昇圧形3相全波整流装置の
制御方法を提案するものである。
【0013】 第4の本発明は、前記課題を解決するた
めに、請求項2又は請求項3において、前記スイッチン
グ半導体素子の高周波スイッチング動作を、各相電圧の
1周期(2π)のπ/3〜2π/3、及び4π/3〜5
π/3の期間で休止させ,該休止期間以外の期間で制御
する昇圧形3相全波整流装置の制御方法を提案するもの
である。
めに、請求項2又は請求項3において、前記スイッチン
グ半導体素子の高周波スイッチング動作を、各相電圧の
1周期(2π)のπ/3〜2π/3、及び4π/3〜5
π/3の期間で休止させ,該休止期間以外の期間で制御
する昇圧形3相全波整流装置の制御方法を提案するもの
である。
【0014】
【発明を実施するための形態及び実施例】本発明の第1
の実施例は図1に示すような構成になっており、これに
ついて図2も用いながら説明を行う。図5で示した記号
と同一の記号は相当する部材を示すものとする。この実
施例は、主回路の構成は従来と同じであり、図5に示し
た制御回路の同期論理回路に代えて、同期論理回路9
G,休止信号発生回路9H、及び休止設定回路9Iを用
いることにより、休止信号の開始端と終了端では休止信
号よりもAVR信号を優先させ、休止信号の開始端と終
了端ではAVR信号が存在するときそのAVR信号が休
止信号の影響を受けないように制御することを特徴とし
ている。
の実施例は図1に示すような構成になっており、これに
ついて図2も用いながら説明を行う。図5で示した記号
と同一の記号は相当する部材を示すものとする。この実
施例は、主回路の構成は従来と同じであり、図5に示し
た制御回路の同期論理回路に代えて、同期論理回路9
G,休止信号発生回路9H、及び休止設定回路9Iを用
いることにより、休止信号の開始端と終了端では休止信
号よりもAVR信号を優先させ、休止信号の開始端と終
了端ではAVR信号が存在するときそのAVR信号が休
止信号の影響を受けないように制御することを特徴とし
ている。
【0015】 主回路の動作については後述するとし
て、先ず制御回路9について説明すると、誤差増幅器9
Aは平滑用コンデンサ7の両端の電圧、つまり直流出力
電圧と基準値との差を増幅してなる誤差信号を出力す
る。線間電圧ー相電圧変換器9Bはそれぞれの線間電圧
を対応する相電圧信号に変換する。U相電圧は、図2
(1),(4)で示すようにUーV相間電圧を30度遅
延した正弦波電圧となる。V相電圧及びW相電圧も図2
(2)と(5)、図2(3)と(6)でそれぞれ示すよ
うに、VーW相間電圧,WーU相間電圧をそれぞれ30
度遅延した正弦波電圧となる。相間電圧ー相電圧変換器
9Bからの各相電圧信号は、乗算器9Cにおいて誤差増
幅器9Aからの誤差信号と掛け算され、それら乗算され
た信号は比較回路9Fに送られる。
て、先ず制御回路9について説明すると、誤差増幅器9
Aは平滑用コンデンサ7の両端の電圧、つまり直流出力
電圧と基準値との差を増幅してなる誤差信号を出力す
る。線間電圧ー相電圧変換器9Bはそれぞれの線間電圧
を対応する相電圧信号に変換する。U相電圧は、図2
(1),(4)で示すようにUーV相間電圧を30度遅
延した正弦波電圧となる。V相電圧及びW相電圧も図2
(2)と(5)、図2(3)と(6)でそれぞれ示すよ
うに、VーW相間電圧,WーU相間電圧をそれぞれ30
度遅延した正弦波電圧となる。相間電圧ー相電圧変換器
9Bからの各相電圧信号は、乗算器9Cにおいて誤差増
幅器9Aからの誤差信号と掛け算され、それら乗算され
た信号は比較回路9Fに送られる。
【0016】 基準パルス発生器9Eは3相全波整流回
路6のスイッチング半導体素子Q1〜Q6のオン時点を
決める図4(a)に示すような基準パルスを発生する。
その基準パルスの周波数は、例えば20kHzである。
比較回路9Fは、電流検出回路4からの各相ラインを流
れる電流に対応する各電流検出信号と乗算器9Cからの
各相の信号とを比較し、3相全波整流回路6のスイッチ
ング半導体素子Q1〜Q6のターンオフ時点を決めるA
VR信号を同期論理回路9Gに与える。
路6のスイッチング半導体素子Q1〜Q6のオン時点を
決める図4(a)に示すような基準パルスを発生する。
その基準パルスの周波数は、例えば20kHzである。
比較回路9Fは、電流検出回路4からの各相ラインを流
れる電流に対応する各電流検出信号と乗算器9Cからの
各相の信号とを比較し、3相全波整流回路6のスイッチ
ング半導体素子Q1〜Q6のターンオフ時点を決めるA
VR信号を同期論理回路9Gに与える。
【0017】 休止信号発生回路9Hは、線間電圧ー相
電圧変換器9Bからの各相電圧信号を受けて、各相のス
イッチング半導体素子の動作を休止させるため、図3
(B)の実線,図4(c)に示すような休止信号を各相
電圧の1周期(2π)においてπ/3〜2π/3及び4
π/3〜5π/3の期間のみ発生する。この休止信号は
前述のように、その休止信号の開始と終了は各相電圧に
関連して決められるのに対して、高周波のAVR信号の
開始と終了は図4の(a)に示すような固定周波数の基
準パルスと出力電圧値に関連して決められる。したがっ
て、休止信号の開始と終了はAVR信号に対して任意に
発生する。
電圧変換器9Bからの各相電圧信号を受けて、各相のス
イッチング半導体素子の動作を休止させるため、図3
(B)の実線,図4(c)に示すような休止信号を各相
電圧の1周期(2π)においてπ/3〜2π/3及び4
π/3〜5π/3の期間のみ発生する。この休止信号は
前述のように、その休止信号の開始と終了は各相電圧に
関連して決められるのに対して、高周波のAVR信号の
開始と終了は図4の(a)に示すような固定周波数の基
準パルスと出力電圧値に関連して決められる。したがっ
て、休止信号の開始と終了はAVR信号に対して任意に
発生する。
【0018】 休止設定回路9Iは、休止信号発生回路
9Hからの休止信号の開始と終了を基準パルスに同期さ
せるものである。休止設定回路9Iは、図4(b),
(c)に示すように、比較回路9Fの出力であるAVR
信号が存在する途中で休止信号発生回路9Hから休止信
号を受けるとき、その休止信号の開始端Xを図4(a)
に示す基準パルスに同期させる。また、比較回路9F出
力のAVR信号が存在する途中で休止信号発生回路9H
から休止信号が終了するとき、その終了端Yを図4
(a)に示す基準パルスに同期させる。したがって、休
止設定回路9Iから発生される休止設定信号は基準パル
スと同期した開始端X’と終了端Y’を有する。(図2
(A),(B)においても同じである。)
9Hからの休止信号の開始と終了を基準パルスに同期さ
せるものである。休止設定回路9Iは、図4(b),
(c)に示すように、比較回路9Fの出力であるAVR
信号が存在する途中で休止信号発生回路9Hから休止信
号を受けるとき、その休止信号の開始端Xを図4(a)
に示す基準パルスに同期させる。また、比較回路9F出
力のAVR信号が存在する途中で休止信号発生回路9H
から休止信号が終了するとき、その終了端Yを図4
(a)に示す基準パルスに同期させる。したがって、休
止設定回路9Iから発生される休止設定信号は基準パル
スと同期した開始端X’と終了端Y’を有する。(図2
(A),(B)においても同じである。)
【0019】 同期論理回路9Gは、図4(b)に示す
ようなAVR信号を比較回路9Fから受信すると共に、
同図(d)に示すような休止設定信号を休止設定回路9
Iから受信して、休止設定信号が入力されている間はA
VR信号を駆動回路10へ供給するのを休止する。同図
から明らかなように、休止設定信号もAVR信号も基準
パルスに同期しているので、休止開始時と休止終了時に
AVR信号のパルス幅が不要に欠けることはない。駆動
回路10は、同期論理回路9Gからの制御信号により、
あらかじめ決められたシーケンスで各スイッチング半導
体素子を駆動する。
ようなAVR信号を比較回路9Fから受信すると共に、
同図(d)に示すような休止設定信号を休止設定回路9
Iから受信して、休止設定信号が入力されている間はA
VR信号を駆動回路10へ供給するのを休止する。同図
から明らかなように、休止設定信号もAVR信号も基準
パルスに同期しているので、休止開始時と休止終了時に
AVR信号のパルス幅が不要に欠けることはない。駆動
回路10は、同期論理回路9Gからの制御信号により、
あらかじめ決められたシーケンスで各スイッチング半導
体素子を駆動する。
【0020】 次にスイッチング半導体素子Q1〜Q6
の1周期Tの動作説明を行う。先ずその概略を説明する
と、3相交流入力の周波数(50/60Hz)に比べて
十分に高い周波数、例えば20kHzの駆動信号a,
b,c,d,e,fは、図2(7)〜(12)の高レベ
ルで示されるほぼ60°に相当する制御可能な各期間に
おいて、駆動回路10からそれぞれスイッチング半導体
素子Q1〜Q6の制御端子に印加される。したがって、
スイッチング半導体素子Q1〜Q6は図2(7)〜(1
2)の高レベルで示される制御可能な各期間において高
周波でスイッチング動作を行う。
の1周期Tの動作説明を行う。先ずその概略を説明する
と、3相交流入力の周波数(50/60Hz)に比べて
十分に高い周波数、例えば20kHzの駆動信号a,
b,c,d,e,fは、図2(7)〜(12)の高レベ
ルで示されるほぼ60°に相当する制御可能な各期間に
おいて、駆動回路10からそれぞれスイッチング半導体
素子Q1〜Q6の制御端子に印加される。したがって、
スイッチング半導体素子Q1〜Q6は図2(7)〜(1
2)の高レベルで示される制御可能な各期間において高
周波でスイッチング動作を行う。
【0021】 この実施例では、各相電圧が正極性のと
きスイッチング半導体素子Q2、Q4、Q6が対応する
相電圧のほぼ0〜60度及び120〜180度の範囲で
高周波スイッチング動作を行い、また各相電圧が負極性
のときスイッチング半導体素子Q1、Q3、Q5が対応
する相電圧のほぼ180〜240度及び300〜360
度の範囲で高周波スイッチング動作を行う。したがっ
て、スイッチング半導体素子Q1〜Q6は相電圧のピー
ク値を中心に両側にほぼ30度高周波スイッチング動作
を休止する。時刻t0直前では各相の昇圧用インダクタ
4U,4V,4Wを流れる電流の値は、それぞれゼロ、
−I,+Iであるものとするまた、各相の電流は従来と
同様に各相電圧と同相になるよう制御される。
きスイッチング半導体素子Q2、Q4、Q6が対応する
相電圧のほぼ0〜60度及び120〜180度の範囲で
高周波スイッチング動作を行い、また各相電圧が負極性
のときスイッチング半導体素子Q1、Q3、Q5が対応
する相電圧のほぼ180〜240度及び300〜360
度の範囲で高周波スイッチング動作を行う。したがっ
て、スイッチング半導体素子Q1〜Q6は相電圧のピー
ク値を中心に両側にほぼ30度高周波スイッチング動作
を休止する。時刻t0直前では各相の昇圧用インダクタ
4U,4V,4Wを流れる電流の値は、それぞれゼロ、
−I,+Iであるものとするまた、各相の電流は従来と
同様に各相電圧と同相になるよう制御される。
【0022】 時刻t0でスイッチング半導体素子Q
2,Q6が高周波動作を開始すると、U相入力電流は相
ライン2Uから昇圧用インダクタ5U→スイッチング半
導体素子Q2→ダイオードD4→昇圧用インダクタ5V
→相ライン2Vに流れ、増加する。また、W相入力電流
は相ライン2Wから昇圧用インダクタ5W→スイッチン
グ半導体素子Q6→ダイオードD4→昇圧用インダクタ
5V→相ライン2Vに流れる。V相入力電流はU相入力
電流とW相入力電流との和である。
2,Q6が高周波動作を開始すると、U相入力電流は相
ライン2Uから昇圧用インダクタ5U→スイッチング半
導体素子Q2→ダイオードD4→昇圧用インダクタ5V
→相ライン2Vに流れ、増加する。また、W相入力電流
は相ライン2Wから昇圧用インダクタ5W→スイッチン
グ半導体素子Q6→ダイオードD4→昇圧用インダクタ
5V→相ライン2Vに流れる。V相入力電流はU相入力
電流とW相入力電流との和である。
【0023】 そしてU相入力電流が乗算器9Cで決め
られた基準値に達すると、スイッチング半導体素子Q2
がターンオフし、昇圧用インダクタ5Uに蓄えられたエ
ネルギーは相ライン2U→昇圧用インダクタ5U→ダイ
オードD1→平滑用コンデンサ7又は負荷8→ダイオー
ドD4→昇圧用インダクタ5V→相ライン2V→相ライ
ン2Uに流れ、負荷側に放出されて減少して行く。
られた基準値に達すると、スイッチング半導体素子Q2
がターンオフし、昇圧用インダクタ5Uに蓄えられたエ
ネルギーは相ライン2U→昇圧用インダクタ5U→ダイ
オードD1→平滑用コンデンサ7又は負荷8→ダイオー
ドD4→昇圧用インダクタ5V→相ライン2V→相ライ
ン2Uに流れ、負荷側に放出されて減少して行く。
【0024】 次にW相入力電流が基準値に達すると、
スイッチング半導体素子Q6がターンオフし、昇圧用イ
ンダクタ5Wに蓄えられたエネルギーは昇圧用インダク
タ5W→ダイオードD5→平滑用コンデンサ7又は負荷
8→ダイオードD4→昇圧用インダクタ5V→相ライン
2V→相ライン2Wに流れ、負荷側に放出されて減少し
て行く。以後、時刻t1までこの動作モードでスイッチ
ング動作が行われ、U相電流は正弦波状に増加し、W相
電流は正弦波状に減少する。
スイッチング半導体素子Q6がターンオフし、昇圧用イ
ンダクタ5Wに蓄えられたエネルギーは昇圧用インダク
タ5W→ダイオードD5→平滑用コンデンサ7又は負荷
8→ダイオードD4→昇圧用インダクタ5V→相ライン
2V→相ライン2Wに流れ、負荷側に放出されて減少し
て行く。以後、時刻t1までこの動作モードでスイッチ
ング動作が行われ、U相電流は正弦波状に増加し、W相
電流は正弦波状に減少する。
【0025】 図2に示すように、時刻t1でU相電流
はI,V相電流は−I、W相電流はゼロとなり、スイッ
チング半導体素子Q3、Q5が前述と同様に高周波スイ
ッチング動作を開始する。次に時刻t2でU相電流は
I,V相電流はゼロ、W相電流は−Iとなり、スイッチ
ング半導体素子Q2、Q4が前述と同様に高周波スイッ
チング動作を開始する。さらに、時刻t3でU相電流は
ゼロ,V相電流はI、W相電流は−Iとなり、スイッチ
ング半導体素子Q1、Q5が前述と同様に高周波スイッ
チング動作を開始する。また、時刻t4でU相電流は−
I,V相電流はI、W相電流はゼロとなり、スイッチン
グ半導体素子Q4、Q6が前述と同様に高周波スイッチ
ング動作を開始する。時刻t5でU相電流は−I,V相
電流はゼロ、W相電流はIとなり、スイッチング半導体
素子Q1、Q3が前述と同様に高周波スイッチング動作
を開始する。そして再びスイッチング半導体素子Q2,
Q6が高周波動作を行う周期となり、以上の動作を繰り
返す。
はI,V相電流は−I、W相電流はゼロとなり、スイッ
チング半導体素子Q3、Q5が前述と同様に高周波スイ
ッチング動作を開始する。次に時刻t2でU相電流は
I,V相電流はゼロ、W相電流は−Iとなり、スイッチ
ング半導体素子Q2、Q4が前述と同様に高周波スイッ
チング動作を開始する。さらに、時刻t3でU相電流は
ゼロ,V相電流はI、W相電流は−Iとなり、スイッチ
ング半導体素子Q1、Q5が前述と同様に高周波スイッ
チング動作を開始する。また、時刻t4でU相電流は−
I,V相電流はI、W相電流はゼロとなり、スイッチン
グ半導体素子Q4、Q6が前述と同様に高周波スイッチ
ング動作を開始する。時刻t5でU相電流は−I,V相
電流はゼロ、W相電流はIとなり、スイッチング半導体
素子Q1、Q3が前述と同様に高周波スイッチング動作
を開始する。そして再びスイッチング半導体素子Q2,
Q6が高周波動作を行う周期となり、以上の動作を繰り
返す。
【0026】 特に前記好ましい実施例の制御方法で
は、スイッチング半導体素子Q1〜Q6を相電圧のピー
ク値を中心に両側にほぼ30度だけ高周波スイッチング
動作を休止するので、スイッチング半導体素子Q1〜Q
6は流れる電流のピーク値近辺で休止するので、スイッ
チング電力損失がより低減できる。また、この実施例で
はスイッチング半導体素子Q1〜Q6を休止するのにも
かかわらず、前述のとおり各相の電流はほぼ正弦波とな
り、力率がほぼ1に近い値になるので、高調波による問
題を起こすおそれはない。
は、スイッチング半導体素子Q1〜Q6を相電圧のピー
ク値を中心に両側にほぼ30度だけ高周波スイッチング
動作を休止するので、スイッチング半導体素子Q1〜Q
6は流れる電流のピーク値近辺で休止するので、スイッ
チング電力損失がより低減できる。また、この実施例で
はスイッチング半導体素子Q1〜Q6を休止するのにも
かかわらず、前述のとおり各相の電流はほぼ正弦波とな
り、力率がほぼ1に近い値になるので、高調波による問
題を起こすおそれはない。
【0027】 なお、以上述べた実施例において、スイ
ッチング半導体素子Q1〜Q6としてMOSFETを用
いた場合には、ダイオードD1〜D6を別途接続するこ
となく、それぞれのMOSFETのボディダイオードを
使用することができる。また、以上に実施例では、AV
R信号をパルス幅制御信号として説明したが、周波数変
調信号など他の制御信号でも同様に本発明を実施でき
る。
ッチング半導体素子Q1〜Q6としてMOSFETを用
いた場合には、ダイオードD1〜D6を別途接続するこ
となく、それぞれのMOSFETのボディダイオードを
使用することができる。また、以上に実施例では、AV
R信号をパルス幅制御信号として説明したが、周波数変
調信号など他の制御信号でも同様に本発明を実施でき
る。
【0028】
【発明の効果】 以上述べたように本発明によれば、ス
イッチング半導体素子のスイッチング損失や昇圧用イン
ダクタの電力損失を低減し、入力電流波形をひずませる
ことなく、制御性に優れた制御方法を提供することがで
きる。
イッチング半導体素子のスイッチング損失や昇圧用イン
ダクタの電力損失を低減し、入力電流波形をひずませる
ことなく、制御性に優れた制御方法を提供することがで
きる。
【図1】 本発明の一実施例を説明するための図であ
る。
る。
【図2】 本発明を説明するための各部の波形を示す図
である。
である。
【図3】 本発明を説明するための各部の波形を示す図
である。
である。
【図4】 本発明を説明するための各部の波形を示す図
である。
である。
【図5】 従来の技術を説明するための図である。
1・・・3相交流入力電源 2・・・相ライン 3・・・回路遮断器 4・・・電流検出回路 5・・・昇圧用インダクタ 6・・・3相全波整流回路 7・・・平滑用コンデンサ 8・・・負荷 9・・・制御回路 9A・・・誤差増幅器 9B・・・線間電圧−相電圧変換器 9C・・・乗算器 9D・・・休止・論理回路 9E・・・基準パルス発生器 9F・・・比較回路 9G・・・同期論理回路 9H・・・休止信号発生回路 9I・・・休止設定回路 10・・・・駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 室山 誠一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 審査官 川端 修 (56)参考文献 特開 平7−308069(JP,A) 特開 昭63−18968(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/219
Claims (4)
- 【請求項1】 3相交流ラインのそれぞれを流れる相電
流を検出する電流検出器、各相ラインに設けられた昇圧
用インダクタ、スイッチング半導体素子を3相ブリッジ
構成に接続してなる3相全波整流回路、平滑用コンデン
サ、及び前記スイッチング半導体素子を予め決められた
シーケンスで高周波スイッチングさせる制御回路を備え
た昇圧形3相全波整流装置において、 前記制御回路は、基準パルスを発生する基準パルス発生
器、前記基準パルスと前記平滑用コンデンサの両端の電
圧に少なくとも依存するAVR信号を形成する比較回
路、入力側電圧の周期に依存する周期を持ち、かつ前記
AVR信号の周期に比べて大きな周期をもつ休止信号を
形成する休止信号発生回路、前記休止信号の開始端と終
了端を前記基準パルスに同期させてなる休止設定信号を
生ずる休止設定回路、及び前記AVR信号と前記休止設
定信号を受けて、休止期間の開始端と終了端において前
記休止信号の影響を受けない制御信号を生ずる同期論理
回路を備えることを特徴とする昇圧形3相全波整流装
置。 - 【請求項2】 3相交流ラインのそれぞれを流れる相電
流を検出する電流検出器、各相ラインに設けられた昇圧
用インダクタ、スイッチング半導体素子を3相ブリッジ
構成に接続してなる3相全波整流回路、平滑用コンデン
サ、及び前記スイッチング半導体素子を予め決められた
シーケンスで高周波スイッチングさせる制御回路を備
え、前記スイッチング半導体素子を交流入力電圧の各周
期Tにおいて休止期間を挟みながら前記周期Tに比べて
かなり小さい周期T1で順次高周波スイッチング動作さ
せる昇圧形3相全波整流装置の制御方法において、 負荷側電圧に依存するAVR信号がある期間スイッチン
グ半導体素子に供給されるのを休止するための休止信号
の開始端と終了端において、前記AVR信号が存在する
ときには前記休止信号よりも前記AVR信号が優先され
ることを特徴とする昇圧形3相全波整流装置の制御方
法。 - 【請求項3】 請求項2において、 各相の前記スイッチング半導体素子を各相電圧の半周期
(π期間)のほぼ2/3に等しい期間だけ高周波スイッ
チング動作させ、残りの期間は休止させるように制御す
ることを特徴とする昇圧形3相全波整流装置の制御方
法。 - 【請求項4】 請求項2又は請求項3において、 前記スイッチング半導体素子の高周波スイッチング動作
を、各相電圧の1周期(2π)のπ/3〜2π/3、及
び4π/3〜5π/3の期間で休止させ,該休止期間以
外の期間で制御することを特徴とする昇圧形3相全波整
流装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12098196A JP3315586B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 昇圧形3相全波整流装置及びその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12098196A JP3315586B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 昇圧形3相全波整流装置及びその制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09285131A JPH09285131A (ja) | 1997-10-31 |
JP3315586B2 true JP3315586B2 (ja) | 2002-08-19 |
Family
ID=14799836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12098196A Expired - Fee Related JP3315586B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 昇圧形3相全波整流装置及びその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3315586B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019193411A (ja) * | 2018-04-24 | 2019-10-31 | 新電元工業株式会社 | 3相力率改善回路、制御方法及び制御回路 |
-
1996
- 1996-04-18 JP JP12098196A patent/JP3315586B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09285131A (ja) | 1997-10-31 |
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