JP2019193411A - 3相力率改善回路、制御方法及び制御回路 - Google Patents

3相力率改善回路、制御方法及び制御回路 Download PDF

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俊之 渡邉
Toshiyuki Watanabe
俊之 渡邉
鈴木 健一
Kenichi Suzuki
健一 鈴木
松田 善秋
Yoshiaki Matsuda
善秋 松田
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【課題】スイッチング損失を大幅に低減することが可能な3相力率改善回路、制御方法及び制御回路を提供する。【解決手段】3相力率改善回路は、3相交流入力電圧が供給されるU相、V相及びW相入力ライン11〜13と、それらに直列に接続されたインダクタ21〜23と、出力端子14,15と、上記3つのインダクタの出力側と、前記2つの出力端子との間にブリッジ接続され、スイッチング信号によりオン/オフ動作する6個のFET31〜36とを有するスイッチング回路と、パルス幅変調信号からなるスイッチング信号を出力して前記スイッチング回路を制御する制御回路とを備えている。前記制御回路は、前記3相交流入力電圧の60度の位相シフト毎に、前記3相交流入力電圧の位相が60度シフトする間、FET31〜36の内2つをオン又はオフに保持する制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、入力される3相交流電圧を整流し、力率を改善して直流電圧を出力する3相力率改善回路、制御方法及び制御回路に関するものである。
従来、入力される3相交流電圧を整流し、力率を改善して直流電圧を出力する3相力率改善回路として、6個のスイッチ素子を用いたフルブリッジ型の3相力率改善回路が知られている。この回路では、3相交流入力電圧が供給される3相の入力ラインにそれぞれ直列に接続されたインダクタと、それぞれのインダクタの出力側と直流出力電圧を送出する一対の出力端子との間にそれぞれブリッジ接続された6個のスイッチ素子と、を備えている。それらのスイッチ素子を高周波のキャリヤ周波数を有するパルス幅変調信号(以下「PWM信号」という。)からなるスイッチング信号によりオン(導通)/オフ(遮断)動作させ、力率を改善して直流電圧を出力する。この3相力率改善回路の一例が特許文献1に記載されており、高周波スイッチングノイズを低減する方法が開示されている。
図1は、フルブリッジ型の3相力率改善回路の基本回路構成図である。
図1において、この3相力率改善回路は、それぞれ互いに120度位相が異なるU相、V相、W相の3相交流入力電圧Eu,Ev,Ewが供給されるU相入力ライン11、V相入力ライン12及びW相入力ライン13の3相の入力ラインと、それらのU相、V相及びW相入力ライン11,12,13にそれぞれ直列に接続されたインダクタ21,22,23と、を備えている。更に、直流電圧を出力する正極側の出力端子14、及び負極側の出力端子15を有し、インダクタ21〜23の出力側と出力端子14,15との間は、6個のスイッチ素子(例えば、電界効果トランジスタ、以下「FET」という。)によりブリッジ接続されている。
図1において、インダクタ21及び出力端子14間に接続されたFET31と、インダクタ22及び出力端子14間に接続されたFET32と、インダクタ23及び出力端子14間に接続されたFET33と、インダクタ21及び出力端子15間に接続されたFET34と、インダクタ22及び出力端子15間に接続されたFET35と、インダクタ23及び出力端子15間に接続されたFET36と、を備えている。なお、FET31〜36にはそれぞれ、寄生ダイオードからなるダイオード31d,32d,33d,34d,35d,36dが逆並列に接続されている。出力端子14,15間には、平滑用のコンデンサ16が接続されている。又、インダクタ21〜23の入力側は、それぞれコンデンサ41,42,43を介して接地されている。
3相力率改善回路は、図示しない制御回路を備えている。この制御回路により、図1の基本回路構成の6個のFET31〜36に対してそれぞれ異なるスイッチング信号を供給することによって3相力率改善回路を制御し、3相交流入力電圧Eu,Ev,Ewの整流及び力率改善動作が行われている。
従来の3相力率改善回路の制御方法を以下に説明する。
図8(a)、(b)は、従来の制御方法を説明するための波形図であり、図8(a)は3相交流電圧波形と三角波状のキャリヤ信号波形を示し、図8(b)はスイッチング信号波形を示す。図8(a)において、3相交流電圧波形は実線で示し、キャリヤ信号波形は破線で示す。
図8(a)では説明のためにキャリヤ信号の周波数を小さく示しているが、実際にはキャリヤ信号は数十KHz程度の基本周波数を有している。又、3相交流電圧の位相が60度シフトする毎に、A,B,C,D,E,Fのように時間領域を分割して示している。
図8(b)は、時間領域Aにおいてキャリヤ信号の1周期の間に図1のFET31〜36を駆動するスイッチング信号波形を示している。各FET31〜36に印加される信号は、キャリヤ信号の基本周波数を有するPWM信号である。キャリヤ信号と各U,V,W相の電圧の相対的な大きさの時間変化から、各FET31〜36に印加されるPWM信号のパルス幅が設定される。各FET31〜36は、スイッチング信号の電圧が0Vのときにオフとなり、所定の正電圧のときにオンとなる。キャリヤ信号の1周期の間で、スイッチング信号が切り替わるごとの動作を、a,b,c,d,e,fのように6つに分割して示している。
図9は、図8の時間領域A内で行われる動作a,b,c,d,e,fにおいて、各FET31〜36のオン/オフの状態と3相力率改善回路中を流れる電流の様子を示す図である。図中において、電流は矢印で示す。出力端子14,15間には、負荷17が接続されている。
図9において、例えば、動作aでは、交流入力電圧Euの正電位を有するU相入力ライン11から流入する電流は、オン状態にあるFET31を通じてコンデンサ16に流入し、同じく交流入力電圧Ewの正電位を有するW相入力ライン13からの電流は、オン状態にあるFET33を通じてコンデンサ16に流入する。即ち、コンデンサ16の正極側に正電荷が蓄積される。同時に、コンデンサ16を通過した電流は、オン状態にあるFET35を通じて負電位であるV相入力ライン12に流入する。即ち、コンデンサ16の負極側に負電荷が蓄積される。これにより、この動作aでは、コンデンサ16が充電される。
一方、動作bになると、FET34〜36が全てオフ状態となり、コンデンサ16からV相入力ライン12へ戻る経路が遮断される。そのため、U相入力ライン11及びW相入力ライン13からの電流は、コンデンサ16には注入されず、このコンデンサ16から負荷17への放電が行われる。
同様に、図9の動作c,d,fにおいても、それぞれ図示した経路でコンデンサ16に充電が行われる。動作eでは、コンデンサ16からの放電が行われる。
図8(a)の時間領域A内では、上記のキャリヤ信号の1周期毎に上記の動作a,b,c,d,e,fが順次行われる。説明は省略するが、時間領域B,C,D,E,Fにおいても、キャリヤ信号と各U,V,W相の電圧の相対的な大きさの時間変化から、PWM信号のパルス幅が設定され、上記と同様にキャリヤ信号の1周期の間を6分割して各FET31〜36にオン/オフの信号が印加される。
従来の3相力率改善回路の制御回路及びこの制御方法では、上記のように3相交流入力電圧Eu,Ev,Ewの整流及び力率改善動作が行われている。
特開2013−110785号公報
しかしながら、従来の3相力率改善回路では、6個のFET31〜36の全てを高周波のキャリヤ周波数のPWM信号でオン/オフ動作をさせているので、スイッチング損失が大きかった。
即ち、全てのFET31〜36は、図8及び図9に示すように、キャリヤ周波数の1周期の間に必ず1回のオン及びオフ動作を行うように設定されている。各FET31〜36では、オン又はオフの切替えの開始から切替えが終了する間に、出力に寄与しない電流が流れ、それがスイッチング損失となる。従来は、キャリヤ周波数の1周期毎に6個のFET31〜36のオン及びオフ動作により、合計12回のスイッチング損失が生ずるので、このスイッチング損失は、従来の3相力率改善回路の効率を制限する要因となっていた。
本発明の目的は、上記のような課題を解決し、従来に比べてスイッチング損失を大幅に低減することが可能な3相力率改善回路、制御方法及び制御回路を提供することにある。
本発明の3相力率改善回路は、互いに120度位相が異なる3相交流入力電圧が供給される3相の第1入力ライン、第2入力ライン及び第3入力ラインと、前記第1入力ライン、前記第2入力ライン及び前記第3入力ラインにそれぞれ直列に接続された第1インダクタ、第2インダクタ及び第3インダクタと、直流出力電圧を送出する一対の第1出力端子及び第2出力端子と、前記第1インダクタ、前記第2インダクタ又は前記第3インダクタの出力側と、前記第1出力端子又は第2出力端子との間にブリッジ接続されてスイッチング信号によりオン/オフ動作する複数のスイッチ素子と、前記複数のスイッチ素子にそれぞれ逆並列に接続された複数の整流素子とを有するスイッチング回路と、基本周波数を有するパルス幅変調信号からなる前記スイッチング信号を出力して前記スイッチング回路を制御する制御回路と、を備えている。
ここで、前記制御回路は、前記3相交流入力電圧の60度の位相シフト毎に、前記3相交流入力電圧の位相が60度シフトする間、前記複数のスイッチ素子のいずれかをオン又はオフに保持する制御を行うことを特徴とする。
本発明の3相力率改善回路の制御方法は、互いに120度位相が異なる3相交流入力電圧が供給される3相の第1入力ライン、第2入力ライン及び第3入力ラインと、前記第1入力ライン、前記第2入力ライン及び前記第3入力ラインにそれぞれ直列に接続された第1インダクタ、第2インダクタ及び第3インダクタと、一対の第1出力端子及び第2出力端子と、前記第1インダクタ及び前記第1出力端子間に接続された第1スイッチ素子と、前記第2インダクタ及び前記第1出力端子間に接続された第2スイッチ素子と、前記第3インダクタ及び前記第1出力端子間に接続された第3スイッチ素子と、前記第1インダクタ及び前記第2出力端子間に接続された前記第4スイッチ素子と、前記第2インダクタ及び前記第2出力端子間に接続された第5スイッチ素子と、前記第3インダクタ及び前記第2出力端子間に接続された第6スイッチ素子と、からなる6個のスイッチ素子と、前記6個のスイッチ素子にそれぞれ逆並列に接続された6個の整流素子と、を備えている。
本発明の制御方法は、前記6個のスイッチ素子をスイッチング信号でオン/オフして前記3相交流入力電圧を整流し、且つ力率を改善して前記第1出力端子及び前記第2出力端子間から直流出力電圧を送出する制御方法である。
ここで、本発明の制御方法では、前記3相交流入力電圧の60度の位相シフト毎に、前記3相交流入力電圧の位相が60度シフトする間、前記第1スイッチ素子をオン状態、及び前記第4スイッチ素子をオフ状態と、前記第3スイッチ素子をオフ状態、及び前記第6スイッチ素子をオン状態と、前記第2スイッチ素子をオン状態、及び前記第5スイッチ素子をオフ状態と、前記第1スイッチ素子をオフ状態、及び前記第4スイッチ素子をオン状態と、前記第3スイッチ素子をオン状態、及び前記第6スイッチ素子をオフ状態と、前記第2スイッチ素子をオフ状態、及び前記第5スイッチ素子をオン状態と、にそれぞれ保持する制御を順次行うことを特徴とする。
本発明の3相力率改善回路の制御回路は、互いに120度位相が異なる3相交流入力電圧が供給される3相の第1入力ライン、第2入力ライン及び第3入力ラインと、前記第1入力ライン、前記第2入力ライン及び前記第3入力ラインにそれぞれ直列に接続された第1インダクタ、第2インダクタ及び第3インダクタと、一対の第1出力端子及び第2出力端子と、前記第1インダクタ及び前記第1出力端子間に接続された第1スイッチ素子と、前記第2インダクタ及び前記第1出力端子間に接続された第2スイッチ素子と、前記第3インダクタ及び前記第1出力端子間に接続された第3スイッチ素子と、前記第1インダクタ及び前記第2出力端子間に接続された第4スイッチ素子と、前記第2インダクタ及び前記第2出力端子間に接続された第5スイッチ素子と、前記第3インダクタ及び前記第2出力端子間に接続された第6スイッチ素子と、を有する6個のスイッチ素子と、前記6個のスイッチ素子にそれぞれ逆並列に接続された6個の整流素子と、を備える3相力率改善回路を制御し、前記6個のスイッチ素子をスイッチング信号でオン/オフして前記3相交流入力電圧を整流し、且つ力率を改善して前記第1出力端子及び前記第2出力端子間から直流出力電圧を送出させる制御回路である。
そして、本発明の制御回路では、前記3相の第1入力ライン、第2入力ライン及び第3入力ラインの電圧を検出する入力電圧検出手段と、前記3相の第1入力ライン、第2入力ライン及び第3入力ラインの電流を検出する入力電流検出手段と、前記直流出力電圧を検出する出力電圧検出手段と、前記入力電圧検出手段より得られる3相の入力電圧値と、前記入力電流検出手段より得られる3相の入力電流値と、前記出力電圧検出手段より得られる出力電圧値と、を入力して力率改善のため前記6個のスイッチ素子を制御して電流値のフィードバック制御を行うための制御信号を出力するフィードバック制御部と、を備えている。
更に、本発明の制御回路では、前記3相交流入力電圧の位相を検出して前記6個のスイッチ素子のいずれかをオン又はオフに保持する制御を行うための保持信号を出力する2相制御部と、三角波状のキャリヤ信号を出力する信号発生部と、前記制御信号、前記保持信号及び前記キャリヤ信号を入力し、前記6個のスイッチ素子を駆動するパルス幅変調信号を出力するスイッチ駆動部と、を備えている。
ここで、前記3相交流入力電圧の60度の位相シフト毎に、前記3相交流入力電圧の位相が60度シフトする間、前記第1スイッチ素子をオン状態、及び前記第4スイッチ素子をオフ状態と、前記第3スイッチ素子をオフ状態、及び前記第6スイッチ素子をオン状態と、前記第2スイッチ素子をオン状態、及び前記第5スイッチ素子をオフ状態と、前記第1スイッチ素子をオフ状態、及び前記第4スイッチ素子をオン状態と、前記第3スイッチ素子をオン状態、及び前記第6スイッチ素子をオフ状態と、前記第2スイッチ素子をオフ状態、及び前記第5スイッチ素子をオン状態と、にそれぞれ保持する制御を順次行うことを特徴とする。
本発明の3相力率改善回路、制御方法及び制御回路によれば、3相交流入力電圧の60度位相シフト毎に、3相交流入力電圧の位相が60度シフトする間、複数のスイッチ素子のうちのいずれかのスイッチ素子が常にオン又はオフとなってキャリヤ周波数に依存したスイッチ動作が不要となる。例えば、6個のスイッチ素子を用いたフルブリッジ型の3相力率改善回路では、6個のスイッチ素子のうちのいずれか2個のスイッチ素子が常にオン又はオフとなってキャリヤ周波数に依存したスイッチ動作が不要となるので、スイッチング損失を低減でき、力率の改善も確保できる。
以上より、本発明では、3相力率改善回路において、従来よりもスイッチング損失を低減することが可能になる。
図1は、3相力率改善回路の基本回路構成図である。 図2は、本発明の実施例1における3相力率改善回路の制御方法を説明するための波形図である。 図3は、実施例1の各時間領域において、各FETのオン/オフの状態と回路中を流れる電流の様子を示す図である。 図4は、実施例1の3相交流電圧の1周期における各FETを駆動するPWM信号を説明するための波形図である。 図5は、実施例1における制御回路構成の一例を示す概略の回路図である。 図6は、本発明の実施例2の3相力率改善回路の基本回路構成図である。 図7は、本発明の実施例3の3相力率改善回路の基本回路構成図である。 図8は、従来の3相力率改善回路の制御方法を説明するための波形図である。 図9は、従来の3相力率改善回路の制御方法の各時間領域において、各FETのオン/オフの状態と回路中を流れる電流の様子を示す図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の3相力率改善回路の構成)
本発明の実施例1における3相力率改善回路は、フルブリッジ型の3相力率改善回路であり、この基本回路構成は、図1に示す回路と同様である。図1の基本回路構成の詳細は前述の通りである。
但し、本実施例1の3相力率改善回路は、従来とは異なる制御回路を備え、異なる制御方法を用いている。
(実施例1の3相力率改善回路の制御方法)
図2(a)、(b)は、本発明の実施例1における3相力率改善回路の制御方法を説明するための波形図であり、図2(a)は3相交流電圧波形と三角波状のキャリヤ信号波形を示し、図2(b)はスイッチング信号波形を示す。
図2(a)において、3相交流電圧波形は実線で示し、キャリヤ信号波形は破線で示す。図2(a)では、説明のためにキャリヤ信号の周波数を小さく示しているが、実際には、キャリヤ信号は数十KHz程度の基本周波数を有している。又、3相交流電圧の位相が60度シフトする毎に、A,B,C,D,E,Fのように時間領域を分割して示している。
図2(b)は、時間領域Aにおいてキャリヤ信号の1周期の間に、図1のスイッチ素子としてのFET31〜36を駆動するスイッチング信号波形を示している。各FET31〜36に印加される信号は、キャリヤ信号の基本周波数を有するPWM信号である。各FET31〜36は、スイッチング信号の電圧が0のときにオフとなり、所定の正電圧が印加されたときにオンとなる。キャリヤ信号と各U,V,W相の電圧の相対的な大きさの時間変化から、各FET31〜36に印加されるPWM信号のパルス幅が設定される。キャリヤ信号の1周期の間が、スイッチング信号が切り替わる毎に、a,b,c,dのように4つの動作に分割される。
図2(b)に示すように、本実施例1においては、スイッチング信号波形は、時間領域AにおいてはFET32には常にオフとなり、FET35には常にオンとなるような信号が印加される。他の4つのFET31,33,34,36のみが、従来と同様に、キャリヤ信号の1周期の間にオン及びオフの動作を行う。
図3は、図2の時間領域A内で行われる動作a,b,c,dにおいて、各FET31〜36のオン/オフの状態と回路中を流れる電流の様子を示す図である。図中において、電流は矢印で示す。出力端子14,15間には負荷17が接続されている。
図3において、例えば、動作aでは、交流入力電圧Euの正電位を有するU相入力ライン11から流入する電流は、オン状態にあるFET31を通じてコンデンサ16に流入し、同じく交流入力電圧Ewの正電位を有するW相入力ライン13から流入する電流は、オン状態にあるFET33を通じてコンデンサ16に流入する。即ち、コンデンサ16の正極側に正電荷が蓄積される。同時に、コンデンサ16を通過した電流は、オン状態にあるFET35を通じて、交流入力電圧Evの負電位であるV相入力ライン12に流入する。即ち、コンデンサ16の負極側に負電荷が蓄積される。これにより、この動作aではコンデンサ16が充電される。
動作bになると、交流入力電圧Euの正電位を有するU相入力ライン11から流入する電流は、オン状態にあるFET34,35を通じて、交流入力電圧Evの負電位であるV相入力ライン12に流入する。交流入力電圧Ewの正電位を有するW相入力ライン13から流入する電流は、オン状態にあるFET33を通じてコンデンサ16に流入し、このコンデンサ16を通過した電流は、オン状態にあるFET35を通じて、交流入力電圧Evの負電位であるV相入力ライン12に流入する。これにより、この動作bではコンデンサ16が充電される。
一方、動作cでは、FET31,32,33が全てオフとなり、コンデンサ16への充電経路が遮断される。そのため、U相入力ライン11及びW相入力ライン13からの電流は、コンデンサ16には注入されず、このコンデンサ16から負荷17への放電が行われる。
動作dでは、各FET31〜36が動作bと同様な動作状態となり、動作bと同様に、交流入力電圧Ewの正電位を有するW相入力ライン13から流入する電流により、コンデンサ16が充電される。
上記のように、図2(a)の時間領域A内では、FET32がオフ状態、FET35がオン状態に保持され、キャリヤ信号の1周期毎に上記のa,b,c,dの動作が順次行われる。
図2(a)において、時間領域A以降においても、3相交流入力電圧Eu,Ev,Ewの位相が60度シフトする間の時間領域、即ち時間領域B,C,D,E,F等において、6個のFET31〜36の中のいずれか2つのFETがオン又はオフに保持され、他の4つのFETに対しては、キャリヤ信号と各U,V,W相の電圧の相対的な大きさの時間変化から、PWM信号のパルス幅が設定され、上記と同様にキャリヤ信号の1周期の間を4分割して各FET31〜36にオン/オフの信号が印加される。
図4は、実施例1において、3相交流電圧の1周期における各FETを駆動するPWM信号を説明するための波形図であり、図4(a)は3相交流電圧波形と三角波状のキャリヤ信号波形を示し、図4(b)はスイッチング信号波形を示す。
図4(b)に示すように、時間領域Aの次の時間領域Bでは、FET31がオン状態、FET34がオフ状態に保持され、次の時間領域Cでは、FET33がオフ状態、FET36がオン状態に保持され、次の時間領域Dでは、FET32がオン状態、FET35がオフ状態に保持される。更に、次の時間領域Eでは、FET31がオフ状態、FET34がオン状態に保持され、次の時間領域Fでは、FET33がオン状態、FET36がオフ状態に保持された後、元の時間領域Aに戻る。
以上のように、本実施例1においては、キャリヤ周波数の1周期毎にオン及びオフ動作を行うのは4つのFETのみとなるので、従来の3相力率改善回路に比べてスイッチング損失を大幅に低減可能である。
(実施例1の3相力率改善回路における制御回路の構成・動作)
図5は、本実施例1の3相力率改善回路における制御回路構成の一例を示す概略の回路図である。
図5において、本実施例1の3相力率改善回路は、回路全体を制御する制御回路50と、3相交流入力電圧Eu,Ev,Ewが供給されるU相入力ライン11、V相入力ライン12及びW相入力ライン13の電圧をそれぞれ検出する入力電圧検出手段51,52,53と、U相入力ライン11、V相入力ライン12及びW相入力ライン13の電流をそれぞれ検出する入力電流検出手段54,55,56と、直流出力電圧を検出する出力電圧検出手段57と、を備えている。
入力電圧検出手段51〜53、及び出力電圧検出手段57としては、公知の電圧センサ等の使用が可能であり、又、入力電流検出手段54としては、公知の電流センサ等の使用が可能である。制御回路50は、それらの入力電圧検出手段51〜53、入力電流検出手段54〜56及び出力電圧検出手段57から得られる信号に基づいて、前記のPMW信号を出力してFET31〜36を制御する機能を有している。
なお、入力電流検出手段54,55,56は入力側のインダクタ21,22,23及びコンデンサ41,42,43の前段に設置してもよく、入力電圧検出手段51,52,53は3相の入力相間電圧を利用して検出してもよい。
制御回路50は、電流値のフィードバック制御を行うための制御信号を出力するフィードバック制御部60と、3相交流入力電圧Eu,Ev,Ewの位相を検出し、この3相交流入力電圧Eu,Ev,Ewの60度の位相シフト毎にFET31〜36のいずれか2つをオン又はオフに保持する制御を行うための保持信号を出力する2相制御部61と、三角波状のキャリヤ信号を出力する信号発生部62と、FET31〜36を駆動するPMW信号を出力するスイッチ駆動部63と、を備えている。この制御回路50は、中央処理装置(CPU)を有するプロセッサ、あるいは個別回路で構成されている。
フィードバック制御部60では、入力電圧検出手段51〜53より得られる3相の入力電圧値と、入力電流検出手段54〜56より得られる3相の入力電流値と、出力電圧検出手段57より得られる出力電圧値と、を入力して力率改善のため、FET31〜36を制御して電流値のフィードバック制御を行うための制御信号70を以下の手順により出力する。
先ず、出力電圧検出手段57より得られる出力電圧値と、設定された基準電圧64と、が比較器65に入力される。比較器65の比較結果が、PI補償器66を介して3つの乗算器67に入力され、入力電圧検出手段51〜53より得られる3相の入力電圧値とそれぞれ掛け合わされて出力される。それらの出力電圧値は、比較器68において、各U,V,W相の入力電流検出手段54〜56より得られる入力電流値と比較される。この比較結果は、PI補償器69を介して3相の制御信号70として出力される。
制御信号70は、スイッチ駆動部63に入力され、信号変換器71において、信号発生部62から出力された高周波の基本周波数を有する三角波状のキャリヤ信号によりPWM信号に変換され、増幅器72によってFET31〜36に対応する駆動信号として出力される。なお、FET31とFET34、FET32とFET35、FET33とFET36は、それぞれ一方がオンの場合、他方がオフとなるような相補的な駆動信号によりオン/オフが切り替えられる。なお、この場合、上記のそれぞれの組の2つのFETが瞬間的に同時にオン状態となって短絡電流が発生するのを防ぐため、通常、切り替え時には両FETともにオフとなるデッドタイムが設けられている。このデッドタイムの間はそれぞれのFETに逆並列に接続されたダイオードに電流が流れる。
従来の3相力率改善回路における制御回路では、信号変換器71によりPWM信号に変換された信号がそのまま増幅器72に入力され、6個のFET31〜36の全てに対して、キャリヤ信号の基本周波数を有するPWM信号からなる駆動信号が出力される。これに対して、本実施例1においては、図4に示すように、2相制御部61からの制御により、PWM信号は、FET31とFET34、FET32とFET35、FET33とFET36のいずれかの組が、3相交流入力電圧Eu,Ev,Ewの位相が60度シフトする間、キャリヤ信号に依存しないで一方が常にオン動作で他方が常にオフ動作を保持するような信号に変換される。
具体的には、その保持動作は、3相交流入力電圧Eu,Ev,Ewの60度の位相シフト毎に、
(1)FET31をオン及びFET34をオフに保持
(2)FET33をオフ及びFET36をオンに保持
(3)FET32をオン及びFET35をオフに保持
(4)FET31をオフ及びFET34をオンに保持
(5)FET33をオン及びFET36をオフに保持
(6)FET32をオフ及びFET35をオンに保持
の順に繰り返される。これにより、図2に示すスイッチング信号波形及び図3に示す制御動作を得ている。
(実施例1の効果)
本実施例1の3相力率改善回路の制御方法及び制御回路によれば、3相交流入力電圧Eu,Ev,Ewの60度位相シフト毎に、3相交流入力電圧Eu,Ev,Ewの位相が60度シフトする間、複数のFET31〜36のうちのいずれか2個のFETが常にオン又はオフとなってキャリヤ周波数に依存したスイッチ動作が不要となる。これにより、スイッチング損失を低減でき、力率の改善も確保できる。
(実施例2の3相力率改善回路の構成)
図6は、本発明の実施例2における3相力率改善回路の基本回路構成図である。
本実施例2においては、図1の基本回路構成と比べて、図1のFET34,35,36がそれぞれダイオード74,75,76に置き換えられていることが異なっており、それ以外の部分は図1と同じである。
(実施例2の3相力率改善回路の制御方法)
本実施例2においても、FET31〜33は、実施例1と同様に、PWM信号により制御される。図2(a)のように、3相交流入力電圧Eu,Ev,Ewの位相が60度シフトする毎に、A,B,C,D,E,Fのように時間領域を分割する。更に、それらの各時間領域A,B,C,D,E,Fにおいて、キャリヤ信号と各U,V,W相の電圧の相対的な大きさの時間変化から、PWM信号のパルス幅が設定され、キャリヤ信号の1周期の間が、スイッチング信号が切り替わる毎に、複数の動作に分割される。但し、本実施例2においては、A,B,C,D,E,Fの各時間領域において負電位の入力ラインに接続されたFETがその時間領域の間、常にオフとなるか、又は、正電位の入力ラインに接続されたFETがその時間領域の間、常にオンとなる。他のFETは上記のPWM信号でオン/オフ動作するように設定される。
例えば、図2(a)の時間領域Aにおいては、負電位のV相入力ライン12に接続されたFET32が時間領域Aの間、常にオフとなる。FET31,33は、図2(b)と同様なPWM信号を印加することができる。
この場合、図2(b)の動作aでは、正電位を有するU相入力ライン11から流入する電流は、オン状態にあるFET31を通じてコンデンサ16に流入し、同じく正電位を有するW相入力ライン13から流入する電流は、オン状態にあるFET33を通じてコンデンサ16に流入する。同時に、コンデンサ16を通過した電流は、ダイオード75を通じて負電位であるV相入力ライン12に流入する。これにより、この動作aではコンデンサ16が充電される。
動作bになると、正電位を有するW相入力ライン13から流入する電流は、オン状態にあるFET33を通じてコンデンサ16に流入し、コンデンサ16を通過した電流は、ダイオード75を通じて負電位であるV相入力ライン12に流入する。これにより、この動作bでもコンデンサ16が充電される。
一方、動作cでは、FET31〜33が全てオフとなり、コンデンサ16への充電経路が遮断されるため、U相入力ライン11及びW相入力ライン13からの電流は、コンデンサ16には注入されず、このコンデンサ16から負荷17への放電が行われる。
動作dでは、各FET31〜33が、動作bと同様な動作状態となり、動作bと同様に、W相入力ライン13から流入する電流によりコンデンサ16が充電される。
上記のように、図2(a)の時間領域A内では、FET32がオフ状態に保持され、FET31,33は、キャリヤ信号の1周期毎に上記のa,b,c,dの動作が順次行われる。
時間領域A以降においても、3相交流入力電圧Eu,Ev,Ewの位相が60度シフトする間の時間領域、即ち時間領域B,C,D,E,F等においても、3個のFET31〜33の中のいずれか1つのFETがオン又はオフに保持され、他のFETに対しては、キャリヤ信号と各U,V,W相の電圧の相対的な大きさの時間変化から、PWM信号のパルス幅が設定され、キャリヤ信号の周期でオン/オフの信号が印加される。
例えば、時間領域Aの次の時間領域Bでは、正電位のU相入力ライン11に接続されたFET31がオン状態に保持され、次の時間領域Cでは、FET33がオフ状態に保持され、次の時間領域Dでは、FET32がオン状態に保持される。更に、次の時間領域Eでは、FET31がオフ状態に保持され、次の時間領域Fでは、FET33がオン状態に保持された後、元の時間領域Aに戻る。
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、キャリヤ周波数の1周期毎にオン及びオフ動作を行うのは2つのFETのみとなる。これにより、スイッチング損失を低減でき、力率の改善も確保できる。
(実施例3の3相力率改善回路の構成)
図7は、本発明の実施例3における3相力率改善回路の基本回路構成図である。
本実施例3においては、図1の基本回路構成と比べて、図1のFET31,32,33がそれぞれダイオード71,72,73に置き換えられていることが異なっており、それ以外の部分は図1と同じである。
(実施例3の3相力率改善回路の制御方法)
本実施例3においても、FET34〜36は実施例1と同様に、PWM信号により制御される。
図2(a)のように、3相交流入力電圧Eu,Ev,Ewの位相が60度シフトする毎に、A,B,C,D,E,Fのように時間領域を分割する。更に、それらの各時間領域A,B,C,D,E,Fにおいて、キャリヤ信号と各U,V,W相の電圧の相対的な大きさの時間変化から、PWM信号のパルス幅が設定され、キャリヤ信号の1周期の間が、スイッチング信号が切り替わる毎に、複数の動作に分割される。但し、本実施例3においては、A,B,C,D,E,Fの各時間領域において、正電位の入力ラインに接続されたFETがその時間領域の間、常にオフとなるか、又は、負電位の入力ラインに接続されたFETがその時間領域の間、常にオンとなる。他のFETは上記のキャリヤ信号の周期のPWM信号でオン/オフ動作するように設定される。
例えば、時間領域AではFET35がオン状態に、時間領域BではFET34がオフ状態に、時間領域CではFET36がオン状態に、時間領域DではFET35がオフ状態に、時間領域EではFET34がオン状態に、時間領域FではFET36がオフ状態に、それぞれ保持される。
(実施例3の効果)
本実施例3によれば、実施例2と同様に、キャリヤ周波数の1周期毎にオン及びオフ動作を行うのは2つのFETのみとなるので、スイッチング損失を低減でき、力率の改善も確保できる。
(実施例1〜3の変形例)
本発明は、上記実施例1〜3に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(d)のようなものがある。
(a) スイッチ素子は、FET31〜36に限定されず、バイポーラトランジスタやIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等であってもよい。
(b) 3相力率改善回路の基本回路を構成するスイッチ素子数は、6個や3個以外の個数であってもよい。
(c) 制御回路50の構成は、図4に示した構成に限定されず、フィードバック制御方法等も公知の様々な回路構成が可能である。
(d) キャリヤ信号の周波数も、目的の力率や出力電圧の許容変動等に合わせて任意に設定可能である。
11 U相入力ライン
12 V相入力ライン
13 W相入力ライン
14,15 出力端子
16,41,42,43 コンデンサ
17 負荷
21,22,23 インダクタ
31,32,33,34,35,36 FET
50 制御回路
51,52,53 入力電圧検出手段
54,55,56 入力電流検出手段
57 出力電圧検出手段
60 フィードバック制御部
61 2相制御部
62 信号発生部
63 スイッチ駆動部

Claims (9)

  1. 互いに120度位相が異なる3相交流入力電圧が供給される3相の第1入力ライン、第2入力ライン及び第3入力ラインと、
    前記第1入力ライン、前記第2入力ライン及び前記第3入力ラインにそれぞれ直列に接続された第1インダクタ、第2インダクタ及び第3インダクタと、
    直流出力電圧を送出する一対の第1出力端子及び第2出力端子と、
    前記第1インダクタ、前記第2インダクタ又は前記第3インダクタの出力側と、前記第1出力端子又は第2出力端子と、の間にブリッジ接続されてスイッチング信号によりオン/オフ動作する複数のスイッチ素子と、前記複数のスイッチ素子にそれぞれ逆並列に接続された複数の整流素子と、を有するスイッチング回路と、
    基本周波数を有するパルス幅変調信号からなる前記スイッチング信号を出力して前記スイッチング回路を制御する制御回路と、
    を備える3相力率改善回路であって、
    前記制御回路は、
    前記3相交流入力電圧の60度の位相シフト毎に、前記3相交流入力電圧の位相が60度シフトする間、前記複数のスイッチ素子のいずれかをオン又はオフに保持する制御を行うことを特徴とする3相力率改善回路。
  2. 前記3相の第1入力ライン、第2入力ライン及び第3入力ラインの電圧を検出する入力電圧検出手段と、前記3相の第1入力ライン、第2入力ライン及び第3入力ラインの電流を検出する入力電流検出手段と、前記直流出力電圧を検出する出力電圧検出手段と、が設けられ、
    前記制御回路は、
    前記入力電圧検出手段より得られる3相の入力電圧値と、前記入力電流検出手段より得られる3相の入力電流値と、前記出力電圧検出手段より得られる出力電圧値と、を入力して力率改善のため前記複数のスイッチ素子を制御して電流値のフィードバック制御を行うための制御信号を出力するフィードバック制御部と、
    前記3相交流入力電圧の位相を検出して前記複数のスイッチ素子のいずれかをオン又はオフに保持する制御を行うための保持信号を出力する2相制御部と、
    前記基本周波数を有する三角波状のキャリヤ信号を出力する信号発生部と、
    前記制御信号、前記保持信号及び前記キャリヤ信号を入力し、前記複数のスイッチ素子を駆動する前記スイッチング信号を出力するスイッチ駆動部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の3相力率改善回路。
  3. 前記スイッチング回路は、
    前記第1インダクタ、前記第2インダクタ及び前記第3インダクタのそれぞれの出力側と、前記第1出力端子及び第2出力端子と、の間に1つ又は複数の整流素子からなるブリッジ接続により構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の3相力率改善回路。
  4. 前記スイッチング回路において、
    前記複数のスイッチ素子は、
    前記第1インダクタ及び前記第1出力端子間に接続された第1スイッチ素子と、前記第2インダクタ及び前記第1出力端子間に接続された第2スイッチ素子と、前記第3インダクタ及び前記第1出力端子間に接続された第3スイッチ素子と、前記第1インダクタ及び前記第2出力端子間に接続された第4スイッチ素子と、前記第2インダクタ及び前記第2出力端子間に接続された第5スイッチ素子と、前記第3インダクタ及び前記第2出力端子間に接続された第6スイッチ素子と、からなる6個のスイッチ素子であり、
    前記複数の整流素子は、
    前記6個のスイッチ素子にそれぞれ逆並列に接続された6個の整流素子であり、
    前記制御回路は、
    前記3相交流入力電圧の60度の位相シフト毎に、前記3相交流入力電圧の位相が60度シフトする間、
    前記第1スイッチ素子をオン状態、及び前記第4スイッチ素子をオフ状態と、
    前記第3スイッチ素子をオフ状態、及び前記第6スイッチ素子をオン状態と、
    前記第2スイッチ素子をオン状態、及び前記第5スイッチ素子をオフ状態と、
    前記第1スイッチ素子をオフ状態、及び前記第4スイッチ素子をオン状態と、
    前記第3スイッチ素子をオン状態、及び前記第6スイッチ素子をオフ状態と、
    前記第2スイッチ素子をオフ状態、及び前記第5スイッチ素子をオン状態と、
    にそれぞれ保持する制御を順次行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の3相力率改善回路。
  5. 前記第1インダクタ、前記第2インダクタ及び前記第3インダクタの入力側には、
    入力コンデンサがそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項4に記載の3相力率改善回路。
  6. 前記第1出力端子及び前記第2出力端子間には、
    平滑コンデンサが接続されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の3相力率改善回路。
  7. 前記基本周波数は、10KHz以上の高周波であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の3相力率改善回路。
  8. 互いに120度位相が異なる3相交流入力電圧が供給される3相の第1入力ライン、第2入力ライン及び第3入力ラインと、
    前記第1入力ライン、前記第2入力ライン及び前記第3入力ラインにそれぞれ直列に接続された第1インダクタ、第2インダクタ及び第3インダクタと、一対の第1出力端子及び第2出力端子と、前記第1インダクタ及び前記第1出力端子間に接続された第1スイッチ素子と、前記第2インダクタ及び前記第1出力端子間に接続された第2スイッチ素子と、前記第3インダクタ及び前記第1出力端子間に接続された第3スイッチ素子と、前記第1インダクタ及び前記第2出力端子間に接続された前記第4スイッチ素子と、前記第2インダクタ及び前記第2出力端子間に接続された第5スイッチ素子と、前記第3インダクタ及び前記第2出力端子間に接続された第6スイッチ素子と、からなる6個のスイッチ素子と、
    前記6個のスイッチ素子にそれぞれ逆並列に接続された6個の整流素子と、
    を備え、
    前記6個のスイッチ素子をスイッチング信号でオン/オフして前記3相交流入力電圧を整流し、且つ力率を改善して前記第1出力端子及び前記第2出力端子間から直流出力電圧を送出する3相力率改善回路の制御方法であって、
    前記3相交流入力電圧の60度の位相シフト毎に、前記3相交流入力電圧の位相が60度シフトする間、
    前記第1スイッチ素子をオン状態、及び前記第4スイッチ素子をオフ状態と、
    前記第3スイッチ素子をオフ状態、及び前記第6スイッチ素子をオン状態と、
    前記第2スイッチ素子をオン状態、及び前記第5スイッチ素子をオフ状態と、
    前記第1スイッチ素子をオフ状態、及び前記第4スイッチ素子をオン状態と、
    前記第3スイッチ素子をオン状態、及び前記第6スイッチ素子をオフ状態と、
    前記第2スイッチ素子をオフ状態、及び前記第5スイッチ素子をオン状態と、
    にそれぞれ保持する制御を順次行うことを特徴とする3相力率改善回路の制御方法。
  9. 互いに120度位相が異なる3相交流入力電圧が供給される3相の第1入力ライン、第2入力ライン及び第3入力ラインと、
    前記第1入力ライン、前記第2入力ライン及び前記第3入力ラインにそれぞれ直列に接続された第1インダクタ、第2インダクタ及び第3インダクタと、一対の第1出力端子及び第2出力端子と、前記第1インダクタ及び前記第1出力端子間に接続された第1スイッチ素子と、前記第2インダクタ及び前記第1出力端子間に接続された第2スイッチ素子と、前記第3インダクタ及び前記第1出力端子間に接続された第3スイッチ素子と、前記第1インダクタ及び前記第2出力端子間に接続された第4スイッチ素子と、前記第2インダクタ及び前記第2出力端子間に接続された第5スイッチ素子と、前記第3インダクタ及び前記第2出力端子間に接続された第6スイッチ素子と、を有する6個のスイッチ素子と、
    前記6個のスイッチ素子にそれぞれ逆並列に接続された6個の整流素子と、
    を備える3相力率改善回路を制御し、
    前記6個のスイッチ素子をスイッチング信号でオン/オフして前記3相交流入力電圧を整流し、且つ力率を改善して前記第1出力端子及び前記第2出力端子間から直流出力電圧を送出させる3相力率改善回路の制御回路であって、
    前記3相の第1入力ライン、第2入力ライン及び第3入力ラインの電圧を検出する入力電圧検出手段と、
    前記3相の第1入力ライン、第2入力ライン及び第3入力ラインの電流を検出する入力電流検出手段と、
    前記直流出力電圧を検出する出力電圧検出手段と、
    前記入力電圧検出手段より得られる3相の入力電圧値と、前記入力電流検出手段より得られる3相の入力電流値と、前記出力電圧検出手段より得られる出力電圧値と、を入力して力率改善のため前記6個のスイッチ素子を制御して電流値のフィードバック制御を行うための制御信号を出力するフィードバック制御部と、
    前記3相交流入力電圧の位相を検出して前記6個のスイッチ素子のいずれかをオン又はオフに保持する制御を行うための保持信号を出力する2相制御部と、
    三角波状のキャリヤ信号を出力する信号発生部と、
    前記制御信号、前記保持信号及び前記キャリヤ信号を入力し、前記6個のスイッチ素子を駆動するパルス幅変調信号を出力するスイッチ駆動部と、
    を備え、
    前記3相交流入力電圧の60度の位相シフト毎に、前記3相交流入力電圧の位相が60度シフトする間、
    前記第1スイッチ素子をオン状態、及び前記第4スイッチ素子をオフ状態と、
    前記第3スイッチ素子をオフ状態、及び前記第6スイッチ素子をオン状態と、
    前記第2スイッチ素子をオン状態、及び前記第5スイッチ素子をオフ状態と、
    前記第1スイッチ素子をオフ状態、及び前記第4スイッチ素子をオン状態と、
    前記第3スイッチ素子をオン状態、及び前記第6スイッチ素子をオフ状態と、
    前記第2スイッチ素子をオフ状態、及び前記第5スイッチ素子をオン状態と、
    にそれぞれ保持する制御を順次行うことを特徴とする3相力率改善回路の制御回路。
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