JP3326790B2 - 電力変換装置の制御装置 - Google Patents

電力変換装置の制御装置

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JP3326790B2
JP3326790B2 JP12916499A JP12916499A JP3326790B2 JP 3326790 B2 JP3326790 B2 JP 3326790B2 JP 12916499 A JP12916499 A JP 12916499A JP 12916499 A JP12916499 A JP 12916499A JP 3326790 B2 JP3326790 B2 JP 3326790B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電力を交流電
力に変換するインバータ装置又は交流電力を直流電力に
変換するコンバータ装置を含む電力変換装置の制御装
置、特に低次高調波による交流出力又は交流入力の波形
の歪みを低減できる電力変換装置の制御装置に属する。
【0002】
【従来の技術】PWM(パルス幅変調)制御により複数
の電力変換用スイッチング素子をオン・オフ制御して直
流電力を交流電力に変換する電力変換装置は、従来から
誘導モータ駆動用インバータ、無停電電源装置等に用い
られている。特に、最近は共振転流回路を利用して電力
変換用スイッチング素子のスイッチング損失を低減する
共振DCリンク型電力変換装置が注目されている。
【0003】従来から用いられている電力変換装置とし
て搬送波比較方式のインバータ装置を図18に示す。図
18に示すインバータ装置は、直流電源(1)に直列に接
続された複数のスイッチング素子としての一対の電力変
換用IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)
(2,3)と、一対の電力変換用IGBT(2,3)のコレクタ−
エミッタ端子間にそれぞれ接続されたダイオード(4,5)
と、一対の電力変換用IGBT(2,3)の接続点に接続さ
れた負荷(6)と、一対の電力変換用IGBT(2,3)の各ゲ
ート端子に第1及び第2の制御パルス信号VG1,VG2
付与して一対の電力変換用IGBT(2,3)をオン・オフ
制御する制御装置としての制御回路(7)とを備えてい
る。一対の電力変換用IGBT(2,3)で構成されるスイ
ッチング回路には、図18に示す直列(シリーズ)型の
他に一対の電力変換用IGBTと一対のコンデンサをブ
リッジ接続して構成されるハーフブリッジ型又は二対の
電力変換用IGBTで構成されるフルブリッジ型等があ
る。図18に示すインバータ装置では、制御回路(7)か
ら出力される第1及び第2の制御パルス信号VG1,VG2
で一対の電力変換用IGBT(2,3)をオン・オフ制御す
ることにより、直流電源(1)からの直流電力を交流電力
に変換し負荷(6)に供給する。
【0004】制御回路(7)は、基準電圧発生手段として
の基準電圧発生器(8)と、搬送波発生手段としての搬送
波発生器(9)と、比較手段としての比較器(10)と、符号
検出器(11)と、反転器(12)と、デッドタイム形成器(13,
14)と、ゲートドライブ回路(15,16)とを備えている。基
準電圧発生器(8)は比較器(10)の+入力端子に接続さ
れ、搬送波発生器(9)は比較器(10)の−入力端子に接続
される。比較器(10)の出力端子は符号検出器(11)に接続
される。符号検出器(11)の出力端子は、デッドタイム形
成器(13)に接続されると共に、反転器(12)を介してもう
一方のデッドタイム形成器(14)に接続される。デッドタ
イム形成器(13)はゲートドライブ回路(15)を介して電力
変換用IGBT(2)のゲート端子に接続され、もう一方
のデッドタイム形成器(14)はもう一方のゲートドライブ
回路(16)を介してもう一方の電力変換用IGBT(3)の
ゲート端子に接続される。
【0005】基準電圧発生器(8)は、負荷(6)に供給され
る交流出力の基準電圧VRを出力する。搬送波発生器(9)
は、交流出力の周波数(50〜60Hz)より十分周波数
の高い(20〜150kHz)鋸歯搬送波hを出力する。
鋸歯搬送波hは、最小値から最大値に向かって比例直線
的に上昇した後、最大値から最小値に向かって急激に降
下してリセットされる。比較器(10)は、基準電圧VR
レベルと鋸歯搬送波hの電圧レベルとを比較し、基準電
圧VRのレベルが鋸歯搬送波hの電圧レベルより高い場
合は正値の信号を出力し、基準電圧VRのレベルが鋸歯
搬送波hの電圧レベルより低い場合は負値の信号を出力
する。符号検出器(11)は、比較器(10)の出力信号が正値
のとき「+1」、負値のとき「−1」となるPWM信号
Uを出力する。反転器(12)は、符号検出器(11)のPWM
信号Uが「+1」のときは「−1」を出力し、それ以外
のときは「+1」を出力する。デッドタイム形成器(13,
14)は、PWM信号Uが「−1」から「+1」に変化し
たとき、一定期間tDだけ「−1」を出力し、それ以外
では、PWM信号Uと同じ信号を出力する。ゲートドラ
イブ回路(15,16)は、各電力変換用IGBT(2,3)に対し
て、デッドタイム形成器(13,14)の出力信号が「+1」
のときにオン状態となり、それ以外ではオフ状態となる
第1及び第2の制御パルス信号VG1,VG2を出力する。
【0006】基準電圧発生器(8)の基準電圧VR及び搬送
波発生器(9)の鋸歯搬送波hの出力波形を図19(A)に
示し、符号検出器(11)のPWM信号Uの出力波形を図1
9(B)に示す。また、一対の電力変換用IGBT(2,3)
の何れか一方に動作遅れ等が生じ、一対の電力変換用I
GBT(2,3)が同時にオン状態になると直流電源(1)が短
路されるため、デッドタイム形成器(13,14)によりPW
M信号Uの立ち上がりを一定期間tDだけ遅延させ、一
対の電力変換用IGBT(2,3)のターンオンを遅らせて
いる。これにより、ゲートドライブ回路(15,16)からそ
れぞれ出力される第1及び第2の制御パルス信号VG1,
G2の波形をそれぞれ図20(A)及び(B)に示す。これ
以降の説明では、図20(A)及び(B)に示す第1及び第
2の制御パルス信号VG1,VG2のデッドタイムtDを全て
省略して図示する。
【0007】次に、従来の共振DCリンク型PWMイン
バータ装置を図21に示す。図21のインバータ装置は
三相交流用を示し、直流電源(1)に接続された共振転流
回路(17)と、共振転流回路(17)と負荷(6)との間にブリ
ッジ接続された3対の電力変換用IGBT(2,3)、(18,1
9)、(20,21)と、3対の電力変換用IGBT(2,3)、(18,
19)、(20,21)のコレクタ−エミッタ端子間にそれぞれ接
続されたダイオード(4,5)、(22,23)、(24,25)と、3対
の電力変換用IGBT(2,3)、(18,19)、(20,21)をオン
・オフ制御する制御回路(7)とを備えている。図21に
示す制御回路(7)は、図18に示す基準電圧発生器(8)を
互いに(2/3)π[rad]の位相差を有するU、V、W
相の基準電圧VUR,VVR,VWRを発生するU、V、W相基
準電圧発生器(26,27,28)に変更し、比較器(10)、符号検
出器(11)、反転器(12)、デッドタイム形成器(13,14)及
びゲートドライブ回路(15,16)を3組設けた以外は図1
8に示す制御回路(7)と略同様である。
【0008】共振転流回路(17)は、共振用コンデンサ(2
9)と、共振用リアクトル(30)と、3つの転流用IGBT
(31,32,33)と、3つの転流用ダイオード(34,35,36)とか
ら構成される。転流用IGBT(31)のコレクタ端子は、
直流電源(1)の正極端子に接続される。転流用IGBT
(31)のコレクタ−エミッタ端子間には、転流用ダイオー
ド(34)が接続される。転流用IGBT(31)のエミッタ端
子と直流電源(1)の負極端子との間には、転流用IGB
T(32)及び転流用ダイオード(35)が直列に接続される。
転流用IGBT(32)のコレクタ端子と転流用ダイオード
(35)のアノード端子との間には、転流用ダイオード(36)
及び転流用IGBT(33)が直列に接続される。転流用I
GBT(32)及び転流用ダイオード(35)の接続点と転流用
ダイオード(36)及び転流用IGBT(33)の接続点との間
には共振用リアクトル(30)が接続される。転流用ダイオ
ード(36)及び転流用IGBT(33)と電力変換用IGBT
(2,3)との間には共振用コンデンサ(29)が接続される。
また、3つの転流用IGBT(31,32,33)は転流制御回路
(37)によりオン・オフ制御され、3対の電力変換用IG
BT(2,3)、(18,19)、(20,21)のターンオン及びターン
オフ毎に共振転流回路(17)が動作して共振用コンデンサ
(29)の両端の電圧、即ち直流リンク電圧VDLが略0Vに
なる。
【0009】共振転流回路(17)の動作の概略は以下の通
りである。転流用IGBT(31)がオン状態のとき、転流
用IGBT(32,33)を同時にオフ状態からオン状態にす
ると、直流電源(1)から転流用IGBT(32,33)を介して
共振用リアクトル(30)に電流が流れ、エネルギが蓄積さ
れる。このとき、共振用コンデンサ(29)は図示の極性で
直流電源(1)の電圧Eまで充電されている。前記の状態
で、転流用IGBT(31)をオン状態からオフ状態にする
と、共振用リアクトル(30)の蓄積エネルギが転流用IG
BT(32,33)を介して図示とは逆の極性で共振用コンデ
ンサ(29)に供給され、共振用コンデンサ(29)の電荷が略
0になるまで放電される。共振用コンデンサ(29)の電荷
が略0になると、共振用コンデンサ(29)の両端の電圧、
即ち直流リンク電圧VDLが略0Vとなるので、この期間
内に各電力変換用IGBT(2,3)、(18,19)、(20,21)の
スイッチングを行う。これにより、各電力変換用IGB
T(2,3)、(18,19)、(20,21)のターンオン又はターンオ
フ時においてゼロ電圧スイッチング(ZVS)となる。
その後、転流用IGBT(32,33)を同時にオン状態から
オフ状態にすると、共振用リアクトル(30)のエネルギは
転流用ダイオード(35)、(36)を介して共振用コンデンサ
(29)に供給され、共振用コンデンサ(29)が図示の極性で
充電される。直流リンク電圧VDLが直流電源(1)の電圧
Eを越えると、転流用ダイオード(34)が導通状態とな
り、共振用コンデンサ(29)の蓄積電荷が直流電源(1)に
帰還されるので、この期間内に転流用IGBT(31)をオ
フ状態からオン状態にする。これにより、転流用IGB
T(31)のターンオン時においてゼロ電圧スイッチングと
なる。なお、図21に示す共振転流回路(17)の動作の詳
細は、例えば「安常、中岡:新世代3相電圧型ZVS−
PWMインバータ・コンバータ用共振DCリンク回路ト
ポロジーと特性評価、パワーエレクトロニクス研究会論
文誌Vol.21,No.2(1996)」に記載されている。
【0010】制御回路(7)内のU、V、W相の基準電圧
UR,VVR,VWR及び鋸歯搬送波hの波形を図22(A)に
示し、U、V、W相のPWM信号UU,UV,UWの波形を
それぞれ図22(B)、(C)、(D)に示す。また、負荷
(6)に流れるU、V、W相の電流ILU,ILV,ILWの波形
を図22(E)に示し、共振転流回路(17)の直流リンク電
圧VDLの波形を図22(F)に示す。更に、各電力変換用
IGBT(2,3,18,19,20,21)のコレクタ−エミッタ端子
間に流れるスイッチング電流IT1,IT2,IT3,IT4,
T5,IT6の波形をそれぞれ図23(A)、(B)、(C)、
(D)、(E)、(F)に示す。図22及び図23において、
0〜t18は鋸歯搬送波hの電圧が最大値から最小値に
急激に変化する鋸歯搬送波hのリセットのタイミングを
示す。
【0011】図21に示す共振DCリンク型PWMイン
バータ装置では、共振転流回路(17)の各転流用IGBT
(31,32,33)をスイッチング動作させて直流リンク電圧V
DLを略0Vにし、その期間内に各電力変換用IGBT
(2,3,18,19,20,21)のスイッチングを行うことにより、
各電力変換用IGBT(2,3,18,19,20,21)のターンオン
又はターンオフ時においてゼロ電圧スイッチングとなる
ので、各電力変換用IGBT(2,3,18,19,20,21)のスイ
ッチング動作時のサージ電圧、サージ電流及びスイッチ
ング損失を抑制することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図18に示
す搬送波比較方式のインバータ装置では、基準電圧VR
の正及び負の半周期間に対して鋸波搬送波hの波形が図
19(A)に示すように正負対称の波形とならないため、
比較器(10)から符号検出器(11)を介して出力されるPW
M信号Uの波形が図19(B)に示すように基準電圧VR
の正及び負の半周期間に対して相互に反転した波形とな
らない。即ち、PWM信号Uを示す関数をU(ψ)(ψは
基準電圧VRの位相[rad]を示す)とするとき、U(ψ)
=−U(ψ+π)の関係が成立しないため、交流出力の周
波数に対してPWM信号Uが非対称となり、このような
PWM信号は偶数次の低次高調波成分を多く含む。した
がって、負荷(6)に供給される交流出力電圧VOを示す関
数をV(θ)(θは交流出力電圧VOの位相[rad]を示
す)とするとき、V(θ)=−V(θ+π)の関係が成立せ
ず、正負対称の正弦波形とならないため、偶数次の低次
高調波による交流出力波形の歪みが発生する。また、図
21に示す共振DCリンク型PWMインバータ装置で
は、図22(B)、(C)、(D)、(F)に示すように、各電
力変換用IGBT(2,3)、(18,19)、(20,21)のスイッチ
ング毎に共振転流回路(17)の各転流用IGBT(31,32,3
3)をスイッチング動作させて直流リンク電圧VDLを略0
Vにするため、各電力変換用IGBT(2,3)、(18,19)、
(20,21)のスイッチング動作時のサージ電圧、サージ電
流及びスイッチング損失を低減できるが、共振転流回路
(17)での電力損失が増加する。共振転流回路(17)の動作
回数は、負荷(6)に供給する交流電力の相数が増えるに
従って増加する。更に、共振転流回路(17)の動作時間
は、共振回路を構成する共振用コンデンサ(29)及び共振
用リアクトル(30)の定数で決定される共振周波数に依存
するため、共振転流回路(17)の動作中はスイッチング動
作中の電力変換用IGBT以外の電力変換用IGBTの
スイッチング動作ができない。したがって、共振転流回
路(17)の動作回数の増加に伴って共振転流回路(17)の動
作タイミングの重複が生じ、これにより各電力変換用I
GBT(2,3)、(18,19)、(20,21)がスイッチングできな
い期間が発生するため、スイッチングタイミングの制限
が多い問題点があった。
【0013】そこで、本発明では低次高調波による交流
出力又は交流入力の波形の歪みを低減できる電力変換装
置の制御装置を提供することを目的とする。また、本発
明は共振転流回路を有する場合において共振転流回路で
の電力損失を低減できる電力変換装置の制御装置を提供
することを目的とする。更に、本発明は共振転流回路の
動作タイミングの重複によるスイッチングタイミングの
制限が少ない電力変換装置の制御装置を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を達成するための手段】請求項1に係る発明の電
力変換装置の制御装置(7)は、基準電圧(VR)を出力する
基準電圧発生手段(8)と、交流出力又は交流入力の周波
数よりも十分周波数の高い鋸歯搬送波(h)を出力する搬
送波発生手段(9)と、交流出力又は交流入力の周波数に
対して対称波となる補正信号(S)を出力する補正信号発
生手段(38)とを備え、補正信号(S)により鋸歯搬送波(h)
を補正し、補正された鋸歯搬送波(h1)の電圧レベルと基
準電圧(VR)のレベルとを比較して形成した補正PWM信
号(U1)により、複数のスイッチング素子(2,3)をオン・
オフ制御して直流−交流又は交流−直流間で電力を変換
する。この電力変換装置の制御装置(7)は、鋸歯搬送波
(h)と補正信号(S)との積を表す補正搬送波(h1)を出力す
る乗算手段(39)と、基準電圧発生手段(8)の基準電圧
(VR)のレベルと乗算手段(39)の補正搬送波(h1)の電圧レ
ベルとを比較して、PWM信号(U)を交流出力又は交流
入力の周波数に対して対称波に補正した補正PWM信号
(U1)を出力する比較手段(10)とを備えている。鋸歯搬送
波(h)と補正信号(S)との積信号が乗算手段(39)により形
成され、鋸歯搬送波(h)を交流出力又は交流入力の周波
数に対して対称波に補正した補正搬送波(h1)として出力
される。乗算手段(39)から出力される補正搬送波(h1)の
電圧レベルが比較手段(10)により基準電圧発生手段(8)
の基準電圧(VR)のレベルと比較され、PWM信号(U)を
交流出力又は交流入力の周波数に対して対称波に補正し
た補正PWM信号(U1)として出力される。補正PWM信
号(U1)には偶数次の低次高調波成分が含まれないため、
交流出力又は交流入力の波形が正負対称に補正され、低
次高調波による交流出力又は交流入力の波形の歪みを低
減できる。
【0015】請求項2に係る発明の電力変換装置の制御
装置(7)は、基準電圧(VR)を出力する基準電圧発生手段
(8)と、交流出力又は交流入力の周波数よりも十分周波
数の高い鋸歯搬送波(h)を出力する搬送波発生手段(9)
と、交流出力又は交流入力の周波数に対して対称波とな
る補正信号(S)を出力する補正信号発生手段(38)と、基
準電圧(VR)と補正信号(S)との積を表す補正基準電圧(V
R1)を出力する第1の乗算手段(40)と、補正基準電圧(V
R1)のレベルと鋸歯搬送波(h)の電圧レベルとを比較して
PWM信号(U)を出力する比較手段(10)と、PWM信号
(U)と補正信号(S)との積を表す補正PWM信号(U1)を出
力する第2の乗算手段(41)とを備え、補正PWM信号(U
1)により複数のスイッチング素子(2,3)をオン・オフ制
御して直流−交流又は交流−直流間で電力を変換する。
基準電圧(VR)と補正信号(S)との積信号が第1の乗算手
段(40)により形成され、補正基準電圧(VR1)として出力
される。第1の乗算手段(40)から出力される補正基準電
圧(VR1)のレベルが比較手段(10)により搬送波発生手段
(9)の鋸歯搬送波(h)の電圧レベルと比較され、PWM信
号(U)として出力される。比較手段(10)から出力される
PWM信号(U)と補正信号発生手段(38)の補正信号(S)と
の積信号が第2の乗算手段(41)により形成され、PWM
信号(U)を交流出力又は交流入力の周波数に対して対称
波に補正した補正PWM信号(U1)として出力される。補
正PWM信号(U1)には偶数次の低次高調波成分が含まれ
ないため、交流出力又は交流入力の波形が正負対称に補
正され、低次高調波による交流出力又は交流入力の波形
の歪みを低減できる。また、3つ以上の相出力又は相入
力を有する電力変換装置の制御装置(7)の場合に、全て
の相に対して共通に鋸歯搬送波(h)を使用できるので、
3つ以上の相出力又は相入力を有する電力変換装置に本
発明を適用する場合、請求項1の電力変換装置の制御装
置(7)よりも回路構成を簡略化できる利点がある。
【0016】請求項3に係る発明の電力変換装置の制御
装置(7)は、基準電圧(VR)を出力する基準電圧発生手段
(8)と、交流出力又は交流入力の周波数よりも十分周波
数の高い鋸歯搬送波(h)を出力する搬送波発生手段(9)
と、交流出力又は交流入力の周波数に対して対称波とな
る補正信号(S)を出力する補正信号発生手段(38)と、基
準電圧(VR)と補正信号(S)との積を表す補正基準電圧(V
R1)を出力する乗算手段(39)と、補正基準電圧(VR1)のレ
ベルと鋸歯搬送波(h)の電圧レベルとを比較してPWM
信号(U)を出力する比較手段(10)と、PWM信号(U)から
複数のスイッチング素子(2,3)をオン・オフ駆動する信
号(VG1,VG2)を発生する駆動信号発生手段と、補正信号
(S)の値により駆動信号発生手段の出力信号(VG1,VG2)を
入れ替える信号切換手段(42)とを備え、駆動信号発生手
段から信号切換手段(42)を介して出力される信号(VG1,V
G2)により、複数のスイッチング素子(2,3)をオン・オフ
制御して直流−交流又は交流−直流間で電力を変換す
る。補正信号(S)の値により、複数のスイッチング素子
(2,3)をオン・オフ駆動する信号(VG1,VG2)が信号切換手
段(42)により入れ替わるので、複数のスイッチング素子
(2,3)に流れる電流(IT1,IT2)が交流出力又は交流入力の
周波数に対して対称波に補正される。これにより、複数
のスイッチング素子(2,3)に流れる電流(IT1,IT2)に対し
て偶数次の低次高調波が重畳されないので、交流出力又
は交流入力の波形が正負対称に補正され、低次高調波に
よる交流出力又は交流入力の波形の歪みを低減できる。
【0017】請求項4に係る発明の電力変換装置の制御
装置(7)は、交流出力又は交流入力の電流(IL)を検出す
る電流検出手段(43)を備え、補正信号発生手段(38)は電
流検出手段(43)の検出電流(I)の方向に基づいて補正信
号(S)を発生する。鋸歯搬送波(h)のリセットのタイミン
グが常に複数のスイッチング素子(2,3)のターンオン又
はターンオフのタイミングに同期し、複数のスイッチン
グ素子(2,3)に流れる各電流(IT1,IT2)の波形が正負対称
となるので、交流出力又は交流入力の電流(IL)の波形の
低次高調波による歪みを低減できる。
【0018】請求項5に係る発明の電力変換装置の制御
装置(7)は、複数のスイッチング素子(2)、(3)の直流入
力側又は直流出力側に共振転流回路(17)を接続し、共振
転流回路(17)は搬送波発生手段(9)の鋸歯搬送波(h)のリ
セット時に同期して駆動され出力する直流リンク電圧(V
DL)を略0Vにする。搬送波発生手段(9)の鋸歯搬送波
(h)のリセット時に同期して共振転流回路(17)から出力
される直流リンク電圧(VDL)が略0Vとなるので、複数
のスイッチング素子(2,3)のターンオフ時はゼロ電圧ス
イッチングとなる。これにより、複数のスイッチング素
子(2,3)のターンオフ時のサージ電圧、サージ電流及び
スイッチング損失が低減される。また、搬送波発生手段
(9)の鋸歯搬送波(h)のリセット時に共振転流回路(17)を
駆動するのみで複数のスイッチング素子(2,3)のスイッ
チング損失等を低減できるので、共振転流回路(17)の動
作回数を低減できる。したがって、共振転流回路(17)で
の電力損失を低減できると共に、共振転流回路(17)の動
作タイミングの重複が生じないため、複数のスイッチン
グ素子(2,3)のスイッチングタイミングの制限を少なく
できる。
【0019】請求項6に係る発明の電力変換装置の制御
装置(7)は、複数のスイッチング素子(2,3)の両主端子間
にスナバ用コンデンサ(44,45)を接続し、複数のスイッ
チング素子(2,3)のターンオン時に搬送波発生手段(9)の
鋸歯搬送波(h)がリセットされる。複数のスイッチング
素子(2,3)のターンオン時に搬送波発生手段(9)の鋸歯搬
送波(h)がリセットされ、共振転流回路(17)から出力さ
れる直流リンク電圧(VDL)が略0Vとなるので、複数の
スイッチング素子(2,3)のターンオン時はゼロ電圧スイ
ッチングとなる。これにより、複数のスイッチング素子
(2,3)のターンオン時でのサージ電圧、サージ電流及び
スイッチング損失が低減される。また、複数のスイッチ
ング素子(2,3)のターンオフ時はスナバ用コンデンサ(4
4,45)のスナバ作用によりゼロ電圧スイッチングとな
り、サージ電圧、サージ電流及びスイッチング損失が低
減される。したがって、複数のスイッチング素子(2,3)
の全てのスイッチング動作時においてゼロ電圧スイッチ
ングとなるので、請求項5の場合と比較してサージ電
圧、サージ電流及びスイッチング損失を更に低減できる
利点がある。
【0020】請求項7に係る発明の電力変換装置の制御
装置(7)は、交流出力又は交流入力の電流(IL)を検出す
る電流検出手段(43)を備え、電流検出手段(43)の検出電
流(I)の方向に基づいて複数のスイッチング素子(2,3)の
いずれかのスイッチング動作を休止するゲート切換手段
(50)を備えている。ゲート切換手段(50)により、電流検
出手段(43)の検出電流(I)の方向に基づいて複数のスイ
ッチング素子(2,3)のうち電流の流れない方のスイッチ
ング動作を休止する。したがって、複数のスイッチング
素子(2,3)が同時にスイッチング動作することがないた
め、デッドタイム、即ち複数のスイッチング素子(2,3)
を同時にオフ状態にする期間を設ける必要がなく、制御
装置(7)の回路構成を簡略化できる利点がある。
【0021】請求項8に係る発明の電力変換装置の制御
装置(7)は、基準電圧発生手段(8)の基準電圧(VR)から電
圧補正値(ΔV)を演算する電圧補正値演算手段(53)と、
補正信号(S)の電圧レベルの切換時を含む任意の期間に
基準電圧(VR)に対して電圧補正値(ΔV)を付加して補正
基準電圧(VR2)を出力する補正基準電圧発生手段とを備
えている。補正基準電圧発生手段により、補正信号(S)
の電圧レベルの切換時を含む任意の期間に基準電圧(VR)
に対して電圧補正値演算手段(53)の電圧補正値(ΔV)を
付加し、補正基準電圧(VR2)を出力する。これにより、
補正搬送波(h1)の切換時に発生する補正PWM信号(U1)
のパルス幅の拡がりが抑制されるので、交流出力又は交
流入力の波形の歪みが補正される。したがって、補正搬
送波(h1)の切換時に発生する交流出力又は交流入力の波
形の歪みを最小限に抑えることができる利点がある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明による電力変換装置
の制御装置を搬送波比較方式のインバータ装置に適用し
た一実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。但
し、これらの図面では図18及び図19に示す箇所と実
質的に同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省
略する。本実施の形態のインバータ装置を図1に示す。
即ち、図1に示すインバータ装置の制御装置としての制
御回路(7)は、負荷(6)に供給される交流出力の周波数に
対して対称波となる「+1」又は「−1」の二値の補正
信号Sを出力する補正信号発生手段としての補正信号発
生器(38)と、搬送波発生器(9)の鋸歯搬送波hと補正信
号発生器(38)の補正信号Sとの積を表す補正搬送波h1
を出力する乗算手段としての乗算器(39)とを図18に示
すインバータ装置の制御回路(7)に設けた点に特徴があ
る。また、図1に示す制御回路(7)の比較器(10)は、基
準電圧発生器(8)の基準電圧VRのレベルと乗算器(39)の
補正搬送波h1の電圧レベルとを比較し、符号検出器(1
1)を介して補正PWM信号U1を出力する。その他の回
路構成は、図18に示す従来のインバータ装置と略同様
である。
【0023】図1に示す構成において、図2(A)に示す
搬送波発生器(9)の鋸歯搬送波hと図2(D)に示す補正
信号発生器(38)の補正信号Sとの積信号が乗算器(39)に
より形成される。乗算器(39)から出力される積信号は、
図2(B)に示すように鋸歯搬送波hを負荷(6)に供給さ
れる交流出力の周波数に対して対称波に補正された補正
搬送波h1となる。乗算器(39)から出力される補正搬送
波h1の電圧レベルは、比較器(10)により図2(B)に示
す基準電圧発生器(8)の基準電圧VRのレベルと比較さ
れ、図2(C)に示すようにPWM信号Uを負荷(6)に供
給される交流出力の周波数に対して対称波に補正した補
正PWM信号U1として符号検出器(11)を介して出力さ
れる。比較器(10)から符号検出器(11)を介して出力され
る補正PWM信号U1は、デッドタイム形成器(13)に直
接入力されると共に反転器(12)を介してもう一方のデッ
ドタイム形成器(14)に入力される。デッドタイム形成器
(13,14)によりデッドタイムtDが形成された補正PWM
信号U1及びその反転信号−U1はゲートドライブ回路(1
5,16)に入力され、ゲートドライブ回路(15,16)から第1
及び第2の制御パルス信号VG1,VG2としてそれぞれ各
電力変換用IGBT(2,3)のゲート端子に出力される。
なお、本実施の形態のインバータ装置の主回路の動作
は、図18に示す従来のインバータ装置の主回路の動作
と略同様であるため、説明は省略する。
【0024】図1に示す実施の形態では、乗算器(39)か
ら出力される補正搬送波h1が負荷(6)に供給される交流
出力の周波数に対して対称波になるため、比較器(10)か
ら符号検出器(11)を介して出力される補正PWM信号U
1も負荷(6)に供給される交流出力の周波数に対して対称
波となる。したがって、交流出力の周波数に対して非対
称なPWM信号Uに含まれる偶数次の低次高調波成分が
相殺されるので、補正PWM信号U1には偶数次の低次
高調波成分が含まれない。これにより、負荷(6)に供給
される交流出力の波形が正負対称に補正され、低次高調
波による波形の歪みが少ない交流出力を負荷(6)に供給
することができる。
【0025】本発明は様々な変更実施が可能である。例
えば、図3に示す実施の形態では、負荷(6)に供給され
る交流出力の周波数に対して対称波となる「+1」又は
「−1」の二値の補正信号Sを出力する補正信号発生器
(38)と、基準電圧発生器(8)の基準電圧VRと補正信号発
生器(38)の補正信号Sとの積を表す補正基準電圧VR1
出力する第1の乗算手段としての第1の乗算器(40)と、
比較器(10)の出力信号と補正信号発生器(38)の補正信号
Sとの積を表す補正PWM信号U1を出力する第2の乗
算手段としての第2の乗算器(41)とを図18に示す制御
回路(7)に設けている。また、図3に示す制御回路(7)の
比較器(10)は、第1の乗算器(40)の補正基準電圧VR1
レベルと搬送波発生器(9)の鋸歯搬送波hの電圧レベル
とを比較して、その比較出力をPWM信号Uを出力す
る。その他の回路構成は、図18に示す従来のインバー
タ装置と略同様である。
【0026】図3に示す構成において、基準電圧発生器
(8)の基準電圧VRと補正信号発生器(38)の補正信号Sと
の積信号が第1の乗算器(40)により形成され、補正基準
電圧VR1として出力される。第1の乗算器(40)から出力
される補正基準電圧VR1のレベルは、比較器(10)により
搬送波発生器(9)の鋸歯搬送波hの電圧レベルと比較さ
れ、その比較出力がPWM信号Uとして符号検出器(11)
を介して第2の乗算器(41)に出力される。第2の乗算器
(41)では、比較器(10)から符号検出器(11)を介して出力
されるPWM信号Uと補正信号発生器(38)の補正信号S
との積信号が形成され、その積信号がPWM信号Uを負
荷(6)に供給される交流出力の周波数に対して対称波に
補正された補正PWM信号U1として出力される。これ
以降の動作は図1に示す制御回路(7)の動作と略同様で
あるため、説明は省略する。
【0027】図3に示す実施の形態では、補正PWM信
号U1の波形が図1に示す実施の形態の場合における補
正PWM信号U1の波形と略同一となる。したがって、
図1の実施の形態と略同様の効果が得られる。また、3
つ以上の相出力を有するインバータ装置の場合に、全て
の相に対して共通に鋸歯搬送波hを使用できるので、搬
送波発生器(9)は1つでよく、図1に示す実施の形態の
インバータ装置の制御回路(7)よりも回路構成を簡略化
できる利点がある。
【0028】また、図4に示す実施の形態では、負荷
(6)に供給される交流出力の周波数に対して対称波とな
る「+1」又は「−1」の二値の補正信号Sを出力する
補正信号発生器(38)と、基準電圧発生器(8)の基準電圧
Rと補正信号発生器(38)の補正信号Sとの積を表す補
正基準電圧VR1を出力する乗算器(39)と、補正信号発生
器(38)の補正信号Sの値により一対の電力変換用IGB
T(2,3)をオン・オフ駆動する制御パルス信号VG1,VG2
を入れ替える信号切換手段としての信号切換器(42)とを
図18に示す制御回路(7)に設けている。また、図4に
示す制御回路(7)の比較器(10)は、乗算器(39)の補正基
準電圧VR1のレベルと搬送波発生器(9)の鋸歯搬送波h
の電圧レベルとを比較し、その比較出力をPWM信号U
として出力する。その他の回路構成は、図18に示す従
来のインバータ装置と略同様である。
【0029】図4に示す構成において、基準電圧発生器
(8)の基準電圧VRと補正信号発生器(38)の補正信号Sと
の積信号が乗算器(39)により形成され、補正基準電圧V
R1として出力される。乗算器(39)から出力される補正基
準電圧VR1のレベルは、比較器(10)により搬送波発生器
(9)の鋸歯搬送波hの電圧レベルと比較され、その比較
出力がPWM信号Uとして符号検出器(11)を介して出力
される。比較器(10)から符号検出器(11)を介して出力さ
れるPWM信号Uは、デッドタイム形成器(13)に直接入
力されると共に反転器(12)を介してもう一方のデッドタ
イム形成器(14)に入力される。デッドタイム形成器(13,
14)によりデッドタイムtDが形成されたPWM信号U及
びその反転信号−Uは信号切換器(42)に入力される。信
号切換器(42)では、補正信号発生器(38)の補正信号Sの
値が「+1」のときにデッドタイム形成器(13)、(14)か
ら入力されるデッドタイムtDが形成されたPWM信号
U及びその反転信号−Uをそれぞれゲートドライブ回路
(15,16)に出力し、補正信号Sの値が「−1」のときに
デッドタイム形成器(13,14)から入力される前記の信号
を相互に入れ替えてそれぞれゲートドライブ回路(16,1
5)に出力する。したがって、信号切換器(42)から出力さ
れる信号はPWM信号Uを負荷(6)に供給される交流出
力の周波数に対して対称波に補正した補正PWM信号U
1及びその反転信号−U1に等しくなる。これ以降の動作
は図1に示す制御回路(7)の動作と略同様であるため、
説明は省略する。
【0030】図4に示す実施の形態では、信号切換器(4
2)からゲートドライブ回路(15,16)に入力される信号の
波形が図1及び図3に示す実施の形態の場合と略同一と
なる。よって、図1及び図3の実施の形態と略同様の効
果が得られる。また、PWM機能を持つマイクロコンピ
ュータには、例えば日立製作所製のSH7032等のよ
うに複数の相出力に対するPWM信号が出力でき且つデ
ッドタイムの形成までできるものもあるので、これらの
マイクロコンピュータ1個で制御回路(7)を構成する場
合に、図1及び図3に示す実施の形態のインバータ装置
よりも回路構成を簡素化できる利点がある。
【0031】また、図5に示す実施の形態では、負荷
(6)に供給される交流出力電流ILを検出する電流検出手
段としての電流検出器(43)を一対の電力変換用IGBT
(2,3)と負荷(6)との間の出力ラインに設け、電流検出器
(43)の検出信号Iの符号が正のときに「+1」、負のと
きに「−1」となる補正信号Sを出力する補正信号発生
器(38)と、搬送波発生器(9)の鋸歯搬送波hと補正信号
発生器(38)の補正信号Sとの積を表す補正搬送波h1
出力する乗算器(39)とを図18に示す制御回路(7)に設
けている。また、図5に示す制御回路(7)の比較器(10)
は、基準電圧発生器(8)の基準電圧VRのレベルと乗算器
(39)の補正搬送波h1の電圧レベルとを比較し、符号検
出器(11)を介して補正PWM信号U1を出力する。その
他の回路構成は、図18に示す従来のインバータ装置と
略同様である。
【0032】図5に示す構成において、負荷(6)に供給
される図6(E)に示す交流出力電流ILが電流検出器(4
3)により検出され、その検出信号Iの符号が正のときに
「+1」、負のときに「−1」となる図6(D)に示す補
正信号Sが補正信号発生器(38)から出力される。図6
(D)に示す補正信号発生器(38)の補正信号Sは乗算器(3
9)に入力され、図6(A)に示す搬送波発生器(9)の鋸歯
搬送波hとの積信号が形成される。乗算器(39)から出力
される積信号は、図6(B)に示すように鋸歯搬送波hを
負荷(6)に供給される交流出力の電流ILの周波数に対し
て対称波に補正された補正搬送波h1となる。乗算器(3
9)から出力される補正搬送波h1の電圧レベルは、比較
器(10)により図6(B)に示す基準電圧発生器(8)の基準
電圧VRのレベルと比較され、図6(C)に示すようにP
WM信号Uを負荷(6)に供給される交流出力の電流IL
周波数に対して対称波に補正した補正PWM信号U1
して符号検出器(11)を介して出力される。比較器(10)か
ら符号検出器(11)を介して出力される補正PWM信号U
1は、デッドタイム形成器(13)に直接入力されると共に
反転器(12)を介してもう一方のデッドタイム形成器(14)
に入力される。デッドタイム形成器(13,14)によりデッ
ドタイムtDが形成された補正PWM信号U1及びその反
転信号−U1はゲートドライブ回路(15,16)に入力され、
ゲートドライブ回路(15,16)から第1及び第2の制御パ
ルス信号VG1,VG2としてそれぞれ各電力変換用IGB
T(2,3)のゲート端子に出力される。ゲートドライブ回
路(15,16)から出力される第1及び第2の制御パルス信
号VG1,VG2により、一対の電力変換用IGBT(2,3)が
オン・オフ駆動され、各電力変換用IGBT(2,3)のコ
レクタ−エミッタ端子間にそれぞれ図6(F)及び(G)に
示すようなスイッチング電流IT1,IT2が流れる。ま
た、図6(F)及び(G)に示すように、各電力変換用IG
BT(2,3)に流れるスイッチング電流IT1,IT2が正方向
のときのターンオンのタイミングが図6(A)に示す鋸歯
搬送波hのリセット(立ち下がり部分)のタイミングに
同期する。
【0033】図5に示す実施の形態では、負荷(6)に供
給される交流出力の電流ILの方向の切換時に同期して
補正PWM信号U1が対称波となるので、図1に示す実
施の形態と略同様の効果が得られる。また、図6(D)に
示す補正信号Sの反転信号を使用するか、又は図6(A)
に示す立ち下がり部分がリセット状態となる鋸歯搬送波
hの代わりに立ち上がり部分がリセット状態となる鋸歯
搬送波を使用しても上記と略同様の効果が得られる。こ
の場合は、各電力変換用IGBT(2,3)に流れるスイッ
チング電流IT1,IT2が正方向のときのターンオフのタ
イミングが立ち上がり鋸歯搬送波のリセット(立ち上が
り部分)のタイミングに同期する。更に、図7に示すよ
うに、図5に示す実施の形態を三相インバータ装置に適
用した場合でも得られる作用効果は図5に示す場合と略
同様である。
【0034】次に、本発明による電力変換装置の制御装
置を図21に示す共振DCリンク型PWMインバータ装
置に適用した実施の形態を図8に示す。図8に示す実施
の形態のインバータ装置は、U相、V相及びW相の交流
出力電流ILU,ILV,ILWを検出する電流検出器(43)を図
21に示すU相、V相及びW相の各出力ラインに設け、
電流検出器(43)の検出信号Iの符号が正のときに「+
1」、負のときに「−1」となる補正信号Sを出力する
補正信号発生器(38)と、搬送波発生器(9)の鋸歯搬送波
hと補正信号発生器(38)の補正信号Sとの積を表す補正
搬送波h1を出力する乗算器(39)とを各相毎に図21に
示す制御回路(7)に設けた点に特徴がある。また、図8
に示す制御回路(7)の各相毎に設けられる比較器(10)
は、U、V、W相基準電圧発生器(26,27,28)のU、V、
W相の基準電圧VUR,VVR,VWRのレベルと各相の乗算器
(39)の補正搬送波hU1,hV1,hW1の電圧レベルとを比較
し、各相の符号検出器(11)を介してU、V、W相の補正
PWM信号UU1,UV1,UW1を出力する。転流制御回路(3
7)は、搬送波発生器(9)の鋸歯搬送波hのリセットのタ
イミングに同期して共振転流回路(17)の各転流用IGB
T(31,32,33)をオン・オフ制御する。その他の回路構成
は、図21に示す従来の共振DCリンク型PWMインバ
ータ装置と略同様である。
【0035】図8に示す構成において、負荷(6)に供給
される図9(G)に示すU相、V相及びW相の交流出力電
流ILU,ILV,ILWが電流検出器(43)により検出され、そ
の検出信号IU,IV,IWの符号が正のときに「+1」、
負のときに「−1」となる図9(H)、(I)、(J)に示す
U相、V相及びW相の補正信号SU,SV,SWが各相の補
正信号発生器(38)から出力される。図9(H)、(I)、
(J)に示す各相の補正信号発生器(38)の補正信号SU,S
V,SWは各相の乗算器(39)に入力され、搬送波発生器(9)
の鋸歯搬送波hとの積信号が形成される。各相の乗算器
(39)から出力される積信号は、図9(A)、(B)、(C)に
示すように鋸歯搬送波hを各相の交流出力電流ILU,I
LV,ILWの周波数に対して対称波に補正されたU相、V
相及びW相の補正搬送波hU1,hV1,hW1となる。U相、
V相及びW相の補正搬送波hU1,hV1,hW1の電圧レベル
は、各相の比較器(10)により図9(A)、(B)、(C)に示
すU、V、W相基準電圧発生器(26,27,28)の基準電圧V
UR,VVR,VWRのレベルと比較され、その比較出力が図9
(D)、(E)、(F)に示すようにU、V、W相の交流出力
電流ILU,ILV,ILWの周波数に対して対称波に補正され
たU、V、W相の補正PWM信号UU1,UV1,UW1として
各相の符号検出器(11)を介して出力される。U、V、W
相の補正PWM信号UU1,UV1,UW1は、各相毎の反転器
(12)、デッドタイム形成器(13,14)及びゲートドライブ
回路(15,16)により、第1〜第6の制御パルス信号VG1
〜VG6としてそれぞれ各電力変換用IGBT(2,3)、(1
8,19)、(20,21)のゲート端子に出力される。第1〜第6
の制御パルス信号VG1〜VG6により、3対の電力変換用
IGBT(2,3)、(18,19)、(20,21)がオン・オフ駆動さ
れ、各電力変換用IGBT(2,3,18,19,20,21)のコレク
タ−エミッタ端子間にそれぞれ図10(A)〜(F)に示す
ようなスイッチング電流IT1,IT2,IT3,IT4,IT5,I
T6が流れる。また、図10(A)〜(F)に示すように、各
電力変換用IGBT(2,3,18,19,20,21)に流れるスイッ
チング電流IT1,IT2,IT3,IT4,IT5,IT6が正方向の
ときのターンオフのタイミングが搬送波発生器(9)の鋸
歯搬送波hのリセットのタイミングt0〜t18に同期す
る。搬送波発生器(9)の鋸歯搬送波hのリセットのタイ
ミングt0〜t18に同期して、共振転流回路(17)の各転
流用IGBT(31,32,33)が転流制御回路(37)によりオン
・オフ制御され、共振用コンデンサ(29)の両端の直流リ
ンク電圧VDLが図9(K)に示すように略0Vとなる。共
振転流回路(17)の動作については、図21の場合と略同
様であるので説明は省略する。したがって、各電力変換
用IGBT(2,3)、(18,19)、(20,21)のターンオフのと
きに、共振転流回路(17)が動作して各電力変換用IGB
T(2,3)、(18,19)、(20,21)のコレクタ−エミッタ端子
間の電圧が略0Vとなるので、各電力変換用IGBT
(2,3)、(18,19)、(20,21)のターンオフ時においてゼロ
電圧スイッチング(ZVS)となる。
【0036】図8に示す実施の形態では、負荷(6)に供
給されるU、V、W相の交流出力電流ILU,ILV,ILW
方向の切換時に同期してU、V、W相の補正PWM信号
U1,UV1,UW1が対称波となるので、図1に示す実施の
形態と略同様にU、V、W相の補正PWM信号UU1,U
V1,UW1には偶数次の低次高調波成分が含まれない。こ
れにより、負荷(6)に供給される三相交流出力の波形が
正負対称に補正され、低次高調波による波形の歪みが少
ない三相交流出力を負荷(6)に供給することができる。
また、鋸歯搬送波hの1周期に対して1回のみの共振転
流回路(17)の動作で各電力変換用IGBT(2,3)、(18,1
9)、(20,21)のスイッチング損失を低減できるので、図
21に示すように鋸歯搬送波hの1周期に対して相数に
応じた回数、即ち最高4回、共振転流回路(17)が動作す
る場合に比較して共振転流回路(17)の動作回数を削減す
ることができる。したがって、図21に示す場合よりも
共振転流回路(17)での電力損失を低減することができ
る。また、共振転流回路(17)の動作回数が少ないため、
図21に示すインバータ装置のように共振転流回路(17)
の動作タイミングの重複が生じない。したがって、各電
力変換用IGBT(2,3)、(18,19)、(20,21)がスイッチ
ングできない期間が殆ど無く、スイッチングタイミング
の制限を少なくできる。なお、図8に示す実施の形態で
は、図21に示す共振転流回路(17)を使用したインバー
タ装置を示したが、その他の方式の共振転流回路を用い
ても略同様の効果を得ることが可能である。
【0037】また、図11に示す実施の形態のインバー
タ装置は、図8に示すインバータ装置において各電力変
換用IGBT(2,3)、(18,19)、(20,21)のコレクタ−エ
ミッタ端子間にスナバ用コンデンサ(44,45)、(46,47)、
(48,49)を接続し、各相毎に設けられた補正信号発生器
(38)と乗算器(39)との間に反転器(12)を接続したもので
ある。その他の回路構成は、図8に示すインバータ装置
と略同様である。
【0038】図11に示す構成において、負荷(6)に供
給される図12(G)に示すU相、V相及びW相の交流出
力電流ILU,ILV,ILWが電流検出器(43)により検出さ
れ、その検出信号IU,IV,IWの符号が正のときに「+
1」、負のときに「−1」となる図12(H)、(I)、
(J)に示すU相、V相及びW相の補正信号SU,SV,SW
が各相の補正信号発生器(38)から出力される。図12
(H)、(I)、(J)に示す各相の補正信号発生器(38)の補
正信号SU,SV,SWは反転器(12)を介して乗算器(39)に
入力され、搬送波発生器(9)の鋸歯搬送波hとの積信号
が形成される。各相の乗算器(39)から出力される積信号
は、図12(A)、(B)、(C)に示すように鋸歯搬送波h
を各相の交流出力電流ILU,ILV,ILWの周波数に対して
対称波に補正されたU相、V相及びW相の補正搬送波h
U1,hV1,hW1となる。U相、V相及びW相の補正搬送波
U1,hV1,hW1の電圧レベルは、各相の比較器(10)によ
り図12(A)、(B)、(C)に示すU、V、W相基準電圧
発生器(26,27,28)の基準電圧VUR,VVR,VWRのレベルと
比較され、その比較出力が図12(D)、(E)、(F)に示
すようにU、V、W相の交流出力電流ILU,ILV,ILW
周波数に対して対称波に補正されたU、V、W相の補正
PWM信号UU1,UV1,UW1として各相の符号検出器(11)
を介して出力される。U、V、W相の補正PWM信号U
U1,UV1,UW1は、各相毎の反転器(12)、デッドタイム形
成器(13,14)及びゲートドライブ回路(15,16)により、第
1〜第6の制御パルス信号VG1〜VG6としてそれぞれ各
電力変換用IGBT(2,3)、(18,19)、(20,21)のゲート
端子に出力される。第1〜第6の制御パルス信号VG1
G6により、3対の電力変換用IGBT(2,3)、(18,1
9)、(20,21)がオン・オフ駆動され、各電力変換用IG
BT(2,3,18,19,20,21)のコレクタ−エミッタ端子間に
それぞれ図13(A)〜(F)に示すようなスイッチング電
流IT1,IT2,IT3,IT4,IT5,IT6が流れる。また、図
13(A)〜(F)に示すように、各電力変換用IGBT
(2,3,18,19,20,21)に流れるスイッチング電流IT1,
T2,IT3,IT4,IT5,IT6が正方向のときのターンオン
のタイミングが搬送波発生器(9)の鋸歯搬送波hのリセ
ットのタイミングt0〜t18に同期する。搬送波発生器
(9)の鋸歯搬送波hのリセットのタイミングt0〜t18
同期して、共振転流回路(17)の各転流用IGBT(31,3
2,33)が転流制御回路(37)によりオン・オフ制御され、
共振用コンデンサ(29)の両端の直流リンク電圧VDLが図
12(K)に示すように略0Vとなる。共振転流回路(17)
の動作については、図21の場合と略同様であるので説
明は省略する。したがって、各電力変換用IGBT(2,
3)、(18,19)、(20,21)のターンオンのときに、共振転流
回路(17)が動作して各電力変換用IGBT(2,3)、(18,1
9)、(20,21)のコレクタ−エミッタ端子間の電圧が略0
Vとなるので、各電力変換用IGBT(2,3)、(18,19)、
(20,21)のターンオン時においてゼロ電圧スイッチング
(ZVS)となる。また、各電力変換用IGBT(2,
3)、(18,19)、(20,21)のターンオフ時は、スナバ用コン
デンサ(44,45)、(46,47)、(48,49)がスナバとして作用
して各電力変換用IGBT(2,3)、(18,19)、(20,21)の
コレクタ−エミッタ端子間の電圧が略0Vから緩やかに
上昇するので、各電力変換用IGBT(2,3)、(18,19)、
(20,21)のターンオフ時においてもゼロ電圧スイッチン
グとなる。
【0039】図11に示す実施の形態では、負荷(6)に
供給されるU、V、W相の交流出力電流ILU,ILV,ILW
の方向の切換時に同期してU、V、W相の補正PWM信
号UU1,UV1,UW1が対称波となり、U、V、W相の補正
PWM信号UU1,UV1,UW1には偶数次の低次高調波成分
が含まれないので、負荷(6)に供給される三相交流出力
の波形が正負対称に補正される。したがって、図8に示
す実施の形態と同様に低次高調波による波形の歪みが少
ない三相交流出力を負荷(6)に供給することができる。
また、鋸歯搬送波hの1周期に対して1回のみ共振転流
回路(17)が動作するので、図8に示す実施の形態と同様
に共振転流回路(17)の動作回数を削減して共振転流回路
(17)での電力損失を低減することができる。また、共振
転流回路(17)の動作回数が少ないため、図8に示す実施
の形態と同様にスイッチングタイミングの制限を少なく
できる。更に、各電力変換用IGBT(2,3)、(18,19)、
(20,21)の全てのスイッチング動作時においてゼロ電圧
スイッチングとなるので、図8に示す実施の形態のイン
バータ装置に比較してサージ電圧、サージ電流及びスイ
ッチング損失を更に低減できる利点がある。
【0040】また、図14に示す実施の形態のインバー
タ装置は、図5に示す制御回路(7)のデッドタイム形成
器(13,14)及びゲートドライブ回路(15,16)の代わりに、
補正信号発生器(38)の補正信号Sに応じて一対の電力変
換用IGBT(2,3)のいずれかのスイッチング動作を休
止するゲート切換手段(50)を設けたものである。ゲート
切換手段(50)は、符号検出器(11)及び電力変換用IGB
T(2)のゲート端子及び補正信号発生器(38)間に接続さ
れるゲートドライブ回路(51)と、補正信号発生器(38)に
接続される反転器(12)と、符号検出器(11)及びもう一方
の電力変換用IGBT(3)のゲート端子及び反転器(12)
間に接続されるもう一方のゲートドライブ回路(52)とか
ら構成される。ゲートドライブ回路(51)は、補正信号発
生器(38)の補正信号Sが「+1」のときは符号検出器(1
1)から入力されるPWM信号Uを第1の制御パルス信号
G1として電力変換用IGBT(2)のゲート端子に付与
し、補正信号Sが「−1」のときは電力変換用IGBT
(2)のゲート端子に低(L)レベル一定のオフ信号を付与
する。もう一方のゲートドライブ回路(52)は、補正信号
発生器(38)の補正信号Sが「−1」のときは符号検出器
(11)から反転器(12)を介して入力される反転PWM信号
−Uを第2の制御パルス信号VG2としてもう一方の電力
変換用IGBT(3)のゲート端子に付与し、補正信号S
が「+1」のときはもう一方の電力変換用IGBT(3)
のゲート端子に低(L)レベル一定のオフ信号を付与す
る。その他の回路構成は、図5に示す実施の形態のイン
バータ装置と略同様である。
【0041】図14に示す構成において、負荷(6)に流
れる交流出力の電流ILが電流検出器(43)により検出さ
れ、その検出信号Iの符号が正のときに「+1」、負の
ときに「−1」となる補正信号Sが補正信号発生器(38)
から出力される。補正信号発生器(38)の補正信号Sが
「+1」のときは、ゲート切換手段(50)のゲートドライ
ブ回路(51)から電力変換用IGBT(2)のゲート端子に
第1の制御パルス信号VG1が出力されると共に、もう一
方のゲートドライブ回路(52)からもう一方の電力変換用
IGBT(3)のゲート端子に低(L)レベル一定のオフ信
号が出力される。これにより、負荷(6)に流れる交流出
力の電流ILが正の半周期のときは、電力変換用IGB
T(2)がスイッチング動作されると共にもう一方の電力
変換用IGBT(3)がオフ状態に保持される。また、補
正信号発生器(38)の補正信号Sが「−1」のときは、ゲ
ート切換手段(50)のゲートドライブ回路(51)から電力変
換用IGBT(2)のゲート端子に低(L)レベル一定のオ
フ信号が出力されると共に、もう一方のゲートドライブ
回路(52)からもう一方の電力変換用IGBT(3)のゲー
ト端子に第2の制御パルス信号VG2が出力される。これ
により、負荷(6)に流れる交流出力の電流ILが負の半周
期のときは、電力変換用IGBT(2)がオフ状態に保持
されると共にもう一方の電力変換用IGBT(3)がスイ
ッチング動作される。
【0042】図14に示す実施の形態では、負荷(6)に
供給される交流出力の電流ILの方向に応じて一対の電
力変換用IGBT(2,3)のうち電流の流れない方のスイ
ッチング動作をゲート切換手段(50)により休止する。し
たがって、一対の電力変換用IGBT(2,3)が同時にス
イッチング動作することがないため、図5に示す実施の
形態に比較してデッドタイム形成器(13,14)を省略で
き、制御回路(7)の回路構成を簡素化できる利点があ
る。
【0043】また、図15に示す実施の形態のインバー
タ装置では、基準電圧発生器(8)の基準電圧VRから電圧
補正値ΔVを演算する電圧補正値演算手段としての電圧
補正値演算回路(53)と、鋸歯搬送波hに対する補正信号
Sの値の切換時を含む任意の期間に基準電圧VRに対し
て電圧補正値演算回路(53)の電圧補正値ΔVを付加して
補正基準電圧VR2を出力する補正基準電圧発生手段とを
図1に示すインバータ装置の制御回路(7)に設けてい
る。電圧補正値演算回路(53)は、基準電圧発生器(8)の
基準電圧VRに基づいてΔV=(1−VR 2)/8の関数で
示される電圧補正値ΔVを出力する。補正基準電圧発生
手段は、第1及び第2の遅延回路(54,55)と、第1及び
第2の減算器(56,57)と、乗算器(58)とから構成され
る。第1の遅延回路(54)は、補正信号発生器(38)から出
力される補正信号S0を鋸歯搬送波hの1周期分の時間
だけ遅延させて鋸歯搬送波hに対する補正信号Sを出力
する。第2の遅延回路(55)は、第1の遅延回路(54)から
出力される補正信号Sを更に鋸歯搬送波hの1周期分の
時間だけ遅延させた補正信号S1を出力する。第1の減
算器(56)は、第2の遅延回路(55)から出力される補正信
号S1と補正信号発生器(38)から出力される補正信号S0
との差信号S2を出力する。乗算器(58)は、電圧補正値
演算回路(53)の電圧補正値ΔVと第1の減算器(56)の差
信号S2との積を表す電圧補正信号ΔV1を出力する。第
2の減算器(57)は、基準電圧発生器(8)の基準電圧VR
乗算器(58)の電圧補正信号ΔV1との差を表す補正基準
電圧VR2を出力する。また、図15に示す制御回路(7)
の比較器(10)は、第2の減算器(57)から出力される補正
基準電圧VR2のレベルと乗算器(39)から出力される補正
搬送波h1の電圧レベルとを比較し、符号検出器(11)を
介して補正PWM信号U1を出力する。その他の構成
は、図1に示す制御回路(7)と略同様である。
【0044】図15に示す構成において、補正信号発生
器(38)から出力される補正信号S0が第1の遅延回路(5
4)により鋸歯搬送波hの1周期分の時間だけ遅延され、
図16(B)に示す鋸歯搬送波hに対する補正信号Sとし
て出力される。図16(B)に示す第1の遅延回路(54)の
補正信号Sは、搬送波発生器(9)の鋸歯搬送波hと共に
乗算器(39)に入力され、図16(C)に示す補正搬送波h
1が形成される。これと同時に、第1の遅延回路(54)の
補正信号Sは第2の遅延回路(55)に入力され、補正信号
Sから更に鋸歯搬送波hの1周期分の時間だけ遅延した
補正信号S1が出力される。第2の遅延回路(55)の補正
信号S1は補正信号発生器(38)の補正信号S0と共に第1
の減算器(56)に入力され、補正信号S1と補正信号S0
の差信号S2が出力される。よって、第1の減算器(56)
から出力される差信号S2は鋸歯搬送波hに対する補正
信号Sの電圧レベルの切換時を中心として鋸歯搬送波h
の2周期分の時間のパルス幅を有する矩形パルス信号と
なる。第1の減算器(56)の差信号S2は、電圧補正値演
算回路(53)の電圧補正値ΔV=(1−VR 2)/8と共に乗
算器(58)に入力され、電圧補正信号ΔV1が形成され
る。乗算器(58)の電圧補正信号ΔV1は基準電圧発生器
(8)の基準電圧VRと共に第2の減算器(57)に入力され、
基準電圧VRと電圧補正信号ΔV1との差信号が図16
(A)に示す補正基準電圧VR2として出力される。第2の
減算器(57)の補正基準電圧VR2のレベルは比較器(10)に
より乗算器(39)の補正搬送波h1の電圧レベルと比較さ
れ、それらの比較出力が符号検出器(11)を介して図16
(D)に示す補正PWM信号U1として出力される。これ
以降の動作は図1に示す制御回路(7)の動作と略同様で
あるため、説明は省略する。
【0045】図15に示す実施の形態では、鋸歯搬送波
hに対する補正信号Sの電圧レベルの切換時の前後に基
準電圧VRに対して電圧補正値ΔVを付加して基準電圧
Rを補正することにより、補正搬送波h1の切換時に発
生する補正PWM信号U1のパルス幅の拡がりが抑制さ
れ、負荷(6)に供給される交流出力の波形の歪みが補正
される。したがって、補正搬送波h1の切換時に発生す
る交流出力の波形の歪みを最小限に抑えることができ
る。図16及び図17は、それぞれ基準電圧VRの補正
をした場合としない場合のシミュレーション波形を示
す。補正をしない場合は図17(E)及び(F)に示すよう
に補正搬送波h1の切換時に交流出力の電圧VO及び交流
出力の電流ILの波形が歪むが、補正をした場合は図1
6(E)及び(F)に示すように交流出力の電圧VO及び交
流出力の電流ILの波形の歪みを抑えることができる。
なお、この実施の形態では、電圧補正値ΔVを基準電圧
Rの関数としたが、固定値又は他の演算式でも類似の
作用効果が得られる。
【0046】本発明の実施態様は前記の各実施の形態に
限定されず、更に種々の変更が可能である。例えば、上
記の各実施の形態では、電力変換用スイッチング素子及
び転流用スイッチング素子としてIGBT(絶縁ゲート
型バイポーラトランジスタ)を使用した形態を示した
が、MOS-FET(MOS型電界効果トランジス
タ)、接合型バイポーラトランジスタ、J-FET(接
合型電界効果トランジスタ)又はサイリスタ等も使用可
能である。また、上記の各実施の形態では、単相又は三
相のインバータ装置に本発明を適用した形態を示した
が、4つ以上の相出力を有する多相インバータ装置にも
本発明を適用することが可能である。更に、本発明は直
流電力を交流電力に変換するインバータ装置に限定する
ことなく、交流電力を直流電力に変換するコンバータ装
置にも適用が可能である。特に力率改善型コンバータ装
置に本発明を適用した場合は、交流入力の波形が対称波
となり波形歪みが改善されるので、交流入力電流を交流
入力電圧に正確に追従させることができ、入力力率の改
善効果を更に向上することが可能となる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、低次高調波による交流
出力又は交流入力の波形の歪みを低減できるので、低損
失で高力率の電力変換装置を実現できる。また、共振転
流回路を有する場合は、共振転流回路での電力損失を低
減でき且つスイッチングタイミングの制限が少ないの
で、効率の高い電力変換装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電力変換装置の制御装置を搬送
波比較方式のインバータ装置に適用した一実施の形態を
示す電気回路図
【図2】 図1に示す回路の各部の信号及び電圧を示す
波形図
【図3】 本発明の第2の実施の形態を示す電気回路図
【図4】 本発明の第3の実施の形態を示す電気回路図
【図5】 本発明の第4の実施の形態を示す電気回路図
【図6】 図5に示す回路の各部の信号及び電圧及び電
流を示す波形図
【図7】 図5に示す実施の形態の電力変換装置の制御
装置を三相インバータ装置に適用した場合の実施の形態
を示す電気回路図
【図8】 図21に示す共振DCリンク型PWMインバ
ータ装置に本発明を適用した一実施の形態を示す電気回
路図
【図9】 図8に示す回路の各部の信号及び電圧及び電
流を示す波形図
【図10】 図8に示す各電力変換用IGBTのスイッ
チング電流を示す波形図
【図11】 図8に示すインバータ装置の変更実施の形
態を示す電気回路図
【図12】 図11に示す回路の各部の信号及び電圧及
び電流を示す波形図
【図13】 図11に示す各電力変換用IGBTのスイ
ッチング電流を示す波形図
【図14】 本発明の第5の実施の形態を示す電気回路
【図15】 本発明の第6の実施の形態を示す電気回路
【図16】 図15に示す回路の基準電圧の補正をした
ときのシミュレーション波形図
【図17】 図15に示す回路の基準電圧の補正をしな
いときのシミュレーション波形図
【図18】 従来の搬送波比較方式のインバータ装置を
示す電気回路図
【図19】 図18に示す回路の各部の信号を示す波形
【図20】 図18に示す回路の制御パルス信号を示す
拡大波形図
【図21】 従来の共振DCリンク型PWMインバータ
装置を示す電気回路図
【図22】 図21に示す回路の各部の信号及び電圧及
び電流を示す波形図
【図23】 図21に示す各電力変換用IGBTのスイ
ッチング電流を示す波形図
【符号の説明】
(1)・・直流電源、 (2,3)・・電力変換用IGBT(ス
イッチング素子)、(4,5)・・ダイオード、 (6)・・負
荷、 (7)・・制御回路(制御装置)、 (8)・・基準電
圧発生器(基準電圧発生手段)、 (9)・・搬送波発生
器(搬送波発生手段)、 (10)・・比較器(比較手
段)、 (11)・・符号検出器、 (12)・・反転器、 (1
3,14)・・デッドタイム形成器、 (15,16)・・ゲートド
ライブ回路、 (17)・・共振転流回路、 (18,19,20,2
1)・・電力変換用IGBT、 (22,23,24,25)・・ダイ
オード、 (26)・・U相基準電圧発生器、 (27)・・V
相基準電圧発生器、 (28)・・W相基準電圧発生器、
(29)・・共振用コンデンサ、(30)・・共振用リアクト
ル、 (31,32,33)・・転流用IGBT、 (34,35,36)・
・転流用ダイオード、 (37)・・転流制御回路、 (38)
・・補正信号発生器(補正信号発生手段)、 (39)・・
乗算器(乗算手段)、 (40)・・第1の乗算器(第1の
乗算手段)、 (41)・・第2の乗算器(第2の乗算手
段)、 (42)・・信号切換器(信号切換手段)、 (43)
・・電流検出器(電流検出手段)、 (44,45,46,47,48,
49)・・スナバ用コンデンサ、 (50)・・ゲート切換手
段、 (51,52)・・ゲートドライブ回路、 (53)・・電
圧補正値演算回路(電圧補正値演算手段)、 (54)・・
第1の遅延回路、 (55)・・第2の遅延回路、(56)・・
第1の減算器、 (57)・・第2の減算器、 (58)・・乗
算器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/12 H02M 1/08 H02M 7/217 H02M 7/48

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準電圧を出力する基準電圧発生手段
    と、交流出力又は交流入力の周波数よりも十分周波数の
    高い鋸歯搬送波を出力する搬送波発生手段と、前記交流
    出力又は交流入力の周波数に対して対称波となる補正信
    号を出力する補正信号発生手段とを備え、 前記補正信号により前記鋸歯搬送波を補正し、補正され
    た前記鋸歯搬送波の電圧レベルと前記基準電圧のレベル
    とを比較して形成した補正PWM信号により、複数のス
    イッチング素子をオン・オフ制御して直流−交流又は交
    流−直流間で電力を変換する電力変換装置の制御装置に
    おいて、 前記鋸歯搬送波と前記補正信号との積を表す補正搬送波
    を出力する乗算手段と、前記基準電圧発生手段の基準電
    圧のレベルと前記乗算手段の補正搬送波の電圧レベルと
    を比較して、PWM信号を交流出力又は交流入力の周波
    数に対して対称波に補正した前記補正PWM信号を出力
    する比較手段とを備えたことを特徴とする電力変換装置
    の制御装置。
  2. 【請求項2】 基準電圧を出力する基準電圧発生手段
    と、交流出力又は交流入力の周波数よりも十分周波数の
    高い鋸歯搬送波を出力する搬送波発生手段と、前記交流
    出力又は交流入力の周波数に対して対称波となる補正信
    号を出力する補正信号発生手段と、前記基準電圧と前記
    補正信号との積を表す補正基準電圧を出力する第1の乗
    算手段と、前記補正基準電圧のレベルと前記鋸歯搬送波
    の電圧レベルとを比較してPWM信号を出力する比較手
    段と、前記PWM信号と前記補正信号との積を表す補正
    PWM信号を出力する第2の乗算手段とを備え、 前記補正PWM信号により、複数のスイッチング素子を
    オン・オフ制御して直流−交流又は交流−直流間で電力
    を変換することを特徴とする電力変換装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 基準電圧を出力する基準電圧発生手段
    と、交流出力又は交流入力の周波数よりも十分周波数の
    高い鋸歯搬送波を出力する搬送波発生手段と、前記交流
    出力又は交流入力の周波数に対して対称波となる補正信
    号を出力する補正信号発生手段と、前記基準電圧と前記
    補正信号との積を表す補正基準電圧を出力する乗算手段
    と、前記補正基準電圧のレベルと前記鋸歯搬送波の電圧
    レベルとを比較してPWM信号を出力する比較手段と、
    前記PWM信号から複数のスイッチング素子をオン・オ
    フ駆動する信号を発生する駆動信号発生手段と、前記補
    正信号の値により前記駆動信号発生手段の出力信号を入
    れ替える信号切換手段とを備え、 前記駆動信号発生手段から前記信号切換手段を介して出
    力される信号により、前記複数のスイッチング素子をオ
    ン・オフ制御して直流−交流又は交流−直流間で電力を
    変換することを特徴とする電力変換装置の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記交流出力又は交流入力の電流を検出
    する電流検出手段を備え、 前記補正信号発生手段は、前記電流検出手段の検出電流
    の方向に基づいて前記補正信号を発生する請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のスイッチング素子の直流入力
    側又は直流出力側に共振転流回路を接続し、 該共振転流回路は、前記搬送波発生手段の鋸歯搬送波の
    リセット時に同期して駆動され出力する直流リンク電圧
    を略0Vにする請求項4に記載の電力変換装置の制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記複数のスイッチング素子の両主端子
    間にスナバ用コンデンサを接続し、 前記複数のスイッチング素子のターンオン時に前記搬送
    波発生手段の鋸歯搬送波がリセットされる請求項5に記
    載の電力変換装置の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記交流出力又は交流入力の電流を検出
    する電流検出手段を備え、 前記電流検出手段の検出電流の方向に基づいて前記複数
    のスイッチング素子のいずれかのスイッチング動作を休
    止するゲート切換手段を備えた請求項1〜6のいずれか
    1項に記載の電力変換装置の制御装置。
  8. 【請求項8】 前記基準電圧発生手段の基準電圧から電
    圧補正値を演算する電圧補正値演算手段と、前記補正信
    号の電圧レベルの切換時を含む任意の期間に前記基準電
    圧に対して前記電圧補正値を付加して補正基準電圧を出
    力する補正基準電圧発生手段とを備えた請求項1〜7の
    いずれか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
JP12916499A 1999-05-10 1999-05-10 電力変換装置の制御装置 Expired - Lifetime JP3326790B2 (ja)

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