JP2001016856A - 交流−直流変換装置 - Google Patents

交流−直流変換装置

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JP2001016856A JP11176933A JP17693399A JP2001016856A JP 2001016856 A JP2001016856 A JP 2001016856A JP 11176933 A JP11176933 A JP 11176933A JP 17693399 A JP17693399 A JP 17693399A JP 2001016856 A JP2001016856 A JP 2001016856A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇圧型3相全波スイッチング整流回路におけ
るスナバ用コンデンサに基づく電力損失を簡単な回路で
低減することができなかった。 【解決手段】 第1〜第6の主ダイオードD1 〜D6 の
主ブリッジ型整流回路を設ける。第1〜第6の主ダイオ
ードD1 〜D6 に並列に第1〜第6の主スイッチQ1 〜
Q6 及び第1〜第6のスナバ用コンデンサC1 〜C6 を
並列接続する。主ブリッジ型整流回路の交流入力端子P
1 、P2 、P3 を第1〜第3の昇圧用リアクトルL1 〜
L3 を介して第1〜第3の交流端子1a〜1cに接続す
る。スイッチング整流回路2の対の直流出力端子間に第
1及び第2の平滑用コンデンサCa、Cb の直列回路を
接続する。スイッチング整流回路2の交流入力端子P1
、P2、P3 と第1及び第2の平滑用コンデンサCa 、
Cb の相互接続点P4 との間に補助3相ブリッジ型ダイ
オ−ド整流回路5と補助リアクトルLa 、Lb と補助ス
イッチQa 、Qb とを接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスイッチング整流回
路を有する交流−直流変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】交流電圧をダイオード整流回路で整流
し、これを平滑用コンデンサで平滑する整流平滑回路は
電圧調整が不可能であり且つ力率が悪いという欠点を有
する。即ち、ダイオード整流平滑回路は、電圧調整回路
を有さないので、入力電圧及び負荷の変動によって出力
電圧が変化する。また正弦波交流電圧のピーク及びこの
近傍のみで平滑用コンデンサの充電電流が流れ、入力電
流波形が正弦波とならず、且つ力率も悪い。この問題を
解決するための整流方式として、整流回路の入力ライン
にリアクトルを接続し、且つ整流ダイオードに並列にト
ランジスタ等の半導体スイッチを接続し、半導体スイッ
チを通して波形改善用の電流を流し、且つ半導体スイッ
チのデューティ比によって直流出力電圧を調整する方式
が知られている。ところで、上記方式の場合には、サー
ジ電圧吸収のために半導体スイッチに並列に接続された
スナバ用コンデンサ又は寄生容量に基づく電力損失が生
じる。この電力損失を低減するために、整流回路の対の
直流出力端子間に補助スイッチを介して共振用リアクト
ルを接続し、コンデンサ又は寄生容量の蓄積エネルギを
半導体スイッチのターンオンの前に放出することが、例
えば特開平9−322542号公報等で知られている。
しかし、この方式では、直流出力ラインの補助リアクト
ルよりも出力側に逆流阻止用ダイオードを接続すること
が必要になり、ここに整流出力の全ての電流が流れるの
で、電圧降下及び電力損失が生じる。
【0003】波形改善及び電圧調整が可能であると共に
主スイッチのターンオフ時のサージ電圧の抑制が可能で
あり、このサージ電圧吸収用コンデンサに基づく電力損
失を低減させることができる交流−直流変換器即ちコン
バータとして、例えば、「電気学会半導体電力研究会S
PC−97−24」の第63〜68頁の神志邦、神戸、
松本、中岡による論文「補助共振転流アームリンク三相
電圧形正弦波コンバータの特性解析」の中に記載されて
いる補助共振転流アームリンク方式のコンバータが知ら
れている。この論文に記載されているコンバータでは、
出力平滑用コンデンサを2つのコンデンサの直列回路で
構成し、この2つのコンデンサの相互接続点(分圧点)
とコンバータの各アームの対の主スイッチの相互接続点
との間に2つの双方向スイッチを介して共振用リアクト
ルを接続している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の補助
共振転流アームリンク回路は、双方向スイッチを使用す
るために回路が複雑になり、且つ双方向スイッチの制御
回路も複雑になり、装置全体が高価になる。また、3相
交流を直流に変換する場合には、各相に補助共振転流ア
ームリンク回路を設けることが必要になり、3個の共振
用リアクトルと3個の双方向スイッチが必要になり、大
型且つコスト高になった。
【0005】そこで、本発明の目的は、比較的簡単な構
成で電力損失の低減を図ることができる昇圧型交流−直
流変換装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は、第1、第2及び第3の交
流端子と、ブリッジ接続された第1、第2、第3、第4、
第5及び第6の主スイッチと前記第1、第2、第3、第4、第
5、及び第6の主スイッチに並列に接続された第1、第2、
第3、第4、第5及び第6の主ダイオ−ド並びに第1、第2、
第3、第4、第5及び第6のスナバ用コンデンサ又は寄生容
量とを有している3相ブリッジ型スイッチング整流回路
と、前記第1、第2及び第3の交流端子と前記スイッチン
グ整流回路の第1、第2及び第3の交流入力端子との間
に接続された第1、第2及び第3の昇圧用リアクトル
と、前記スイッチング整流回路の第1及び第2の直流出
力端子間に接続された第1及び第2の平滑用コンデンサ
の直列回路と、前記スイッチング整流回路の第1、第2
及び第3の交流入力端子に接続された3相ブリッジ型ダ
イオ−ド整流回路と、前記ダイオ−ド整流回路の一方の
直流出力端子と前記第1及び第2の平滑用コンデンサの
相互接続点との間に第1の補助スイッチを介して接続さ
れた第1の補助リアクトルと、前記ダイオ−ド整流回路
の他方の直流出力端子と前記第1及び第2の平滑用コン
デンサの相互接続点との間に第2の補助スイッチ介して
接続された第2の補助リアクトルと、前記スイッチング
整流回路から昇圧出力電圧が得られるように前記第1〜
第6の主スイッチを前記第1〜第3の交流端子の交流電
源電圧の周波数よりも高い繰返し周波数でオン・オフ制
御するための信号を形成し且つ前記第1〜第6のスナバ
用コンデンサのエネルギを前記第1〜第6の主スイッチ
のタ−ンオン前に放出するように前記第1及び第2の補
助スイッチをオン・オフ制御するための信号を形成する
制御回路とを備えた交流−直流変換装置に係わるもので
ある。
【0007】なお、請求項2及び図11に示すように、
第1及び第2の直流出力端子間4a、4bに1つの平滑
用コンデンサC0を接続し、第1及び第2のコンデンサ
Ca、Cbのいずれか一方を省き、コンデンサCaまた
はCbの容量を平滑用コンデンサC0より小さくするこ
とができる。また、請求項3及び図6に示すように、更
に第1及び第2の補助ダイオードDa 、Db と、第1及
び第2のクランプ用コンデンサC11、C12と、第1及び
第2のクランプ用抵抗R1 、R2 とを設けることができ
る。また、請求項4及び図7に示すように、更に第1及
び第2の補助ダイオードDa、Db を補助ブリッジ型ダ
イオード整流回路5と第1及び第2の直流出力端子との
間にそれぞれ接続することができる。また、請求項5及
び図8に示すように、請求項1の第1及び第2の補助リ
アクトルLa 、Lb の代りに共通の補助リアクトルL11
を第1及び第2の補助スイッチQa 、Qb と第1及び第
2の平滑用コンデンサCa 、Cb の相互接続点P4 との
間に接続することができる。また、請求項6及び図12
に示すように第1及び第2の直流出力端子間に1つの平
滑用コンデンサC0を接続し、第1及び第2のコンデン
サCa、Cbのいずれか一方を省き、コンデンサCa、
又はCbの容量を平滑用コンデンサC0よりも小さくす
ることができる。また、請求項7及び図9に示すよう
に、請求項5及び図6の回路においても請求項4及び図
7と同一の第1及び第2の補助ダイオードDa 、Db を
設けることができる。また、請求項8及び図10に示す
ように、共通の補助リアクトルL11を設け、第1及び第
2の補助ダイオードDa 、Db を補助リアクトルL11の
他端と第1及び第2の直流出力端子4a、4bとの間に
それぞれ接続することができる。また、請求項9に示す
ように、第1、第3及び第5のスナバ用コンデンサ又は
第2、第4及び第6のスナバ用コンデンサを省いた構成
にすることができる。
【0008】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、3相のスイッ
チング整流回路を有しているにも拘らず、スナバ用コン
デンサのエネルギを放出させるための回路を3相分独立
して設けることが不要になり、回路構成が簡単になる。
また、補助スイッチを双方向スイッチとすることが不要
であるので、装置の構成が簡単且つ低コストになる。ま
た、請求項3の発明によれば、第1及び第2の補助スイ
ッチに出力電圧V0の1/2以上の電圧が印加されな
い。従って、補助スイッチの低耐圧化が可能である。ま
た、請求項4、7及び8の発明によればダイオード整流
回路のダイオードに発生する過電圧のエネルギを回生す
ることができる。また、請求項5、7、8の発明によれ
ば、補助リアクトルの数を低減することができ、低コス
ト化、小型化が達成される。
【0009】
【実施形態及び実施例】次に、図1〜図12を参照して
本発明の実施形態及び実施例に係わる昇圧型3相全波整
流装置を説明する。
【0010】
【第1の実施例】図1に示す第1の実施例の交流−直流
変換装置は、昇圧型3相全波スイッチング整流装置であ
って、3相正弦波交流電力を供給するための第1、第2
及び第3の交流端子1a、1b、1cと、3相ブリッジ
型スイッチング整流回路2と、負荷3を接続するための
第1及び第2の直流端子4a、4bと、第1及び第2の
平滑用コンデンサCa 、Cb と、第1、第2及び第3の
昇圧用リアクトルL1 、L2 、L3 と、3相ブリッジ型
補助ダイオード整流回路5と、第1及び第2の転流用リ
アクトルとも呼ぶことができる第1及び第2の補助リア
クトルLa 、Lb と、第1及び第2の転流用スイッチと
も呼ぶことができる第1及び第2の補助スイッチQa 、
Qb と、制御回路6と、第1、第2及び第3の電流検出
器7a、7b、7cとを有している。
【0011】3相ブリッジ型スイッチング整流回路2
は、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)
から成る第1、第2、第3、第4、第5及び第6の主ス
イッチQ1 、Q2 、Q3 、Q4 、Q5 、Q6 と、第1、
第2、第3、第4、第5及び第6の主ダイオードD1 、
D2 、D3 、D4 、D5 、D6 と、第1、第2、第3、
第4、第5及び第6のスナバ用コンデンサC1 、C2 、
C3 、C4 、C5 、C6とから成る。第1〜第6の主ス
イッチQ1 〜Q6 は3相ブリッジ型に接続されている。
第1〜第6の主ダイオードD1 〜D6 は第1〜第6の主
スイッチQ1 〜Q6 に逆方向並列に接続されており、第
1〜第6の主スイッチQ1 〜Q6 の内蔵ダイオードとし
て構成されている。なお、第1〜第6の主ダイオードD
1 〜D6 を第1〜第6の主スイッチQ1 〜Q6 と別体と
してもよい。第1〜第6のスナバ用コンデンサC1 〜C
6 は第1〜第6の主スイッチに並列に接続された個別コ
ンデンサ又は寄生容量であり、第1〜第6の主スイッチ
Q1 〜Q6 のターンオフ時のスイッチング損失の低減及
びサージ電圧吸収に寄与する。第1及び第2の主スイッ
チQ1 、Q2 の直列回路(第1のアーム)と第3及び第
4の主スイッチQ3 、Q4 の直列回路(第2のアーム)
と第5及び第6の主スイッチQ5 、Q6 の直列回路(第
3のアーム)とは互いに並列に接続され、この並列回路
が第1及び第2の直流出力端子4a、4bの間に接続さ
れている。第1及び第2の主スイッチQ1 、Q2 の相互
接続点P1 は第1の昇圧用リアクトルL1 を介して第1
の交流端子1aに接続されている。第3及び第4のスイ
ッチQ3 、Q4 の相互接続点P2は第2の昇圧用リアク
トルL2 を介して第2の交流端子1bに接続されてい
る。第5及び第6の主スイッチQ5 、Q6 の相互接続点
P3 は第3の昇圧用リアクトルL3 を介して第3の交流
端子1cに接続されている。
【0012】本発明に従う3相ブリッジ型補助ダイオー
ド整流回路5は、転流用整流回路と呼ぶこともできるも
のであって、第1、第2、第3、第4、第5及び第6の
整流ダイオード8a、8b、8c、8d、8e、8fを
ブリッジ接続した回路から成る。第1及び第2の整流ダ
イオード8a、8bの相互接続点は第1及び第2の主ス
イッチQ1 、Q2 の相互接続点P1 に接続されている。
第3及び第4の整流ダイオード8c、8dの相互接続点
は第3及び第4の主スイッチQ3 、Q4 の相互接続点P
2 に接続されている。第5及び第6の整流ダイオード8
e、8fの相互接続点は第5及び第6の主スイッチQ5
、Q6 の相互接続点P3 に接続されている。
【0013】第1及び第2の平滑用コンデンサCa 、C
b は互いに同一のキャパシタンス値を有して互いに直列
に接続され、この直列回路が第1及び第2の直流出力端
子4a、4b間に接続されている。第1及び第2の平滑
用コンデンサCa 、Cb は直流出力電圧V0 を1/2に
分割する機能を有し、それぞれがV0 /2の電源として
機能する。
【0014】3相ブリッチ型補助ダイオード整流回路5
の正側の出力端子5aと第1及び第2の平滑用コンデン
サCa 、Cb の相互接続点P4 との間に、第1の転流用
リアクトルとも呼ぶことができる第1の補助リアクトル
La を介して第1の補助スイッチQa が接続されてい
る。3相ブリッチ型補助ダイオード整流回路5の負側の
出力端子5bと上記接続点P4 との間に第2の補助リア
クトルLb を介して第2の補助スイッチQb が接続され
ている。
【0015】第1、第2及び第3の交流端子1a、1
b、1cは、ライン9a、9b、9cによって制御回路
6に接続されている。第1、第2及び第3の電流検出器
7a、7b、7cは第1、第2及び第3の交流端子1
a、1b、1cと第1、第2及び第3の接続点P1 、P
2 、P3 との間のラインに流れる電流を検出し、これを
ライン10a、10b、10cによって制御回路6に送
る。ライン11は第1及び第2の直流出力端子4a、4
b間の電圧を制御回路6に送る。
【0016】制御回路6は、第1〜第6の主スイッチQ
1 〜Q6 のゲート電極(制御端子)に図3(A)〜
(F)に示す第1〜第6の主ゲート信号G1 〜G6 を供
給し、第1及び第2の補助スイッチQa 、Qb のゲート
電極(制御端子)に図3(G)(H)に示す第1及び第
2の補助ゲート信号Ga 、Gb を供給するように構成さ
れている。制御回路6による第1〜第6の主スイッチQ
1 〜Q6 の制御は、第1〜第3の交流端子1a、1b、
1cの交流電圧よりも高い一定の直流出力電圧V0を得
ると共に、交流端子1a、1b、1cに流れる電流の波
形が近似正弦波になるように行われる。制御回路6によ
る第1及び第2の補助スイッチQa 、Qb の制御は、第
1〜第6の主スイッチQ1 〜Q6 がターンオンする前に
第1〜第6のスナバ用コンデンサC1 〜C6 のエネルギ
を放出させるように行われる。
【0017】図1の制御回路6は図2に示すように、入
力電圧検出回路21と、出力電圧検出回路22と、電流
検出回路23と、演算回路24と、電圧基準信号形成回
路25と、第1の比較回路26と、鋸波発生器27と、
電流極性信号形成回路28と、主スイッチゲート信号分
配回路29と、基準値発生器30と、第2の比較回路3
1と、パルス付加回路32と、分配制御回路33と、補
助スイッチゲート信号分配回路34とから成り、主スイ
ッチゲート信号分配回路29から図3(A)〜(F)に
示す第1〜第6の主ゲート信号G1 〜G6 を第1〜第6
の主スイッチQ1 〜Q6 のゲート電極(制御端子)に供
給し、補助スイッチゲート信号分配回路33から図3
(G)(H)に示す第1及び第2の補助スイッチゲート
信号Ga 、Gb を第1及び第2の補助スイッチQa 、Q
b のゲート電極に供給するように構成されている。な
お、図2では制御回路6がアナログ回路で示されている
が、この一部又は全部をディジタル信号処理回路で形成
することができる。
【0018】図2の入力電圧検出回路21は、ライン9
a、9b、9cによって図1の第1〜第3の交流端子1
a、1b、1cに接続され、これ等の相電圧を示すU
相、V相、W相の検出電圧Vu 、Vv 、Vw を出力す
る。なお、ここでは説明を容易にするために入力電圧検
出回路21の入力と出力との両方を同一記号で示してい
る。
【0019】演算回路24は、直流出力電圧V0が目標
値になるように正弦波の第1、第2及び第3の検出電圧
Vu 、Vv 、Vwの振幅を出力電圧検出回路22の検出
電圧V0によって調整し、且つ入力電流Iu、Iv、Iwを
正弦波にするように、電流検出回路23の電流検出信号
Iu、Iv、Iwによって第1、第2及び第3の検出電圧
Vu、Vv、Vwの振幅を調整して第1、第2及び第3の
補正正弦波電圧をVu1´、Vv1´、Vw1´を出力する。
このため、演算回路24は、出力電圧基準値と直流出力
検出電圧V0との誤差信号を形成する手段と、この誤差
信号を交流検出電圧Vu、Vv、Vwに乗算する乗算手段
と、この乗算手段の出力と電流検出信号の誤差信号(比
較信号)を形成する回路とを有している。この種の回路
は周知であるので詳しい説明を省略する。
【0020】電圧基準信号形成回路25は、図4(A)
に示す第1、第2及び第3の電圧基準信号Vu1、Vv1、
Vw1を得るものである。第1の電圧基準信号Vu1は、図
4(A)で太い実線で示されており、図4のt0 〜t1
の0〜60度区間及びt3 〜t4 の180〜240度区
間で正弦波の210〜270度の波形に相当する値をと
り、t1 〜t2 の60〜120度区間及びt4 〜t5 の
240〜300度区間で鋸波電圧Vt の最低レベル以下
の値をとり、t2 〜t3 の120〜180度区間及びt
5 〜t6 の300〜360度区間で正弦波の270〜3
30度の波形に相当する値をとる。第2の電圧基準信号
Vv1は、図4(A)で細い実線で示されており、t0 〜
t1 の0〜60度区間及びt3 〜t4 の180〜240
度区間で鋸波電圧Vt の最低レベル以下の値をとり、t
1 〜t2 の60〜120度区間及びt4 〜t5 の240
〜300度区間で正弦波の270〜330度の波形に相
当する値をとり、t2 〜t3 の120〜180度区間及
びt5 〜t6 の300〜360度区間で正弦波の210
〜270度の波形に相当する値をとる。第3の電圧基準
信号Vw1は、図4(A)で破線で示されており、t0 〜
t1 の0〜60度区間及びt3 〜t4 の180〜240
度区間で正弦波の270〜330度の波形に相当する値
をとり、t1 〜t2 の60〜120度区間及びt4 〜t
5 の240〜300度区間で正弦波の210〜270度
の波形に相当する値をとり、t2 〜t3 の120〜18
0度区間及びt5 〜t6 の300〜360度区間で鋸波
電圧Vt の最低レベル以下の値をとる。図4(A)にお
ける0〜360度の表示は、U相検出電圧Vu 又はU相
電流Iu の1周期を基準にして示されている。なお、図
4のt1〜t2区間の第1、第2及び第3の電圧基準信号Vu
1、Vv1、Vw1は次式示すことができる。 Vu1=−1 Vv1=1−V1 cos(θ) Vw1=1−V1 cos(θ−π/3) 但し、鋸波電圧Vtの最大値を+1、最小値を−1、V
1は0〜2の範囲の電圧振幅基準値、t1をθ=0とし
て上記式は示されている。図4のt1〜t2以外の区間に
おいても、t1〜t2区間と同様にVu1、Vv1、Vw1を求
めることができる。この電圧基準信号形成回路25は、
図4(A)の第1、第2及び第3の電圧基準信号Vu1、V
v1、Vw1を形成するために、演算回路24及び電流極性
信号形成回路28に接続されている。
【0021】出力電圧検出回路22は、ライン11の直
流出力電圧V0 を検出し、これを演算回路24に送る。
なお、図2では説明を簡単にするために出力電圧検出回
路22の入力と出力との両方がV0 で示されている。こ
の実施例では目標出力電圧を示す基準値と出力検出電圧
との誤差信号を形成する回路を演算回路24側に設けた
が、これを検出回路22に設けることもできる。
【0022】鋸波発生回路27は、図4(A)に示す鋸
波電圧Vt を発生する。鋸波電圧Vt は電源電圧Vu 、
Vv 、Vw の周波数(例えば50Hz)よりも十分に高い
繰返し周波数(例えば25kHz )で三角波(搬送波)を
発生する。鋸波電圧Vt は図5(A)に示すように傾斜
を有して立上った後に垂直に立下る波形を有する。
【0023】第1の比較回路26は、第1、第2及び第
3の電圧基準信号Vu1、Vv1、Vw1と鋸波電圧Vt とを
比較する3つの比較器(コンパレータ)から成り、図4
(E)(F)(G)に示す第1、第2及び第3の比較出
力Pu 、Pv 、Pw を出力する。第1の比較出力Pu は
図4のt0 〜t1 区間、t2 〜t4 区間、t5 〜t6区
間にPWMパルスを有する。第2の比較出力Pv はt1
〜t3 区間、t4 〜t6 区間にPWMパルスを有する。
第3の比較出力Pw はt0 〜t2 区間、t3 〜t5 区間
にPWMパルスを有する。
【0024】図4(E)(F)(G)の第1、第2及び
第3の比較出力Pu 、Pv 、Pw は、分配回路29によ
って図3(A)〜(F)の第1〜第6のゲート信号G1
〜G6 に示すように分配される。この分配を行うため
に、電流検出回路23及び電流極性信号形成回路28が
設けられている。電流検出回路23はライン10a、1
0b、10cによって図1の第1、第2及び第3の電流
検出器7a、7b、7cに接続されており、第1、第2
及び第3の交流端子1a、1b、1c及び第1、第2及
び第3の昇圧用リアクトルL1 、L2 、L3 を流れる図
4(B)(C)(D)に示すU相、V相、W相の電流I
u 、Iv 、Iw を検出する。なお、図2では説明を簡略
化するために電流検出回路23の入力と出力との両方が
同一のIu、Iv 、Iw で示されている。
【0025】電流極性信号形成回路28は、電流検出回
路23から得られる図4(B)(C)(D)の正弦波又
は近似正弦波を図4(H)(I)(J)に示す方形波か
ら成る第1、第2及び第3の電流極性信号Iu1、Iv1、
Iw1に整形するための3つの波形整形回路から成る。図
4(B)(C)(D)と図4(H)(I)(J)との比
較から明らかなように電流Iu 、Iv 、Iw の正の半波
の期間に各電流極性信号Iu1、Iv1、Iw1が高レベル
(H)となり、その負の半波の期間に各電流極性信号I
u1、Iv1、Iw1が低レベル(L)になる。電流極性信号
形成回路28から得られた第1、第2及び第3の電流極
性信号Iu1、Iv1、Iw1は電圧基準形成回路25、第1
の分配回路29及び分配制御回路33に送られる。電圧
基準信号形成回路25は、演算回路24から得られた補
正正弦波電圧Vu1´、Vv1´、Vw1´を第1、第2、第
3の電流極性信号Iu1、Iv1、Iw1に基づいて図4の電
圧基準信号Vu1、Vv1、Vw1に変形する。第1の分配回
路29は、第1、第2及び第3の電流極性信号Iu1、I
v1、Iw1の高レベル期間に図4(E)(F)(G)の第
1、第2及び第3の比較出力Pu 、Pv 、Pw を抽出し
て図3(B)(D)(F)に示す第2、第4及び第6の
ゲート信号G2 、G4 、G6 を形成し、これを第2、第
4及び第6の主スイッチQ2 、Q4 、Q6 のゲートに送
り、また、第1、第2及び第3の電流極性信号Iu1、I
v1、Iw1の低レベル期間に図4(E)(F)(G)の第
1、第2及び第3の比較出力Pu 、Pv 、Pw を抽出し
て図3(A)(C)(E)に示す第1、第3及び第5の
ゲート信号G1 、G3 、G5 を形成し、これを第1、第
3及び第5の主スイッチQ1 、Q3 、Q5 のゲートに送
る。
【0026】基準値発生器30は、図5(A)に示す鋸
波電圧Vt の上方を横切る直流電圧から成る基準値Vr
を発生するものである。第2の比較回路31は、鋸波電
圧Vt と基準値Vr とを比較し、図5(D)に示すよう
にt1 〜t3 期間に対応する幅を有するパルスP31を発
生する。付加回路32は、図5(D)の比較出力パルス
P31の後縁に時間幅Ta のパルスを付加して図5(E)
に示す補助ゲート信号用パルスP32を出力するものであ
る。この補助ゲート信号用パルスP32は図4(L)に示
すように図4(A)の鋸波電圧Vt に同期して繰返して
発生する。
【0027】分配制御回路33は、図4(H)(I)
(J)に示す第1、第2及び第3の電流極性信号Iu1、
Iv1、Iw1に基づいて図4(K)に示す分配制御信号S
33を出力する排他的論理和回路から成り、第1、第2及
び第3の電流極性信号Iu1、Iv1、Iw1の内で1つのみ
が高レベルとなる期間に高レベルの出力を発生し、その
他は低レベルの出力を発生する。分配制御信号P33は、
図4(K)から明らかなように低レベル区間と高レベル
区間とが交互に配置されたものであり、60度毎に状態
変化が生じている。
【0028】第2の分配回路34は、付加回路32から
出力された図4(L)の補助ゲート信号用パルスP32を
図4(K)の分配制御信号S33によって図5(G)
(H)に示すように分配する。即ち、第2の分配回路3
4は分配制御信号S33のt0 〜t1 、t2 〜t3 、t4
〜t5 の低レベル期間に図4(L)のパルスP32を抽出
して図3(G)の第1の補助ゲート信号Ga を形成し、
これを第1の補助スイッチQa のゲートに供給し、また
図4(K)の分配制御信号S33のt1 〜t2 、t3〜t4
、t5 〜t6 の高レベル期間に図4(L)のパルスP3
2を抽出して図3(H)の第2の補助ゲート信号を形成
し、これを第2の補助スイッチQb のゲートに供給す
る。
【0029】次に、図1の交流−直流変換装置の動作を
図3及び図5を参照して説明する。なお、電流経路は素
子の参照符号のみで示す。第1〜第6の主ダイオードD
1 〜D6 は3相ブリッジに接続されているので、3相全
波整流回路としての機能を有する。しかし、3相スイッ
チング整流回路2において、第1〜第6の主スイッチQ
1 〜Q6 から選択された2つが同時にオン制御される
と、整流機能が停止し、第1〜第3のリアクトルLu 、
Lv 、Lw の内の2つを含む短絡回路が形成される。例
えば、交流電源端子1a、1b、1cに第1、第4及び
第6の主ダイオードD1 、D4 、D6 をオンにする向き
の電圧が発生している期間に第3及び第5の主スイッチ
Q3 、Q5 を同時にオンにすると、1a−L1 −D1 −
Q3 −L2−1bから成る閉回路及び1a−L1 −D1
−Q5 −L3 −1cから成る閉回路が形成される。これ
により、平滑用コンデンサC1 の充電電流に関係のない
昇圧用及び力率改善用電流が流れる。スイッチQ3 、Q
5 のオン時間幅を変えると、昇圧用及び力率改善用電流
の値が変化するので、出力電圧及び力率を目標に近づけ
るように調整することが可能になる。今、3相交流電圧
の一部区間のみの動作を説明したが、別の区間において
も同様な動作が生じる。本実施例では第1〜第6の主ス
イッチQ1 〜Q6 のスイッチング回数を減らすために0
〜360度の全期間で高周波スイッチングせずに、交流
電圧Vu 、Vv 、Vw の各半波において60度の非スイ
ッチング期間を設けている。図3(A)〜(F)の第1
〜第6のゲート信号G1 〜G6 によって第1〜第6の主
スイッチQ1 〜Q6 をオン・オフすると、第1〜第6の
主スイッチQ1 〜Q6 の電流Iq1〜Iq6及び第1〜第6
の主ダイオードD1 〜D6 の電流Id1〜Id6は図3
(I)〜(N)に示すように流れる。図3(I)〜
(N)においては、第1〜第6の主スイッチQ1 〜Q6
の順方向電流が正方向電流として示され、第1〜第6の
主ダイオードD1 〜D6 の順方向電流が負方向電流とし
て示されている。即ち、図3(I)〜(N)のそれぞれ
の上半分に第1〜第6の主スイッチQ1 〜Q6 の電流I
q1〜Iq6が示され、それぞれの下半分に第1〜第6の主
ダイオードD1 〜D6 の電流Id1〜Id6が示されてい
る。第1〜第6の主スイッチQ1 〜Q6 から選択された
2つがオンになっている時には電源電圧Vu 、Vv 、V
w の振幅に対応した振幅を有する電流が主スイッチQ1
〜Q6 及び主ダイオードD1 〜D6 を通って流れる。従
って、入力電流Iu 、Iv 、Iw を正弦波に近似させる
ことができる。前述したように、例えば図3のt1 〜t
2 区間で第3及び第5の主スイッチQ3 、Q5 がオンに
なると、第1の昇圧用リアクトルL1 にエネルギが蓄積
され、第3及び第5の主スイッチQ3 、Q5 がオフにな
ると、U相の電源電圧Vu に第1の昇圧用リアクトルL
1 の電圧を加算した値で出力平滑用コンデンサCa 、C
b が昇圧充電される。
【0030】ところで、主スイッチQ1 〜Q6 のターン
オフ時においては、周知のように、第1〜第6のスナバ
用コンデンサC1 〜C6 はサージ電圧を吸収に寄与し、
且つこの電圧が傾斜を有して上昇する。これにより、ノ
イズの低減及びスイッチング損失の低減を図ることがで
きる。
【0031】第1〜第6のスナバ用コンデンサC1 〜C
6 はこれ等に並列に接続されている主ダイオードD1 〜
D6 及び主スイッチQ1 〜Q6 がオフの時にはほぼ直流
出力電圧V0 に充電されている。もし、この状態で前述
した例えば主スイッチQ3 、Q5 がオンになると、スナ
バ用コンデンサC3 、C5 の電荷が主スイッチQ3 、Q
5 を通って放出され、電力損失になる。また、主スイッ
チQ3 、Q5 の電圧が0Vになる前にリアクトルL1 、
L2 を通る閉回路の電流が主スイッチQ3 、Q5 に流れ
ると、スイッチング損失が生じる。また、スナバ用コン
デンサC3 、C5 の放電電流が急激に流れると、これが
ノイズとなる。この種の問題を解決するために、補助ダ
イオード整流回路5、補助リアクトルLa 、Lb 、補助
スイッチQa 、Qb が設けられている。
【0032】次に、本発明に従うターンオン時における
電力損失の低減動作を図3のtr 時点の前後を示す図5
を参照して説明する。図5におけるt3 時点は図3のt
r 時点に一致している。従って、第3及び第5の主スイ
ッチQ3 、Q5 の第3及び第5のゲート信号G3 、G5
が図5のt3 時点で発生する。第3及び第5の主スイッ
チQ3 、Q5 をゼロ電圧スイッチング(ZVS)させる
ためには図5のt3 時点よりも前に第3及び第5のスナ
バ用コンデンサC3 、C5 の電荷を実質的に零に放出し
ておくことが必要になるので、図5ではt1 時点で図5
(F)に示す第2の補助ゲート信号Gb を発生させる。
t1 時点よりも前は1a−L1 −D1 −Ca −Cb −D
4 −L2 −1bの経路及び1a−L1 −D1 −Ca −C
b −D6−L3 −1cの経路でコンデンサCa 、Cb の
充電電流が流れる。このt1 時点よりも前では、第3及
び第5の主スイッチQ3 、Q5 がオフであり、第3及び
第5のスナバ用コンデンサC3 、C5 はほぼ出力電圧V
0 に充電されている。
【0033】
【t1 〜t2 区間】図5のt1 〜t2 区間では、第2の
補助スイッチQb がオンになるので、t1以前の区間の
主整流回路の他に、1a−L1 −D1 −Ca −Qb −L
b −8d−L2 −1bの経路、及び1a−L1 −D1 −
Ca −Cb −Qb −Lb −8f−L3 −Lc の経路が形
成される。この経路には補助リアクトルLb が含まれて
いるので、第2の補助スイッチQb の電流Ilbは図5
(G)に示すように徐々に増大し、第2の補助スイッチ
Qb のゼロ電流スイッチング(ZCS)が達成される。
第2の補助スイッチQb の電流Ib が流れ始めると、図
5(K)(O)に示すように第4及び第6の主ダイオー
ドD4 、D6 の電流Id4、Id6が徐々に減少し、t2 時
点でゼロになる。
【0034】
【t2 〜t3 区間】t2 〜t3 区間においては、Cb −
Qb −Lb −8d−C4 の経路、Cb −Qb −Lb −8
f−C6 の経路によって第4及び第6のスナバ用コンデ
ンサC4 、C6 が徐々に充電され、これ等の電圧及び第
4及び第6の主スイッチQ4 、Q6の電圧Vq4、Vq6が
図5(G)(N)に示すように徐々に高くなる。また、
C3−Ca −Qb −Lb −8dの共振回路及びC5 −Ca
−Qb −Lb −8fの共振回路が形成され、第3及び
第5のスナバ用コンデンサC3 、C5 の電圧及び第3及
び第5の主スイッチQ3 、Q5 の電圧Vq3、Vq5が図5
(H)(L)に示すように徐々に低下し、t3 時点で実
質的にゼロになる。従って、t3 時点で第3及び第5の
主スイッチQ3 、Q5 を図5(B)(C)に示す第3及
び第5のゲート信号G3 、G5 でターンオン制御する
と、ZVSが達成される。図5(D)に示すパルスP31
の時間幅t1 〜t3 及び第2の補助リアクトルLb の値
は、t3 時点で第3及び第5の主スイッチQ3 、Q5 の
電圧Vq3、Vq5を実質的にゼロにすることができる値に
設定される。今、第1の交流端子1aの交流電流をIu
、出力電圧をV0 、第2の補助リアクトルLb のイン
ダクタンスをL、スナバ用コンデンサC1 〜C6 の容量
をCとすれば、図5のt1 〜t3 期間は、 2Iu (L/V0 )+2(LC)1/2 で決定される。
【0035】
【t3 〜t4 区間】t3 時点で第3及び第5の主スイッ
チQ3 、Q5 がターンオン制御されてオンになるので、
1a−L1 −D1 −Q3 −L2 −1bの経路、及び1a
−L1 −D1 −Q5 −L3 −1cの経路が形成され、図
5(I)(M)に示すように昇圧用及び力率改善用の電
流Iq3、Iq5が流れ始める。第2の補助リアクトルLb
の電流Ilbはt4 時点でゼロになる。
【0036】
【t4 〜t5 区間】t4 〜t5 区間は前のt3 〜t4 区
間と同様に第3及び第5の主スイッチQ3、Q5 がオン
しているので、図5(I)(M)に示すようにこれ等の
電流Iq3、Iq5が流れる。図5(F)に示すように第2
の補助スイッチQb のゲート信号Gb はt3 時点よりも
時間Ta だけ遅れた時点で低レベルになり、第2の補助
スイッチQb がターンオフ制御される。時間Ta はt3
〜t4 の時間幅以上であり且つt3 〜t5 の時間幅以下
に設定される。即ち、第2の補助ゲート信号Gb の高レ
ベルの終端がt4 時点以後になるように設定される。t
4 時点において第2の補助リアクトルLb の電流Ilbが
ゼロになるので、第2の補助スイッチQb のゼロ電流ス
イッチング(ZCS)が達成される。
【0037】
【t5 〜t6 区間】t5 〜t6 区間では第3の主スイッ
チQ3 がオフ、第5の主スイッチQ5 がオンである。t
5 時点で第3のスイッチQ3 がターンオフ制御される
と、1a−L1 −D1 −C3 −L2 −1bの経路で第3
のスナバ用コンデンサC3 が充電され、この電圧及び第
3の主スイッチQ3 の電圧Vq3が図5(H)に示すよう
に電源電圧まで徐々に上昇する。これにより、ノイズの
抑制及びスイッチング損失が低減する。また、第4のス
ナバ用コンデンサC4 の電荷がC4 −L2 −1b−1a
−L1 −D1 −Ca −Cb の経路で放出され、この電圧
及び第4の主スイッチQ4 の電圧Vq4は図5(J)に示
すようt6 時点でゼロになる。
【0038】
【t6 〜t7 区間】t6 〜t7 区間には、第5の主スイ
ッチQ5 のオンが維持され、且つ第4の主ダイオードD
4 が導通する。即ち、t6 時点で第4のスナバ用コンデ
ンサC4 の電圧がゼロになると、第4の主ダイオードD
4 の逆バイアスが解除され、第4の主ダイオードD4 が
オンになり、図5(K)に示すように第4のダイオード
D4の電流Id4が流れる。この結果、t6 〜t7 期間に
は、1a−L1 −D1 −Q5−L3 −1cの経路と1a
−L1 −D1 −Ca −Cb −D4 −L2 −1bの経路と
が形成される。
【0039】
【t7 〜t8 区間】t7 時点で第5の主スイッチQ5 が
図5(C)に示すようにオフ制御されると、第5のスナ
バ用コンデンサC5 が、1a−L1 −D1 −C5 −L3
−1cの経路で充電され、この電圧及び第5の主スイッ
チQ5 の電圧Vq5が図5(L)に示すように徐々に上昇
し、ノイズ抑制及びZVSが達成される。また、第6の
スナバ用コンデンサC6 の電荷が、C6 −L3 −1c−
1a−L1 −D1 −Ca −Cb の経路で放出され、この
電圧及び第6の主スイッチQ6 の電圧Vq6が図5(N)
に示すように徐々に低下し、t8 時点でゼロになる。こ
れにより、t8 時点以後に第6の主ダイオードD6 の導
通が可能になり、図5のt1 時点以前の状態に戻る。
【0040】以上、交流電圧の1周期中のある期間の動
作を説明したが、これ以外の期間においても同様な動作
が生じる。なお、第1の補助スイッチQa は図3(G)
から明らかなように、図3のt0〜t1 、t2 〜t3 、
t4 〜t5 期間にオン・オフし、第1の補助リアクトル
La は第2の補助リアクトルLb と同様に機能する。
【0041】本実施例によれば次の効果が得られる。 (1) 補助ダイオ−ド整流回路5を設け、単方向スイ
ッチから成る第1及び第2の補助スイッチを使用してス
ナバ用コンデンサC1 〜C6 に基づく電力損失を低減さ
せるので、電力損失の低減を簡単且つ低コストの回路で
行うことができる。 (2) 平滑用コンデンサCa 、Cb の前段の直流電源
ラインに逆流阻止用ダイオードを接続することが不要で
あるので、逆流阻止用ダイオードによる電力損失の問題
がなくなり、効率が向上する。 (3) 第1及び第2の補助スイッチQa 、Qb もゼロ
電流スイッチングされるので、ここでの電力損失が小さ
い。 (4) 図2及び図5に示す方法で、第1〜第6の主ス
イッチQ1 〜Q6 のゲート信号G1 〜G6 及び第1及び
第2の補助スイッチQa 、Qb のゲート信号Ga 、Gb
を作成するので、これ等の作成を容易且つ正確に行うこ
とができる。
【0042】
【第2の実施例】次に、図6を参照して第2の実施例の
交流−直流変換装置を説明する。但し、図6及び後述す
る図7〜図11において、図1〜図5と実質的に同一の
部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0043】図6の交流−直流変換装置は、図1の回路
に、第1及び第2の補助ダイオードDa 、Db と、第1
及び第2のクランプ用コンデンサC11、C12と、第1及
び第2のクランプ用抵抗R1 、R2 とを付加し、この他
は図1の回路と同一に構成したものである。第1の補助
ダイオードDa と第1のクランプ用コンデンサC11との
直列回路は第1の補助スイッチQa に並列に接続されて
いる。また、第1のクランプ用コンデンサC11は第1の
クランプ用抵抗R1 を介して第1の平滑用コンデンサC
a に並列に接続されている。第2の補助ダイオードDb
と第2のクランプ用コンデンサC12との直列回路は第2
の補助スイッチQb に並列に接続されている。また第2
のクランプ用コンデンサC12は第2のクランプ用抵抗R
2 を介して第2の平滑用コンデンサCb に並列に接続さ
れている。
【0044】図6の交流−直流変換装置におけるクラン
プ動作以外は図1の装置と同一である。図6の第1及び
第2のクランプ用コンデンサC11、C12は第1及び第2
のクランプ用抵抗R1 、R2 を介して第1及び第2の平
滑用コンデンサCa 、Cb の電圧によって所定電圧値V
0 /2に充電されている。第1及び第2の補助スイッチ
Qa 、Qb に所定電圧V0 /2よりも高い電圧が印加さ
れると、第1及び第2の補助ダイオードDa 、Db が導
通し、第1及び第2の補助スイッチQa 、Qbの電圧が
第1及び第2のクランプ用コンデンサC11、C12の電圧
V0 /2に制限される。従って、第1及び第2の補助ス
イッチQa 、Qb を過電圧から保護することができ、第
1及び第2の補助スイッチQa 、Qb に比較的低コスト
な低耐圧スイッチを使用することが可能になる。なお、
第2の実施例は第1の実施例と同一の作用及び効果も有
する。
【0045】
【第3の実施例】図7に示す第3の実施例の交流−直流
変換装置は、図1の回路に第1及び第2の補助ダイオー
ドDa 、Db を付加し、この他は図1と同一に構成した
ものである。第1及び第2の補助ダイオードDa 、Db
は、補助ダイオ−ド整流回路5の対の出力端子5a、5
bと対の直流出力端子4a、4bとの間に接続されてい
る。
【0046】図5のt3 〜t4 区間のモードからt4 〜
t6 区間のモードに移行する際に、補助ダイオ−ド整流
回路5のダイオード8a〜8fが逆回復状態になる。こ
の時、ダイオード8a〜8fに逆回復電圧サージが発生
することがある。図7の補助ダイオードDa 、Db は上
記の逆回復電圧サージを抑制するために設けられてい
る。図7において、出力電圧V0 よりも高い逆回復電圧
サージが補助ダイオ−ド整流回路5に発生すると、補助
ダイオードDa 又はDb が導通し、補助ダイオード整流
回路5のダイオード8a〜8fの電圧が出力電圧V0 に
抑えられる。例えば、ダイオード8aに出力電圧V0 以
上の過電圧が発生した時には、8a−Da−Ca −Cb
−D2 の回路が成立し、過電圧分のエネルギがコンデン
サCa 、Cb に回生される。なお、第3の実施例は第1
の実施例と同一の効果も有する。
【0047】
【第4の実施例】図8の第4の実施例の交流−直流変換
装置は、図1における第1及び第2の補助リアクトルL
a 、Lb を省き、この代りに、第1及び第2の補助スイ
ッチQa、Qb の相互接続点と第1及び第2の平滑用コ
ンデンサCa 、Cb の相互接続点P4 との間に共通の補
助リアクトルL11を接続し、この他は図1と同一に構成
したものである。
【0048】図8の補助リアクトルL11は図1の第1及
び第2の補助リアクトルLa 、Lbと同一の機能を有す
る。従って、図8の回路にすることによって補助リアク
トルの数を減らしてコストの低減を図ることができる。
なお、図8の第4の実施例は図1の第1の実施例と同一
の作用及び効果も有する。
【0049】
【第5の実施例】図9に示す第5の実施例の交流−直流
変換装置は、図8の第4の実施例の回路に、図7の第3
の実施例と同様に第1及び第2の補助ダイオードDa 、
Db を接続し、この他は図8と同一に形成したものであ
る。従って、図9の第5の実施例は、図1の第1の実施
例の効果と図7の第3の実施例の効果と図8の第4の実
施例の効果とを有する。
【0050】
【第6の実施例】図10の第6の実施例は図8の第4の
実施例の回路に補助ダイオードDa 、Db を接続し、こ
の他は図8と同一に構成したものである。図10では第
1及び第2の補助ダイオードDa 、Db が共通の補助リ
アクトルL11を介して第1及び第2の平滑用コンデンサ
Ca 、Cb に並列に接続されている。
【0051】図10の回路において、図7の回路で説明
したように補助ダイオード整流回路5のダイオード8a
〜8fに逆回復電圧サージが発生すると、この時第1及
び第2の補助スイッチQa 、Qb のいずれかが導通状態
にあるので、第1及び第2の補助ダイオードDa 、Db
のいずれか一方を通るエネルギ回生回路が形成され、過
電圧が抑制される。例えば、ダイオード8aに出力電圧
V0 よりも高い過電圧が発生すると、8a−Qa −Da
−Ca −Cb −D1 の経路が成立し、過電圧分のエネル
ギがコンデンサCa 、Cb に回生され、ダイオード8a
の電圧は出力電圧V0 に制限される。従って、第6の実
施例は、第1、第3及び第4の実施例と同一の効果を有
する。
【0052】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 第1及び第2の平滑用コンデンサCa、Cbの
直列回路に並列にこれよりも容量の大きい出力平滑用コ
ンデンサを接続することができる。また、図11及び図
12に示すように第1及び第2の直流出力端子4a、4
b間に出力平滑用コンデンサC0を接続し、第1のコン
デンサCaを省き、第2のコンデンサCbを出力平滑用
コンデンサC0よりも容量の小さい補助コンデンサとし
て残すことができる。また、図1の第2のコンデンサC
bを省き、第1のコンデンサCaを残し、出力平滑用コ
ンデンサC0を図11及び図12に示すように接続する
ことができる。図11及び図12に示すように変形され
た回路によっても各実施例と同様な効果を得ることがで
きる。 (2) 図2の付加回路32では、図5(D)のパルス
P31の後縁に同期して幅Ta のパルスを形成し、これを
パルスP31に付加することによって図5(E)のパルス
P32を形成しているが、この代りに、図5(A)に示す
ように鋸波電圧Vt を横切る基準電圧Vr2を設け、この
基準電圧Vr2と鋸波電圧Vt との比較によって幅Ta の
パルスを形成し、これを図5(D)のパルスP31に付加
することができる。 (3) 主スイッチQ1 〜Q6 をIGBTとは別のトラ
ンジスタ、FET等の半導体スイッチとすることができ
る。 (4) スナバ用コンデンサC1 〜C6 を主スイッチQ
1 〜Q6 の寄生容量とすることができる。 (5) 第1、第3及び第5のスナバ用コンデンサC1 、
C3 、C5 を省いた構成、又は第2、第4及び第6のス
ナバ用コンデンサC2 、C4 、C6 を省いた構成にする
ことができる。 (6) 第1〜第6の主スイッチQ1 〜Q6 と第1〜第6
の主ダイオードD1 〜D6 の代りに、第1〜第6の双方
向性スイッチを設け、これを図3(I)〜(N)に示す
ように電流が流れるように制御することができる。 (7) 第2の実施例を示す図6の回路に、第3の実施例
を示す図7の補助ダイオ−ドDa、Dbと同一のものを
同一の場所に追加することができる。 (8) 第6の実施例を示す図10の回路に、第5の実施
例を示す図9の補助ダイオ−ドと同一のものを同一場所
に追加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の交流−直流変換装置を示す回路
図である。
【図2】図1の制御回路を詳しく示すブロック図であ
る。
【図3】図1の各部の状態を示す波形図である。
【図4】図2の各部の状態を示す波形図である。
【図5】図1及び図2の各部の状態を示す波形図であ
る。
【図6】第2の実施例の交流−直流変換装置を示す回路
図である。
【図7】第3の実施例の交流−直流変換装置を示す回路
図である。
【図8】第4の実施例の交流−直流変換装置を示す回路
図である。
【図9】第5の実施例の交流−直流変換装置を示す回路
図である。
【図10】第6の実施例の交流−直流変換装置を示す回
路図である。
【図11】変形例の交流−直流変換装置を示す回路図で
ある。
【図12】別の変形例の交流−直流変換装置を示す回路
図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c 交流端子 2 3相ブリッジ型整流回路 3 負荷 4a、4b 直流出力端子 5 補助ダイオ−ド整流回路 6 制御回路 7a、7b、7c 電流検出器 8a〜8f 補助整流ダイオード L1 、L2 昇圧用リアクトル Q1 〜Q6 第1〜第6の主スイッチ D1 〜D6 第1〜第6の主ダイオード C1 〜C6 第1〜第6のスナバ用コンデンサ Ca 、Cb 平滑用コンデンサ La 、Lb 補助リアクトル Qa 、Qb 補助スイッチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2及び第3の交流端子と、 ブリッジ接続された第1、第2、第3、第4、第5及び第6
    の主スイッチと前記第1、第2、第3、第4、第5、及び第6
    の主スイッチに並列に接続された第1、第2、第3、第4、
    第5及び第6の主ダイオ−ド並びに第1、第2、第3、第4、
    第5及び第6のスナバ用コンデンサ又は寄生容量とを有し
    ている3相ブリッジ型スイッチング整流回路と、 前記第1、第2及び第3の交流端子と前記スイッチング整
    流回路の第1、第2及び第3の交流入力端子との間に接
    続された第1、第2及び第3の昇圧用リアクトルと、 前記スイッチング整流回路の第1及び第2の直流出力端
    子間に接続された第1及び第2の平滑用コンデンサの直
    列回路と、 前記スイッチング整流回路の第1、第2及び第3の交流
    入力端子に接続された3相ブリッジ型ダイオ−ド整流回
    路と、 前記ダイオ−ド整流回路の一方の直流出力端子と前記第
    1及び第2の平滑用コンデンサの相互接続点との間に第
    1の補助スイッチを介して接続された第1の補助リアク
    トルと、 前記ダイオ−ド整流回路の他方の直流出力端子と前記第
    1及び第2の平滑用コンデンサの相互接続点との間に第
    2の補助スイッチ介して接続された第2の補助リアクトル
    と、 前記スイッチング整流回路から昇圧出力電圧が得られる
    ように前記第1〜第6の主スイッチを前記第1〜第3の
    交流端子の交流電源電圧の周波数よりも高い繰返し周波
    数でオン・オフ制御するための信号を形成し且つ前記第
    1〜第6のスナバ用コンデンサのエネルギを前記第1〜
    第6の主スイッチのタ−ンオン前に放出するように前記
    第1及び第2の補助スイッチをオン・オフ制御するため
    の信号を形成する制御回路とを備えた交流−直流変換装
    置。
  2. 【請求項2】 第1、第2及び第3の交流端子と、 ブリッジ接続された第1、第2、第3、第4、第5及び第6
    の主スイッチと前記第1、第2、第3、第4、第5、及び第6
    の主スイッチに並列に接続された第1、第2、第3、第4、
    第5及び第6の主ダイオ−ド並びに第1、第2、第3、第4、
    第5及び第6のスナバ用コンデンサ又は寄生容量とを有し
    ている3相ブリッジ型スイッチング整流回路と、 前記第1、第2及び第3の交流端子と前記スイッチング整
    流回路の第1、第2及び第3の交流入力端子との間に接
    続された第1、第2及び第3の昇圧用リアクトルと、 前記スイッチング整流回路の第1及び第2の直流出力端
    子間に接続された平滑用コンデンサと、 その一端が前記第1又は第2の直流出力端子に接続さ
    れ、且つ前記平滑用コンデンサよりも小さい容量を有し
    ている補助コンデンサと、 前記スイッチング整流回路の第1、第2及び第3の交流
    入力端子に接続された3相ブリッジ型ダイオ−ド整流回
    路と、 前記ダイオ−ド整流回路の一方の直流出力端子と前記補
    助コンデンサの他端との間に第1の補助スイッチを介し
    て接続された第1の補助リアクトルと、 前記ダイオ−ド整流回路の他方の直流出力端子と前記補
    助コンデンサの他端との間に第2の補助スイッチ介して
    接続された第2の補助リアクトルと、 前記スイッチング整流回路から昇圧出力電圧が得られる
    ように前記第1〜第6の主スイッチを前記第1〜第3の
    交流端子の交流電源電圧の周波数よりも高い繰返し周波
    数でオン・オフ制御するための信号を形成し且つ前記第
    1〜第6のスナバ用コンデンサのエネルギを前記第1〜
    第6の主スイッチのタ−ンオン前に放出するように前記
    第1及び第2の補助スイッチをオン・オフ制御するため
    の信号を形成する制御回路とを備えた交流−直流変換装
    置。
  3. 【請求項3】 更に、第1及び第2の補助ダイオ−ド
    と、第1及び第2のクランプ用コンデンサと、第1及び
    第2のクランプ用抵抗とを有し、前記第1のクランプ用
    コンデンサは前記第1の補助スイッチに対して前記第1
    の補助ダイオ−ドを介して並列に接続され、第1のクラ
    ンプ用抵抗は前記第1のクランプ用コンデンサと前記第
    1の直流出力端子との間に接続され、前記第2のクラン
    プ用コンデンサは前記第2の補助スイッチに対して前記
    第2の補助ダイオ−ドを介して並列に接続され、前記第
    2のクランプ用抵抗は前記第2のクランプ用コンデンサ
    と前記第2の直流出力端子との間に接続されていること
    を特徴とする請求項1又は2記載の交流−直流変換装
    置。
  4. 【請求項4】 更に、前記ダイオ−ド整流回路の一方の
    直流出力端子と前記第1の直流出力端子との間に接続さ
    れた第1の補助ダイオ−ドと、前記ダイオ−ド整流回路
    の他方の直流出力端子と前記第2の直流出力端子との間
    に接続された第2の補助ダイオ−ドとを有し、前記第1
    及び第2の補助ダイオ−ドは前記第1及び第2の直流出
    力端子間の電圧で逆バイアスされる向きに接続されてい
    ることを特徴する請求項1又は2又は3記載の交流−直
    流変換装置。
  5. 【請求項5】 第1、第2及び第3の交流端子と、 ブリッジ接続された第1、第2、第3、第4、第5及び第6
    の主スイッチと前記第1、第2、第3、第4、第5、及び第6
    の主スイッチに並列に接続された第1、第2、第3、第4、
    第5及び第6の主ダイオ−ド並びに第1、第2、第3、第4、
    第5及び第6のスナバ用コンデンサ又は寄生容量とを有し
    ている3相ブリッジ型スイッチング整流回路と、 前記第1、第2及び第3の交流端子と前記スイッチング整
    流回路の第1、第2及び第3の交流入力端子との間に接
    続された第1、第2及び第3の昇圧用リアクトルと、 前記スイッチング整流回路の第1及び第2の直流出力端
    子間に接続された第1及び第2の平滑用コンデンサの直
    列回路と、 前記スイッチング整流回路の第1、第2及び第3の交流
    入力端子に接続された3相ブリッジ型ダイオ−ド整流回
    路と、 その一端が前記補助コンデンサの他端に接続された補助
    リアクトルと、 前記ダイオ−ド整流回路の一方の直流出力端子と前記補
    助リアクトルの他端との間に接続された第1の補助スイ
    ッチと、 前記ダイオ−ド整流回路の他方の直流出力端子と前記補
    助リアクトルの他端との間に接続された第2の補助スイ
    ッチと、 前記スイッチング整流回路から昇圧出力電圧が得られる
    ように前記第1〜第6の主スイッチを前記第1〜第3の
    交流端子の交流電源電圧の周波数よりも高い繰返し周波
    数でオン・オフ制御するための信号を形成し且つ前記第
    1〜第6のスナバ用コンデンサのエネルギを前記第1〜
    第6の主スイッチのタ−ンオン前に放出するように前記
    第1及び第2の補助スイッチをオン・オフ制御するため
    の信号を形成する制御回路とを備えた交流−直流変換装
    置。
  6. 【請求項6】 第1、第2及び第3の交流端子と、 ブリッジ接続された第1、第2、第3、第4、第5及び第6
    の主スイッチと前記第1、第2、第3、第4、第5、及び第6
    の主スイッチに並列に接続された第1、第2、第3、第4、
    第5及び第6の主ダイオ−ド並びに第1、第2、第3、第4、
    第5及び第6のスナバ用コンデンサ又は寄生容量とを有し
    ている3相ブリッジ型スイッチング整流回路と、 前記第1、第2及び第3の交流端子と前記スイッチング整
    流回路の第1、第2及び第3の交流入力端子との間に接
    続された第1、第2及び第3の昇圧用リアクトルと、 前記スイッチング整流回路の第1及び第2の直流出力端
    子間に接続された平滑用コンデンサの直列回路と、 その一端が前記第1又は第2の直流出力端子に接続さ
    れ、且つ前記平滑用コンデンサよりも小さい容量を有し
    ている補助コンデンサと、 前記スイッチング整流回路の第1、第2及び第3の交流
    入力端子に接続された3相ブリッジ型ダイオ−ド整流回
    路と、 その一端が前記補助コンデンサの他端に接続された補助
    リアクトルと、 前記ダイオ−ド整流回路の一方の直流出力端子と前記補
    助リアクトルの他端との間に接続された第1の補助スイ
    ッチと、 前記ダイオ−ド整流回路の他方の直流出力端子と前記補
    助リアクトルの他端との間に接続された第2の補助スイ
    ッチと、 前記スイッチング整流回路から昇圧出力電圧が得られる
    ように前記第1〜第6の主スイッチを前記第1〜第3の
    交流端子の交流電源電圧の周波数よりも高い繰返し周波
    数でオン・オフ制御するための信号を形成し且つ前記第
    1〜第6のスナバ用コンデンサのエネルギを前記第1〜
    第6の主スイッチのタ−ンオン前に放出するように前記
    第1及び第2の補助スイッチをオン・オフ制御するため
    の信号を形成する制御回路とを備えた交流−直流変換装
    置。
  7. 【請求項7】 更に、前記ダイオ−ド整流回路の一方の
    直流出力端子と前記第1の直流出力端子との間に接続さ
    れた第1の補助ダイオ−ドと、前記ダイオ−ド整流回路
    の他方の直流出力端子と前記第2の直流出力端子との間
    に接続された第2の補助ダイオ−ドとを有し、前記第1
    及び第2の補助ダイオ−ドは前記第1及び第2の直流出
    力端子間の電圧で逆バイアスされる向きに接続されてい
    ることを特徴する請求項5又は6記載の交流−直流変換
    装置。
  8. 【請求項8】 更に、前記補助リアクトルの他端と前記
    第1の直流出力端子との間に接続された第1の補助ダイ
    オ−ドと、前記補助リアクトルの他端と前記第2の直流
    出力端子との間に接続された第2の補助ダイオ−ドとを
    有し、前記第1及び第2の補助ダイオ−ドは前記第1及
    び第2の直流出力端子間の電圧で逆バイアスされる向き
    に接続されていることを特徴とする請求項5又は6又は
    7記載の交流−直流変換装置。
  9. 【請求項9】 前記3相ブリッジ型スイッチング整流回
    路の各ア−ムの一方に接続された前記第1、第3及び第
    5のスナバ用コンデンサ、又はア−ムの他方に接続され
    た前記第2、第4、及び第6のスナバ用コンデンサとを省
    いた構成にすることを特徴とする請求項1乃至8のいず
    れかに記載の交流−直流変換装置。
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