JP3314507B2 - スイッチの取付構造 - Google Patents

スイッチの取付構造

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JP3314507B2
JP3314507B2 JP01006694A JP1006694A JP3314507B2 JP 3314507 B2 JP3314507 B2 JP 3314507B2 JP 01006694 A JP01006694 A JP 01006694A JP 1006694 A JP1006694 A JP 1006694A JP 3314507 B2 JP3314507 B2 JP 3314507B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチを取り付ける
スイッチ取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスイッチの取付構造とし
て、次の2つの構成のものが存在する。その第1のもの
は、図21に示すように、スイッチSと、スイッチSを
取り付ける取付枠Aと、スイッチSの復帰力に抗しなが
ら押圧されることによってスイッチSを開閉するハンド
ルHと、ハンドルHを外囲して取付枠Aを隠蔽するプレ
ートPを固定し得るよう取付枠Aに支持されるプレート
枠Bと、を備えて構成されている。また、第2のもの
は、図22及び図23に示すように、ねじCと、スイッ
チを取り付けた状態でそのねじCを略長円形状のねじ孔
A1に挿通して外部基台に螺着される取付枠Aと、を備
えて構成されている。
【0003】従来の第1のスイッチの取付構造では、ハ
ンドルHは、取付枠Aに取り付けられたスイッチSの復
帰力に抗しながら押圧してスイッチSを開閉すると、ス
イッチSの復帰力により押圧する前の状態になる。
【0004】また、従来の第2のスイッチの取付構造で
は、スイッチSを取り付けた取付枠Aは、そのねじ孔A
1にねじCを挿通されてから外部基台に螺着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる第1のスイッチ
の取付構造にあっては、スイッチSの復帰力が不十分な
ときは、ハンドルHは、必ずしも押圧する前の状態にな
らないので、スイッチSの開閉に支障をきたすことがあ
る。
【0006】かかる第2のスイッチの取付構造にあって
は、スイッチSを取り付けた取付枠Aは、その略長円形
状のねじ孔A1にねじCを挿通されたとき、ねじCの足
部C1の根本部分C2はねじ孔Hに対して長手方向には
余裕があるが、幅方向には余裕がないので、取付位置を
幅方向に調整してから外部基台に螺着することができな
い。
【0007】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、スイッチを開閉したハン
ドルを確実に押圧する前の状態にすることができるスイ
ッチの取付構造を提供することにある。
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、スイッチと、スイッチ
を取り付ける取付枠と、スイッチの復帰力に抗しながら
押圧されることによってスイッチを開閉するハンドル
と、ハンドルを外囲して取付枠を隠蔽するプレートを固
定し得るよう取付枠に支持されるプレート枠と、を備え
てなるスイッチの取付構造において、前記スイッチの復
帰力と同方向の付勢力を前記ハンドルに付与する付勢部
を有するとともに、前記取付枠又は前記プレート枠に取
着される取着部材を設けた構成にしている。
【0010】また、請求項2記載のものは、請求項1記
載のものにおいて、前記プレート枠は前記取付枠に螺着
により支持され、前記取着部材はその螺着のねじにより
前記取付枠に取着されてなる構成にしている。
【0011】また、請求項3記載のものは、請求項1記
載のものにおいて、前記取付枠は外部基台に螺着により
固定され、前記取着部材はその螺着のねじにより前記取
付枠に取着されてなる構成にしている。
【0012】また、請求項4記載のものは、請求項1記
載のものにおいて、前記取着部材は、前記ハンドル又は
前記プレート枠の少なくとも一方に一体的に成形されて
なる構成にしている。
【0013】
【0014】
【作用】請求項1記載のものによれば、ハンドルは、取
付枠に取り付けられたスイッチの復帰力に抗しながら押
圧してスイッチを開閉すると、取付枠又はハンドルを外
囲して取付枠を隠蔽するプレートを固定し得るよう取付
枠に支持されるプレート枠に取着される取着部材の付勢
部により、スイッチの復帰力の方向へ付勢される。
【0015】請求項2記載のものによれば、取着部材
は、プレート枠が取付枠に螺着により支持されるととも
に取付枠に取着される。
【0016】請求項3記載のものによれば、取着部材
は、取付枠が外部基台に螺着により支持されるとともに
取付枠に取着される。
【0017】請求項4記載のものによれば、取着部材
は、ハンドル又はプレート枠の少なくとも一方に一体的
に成形されるので、スイッチを取り付ける現場でハンド
ル又はプレート枠に取着しなくてもよくなる。
【0018】
【0019】
【実施例】本発明の第1実施例を図1及び図2に基づい
て以下に説明する。
【0020】このスイッチの取付構造は、スイッチ1、
取付枠2、取付ねじ3,3、取着部材4、ハンドル5,
5,5、プレート枠6、プレートねじ7,7、プレート
8で構成されている。
【0021】スイッチ1は、スイッチ本体11,11,
11及び押圧部材12,12,12でなっている。スイ
ッチ本体11,11,11は、それぞれプラスッチ等の
成形材料及び金属材料を接合して、装着穴11aを設け
た装着面11bとその装着面11bに対峙する対峙面と
長い両長側面と短い両短側面とを有した略直方体状にそ
れぞれ形成されている。詳しくは、装着面11bの長手
方向の一端角部近くには取着穴11cを設け、他端角部
の近くには規制穴11dを設け、両短側面において装着
面11bよりの部分には略直方体状の係合部11eが設
けらえている。押圧部材12,12,12は、それぞれ
プラスッチ等の成形材料により、スイッチ本体11,1
1,11内に収容された接点装置(図示せず)を開閉し
得る形状に形成されている。
【0022】取付枠2は、メッキされた金属板材によ
り、幅の広い両広幅片21,21及び幅の狭い両狭幅片
22,22で枠状に形成され、略長方形状の開口部23
を有しておりいる。詳しくは、両広幅片21,21は、
その両端近くの中央部にはねじ溝を切られたプレートね
じ孔21a,21aを設け、それぞれのねじ孔21a及
び開口部23の間には長円形の固定ねじ孔21bを設け
ている。両狭幅片は、対峙するよう折曲されており、略
長方形の係合穴22aが設けられている。
【0023】取付ねじ3,3は、ステンレス等の金属材
料により、ねじ溝を切られて比較的長く形成されてい
る。
【0024】取着部材4は、細長いばね板材により、一
方片41及びその一方片と略直交する他方片42を有す
る断面略L字状に折曲形成されている。詳しくは、一方
片41は、その長手方向の両端部が他方片42に平行に
延設してからさらに屈曲して断面略U字状の取着部41
a,41aを設け、その長手方向の両端部及びその間に
は部分的に取着部41a,41aとは逆方向に延設して
からさらに環状に屈曲して、延設方向の付勢力を有する
付勢部41bを設けている。
【0025】ハンドル5,5,5は、プラスチック等の
成形材料により、図2に示すように、それぞれ幅の広い
一方面及び幅の狭い他方面を有する断面略台形状に形成
されている。詳しくは、その両方面と略直交する直交面
は、スイッチの開閉操作をするときに押圧される押圧部
51となっており、その押圧部51と対峙する反対側の
面がスイッチを直接押圧して動作させる動作部52とな
っている。その動作部52において、その中央部から他
方面よりの部分には角穴状の取着穴52aを有した略直
方体状の取着部52bが設けられ、その他方面より部分
には延設された規制部52cを設けている。
【0026】プレート枠6は、プラスチック等の成形材
料により、略長方形状の開口部6aを有する枠状に形成
されている。詳しくは、開口部6aの長手方向に平行な
両平行枠には、開口部6a側の縁端部に凹凸状の内方嵌
合部6bをそれぞれ設け、外側の縁端部に角穴状の外方
嵌合部6bをそれぞれ設け、開口部6aの長手方向に直
交する両直交枠には、略中央にねじ溝を切られたプレー
トねじ孔6d,6dを設けている。
【0027】プレートねじ7,7は、ステンレス等の金
属材料により、ねじ溝を切られて比較的短く形成されて
いる。
【0028】プレート8は、プラスチック等の成形材料
により、略長方形状の開口部8aを有する枠状に形成さ
れている。詳しくは、開口部8aの長手方向に平行な両
平行枠には、開口部8a側の縁端部がそれぞれ内方嵌合
部8bとなっており、外側の縁端部に略直方体状の外方
嵌合部8cを突出して設けられている。
【0029】次に、このスイッチの取付構造により、ス
イッチを壁又は柱等の外部基台(図示せず)に設けらた
配線部(図示せず)を有するスイッチ収容穴(図示せ
ず)に取り付ける工事の手順について以下に述べる。
【0030】先ず、スイッチ本体11,11,11を取
付枠2に取り付ける。詳しくは、スイッチ本体11,1
1,11のそれぞれの係合部11eを取付枠2の係合穴
22aに係合させる。
【0031】次に、スイッチ本体11,11,11を外
部基台の配線部に接続した状態で、取付枠2をスイッチ
収容穴の縁端に固定する。詳しくは、取付枠2の固定穴
21bとスイッチ収容穴の縁端に設けた取付金具(図示
せず)のねじ孔(図示せず)を重ねて取付ねじ3,3に
よりねじ止めする。
【0032】次に、ハンドル5,5,5を取着部材4に
取着する。詳しくは、取着部材4の付勢部41bをハン
ドル5,5,5のそれぞれの取着穴51aに、図2に示
すように、挿入して取着する。
【0033】次に、取着部材4を取付枠2に取り付け
る。詳しくは、取着部材4の取着部41a,41a及び
他方片42で取付枠2の一方の狭幅片22を挟み、取着
部41a,41aをスイッチ本体11,11の取着孔1
1cにそれぞれ嵌め入れる。
【0034】次に、プレート枠6を取付枠2に取り付け
る。詳しくは、プレート枠6のプレートねじ孔6d,6
dを取付枠2のプレートねじ孔21a,21aに重ねて
プレートねじ7,7によりねじ止めする。
【0035】最後に、プレート8をプレート枠6に取り
付ける。詳しくは、プレート8の内方嵌合部8a及びプ
レート枠6の内方嵌合部6aを嵌合し、プレート8の外
方嵌合部8b及びプレート枠6の外方嵌合部6bを嵌合
する。
【0036】次に、ハンドル5を押圧したときの動作に
ついて以下に述べる。ハンドル5の押圧部51を押圧す
ると、取着部材4の付勢部41bを撓ませながら、ハン
ドル5の動作部52がスイッチ1の押圧部材12の復帰
力に抗してスイッチ1を押圧する。このとき、ハンドル
5の規制部52cもスイッチ本体11の規制穴11dの
内部に向かって変位することとなる。そして、押圧部材
12がスイッチ本体11内の接点装置(図示せず)を開
閉し、ハンドル5の規制部52cが規制穴11dの底部
に当接して、ハンドル5の押圧による変位が規制され
る。そして、ハンドルの押圧部51を押圧するのを停止
すると、ハンドル5は、スイッチ1の押圧部材12自体
の復帰力により、動作部52を押圧方向と逆方向に変位
されるとともに、撓んだ取着部材4の付勢部41bがそ
の撓みを解除しようとして変位する方向へ付勢して、押
圧される前の状態に復帰する。
【0037】かかるスイッチの取付構造にあっては、上
記したように、ハンドル5は、スイッチ1の押圧部材1
2の復帰力及び取着部材4の付勢力により、押圧される
前の状態に確実に復帰することができる。
【0038】また、取着部材4は、ねじ等を用いずに取
付枠2に取着することができるので、作業性も良いもの
となっている。
【0039】次に、本発明の第2実施例を図3に基づい
て以下に説明する。なお、第1実施例と実質的に同一の
機能を有する部材には同一の符号を付し、以下に第1実
施例と異なるところのみ記す。
【0040】第1実施例では、取付枠2は、ねじ孔21
c,21cを穿孔しており、取着部材4は、その取着部
41a,41aにより取付枠2に取り付けられる構成に
なっているのに対し、本実施例では、取付枠2は、ねじ
孔21c,21cを穿孔しておらず、取着部材4は、ね
じ止めにより取り付けられる構成になっている。詳しく
は、取着部材4は、その一方片41の長手方向の両端か
ら延設片が延設され、その延設片の先端にねじ孔41c
が穿孔され、取付枠2は、両広幅片21,21の中央よ
り一方狭幅片22に近い部分にねじ孔21c,21cが
穿孔されている。そして、取着部材4は、そのねじ孔4
1c,41c及び取付枠2のねじ孔21c,21cを重
ねて、ねじ9によりねじ止めされる。
【0041】かかるスイッチの取付構造にあっては、第
1実施例のものの効果に加えて、取着部材4は、取付枠
2にねじ止めにより取着されるので、第1実施例のもの
よりもさらに安定するよう取着することができる。
【0042】次に、本発明の第3実施例を図4に基づい
て以下に説明する。なお、第4実施例と実質的に同一の
機能を有する部材には同一の符号を付し、以下に第2実
施例と異なるところのみ記す。
【0043】第3実施例では、取付枠2は、ねじ9によ
り取着部材4をねじ止めして取着する構成になっている
のに対し、本実施例では、取付ねじ3によりねじ止めし
て取着する構成になっている。詳しくは、取着部材4の
長手方向から延設された延設片は、一方片41から遠ざ
かる方向に直角に折曲され、その先端部分に長円形の取
付ねじ孔41d、41dが設けられている。そして、取
着部材4は、その41d、41d及び取付枠2の取付ね
じ孔21b,21bを重ねて、取付枠2をスイッチ収容
穴の縁端に固定するととともに取付ねじ3,3により取
着部材4をねじ止めされる。
【0044】かかるスイッチの取付構造にあっては、第
2実施例のものの効果に加えて、前述したように、取着
部材4は、取付枠2をスイッチ収容穴の縁端に固定する
ととともに取付ねじ3によりねじ止めされるので、第4
実施例のものよりも作業性が良いものとなっており、取
付枠2にねじ孔21c,21cを設ける必要もなくな
る。
【0045】次に、本発明の第4実施例を図5に基づい
て以下に説明する。なお、第3実施例と実質的に同一の
機能を有する部材には同一の符号を付し、以下に第3実
施例と異なるところのみ記す。
【0046】第3実施例では、取着部材4は、取付ねじ
3,3によりねじ止めして取着される構成になっている
のに対し、本実施例では、プレートねじ7,7によりね
じ止めして取着される構成になっている。詳しくは、取
着部材4の長手方向の両端から第3実施例のものよりも
少し長く延設された延設片は、一方片41から遠ざかる
方向に直角に折曲され、その先端部分にねじ溝を切られ
たプレートねじ孔41e,41eが設けられている。そ
して、取着部材4は、そのプレートねじ孔41e,41
e及び取付枠2のプレートねじ孔21a,21aを重ね
て、プレート枠6を取付枠2に取着するととともに取付
ねじ3により取着部材4をねじ止めされる。
【0047】かかるスイッチの取付構造にあっては、第
2実施例のものの効果に加えて、前述したように、取着
部材4は、プレート7を取付枠2に取着するとともにプ
レートねじ7,7によりねじ止めされるので、第3実施
例のものと同様に、第2実施例のものよりも作業性が良
いものとなっており、取付枠2にねじ孔21c,21c
を設ける必要もなくなる。
【0048】次に、本発明の第5実施例を図6に基づい
て以下に説明する。なお、第1実施例と実質的に同一の
機能を有する部材には同一の符号を付し、以下に第1実
施例と異なるところのみ記す。
【0049】第1実施例では、取着部材4は、板ばね材
により形成されてねじ孔21c,21cを穿孔してお
り、プレート枠6は、その内方嵌合部6b,6bが直線
状に形成された構成になっているのに対し、本実施例で
は、取着部材4は、弾性を有した成形材料により、ねじ
孔21c,21cを設けずにハンドル5と一体成形さ
れ、それに伴ってプレート枠6は、内方嵌合部6b,6
bが取着部材4に重ならないよう一部切り欠かれた構成
になっている。詳しくは、取着部材4は、一端がハンド
ル5と一体となって他端がプレート枠6と連結される連
結部43aとなった連結部材43になっている。そし
て、取着部材4は、その他端の連結部43aが溶着等で
プレート枠6と連結される。
【0050】かかるスイッチの取付構造にあっては、第
1実施例のものの効果に加えて、取着部材4は、前述し
たように、ハンドル5と一体成形されているので、取着
部材4として別部材を用いなくてもよく、第1実施例の
ように、ハンドル5を取着部材4に取着しなくてもよく
なる。
【0051】次に、本発明の第6実施例を図7に基づい
て以下に説明する。なお、第5実施例と実質的に同一の
機能を有する部材には同一の符号を付し、以下に第5実
施例と異なるところのみ記す。
【0052】第5実施例では、取着部材4は、ハンドル
5と一体成形されてからプレート枠6に溶着された構成
になっているが、本実施例では、ハンドル5と一体成形
されてからプレート枠6と一体成形された構成、いわゆ
る二重成形された構成となっている。
【0053】かかるスイッチの取付構造にあっては、第
5実施例のものの効果に加えて、前述したように、ハン
ドル5と一体成形されてからプレート枠6と一体成形さ
れているので、第5実施例のように、取着部材4をプレ
ート枠6に溶着しなくてもよくなる。
【0054】なお、第5及び第6実施例では、取着部材
4は、ハンドル5と一体成形されているが、プレート枠
6と一体成形されてから、ハンドル5,5,5を溶着等
で後から取着したり二重成形してもよく、そのときは取
着部材4を別に設けることなく、第1実施例の効果を得
ることができる。
【0055】次に、本発明の第7実施例を図8及び図9
に基づいて以下に説明する。なお、第6実施例と実質的
に同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、以下
に第6実施例と異なるところのみ記す。
【0056】第6実施例では、取着部材4は、1つのハ
ンドル5と一体成形された構成になっているのに対し、
本実施例では、取着部材4は、3つのハンドル5,5,
5と一体成形された構成となっている。
【0057】かかるスイッチの取付構造にあっては、第
6実施例のものの効果に加えて、前述したように、取着
部材4は、3つのハンドル5,5,5と一体成形されて
いるので、成形する回数が少なくてすむ。
【0058】なお、第5乃至第7実施例では、取着部材
4は、1つ又は3つのハンドル5とのみ一体成形されて
いるが、ハンドル5,5,5及びプレート枠6と一体成
形されてもよくそのときは、プレート枠6を溶着により
取着したり成形を2度することもなく製造する工程を少
なくすることができる。
【0059】次に、本発明の第8実施例を図10乃至1
3に基づいて以下に説明する。なお、第1実施例と実質
的に同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、以
下に第1実施例と異なるところのみ記す。
【0060】第1実施例では、取着部材4は、その取着
部41a,42aが取付枠2に取着されるよう形成され
ており、ねじ孔21c,21cを穿孔し、プレート枠6
は、両嵌合部6aに凹凸がなく、ハンドル5,5,5は
それぞれ取着部52bが設けられた構成になっていてい
るのに対し、本実施例では、取着部材4は、プレート枠
7に取着されるようねじ孔21c,21cを設けずに形
成されており、プレート枠7もそれに伴って取着部材4
を取着する部分が一部切り欠かれたように形成され、ハ
ンドル5,5,5も取着部52bの代わりにそれぞれ溶
着部52dを設けている。
【0061】詳しくは、取着部材4は、その一方片41
には、長手方向の両端及びその間が部分的に他方片42
とは逆方向に延設され、延設部分の略中央にそれぞれ溶
着部41fが穿孔され、その他方片42には、周囲及び
中央部を切り欠き長方形状の切り欠き嵌合部42aを設
け、両端及び中央には溶着部42cが穿孔されている。
【0062】ハンドル5,5,5は、その動作部52の
他方面側の両端部が溶着ピン52eを中央に立設した溶
着部52dとなっている。
【0063】プレート枠6は、その一方の嵌合部6aの
両端部及び中央部が切り欠かれて切欠嵌合部6e,6e
となっている。
【0064】次に、ハンドル5を取着部材4に取着する
手順について説明する。ハンドル5は、その溶着ピン5
2dを、図13に示すように、取着部材4の溶着部42
cに挿通して溶着する。
【0065】次に、取着部材4をプレート枠6に取着す
る手順について説明する。取着部材4は、その中央嵌合
部42a及び両端嵌合部42b,42bをプレート枠6
の切欠嵌合部6e,6eに嵌合し、その溶着部42cを
プレート枠6と溶着する。
【0066】かかるスイッチの取付構造にあっては、第
1実施例のものの効果を得ることができる。
【0067】なお、本実施例では、取着部材4をプレー
ト枠6に溶着により固定しているが、これに限らずかし
めピン等を用いて固定してもよい。
【0068】次に、本発明の第9実施例を図14及び図
15に基づいて以下に説明する。なお、第8実施例と実
質的に同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、
以下に第8実施例と異なるところのみ記す。
【0069】第8実施例では、取着部材4は、円状の溶
着部41cを設け、プレート枠7に取着されるよう略直
線状に形成し、プレート枠6もそれに伴って取着部材4
を取着する部分が一部切り欠かれた構成となっているの
に対し、本実施例では、取着部材4は、略十字状の溶着
部44cを設け、取付枠2に取着されるよう枠状に形成
され、プレート枠7もそれに伴って第1実施例と同様の
形状をした構成となっている。
【0070】詳しくは、取着部材4は、ばね板材によ
り、細い両対向片44,44及び中央片45を有した断
面略コ字状に形成されている。詳しくは、その中央片4
5には、略長方形状の開口部45aを設けられ、開口部
45aの一方の縁端に略十字状の溶着部44bを穿孔し
た突出片44cが開口部45aの中央に向かって突出し
て設けられている。その両対向片44,44の長手方向
の略両端には、角穴状の係合部44dが穿孔されてい
る。
【0071】次に、ハンドル5を取着部材4に取着する
手順について説明する。ハンドル5は、その溶着ピン5
2dを、取着部材4の溶着部44bに挿通して溶着す
る。
【0072】次に、取着部材4を取付枠2に取着する手
順について説明する。取着部材4は、その両対向片4
4,44をそばね性に基づく復帰力に抗して、取付枠2
の両広幅片を外側から挟むようにして、スイッチ本体の
係合部11eに取着部材4の係合部44dを嵌め込む。
【0073】かかるスイッチの取付構造にあっては、第
1実施例のものの効果を得ることができる。
【0074】また、取着部材4は、取付枠2の開口部2
3に嵌め込むことにより容易に取着することができる。
【0075】次に、本発明の第10実施例を図16に基
づいて以下に説明する。なお、第9実施例と実質的に同
一の機能を有する部材には同一の符号を付し、以下に第
9実施例と異なるところのみ記す。
【0076】第9実施例では、取着部材4は、溶着部4
4bを設け、ハンドル5は、溶着ピン52eを立設した
構成となっているのに対し、本実施例では、取着部材4
は、ハンドル嵌合部44eを設け、ハンドル5は、嵌合
ピン52fを立設した構成となっている。
【0077】詳しくは、取着部材4は、その突出片44
cに略長方形の角穴状のハンドル嵌合部44eを設けて
おり、ハンドル5は、図16に示すように、断面略三角
形の2つの対峙片で形成される嵌合ピン52fを立設し
ている。
【0078】次に、ハンドル5を取着部材4に取着する
手順について説明する。ハンドル5は、その嵌合ピン5
2fを、取着部材4のハンドル嵌合部44eに挿通して
嵌着する。
【0079】かかるスイッチの取付構造にあっては、第
9実施例のものの効果に加えて、前述したように、ハン
ドル5は、その嵌合ピン52fをハンドル嵌合部44e
に挿通して嵌着できるので、ハンドル5を取着部材4に
取着する作業を効率的にすることができる。
【0080】次に、本発明の参考例を図17乃至図20
に基づいて以下に説明する。なお、第1実施例と実質的
に同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、以下
に第1実施例と異なるところのみ記す。
【0081】第1実施例では、取付ねじ3,3は、それ
ぞれその足部32の径が略同一となった構成となってい
るのに対し、本実施例では、取付ねじ3,3は、その足
部32の根元部分32aの径が細くなった構成となって
いる。
【0082】詳しくは、取付ねじ3は、頭部31及び足
部32を有して形成されている。その足部32は、根元
部分32aが細くなっており、根元部分32a以外の部
分にねじ溝を切られている。
【0083】次に、外部基台20である壁又は柱等に設
けられたスイッチ収容穴10の縁端部に、取付枠2を固
定する手順を以下に詳しく説明する。
【0084】スイッチ収容穴10の縁端部に設けた取付
金具10a,10aに取付枠2を重ねる。詳しくは、そ
れぞれの取付金具10aのねじ孔10bと取付枠2の取
付ねじ孔21b,21bを重ねて、取付ねじ3,3をそ
れぞれのねじ孔10b及び21bに挿通する。このと
き、取付ねじ3,3のそれぞれの足部32の根本部分3
2は取付ねじ孔21bに対してどの方向にも、図18に
示すように、余裕10cを有している。そして、取付ね
じ3,3を弱くねじ込んで仮止めしてから、余裕10c
の範囲で、図19に示すように、正確に位置決めし、強
くねじ込んで固定する。
【0085】かかるスイッチの取付構造にあっては、第
1実施例のものと同様の効果に加えて、前述したよう
に、取付枠2は、前述したように、余裕cの範囲で移動
させることができるので、取付枠2の取り付け位置を調
整することができる。
【0086】なお、ハンドル5,5,5が押圧後に押圧
前の状態になるときは、取着部材4を設けずに、ハンド
ル5,5,5を直接スイッチ本体11,11,11に取
着してもよく、そのときは、取着部材4を別に設けなく
てもよくなる。
【0087】また、第1乃至11実施例は、いずれもス
イッチ本体11を3つ有するいわゆる3連式のスイッチ
であるが、スイッチ本体11の数は3つに限ることはな
く、1つ若しくは2つ又は4つ以上でも同様の効果を得
ることができる。
【0088】
【発明の効果】請求項1記載のものは、ハンドルは、取
付枠に取り付けられたスイッチの復帰力に抗しながら押
圧してスイッチを開閉すると、取付枠又はハンドルを外
囲して取付枠を隠蔽するプレートを固定し得るよう取付
枠に支持されるプレート枠に取着される取着部材の付勢
部により、スイッチの復帰力の方向へ付勢されるので、
スイッチの復帰力及びその付勢力により、確実に押圧す
る前の状態にすることができ、よって、スイッチの開閉
が確実になる。
【0089】請求項2記載のものは、請求項1記載のも
のの効果に加えて、取着部材は、プレート枠が取付枠に
螺着により支持されるとともに取付枠に取着されるの
で、取着部材を取付枠に取着する作業を別にしなくても
よくなる。
【0090】請求項3記載のものは、請求項1記載のも
のの効果に加えて、取着部材は、取付枠を外部基台に螺
着により支持されるとともに取付枠に取着されるので、
取着部材を取付枠に取着する作業を別にしなくてもよく
なる。
【0091】請求項4記載のものは、請求項1記載のも
のの効果に加えて、取着部材は、ハンドル又はプレート
枠の少なくとも一方に一体的に成形されるので、スイッ
チを取り付ける現場でハンドル又はプレート枠に取着し
なくてもよくなる。
【0092】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の斜視図である。
【図2】同上のもののハンドルに取着部材を取着する手
順を示す断面図である。
【図3】本発明の第2実施例の取着部材の取付枠への取
着を示す斜視図である。
【図4】本発明の第3実施例の取着部材の取付枠への取
着を示す斜視図である。
【図5】本発明の第4実施例の取着部材の取付枠への取
着を示す斜視図である。
【図6】本発明の第5実施例の取着部材のプレート枠へ
の取着を示す斜視図である。
【図7】本発明の第6実施例の取着部材のプレート枠へ
の取着を示す斜視図である。
【図8】本発明の第7実施例の斜視図である。
【図9】同上のものの取着部材の取付枠への取着を示す
斜視図である。
【図10】本発明の第8実施例の取着部材の取付枠への
取着を示す平面図である。
【図11】同上のハンドルの裏面を示す平面図である。
【図12】同上の取着部材の斜視図である。
【図13】同上の取着部材のハンドルへの取着する手順
を示す断面図である。
【図14】本発明の第9実施例の取着部材の取付枠への
取着を示す斜視図である。
【図15】同上の突出片の斜視図である。
【図16】本発明の第10実施例の嵌合ピンによる嵌合
を示す断面図である。
【図17】本発明の参考例のねじの断面図である。
【図18】同上の取付枠の位置の調整を示す断面図であ
る。
【図19】同上の取付枠の位置の調整を示す平面図であ
る。
【図20】同上のものを外部基台に取り付けた状態を示
す断面図である。
【図21】第1の従来例の斜視図である。
【図22】第2の従来例の取付枠の斜視図である。
【図23】同上のねじと取付枠との位置関係を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 スイッチ 2 取付枠 21b,21b 取付ねじ孔 3,3 取付ねじ 32 足部 32a 根元部分 4 取着部材 41b 付勢部 5,5,5 ハンドル 6 プレート枠 7,7 プレートねじ 8 プレート 10c 余裕 20 外部基台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 9/02 H02G 3/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチと、スイッチを取り付ける取付
    枠と、スイッチの復帰力に抗しながら押圧されることに
    よってスイッチを開閉するハンドルと、ハンドルを外囲
    して取付枠を隠蔽するプレートを固定し得るよう取付枠
    に支持されるプレート枠と、を備えてなるスイッチの取
    付構造において、前記スイッチの復帰力と同方向の付勢
    力を前記ハンドルに付与する付勢部を有するとともに、
    前記取付枠又は前記プレート枠に取着される取着部材を
    設けたことを特徴とするスイッチの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記プレート枠は前記取付枠に螺着によ
    り支持され、前記取着部材はその螺着のねじにより前記
    取付枠に取着されてなることを特徴とする請求項1記載
    のスイッチの取付構造。
  3. 【請求項3】 前記取付枠は外部基台に螺着により支持
    され、前記取着部材はその螺着のねじにより前記取付枠
    に取着されてなることを特徴とする請求項1記載のスイ
    ッチの取付構造。
  4. 【請求項4】 前記取着部材は、前記ハンドル又は前記
    プレート枠の少なくとも一方に一体的に成形されてなる
    ことを特徴とする請求項1記載のスイッチの取付構造。
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