JP3314401B2 - 指令補正フィルタとそれを使用する自動機械の制御装置 - Google Patents
指令補正フィルタとそれを使用する自動機械の制御装置Info
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Description
によって制御する制御装置(例えば、工作機械、ロボッ
ト等のNC装置)における位置指令、速度指令などを補
正するフィルタおよびそれを使用した自動機械の制御装
置に関する。
フィルタ、2次フィルタなどがある.たとえば図9に示
すような伝達関数1/(TS+1)の前段に零次ホールドを入れ
た1次フィルタの入力r(i) に対する出力y(i) は、 y(i) = e-ay(i-1) + (1- e-a) r(i-1) (1) (ただし、a=サンプリング時間/フィルタ時定数T)
で与えられる。
フィルタでは位相が遅れてしまうという問題点があっ
た。そこで本発明は、位相遅れのないフィルタを提供す
ることを目的とする。
め、指令rを入力し、補正指令r' を
数で、
準フィルタのインパルス応答でh n =0(n>N)とする。と
して出力することを特徴とするものである。これは、
「任意の基準フィルターに時系列指令rを入力し、その
出力の時系列出力順序を逆転させた信号を再び前記基準
フィルタに入力し、その時系列出力順序を再び逆転させ
た信号を被制御対象へ与える指令r’とする」一連の処
理の全体の伝達関数と等しい伝達関数であって、その定
常ゲインを1とすることに等しい。
まず、インパルス応答がh n (n=0,1,2, …,N) 、h n =0
(n>N)で与えられる基準フィルタを考える。この基準フ
ィルタの、入力系列{r(i) }(i=0,1, …,i,i+1, …L)
に対する出力系列{r1(i)}は、
ルタの出力とすると位相遅れが生じてしまう。また、こ
の系列{r1(i)}をもう一度同じ基準フィルタに通す
と、さらに遅れてしまう。そこで、この系列{r1(i)}
の逆時間系列{r2(i)}、
じ基準フィルタに入力して得られる出力系列の逆時間系
列をフィルタの最終出力系列とすれば,位相遅れの問題
は解決する。しかしこの方法では、入力系列の初期時刻
0 から最終時刻L までのすべての値が必要となってしま
う。そこで、入力系列{r(i) }を部分的に利用して同
等のフィルタを実現することを考える。いま、系列{r
2(i)}を基準フィルタに入力して得られる出力系列{r
3(i)}は、
次式で与えられる。
ルタのインパルス応答h n (n=0,1,2,…,N) により、
r'(i)は、
る。ただしフィルタ定数Wk は、フィルタの定常ゲイン
が1となるよう、
明のフィルタによって位相遅れのない補正が可能とな
る。
説明する。図の本発明のフィルタでは、時刻iを中心と
してNステップ過去からNステップ未来までの指令{r
(i-N), …,r(i-1),r(i),r(i+1),…,r(i+N) }が入力さ
れ、
補正指令として出力する。ただしWk は,予め設定され
るフィルタ定数で、
…) は、基準フィルタのインパルス応答系列として設定
する任意の定数でh n =0 (n>N)とする。次に、定数h n
(n=1,2, …N)の設定例を示す。まず基準フィルタとし
て、図9に示した1次フィルタを用いた場合について説
明する。このフィルタのインパルス応答系列h n (n=1,
2, …) は、 h0=0, h j = e-(j-1 )a(1- e-a), j=1,2,… (5) ( a =サンプリング時間/フィルタ時定数T)となる。
これをNで打ち切って用いると、定数Vk は(4) 式よ
り、
用いて(2) 式により出力r' が算出される。a=0.5 、N=
10としたときの入出力を図6に示す。比較のため、図9
の1次フィルタを1回通した場合と、このフィルタを普
通に2回通した場合の入出力例を図7、図8に示す。こ
こでは、(5) 式で表される無限長のインパルス応答系列
を有限長Nで打ち切っているため、
るが、基準フィルタのインパルス応答系列h n (n=0,1,
…,N) を、
る。また、基準フィルタのインパルス応答系列h n (n=
0,1, …,N) は、図9の1次フィルタによる(5) 式のも
のに限らず任意に設定できる。設定例を図2から図5に
示す。図中H j は、
機械の制御装置の例を示す。制御装置1は、制御対象機
械2を制御する装置であり、時系列指令を記憶する指令
記憶部3と、指令記憶部3から時系列指令を読み出して
補正された時系列指令を得る指令補正フィルタ部4と、
指令補正フィルタの関数を設定するフィルタ設定器5か
ら構成される。指令補正フィルタ部4は、既に詳述した
とおりの伝達関数を持つものであるが、説明を容易にす
るため機能ブロック的に示したのが図10である。すな
わち、2つの基準フィルタ4aと2つの逆転手段4bか
らなる伝達関数(ただし定常ゲインが1)と等しい機能
を持つものである。逆転手段4bは、入力した時系列信
号を一旦記憶して、記憶した順序とは逆に出力させるも
のである。フィルタ設定器5は、基準フィルタ4aの入
出力関係を設定することにより、指令補正フィルタ部4
の伝達関数を設定するもので、例えばパソコンを使用し
て構成され、関数グラフをCRT画面を見ながらキーボ
ードから設定するものである。なお、図示するように、
指令補正フィルタ部4の出力を記憶する補正指令記憶部
6と、指令補正フィルタ部4の出力と補正指令記憶部6
の出力のいずれを出力するか選択するスイッチ7を付加
してもよい。同じ制御を繰り返す場合は、補正指令記憶
部6の出力で良いからである。
準フィルタのインパルス応答を設定するという簡便な方
法で位相遅れのない指令補正フィルタを実現することが
でき、それを制御装置に用いれば自動機械の動作精度を
飛躍的に向上させることができるという効果がある。
Claims (4)
- 【請求項1】 時系列で与えられる指令rを補正して
r’とする指令補正フィルタにおいて、その伝達関数
を、 任意の基準フィルターに時系列指令rを入力し、その出
力の時系列出力順序を逆転させた信号を再び前記基準フ
ィルタに入力し、その時系列出力順序を再び逆転させた
信号を被制御対象へ与える指令r’とする一連の処理の
全体の伝達関数と等しく、その定常ゲインが1となる伝
達関数となるように、指令rを入力し、補正指令r' を 【数1】 ここでWk は、予め設定されるフィルタ定数で、 【数2】 により決定され,h n (n=1,2, …) は,前記基準フィル
タのインパルス応答でh n =0 (n>N)とする。として出力
することを特徴とする指令補正フィルタ。 - 【請求項2】定数h n (n=0,1, …,N) を、 【数3】 となるように設定し、Wk を、 【数4】 とすることを特徴とする請求項1記載の指令補正フィル
タ。 - 【請求項3】 定数Vk (k=-N,…,-1,0,1,…,N) を 【数5】 と設定することを特徴とする請求項1記載の指令補正フ
ィルタ。 - 【請求項4】 自動機械を時系列指令によって制御する
制御装置において、 時系列指令を記憶する指令記憶部と、 前記指令記憶部から読み出した時系列指令を補正してそ
の出力を被制御対象への指令とする請求項1記載の指令
補正フィルタと、 前記指令補正フィルタの性質を変更するためのフィルタ
設定器と、 を備えたことを特徴とする自動機械の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05967792A JP3314401B2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 指令補正フィルタとそれを使用する自動機械の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05967792A JP3314401B2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 指令補正フィルタとそれを使用する自動機械の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05224718A JPH05224718A (ja) | 1993-09-03 |
JP3314401B2 true JP3314401B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=13120068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05967792A Expired - Lifetime JP3314401B2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 指令補正フィルタとそれを使用する自動機械の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3314401B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006215807A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Yaskawa Electric Corp | ロボット制御装置および制御方法 |
-
1992
- 1992-02-13 JP JP05967792A patent/JP3314401B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006215807A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Yaskawa Electric Corp | ロボット制御装置および制御方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05224718A (ja) | 1993-09-03 |
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