JP2950020B2 - 時間比例出力装置 - Google Patents

時間比例出力装置

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JP2950020B2
JP2950020B2 JP15307292A JP15307292A JP2950020B2 JP 2950020 B2 JP2950020 B2 JP 2950020B2 JP 15307292 A JP15307292 A JP 15307292A JP 15307292 A JP15307292 A JP 15307292A JP 2950020 B2 JP2950020 B2 JP 2950020B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は時間比例出力装置に係
り、例えば調節計からの制御演算値を一定の出力周期に
対する出力オン時間の割合が制御演算値と一致するよう
なオンオフ信号、すなわち時間比例出力信号に変換して
操作器側へ出力する時間比例出力装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、制御対象例えば加熱炉を制御する
調節計に接続された出力装置は、電磁弁や電磁開閉器を
操作器として用いた場合、その調節計で演算した制御演
算値に応じて時間比例出力信号を電磁弁や電磁開閉器に
加えてそれらをオン・オフさせるのが一般的であり、固
定周期型と可変周期型がある。固定周期型の構成は、出
力周期を固定した状態で制御演算値に応じて出力オン時
間を可変した時間比例出力信号を出力するもので、例え
ば図8Aに示すように、出力周期T1の50%を出力オ
ン時間t1にした時間比例出力信号のように、出力周期
に対して出力オン時間が比較的長い場合すなわち中負荷
率以上での制御に適している。
【0003】可変周期型の構成は、出力オン時間を固定
した状態で制御演算値に応じてオフ時間を増減するすな
わち出力周期を変えた時間比例出力信号を出力するもの
であり、例えば図8Bのように出力オン時間が短い場
合、同図Cのように出力周期をT2に広げることによっ
て操作器の最小応答時間である出力オン時間t3で出力
オン信号を出力し、制御演算値が数%以下と言ったよう
に短い出力オン時間すなわち低負荷率でも電磁弁や電磁
開閉器を確実にオン・オフできる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電磁弁
や電磁開閉器等のように応答時間のあまり速くない操作
器を使用する場合、上述した固定型の構成では、低負荷
率のとき操作器の接点を極めて短い期間でオン・オフさ
せることになって完全な操作を行なうことが困難である
し、低負荷率の操作を完全にするために出力周期を長く
すると、制御対象の時定数に起因して測定値が振動的に
なったり、制御演算値の変化に対する測定値の応答が遅
くなると言う問題点があった。また、可変周期型の構成
では、負荷率が高くなると出力周期が非常に短くなるた
め、操作器の接点のオン・オフ動作回数が増大して寿命
が短くなると言う問題点があった。
【0005】本発明はこのような従来の欠点を解決する
ためになされたもので、応答時間のあまり速くない操作
器に対し、低負荷率から高負荷率まで広範囲の負荷率で
操作できる時間比例出力装置の提供を目的とする。ま
た、本発明は、制御演算値が操作器を操作できる範囲に
達しない小さな値であっても、その制御演算値を切捨て
ることなく確実に操作器を操作できる時間比例出力装置
の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、設定値と制御対象からの測定値より
求めた制御偏差を零にするように演算した制御演算値に
対して、予め定められた周期(以下出力周期と言う)の
間で操作器をオンオフし、その出力周期に対する出力オ
ン時間の割合(以下負荷率と言う)が制御演算値と一致
するような時間比例出力信号を、出力周期毎に操作器へ
出力し、制御対象を操作する時間比例出力装置であり、
それら操作器や制御対象の動特性に関連して定められる
諸量を設定、保持する設定部と、その負荷率が低い領域
で出力周期が増大するような、負荷率を変数とする出力
周期の関数群が予め格納され、その設定部に設定、保持
された諸量からひとつの関数を選択、出力する低負荷率
用の第1の関数群記憶部と、その負荷率に対してその出
力周期が一定となるような、負荷率を変数とする出力周
期の関数群が予め格納され、設定部に設定、保持された
諸量からひとつの関数を選択、出力する中高負荷率用の
第2の関数群記憶部と、それら第1および第2の関数群
記憶部から出力されたふたつの関数を合成演算し、合成
関数を出力する関数合成部と、その制御演算値を、設定
部に設定、保持された諸量と関数合成部から出力された
合成関数から求められる出力周期と出力オン時間とに従
って時間比例出力信号を生成して操作器に出力する周期
可変部とを具備している。
【0007】また、本発明は、入力された上記制御演算
値が、設定部に設定、保持された諸量から求められる出
力可能な最低の負荷率に満たないとき、当該制御演算値
を順次加算して保持し、この加算値が出力可能な最低の
負荷率以上になってから時間比例出力信号を生成してそ
の操作器に出力するよう上記周期可変部を形成すると良
い。
【0008】
【作用】このような手段を備えた本発明では、設定部に
設定保持された諸量に基づいて第1および第2の関数群
記憶部中の第1および第2の関数が選択されると、関数
合成部でそれら第1および第2の関数から合成関数を合
成し、周期可変部にて上記制御演算値が合成関数に従っ
て出力オン時間および出力周期を可変した時間比例出力
信号を操作器へ出力する。
【0009】また、上記制御演算値が出力可能な負荷率
より小さいとき、当該制御演算値を出力可能な負荷率以
上になるまで順次加算して保持するよう上記周期可変部
を形成する構成では、周期可変部から出力可能な時間比
例出力信号の負荷率より小さい制御演算値も切捨てるこ
となく確実に操作器を操作できる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図1は本発明に係る時間比例出力装置の一実施例を
示すブロック図である。図1において、設定部1は、例
えば加熱炉等の図示しない制御対象の動特性に対応させ
た最長出力周期(Tmax)や、制御対象の操作器例え
ば電磁弁や電磁開閉器に対応させた最短出力オン時間
(tmin)および最短出力周期(Tmin)その他の
諸量を設定保持する条件設定手段であり、後述する第1
および第2の関数群記憶部3、5に接続されている。そ
れら最長出力周期(Tmax)、最短出力オン時間(t
min)および最短出力周期(Tmin)は、時間比例
出力の出力分解能(後述する図5参照)、制御対象の時
定数および操作器の寿命や応答時間等を考慮して例えば
操作者によって手動設定される。
【0011】設定部1は、それら最長出力周期(Tma
x)および最短出力オン時間(tmin)を秒や分の形
式で第1の関数群記憶部3へ出力し、最短出力周期(T
min)を秒や分の形式で第2の関数群記憶部5へ出力
し、第1および第2の関数群記憶部3、5中から出力す
る第1および第2の関数を選択するために使用される。
なお、設定部1の諸量の設定は、時間比例出力装置の本
体ケース(図示せず)の操作パネルに配置したキーから
の直接設定、又は別の機器からの通信手段を介したオン
ライン設定によって行なわれ、時間比例出力装置を調節
計に内蔵する場合には調節計の操作用キーの一部によっ
て行なわれる。
【0012】第1の関数群記憶部3は、複数の第1の関
数f1(θ)、f2(θ)、f3(θ)、f4(θ)、
・・・が読出し専用メモリー又は電源バックアップされ
た読書き自在のメモリーに予め固定的に格納されてい
て、設定部1からの最長出力周期(Tmax)および最
短出力オン時間(tmin)から最適な第1の関数fn
(θ)を関数合成部7へ出力する機能を有する。これら
第1の関数f1(θ)、f2(θ)、f3(θ)、f4
(θ)、・・・は、図2に示すように、低負荷率(例え
ば数%以下の負荷率)でも出力分解能が確保できるよう
な出力周期の得られる複数の低負荷率用の出力周期関数
群であり、予め種々の制御対象や操作器に対応させて格
納したものである。
【0013】第2の関数群記憶部5は、第2の関数g1
(θ)、g2(θ)、g3(θ)、g4(θ)、・・・
が第1の関数群記憶部3と同様なメモリーに予め固定的
に格納されていて、設定部1からの最短出力周期(Tm
in)に基づき最適な第2の関数gn(θ)を関数合成
部7へ出力する機能を有する。これら第2の関数g1
(θ)、g2(θ)、g3(θ)、g4(θ)、・・・
は、図3に示すように、操作器の応答時間が無視できる
ような中負荷率以上(例えば負荷率数十%以上)で、し
かも短い出力周期が得られるような中負荷率以上用の出
力周期関数群であり、設定部1からの最短出力周期(T
min)によって1個の最適な第2の関数gn(θ)が
選択される。すなわち、上述した設定部1に設定保持さ
れた諸量によって、最適な第1および第2の関数が選
択、出力される。
【0014】関数合成部7は、選択された第1および第
2の関数fn(θ)とgn(θ)から、例えばマキシマ
ム演算法{F(θ)=fn(θ) V gn(θ)}[符
号Vは例えば実数aおよびbに対して、aVb=max
{a、b}を意味する演算である。]で合成するもの
で、周期可変部9を形成する出力オン時間・出力周期演
算部11にその合成関数F(θ)を出力するものであ
る。図4は合成関数F(θ)の一例であり、低負荷率領
域では負荷率が小さくなるに従って出力周期が増大する
ような第1の関数fn(θ)が、中負荷率領域以上では
負荷率に関係なく一定の出力周期になるような第2の関
数gn(θ)を出力周期決定の支配的要因とするもので
ある。
【0015】周期可変部9は出力オン時間・出力周期演
算部11および時間比例出力部13で形成されており、
短い出力周期においても出力分解能をかせげるようなす
なわち、出力可能な負荷率の下限値が十分小さくできる
ような短い時間間隔毎に動作を繰返している。出力オン
時間・出力周期演算部11は、関数合成部7からの合成
関数F(θ)および設定部1に設定された最長出力周期
(Tmax)、最短出力オン時間(tmin)および最
短出力周期(Tmin)等に基づき、入力端P1からの
制御演算値MV(θ)の時間比例出力に変換した場合の
出力周期Tを演算し、この出力周期Tとその制御演算値
MV(θ)から出力オン時間(ton)を演算する機能
を有し、時間比例出力部13に接続されている。
【0016】しかも、出力オン時間・出力周期演算部1
1は、設定部1に設定保持された、最長出力周期(Tm
ax)と最短出力オン時間(tmin)の割合で表せる
出力可能な最低の負荷率に至らないような微小な制御演
算値MV(θ)を入力したとき、すぐに出力周期Tおよ
び出力オン時間(ton)を演算せず、その微小制御演
算値を保持するとともに、次の制御演算値に加算して保
持する動作を、加算結果が出力可能な負荷率以上になる
まで繰返し、その加算値で出力オン時間(ton)およ
び出力周期Tを演算して出力する機能を有している。そ
のため、出力可能な最低の負荷率に達しない微小制御演
算値MV(θ)を入力すると、出力オン時間・出力周期
演算部11で順次、加算保持した微小制御演算値MV
(θ)の総和が出力可能な負荷率になるまで出力オン時
間(ton)が「0」となり、時間比例出力信号はオフ
状態を維持する。
【0017】なお、制御演算値MV(θ)は、図示しな
い調節計本体で設定値および測定値(操作器で操作され
た制御対象から得られた測定値)より求めた制御偏差か
ら、この制御偏差を零にするよう例えばPID演算して
得た演算結果である。時間比例出力部13は、オン時間
や周期をカウントしながら、出力周期Tおよび出力オン
時間(ton)に基づき、出力端P2を介して時間比例
出力信号(図5参照)を制御対象の操作器へ出力するも
のであり、詳細は後述する。
【0018】図5は時間比例出力部13から出力される
時間比例出力信号の出力波形の一例であり、出力オン時
間(ton)が次第に長くなって行く例を示している。
時刻0から制御演算値MV(θ)が徐々に大きくなって
行くが、出力可能な最低負荷率(θ0 =tmin/Tm
ax)よりも制御演算値MV(θ)が小さいときは、制
御演算値MV(θ)を順次加算および保持してゆき、こ
の加算値が出力可能な最低負荷率以上になった時点で時
間比例出力信号が生成される。これが周期(To)の部
分で、このとき出力周期は最長出力周期(Tmax)、
出力オン時間(ton)は最短出力オン時間(tmi
n)である。
【0019】なお、図5中の符号tsは本発明の時間比
例出力装置の繰返し動作の時間間隔であり、この時間t
sがオン時間や周期のカウントの分解能となり、図5に
おいてMV(θ)を順次加算および保持した時間を符号
tA とすると、加算回数は(tA /ts)回となる。制
御演算値MV(θ)の増大に伴ない、出力オン時間(t
on)一定のまま出力周期は合成関数F(θ)に従って
短くなって行く可変周期領域が周期(T1 )〜周期(T
2 )である。
【0020】さらに、制御演算値MV(θ)が増大する
と、合成関数F(θ)に従って出力周期は最短出力周期
(Tmin)で一定となり、その代りに出力オン時間
(ton)が徐々に長くなっていく固定周期領域の周期
(T3 )〜周期(T6 )となる。ところで、上述した関
数合成部7や周期可変部9は、CPUと、このCPUに
よる上述した関数合成動作、演算動作、読出し動作、そ
の他の管理動作用のプログラムを格納したROMとを主
体としたいわゆるマイクロコンピュータで形成され、本
発明の時間比例出力装置はこれに第1および第2の関数
群記憶部3、5としての記憶部や設定部1を接続し、調
節計に内蔵させ又は別個独立して構成される。
【0021】次に、上述した本発明の時間比例出力装置
の主要な動作を図6および図7のフローチャートに基づ
いて説明する。なお、図6および図7は一定時間間隔毎
に繰返し実行されるものである。主にオン時間・出力周
期演算部11の動作を示す図6において、ステップ60
0で制御演算値MV(θ)を読み込み、ステップ601
で前実行周期における出力不可の微小制御演算値Δθを
その制御演算値MV(θ)に付加して負荷率θを求める
とともにΔθの値をクリアし、ステップ602で負荷率
θがtmin/Tmax(最短出力オン時間/最長出力
周期)より小さいか、すなわち操作器で出力可能な最小
出力値より小さいか否かを判断する。
【0022】なお、図中および説明の中でMV(θ)と
θを記号で使い分けているが、MV(θ)は、時々刻々
の制御演算値を指し、θは、時間比例出力周期1周期に
対する出力オン時間の割合、すなわち負荷率を指す。従
って、時間比例出力信号の出力値を出力周期1周期で平
均したものがθであり、そのθはその出力周期算出のも
とになったMV(θ)の値に一致する。
【0023】微小制御演算値Δθを加算した負荷率θが
最小値より小さくて出力できずにステップ602がNO
の場合には、ステップ603で負荷率θを微小制御演算
値Δθとして記憶し、続くステップ604で出力オン時
間(ton)を「0」とし、ステップ605で出力周期
Tを最長出力周期(Tmax)にして処理が終了する。
記憶された微小制御演算値Δθは、次の処理の実行周期
で上述したステップ601で使用される。負荷率θが最
小値より大きくてステップ602がYESの場合には、
ステップ606で合成関数F(θ)を用いて出力周期T
の演算を行ない、ステップ607で出力オン時間(to
n)を演算し(ton=T・θ)、処理が終了する。
【0024】さらに、主に時間比例出力部13の動作を
示す図7において、ステップ700では出力オン時間・
出力周期演算部11からの出力が現在ONか否か判断
し、NOの場合には出力がOFFであるのでステップ7
04へ移り、ステップ700がYESの場合にはステッ
プ701にてON時間カウンタの値が出力オン時間・出
力周期演算部11で演算した出力オン時間(ton)以
上になったか否か判断する。カウンタ値が出力オン時間
(ton)に至らずにステップ701がNOの場合には
処理を終了し、出力オン時間以上になってYESの場合
にはステップ702へ移って出力オン時間(ton)が
出力周期Tと一致するか否か(ON時間が出力周期中全
ON、いわゆる出力100%以上であるか否か)を判断
する。
【0025】ton=Tならば全部ONであるからNO
となって出力をOFFせずにステップ704へ移り、不
一致であってステップ702がYESであれば、続くス
テップ703で出力をOFFする。次に、ステップ70
4で周期カウンタの値が出力オン時間・出力周期演算部
11で演算した出力周期T以上経過したか否かを判断
し、経過していない場合にはNOとなってOFF時間を
継続して処理を終了し、出力周期Tを経過して新しい出
力周期に入ったためにYESになれば、ステップ705
で出力ON時間カウンタと周期カウンタをリセットして
「0」に戻し、ステップ706で所定の出力ON時間
(ton)が「0」でないか判断する。出力ON時間
(ton)が「0」でなくてYESであればステップ7
07で出力をONにして処理を終了し、NOであれば次
の出力周期までの間は出力OFFを継続して処理を終了
する。
【0026】このように本発明の時間比例出力装置で
は、低負荷率用の可変形の出力周期関数f1(θ)、f
2(θ)、f3(θ)、f4(θ)、・・・を格納した
第1の関数群記憶部3と、中負荷率以上用の固定形の出
力周期関数g1(θ)、g2(θ)、g3(θ)、g4
(θ)、・・・を格納した第2の関数群記憶部5を設
け、設定部1から設定した最長出力周期(Tmax)、
最短出力周期(Tmin)および最短出力オン時間(t
min)によって第1および第2の関数fn(θ)とg
n(θ)を決定し、関数合成部7でそれらを合成し、周
期可変部9でその合成関数F(θ)に基づき制御演算値
MV(θ)に応じた出力周期Tと出力オン時間(to
n)を演算し時間比例出力信号を生成し、操作器に出力
するので、低負荷率領域では可変形の出力周期関数が、
高負荷率領域では固定形の出力周期関数が要素となる合
成関数Fn(θ)を周期可変部9で合成すれば、制御演
算値MV(θ)が小さくて低負荷率であっても比較的長
い周期で操作器をオン・オフできるし、制御演算値MV
(θ)が大きくて高負荷率の場合にも比較的短い周期で
操作器をオン・オフできる。
【0027】そのため、出力分解能、制御対象の時定数
および操作器の寿命や応答時間等を考慮した関数の決定
が可能となり、その関数に基づいて制御演算値MV
(θ)を時間比例変換して制御対象および操作器の特性
に対応させた時間比例出力信号を出力できる。しかも、
上述した本発明の構成では、操作器を制御可能な値に至
らないような微小の制御演算値MV(θ)が入力されて
も、次の実行周期の処理における制御演算値にその微小
値を順次加算保持して出力周期Tを演算するので、操作
器の制御が困難な微小の制御演算値に対してもその制御
演算値を切捨てることなく確実に操作器を操作可能とな
る。
【0028】ところで、上述した関数合成部7では関数
合成手法としてマキシマム演算法を採用したが、本発明
はこれに限定されない。要は、低負荷率領域では第1の
関数fn(θ)を、高負荷率領域では第2の関数gn
(θ)を出力周期決定の支配的要因とするような関数を
作成するものであれば良い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の時間比例出
力装置は、低負荷率用の可変形の出力周期関数を予め
数格納した低負荷率用の第1の関数群記憶部と、中負荷
率以上用の固定形の出力周期関数を予め複数格納した
高負荷率用の第2の関数群記憶部とを設け、設定部から
設定した操作器や制御対象に関する諸量に基づき各々第
1および第2の関数を決定し、関数合成部でそれらを合
成するとともに周期可変部でその合成関数に基づき制御
演算値から時間比例出力信号を生成して操作器側へ出力
する構成としたから、低負荷率領域では比較的長い周期
の可変周期型の時間比例出力信号が出力され、高負荷率
領域では比較的短い周期の固定周期型の時間比例出力信
号が出力される。そのため、低負荷率から高負荷率まで
広範囲の負荷率に対応できる時間比例出力を得ることが
できるので、時間比例出力の出力分解能や制御対象の時
定数、並びに操作器の寿命や応答時間等を考慮した出力
周期の関数の決定が可能となり、制御対象および操作器
の特性に対応させて低負荷率から高負荷率まで広い負荷
率で適切な時間比例出力信号を操作器に与えることがで
きる。また、本発明は、制御演算値が出力可能な最低の
負荷率に満たないとき、その制御演算値を順次加算して
保持し、この積算値が出力可能な最低の負荷率以上にな
ってから時間比例出力信号を出力する構成では、操作器
を操作できる範囲より小さい制御演算値に対してもその
制御演算値を切捨てることなく確実にその操作器を操作
できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る時間比例出力装置の一実施例を示
すブロック図である。
【図2】図1の第1の関数群記憶部に記憶された出力周
期関数群を示す図である。
【図3】図1の第2の関数群記憶部に記憶された出力周
期関数群を示す図である。
【図4】図1の関数合成部で合成された合成関数を示す
図である。
【図5】図1の周期可変部から出力される時間比例出力
信号と、負荷率および制御演算値との関係を示す図であ
る。
【図6】図1のオン時間・出力周期演算部の動作を説明
するフローチャートである。
【図7】図1の時間比例出力部の動作を説明するフロー
チャートである。
【図8】一般的な固定型および可変型の時間比例出力波
形を説明する波形図である。
【符号の説明】
1 設定部 3 第1の関数群記憶部 5 第2の関数群記憶部 7 関数合成部 9 周期可変部 11 出力オン時間・出力周期演算部 13 時間比例出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05B 11/00 - 13/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定値と制御対象からの測定値より求め
    た制御偏差を零にするように演算した制御演算値に対し
    て、予め定められた周期(以下出力周期と言う)の間で
    操作器をオンオフし、その出力周期に対する出力オン時
    間の割合(以下負荷率と言う)が前記制御演算値と一致
    するような時間比例出力信号を、出力周期毎に操作器へ
    出力し、制御対象を操作する時間比例出力装置におい
    て、 操作器や制御対象の動特性に関連して定められる諸量を
    設定、保持する設定部と、 前記負荷率が低い領域で前記出力周期が増大するよう
    な、負荷率を変数とする出力周期の関数群が予め格納さ
    れ、前記設定部に設定、保持された諸量からひとつの関
    数を選択、出力する低負荷率用の第1の関数群記憶部
    と、 前記負荷率に対して前記出力周期が一定となるような、
    負荷率を変数とする出力周期の関数群が予め格納され、
    前記設定部に設定、保持された諸量からひとつの関数を
    選択、出力する中高負荷率用の第2の関数群記憶部と、 前記第1および第2の関数群記憶部から出力されたふた
    つの関数を合成演算し、合成関数を出力する関数合成部
    と、 前記制御演算値を、前記設定部に設定、保持された諸量
    と前記関数合成部から出力された合成関数から求められ
    る前記出力周期と前記出力オン時間とに従って時間比例
    出力信号を生成して前記操作器に出力する周期可変部
    と、 を具備することを特徴とする時間比例出力装置。
  2. 【請求項2】 前記周期可変部は、入力された前記制御
    演算値が、前記設定部に設定、保持された諸量から求め
    られる出力可能な最低の負荷率に満たないとき、当該制
    御演算値を順次加算して保持し、この加算値が前記出力
    可能な最低の負荷率以上になるまで待ってから前記時間
    比例出力信号を生成して前記操作器に出力する請求項1
    記載の時間比例出力装置。
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