JP3313364B2 - 開封指示キャップおよび該キャップの製作方法 - Google Patents

開封指示キャップおよび該キャップの製作方法

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JP3313364B2 JP50330391A JP50330391A JP3313364B2 JP 3313364 B2 JP3313364 B2 JP 3313364B2 JP 50330391 A JP50330391 A JP 50330391A JP 50330391 A JP50330391 A JP 50330391A JP 3313364 B2 JP3313364 B2 JP 3313364B2
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トライ―テック システムズ インターナショナル インコーポレイテッド
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は容器の状態を指示するための開封指示キャッ
プに関し，さらに詳細には容器の状態たとえばこの容器
が開けられたかどうかすなわち一旦開封されたかどうか
を明確かつ決定的に指示するための分離可能な部分すな
わち切離し部分を有するキャップに関するものである。
さらに詳細には本発明は，大きな力を加えることなくか
つ芯出し不良，破断およびねじれなどのそれに付属する
問題を伴うことなく容器に容易に装着可能であり，容器
にしっかりと装着可能であり，不正操作により開封指示
機能を失わせることがむずかしくかつキャップを取り外
したときには容器の状態を明確に指示するところの開封
指示キャップに関するものである。本発明はまた本発明
のクロージャすなわちキャップを形成する方法にも関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】
容器の状態すなわちこの容器が開けられたかどうかす
なわち一旦開封されたかどうかを指示するテルテール切
離しリングを使用した容器用プラスチック開封指示キャ
ップを製作することは既知である。一般的に，このよう
なキャップはプラスチック材料で成形されかつリングま
たはバンドを有するスカートを含み，該リングまたはバ
ンドはスカートから下方に伸長しかつスカートに対して
概して円筒形または円錐形をなしており，また該リング
またはバンドはポスト，ブリッジなどを含む線状または
面状の弱化部によりスカートに装着されている。典型的
には，スカートは容器を開閉するために容器と係合する
ための係合手段をも含みまたバンドは容器と係合してキ
ャップを最初に取り外したときにバンドの取外しを防止
するための妨害手段を含み，これによりバンドをスカー
トから線状の弱化部において破断または分離させかつバ
ンドを容器のテルテール状態として残す。
【０００３】 たとえば，切離しバンドの内側部分の周りに周縁ビー
ドを形成することは既知であり，該ビードは容器ネック
の周縁から突出するビードまたは肩部の下側に係合する
ように設けられている。その後キャップが最初に容器か
ら取り外されるとき，該ビードは妨害状態をなして突出
ビードの下側と係合し，またバンドを線状弱化部で分離
するための力は妨害力より小さく，したがって切離しバ
ンドは開封指示リングを容器上に残して分離される。こ
のような設計はたとえば米国特許第4,527,704号に示さ
れている。
【０００４】 他の従来例においては，切離しバンドの下部部分を肉
厚を薄くした部分において内方かつ上方に折り曲げて容
器ネック上のビードまたは肩部の下側に係合するように
設計された断面が概して「Ｖ」の形状を有する連続バン
ドを形成することもまた既知である。その後該記載のキ
ャップが最初に容器から取り外されたときに，バンドの
連続逆「Ｖ」形状部分の自由端が妨害状態をなして突出
ビードの下側と係合し，これにより切離しバンドは線状
弱化部で分離して開封指示バンドを容器上に残す。
【０００５】 概念的には使用目的を達してはいるが，このようなキ
ャップ設計は実際には必ずしも信頼できる方法で機能を
果たしていない。たとえば，切離しバンドの下部部分に
妨害周縁ビードを設けるところの設計は剛ではあるが容
器ネックにかぶせることがむずかしく，キャップをかぶ
せるときに突出ビードを含む容器ネックの上面が著しく
妨害をなすという欠点を有している。このようなキャッ
プをかぶせるときの妨害により容器上にキャップをかぶ
せるために好ましくない余分な力を必要とし，これによ
りキャップのかぶせ作業の間に線状弱化部が事前に破断
したりまたはキャップの芯出し不良および／またはキャ
ップまたは容器の構造部分の永久ひずみあるいは係合ビ
ードの変形を引き起こすことになり，これらの結果この
ようなキャップは十分に容器ネックにかぶせることがで
きなくなりまたはその他の不満足な性能が現れることに
なる。さらに，たとえスナップ係合がなされたとして
も，妨害ビードは丸い形状をしているのでたとえば容器
ネック突出ビードの外側周縁水平下面により限られた係
合面を提供するにすぎない。このような係合は比較的小
さい力げ切り離され，これにより線状弱化部を破断する
ことなく切離しバンドおよび全体キャップを容器ネック
から意に反して取り外させることとなり，これにより開
封指示機能の目的を失うことになる。
【０００６】 切離しバンドの下端部上に連続「Ｖ」形状の部分を使
用した設計はたとえば最初にキャップを取り外すときに
妨害容器ビードの下側に対し著しい妨害を与えることに
より周縁ビード設計に関して改良を提供し，これにより
線状弱化部の破断を確実に行わせて切離し部分を容器ネ
ック上に残すことになる。しかしながらこのような切離
しバンド部分はまたキャップをかぶせるときに容器ネッ
ク仕上部および突出ビードの上面と共に著しい妨害を与
え，これにより上記のような問題点を発生するという欠
点を有している。
【０００７】 これらの問題を解決する試みの中には，キャップが最
初に容器から取り外されたときにネック上に開封指示切
離しリングを保持するように容器ネック上の突出ビード
または環状肩部に対してロックするところの上方および
内方に折り返された独立タブを含む妨害手段を有する下
部切離しリングを備えたキャップの形成が含まれてい
る。開封指示手段のこのタイプのタブは相互に独立であ
りかつそれらの折返し部においてキャップのバンドに結
合されている。このような設計の一実施例が米国特許第
4,506,795号に記載されている。この設計はキャップの
かぶせおよび芯出しを容易にするが，この独立した妨害
タブは折返しタブを容器ネック上の突出ビードの上から
きわめて容易に操作できるので切離しリング部分および
キャップ全体を取り外すこともきわめて容易であり，し
たがって開封指示機能の目的を失うことになる。
【０００８】 さらに残っているその他の検討事項および問題点とし
ては開封指示キャップの製作に関するものがある。たと
えば切離しリングの周縁連続バンド部分はそれらが製作
されたのちに金型から容易に抜き出せるように薄く作ら
れかつキャップを容器ネックに容易にかぶせられるよう
に十分なたわみ性を有していることが好ましい。他方で
切離しバンドとしては，最初にキャップを取り外すとき
に必要な妨害を提供するようにしながら，一方で取外し
操作を妨害するような強度および剛性を有する切離しバ
ンドを使用することが好ましい。
【０００９】 成形中実ビードなどを有するバンドを含む上記のキャ
ップはこれらの目的に一致しない。ビードはキャップを
金型から軸方向に抜き出すのに必要な軸方向力を増大さ
せこれによりブリッジ，ポストなどに軸方向力を与え，
この力がキャップを金型から抜き取る前に既にこれらを
破断させることにもなる。
【００１０】 ポスト形成方法を含む既存のキャップが型抜きに関す
る問題を解決したとしても，これらのキャップは多くの
他の問題点を有している。前記のように，これらの問題
点はキャップかぶせがむずかしいことまたはキャップの
不正操作が容易に行えることを含む。
【００１１】 またキャップのスカートと切離しバンドまたは分離可
能なバンドとの間の線状弱化部を提供するところの手段
もまた金型から抜出し可能でなければならない。たとえ
ば現在利用可能なキャップはキャップスカートとバンド
との間に代表例では垂直方向またはある例では垂直から
約45゜以下の角度で破断可能なブリッジまたはポストを
設けている。垂直方向からある角度を有しているときは
ブリッジは金型から抜き出すときに著しく妨害を与え，
またブリッジは意思的に弱くしているのでこれらは代表
例では横付け可動金型セクション内で製作され，これに
よりキャップはそのブリッジおよび吊下りバンドを含ん
だまま金型から取外し可能となる。このような別個に設
けられた金型セクションは摩耗を受けやすく，これがブ
リッジおよびスカートの底部により形成されるノッチの
シャープ度に影響を与え，したがってキャップのノッチ
感度および開封指示性能を減少することになる。米国特
許第4,573,601号および第4,505,401号は水平に対し約45
゜をなす易損性ブリッジを記載した特許の例である。し
かしながらこの角度においてはとくに工具の摩耗がブリ
ッジ装着部におけるノッチ感度に影響を与えるので，キ
ャップを最初に取り外すときに実質的に軸方向に大きな
力およびキャップと容器との長い係合が必要となる。そ
の結果キャップおよび容器に対し余分の高さおよびねじ
長さが必要となり，したがって材料費および製作費が上
昇することになる。約45゜の角度は十分な「ノッチ感
度」すなわちキャップを容器から最初に取り外すときに
ブリッジを容易に破断させるためにキャップスカートと
切離しバンドとの装着部における最小軸方向力を与えな
いであろう。さらにブリッジ，ポストなどは，キャップ
を最初に取り外すときに破断させるのに必要な軸方向力
を最小にするように通常比較的薄く作られている。しか
しながら，製作，梱包，取扱いおよびキャップかぶせの
ときにキャップは半径方向力を受け，この力が薄いブリ
ッジまたはポストを事前に破断させてキャップをそれら
の目的に対して無用なものとさせてしまうことになる。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】
したがって，既存のキャップおよび製作方法における
欠点を取り除いた開封指示キャップおよびキャップの製
作方法が必要となる。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば，下部切離しリング部分または分離可
能リング部分を有する容器用の新規でかつユニークな開
封指示キャップとおよびこのようなリング部分の製作方
法とが提供され，この場合キャップは不必要な力を加え
ることなくまた付属する問題点を伴うことなく容易に容
器にかぶせることができ，操作中でもその開封指示機能
を失わせるような不正操作がきわめて行いにくく，また
キャップを最初に取り外したときに容易に破断してリン
グを容器上に残して容器の状態を明確に指示し，またこ
の場合キャップは型抜き法によって容易に製作可能であ
る。
【００１４】 概して，本発明による開封指示キャップはプラスチッ
クからなりかつ容器を開閉するための容器のネック上の
手段と係合するための手段を有するスカートとおよび該
スカートに結合されかつそれから吊下がる環状の易損性
バンドとを含み，この場合該バンドは破断可能なブリッ
ジ，ポストなどからなる線状の弱化部によりスカートに
破断しやすく結合された外壁と，および曲線状結合部分
により外壁の底部に接続されかつ断面が概して逆
「Ｊ」，「Ｕ」，「Ｖ」，「三角形状カール」または
「台形」の形状に該外壁から内方かつ上方に伸長する内
壁とを含み，ここで内壁は容器上の妨害手段と係合する
ように設けられたリムからなる自由端部を含む。内壁の
リムはまた容器ネック上の突出ビードまたは肩部の下側
部分に対し密着して当接する圧縮可能でかつ弾性のある
妨害面を提供するシャープな曲線形状を含んでもよく，
これによりキャップを最初に取り外すときに著しい妨害
を与える。三角形状カールの実施態様においては，内壁
はリムから外方に伸長する突出部を含んでもよい。さら
に，バンドの内壁は曲げられるかまたは凹型形状を有し
てもよく，これによりキャップを最初に取り外す間にバ
ンドが圧縮されたときに安定性を与える。
【００１５】 曲線状結合部分はより垂直な内壁を形成するように内
壁の底部を外壁の底部から移行させ，これにより外壁の
底部にかかる半径方向力を減少することによってより強
いバンドを形成し，該外壁の底部はバンドを伸ばすよう
に働き，これによりブリッジの破断およびリングの分離
が完了される前に内壁の再反転を容易にする。
【００１６】 本発明の好ましい実施例においては，バンドの内壁は
１つ以上のスロットを含み，これによりキャップかぶせ
を容易にすると同時に不正操作を防止し続けるような個
々の周縁セグメントを形成しかつキャップを最初に取り
外すときに容器に対する必要な妨害を提供する。
【００１７】 一実施例においては，セグメントに分割された内壁は
その自由端においてスリット，スロットまたは他の分割
形状の少なくとも１カ所で分離された不連続部分とおよ
び自由端とバンドの結合部分との間の環状連続部分とを
含む。図に示すように，内壁はスリットまたはスロット
などで分離されかつ間隔配置された複数のタブとおよび
該タブに隣接して必要な安定性およびサポートを提供す
る連続部分とを含んでいる。
【００１８】 他の実施例においては，切離しバンドの内壁の分割は
内壁の自由端から少なくともバンドの結合部分まで伸長
するスリットによって与えられ，この場合タブに対する
サポートおよび安定性はそれらの隣接当接関係により提
供される。
【００１９】 他の実施例においては，切離しバンドの外壁が１つ以
上の破断可能なブリッジによりスカートに結合され，こ
の場合前記ブリッジは周縁上でスカートおよびバンドの
外壁の面とほぼ芯が一致しおよびこの場合ブリッジの上
部および下部装着部は水平に対して約45゜以下の鋭角と
してしかも約15゜以下とすることが好ましい。驚くべき
ことに，このブリッジ形状はキャップを最初に取り外す
ときに比較的小さい変形で容易に破断可能であり，した
がって記載の鋭角において高いレベルの張力を与えかつ
最初にキャップを取り外すときにその形状を横断して引
き裂く傾向を与えることがわかった。言い換えると，ブ
リッジは今まででは考えられないほどの「ノッチ感度」
を有している。さらに，鋭角をなすブリッジおよびそれ
らの吊下げバンドを含む成形キャップは驚くべきことに
ブリッジを破断することなく金型から抜き取ることが可
能でありまたブリッジは実質的に大きな断面で製作可能
であり，これにより商業的な取扱いおよび梱包の際にお
いてもまたキャップかぶせの間にそれらにかかる圧縮力
を受けたときでも事前に破断する危険性を減少させる。
従って、改良された易損性機能および性能を有するきわ
めて丈夫な開封指示キャップを提供することができる。
【００２０】 本発明の方法においては，プラスチックキャップはス
カートと吊下げ切離しバンドとを備えたキャップを成形
することによって形成され，ここで該切離しバンドは線
状の弱化部により破断しやすくスカートに結合された上
部セクションと，自由端を含む下部セクションとおよび
バンドの上部セクションおよび下部セクションを接続す
る中間部分とを含んでいる。次に成形されたキャップの
プレフォームが金型から抜き取られ，また切離しバンド
は，バンドの上部セクションがその外壁となり，バンド
の下部セクションが自由端を含むその内壁となりまたバ
ンドの中間部分が両壁の底部においてそれらを接続する
その曲線状結合部分となるように形成される。本発明の
バンドは概して「Ｊ」，「Ｕ」，「Ｖ」，「三角形状カ
ール」または「台形」の断面形状を与えるように形成さ
れたポストであってよい。三角形状カールの実施例にお
いては，内壁の自由端部はバンドの外壁に向かって外方
に伸長する突出部を含むように形成してもよい。
【００２１】 各実施例において，内壁は凹形形状を与えるように曲
線状にしてもよくまた自由端部は圧縮可能でかつ弾性の
ある面を与えるようにカールにしてもよい。
【００２２】 一実施態様においては，プラスチックバンドは自由端
部を成形工具と係合させかつキャップおよび／または工
具を相互方向に移動させることによって形成されたポス
トであり，この場合工具は結合された自由端部を内方に
折り返し次に上方に工具の作業面に沿って折り返し，こ
のとき形成される内壁の自由端部がスカートの下面によ
り拘束される。その後キャップおよび／または工具の相
互方向の連続的相対運動が拘束された内壁を圧縮してバ
ンドの三角形を形成させる。内壁を三角形状にすると
き，それはバンドに凹形内壁を形成するように圧縮して
もよい。
【００２３】 本発明の方法においては，成形中に上記のブリッジが
形成されまた鋭角をなすブリッジを破断することなくキ
ャップは型抜き法により金型から抜き出される。さら
に，バンドの内壁内のセグメントは成形ステップ中また
はキャップを金型から抜き出したのちに成形してもよ
い。
【００２４】 本発明のこれらの種々の特徴は添付図面による以下の
好ましい実施例の詳細な説明からさらによく理解されよ
う。本発明は本発明の精神および範囲内で同業者に明ら
かなような修正および変更が可能であることおよび本発
明をいずれの場合もこのような実施例に制限することを
意図するものではないことを理解すべきである。
【００２５】
【発明の実施の形態】
以下は添付図面による本発明の好ましい実施例の詳細
説明である。
【００２６】 図１および図1Aを参照すると，ここに蓋または頂壁12
と，該頂壁の周囲で該頂壁12に一体に接続された環状吊
下げスカート14とを有する本発明のキャップ10の好まし
い実施例が示されている。そして，そのスカートの内面
上には容器ネック仕上部上の外ねじと協働係合してキャ
ップを容器ネックに固定するためのねじ16を設けてあ
る。キャップ10はまた吊下げスカート14を下部切離しリ
ング20に結合する周縁上に間隔配置された複数の易損性
ブリッジ18からなる周囲線状の弱化部をも含む。図示の
切離しリング20は，好ましくは吊下げスカート14とほぼ
垂直に芯出しされて配置されかつその上端部において易
損性ブリッジ18に一体に結合された環状外壁セクション
（外部セクション）22を含みまた曲線状結合部分21にお
いて外壁セクション22の底部部分から概して「Ｊ」，
「Ｕ」，「Ｖ」形状に半径方向内方および上方に伸長す
る環状内壁セクション（内部セクション）24をも含み，
該曲線状結合部分21は外壁セクション22をその下端部に
おいて内壁セクション24に結合するものであり，ここで
内壁セクション24はさらに曲線状リム26であって該曲線
状リム26から外壁セクション22の方向へ外方に伸長する
リップ38を備えた突出部37を有する該曲線状リム26から
なる自由端部30を含むのが好ましく，該曲線状リム26は
内壁セクション24を圧縮したときにたとえば突出リング
のような容器上の妨害手段と係合するように設けられて
いる。内壁セクション24はさらに内部凹面25を含むのが
好ましい。したがって切離しリング20はその斜辺を規定
する角において曲線状部分を有する概して三角形状カー
ルの形状を形成している。図示のように自由端部30の曲
線状リム26はそれのシャープな曲線状形状と内壁セクシ
ョン24の凹面25とにより弾性妨害面を提供し，該弾性妨
害面は容器ネック突出ビードの下側移行部分に密着して
当接し，よって該突出ビードのところで該リムは容器壁
と交差してキャップを取り外す際に大きな妨害を提供し
ている。
【００２７】 曲線状結合部分21はより垂直な内壁セクション24を形
成するように内壁セクション24の底部を外壁セクション
22の底部から移行させ，これにより外壁セクション22の
底部にかかる半径方向力を減少することによってより強
いバンド形状を形成し，該外壁セクション22の底部はバ
ンドを延ばすように働き，これによりブリッジ18の破断
およびリング20の分離が完了される前に内壁セクション
24の再反転を容易にする。それは曲がったりまたは折り
返されたりすることは必要ではないので，曲線状結合部
分21は他のバンド部分とほぼ同じ厚みでよく，これによ
りより垂直に配置された内壁セクション24の有利性を減
少するように働くであろう曲げモーメントに対しより容
易に抵抗可能である。
【００２８】 内壁セクション24はさらに，間隔配置された複数の垂
直スリット29からなる自由端部30を含む周縁不連続端部
部分34とおよび（破線で示すような）周縁不連続端部部
分34および曲線状結合部分21に隣接する周縁連続中間部
分36とからなる。したがって図１および図1Aに示すよう
に，内壁セクション24の不連続端部部分34は，垂直スリ
ット29と，外方に伸長する突出部37のリップ38とおよび
（破線で示されるような）周縁連続中間セクション36の
上部領域とにより囲まれた独立にたわみ可能なようにセ
グメントに分割された複数のタブ40を含む。
【００２９】 さらに本発明においては，周縁不連続端部部分34がス
ロット，溝形，波形または他の分離形状の形の少なくと
も１つの分離部分を含むように設計されている。
【００３０】 図1Bは本発明の図１のキャップで使用される易損性ブ
リッジ18の好ましい実施例を詳細に示している。図1Bに
示すように，切離しバンド20の外壁セクション22は間隔
配置された複数の易損性ブリッジ18によりスカート14に
結合され，この場合ブリッジ18はほぼ円周にわたりスカ
ート14から吊下げられている。さらに図示のように，図
面において18aおよび18bとして示されたブリッジ18の上
部および下部装着部はそれぞれスカート14の下部水平面
および切離しリング20の外壁セクション22の上部水平面
から約15゜の鋭角を形成するように配置されている。同
時に譲渡された1989年12月28日に出願された米国特許出
願第07/458,305号に記載されかつ参考文献として本明細
書内に含まれるこのようなブリッジ形状は，容器ネック
で妨害されるように内壁セクション24の曲線状リム26が
係合することにより，該ブリッジに伝達される比較的小
さな取外しトルクが加わったときに容易に破断される。
取外しトルクが加えられると，装着部18aおよび18bが僅
かに移動すると該装着部において形成される鋭角に高い
レベルの張力（引伸力）が発生し，これにより装着部18
aおよび18bの領域においてブリッジ18の水平プロフィル
を横断して引き裂こうとする力を与え，これにより分離
を達成するための破断部における軸方向変位およびキャ
ップの回転を減少させることができる。最小の取外しト
ルクおよびキャップ回転にも容易に応答可能なこのよう
な鋭角をなすブリッジ部分18はきわめて丈夫な開封指示
機能を提供するように実質的に大きな断面で製作するこ
とができ，かつキャップと一体に容易に製作可能であり
また事前破断を発生する変形の危険性も少なくして容器
にかぶせることができる。前記のこのような易損性ブリ
ッジのほかに，本発明はそこに使用されるのに適した任
意の通常の易損性ブリッジの使用も可能とするものであ
る。
【００３１】 図２および図2Aは成形されたままの状態でかつ切離し
リング20を上記の三角形状カールの形に形成する前の図
１のプレフォームキャップ10aを示す。プレフォームキ
ャップ10aに示すように，ここでは頂壁12と，内ねじ16
を有する環状吊下げスカート14とおよび下部環状切離し
バンド50とを含む形状に形成され，ここで下部環状切離
しバンド50は円筒形状を有し，リップ38を有する下部自
由端部30を備えかつその上端部において好ましくは上記
のタイプの幾つかの易損性ブリッジ18により装着されて
いる。さらに図２および図2Aに示すように，下部バンド
50は環状スカート14の断面積より減少された断面積を有
することが好ましい。
【００３２】 この好ましい実施例においては，バンド50はさらに自
由端部30を含む周縁不連続セクション34とおよび周縁連
続中間部分36とを含み，該周縁連続中間部分36はその下
端部において周縁不連続セクション34に隣接しまたその
上端部において易損性ブリッジ18に隣接している。同様
に図示のように，バンド50の周縁不連続セクション34は
下部自由端部30のリップ38から周縁連続中間セクション
36の下部部分まで伸長する複数の垂直スリットまたはス
ロット29を含むが，（破線で示すように）該周縁連続中
間セクション36までは伸長せず，これにより垂直スリッ
ト29と，自由端部30のリップ38とおよび周縁連続中間セ
クション36の下部部分とにより各々囲まれた複数のタブ
40を形成している。
【００３３】 図２に示すような本発明におけるプレフォームキャッ
プ10aは任意の種々の適切なプラスチック材料たとえば
ポリプロピレン，ポリエチレンなどを用いて任意の適切
な既知の方法たとえば射出成形法または圧縮成形法によ
り成形可能である。そのような方法の一実施例において
は，プレフォームバンドはスロットまたは上記のような
他の分離形状の形の少なくとも１つの分離部分を含むバ
ンド50内の周縁不連続部分と共に成形可能である。
【００３４】 ここで図3Aおよび図3Bにおけるプレフォームキャップ
10aを成形する好ましい方法を参照すると，易損性ブリ
ッジ18とバンド50とを有するプレフォームキャップ10a
は抜取り金型を用いた通常の射出成形法により一体に成
形可能であり，この場合キャップ10aのすべての部分は
型抜きにより金型から抜出し可能である。図3Aおよび図
3Bは多成分金型200のめす金型部分210を示し，該多成分
金型200はブリッジ18およびバンド50の外面，上面およ
び下面を形成し，またそれらの内面を形成する他の金型
成分が抜き取られたのちに相対的に軸方向運動が可能な
金型ストリッパ部分225を形成する。図3Aはスロット29
を有するバンド50の一部分と，スカート14と該スカート
およびバンドを結合するブリッジ18とを含む成形プレフ
ォーム10aの一部分を示し，しかもこれらは成形された
ままでありかつめす金型セクション210によりそれらの
上面，下面および外面がまだ包囲された状態を示してい
る。めす金型セクション210はバンド50内にスロット29
を形成する突出要素215を含み，その中に破線で示され
るような不連続セクション34を形成する。図3Bはストリ
ッパ部分225の相対運動を示し，該ストリッパ部分225は
スカート14の下面14aに当接してブリッジ18とおよびそ
れを介してバンド50との上に軸方向引張力を与えてそれ
らをめす金型部分210の成形面から抜き取ることができ
る。バンド50を金型部分210から抜き取るためにスカー
ト14により加えられる引抜力のために，バンドはそれが
ブリッジ18をも形成している金型部分210の上面212上を
滑るときに円周方向に圧縮されなければならない。驚く
べきことに，スカート14およびバンド50は型抜きの前に
十分に縮むことができ，型抜きの軸に対し直角方向に近
いブリッジ角度から形成されるきついアンダーカットに
もかかわらずまたバンド50の厚さ寸法を形成するために
発生する大きなアンダーカットにもかかわらずブリッジ
がそれらの一体性を維持するところのブリッジ18内の機
械的強度が存在している。さらにこのような結果を得る
ために，ブリッジは型抜きの間に鋭角ブリッジ角度のノ
ッチ感度を破断させるところの軸方向移動に抵抗するよ
うに高い強度を与えるように設計され，一方最終切離し
リングの形態はそれがびんネックにかぶされるときにブ
リッジの軸方向変位がノッチ感度ブリッジ構造を十分に
利用するようにその上で容易に達成されるように十分に
大きな力および一体性を提供しなければならない。本当
に必要な結果はブリッジ破断を行わせるのに必要な軸方
向変位が小さいことおよびこれによりねじストロークが
小さいことであり，この小さなねじストロークは一方で
必要なスカート高さを低くさせこれによりキャップコス
トを低下させることになる。
【００３５】 しかしながらもし必要ならばバンド50をタブ40に分割
することは，ポスト成形工程において、本発明の適当な
任意の通常の方法により，たとえば図示された周縁不連
続部分の断面を貫通して１つ以上の所望の数のカットを
作るためにナイフエッジ工具を用いることによって達成
可能である。バンド50はプレフォームバンド50の十分な
垂直長さにわたって切断され，これにより周縁連続中間
部分36を有しないキャップ10を形成してもよい。このよ
うな方法はたとえば,1989年12月28日に出願されかつ参
考文献として本明細書に含められる同時譲渡の米国特許
出願第07/458,148号に詳細に記載されている。
【００３６】 ここで図４ないし図７を参照すると，ここには本発明
の工具により切離しバンド50を図１に示す完成された切
離しリング20にリフォームする好適な方法が示されてお
り，該方法は本発明の三角形状カールを形成するために
曲線状結合部分21で接続された内壁セクション24および
外壁セクション22を規定するものである。とくに図４は
略断面図で示した図２のプレフォームキャップ10aを示
し，該プレフォームキャップ10aはホルダ手段300内に拘
束されてプレフォームキャップ10aのバンド50をリフォ
ーミング工具320上で位置決めしかつ芯出しをするが，
ここでは該リフォーミング工具320はバンド50のリップ3
8とまさに係合しようとするところが示されている。プ
レフォームキャップ10aの自由端部30を本発明の三角形
状カールに形成し，寸法を規定しかつその他リフォーミ
ングするのに適した工具320はその作業面としてほぼ凹
形断面を有する曲線状入口部分321と，傾斜出口面とし
て働く該曲線状入口部分321に隣接して内方に傾斜する
第１の傾斜面322とを含む。工具320はまた曲線状入口部
分321に隣接して外方に傾斜しかつ第１の傾斜面322と対
向する第２の傾斜面323を含むのが好ましく，該第１の
傾斜面322は自由端部30のリップ38を入口部分321の凹面
領域の最低点に案内しかつ芯出しすることを容易にさせ
る。リフォーミング作業は自由端部30のリップ38全体を
リフォーミング工具320の曲線状面321と同時に係合させ
ることによって行われることが好ましい。図５に詳細に
示すように，ここで面321と係合されているリップ38は
圧縮されそして内方へ次に上方へ折り返され，ここで工
具はその作業曲面にわたりリップ38の運動方向を案内し
ながら次第に変えていく。この点におけるこのようなカ
ール形成作用は，バンド50の自由端部30内に内方を向く
概して「Ｕ」または「Ｊ」の曲線形状を形成する。さら
に図６に示すように，このとき中間的に形成された曲線
状の自由端部30は工具320をバンド50上に連続的に圧縮
することにより傾斜面322に沿って上方に案内されてこ
れによりその中に概して楕円の形状を形成し，該楕円形
状は外壁セクション22と内壁セクション24とを形成し，
これらはそれらのそれぞれの下端部において前記の方法
で工具320の作業面により形成された曲線状結合部分21
によって結合されている。図７に示すように，円筒形プ
レフォーム50をさらに圧縮すると，自由端部30はスカー
ト14の下部水平面14aと強制的に接触させられ，該下部
水平下端面14aは曲線状リム26を圧縮して密着して曲げ
られた曲線状リム26および曲線状リム26の内方に伸長す
る突出部37を形成しかつ伸長突出部37を下方にかつここ
で形成された内壁セクション24の外面24aの方向に押し
返して概して逆「Ｖ」形状の自由端部30および内壁セク
ション24を形成しさらに切離しリング20を概して三角形
状カールの形に形成するように働き，ここで該三角形状
カールは概して斜辺の両端の角度を規定する曲線状端部
を備えた逆直角三角形の形状を有している。
【００３７】 図７に示すように，ここには形成された内壁セクショ
ン24が外方に曲がってその中に内方に凹形の内壁セクシ
ョン24を形成する傾向があることが示されている。図５
ないし図７に同様に順次に示されているように，ここで
は外壁セクション22および内壁セクション24がそれぞれ
半円形断面を有する環状曲線状結合部分点21において接
続されており，該半円形断面はバンド50の工具320によ
る圧縮が完了したときにバンド50の一部分において工具
320の曲線状作業面321で形成されるものである。内壁セ
クション24における曲がりの度合は傾斜面322の形状に
よって調節可能である。さらに図５ないし図７に示すよ
うに本発明の好ましい実施例においては，プレフォーム
バンド50の周縁不連続セクション34は，前記のようにリ
フォーミングしたときに曲線状結合部分21がバンド50の
中間部分36に隣接した周縁連続部分内に形成されるよう
にバンド50上に位置決めされる。本発明においてはさら
に，周縁連続外壁および内壁セクションを有する三角形
状カールの形を形成することを考えている。形成後工具
320は引き離され，これで成形キャップ10はキャップか
ぶせをすることが可能となる。
【００３８】 本発明においては，上記のリフォーミング作業が曲線
状リム26および下向き突出部37を形成するためにスカー
ト14の下部面14aにより自由端部30に加えられるように
圧縮力を与えるために別の工具を用いて完成されるよう
にすることもまた考えられる。
【００３９】 たとえばポリプロピレンのような構造用プラスチック
材料を用いて本発明のリフォーミング作業を容易にする
ために，約１ないし４秒のリフォーミングストロークに
対して工具320を約150゜Fから約300゜Fの温度に加熱し
てもよい。
【００４０】 28mm直径のポリプロピレンキャップにおける切離しリ
ングセクション20の三角形状カールの典型的な寸法は外
壁セクション22の長さが約0.150インチであって約0.018
ないし約0.025インチの厚さを有し，また内壁セクショ
ンの長さに対しては約0.100ないし約0.125インチであっ
て約0.014ないし約0.020インチの厚さを有し，ここで半
径方向断面におけるリム31上の最先端から外壁セクショ
ン22の内面22aまでの距離が約1.000ないし約1.050イン
チの範囲であり，このとき約20゜ないし約30゜の範囲の
曲線状環状結合部分21において規定される角度を形成す
る。しかしながら上記寸法は構造材料および本発明の開
封指示キャップの意図する最終用途に応じて広範囲に異
なるものである。
【００４１】 ここで図８ないし図12を参照すると，ここには図１に
示すキャップ10の切離し開封指示機能の使い方が示され
ている。図８はキャップ10がびん50（一部が示されてい
る）のびんネック52上に部分的にねじ込まれたところを
示しており，該びんネック52は吊下りスカート14の内面
上のねじ16と協働妨害係合をなす上部外ねじ54を有して
おり，この場合びんネック52は図９に詳細に示すように
下部ロックリング56を含み，該ロックリング56は外方お
よび下方に傾斜している傾斜外面56aとほぼ平坦な水平
下部面56bとを有している。図８とおよび図9,図10およ
び図11の詳細図とに示すように，キャップ10がびんネッ
ク52上にねじ込まれたとき，環状結合部分21から最も遠
い端部におけるびんネック52上の下部ロックリング56よ
り小さい周縁を規定するところの切離しリング20の三角
形状カールの内壁セクション24の周縁不連続セクション
34は，易損性ブリッジ18および切離しリング20上の三角
形状カールのような変形可能な領域に不当な応力がかか
ることなくねじ54およびロックリング56の下方および外
方傾斜面の上を容易に摺動し，しかもタブ40はびんネッ
ク仕上部52の大きな直径変動および公差の部分を通過す
るとき容易にたわむので切離しリング20の破断の可能性
もない。半径方向内方および上方に伸長しかつ周縁連続
中間セクション36に装着されたそれらの根元部を有する
たわみ性タブ40はねじ付びんネック52の仕上部に対して
押し付けられ，ここでタブ40は曲線端部においてすなわ
ちたとえばタブ40がびんネックねじ54と係合する継手部
において，およびロックリング56の下方傾斜面56aに当
接したときに，外部セクション22の方向へ外側にたわま
される。図からわかるように，キャップ10が容器ネック
52にねじ込まれかつその上を下がって装着されたとき
に，タブ40は結合部分21の下部縁においてキャップ10の
外周縁のためのカム案内面として働いてキャップ10のび
んネック仕上部52上への芯出しおよび案内をなすので，
たわみ性タブ40はキャップ10を案内することを補助する
ことができる。容器またはびん50がキャップ10と軸方向
に適切な芯が一致していないとき，たわみ性タブ40は適
切な軸方向芯出水を達成するために容易に曲がることが
でき，これによりびんネック，キャップおよびキャップ
かぶせ器具上に維持すべき正確な公差を必要とすること
なくキャップ10を信頼できる状態にかぶせることを可能
にする。
【００４２】 さらに図９および図10の詳細図に示すように，内壁セ
クション24のタブ40が下部ロックリング56の外面56a上
での通過を完了したとき，タブ40はロックリング56の最
外セクションにおいてタブ40が最大に外方へたわまされ
る点に到達する。外方伸長突出部37は外壁セクション22
の内面22aに当接して容易に折り曲げられ，これにより
タブ40の外方たわみを最小に制限するように働く。タブ
40のたわみ性はさらに，それらの厚みによりおよびロッ
クリング56の直径に対する周縁連続部分36へのそれらの
装着位置によって制御される。キャップ10を締め続けた
ときにロックリング56上を通過したのち，圧縮可能でか
つ弾性のあるタブ40は解放され，また内部セクション24
の曲線状リム26はロックリング56の水平下部56bに沿っ
てばね力により内方に戻り，これによりそれらの圧縮さ
れてないものとの形状および寸法をとり，この場合図11
に示すようにびんネック仕上部52に対して再び押し付け
られてキャップかぶせ作業を完了し，これにより実質上
不可逆的に切離しリング20をびんネック52に固定する。
【００４３】 図11および図12に示すように，キャップ10が上記のよ
うにしてびんネック52に装着されかつ固定されたのち
に，自由端部30の曲線状リム26がロックリング56の水平
下部面56bと垂直ネック仕上部52との交差により形成さ
れる移行部分と当接してそこに係合され，これにより切
離しリング部分20と容器ネック52との間にきわめて密着
しかつ確実な妨害はめ合いを提供することがわかる。曲
線状リム26のための半径はびんネック52とびんロックリ
ングの下側56bとの間の移行部の半径に等しいかまたは
それより小さいことが好ましい。本発明を理論的に制限
する意図はないが，曲線状結合部分21はバンドに応力を
加えた場合にバンド20がカールの戻りおよび半径方向移
動（上記のように）の両方に抵抗するのを可能にする密
着半径の折返しを提供するので，および十分密着したカ
ール半径をなすように曲線状リム26が形成されこれによ
り容器突出リングの下側56b上の移行部と係合してキャ
ップ10が容器から取り外されるときにバンド20が切り離
されてびんネック上に残す前に切離しバンド20と突出部
56の最小直径の部分との間の連続妨害接触を確実に形成
するので，本発明のこの好ましい実施例の三角形状カー
ルの形はこのような顕著な妨害を可能にするものと考え
られる。さらに三角形状カールの内壁セクション24の凹
面25は妨害係合によりそれに取外し応力が加えられると
外壁セクション22の方向に向け外方にたわみまたは倒れ
るところの事前移動を有する部分を提供し，しかもキャ
ップを取り外すときはその反転またはカール戻りに抵抗
することにより内壁セクション24を強化し，したがって
曲線状リム26とロックリング突出部56および隣接びんネ
ック52との連続接触を確実にしこれによりキャップ取外
しの場合に最適な妨害を提供することになる。さらに，
リム突出部37はキャップかぶせの間にたわみ性を提供し
かつ半径方向補強部材として働くことができる。
【００４４】 さらに図13に示すように，ねじをゆるめてキャップ10
をびんネック52から取り外すとき，キャップ10は加えら
れるねじ戻しトルクに応答して上方軸方向に移動するで
あろう。しかしながら開封指示バンドは弾性曲線状リム
26とロックリング56の下部面56bとの上記のような妨害
によりこのような上方軸方向運動からブロックされる。
キャップ10に続けてねじ戻しトルクを加えると，キャッ
プスカート14を切離しリング20に結合している易損性ブ
リッジセクション18の破断強度を超える力が加えられ，
これにより最終的に易損性部分18が破断することにな
る。破断が発生後開封指示バンド20はびんネック仕上部
52の周りの妨害はめ合いにより固定され，これにより確
実にバンド20は口開け指示機能すなわち開封指示機能と
して容器またはびんと共に残ることになろう。キャップ
10はこのときびんネック52から自由に取外し可能であ
り，これによりびん50内に充填されている製品を取り出
すことが可能となる。
【００４５】 図1,図11および図12の切離しリングの図から容易にわ
かるように，妨害はめ合いを形成する曲線状リム26を有
するタブ40は外部セクション22を内壁セクション24に結
合する曲線状環状部分21まで伸長しておらず，実質的に
剛な逆形状を保持する周縁連続中間セクション36によっ
て規定される境界まで伸長しているにすぎない。この結
果，この場合容器ネック仕上部52と切離しリング20の外
部セクション36との間に隠れてほとんど見えないこのよ
うなたわみ性タブ40は比較的操作しにくいので，これに
よりびんネック52上のロックリング56の上から切離しリ
ング20を操作して切離しリング20をびんネック52から取
り外して開封指示機能を無効にするようなタブ40の故意
の不正操作ができないようにしている。さらにタブ40は
好ましくは周縁上で相互に当接しかつ支持してこれによ
り全体としておよび個々に内方および下向きの運動に抵
抗しこれがさらにタブ40の操作ができないように働いて
いる。タブ40が結合部分21まで伸長して周縁連続部分36
がその間に存在しないような本発明の実施態様において
は，それらの周縁上の当接がさらにキャップをかぶせる
前のタブ40の配列に対し支持および安定性を与えてい
る。
【００４６】 本発明においてはさらに，キャップ10が環状外壁セク
ション22および環状内壁セクション24を含みかつ概して
「Ｊ」，「Ｕ」，「Ｖ」または「台形」の形状を有しか
つ各々曲線状結合部分21を有する切離しリング20を含む
ように設計されている。このように設計された本発明の
実施例においては，切離しバンド50を備えたプレフォー
ムキャップ10aがリフォーミング工具320のようなそれぞ
れの工具を用いた本発明の方法においてリフォーム可能
であり，該リフォーミング工具320はキャッププレフォ
ーム10aの自由端部30を希望の形状に形成し，寸法を規
定しかつその他の形にリフォーミングするのに適した作
業面を有している。さらにこの実施例においては，リフ
ォーミング工具の圧縮ストロークはスカート14の下部面
14aまたは別のリフォーミング工具の面との接触が行わ
れる前に概して停止されている。このような断面形状を
形成するのに適した方法がたとえば米国特許第4,709,82
4号に記載されており，該特許は参考文献として本明細
書内に含まれるものである。この場合には，概して
「Ｊ」，「Ｕ」，「Ｖ」または「台形」の形状の形の断
面形状を有しさらに本発明におけるような圧縮曲線状リ
ム26および／または内方凹形内壁セクション24を有する
切離しリング20を含むキャップ10を提供するために別の
工具を用いてもよい。またこのような断面形状を有する
切離しリングは本発明におけるようにこれらのそれぞれ
の内壁セクション24内に周縁不連続部分を有し，または
全部周縁上で連続的にすることもできるように設計され
ている。
【００４７】 本発明においては，キャップ10は自由端部30において
上記のようなスリット形状の代わりにまたはそれに追加
してスロット，半円形領域，溝形または波形あるいは他
の分離形状の形の少なくとも１つの分離部を有する周縁
不連続部分34を含むようにも設計される。このような分
離形状を有するキャップの実施例がたとえば1989年12月
28日に出願され同時譲渡された米国特許出願第458,305
号に記載されており，該特許出願は参考文献として本明
細書に含められるものである。
【００４８】 本発明のキャップは多種類の容器および多種類の製品
に使用可能である。典型的には，キャップサイズは約20
mmないし120mmの範囲にわたりまたびんおよび／または
ジャーサイズは約２オンスないし128オンスの容量範囲
に及んでいる。
【００４９】 さらに本発明のキャップは金属蓋，シール等を含む他
の機能を含んでもよい。とくに本発明のキャップは米国
特許第4,708,255号，第4,872,304号，第4,793,506号，
第4,770,309号に開示されたライナーなしシールおよび
米国特許出願第060.218号に開示されたシールを含んで
もよく，これらのすべては本発明の譲渡人に譲渡されて
おりかつ各々の開示全体は参考文献として本明細書に含
まれるものである。
【００５０】 本発明のキャップを成形するために使用可能な有用な
プラスチックはポリプロピレン，ポリエチレン，ポリス
チレン，アクリロニトリル−スチレン−ブタジエンポリ
マおよび他の半硬質ないし硬質プラスチック材料を含
む。
【００５１】 本発明のキャップは他の材料と組み合わせて使用して
もよい（たとえば金属蓋部分またはシールに使用される
プラスチックと異なるプラスチックを用いた部分を有す
るキャップ）。このようなキャップは食品，飲料，家庭
および他の目的の化学薬品およびきわめて広範囲の流通
および使用条件のもとで開封指示キャップを必要とする
その他製品を含む多種類の製品用の多種類の容器を閉鎖
しかつシールするのに使用可能である。
【００５２】 本発明は広義においては例示の実施例に限定されるも
のではなくまた本発明の原理から逸脱することなくおよ
びその主な利点を犠牲にすることなく記載の請求の範囲
内で本実施例とは異なるものも製作可能である。 図面の簡単な説明
【図１】 図１は本発明の開封指示キャップの一実施例の底部斜
視図であり，とくに易損性ブリッジにより装着されかつ
妨害係合をなすように設けられた三角形状にカールされ
た自由端部を有する切離しバンド部分を含むキャップの
詳細部を部分的に切り取って示した部分切取底部斜視図
である。 図1Aはとくに三角形状にカールされた自由端部および
易損性ブリッジを示した図１におけるキャップの開封指
示機能の詳細斜視図である。 図1Bはとくに三角形状にカールされた自由端部および
易損性ブリッジを示した図１におけるキャップの開封指
示機能の詳細斜視図である。
【図２】 図２は成形後の図１のキャップのプレフォームの底部
斜視図であり，この段階において易損性ブリッジにより
キャップに装着されかつ三角形状カールを形成するため
の下部プレフォーム部分を有する切離しバンドを含む。 図2Aは図1,図1Aおよび図1Bに示した三角形状カールお
よび易損性ブリッジのプレフォームの詳細斜視図であ
る。
【図３】 図3Aはプレフォーム切離しバンドおよび易損性ブリッ
ジを含む図２のプレフォームキャップの製作方法の詳細
斜視図であって，その詳細を示すために部分的に切り取
って示してある。 図3Bはプレフォーム切離しバンドおよび易損性ブリッ
ジを含む図２のプレフォームキャップの製作方法の詳細
斜視図であって，その詳細を示すために部分的に切り取
って示してある。
【図４】 図４は図２に示すプレフォームキャップが本発明のリ
フォーミング工具によりまさに係合されようとするとき
の該プレフォームキャップの縦断面図である。
【図５】 図５は該係合とそれに続くリフォーミング工具による
キャップのリフォーミングとを示した図４におけるキャ
ップの部分詳細縦断面図である。
【図６】 図６は該係合とそれに続くリフォーミング工具による
キャップのリフォーミングとを示した図４におけるキャ
ップの部分詳細縦断面図である。
【図７】 図７は該係合とそれに続くリフォーミング工具による
キャップのリフォーミングとを示した図４におけるキャ
ップの部分詳細縦断面図である。
【図８】 図８は容器ネックと部分的に係合しているところを示
した図１のキャップの部分切取縦断面図である。
【図９】 図９はキャップの開封指示機能が容器ネックと係合す
るところを順次に示した図８におけるキャップの部分詳
細縦断面図である。
【図１０】 図10はキャップの開封指示機能が容器ネックと係合す
るところを順次に示した図８におけるキャップの部分詳
細縦断面図である。
【図１１】 図11はキャップの開封指示機能が容器ネックと係合す
るところを順次に示した図８におけるキャップの部分詳
細縦断面図である。
【図１２】 図12は図９ないし図11に示した係合を順次に完了した
後におけるキャップおよびその開封指示機能の容器ネッ
クとの係合を示した図１のキャップの部分切取縦断面図
である。
【図１３】 図13は図12に示したキャップを容器ネックから取り外
し本発明の開封指示バンドを容器ネック上に残したとこ
ろを示す部分切取縦断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 モール、ウィリアム エイ．、フォース アメリカ合衆国 43528 オハイオ州 ホランド オールド ステイト ライン ロード 9880 (72)発明者 シュロス、フランシス マイケル アメリカ合衆国 43551 オハイオ州 ペリスバーグ カーヌスティー コート 29712 (72)発明者 トンプスン、モーティマー スタッフォ ード アメリカ合衆国 43528 オハイオ州 ホランド ウルフ リッジ ロード 45 (56)参考文献 特表 昭63−502265（ＪＰ，Ａ) 米国特許4801030（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B65D 41/00,55/00 B29C 53/00 B29D 22/00

Claims (33)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】クロージャ手段（54）および突出手段（5
    6）を有する容器（50）のための開封指示キャップ（1
    0）において： 容器（50）を開閉するための容器のクロージャ手段（5
    4）と係合するためのクロージャ手段（16）を含む環状
    スカート（14）と； プラスチックからなる環状開封指示バンド（20）と； を含み、該環状開封指示バンド（20）が、 易損性手段（18）により該環状スカート（14）の下部部
    分に結合された外部セクション（22）と、 曲線状結合部分（21）により外部セクション（22）から
    内方かつ上方に伸長する内部セクション（24）と、 を含み； 前記内部セクション（24）は内方凹形部と自由端部（3
    0）とを有し、 前記自由端部（30）は、鋭角に折り曲げられた曲線状リ
    ム（26）と曲線状リム（26）から外方に伸長する突出部
    （37）を含み、 前記曲線状リム（26）は、容器上の突出手段（56）に対
    して係合し、キャップを最初に取り外したときに前記易
    損性手段（18）を分離させてこれにより容器の状態の明
    確な指示を提供する ところの開封指示キャップ。
  2. 【請求項２】開封指示バンド（20）が「Ｊ」，「Ｕ」，
    「Ｖ」，三角形状または台形形状からなるグループから
    選択された断面形状を有する請求項１のキャップ。
  3. 【請求項３】易損性手段（18）が１つ以上の破断可能な
    ブリッジを含む請求項１のキャップ。
  4. 【請求項４】内部セクション（24）の自由端部（30）が
    周縁不連続部分（34）をさらに含む請求項1,2または３
    のキャップ。
  5. 【請求項５】前記バンド（20）の内部セクション（24）
    が周縁不連続部分（34）を保持する請求項４のキャッ
    プ。
  6. 【請求項６】周縁不連続部分（34）が１つ以上のタブ
    （40）を含む請求項４のキャップ。
  7. 【請求項７】前記タブ（40）のスリット、スロット、半
    円形領域、溝形、波形およびこれらの組合せからなるグ
    ループから選択された幾何形状を有する領域によって分
    割された請求項５のキャップ。
  8. 【請求項８】前記自由端部（30）が半径方向にたわみ性
    を有する請求項４のキャップ。
  9. 【請求項９】内部セクション（24）が自由端部（30）に
    おいて周縁不連続部分（34）を含みまた前記周縁不連続
    部分（34）および前記曲線状結合部分（21）に隣接する
    周縁連続中間部分（36）を含む請求項1,2または３のキ
    ャップ。
  10. 【請求項１０】周縁不連続部分（34）が１つ以上のタブ
    （40）を含む請求項９のキャップ。
  11. 【請求項１１】前記タブ（40）がスリット、スロット、
    半円形領域、溝形、波形およびこれらの組合せからなる
    グループから選択された幾何形状を有する領域によって
    分割された請求項10のキャップ。
  12. 【請求項１２】前記自由端部（30）が半径方向にたわみ
    性を有する請求項９のキャップ。
  13. 【請求項１３】クロージャ手段（54）および突出手段
    （56）を有する容器（50）のための開封指示キャップ
    （10）において： 容器（50）を開閉するための容器のクロージャ手段（5
    4）と係合するためのクロージャ手段（16）を含む環状
    スカート（14）と； プラスチックからなる環状開封指示バンド（20）と； を含み、該環状開封指示バンド（20）が、 易損性手段（18）により該環状スカート（14）の下部部
    分に結合された外部セクション（22）と、 曲線状結合部分（21）により外部セクション（22）から
    内方かつ上方に伸長する内部セクション（24）と、 を含み； 前記内部セクション（24）は内方凹形部と自由端部（3
    0）とを有し、 内部セクション（24）の自由端部（30）は鋭角に折り曲
    げられた曲線状リム（26）と曲線状リム（26）から外方
    に伸長する突出部（37）を含み； 自由端部（30）は、前記バンドの前記内部セクション
    （24）によって支持された周縁不連続セグメント（34）
    をその中に有してこれにより不当な力を加えることなく
    容易にキャップをかぶせることができるキャップを提供
    し、 該自由端部（30）がキャップの開封指示機能を不正に操
    作することを防止するように設計され、 前記曲線状リム（26）が容器上の突出手段（56）に対し
    て係合し、キャップを最初に取り外したときに前記易損
    性手段（18）を分離させて、これにより容器の状態の明
    確な指示を提供する； ところの開封指示キャップ。
  14. 【請求項１４】易損性手段（18）が１つ以上の破断可能
    なブリッジを含む請求項13のキャップ。
  15. 【請求項１５】周縁不連続セグメント（34）が１つ以上
    のタブ（40）を含む請求項13のキャップ。
  16. 【請求項１６】前記タブ（40）がスリット、スロット、
    半円形領域、溝形、波形およびこれらの組合せからなる
    グループから選択された幾何形状を有する領域によって
    分割される請求項15のキャップ。
  17. 【請求項１７】前記自由端部（30）が半径方向にたわみ
    性を有する請求項13のキャップ。
  18. 【請求項１８】前記内部セクション（24）が周縁不連続
    セグメント（34）および結合部分（21）に隣接する連続
    部分（36）を含む請求項13のキャップ。
  19. 【請求項１９】クロージャ手段（54）および突出手段
    （56）を有する容器（50）のための開封指示キャップ
    （10）において： 容器上のクロージャ手段（54）と係合するためのクロー
    ジャ手段（16）を含む環状スカート（14）と； プラスチックからなる環状開封指示バンド（20）と； を含み、前記開封指示バンド（20）が： 易損性手段（18）により環状スカート（14）の下部部分
    に結合された外部セクション（22）と； 曲線状環状結合部分（21）により外部セクション（22）
    から内方かつ上方に伸長する内部セクション（24）と； を含み、 前記内部セクション（24）は内方凹形部と自由端部（3
    0）とを有し、 内部セクション（24）が鋭角に折り曲げられた曲線状リ
    ム（26）と曲線状リムから外方に伸長する突出部（37）
    を含み、さらに 自由端部（30）における周縁不連続端部部分（34）と、 前記周縁不連続部分（34）および前記曲線状結合部分
    （21）に隣接する周縁連続中間部分（36）と； を含み、 前記曲線状リム（26）が容器ネック上の前記突出手段
    （56）に対して係合するように設けられている； ところの開封指示キャップ。
  20. 【請求項２０】易損性手段（18）が１つ以上の破断可能
    なブリッジを含む請求項19のキャップ。
  21. 【請求項２１】周縁不連続セグメント（34）が１つ以上
    のタブ（40）を含む請求項19のキャップ。
  22. 【請求項２２】前記タブ（40）がスリット、スロット、
    半円形領域、溝形、波形およびこれらの組合せからなる
    グループから選択された幾何形状を有する領域によって
    分割される請求項21のキャップ。
  23. 【請求項２３】前記内部セクション（24）が半径方向に
    たわみ可能な自由端部（30）を有する請求項19のキャッ
    プ。
  24. 【請求項２４】請求項１の開封指示キャップ（10）の形
    成方法において： （ａ）容器上のクロージャ手段（54）と係合するための
    クロージャ手段（16）を備えた環状スカート（14）と、
    該スカート（14）から吊下りかつ破断しやすいように結
    合されたプラスチックバンド（50）とを含むキャップを
    形成することであって、バンド（50）がスカート（14）
    に隣接した上部セクションおよび自由端部（30）を有す
    る下部セクションを有するキャップを形成するステップ
    と、 （ｂ）前記下部セクションの前記自由端部（30）をカー
    ル形成工具（320）の実質的に凹形の面と係合させて前
    記端部（30）をカールさせ、これによりバンドの上部セ
    クションがバンドの外部セクション（22）となり、バン
    ドの下部セクションがバンドの内部セクション（24）と
    なるステップと、 （ｃ）それからキャップおよび工具（320）を相互方向
    に相対的に移動し続け、前記内部セクション（24）の前
    記自由端部（30）をスカートの下端（14a）および前記
    工具面の間で拘束して係合させ、前記工具面およびスカ
    ートの間の前記内部セクション（24）の部分に前記工具
    面およびスカートと接触する鋭角に折り曲げられた曲線
    状リム（26）を形成すると共に、前記内部セクション
    （24）に前記鋭角に折り曲げられたリム（26）から外方
    に伸長して前記スカートに接触する突出部（37）を形成
    するステップと、 （ｄ）その後で、前記内部セクション（24）のリム部分
    におけるスカートおよび工具面による拘束的な係合を開
    放し、それによって鋭角に折り曲げられた曲線状リム
    （26）およびリム（26）から外方に伸長する突出部（3
    7）を有する三角形状カール形のバンド（20）を提供
    し、前記鋭角に折り曲げられたリム（26）はキャップ
    （10）をかぶせるときおよび容器（50）からキャップ
    （10）を最初に取り外すときに容器上の突出手段（56）
    と係合するステップと、 を含む開封指示キャップの形成方法。
  25. 【請求項２５】下部セクションすなわちのちの内部セク
    ション（24）がその中に不連続部分（34）を含む請求項
    24の方法。
  26. 【請求項２６】不連続部分（34）が前記内部セクション
    （24）により保持されている請求項25の方法。
  27. 【請求項２７】１つ以上の破断可能なブリッジを含む易
    損性手段（18）を形成することをさらに含む請求項24の
    方法。
  28. 【請求項２８】内部セクション（24）の不連続セグメン
    ト（34）内に１つ以上のタブ（40）を形成することを含
    む請求項24の方法。
  29. 【請求項２９】スリット、スロット、半円形領域、溝
    形、波形およびこれらの組合せからなるグループから選
    択された幾何形状を有する領域により分割されたタブ
    （40）を形成することを含む請求項28の方法。
  30. 【請求項３０】請求項13の開封指示キャップ（10）の形
    成方法において： （ａ）容器上のクロージャ手段（54）と係合するための
    クロージャ手段（16）を備えた環状スカート（14）と、
    該スカート（14）から吊下りかつ破断しやすいように結
    合されたプラスチックバンド（50）とを含むキャップを
    形成することであって、バンド（50）がスカート（14）
    に隣接した上部セクションおよびその中に不連続セグメ
    ント（34）を備えた自由端部（30）を有する下部セクシ
    ョンを有するキャップを形成するステップと、 （ｂ）前記下部セクションの前記自由端部（30）をカー
    ル形成工具（320）の実質的に凹形の面と係合させて前
    記端部（30）をカールさせ、これによりバンドの上部セ
    クションがバンドの外部セクション（22）となり、バン
    ドの下部セクションがバンドの内部セクション（24）と
    なるステップと、 （ｃ）それからキャップおよび工具（320）を相互方向
    に相対的に移動し続け、前記内部セクション（24）の前
    記自由端部（30）をスカートの下端（14a）および前記
    工具面の間で拘束して係合させ、前記工具面およびスカ
    ートの間の前記内部セクション（24）の部分に前記工具
    面およびスカートと接触する鋭角に折り曲げられた曲線
    状リム（26）を形成すると共に、前記内部セクション
    （24）に前記鋭角に折り曲げられたリム（26）から外方
    に伸長して前記スカートに接触する突出部（37）を形成
    するステップと、 （ｄ）その後で、前記内部セクション（24）のリム部分
    におけるスカートおよび工具面による拘束的な係合を開
    放し、それによって鋭角に折り曲げられた曲線状リム
    （26）およびリム（26）から外方に伸長する突出部（3
    7）を有する三角形状カール形のバンド（20）を提供
    し、前記鋭角に折り曲げられたリム（26）はキャップ
    （10）をかぶせるときおよび容器（50）からキャップ
    （10）を最初に取り外すときに容器上の突出手段（56）
    と係合するステップと、 を含む開封指示キャップの形成方法。
  31. 【請求項３１】１つ以上の破断可能なブリッジを含む易
    損性手段（18）を形成することをさらに含む請求項30の
    方法。
  32. 【請求項３２】内部セクション（24）の不連続セグメン
    ト（34）内に１つ以上のタブ（40）を形成することを含
    む請求項30の方法。
  33. 【請求項３３】スリット、スロット、半円形領域、溝
    形、波形およびこれらの組合せからなるグループから選
    択された幾何形状を有する領域により分割されたタブ
    （40）を形成することを含む請求項32の方法。
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