JP3574445B2 - いじくり明示用の蓋 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、おねじを形成した頸部を持つ容器用蓋（ｃｌｏｓｕｒｅ）、ことにいじくり明示バンド（ｔａｍｐｅｒ ｅｖｉｄｅｎｔ ｂａｎｄ）を形成したこのような蓋に関する。
【０００２】
【従来の技術】
食品、飲料、医薬品、歯みがき粉等の製造業者は、その市場に出す製品がこれ等の物品の最終消費者が開く前に確実にいじくり回されないようにすることに関心を持つ。このためにこのような物品用の蓋内にこの蓋が購入に先だっていじくり回されているかどうかを指示する手段を備えるのが普通である。おねじを形成した頸部を持つ容器の場合には、この容器の頸部に形成した保持フランジの後方に係合するいじくり明示バンドを蓋に設けるのが普通である。いじくり明示バンドは蓋の一部を形成する垂下する裾部分に若干のもろい橋状部分により接合する。この蓋を容器に当てがう場合には、バンドを保持フランジに押当てる。しかし蓋を容器からねじ戻すときは、バンドが保持フランジの後方に捕捉されるので橋状部分がせん断されると共に蓋が容器の頸部に沿い上昇する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
このようないじくり明示バンドは広く使われているが、２つの相反する要求の間に微妙なつりあいがある。又この蓋は、橋状部分の不注意に基づく破断又はいじくり明示バンド自体の破断や変形、或は蓋及び容器間の密封に対する有害な影響をそれぞれ伴わないで容器に当てがうことができなければならない。又いじくり明示バンドは保持フランジの後方に十分緊密に取付けなければならない。そして橋状部分及び／又はいじくり明示バンドは、橋状部分及び／又はいじくり明示バンドを破壊しなければ蓋を容器から取りはずすことができないので十分容易に破断されなければならない。
【０００４】
他の問題は、すべきではない人が、バンドやもろい橋状部分を傷付けることなく蓋といじくり明示バンドとを取り除くことにより、容器の内容物を汚染したり置き換えてその後に蓋を閉めようとすることである。蓋が装着された容器の頸部と、いじくり明示バンドとの間に楔状のナイフの刃のような薄い器具をしようしてそのようなことをする可能性がある。この器具は、バンドの内径を拡大するために、外側に向かって梃子のように使うおそれがある。そのために、器具が容器の保持フランジを乗り越える可能性がある。このような方法の場合、バンドの内周の連続して延長した部分における保持フランジをバンドが徐々に乗り越えるようにバンドの内周に少しずつ器具を差し入れることになる。
【０００５】
上記したタイプの蓋は、世界中で大量に使用されている。商品化が受け入れられるためには、このような蓋は、自動機械で迅速に生産される必要がある。このことは、蓋の機能性および／またはそのいじくり明示バンドの機能性との矛盾を発生させる。
【０００６】
本発明による構造は、いじくり明示バンドを有する蓋の別の形状を提供することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための問題点】
本発明は、容器の頸部に蓋保持手段を備えた、容器にとって好適な蓋であって、
前記蓋は、頂部部分と、頂部部分から垂下する裾部分と、もろい複数の橋状部分を介して裾部分の自由縁部に接続されたバンドとを有し、
前記裾部分は前記容器の蓋保持手段に対応した保持手段を有し、
前記バンドは、略円筒形の本体部分と、本体の内方に延びる分割されたリブ部分とを具備し、
前記リブ部分は、前記蓋保持手段の下方で、容器の頸部から外側に延びる保持フランジの下部に係合する唇状部を形成するとともに、
前記リブ部分は、蓋の頂部部分の方に概略面する第１側部と、頂部部分から遠ざかる向きに概略面する第２側部とを有する蓋において、
前記リブ部分の第１側部は、バンドの本体部分と隣接し、内方に傾斜するとともに第１傾斜角で頂部部分から下方向に傾斜する第１表面と、第１表面の内側端部から半径方向内方に延びるとともに蓋の裾部分に実質的に直交する傾斜角を有する第２表面とを具備したことを特徴とする蓋を提供する。
【０００８】
従来の蓋では、リブの上側部はほぼ断面が直線状であった。この上側部は蓋の縦方向軸線に対して直交する平面内にあるか、又はこの上側部は前記軸線に対し傾斜した簡単な円錐台面であった。前者の場合にはその平らな表面が型の中子をキャップから引き出さなければならない方向に直交するので成形することがむずかしかった。後者の場合、リブが容器頸部のフランジのまわりに上方に押し上げられやすくなる。本発明は、リブの上側部にリブの成形に役立つ一層急な傾斜をした半径方向外表面と容器から蓋を完全に取り外す難しさを増すなるべくは実質的に平らな半径方向内表面とを持つ複合表面を設けることにより前記の問題を解決した。リブの上側部の第１及び第２の表面の間には比較的はっきり形成された接合部を設けるのが良い。しかしこれ等の表面は徐々に相互に合致しリブの上側部が略弧状の断面を持つようになる。容器から蓋を取り外すさいの抵抗の改良はこのようにして得られると共に蓋の成形が容易になることが分かった。この後者の態様は、経済的理由で蓋およびその協働するいじくり明示バンドが極めて高い速度で成形できなければならないので重要である。
【０００９】
リブの上側部の第１の表面は、リブの上側部の半径方向幅の２５％ないし７５％なお望ましくは４５％ないし５５％にするのがよい。第１の表面は、蓋の縦方向軸線に直交する平面に対し１０°ないし６０°、望ましくは１２°ないし４０°、さらに望ましくは１５°ないし２５°の傾斜角を持つのが良い。リブの上側部の第２の表面は、このリブの上側部の半径方向幅の７５％ないし２５％、なるべくは５５％ないし４５％にするのがよい。第２の表面は、蓋の縦方向軸線に直交する平面内にあるか又はこの平面に対し１０°までの角度をなすのが良いが、この平面内に第２の表面が位置するのが最も良い。
【００１０】
本発明を実施する際には、第１の環状面及び第２の環状面を備えた上側部を持つリブを形成する射出成形型からの蓋の射出成形中に第１及び第２の表面間のはっきりした区別が成形品で失われ又は少なくとも識別することが難しくなることが分かった。これは、第２の環状面が蓋を型から放出する際に第１の表面の傾斜角と同様な傾斜角をなすようにゆがみ又は引っ張られることによると考えられる。成形型が２つの表面をはっきり表示するが成形したふたは表示しないという異常があっても、このような型から成形したふたは、第１及び第２の表面を持つものとしてリブの上側部を形成しない成形型で成形した同様な蓋に比べていじくり回されたことに対しすぐれた抵抗を示すことがわかった。
【００１１】
従って、別の態様では本発明は、おねじ付の頸部を持つ容器用の蓋であって、頂部と相補的なねじを外面に持つ垂下する裾部分とを備え、この垂下する裾部分の自由縁部を複数のもろい橋状部分によりいじくり明示バンドに接合し、このいじくり明示バンドに、略円筒状の円筒形の本体部分と、この本体部分の内方に延び前記容器の頸部からそのおねじの下方で外方に延びる保持フランジの下側に衝合する唇状部を形成するように分割されたリブとを設け、このリブに前記蓋の頂部部分の方に略面する上側部と、前記頂部部分から遠ざかる方に略面する下側部とを設けた蓋において、前記頂部部分から内方下向きに傾斜し、前記いじくり明示バンドの本体部分に隣接する第１の表面と、この第１の表面から半径方向内方に位置する第２の表面とを備えるものとして前記リブの上側部を形成する成形型内で合成プラスチック材から射出成形し、前記第２の表面が蓋の縦方向軸線に対して直交する状態に前記第１の表面が前記縦方向軸線に対するよりも一層近い傾斜角度を持つようにしたことを特徴とする蓋にある。
【００１２】
さらに他の態様として、本発明は、合成プラスチック材料によって蓋を射出成形するために使用される成形型であって、
蓋は、外方にねじ部分を設けた頸部を有する容器に好適であるとともに、頂部分と裾部分とを有し、
前記裾部分の内面には、容器のねじ部分と相補的なねじ部分を持ち、
裾部分の自由縁部は、いじくり明示バンドに対するもろい複数の橋状部分によて接続され、
前記バンドは、略円筒状本体と、本体の内方に延びる連続しかつ分割されたリブとを有し、
前記ねじ部分の下方に容器の頸部から外方に延びる保持フランジの下側に係合する唇状部分を形成し、
前記リブは、蓋の頂部部分に略面する上側部と、頂部部分から遠ざかる方に略面する下側部とを有する成形型において、
前記成形型は、頂部部分から内方にかつ下方に傾斜し、バンドの本体部分と隣接する第１表面と、第１表面が縦方向軸線に対する傾斜角よりも、蓋の縦方向軸線に対してほぼ直交する傾斜角を有し、かつ第１表面から半径方向内方に設けられた第２表面とを有するようにリブの上側部を形成している。
【００１３】
型表面は、リブ自体の上側部に対し好適とする前記した他の特性を持つのが良い。
【００１４】
本発明の別の実施態様では、いじくり明示バンドの半径方向内面にバンドのリブ及び自由縁部の間に位置させた半径方向に互いに間隔を置いて内方に延びる特記の配列を設けてある。
【００１５】
これ等の突起又はその若干は、所望によりバンドの縦方向幅を横切ってリブの下側に接続し、又はこれ等の突起はバンドの下方の自由縁部の手前で止まる。各突起は、蓋の縦方向軸線に平行に整合するのがよい。これ等の内方に延びる突起は、故意に意図する人に対しいじくり明示バンド及び容器の間に刃又はその他の工具を挿入することによりバンドの直径を拡張し容器の頸部からバンドをゆるめて完全に離すことが難しくなる。
【００１６】
前記リブは分割されている。好ましくは、突起のうち交互の突起が互いに隣接する部分の間のすきまの下方に間隔を置いてリブに連結されない。残余の突起は、それぞれ上端部が部分の一つずつに係合するのが良い。これ等の残余の突起は、それぞれの中間点で各部分に係合するのが良い。各突起は、これ等がリブに近接する際に半径方向内方に傾斜するのが良い。しかし、リブが延びる限りは、これ等の突起はいじくり明示バンドの本体部分の半径方向内面から内方には延びないのがよい。リブは、このリブの上側部の第２表面の幅に略等しい距離だけ突起を越えて内方に延びるのがよい。
【００１７】
リブは分割されているが、バンドの内面の円周の大部分に沿って延びている。各リブ部分は、いじくり明示バンドの内周に沿い互いに均等な間隔を置いていじくり明示バンドの内周の少なくとも５０％、望ましくは少なくとも６５％、なお望ましくは少なくとも８０％を占めるのが良い。リブは、容器に蓋をあてがう間にこのリブを保持フランジを過ぎて押し進める際に、このリブが上方へのたわみに抵抗するようにこのリブがいじくり明示バンドの本体部分に接合する場合に十分に広い基部を持つのが良い。
【００１８】
各リブ部分は、蓋の軸線に対し傾斜し蓋の頂部部分から遠ざかる方に面する実質的に平らな２つの端面で形成するのが良い。すなわちこれ等の端面は、この蓋を成形するのに使った型中子を取り出した方向に向けてある。平らな各端面は、また、この蓋の縦方向軸線から各リブ部分の端部に延びる空想的な半径方向面に対し傾斜して、各端部を各空想面が蓋の裾部分に対し挟む傾斜角より小さい傾斜角だけ、裾部分に対し傾けるようにするのがよい。
【００１９】
いじくり明示バンドは、さらに、このいじくり明示バンドの本体部分の外面から外方に延びる局部的に厚くした区域を設けるのが良い。この厚くした区域はさらに、蓋の縦方向軸線に平行にいじくり明示バンドの縦方向幅を横切って延びるのが良い。
【００２０】
外方の厚いこれ等の各区域は、いじくり明示バンドを補強し強化するように作用する。いじくり明示バンドの補強には、蓋を容器に当てがいやすくするように十分なたわみ性を保持しながら、いじくり明示バンドの上下方向のこわさを高めるのが良い。この補強により、また蓋の生産に使う型の中子部分から蓋を有効に取り出すようにいじくり明示バンドの自由縁部に十分な軸線方向の力を加えることができる。いじくり明示バンドの補強によりさらに、ふたを当てがった容器の保持フランジのまわりに蓋を後方に動かせるように、蓋がいじくり回され、いじくり明示バンドが伸長するおそれを減らす。
【００２１】
各橋状部分は、蓋の周辺の周りに互いに均等な間隔を置くのが良いが、適宜には、正反対に位置する２群に配置しても良い。各群は蓋の周辺の１／４ないし１／３を占めるが、各群間の間隔は、周辺の１／４ないし１／６を占めるのが良い。橋状部分の各群は、これ等の各群内で互いに等しい間隔を置いた４ないし１０個の橋状部分で構成するのがよい。
【００２２】
各群内の個別の橋状部分は、蓋の軸線に平行な軸線を持つ。しかし、各橋状部分の軸線は、蓋の軸線に傾斜させるのが良い。なお、なるべくは橋状部分の軸線は、断面図で見たときに橋状部分の上端部がその下端部に対して左方に傾くように傾けるのが良い。この特に好適な構造は、多くのねじが時計回りの方向で締まることによって断定できる。橋状部分の好適な傾斜により、これ等の橋状部分は囲いを容器にねじ込む際に湾曲させることができる。この場合バンドを安定にし、バンド又は橋状部分が当てがい中に破断し、またはゆがむおそれが減る。これとは逆に各橋状部分のこの好適な傾斜は、栓をねじ戻す際に各橋状部分はまっすぐになることを意味する。この場合、各橋状部分のバンド及び裾部分に対する取付点で橋状部分を破損する力を集中する作用をする。
【００２３】
蓋の裾部分の内面のねじは、頂部に対し遠い方の第１のねじ部分から始めてらせんねじの軌跡に沿って配置した１連のねじ部分から形成するのが良い。各ねじ部分は、第１のねじ部分を除いて、蓋の軸線に対し傾斜した蓋の頂部部分から遠ざかる方に面する実質的に平らな２つの端面で形成するのが良い。すなわちこれ等の端面は、蓋を成形するのに使った型中子を取り出す方向に面する。「実質的に平らな面」という用語は、この面がすべて指定された方向に面する場合には実際上平らな又は湾曲した表面を意味するのに使う。ねじ部分のうち第１の部分は、１つの隣接ねじ部分に対し遠い方の端部に向けられ、蓋のねじを容器の頸部の対応するねじに組み合うのに役立つようにするのがよい。
【００２４】
各ねじ部分の実質的に平らな端部は、蓋の縦方向軸線から各ねじ部分の端部に延びる囲いの空想の半径方向面に対し傾斜し、各端部が円筒形裾部分に対し、各空想半径方向面が円筒形裾部分となす角度より小さい角度をなして裾部分に対し傾くようにするのがよい。
【００２５】
ねじ部分間のガスを抜くのに役立つようにねじの隣接する各一巻（ｔｕｒｎ）内の部分間の各空間は互いに整合させてある。蓋の裾部分の内面にその縦方向に各整合空間を貫いて延びる溝を設けても良い。
【００２６】
他の実施例では本発明は、半径方向内面にねじを形成した円筒壁を備え、前記ねじをそのらせん形軌跡に沿い互いに間隔を置いた配列に配置した複数の部分により構成し、これ等のねじ部分の少なくとも若干がねじ軸線に対し傾斜し物品成形に使用した型中子を抜き出す方向に面する実質的に平らな面内の少なくとも一つの端部に終るようにした射出成形物品にある。
【００２７】
本発明蓋は、容器に密封状態で係合してこの容器からの漏れを防ぐ手段を形成するのがよい。多数の公知の別の密封構造のうち任意のものを本発明による蓋に使うことができる。これ等には、一体の密封リブ又はフランジ、詰め物又は流し込みのガスケットがある。
【００２８】
密封構造は、蓋の頂部部分の下側から下方に突出する環状の密封リブを備えるのがよい。このリブは、実質的に円筒形の内面を持ち頂部部分に接触しこの蓋の裾部分に隣接する第１の部分と、頂部部分に遠い方の第１の部分の端部に隣接し、半径方向内方に延び円形の自由縁部に終る円すい台形の第２の部分とを備えている。第１の部分は、蓋を取付けようとする容器の頸部の外径に少なくとも等しい内径を持ち、蓋を頸部にねじ込む間に、円すい台形の第２の部分が頸部の自由縁部にはまりリブの第１の部分の実質的に円筒形の内面に対し折返され、容器の頸部の少なくとも外面と蓋との間に気密の密封部を形成するようにしてある。
【００２９】
本発明の蓋は、裾部分の下縁部が狭い円筒形リブに終る１連の上下方向のリブを外面に設けた実質的に円筒形の形状を持つ裾部分を備えるのが好適である。もろい橋状部分は、その半径方向寸法を裾部分及びいじくり明示バンドより著しく薄くし、そして各橋状部分の内面が裾部分及びいじくり明示バンドの各半径方向内面に面一になるのがよい。いじくり明示バンドの半径方向外面は、裾部分の半径方向寸法を越えて半径方向外方に突出する局部的に厚くした区域を除いて、裾部分よりわずかに小さい直径を持つ。
【００３０】
この最も好適な実施例では、裾部分の内面は、この面の半径方向内方に延びるらせん形配列のねじ部分を持つ大体において円筒形にするのがよい。これ等のねじ部分は、軸線方向に互いに整合した各空間により相互に隔離してある。いじくり明示バンドの内側は、裾部分の内側面と同じ直径を持つリブの上方の平滑な上部円筒面により形成するのがよい。このリブは、裾部分の内側面の各ねじ部分と又各ねじ部分間の空間に軸線方向に整合する各リブ部分間の空間とに軸線方向に整合する各リブ部分から形成するのがよい。リブの下方で、いじくり明示バンドの内側面は下方外向きに傾斜させこのいじくり明示バンドがその下端部では上端部におけるよりもわずかに薄くなるようにしてある。この傾斜面は、軸線方向に互いに整合し、各リブ部分の厚さより薄い厚さを持つ突起の配列を設けてある。これ等の突起のうち交互の１つずつの突起は、それぞれ上端部がリブ部分のうちの１つの部分の中間点に係合するが、他方の各突起はそれぞれ部分間の空間の１つに整合する。
【００３１】
【発明の実施の形態】
以下本発明の好適な実施例を添付図面について詳細に説明する。
いじくり明示用の蓋１０は、もろい橋状部分１３により蓋１０のキャップ部分１４に取付けた大体において円筒形の本体部分１２を持つ連続したいじくり明示バンド（ｔａｍｐｅｒ ｅｖｉｄｅｎｃｅ ｂａｎｄ）１１を備えている。キャップ部分１４、もろい橋状部分１３及びいじくり明示バンド１１は、ポリエチレン又はポリプロピレンのような適当な材料で射出成形により一体に形成してある。キャップ部分１４は、円形の頂部部分１５及び垂下する裾部分１６を備えている。裾部分１６の内側は、ねじを形成され、そしてガラス又はポリ（エチレンテレフタラート）（ＰＥＴ）のようなプラスチック材から一般に作られおねじ付き頸部を持つ容器に取付けるようにしてある。
【００３２】
蓋１０を取付ける容器２９（その一部を第１０図及び第１１図に示してある）は、容器２９のねじ３１のすぐ下方に連続した大体環状の保持フランジ３０を備え半径方向外方に向いた唇状部を形成するようにしてある。いじくり明示バンド１１はその内側面のまわりにリブ１８を備えている。リブ１８は、蓋１０で容器２９を完全に閉じると、容器２９の保持フランジ３０の下側に係合する内方に延びる唇状部を形成するように寸法及び形状を定めてある。
【００３３】
リブ１８は短い中断部２０により隔離した１連のリブ部分１９から構成してある。しかしリブ部分１９は、いじくり明示バンドの周辺の約８５％を構成し、リブ１８が実質的に連続しているように相互に作用する。中断部２０は、いじくり明示バンドに円周方向の柔軟性を与えリブ１８を応力は伴わないでもろい橋状部分を破断するのに十分なだけ保持フランジ３０を通過させる。
【００３４】
リブ１８は、頂部部分１５の方に向いた上側部２１と頂部部分１５から遠ざかる方に向いた下側部２２とを持つ。上側部２１は、半径方向外方の円すい台面２３と半径方向内方の環状面２４とを備えている。環状面２４は蓋１０の縦方向軸線に直交する平面内にあるが、円すい台面２３は頂部部分１５から遠ざかる向きに内方下向きに傾斜し蓋１０の縦方向軸線に直交する平面に対し約２０°の角度をなす。外側の円すい台面２３と内側の環状面２４とはそれぞれリブ１８の上面の半径方向幅の約半分を占める。使用時に蓋１０を取付ける容器２９の頸部にフランジ３０の下側で係合するのは環状面２４である。円すい台２３の存在は、この円すい台面２３が変形したリブ１８を持つ蓋の生産を防ぎ又は少なくとも実質的に減らすので蓋１０の成形に役立つ。この場合又リブ１８の剛性を確実に保つことにより、蓋１０を容器２９にねじ込む際にリブで１８が保持フランジ３０のまわりで押されるときにリブ１８のゆがみを防ぐ。リブ１８は、これ自体で容器２９への取付け中にリブ１８に加わる力に耐えることができるだけ十分に丈夫であり、又キャップ部分１４がキャップ部分１４の正規の取りはずしにより又は容器２９に対するいじくり回しによってもろい橋状部分１３を破断しなければ取りはずされないようにする。リブ１８の上面２１の全幅を横切って延びる環状面２４を設けないと悪影響のないことが分っている。
【００３５】
リブ１８の下方でなおいじくり明示バンド１１の本体部分１２の内側面に、蓋１０の縦方向軸線に大体整合した長い軸線をそれぞれ持つ内方に延びる複数の突起２５、２８の配列を設けてある。各突起２５、２８は、蓋１０を容器２９に当てがう間に容器２９をその頸部外面に近接するように覆うと、保持フランジ３０に接触するようになるのに十分なだけ本体部分１２の内面から半径方向内方に延びる。交互に内方に延びる各突起２８は実質的に連続したリブ１８の中断部２０の下方に間隔を隔てリブ１８に連結してない。残りの内方に延びる各突起２５は一端部をリブ部分１９の中心に連結してある。
【００３６】
各リブ部分１９の半径方向内方の自由縁部は、突起２５、２８の最も内方の部分を十分に越えて内方に突出し、囲い１０を容器２９に当てがう間にいじくり明示バンド１１が保持フランジ３０のまわりで上方にずれないようにする際に自立性を持つのに十分なだけがんじょうでなければならない。
【００３７】
各突起２５、２８により人がナイフの刃のような器具をいじくり明示バンド１１の本体部分１２の半径方向内方に導入して、リブ１８を容器２９の組合うフランジ３０に沿い徐徐に上方に動かそうとする際にこの器具をいじくり明示バンド１１のまわりに円周方向に動かすのを防止する。
【００３８】
いじくり明示バンド１１の外側面に沿い若干の補強又は厚くした部分２６を設けてある。厚くした各部分２６は、リブ１８のレベルに隣接する領域からいじくり明示バンド１１の自由縁部の領域に延びている。内方に延びる突起２５、２８と共に厚くした部分２６は、いじくり明示バンド１１を強化して水平方向又は半径方向の十分なたわみ性を保持しながらいじくり明示バンド１１の上下方向こわさを高める。この場合又蓋１０の自由縁部に加える十分な軸線方向の力により蓋の生産に使う型の中子部分から蓋１０を有効に放出することができる。
【００３９】
厚くした部分２６の外面は、蓋１０の残りの半径方向部分の半径方向のすぐ外側に位置する実質的に扁平な丘部２７を備え丘部２７に対し必ずしも裾部分に接触しないで機械的につかみ或は接触することができる。
【００４０】
蓋１０は、キャップ部分１４の頂部部分１５の下側から延びる同心の環状リブ３２を備えた密封構造に形成してある。環状密封リブ３２は第１部分３３すなわち根元部分を備えている。第１の部分３３は第２の部分３４と共に裾部分１６にほぼ平行に頂部部分１５から下方に延びている。第２の部分３４は容器２９の頸部との係合に先だって裾部分１６から遠ざかる向きに内方にテーバを付けてある。
【００４１】
リブ３２の第２部分３４は、蓋１０を容器２９にねじ込む際に容器２９の端部３５に接触し、第２の部分３４は第１の部分３３の表面に対して折曲げられる。すなわち蓋１０及び容器２９の間には容器２９の側壁３６に沿い容器２９の端部３５まで延びる連続した気密の密封部が形成される。
【００４２】
蓋１０を容器２９の頸部にねじ込む際に密封リブ３２の第２の部分３４は頂部部分１５に向かい曲がることによって変形する。この変形は継続して、第２の部分３４と頂部部分１５の内側面の内側リブ３７との間が接触する。内側リブ３７は実際上本発明に必要なものではなく所望により設けないで済ませることができる。
【００４３】
第２の部分３４が頂部部分１５に接触すると、蓋１０を取付けのためにさらに動かすと、容器端部３５及び頂部部分１５の間に第２の部分３４の接触部分を押圧してつかむ。蓋１０を取付ける運動の継続に伴い、容器２９及び頂部部分１５の間にリブ３２の自由縁部を挟み環状リブ３２の第１の部分３３を容器端部３５に向かい緊密に引張り容器２９の湾曲した縁部面のまわりに末端の環状面３５から側壁３６に沿い下方に延びる密接な密封部を生ずる。
【００４４】
蓋１０を容器２９の頸部にねじ込むと、ねじ３１も又裾部分１６の内面のねじ３９にかみあう。蓋１０が容器２９の頸部に沿い下降するに伴い、もろい橋状部分１３は、リブ１８を容器２９の保持フランジ３０のまわりに直径方向に膨張させる環状の弱い区域を形成する。
【００４５】
この実施例ではもろい橋状部分は蓋１０の周辺のまわりに互いに等しい間隔を置いて、もろい各橋状部分１３の軸線は側面図で見たときに各橋状部分１３の上端部がその下端部に対して左方に傾斜するように傾けてある。従って橋状部分１３は蓋１０を容器２９に時計回りにねじ込むに伴って湾曲する。リブ１８はフランジ３０のまわりに膨張するから、裾部分１６の下縁部４２とバンド１１の上縁部４１とはその間になお橋状部分１３を持ちながら相互に近づく向きにたわむ余地を持つ。このようにしていじくり明示バンド１１を安定させ取付け中に橋状部分１３の破断のおそれを減らす。
【００４６】
リブ１８がフランジ３０を過ぎその下側に係合すると、もろい橋状部分１３はそれぞれ伸長した状態（第１１図）に戻る。蓋１０を容器２９の頸部からねじ戻し始めると、リブ１８はバンド１１をフランジ３０の下側に保持する。蓋１０をさらにねじ戻すと、橋状部分１３はまっすぐになり、この場合いじくり明示バンド１１に又裾部分１６に対する各橋状部分１３の取付点に橋状部分１３を破壊する力を集中させる作用をする。
【００４７】
第１図に明らかなように裾部分１６の内側には、ねじ軌跡に沿い互いに間隔を置いた配列に複数のねじ部分５１から成るねじを配置してある。各ねじ部分５１は第１の部分５２を除いて各端部を平らな面５３により形成してある。平らな各面５３は蓋１０の縦方向軸線に対し頂部部分１５から遠ざかる向きに向くように傾けてある。平らな各面５３は又、蓋１０の軸線から問題の平らな面５３まで延びる空想の半径方向面に対して傾斜し平らな面５３及び裾部分１６の間の最小角が鋭角になり空想半径方向面が裾部分１６となす角度より小さくなるようにする。
【００４８】
第１のねじ部分５２はその後縁の平らな面５３で形成される。しかしねじ部分５２はその前縁の先端５４で形成し、蓋１０のねじを容器２９の頸部の対応するねじに組合わせるのに役立つようにしてある。
【００４９】
ねじの各一巻き（ｔｕｒｎ）のねじ部分５１はこれ等のねじ部分間の間隔と同様に互いに整合している。みぞ４３は、互いに隣接するねじ部分５１の間の互いに整合した各間隔内で裾部分１６の内側面に形成してある。みぞ４３は、蓋１０をねじ戻す際に炭酸飲料容器からガスを逃がすのに役立つように作用する。
【００５０】
各リブ部分１９の端面はそれぞれねじ部分について前記したように傾斜させてある。この場合リブ部分１９の端部が型からの蓋１０の放出の際に損傷するおそれが減る。
【００５１】
蓋１０は、とくに裾部分１６の内側面、ねじ部分５１及びみぞ４３を形成する型中子に成形する。ねじ部分５１に平らな面５３を形成することにより、蓋１０を型中子から放出するときのねじ部分５１の損傷は、各ねじ部分に先端５４と同様なとがった端部を形成する場合に比べて著しく減少していることが分った。
【００５２】
第１２図はリブ部分１９を成形するのに使う型４４の一部を示す。型４４は図示のように、リブ部分１９の所望の傾斜に横断面形状が対応するくぼみ４５を形成し外側の第１の面４７及び内側の第２の面４８に分割される。第１の面４７は、いじくり明示バンド１１の内側面を形成する型の円筒面４９に隣接する。第１の面４７は、型の軸線に直交する平面に対し２０°の角度をなして傾いている。第２の面４８は型の軸線に直交する平面内にある。
【００５３】
以上本発明を詳細に説明したが本発明はなおその精神を逸脱しないで種種の変化変型を行うことができるのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による蓋の１実施例の直径に沿う断面図である。
【図２】図１の蓋のＩＩ−ＩＩ線に沿う断面図である。
【図３】図１の蓋のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う断面図である。
【図４】図１の蓋のＩＶ−ＩＶ線に沿う断面図である。
【図５】図１の蓋のＶ−Ｖ線に沿う断面図である。
【図６】図４のＶＩ−ＶＩ線に沿う拡大断面図である。
【図７】図４のＶＩＩ−ＶＩＩ線に沿う拡大断面図である。
【図８】図３の矢印Ａの方向に見た図１の蓋の側面図である。
【図９】図３の矢印Ｂの方向に見た図１の蓋の側面図である。
【図１０】図１０は他の実施例による蓋を容器にねじ込む際の容器の頸部に対する蓋の関係を示す部分縦断面図である。
【図１１】容器の頸部に密封状態でねじ込んだ図１０の蓋の縦断面図である。
【図１２】本発明蓋の射出成形に使う型を形成区域と共に示す縦断面図である。
【符号の説明】
１０ 蓋
１１ 明示バンド
１２ 本体部分
１３ 橋状部分
１５ 頂部部分
１６ 裾部分
１８ リブ
２４ 環状面
２５・２８ 突起
２６ 厚くした部分
３０ 保持部分
３５ 端部

Claims (34)

1. 容器の頸部に蓋保持手段を備えた、容器にとって好適な蓋であって、
   前記蓋は、頂部部分と、頂部部分から垂下する裾部分と、もろい複数の橋状部分を介して裾部分の自由縁部に接続されたバンドとを有し、
   前記裾部分は前記容器の蓋保持手段に対応した保持手段を有し、
   前記バンドは、略円筒形の本体部分と、本体の内方に延びる分割されたリブ部分とを具備し、
   前記リブ部分は、前記蓋保持手段の下方で、容器の頸部から外側に延びる保持フランジの下部に係合する唇状部を形成するとともに、
   前記リブ部分は、蓋の頂部部分の方に概略面する第１側部と、頂部部分から遠ざかる向きに概略面する第２側部とを有する蓋において、
   前記リブ部分の第１側部は、バンドの本体部分と隣接し、内方に傾斜するとともに第１傾斜角で頂部部分から下方向に傾斜する第１表面と、第１表面の内側端部から半径方向内方に延びるとともに蓋の裾部分に実質的に直交する傾斜角を有する第２表面とを具備したこと
   を特徴とする蓋。
2. 前記第２表面の傾斜角は、蓋の縦方向軸線に対して直交するかまたはその直交する線に対して１０°まで傾斜してなることを特徴とする請求項１に記載の蓋。
3. 蓋の縦方向軸線に対して平らな直交する面に対する第１表面の傾斜角は、１０°から６０°であることを特徴とする請求項１に記載の蓋。
4. 蓋の縦方向軸線に対して平らな直交する面に対する第１表面の傾斜角は、１２°から４０°であることを特徴とする請求項３に記載の蓋。
5. 蓋の縦方向軸線に対して平らな直交する面に対する第１表面の傾斜角は、１５°から２５°であることを特徴とする請求項４に記載の蓋。
6. 前記第１表面は、各リブの第１側部の半径方向幅の７５％〜２５％であることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の蓋。
7. 前記第１表面は、各リブの第１側部の半径方向幅の４５％〜５５％であることを特徴とする請求項６に記載の蓋。
8. 前記第２表面は、各リブの第１側部の半径方向幅の７５％〜２５％であることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の蓋。
9. 前記第２表面は、各リブの第１側部の半径方向幅の５５％〜４５％であることを特徴とする請求項８に記載の蓋。
10. リブ部分の第１側部の第２表面は、平らであることを特徴とする請求項１に記載の蓋。
11. リブ部分は、バンドの内周に実質的に均等に設けられてなることを特徴とする請求項１〜１０のいずれか１項に記載の蓋。
12. 各リブ部分は、中断部によって分割されてなるとともに、リブの下方のバンドの内壁には、半径方向内方に突出する突起が設けられてなることを特徴とする請求項１〜１１のいずれか１項に記載の蓋。
13. 半径方向内方に突出する突起は、リブの下方のバンドの内壁に設けられてなることを特徴とする請求項１２に記載の蓋。
14. 半径方向内方に突出する突起は、中断部間であって各中断部の下方にも設けられてなることを特徴とする請求項１３に記載の蓋。
15. 厚くした領域は、バンドの縦方向軸線のこわさを強化するためにバンドの外表面に離間して設けられているとともに、バンドが容器の保持フランジを乗り越えるときにバンドが半径方向外方に延びるようになされてなることを特徴とする請求項１〜１４のいずれか１項に記載の蓋。
16. 蓋には、漏れを防ぐように容器と係合する密封構造が形成され、容器と係合する密封構造は蓋の頂部部分の下側から下方に延びる環状密封リブを具備し、
    前記リブは、実質的に略円筒状の内周面を有する第１部分を有し、
    前記第１部分は、頂部部分と隣接しかつ蓋の裾部分と隣接するかまたは接続し、
    前記第２円錐台部は、頂部部分に遠いほうの第１部分の端部に隣接し、半径方向内方に延び円形の自由縁部に終わり、
    前記第１部分は、蓋を取り付けようとする容器の頸部の外径に少なくとも等しい内径を持ち、その結果、蓋を頸部にねじ込む間に、円錐台形の第２部分が頸部の自由縁部に係合し、リブの第１部分の実質的に円筒形の内面に対し折り返され、容器の頸部の少なくとも外面と蓋との間に気密の密封部を形成してなることを特徴とする請求項１〜１５のいずれか１項に記載の蓋。
17. 蓋の裾部分に形成された前記蓋保持部材は、裾部分の内表面にねじ部分を有することを特徴とする請求項１〜１６のいずれか１項に記載の蓋。
18. 裾部分の内面に設けられたねじ部分は、ねじの軌条に沿って頂部部分に対し遠い方の第１ねじ部分から始まって形成された一連のねじ部分によって形成されてなることを特徴とする請求項１７に記載の蓋。
19. 前記第１ねじ部分を除いたねじ部分には、蓋の軸線に対し傾斜し蓋の頂部部分から遠ざかる方にかつ下方に面する実質的に平らな二つの端面が形成されてなることを特徴とする請求項１８に記載の蓋。
20. ねじの隣接する各一巻きのねじ部分間の間隔は、整列していることを特徴とする請求項１８に記載の蓋。
21. 前記裾部分の内面を略円筒形にし、つる巻型配列のねじ部分が、前記内面の半径方向内方に突出するようにし、前記ねじ部分を軸線方向に互いに整合した空間により相互に隔離し、前記いじくり明示バンドの内面を、前記裾部分の内面と同じ直径を持つリブの上方の平滑な上部円筒面により形成し、前記裾部分の内面のねじ部分と、前記ねじ部分間の空間に軸線方向に整合する前記リブ部分間の空間とに軸線方向に整合して前記いじくり明示バンドの内周のまわりに均等に配置したリブ部分により、前記リブを形成し、前記リブの下方の前記いじくり明示バンドの内側面を、下方外向きに傾斜させることにより、前記いじくり明示バンドがその下端部において、その上端部におけるよりもわずかに薄くなるようにし、前記いじくり明示バンドの内側面に、軸線方向に互いに整合し、前記リブ部分の半径方向の厚さより薄い半径方向の厚さを持つ突起の配列を設け、これ等の突起のうちの交互の突起が、それぞれ上端部において、前記リブ部分のうちの１つの中間点に接触し、そして他方の前記突起を、それぞれ前記リブ部分間の空間の１つに整合させたことを特徴とする請求項１に記載の蓋。
22. リブ部分の合計の長さは、バンドの内周面の少なくとも５０％に等しいことを特徴とする請求項１から２１のいずれか１項に記載の蓋。
23. リブ部分は、バンドの内周面の少なくとも６５％を構成することを特徴とする請求項２２に記載の蓋。
24. リブ部分は、バンドの内周面の少なくとも８０％を構成することを特徴とする請求項２３に記載の蓋。
25. 合成樹脂を射出成形して蓋を成形するときに使用する成形型であって、
    前記蓋は、頸部の外方におねじを持つ容器に好適であり、
    前記蓋は、頂部部分と垂下する裾部分とを有し、
    前記裾部分は、容器の頸部のおねじに対応する蓋のねじ部分を内面に有し、
    垂下する裾部分の自由縁部は、いじくり明示用バンドに複数のもろい橋状部分によって接合され、
    前記いじくり明示用バンドは、略円筒形の本体部分と、本体の内方に延びる連続したまたは分割されたリブを有し、
    前記リブは、ねじ部分の下方で容器の頸部から外方向に延びる保持フランジの下方で係合する唇状部を形成してなり、
    前記リブは、蓋の頂部部分の方に概略面する上側部と、頂部部分から遠ざかる向きに概略面する下側部とを有する成形型において、
    前記成形型は、バンドの本体部分と隣接するとともに、頂部部分から内方にかつ下方に傾斜する第１表面と、第１表面から半径方向内方に位置する第２表面とを有するように、リブの上側部を形成し、
    前記第２表面は、第１表面が縦軸方向の傾斜よりも蓋の縦軸方向に対して略直角に近い傾斜角を有することを特徴とする成形型。
26. 成形型の第１表面と第２表面は、それらの間を明確に区別するための環状表面であることを特徴とする請求項２５に記載の成形型
27. 前記成形型は、リブの上部表面の半径方向幅の２５％〜７５％であるように第１表面を形成することを特徴とする請求項２５または２６に記載の成形型。
28. 前記成形型は、リブの上部表面の半径方向幅の４５％〜５５％であるように第１表面を形成することを特徴とする請求項２５〜２７のいずれか１項に記載の成形型。
29. 前記成形型は、蓋の縦軸に対する直交する平らな面に対して１０°〜６０°の傾斜角度を有するように第１表面を形成することを特徴とする請求項２５〜２８のいずれか１項に記載の成形型。
30. 前記成形型は、蓋の縦軸に対する直交する平らな面に対して１２°〜４０°の傾斜角度を有するように第１表面を形成することを特徴とする請求項２５〜２９のいずれか１項に記載の成形型。
31. 前記成形型は、蓋の縦軸に対する直交する平らな面に対して１５°〜２５°の傾斜角度を有するように第１表面を形成することを特徴とする請求項２５〜３０のいずれか１項に記載の成形型。
32. 前記成形型は、リブの上部表面の半径方向幅の７５％〜２５％であるように第２表面を形成することを特徴とする請求項２５〜３１のいずれか１項に記載の成形型。
33. 前記成形型は、リブの上部表面の半径方向幅の５５％〜４５％であるように第２表面を形成することを特徴とする請求項２５〜３２のいずれか１項に記載の成形型。
34. 前記成形型は、蓋の縦軸に対して直交する平らな面であるか、または直交する面に対して１０°までの角度であるように第２表面を形成することを特徴とする請求項２５〜３３のいずれか１項に記載の成形型。

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