JP3311809B2 - 振動アラーム付電子機器 - Google Patents

振動アラーム付電子機器

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JP3311809B2
JP3311809B2 JP07744593A JP7744593A JP3311809B2 JP 3311809 B2 JP3311809 B2 JP 3311809B2 JP 07744593 A JP07744593 A JP 07744593A JP 7744593 A JP7744593 A JP 7744593A JP 3311809 B2 JP3311809 B2 JP 3311809B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転軸に対し偏心した
位置に重心を有する偏心重りをモータで回転させて振動
を発生させる振動アラーム付電子機器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の偏心重りをモータで回転させて振
動を発生させる電子機器としての振動アラーム付腕時計
は、実開平2−6291号公報や実開平2−10708
9号公報に開示されているように、超音波モータを内蔵
し、前記超音波モータのロータの回転を重心位置の偏っ
た偏心おもり車に伝達し、偏心おもり車の回転によって
生じた振動を時計ケースを介して腕に伝え、振動アラー
ムとして知らせるものであった。
【0003】実開平2−6291号公報や実開平2−1
07089号公報における超音波モータは、圧電素子を
接着した振動体を支持ピンにより支持し、ロータと前記
振動体とを加圧バネで圧接する構造となっている。その
動作原理は、圧電素子の振動を振動体に設けたくし歯部
で偏位拡大し、該くし歯部に進行波を発生させ、くし歯
部とロータの相互の加圧摩擦力によってロータを回転さ
せるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、ロータは常
に加圧バネで振動体のくし歯部に圧接されながら回転す
ることになり、ロータとくし歯部の接触部の摩耗は避け
られず、耐久性に乏しいという欠点があった。
【0005】又、前記圧電素子の振動の振幅は小さい
為、その振幅を偏位拡大するための振動体のくし歯部
は、特に加工精度が要求される為、加工が難しく、安定
的にロータを回転させるためには、振動体ばかりでな
く、圧電素子やロータ等の各部品の加工精度や組立精度
を厳しくしなければならないという欠点があった。
【0006】又、一般に超音波モータは、加圧摩擦力に
よってロータを回転させるものであるから、低速・高ト
ルクを取りだすのは得意だが、反面高い駆動電圧が必要
で、消費電力も大きく、駆動回路も複雑となるという欠
点があった。1992年6月発行の日本時計学会誌に記
載された「超音波モーターを用いた振動アラーム付AQ
の開発」では、ロータの最大回転数6000rpmでの
回転時の駆動電流は、電源電圧2.8Vで、60mAで
あると報告されている。
【0007】本発明は、偏心重りをモータで回転させて
振動を発生させる振動アラーム付電子機器において、ロ
ータの回転耐久性があり、組立が容易で、消費電力が小
さく、且つ腕を振る等の加速度が加わった時にも、安定
して起動、回転できる信頼性のある振動アラーム付電子
機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の要旨は、回転軸に対し偏心した位置に重心を
有する偏心重りをモータで回転させて振動を発生させる
振動アラーム付電子機器において、扁平ステータ型2極
ステップモータを構成するロータのロータ軸に前記偏心
重りを直接固着すると共に、該扁平ステータ型2極ステ
ップモータのロータを回転させることにより前記偏心重
りを回転させて振動を発生させることを特徴とする。
【0009】又、ロータの静止時における偏心重りの重
心の位置は、ロータ軸を中心として偏心重りの回転方向
に沿って携帯時における振動アラーム付電子機器が振ら
れる方向と重力加速度方向が略一致する最悪の方向まで
の角度をθとしたとき、0゜<θ<90゜又は180゜
<θ<270゜の位置になるように偏心重りを配置した
ことを特徴とする。
【0010】又、ロータ軸を中心として偏心重りの回転
方向に沿って偏心重りの重心からロータ磁石の磁極まで
の角度をβとし、扁平ステータ型2極ステップモータの
ステータのスリットと携帯時における振動アラーム付電
子機器が振られる方向と重力加速度方向が略一致する最
悪の方向との角度をαとしたとき、αとβが略同一角度
となる様に偏心重りとロータ磁石をロータ軸に固着した
ことを特徴とする。
【0011】又、前記振動アラーム付電子機器が腕時計
であることを特徴とする。
【0012】又、ロータ軸を中心として偏心重りの回転
方向に沿って偏心重りの重心からロータ磁石の磁極まで
の角度をβとし、扁平ステータ型2極ステップモータの
ステータのスリットと時計の文字板中心から12時方向
との角度をαとした時、αとβが略同一角度となる様に
偏心重りとロータ磁石をロータ軸に固着したことを特徴
とする。
【0013】又、振動アラーム付電子機器は時計モジュ
ールを構成する地板と、時刻目盛を有する文字板とを有
し、前記地板を境として文字板側に偏心重り、文字板と
反対側にロータ磁石を配置したことを特徴とする。
【0014】又、振動アラーム付電子機器は時計モジュ
ールを構成する地板と、時刻目盛を有する文字板とを有
し、偏心重りを前記地板に隣接するように配置し、前記
地板及び文字板に偏心重りの一部を露出させるための貫
通孔を設けたことを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明における電子機器は、従来技術で確立さ
れている扁平ステータ型2極ステップモータを利用し、
扁平ステータ型2極ステップモータ構成するロータのロ
ータ軸に偏心重りを直接固着し、ロータを回転させるこ
とにより偏心重りを回転させ、偏心重りの重心の回転移
動に伴なう振動を発生させ、使用者に振動で報知できる
ようにしている。
【0016】
【実施例】以下図面により本発明の一実施例を詳述す
る。図1は本発明の振動アラーム付電子機器の扁平ステ
ータ型2極ステップモータを構成するロータの平面図、
図2は図1の断面図を示す。
【0017】3はロータ磁石、4はロータ軸、5は磁石
保持部材、2はその回転軸であるロータ軸4に対し偏心
した位置に重心を有する偏心重りで、偏心重り2、ロー
タ磁石3、ロータ軸4、磁石保持部材5よりロータ1が
構成されている。なお、2aは偏心重り2に設けられた
印刷マーク、3aはロータ磁石3に設けられた印刷マー
ク、5aは磁石保持部材に設けられた切り欠きマークで
ある。
【0018】上記ロータ1の組立手順を説明すると以下
のようになる。まず、偏心重り2がロータ軸4に直接固
着される。次にマーク3aとマーク5aが略一致するよ
うに、ロータ磁石3が磁石保持部材5に固着される。そ
して最後にマーク5aとマーク2aが略一致するように
ロータ軸4に磁石保持部材5を固着し、ロータ1が完成
している。
【0019】次に上記ロータ1を使用した振動アラーム
付電子機器の一実施例について説明する。図3は本発明
の振動アラーム付電子機器が腕時計の場合の一実施例を
示す平面図、図4は図3の腕時計のモジュールを示す平
面図、図5、図6は図4の腕時計のモジュールの断面図
を示す。なお、以降、図面の同一要素には同一番号を付
して説明を省略する。
【0020】11は腕時計の外装、11aはスイッチ巻
真31にネジ固定されているモード指定のボタン、11
b、11cは時計の外装11に組み込まれた操作ボタン
である。スイッチ巻真31はスイッチバネ32、モード
切替えレバー33、モード躍制レバー34、スイッチ巻
真戻しバネ35、モード車36と連動しており、ボタン
11aを1回押し込と、モード車36が1歯分だけ回る
ようになっている。
【0021】12は時刻目盛12aを有する時計の文字
板で、文字板12には、モードマーク12cやアラーム
のオン・オフマーク12dが印刷されている。13は時
針、14は分針、15は秒針、16はモード針で、図3
は、モード針が時刻モードを示し、時針13と分針14
と秒針15を使って時刻を表示している状態を示してい
る。なお、図5、図6では、時針13、分針14、秒針
15の断面部は省略し、表示していない。
【0022】時針13は筒車49に、分針14は2番車
47に、秒針15は4番車55に、モード針16はモー
ド車36にそれぞれ押し込まれており、ボタン11aを
1回押し込毎に、モード車36が1歯分だけ回転し、モ
ード車36に押し込まれたモード針16が次のモードを
示すようになり、各モードに応じて時針13と分針14
はアラーム時刻やカレンダーの月日等を示したり、秒針
15はアラームのオン・オフ等を示すようになってい
る。
【0023】12bは文字板12に設けられた見切り板
で、下受22の止めネジ37a、37bを隠すと共に、
偏心重り2の一部を露出させるための貫通孔12eが設
けられている。22aは下受22に設けられた貫通孔
で、見切り板12bと同様に偏心重り2の一部を露出さ
せるために設けられている。この結果、本実施例の振動
アラーム付電子機器10は、完成腕時計状態で文字板1
2の一部から偏心重り2の一部が見えるようになってい
る。
【0024】6はステータ、7は完成コイルで、ロータ
1と共に扁平ステータ型2極ステップモータ8を構成し
ている。本実施例の扁平ステータ型2極ステップモータ
8では、ステータ6としてはスリット6a、6bを有す
るスリットタイプのステータを使用し、偏心重り2の駆
動トルクの確保と磁気回路の磁束の飽和の防止の為、時
計用の扁平ステータ型2極ステップモータよりサイズも
大きく、略2倍の厚いステータ6やコイル巻芯7aを採
用している。特に、厚いステータ6やコイル巻芯7aの
プレス加工の容易化を図るため、本実施例ではステータ
6やコイル巻芯7aをそれぞれ2枚重ねで構成した例を
示した。もちろん厚いままプレス加工し各1枚で構成し
ても良い。
【0025】9は時計モジュール20を構成する地板、
9a、9bは地板9に押し込まれたチューブ、21は上
受で、チューブ9a、9bで上受21、下受22をガイ
ドし、上受21と下受22でロータ1のロータ軸4の軸
受けを行なっている。
【0026】なお、本実施例では上受21と下受22で
ロータ1のロータ軸4の軸受けを行なっているが、上受
21と地板9とでロータ1のロータ軸4の軸受けを行な
い、偏心重り2を地板9から露出したロータ軸4に固着
しても良い。
【0027】ロータ1は、地板9を境として文字板12
側に偏心重り2、文字板12と反対側にロータ磁石3と
なるように配置され、下受22に設けられた貫通孔22
aを介して偏心重り2の一部が見えるようにロータ軸4
を中心に回転できるようになっている。
【0028】41はステータ、42は完成コイル、43
はロータ、43aはロータ磁石であり、ステータ41、
完成コイル42、ロータ43により時針13と分針14
の駆動用の扁平ステータ型2極ステップモータ40を構
成している。
【0029】44、45、46は扁平ステータ型2極ス
テップモータ40のロータ43の回転を減速するための
輪列を構成する車で、前記2番車47と噛み合ってお
り、分針14を駆動している。48は日の裏車で、前記
2番車47と前記筒車49と噛み合っており、時針13
を駆動している。
【0030】51はステータ、52は完成コイル、53
はロータ、53aはロータ磁石であり、ステータ51、
完成コイル52、ロータ53により秒針15の駆動用の
扁平ステータ型2極ステップモータ50を構成してい
る。
【0031】54は扁平ステータ型2極ステップモータ
50のロータ53の回転を減速するための車で、前記4
番車56と噛み合っており、秒針15を駆動している。
なお扁平ステータ型2極ステップモータ40及び50で
駆動される各輪列の各車のホゾは地板9と輪列受30と
で保持されている。
【0032】23は回路基板で、IC25、トランジス
タ26、昇圧コイル27、チップ抵抗28、水晶振動子
29等が実装され、3つの各扁平ステータ型2極ステッ
プモータ8、40、50を駆動している。なお、図示し
ていないが回路基板23の上面にフレキシブルプリント
基板が熱圧着により電気的に接続されており、図示され
ていないフレキシブルプリント基板と扁平ステータ型2
極ステップモータ8の完成コイル7のコイル端子基板7
cと重ねてネジ38bで固定することにより、回路基板
23と完成コイル7のコイル端子基板7cとは電気的に
接続されている。
【0033】24は回路支持台、18は扁平型電池、1
7は電池押えバネで、回路基板23の上に回路支持台2
4が重ねられ、扁平型電池18を回路支持台24の完成
コイル7と断面的に重ならない電池収納部24aにの
せ、電池押えバネ17と図示されていない電池受バネと
により扁平型電池18から電源を回路基板23に供給し
ている。17a、17bはボタン11b、11cに連動
するスイッチバネで、電池押えバネ17の一部を利用し
て構成され、回路基板23のスイッチ入力手段として使
用される。こうして時計モジュール20が構成されてい
る。
【0034】以上のように、本実施例では、時計モジュ
ール20を構成する地板9を境として文字板12側に偏
心重り2、文字板12と反対側にロータ磁石3を配置す
る構造となっている。従って、完成コイル7を除く扁平
ステータ型2極ステップモータ8の周辺のモジュール厚
は、時計用の扁平ステータ型2極ステップモータ40、
50よりサイズも大きく、略2倍の厚いステータ6やコ
イル巻芯7aを採用しているにもかかわらず薄くできて
おり、完成コイル7と偏平型電池18を断面的に重ねな
いように扁平ステータ型2極ステップモータ8の周辺に
偏平型電池18を重ねることができ、薄型の時計モジュ
ールを構成している。
【0035】次に時計モジュール20の振動アラームの
動作について説明する。図3の状態で、ボタン11aを
1回、又は5回押し込むと、スイッチ巻真31に連動し
てモード車36が1歯、又は5歯分だけ回転し、モード
針16が振動アラームモードを示す。
【0036】振動アラームモードの切替えは、モード車
36に連動する図示されていないモードスイッチ切り換
えバネと回路基板23のパターンとの接触をIC25が
判定することによって行われ、IC25は扁平ステータ
型2極ステップモータ40に駆動信号を送り、アラーム
時刻まで時針13、分針14を早送りさせる。又、同時
にIC25は扁平ステータ型2極ステップモータ50に
駆動信号を送り、秒針15を文字板12に印刷したアラ
ームのオン・オフマーク12dまで早送りさせる。この
時、振動アラームがオフ状態であれば、オフマークの位
置で秒針15を停止させ、オン状態であればオンマーク
の位置で秒針15を停止させる。
【0037】この状態で、ボタン11bを押し込む毎
に、振動アラームのオン・オフの切替えが行われ、秒針
15は早送されて現在の状態を示すアラームのオン・オ
フマーク12dの位置を往復する。又、この状態でボタ
ン11aを引き出すと振動アラームの時刻の設定状態と
なる。ここでボタン11bを押せば時針13、分針14
を正転送りでき、ボタン11cを押せば時針13、分針
14を逆転送りできるようになっており、2つのボタン
11b、11cを使って振動アラームの時刻の設定を行
う。振動アラームの時刻の設定が終了したらボタン11
aを押し込むと、振動アラームの時刻の設定が終了す
る。
【0038】さて、振動アラームのオン状態でアラーム
時刻になると、扁平ステータ型2極ステップモータ8の
完成コイル7に駆動信号が送られロータ1が高速で回転
を始める。すなわち、偏心重り2が回転する為、偏心重
り2の重心の回転移動に伴なう振動が発生し、腕時計の
外装11の振動によって使用者に報知できるようにして
いる。
【0039】この時の消費電流を測定したところ、最適
駆動条件で駆動した場合の6000rpmでのピーク電
流は、電源電圧3Vの時、8mAであり、超音波モータ
ーを用いた振動アラームの15%以下の消費電流で駆動
できる事が確認された。
【0040】次に時計モジュール20の有音アラームの
動作について説明する。図3の状態で、ボタン11aを
2回、又は6回押し込むと、スイッチ巻真31に連動し
てモード車36が2歯、又は6歯分だけ回転し、モード
針16が有音アラームモードを示す。
【0041】振動アラームモードの切替えは、振動アラ
ームモードの切替えと同様に、モード車36に連動する
図示されていないモードスイッチ切り換えバネと回路基
板23のパターンとの接触をIC25が判定することに
よって行われ、IC25は扁平ステータ型2極ステップ
モータ40に駆動信号を送り、アラーム時刻まで時針1
3、分針14を早送りさせる。又、同時に、IC25は
扁平ステータ型2極ステップモータ50に駆動信号を送
り、秒針15を文字板12に印刷したアラームのオン・
オフマーク12dまで早送りさせる。この時有音アラー
ムがオフ状態であればオフマークの位置で秒針15を停
止させ、オン状態であればオンマークの位置で秒針15
を停止させる。
【0042】この状態で、ボタン11bを押し込む毎
に、有音アラームのオン・オフの切替えが行われ、秒針
15は早送されて現在の状態を示すアラームのオン・オ
フマーク12dの位置を往復する。又、この状態でボタ
ン11aを引き出すと有音アラームの時刻の設定状態と
なる。ここでボタン11bを押せば時針13、分針14
を正転送りでき、ボタン11cを押せば時針13、分針
14を逆転送りできるようになっており、2つのボタン
11b、11cを使って有音アラームの時刻の設定を行
う。有音アラームの時刻の設定が終了したらボタン11
aを押し込むと、有音アラームの時刻の設定が終了す
る。
【0043】さて、有音アラームのオン状態でアラーム
時刻になると、トランジスタ26を介して昇圧コイル2
7に駆動信号が送られ、図示されていない腕時計の裏蓋
に接着された圧電素子が励振することで裏蓋を屈曲振動
させ、音によってアラームを報知できるようにしてい
る。
【0044】本実施例のロータ1は、偏心重り2の重心
の回転移動に伴なう振動を利用して使用者にアラームを
報知できるようにする為、通常時計用として使用される
扁平ステータ型2極ステップモータ40、50のロータ
と違い、どうしても重い偏心重り2を有するロータ1を
使用しなければならず、特に、ロータ1の起動に当たっ
ては重力の影響を考慮する必要がある。
【0045】図7は重力の影響を調べるために行った本
発明の振動アラーム付電子機器10と腕19の関係を示
す外観図、図8は重力の影響を示す本発明の偏心重り2
の重心の静止位置と重力の鉛直方向とのなす角度とロー
タ1の起動性との関係図、図9は本発明のロータ1の回
転方向と偏心重り2の重心の静止位置との関係図であ
る。
【0046】本実施例においては、振動アラーム付電子
機器10は主に腕に装着した状態で使用される腕時計で
あり、携帯時にはいろいろな姿勢を取ることになる。し
かし、通常の携帯においては扁平ステータ型2極ステッ
プモータ8の起動に対しては重力の影響はほとんどな
く、使用者が通常の生活をしている場合、モータの起動
に対する重力の影響は少ないが、図7において本発明の
振動アラーム付電子機器10の起動に影響を及ぼす最悪
の状態は、振動アラーム付電子機器10を腕19につけ
て、携帯者がランニングを行っている時である。この時
の腕19を振ることによって生じる加速度は、おおよそ
3Hz、1.3G前後である事が確認されている。そこ
で、この腕19の振りによって生じる加速度と重力加速
度との関係を調べた結果、腕19の振り方向Aと重力加
速度の方向Bとが略一致したときが一番起動性が悪くな
ることが確認された。
【0047】そこで、図9のように、ロータ1の静止時
における偏心重り2の重心の位置2bからロータ軸4を
中心として偏心重り2の回転方向C、Dに沿って重力加
速度の方向Bまでの角度をθとし、該θを変化させて、
ロータ1の起動しない確率を実験で求めた結果、図8の
ようになった。
【0048】図8から、起動しない確率が一番低い角
度、すなわち起動しやすい角度θは、0゜<θ<90
゜、又は180゜<θ<270゜であることが確認され
た。特に、θが45゜または225゜(=45゜+18
0゜)付近では確実に起動することが確認された。
【0049】この起動しやすい状態を示したものが図9
である。図9(a)と 図9(b)の組み合わせと、図
9(c)と図9(d)の組み合わせとは回転方向がCと
Dという逆回転の関係にあり、図9(a)と図9
(b)、図9(c)と図9(d)の関係は扁平ステータ
型2極ステップモータの特性で決定される関係にある。
これは、保持トルクによるロータ1の静止安定点が18
0゜離れた位置に2ヵ所ある為で、駆動パルスの入力さ
れる毎に、偏心重り2が図9(a)から図9(b)、図
9(b)から図9(a)の位置に移動することを示して
いる。
【0050】起動しやすい状態を、図9(a)を使って
解説すると次のようになる。つまり、偏心重り2の回転
方向がC(即ち、0゜<θ<90゜)の時は、偏心重り
2は起動前から重力が回転方向と同じ向きにモーメント
として作用するため、起動しやすくなる。同様に、図9
(b)で、偏心重り2の回転方向がC(即ち、180゜
<θ<270゜)となった時は、偏心重り2は起動前か
ら重力が回転方向とは逆向きにモーメントとして作用し
ているが、駆動パルスによってθ≦180゜の位置まで
偏心重り2を移動させることにより、その後の回転は重
力が回転方向と同じ向きにモーメントとして作用するた
め、起動できている。
【0051】逆に起動しにくい状態を、図9(a)を使
って解説すると次のようになる。つまり、偏心重り2の
回転方向がD(即ち、回転方向Cと逆回転で、270゜
≦θ≦360゜)となった時は、偏心重り2は起動前か
ら重力が回転方向とは逆向きにモーメントとして作用し
ている状態で、駆動パルスによって偏心重り2を半回転
させるに等しい90〜180゜回転させ、θ≦180゜
の位置まで偏心重り2を動かさなければ重力が回転方向
と同じ向きにモーメントとして作用しないため、起動し
にくくなっている。
【0052】同様に、図9(b)で、偏心重り2の回転
方向がD(即ち、回転方向Cと逆回転で、90゜≦θ≦
180゜)となった時は、偏心重り2は起動前から重力
が回転方向と同じ向きにモーメントとして作用し、1パ
ルス目は起動する。しかし、2パルス目の時には180
゜反転し、上記記載の図9(a)の偏心重り2の回転方
向がD方向という全く同じ状態となり、θ≦180゜の
位置まで偏心重り2を動かさなければ重力が回転方向と
同じ向きにモーメントとして作用しないため、起動しに
くくなっている。
【0053】図10は本発明の扁平ステータ型2極ステ
ップモータとしてスリットタイプを使用した時のステー
タ6のスリット角度と偏心重り2のロータ軸4への組み
込み角度との関係を示す平面図である。
【0054】図2と同様に、2aは偏心重り2に設けら
れた印刷マーク、3a、3bはロータ磁石3に設けられ
た印刷マークで、特に3a、3bはロータ磁石3の磁極
の方向を示している。又、αはステータ6のスリット6
aと重力加速度の方向Bとの角度、βはロータ軸4を中
心として偏心重り2の回転方向Cに沿って偏心重り2の
重心2bからロータ磁石3の磁極3aまでの角度であ
る。
【0055】一般に、スリットタイプの扁平ステータ型
2極ステップモータの保持トルクによるロータ1の静止
安定点は図10のようにスリット6aに対し略45゜と
なるため、αとβの間には数1のような関係式が成立す
る。
【数1】α+θ≒β+45゜
【0056】ここで、ロータ1が確実に起動する角度
は、前述の如くθ≒45゜であり、これを数1に入力す
ると、数1は数2のようになる。
【数2】α≒β
【0057】すなわち、αとβが略同一角度となる様に
偏心重り2とロータ磁石3をロータ軸4に固着すれば良
いことになる。従って、あらかじめステータ6のスリッ
ト6aと重力加速度の方向Bとの角度αを測定し、偏心
重り2の重心2bから回転方向Cに沿った角度βの偏心
重り2の一部に印刷マーク2aを設けておき、ロータ磁
石3の磁極の方向を示す印刷マーク3aと偏心重り2の
印刷マーク2aを合わせて固着すれば、腕19の振りの
加速度と重力加速度を同時に受けても起動性の良い振動
アラーム付電子機器10を構成できる。
【0058】マーク2aは印刷に限らず、堀込みでも突
起でも良く、ステータ6のスリット6aと重力の鉛直方
向Bとの角度αと同一角度となるように、偏心重り2の
角度βの一部の位置にマーク2aをあらかじめ印刷や堀
込み等で印をつけて、ロータ磁石3のマーク3aを合わ
せるようにロータ軸に組み込むだけで、腕19の振りの
加速度と重力加速度を同時に受けても起動性の良い振動
アラーム付電子機器10を構成できる。
【0059】図11は本発明の扁平ステータ型2極ステ
ップモータとして特公昭59−17613号公報に示さ
れるノッチタイプを使用した時のステータ56のノッチ
角度と偏心重りのロータ軸への組み込み角度との関係を
示す平面図である。なお、γはステータ56のノッチ5
6aと重力加速度の方向Bとの角度である。
【0060】一般に、ノッチタイプの扁平ステータ型2
極ステップモータの保持トルクによるロータ1の静止安
定点は、特公昭59−17613号公報に示される如
く、図11のようにノッチ56aに対しおおよそ90゜
となるため、γとβの間には数3のような関係式が成立
する。
【数3】γ+θ≒β+90゜
【0061】ここで、ロータ1が確実に起動する角度
は、前述の如くθ≒45゜であり、これを数3に入力す
ると、数3は数4のようになる。
【数4】γ≒β+45゜
【0062】すなわち、(γ−45゜)とβが略同一角
度となる様に偏心重り2とロータ磁石3をロータ軸4に
固着すれば良いことになる。従って、あらかじめステー
タ56のノッチ56aと重力加速度の方向Bとの角度γ
を測定し、偏心重り2の重心2bから回転方向Cに沿っ
た角度β(=γ−45゜)の位置に当たる偏心重り2の
一部に印刷マーク2aを設けておき、ロータ磁石3の磁
極の方向を示す印刷マーク3aと偏心重り2の印刷マー
ク2aを合わせて固着すれば、腕19の振りの加速度と
重力加速度を同時に受けても起動性の良い振動アラーム
付電子機器10を構成できる。
【0063】さて、図7を使って説明したように、本発
明の振動アラーム付電子機器10の起動に影響を及ぼす
最悪の状態は、振動アラーム付電子機器10を腕19に
つけて、携帯者がランニングを行っている時であった。
この時は、図7のように腕19に対し時計10の文字板
12の12時方向が重力加速度の鉛直方向と略一致す
る。
【0064】従って、扁平ステータ型2極ステップモー
タ8のステータ6のスリット6aと時計10の文字板1
2の中心から12時方向との角度をαとし、αとβが略
同一角度となる様に偏心重り2とロータ磁石3をロータ
軸4に固着すれば、前述の如く腕19の振りの加速度と
重力加速度を同時に受けても起動性の良い振動アラーム
付電子機器10を構成できる。
【0065】又、ノッチタイプの扁平ステータ型2極ス
テップモータのステータ56のノッチ56aと時計10
の文字板12の中心から12時方向との角度をγとし、
(γ−45゜)とβが略同一角度となる様に偏心重り2
とロータ磁石3をロータ軸4に固着すれば、同様にして
ノッチタイプでも腕19の振りの加速度と重力加速度を
同時に受けても起動性の良い振動アラーム付電子機器1
0を構成できる。
【0066】次に上記ロータ1を使用した振動アラーム
付電子機器の他の実施例について説明する。図12は本
発明の振動アラーム付電子機器が腕時計の場合の一実施
例を示す腕時計のモジュールの断面図、図13はさらに
他の実施例を示す腕時計のモジュールの断面図である。
【0067】62、72は図示されていない時刻目盛を
有する時計の文字板、69、79は時計モジュールを構
成する地板、69b、69cは地板69、79に押し込
まれたチューブで、チューブ69b、69cで上受21
をガイドし、上受21と地板69、79でロータ1のロ
ータ軸4の軸受けを行なっている。
【0068】62aは文字板62に設けられた貫通孔、
69aは地板69に設けられた貫通孔で、偏心重り2の
一部を露出させるために設けられており、ロータ1の偏
心重り2を地板69に隣接するように配置することによ
り、図12の実施例では完成腕時計状態で文字板62の
一部から偏心重り2の一部が見えるようになっている。
逆に、図13は、偏心重り2の一部を露出させない実施
例となっている。
【0069】66、76はステータ、67、77は完成
コイルで、ロータ1と共に扁平ステータ型2極ステップ
モータ68、78を構成している。本実施例の扁平ステ
ータ型2極ステップモータ68、78は、偏心重り2の
駆動トルクの確保と磁気回路の磁束の飽和の防止の為、
図4の実施例と同様にサイズの大きい、略2倍の厚いス
テータ66、76やコイル巻芯67a、77aを採用し
ている。特に、厚いステータ66、76やコイル巻芯6
7a、77aのプレス加工の容易化を図るため、本実施
例でもステータ66、76やコイル巻芯67a、77a
をそれぞれ2枚重ねで構成した例を示した。もちろん厚
いままプレス加工し各1枚で構成しても良い。
【0070】63は回路基板で、図示されていないI
C、トランジスタ、昇圧コイル、チップ抵抗等が実装さ
れ、各扁平ステータ型2極ステップモータ68、78を
駆動している。61は絶縁シート、65は第2回路基板
で、第2回路基板65と完成コイル67のコイル端子基
板67cとはネジ38cで固定することにより、第2回
路基板65と完成コイル67のコイル端子基板67cと
は電気的に接続されている。なお、図示していないが、
回路基板63と第2回路基板65とはフレキシブルプリ
ント基板により電気的に接続されており、扁平ステータ
型2極ステップモータ68の完成コイル67のコイル端
子基板67cと回路基板63とは電気的に接続されてい
る。
【0071】一方、扁平ステータ型2極ステップモータ
78の完成コイル77の図示されていないコイル端子基
板と回路基板63とは、扁平ステータ型2極ステップモ
ータ40や50で採用されている従来のコイル端子基板
と回路基板63とを重ね合わせる方法により電気的に接
続されている。
【0072】64は回路支持台で、回路基板63の上に
回路支持台64が重ねられ、扁平型電池18を回路支持
台64の電池収納部にのせ、電池押えバネ17と図示さ
れていない電池受バネとにより扁平型電池18より電源
を回路基板63に供給している。
【0073】以上のように構成された振動アラームの動
作は、図4の時計モジュール20と同様であり、振動ア
ラームのオン状態でアラーム時刻になると、扁平ステー
タ型2極ステップモータ68、78の完成コイル67、
77に駆動信号が送られ、ロータ1が高速で回転を始め
る。すなわち、偏心重り2が回転する為、偏心重り2の
重心2aの回転移動に伴なう振動が発生し、腕時計の外
装11の振動によってアラームを使用者に報知できるよ
うにしている。
【0074】なお、本実施例では振動アラーム付電子機
器が腕時計の場合を示したが、カードタイプの振動アラ
ーム付ポケットベル等の小型の電子機器に応用できるこ
とは明らかである。
【0075】
【発明の効果】上記の如く本発明によれば、加工技術の
習熟した従来技術を駆使できる扁平ステータ型2極ステ
ップモータを使って振動アラーム付電子機器を構成する
ことができ、且つ、ロータ軸に偏心重りを直接固着し、
扁平ステータ型2極ステップモータのロータを回転させ
ることにより偏心重りを回転させて振動を発生させてい
るため、ロータの回転耐久性があり、組立が容易で、消
費電力が小さく、安定して回転できる信頼性のある振動
アラーム付電子機器を提供することができる。
【0076】又、本発明によれば、ロータの静止時にお
ける偏心重りの重心の位置を、ロータ軸を中心として偏
心重りの回転方向に沿って重力加速度の方向までの角度
をθとしたとき、0゜<θ<90゜又は180゜<θ<
270゜となるように配置しているために腕を振る等の
加速度が加わった時にも、安定して起動、回転できる信
頼性のある振動アラーム付電子機器を提供することがで
きる。
【0077】又、本発明によれば、ロータ軸を中心とし
て偏心重りの回転方向に沿って偏心重りの重心からロー
タ磁石の磁極までの角度をβとし、扁平ステータ型2極
ステップモータのステータのスリットと重力加速度の
向との角度をαとしたとき、αとβが略同一角度となる
様に偏心重りとロータ磁石をロータ軸に固着することに
よって、腕の振りの加速度と重力加速度を同時に受けて
も起動性の良い振動アラーム付電子機器を提供すること
ができる。
【0078】又、本発明によれば、あらかじめステータ
のスリットと重力加速度の方向との角度αを測定し、偏
心重りの重心から回転方向Cに沿った角度βの偏心重り
の一部にマークを設けておき、ロータ磁石の磁極の方向
を示すマークと偏心重りのマークを合わせて固着するだ
けで、腕の振りの加速度と重力加速度を同時に受けても
起動性の良い振動アラーム付電子機器を提供することが
できる。
【0079】又、本発明によれば、振動アラーム付電子
機器の起動に影響を及ぼす最悪の状態は、振動アラーム
付電子機器を腕につけてランニングを行っている時で、
時計の文字板の12時方向が重力加速度の方向と略一致
する為、ロータ軸を中心として偏心重りの回転方向に沿
って偏心重りの重心からロータ磁石の磁極までの角度を
βとし、扁平ステータ型2極ステップモータのステータ
のスリットと時計の文字板の中心から12時方向との角
度をαとした時、αとβが略同一角度となる様に偏心重
りとロータ磁石をロータ軸に固着すれば、腕の振りの加
速度と重力加速度を同時に受けても起動性の良い振動ア
ラーム付電子機器を提供することができる。
【0080】又、本発明によれば、時計モジュールを構
成する地板を境として文字板側に偏心重り、文字板と反
対側にロータ磁石を配置することにより、完成コイルを
除く扁平ステータ型2極ステップモータの周辺のモジュ
ール厚をおさえ、偏平型電池を重ねることができ、薄型
の時計モジュールを構成することができる。
【0081】又、本発明によれば、偏心重りを時計モジ
ュールを構成する地板に隣接するように配置し、地板及
び文字板に偏心重りの一部を露出させるための貫通孔を
設けているため、偏心重りの重心の回転移動に伴なう振
動以外に偏心重りの回転を目視で知らせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動アラーム付電子機器の扁平ステー
タ型2極ステップモータを構成するロータの平面図であ
る。
【図2】図1の断面図である。
【図3】本発明の振動アラーム付電子機器が腕時計の場
合の平面図である。
【図4】図3の腕時計のモジュールを示す平面図であ
る。
【図5】図4の腕時計のモジュールの断面図である。
【図6】図4の腕時計のモジュールの断面図である。
【図7】本発明の振動アラーム付電子機器と腕の関係を
示す外観図である。
【図8】本発明の偏心重りの重心の静止位置と重力の鉛
直方向とのなす角度とロータの起動性との関係図であ
る。
【図9】本発明のロータの回転方向と偏心重りの重心の
静止位置との関係図である。
【図10】本発明の扁平ステータ型2極ステップモータ
のステータのスリット角度と偏心重りのロータ軸への組
み込み角度との関係を示す平面図である。
【図11】本発明の扁平ステータ型2極ステップモータ
のステータのノッチ角度と偏心重りのロータ軸への組み
込み角度との関係を示す平面図である。
【図12】本発明の振動アラーム付電子機器が腕時計の
場合の他の実施例を示す腕時計のモジュールの断面図で
ある。
【図13】本発明の振動アラーム付電子機器が腕時計の
場合の他の実施例はさらに他の実施例を示す腕時計のモ
ジュールの断面図である。
【符号の説明】
1 ロータ 2 偏心重り 3 ロータ磁石 4 ロータ軸 6 ステータ 8 扁平ステータ型2極ステップモータ 9 地板 10 振動アラーム付電子機器 12 文字板 20 時計モジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−120866(JP,A) 実開 平6−12990(JP,U) 実開 平5−29259(JP,U) 実開 平4−47693(JP,U) 実開 平2−107089(JP,U) 実開 昭58−10087(JP,U) 特公 昭62−61910(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G04G 1/00 312 G04C 23/00 H02K 7/065 H02P 8/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に対し偏心した位置に重心を有する
    偏心重りをモータで回転させて振動を発生させる振動ア
    ラーム付電子機器において、扁平ステータ型2極ステッ
    プモータを構成するロータのロータ軸に前記偏心重りを
    直接固着すると共に、該扁平ステータ型2極ステップモ
    ータのロータを回転させることにより前記偏心重りを回
    転させて振動を発生させることを特徴とする振動アラー
    ム付電子機器。
  2. 【請求項2】 ロータの静止時における偏心重りの重心
    の位置は、ロータ軸を中心として偏心重りの回転方向に
    沿って携帯時における振動アラーム付電子機器が振られ
    る方向と重力加速度方向が略一致する最悪の方向までの
    角度をθとしたとき、0゜<θ<90゜又は180゜<
    θ<270゜の位置になるように偏心重りを配置したこ
    とを特徴とする請求項1記載の振動アラーム付電子機
    器。
  3. 【請求項3】 ロータ軸を中心として偏心重りの回転方
    向に沿って偏心重りの重心からロータ磁石の磁極までの
    角度をβとし、扁平ステータ型2極ステップモータのス
    テータのスリットと携帯時における振動アラーム付電子
    機器が振られる方向と重力加速度方向が略一致する最悪
    方向との角度をαとしたとき、αとβが略同一角度と
    なる様に偏心重りとロータ磁石をロータ軸に固着したこ
    とを特徴とする請求項1記載の振動アラーム付電子機
    器。
  4. 【請求項4】前記振動アラーム付電子機器が腕時計であ
    ることを特徴とする請求項1記載の振動アラーム付電子
    機器。
  5. 【請求項5】 ロータ軸を中心として偏心重りの回転方
    向に沿って偏心重りの重心からロータ磁石の磁極までの
    角度をβとし、扁平ステータ型2極ステップモータのス
    テータのスリットと時計の文字板中心から12時方向と
    の角度をαとした時、αとβが略同一角度となる様に偏
    心重りとロータ磁石をロータ軸に固着したことを特徴と
    する請求項4記載の振動アラーム付電子機器。
  6. 【請求項6】振動アラーム付電子機器は時計モジュール
    を構成する地板と、時刻目盛を有する文字板とを有し、
    前記地板を境として文字板側に偏心重り、文字板と反対
    側にロータ磁石を配置したことを特徴とする請求項4記
    載の振動アラーム付電子機器。
  7. 【請求項7】振動アラーム付電子機器は時計モジュール
    を構成する地板と、時刻目盛を有する文字板とを有し、
    偏心重りを前記地板に隣接するように配置し、前記地板
    及び文字板に偏心重りの一部を露出させるための貫通孔
    を設けたことを特徴とする請求項4記載の振動アラーム
    付電子機器。
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