JP3832278B2 - 圧電アクチュエータ、時計および小型機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、面内方向の振動を利用した圧電アクチュエータ、この圧電アクチュエータを用いた時計及び小型機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
圧電素子は、電機エネルギーから機械エネルギーへの変換効率や、応答性に優れていることから、近年、圧電素子を圧電効果を利用した各種の圧電アクチュエータが開発されている。この圧電アクチュエータは、カメラのシャッター機構、プリンタのインクジェットヘッド、あるいは超音波モータなどの分野に応用されている。
【0003】
図10は従来の圧電アクチュエータを用いた超音波モータを模式的に示す平面図である。この種の超音波モータは、突っつき型と呼ばれるものであって、圧電素子に結合した振動片の先端に、ロータの側面を少し傾斜させて接触させてある。回転の原理は、発振部からの交流電圧によって圧電素子が伸縮し、振動片が長さ方向に往復運動すると、ロータの円周方向に分力が発生してロータが回転するといったものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した圧電アクチュエータは、小型機器に用いられるようになってきており、最近では特に腕時計への搭載が期待されている。さらに詳述すると次の通りである。
【0005】
まず、腕時計は、ユーザが手首に装着して携帯するものであるから、薄型であることが望まれる。この腕時計を薄型化するためには、腕時計内部のカレンダ表示機構を薄くする必要がある。
【0006】
ここで、既存のカレンダ表示機構は、電磁式のステップモータの回転駆動力を運針用の輪列を介して日車に間欠的に伝達し、この日車を送り駆動するように構成して、日や曜の表示を順次切り替えるようにしたものが一般的である。
【0007】
しかしながら、このステップモータは、コイルやロータといった各種部品を腕時計の厚さ方向に組み合わせて構成しているので、その厚さを薄くすることには限界がある。従って、上述したカレンダ表示機構の薄型化の要求に応えることは困難である。
【0008】
また、腕時計の中にはカレンダ表示機構のある製品と、これがない製品とがあるが、生産性を向上させるために、これらの両製品間で運針用の機械系(いわゆるムーブメント)を共通化することが検討されている。このムーブメントの共通化を行なうためには、カレンダ表示機構を文字板側に配置する必要がある。しかし、上述した電磁式のステップモータを用いる限り、文字板側に構成し得る様な薄型のカレンダ表示機構を構成することが困難である。
【0009】
以上のような理由により、ステップモータに代わる薄型の駆動手段が求められており、この駆動手段として圧電アクチュエータに期待が集まったのである。しかしながら、この様な期待に応え得る薄型の圧電アクチュエータはこれまで提供されていない。これは次のような理由によるものである。
【0010】
上述した超音波モータに用いられる圧電アクチュエータの場合、日車をある一定角度だけ回転させるには、ロータの回転角度を検出し、それを制御する機構が必要である。もしくは、回転角度を検出せずとも、ロータを間欠駆動させる機構が必要となる。
【0011】
本発明は、このような背景の下になされたものであり、ロータの回転角度の検出、または間欠駆動が可能な、薄型化に適した圧電アクチュエータおよびこれを用いた時計、小型機器を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の圧電アクチュエータは、面内方向に移動可能な接触面を持つ移動体と、該移動体の前記接触面と接触する端部と、該端部から伸びる弾性板に板状の圧電素子を貼り合わせた振動板を有する圧電アクチュエータとを有し、発振部からの交流電圧によって圧電素子が伸縮し、前記端部が長さ方向に往復運動することにより、前記移動体と前記端部の接触点が移動体の送り方向に対し、垂直方向に移動する傾斜案内部を前記移動体の接触面に設けたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の圧電アクチュエータは、前記傾斜案内部が前記振動体の端部の振幅よりも大きな幅の段差であることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の圧電アクチュエータは、前記接触点が前記段差部分の側面に沿って、送り方向に対して前記接触面内に垂直方向に移動することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の圧電アクチュエータは、前記移動体を面内方向に回転可能に指示された円筒面を有する回転体とし、前記振動板の端部とこの回転体の外周面が接触することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の圧電アクチュエータは、前記回転体とその軸を支える軸受の間に間隔を設けることで、前記回転体が送り方向に対して前記接触面内に垂直方向に移動することができることを特徴とする。
【0017】
また、本発明の圧電アクチュエータは、前記移動体を面内方向に移動可能な平面を持つ平行移動体し、前記振動板の端部とこの平行移動体の平面が接触することを特徴とする。
【0018】
また、本発明の圧電アクチュエータは、前記平行移動体が送り方向に対して前記接触面内に垂直方向に移動することができることを特徴とする。
【0019】
また、本発明の圧電アクチュエータは、前記振動板を支持する支持部が弾性変形することで、前記振動板の端部が、送り方向に対して前記回転体または前記平行移動体の前記接触面内に垂直方向に移動することを特徴とする。
【0020】
また、本発明の圧電アクチュエータは、前記回転体または前記平行移動体が送り方向に対し、前記接触面内に垂直方向に移動した時、前記回転体または前記平行移動体が接触子と接触することで、回転角度または移動距離を検出できることを特徴とする。
【0021】
また、本発明の圧電アクチュエータは、前記振動板が送り方向に対し、前記接触面内に垂直方向に移動した時、前記振動体が接触子と接触することで、回転角度または移動距離を検出できることを特徴とする。
【0022】
また、本発明の圧電アクチュエータは、前記振動板の先端が前記移動体の接触面の段差に沿って特定の回転数または特定距離だけ移動すると、前記移動体の接触面の段差部分の壁に、前記振動板の端部が衝突し、停止することを特徴とする。この場合、回転または距離を検出せずとも、この機構を繰り返すことで間欠駆動ができるようになる。
【0023】
本発明の時計は、前記圧電アクチュエータと、この圧電アクチュエータに電力を給電する電池と、直流電圧を交流電圧に変換させる回路と、前記回転体と連動する輪列と、この輪列と連動して回転するリング上のカレンダ表示車とを備えることを特徴とする。カレンダ表示車としては日車のほかに曜車等がある。この圧電アクチュエータは、薄型化に適した構造をしているので、時計全体を薄型化することが可能である。
【0024】
本発明の小型機器は、前記圧電アクチュエータと、この圧電アクチュエータに電力を給電する電池と、直流電圧を交流電圧に変換させる回路とを備えたことを特徴とする。この場合、圧電アクチュエータはエネルギー効率が極めて良いので、長時間の連続使用が可能となる。なお、電池は、乾電池、水銀電池等の一次電池の他に大容量のコンデンサ、リチウムイオン二次電池、Ni−Cd等の蓄電能力のある二次電池であってもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】
1.第1実施形態
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で任意に変更可能である。
【0026】
1−1.全体構成
図1は、圧電アクチュエータの平面図であり、図2はその上面図である。この圧電アクチュエータAは、図示するように、板状のステータ10、ロータ20から概略構成されており、地板1の上に取り付けられている。
【0027】
まず、ステータ10の振動板11は、シム部13に圧電素子12a,12bを上下面に各々張り合わせたサンドイッチ構造をしている。シム部13は、例えば、リン青銅等の薄板で構成され、弾性板として作用する。このようなサンドイッチ構造をとることにより、振動板11の強度を向上させることができる。従って、この圧電アクチュエータAを駆動装置として用いた時計等の小型機器にあっては、小型機器を落下した際にかかる大きな衝撃に対して耐久性を高めることができる。なお、圧電素子12a,12bの材料としては、水晶、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、メタニオブ酸鉛、ポリフッ化ビニリデン、チタン酸ジルコン酸鉛、亜鉛酸ニオブ酸鉛、スカンジニオブ酸鉛等の各種のものを用いることができる。
【0028】
次に、ステータ10の端部14は、振動板11であるシム部13から伸びている。よって、振動板11が振動すると、端部14は加振され、そこには面内方向(図1において紙面に平行な方向)の屈曲振動が励起される。
また、固定部16には、貫通孔17が設けられており、そこにネジで地板1に固着されている。また、ステータ10の端部14はロータ20の外周面に押しつけられている。
また、支持部15は弾性変形するため、端部14はロータ20の外周面内を、ステータ10がロータ20を送る方向に対して、垂直方向に移動できるようになっている。
【0029】
次に、ロータ20は、その中心にシャフト22を備えており、シャフト22は、地板1に設けられた軸受け(図示せず)によって軸支されている。したがって、ロータ20は、回転自在に地板1に軸支されている。また、ロータ20は、ステータ10の端部14と接触する接触面21に、ステータ10の端部14を誘導する段差23が付けられている。なお、この段差23を利用した機構については、後で詳細に説明する。
【0030】
1−2.基本駆動特性
図3は駆動回路100と圧電素子12a,12bとの接続状態を示す図である。図に示すようにシム部13は圧電素子12a,12bの共通電極として作用し、そこには駆動回路100からの接地電位GNDが給電され、圧電素子12aおよび圧電素子12bには駆動信号Vが給電されるようになっている。一般に、圧電素子に印加する電界の方向と変位方向(歪み方向)とが一致する場合を縦効果、電界の方向と変位方向とが直交する場合を横効果というが、この例では横効果を利用して振動板11を振動させている。圧電素子12aと圧電素子12bとの分極方向は、図中の矢印で示すように両者が逆向きになるように設定する。このため、駆動信号Vが印加されると、一方の圧電素子が長手方向に伸びたとき、他方の圧電素子も長手方向に伸びる。圧電素子12a,12b各々に電圧が加わるため駆動回路の電圧を有効に使用できる。
【0031】
この図に示す結線はパラレル接続と呼ばれる。パラレル接続では、低電圧駆動で大きな変位を得ることが出来る。このため、時計など電池で駆動させる小型機器への応用に適している。
【0032】
駆動回路100としては、他励式のものと自励式のものがある。まず、図4(a)に他励式の駆動回路のブロック図を示す。他励式のものは、発振回路101から出力される発振信号を周波数変換回路102で所望の発振周波数に変換して駆動信号Vを生成する。この場合、発振回路101を指針を駆動するための時計回路における水晶発振回路と兼用し、また、周波数変換回路102に分周回路を用いることにより、構成を簡易にすることができる。
【0033】
次に、図4(b)に自励式の駆動回路のブロック図を示す。同図に示す自励式のものは、コルピッツ型の発振回路1に対してフィルタ104を設け、所定の周波数の信号のみを正帰還させることにより圧電素子12a,12bに駆動信号Vを印加する。
【0034】
図1において、圧電素子12a(12b)に駆動信号Vが印加されると、振動板11は長軸方向に振動する。すると、ステータ10の端部14はロータ20に付勢されているから、端部14が面内方向に屈曲振動すると、ロータ20の接触面21は、端部14によって叩かれる。これにより、ロータ20に周方向の力が加わり、ロータ20は時計周り方向に回転する。
【0035】
1−3.アクチュエータの間欠駆動
アクチュエータを間欠駆動させる方法として、一回転に所定の回数だけアクチュエータの一部を導体に接触させることで検出し、駆動回路で制御して間欠駆動させる方法と、アクチュエータが所定の回数回転した後、停止する機構を繰り返すことで間欠駆動させる方法がある。
【0036】
まず、図5(a)にロータ20に段差(溝)23を入れることで、ステータ10とロータ20の位置が、送り方向に対して接触面内に垂直方向に移動するアクチュエータの図を示す。アクチュエータが駆動すると、ステータ10の端部14はロータ20に入った段差(溝)23に沿って駆動する。その時、ステータ10もしくはロータ20のどちらか一方を送り方向に対して、接触面内に垂直方向に不可動とし、他方を可動にすると、可動部はロータ20の段差(溝)23に対応して、送り方向に対して、接触面内に垂直方向に移動する。その移動によって、可動部に接触、非接触を繰り返す位置に導体の接触子30を配置する。可動部には所定の電圧が印加されており、接触子30に接触すると、その電圧が接触子30にも印加される。したがって、接触子30の電圧を検出することによって、回転状態を検出することができる。この機構によって、駆動回路で制御して間欠駆動ができるようになる。また、図5(a)の段差(溝)23は、1回転に1回検出、(b)は1回転に2回検出するロータの例である。
【0037】
次に、図6(a)に1回転すると停止するロータを示す。このロータ20にも図5のロータ20と同様に段差(溝)23があり、その段差(溝)23に沿ってステータ10の端部14が駆動し、1回転したところで端部14がロータ20の段差部分の壁24に衝突し、回転が止まる機構である。これに外力を加え、ステータ10の端部14を始点に戻すことで、間欠駆動する。図6(b)は、所定の回転角度を変えたロータ20の図である。また、図6(c)はロータ20の側面図である。
【0038】
2.第2実施形態
次に、第2実施形態は、第1実施形態で説明したアクチュエータを組み込んだ時計に関するものである。
【0039】
2−1.全体構成
図7は、本発明の第2実施形態に係る時計において、圧電アクチュエータを組み込んだカレンダ表示機構の主要構成を示す平面図である。
【0040】
この例の圧電アクチュエータAは、ロータ20の上面にロータ20に同心を成すように固着され外周面に歯が形成された小径部25を備える点を除いて、第1実施形態で説明したものと同様に構成されている。
【0041】
次に、カレンダ表示機構は、圧電アクチュエータAと連結しており、その駆動力によって駆動される。カレンダ表示機構の主要部は、ロータ20の回転を減速する減速輪列とリング状の日車60から大略構成されている。また、減速輪列は日回し中間車40と日回し車50とを備えている。
ここで、ステータ10は、静止状態において適度な加圧力でロータ20に押しつけられている。したがって、ステータ10が面内方向に屈曲振動すると、端部14が振動し、ロータ20が時計周り方向に回転する。ロータ20の回転は、日回し中間車40を介して日回し車50に伝達され、この日回し車50が日車60を時計回り方向に回転させる。このように、ステータ10からロータ20、ロータ20から減速輪列、減速輪列から日車60への力の伝達は、いずれも面内方向で行なわれる。このため、カレンダ表示機構を薄型化することができる。
【0042】
図8は本発明の第2実施形態に係る時計の断面図である。図において、斜線部分に、上述した圧電アクチュエータAを備えたカレンダ機構が組み込まれており、その厚さは0.5mm程度と極めて薄い。カレンダ表示機構の上側には、円板状の文字板70が設けられている。この文字板70の外周部の一部には日付を表示するための窓部71が設けられており、窓部71から日車60の日付が覗けるようになっている。また、文字板70の下側には、針72を駆動するムーブメント73、および駆動回路100(図示せず)が設けられている。
【0043】
以上の構成において、圧電アクチュエータAは、従来のステップモータのようにコイルやロータを面外方向に積み重ねるのではなく、同一平面内に振動板11、ステータ10およびロータ20を配置した構成となっている。このため、構造的に薄型化に適している。このため、カレンダ表示機構を薄型化することができ、ひいては時計全体の厚さを薄くすることができる。さらに、カレンダ表示機構のある時計と、係る表示機構のない時計との間でムーブメント73を共通化することができ、生産性を向上させることができる。
【0044】
2−2.カレンダ表示機構
次に、カレンダ表示機構の構成と動作について、駆動方法別に説明する。
【0045】
2−2−1(a).カレンダ表示機構の構成(1)
カレンダ表示機構の構成を、図7およびその断面図である図8を参照しつつ説明する。図において、地板1は各部品を配置するため底板である。ロータ20と日車60を仲介する日回し中間車40は、地板1に形成された軸受42に日回し中間車40のシャフト41が軸支されているので、日回し中間車40は、地板1に対して回動自在に設けられている。
【0046】
次に、日車60は、リング状の形状をしており、その内周面に内歯車61が形成されている。日回し車50は、内歯車61に噛合している五歯の歯車51と、これと同心の日回し中間車40に噛合している歯車52から構成されている。また、日回し車の中心にはシャフト53が設けられており、これが地板1に形成された軸受54に回動自在に軸支されている。
次に、ロータ部0は溝の入ったロータ20と、これと同心を成すように固着された日回し中間車と噛合する小径部25から構成されている。また、ロータ部0の中心にはシャフト22が設けられており、これが地板1に形成された軸受26に回動自在に軸支されている。
【0047】
次に、接触子30は、ロータ20の側面に配置され、ロータ20が回転方向に対して垂直方向に動く際に、ロータ20に近づくと接触し、遠ざかると離れるようにする。この動作をロータ20が1回転するにつき1回行なうようにロータに溝を入れる。(図5(a)参照)ロータ20には所定の電圧が印加されており、接触子30に接触すると、その電圧が接触子30にも印加される。したがって、接触子30の電圧を検出することによって、回転状態を検出することができる。また、日車60を1日送るには、ロータを1回転させればよい。
【0048】
2−2−1(b).カレンダ表示機構の動作(1)
カレンダの自動更新動作について図7を参照にしつつ説明する。各日において午前0時になったことが検出され、駆動回路100から駆動信号Vが圧電素子12a,12bに供給される。すると、ステータ10の端部14が面内方向に屈曲振動する。これにより、ロータ20が時計回り方向に回転すると、日回し中間車40が反時計周り方向に回転を開始する。
【0049】
ここで、駆動回路100は、ロータ20と接触子30が接触した時に駆動信号Vの供給を終了するように構成されている。
【0050】
ロータ20が時計回り方向に1回転すると、日回し中間車40を仲介して日回し車50が時計回り方向に1/5周し、日車60を時計回り方向に1歯分(1日分の日付範囲に相当する)だけ回動する。
【0051】
そして、ロータ20の側面と接触子30が接触することで、駆動信号Vの供給が終了し、ステータの屈曲振動が停止する。なお、月内の日数が「31」に満たない月の最終日においては、上記動作が複数回繰り返され、暦に基づく正しい日が日車60によって表示されることになる。
【0052】
2−2−2(a).カレンダ表示機構の構成(2)
次に、もう一方のカレンダ表示機構の構成について、前記ロータ部0以外の構成は前記カレンダ表示機構と同様である。
【0053】
ロータ20には溝が入っており、ステータ10が駆動するとステータ10の端部14が溝に沿って動くようになっている。(図6(a)参照)ステータ10が駆動しロータ20が1回転すると、ロータの表面にできた段差に引っ掛かり停止する。ここで、ステータが駆動し始める点を始点とし、停止する点を終点とすると、終点から始点にステータ10の端部14を移動させるステータ移動装置80を付けることによって、ロータは間欠的に1回転駆動できる。また、ロータ20が1回転に要する時間は約3秒とする。
【0054】
2−2−1(b).カレンダ表示機構の動作(2)
カレンダの自動更新動作について図7を参照にしつつ説明する。各日において午前0時になったことが検出され、駆動回路100から駆動信号Vが圧電素子12a,12bに供給される。すると、前記終点から前記始点にステータ移動装置80が、ステータ10の端部14を始点に移動させ、ステータ10の端部14が面内方向に屈曲振動する。これにより、ロータ20が時計回り方向に回転すると、日回し中間車40が反時計周り方向に回転を開始する。
【0055】
ここで、駆動回路100は、駆動信号Vが供給されてから4〜5秒後に駆動信号Vの供給を終了するように構成されている。これは、ロータ20が1回転してから停止するのに十分な時間であるからである。
【0056】
ロータ20が時計回り方向に1回転すると、日回し中間車40を仲介して日回し車50が時計回り方向に1/5周し、日車60を時計回り方向に1歯分(1日分の日付範囲に相当する)だけ回動する。
【0057】
そして、ロータ20の段差の壁24に、ステータ10の端部14が衝突し、ロータ20の回転が停止し、その1〜2秒後にステータ10の屈曲振動が停止する。なお、月内の日数が「31」に満たない月の最終日においては、上記動作が複数回繰り返され、暦に基づく正しい日が日車60によって表示されることになる。
【0058】
この機構に関して、ロータ20の回転を検出することなく、一定時間、駆動回路に駆動信号Vを供給するといった簡単な動作で、間欠駆動ができるという点で優れている。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の発明特定事項によれば、ロータの接触面に溝、段差を作ることによって、ロータとステータの端部の接触点を送り方向に対して垂直方向に移動させる事ができる。また、接触点が移動したとき、ロータまたはステータの位置がずれることによって、ロータの側面またはステータの端部に接触子が接触し、回転を検出する事ができる。また、一定回転だけ駆動するとロータの接触面の溝、段差に、ステータの先端が引っ掛かり、自動的に停止する事ができる。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る圧電アクチュエータの平面図である。
【図2】 同実施形態に係る圧電アクチュエータの側面図である。
【図3】 同実施形態に係る駆動回路と圧電素子との接続状態を示す図である。
【図4】 (a)は同実施形態の駆動回路を他励式で構成した場合のブロック図であり、(b)は駆動回路を自励式で構成した場合の回路図である。
【図5】 同実施形態に係るロータの接触面図で、(a)は1回転に1回ロータもしくはステータと、接触子が接触する場合の接触面図であり、(b)は1回転に2回接触する場合の図である。
【図6】 同実施形態に係るロータの図で、(a)は1回転すると停止する、(b)は2回転すると停止するロータの接触面図である。(c)は(a)、(b)のロータの側面図である。
【図7】 本発明の第2実施形態に係る時計において、カレンダ表示機構の主要構成を示す透過平面図である。
【図8】 同実施形態に係る圧電アクチュエータの構成例を示す斜視図である。
【図9】 同実施形態に係る時計の断面図である。
【図10】 従来の圧電アクチュエータを用いた超音波モータを模式的に示す平面図である。
【符号の説明】
10…ステータ
11…振動板
12a,12b…圧電素子
13…シム部
14…ステータの端部
20…ロータ
21…接触面
23…段差(溝)
24…段差部分の壁
30…接触子
40…日回し中間車
50…日回し車
60…日車
70…文字板
71…窓部
72…針
73…ムーブメント
100…駆動回路
Claims (12)
- 回転可能に支持された円筒の回転体と、該回転体の円筒面と接触する端部と、該端部から伸びる弾性板に板状の圧電素子を貼り合わせた振動板とを有し、発振部からの交流電圧によって前記圧電素子が伸縮し、前記端部が少なくとも長さ方向に往復運動することにより、前記回転体と前記端部の接触点が前記回転体の回転方向に対し、垂直方向に移動する傾斜案内部を前記回転体の接触面に設けたことを特徴とする圧電アクチュエータ。
- 前記傾斜案内部が前記振動体の端部の振幅よりも大きな幅の段差であることを特徴とする、請求項1記載の圧電アクチュエータ。
- 前記接触点が前記段差部分の側面に沿って、回転方向に対して前記接触面内に垂直方向に移動することを特徴とする、請求項2記載の圧電アクチュエータ。
- 前記段差は、前記回転体の表面に成す部分的な凹部によって形成され、前記振動体の端部が前記凹部に係合することによって、前記接触点は送り方向に対して前記接触面内に垂直方向に移動することを特徴とする、請求項3記載の圧電アクチュエータ。
- 前記段差は、前記回転体の表面に成す部分的な凸部によって形成され、前記振動体の端部が前記凸部に案内されることによって、前記接触点は送り方向に対して前記接触面内に垂直方向に移動することを特徴とする、請求項3記載の圧電アクチュエータ。
- 前記回転体とその軸を支える軸受の間に間隔を設けることで、前記回転体が回転方向に対して前記接触面内に垂直方向に移動することができることを特徴とする、請求項3記載の圧電アクチュエータ。
- 前記振動板を支持する支持部が弾性変形することで、前記振動板の端部が、送り方向に対して前記回転体の前記接触面内に垂直方向に移動することを特徴とする、請求項3記載の圧電アクチュエータ。
- 前記回転体が回転方向に対し、前記接触面内に垂直方向に移動した時、前記回転体が接触子と接触することを特徴とする、請求項6記載の圧電アクチュエータ。
- 前記振動板が送り方向に対し、前記接触面内に垂直方向に移動した時、前記振動体が接触子と接触することを特徴とする、請求項7記載の圧電アクチュエータ。
- 前記回転体の接触面の段差部分の壁に、前記振動板の端部が衝突し、停止することを特徴とする、請求項6または7記載の圧電アクチュエータ。
- 請求項8ないし10記載のアクチュエータと、この圧電アクチュエータに電力を給電する電池と、直流電圧を交流電圧に変換させる回路と、前記回転体と連動する輪列と、この輪列と連動して回転するリング上のカレンダ表示車とを備えることを特徴とする時計。
- 請求項8ないし10記載のアクチュエータと、この圧電アクチュエータに電力を給電する電池と、直流電圧を交流電圧に変換させる回路とを備えたことを特徴とする小型機器。
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| JP2001181697A JP3832278B2 (ja) | 2001-06-15 | 2001-06-15 | 圧電アクチュエータ、時計および小型機器 |
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